【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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リン・オルタナティブさん
名前:天海竜馬/あまみ りょうま
性別:女性
年齢:18
乗機:ムラサメライガー
概要:ゾイドが好きな少女。一人放浪している中でムラサメライガーと出会い、共に旅をしている。
キャラ提供はリン・オルタナティブさん

「I6ガダン」
頭頂高:27メートル
人型のメガロード。背部単装レールキャノンを搭載している。

「N3テドペ」
頭頂高:29メートル
河童みたいな奴。水陸両用型。

「K1シコイン」
体高:60メートル
ウルトラマンに出て来るブルトンみたいな奴。
移動は元ネタと同じく転がる。
提供は俊伯さん


恐怖! K1シコインの怪電波!

 スタースクリーム軍団のグランドスタースクリームが大爆発して轟沈すれば、コンボイ率いるスーパーロボット軍団の分隊の総攻撃開始の狼煙は上がった!

 

「司令官、合図です! 随分と派手過ぎですが!」

 

「あぁ、随分と派手な花火を上げたようだ。だが、総攻撃開始の合図だ! 総員出撃用意!!」

 

 マイスターの知らせで合図を知ったコンボイは、出撃準備を済ませた一同に出撃の命令を出す。

 

「遂に来たね! 出番だよ、ムラサメライガー!」

 

 ここでは初の登場となるゾイド、ライオン型の大型ゾイドに乗る天海竜馬は、ムラサメライガーに乗り込み、意気揚々に出撃した。

 

「待ちわびたぜ! 出撃だ!!」

 

 出撃の指令が出たことで、待ちわびていた刃は自分のガンダムアストレアに乗り込み、スキアのヴァルザカード・セカンドGへと向かう。

 他のガンダムタイプも含め、リューハイロード・オリピアもヴァルザカードに乗り込んでいく。現場に到着したのと同時に展開するのだ。

 

「行くぞ! お前たち!!」

 

『おぉーッ!!』

 

 修人率いるダルタニアスチームも、それぞれの期待に乗り込み、意気揚々に出撃していく。修人のアトラウスを先頭に、ナブヤとサラが乗るガンパーに、フウのべラリオスが続いた。ようやく出番が来たのだ。出撃の速さは竜馬のムラサメライガーよりも速い。

 続々と集結した戦士たちが出撃していく中、いつの間にか合流していたエルのライバルであったオラシオ・コジャーソも出撃しようとしていた。

 かつて敵であったオラシオを自分のチームに入れたコンボイに、キッドは心配の声を上げる。

 

「こいつ本当に仲間に入れて良いんですか? 後ろから撃たれるんじゃ?」

 

「失礼ですねぇ。この私がなぜ貴方がたに協力するのは、この私を選ばず、あろうことかエルネスティを選んだスタースクリーム軍団? に復讐するために志願したんですよ! なんなら、ここで今すぐ、君たちを血祭りに上げて良いんですよぉ?」

 

「こ、こいつ! やっぱり!!」

 

 オラシオがコンボイ等の部隊に、自身が開発した飛竜戦艦を伴って参加したのは、スタースクリーム軍団が自分ではなくエルを選んだことであった。表向きはこの世界を守る為だのと宣っていたが、直ぐに本音を漏らした。

 後ろから撃たれると心配するキッドに対し、オラシオはここで今すぐ血祭りに上げると言えば、アディも含めて戦闘態勢に入る。無論、これをコンボイが見逃すはずが無く、割って入って止めさせる。

 

「止めるんだ君たち! 同じ世界の者同士、争い合っている場合ではないだろう!」

 

「まぁ、そう言う事です。せっかく戦列を並べて戦うんです。先ほどの事、謝罪しますよ。背中から撃たれてはたまりませんからね」

 

 コンボイに注意され、キッドとアディは得物から手を離した。これにオラシオは一応ながら謝罪したが、全く謝意は籠っていない。

 

「あいつ、ムカつく! きっとエル君ごとやっちゃうよ!」

 

「あぁ! あいつが余計なことをしないように、見張らねぇとな!」

 

 オラシオの謝罪に全く謝意が籠って無い事を見抜いたキッドとアディは、余計な事をしないように見張ると言って、武装増加が完了したツェンドルグに向かって行った。

 

「司令官、総員準備完了です! ダイノボットの連中はスキアのヴァルザカードに乗船しました!」

 

 サイバトロンのトランスフォーマーらも出撃準備が済んでおり、後は司令官であるコンボイの指示を待つだけであった。ホイルジャックやラチェットは、オラシオの飛竜戦艦の方に乗っている。ダイノボット等はマイスターの報告通り、ヴァルザカードに乗船していた。

 それを聞いて、コンボイはサイバトロンらに出撃命令を出す。

 

「よし、サイバトロン戦士トランスフォーム! 出動だ!!」

 

 このコンボイの号令と共に、サイバトロン戦士等はそれぞれの乗り物にトランスフォームした。エアーボットとテックボットも各々の形態にトランスフォームし、総攻撃を行うために出動した。

 

「異世界のシルエットナイトは、乗り物に姿を変えるとは驚きです。では、私も向かうとしましょう! 私を選ばなかった彼らに復讐するためにね!」

 

 飛竜戦艦に乗るオラシオは、トランスフォーマー等が姿を変えたことに驚きつつも、復讐の為にその戦列に加わった。

 

 

 

「奴さんたち、どうやら派手にやったようだな!」

 

 エルの救出後、グランドスタースクリームを爆破して総攻撃の狼煙を上げると言うレンとキリコ、ムラタに浩二の大戦果を見たハウンドは、レーザーガンを持ちながら口にする。

 残っているハウンドにハスミ、ハル、竜騎、ドソクは騒ぎが始まったのと同時に現れたこの世界の魔獣らの対処に追われていた。

 

「まぁ、こうなることは予想してましたが」

 

 ハスミは左手に魔石と呼ばれる不気味に光る意思を用いて、炎や水と言った奇妙な技を使い、接近して来た決闘級と呼ばれる小型魔獣の集団を一掃する。自身の能力で、こうなることを分かっていたようだ。

 

「あの軍艦、厄介そうだからね! これでだいぶ楽になるかも!」

 

 スーツを身に纏い、同じ小型魔獣を蹴飛ばすハルも、グランドスタースクリームは厄介だから沈んでよかったと口にする。その続けざまに背後から襲い掛かる小型魔獣に左拳を見舞って撃退した。

 

「コンボイの奴も驚きだろうな!」

 

「あぁ! こんな派手な花火を上げちまったんだ! 敵さんの方はカンカンだろうよ!」

 

 同じく素手で戦う竜騎とドソクは、グランドスタースクリームの大爆発を見て敵は怒っていると、魔獣を仕留めながら言った。

 そんな時に、中型クラスの魔獣が姿を現し、生身の一同に襲い掛かる。

 

「でかい奴が来たぞ!」

 

「これくらいなら余裕です」

 

「余裕だって? 冗談キツイゼ姉ちゃんよ!」

 

 決闘級よりも大きい中型の魔獣に一同は恐れ戦く中、ハスミは臆することなく決闘級や小型魔獣を始末する際に使った炎や水を使う奇妙な技で、いとも容易く倒してしまった。これには一同も唖然とする。

 

「ね、姉ちゃん…! あんたいったい何者だ?」

 

「サイデリアルの幹部です」

 

 驚く一同を代表し、ドソクがハスミに何者かと問えば、彼女は自分の所属先の幹部であると答えた。

 そこに中型よりもデカい旅団級や師団級と呼ばれる巨大魔獣が、決闘級等の魔獣を倒した一同に大挙して襲い掛かった。流石のハスミも、生身では旅団級や師団級の魔獣には無理なようで、念神エクリプスを纏おうとする。

 

「…あれは流石に不味いかも」

 

 旅団級や師団級を見たハスミが生身では無理と判断し、念神エクリプスを纏おうとする中、エルを救出したレンとキリコがムラタや浩二を伴って駆け付ける。

 

『ドリル・ブーストナックル!!』

 

「この技は…! スレードゲルミル!? 何故ここに!?」

 

 ムラタの叫びと共に放たれたドリル・クラッシャーを装着したブーストナックルが飛んで来たのを、自分の能力で分かったハスミは、スレードゲルミルがあることに驚きつつも、全員に退避するように勧告する。

 

「全員、伏せて!」

 

「言うのが遅い!」

 

「うわぁぁぁ!?」

 

 高速で飛んでくる二つのブーストナックルにハスミが伏せるように叫んだが、ドソクに言うのが遅いと注意される。だが、ギリギリ間に合ったので、大きいハウンドも無傷で済んだ。標的目掛けて飛んだ二つのドリル付きブーストナックルは、旅団級や師団級の集団を容易く葬り去った。

 この次に浩二のパイロンダイオンγが、大きな胸部装甲を開いてブレストファイヤーを行い、残りの魔獣等を焼き殺す。

 

『ブレストファイヤー!!』

 

「無事か!?」

 

「あぁ、なんとも無事だ!」

 

 浩二のダイオンγが魔獣の集団を焼き殺した後、スレードゲルミルの頭部にあるコクピットより出て来たレンが無事かどうかを問う。これにドソクは大語で無事であると答えた。

 

「あれは、ムラタ・ケンゾウ! どうしてここに!?」

 

 スレードゲルミルがあることに驚くハスミは、救出したエルと共に出て来るムラタの姿を見て、炎や水を発する奇妙な技を発動しようとする。ハスミが居た世界では、ムラタ・ケンゾウは敵であったのだ。これを見たキリコはムラタが敵でないことを伝え、当の本人も、敵対心を見せるハスミに敵でないことを訴える。

 

「待て! この男は敵ではない!」

 

「そうだ! 俺は敵ではない! 信じられないかもしれんが…!」

 

「証拠はあるんですか? 私が知る貴方は殺しを楽しむ人斬りです! 私たちを騙す演技では無いですか!?」

 

「なに、並行世界の俺はそんなに恐ろしい奴なのか!? ならば、奴らを倒して証明するのみ! 全員降りろ!」

 

 敵では無いと必死に訴えるムラタであるが、ハスミが知るムラタは己の快楽の為に剣を振るい、殺しを楽しむ殺人鬼であった為、信用されなかった。ハスミに信用されないムラタは、エルたちを降ろしてから追撃してくるブリアを倒し、味方であることを証明しようとする。

 追撃してくるブリアは、メガオードと呼ばれる巨大無人ロボのI6ガダンやN3テドぺ多数を伴って現れ、随伴機と共にレン等と合流したハウンドたちを攻撃する。これを一同は伏せて躱す中、スレードゲルミルに乗ったムラタは全員の搭乗時間を稼ぐべく、浩二と共に追撃隊に立ち向かう。

 

『時間を稼ぐ! 全員乗り込め!』

 

『俺も証明するためにやるぜ! うぉぉぉ!!』

 

「どうやら敵ではないようですね」

 

「そう言う事だ。今の内に機体に乗り込むんだ!」

 

「これほどのロボットを目の前にして興奮は隠せませんが、イカルガの無い僕は邪魔なので避難します!」

 

 ムラタたちが多数の追撃隊に突っ込んで時間を稼ぐ中、ハスミ等はそれぞれの機体に乗り込んだ。乗機が無いエルは我慢して避難する。

 

『ブハハハッ! 流石のスレードゲルミルでも、このブリアの高火力弾幕と連隊規模の随伴の攻撃は耐え切れまい!』

 

「クソっ、これでは証明できん!」

 

『や、やべっ! こっちが持たねぇ!!』

 

 時間を稼ぐべく、追撃隊に挑んだムラタと浩二であったが、ブリアに搭載された多数の火砲と多数の随伴機による集中砲火を浴び、幾ら強いスレードゲルミルでも、一方的に撃たれるだけだ。浩二のダイオンγは躱すので背一杯である。

 だが、全員の機体搭乗に十分な時間が稼げており、直ぐに救援が駆け付ける。最初の救援は、ハウンドが得意とするホログラム映像であった。

 

「うわっ!? なんだあの馬鹿でかいロボットは!?」

 

「奴らの援軍か!? 主砲、撃てえぃ!!」

 

 ブリアの砲手がハウンドが出したホログラムの巨大ロボの映像に驚けば、機長は即座に機体両肩の三連装砲を撃ち込むように指示を出す。即座に二門の三連装砲が火を噴き、ホログラム映像の巨大ロボに放たれたが、当然ながら当たるはずもない。

 

「砲弾がすり抜けました!」

 

「ゆ、幽霊だとでもいうのか!?」

 

「こちらにビームが来ます! 回避できません!」

 

「何ぃっ!?」

 

 主砲が当たらなかったことに機長が驚く中、レーダー手は自機に向かって飛んでくるビームに気付き、躱し切れないことを伝えた。そのビームはゲッタービームであり、レンがクレイジー号に乗り込み、ゲッターカオス1に合体してビームを放ったのだ。

 

「へっ、まずはデカ物を…って、効いてねぇ!?」

 

『ゲッタービームも耐える重装甲か!?』

 

『ちっ、面倒な奴だぜ!』

 

 ゲッタービームは確実に命中したが、ブリアには全く効いていないようだった。これにゲッターチームの面々は驚く。

 

「ゲッター線だか何だか知らんが、このブリアは重装甲も売りの一つよ! 死に晒せ!」

 

 ブリアの重装甲を自慢しつつ、機長は機体の四本の手で機体内部の爆弾庫にある250~500クラスター爆弾、60~500の航空機用爆弾を掴み、ゲッターカオス1に向けて投げまくる。この次々と投げられる無数の爆弾による爆撃は、ホログラムを展開していたハウンドも巻き込んだ。

 ムラタのスレードゲルミルとダイオンγが爆弾の迎撃を行おうとしたが、随伴のガダンと地上のテドぺに妨害される。

 

「うわぁ!!」

 

「なんて無茶苦茶な野郎だ!」

 

 ハウンドが吹き飛ばされたことによりホログラムは消えてしまい、巨大ロボは欺瞞と見破られてしまう。

 

「どうやらホログラムだったみたいだな! とどめを刺してやる! サーモバリック爆弾!!」

 

 巨大ロボがホログラム映像だと分かったところで、ブリアは二つの5000キログラムサーモバリック爆弾を投げ付けた。

 この爆弾は強力であり、食らえば一溜りも無かったが、念神エクリプスを纏ったハスミの銀月の嘆きと呼ばれる拡散ビーム砲で複数の随伴機と共に破壊される。

 

「う、うぉ!? なんだ!?」

 

 ブリアの機長が驚く中、ハスミはムラタが必死に敵に挑んでいくのを見て、敵でないと理解する。

 

「貴方が敵でないことは理解しました。私には到底信じられない物ですが」

 

『た、助かる!』

 

 味方と認めてくれたハスミに対し、ムラタは感謝の言葉を述べる。

 

「す、すげぇロボットだな! 何が分からねぇが、形勢逆転だぜ!」

 

 ハスミのエクリプスの参戦で形勢は逆転されたかと思われていたが、新たなる追跡者が現れた。その追跡者の攻撃は既に行われていた!

 

「この気味の悪い感覚は…?」

 

『ん、まさか…! K1シコインが投入されたのか!?』

 

 感応が高いハスミは、敵の増援による攻撃を感じ取った。そのハスミの声を聞けば、ムラタは一番厄介な敵の兵器が投入されたと分かった。既に攻撃は始まっていたが、ハスミやハル、キリコにゲッターチームは何とも無いと返答する。

 

「私は何ともありませんが」

 

『そのケワンシコイだか何だか知らねぇが、俺たちは何とも無いぜ』

 

『こちらも』

 

『俺もだ』

 

『右に同じく』

 

『俺も何ともない』

 

 何らかの状態異常に対し、耐性を持つ六名は身体や脳には異常は無いと返すが、耐性が無い者は別であった。

 

「殺してやるぞ! デストロン!!」

 

「ハウンド!?」

 

 ムラタが知るK1シコインと呼ばれる兵器の攻撃は対象に特殊な電波を当て、催眠状態にするようだ。その電波に当てられたハウンドはキリコが乗るバーグラリードッグを憎むデストロンと思い込み、レーザーガンで攻撃する。

 

「止めろ! 俺は味方だ!」

 

「お前の言う事など信じられるか! このデストロンめ!!」

 

 これをターンピックで躱したキリコは、どうしたと問い詰めるが、催眠状態のハウンドは耳を貸さずに攻撃し続ける。

 

「どうなってんだおい!?」

 

『捕虜たちが襲ってくるぞ!』

 

『助けた礼がこれか!?』

 

 ゲッターカオス1も、シコインの電波にやられて催眠状態となった捕虜たちの攻撃を受けていた。味方であるはずの捕虜たちが乗る様々な機動兵器に攻撃されたゲッターチームの面々が混乱する中、同じ電波に当てられ、催眠状態となった浩二が乗るダイオンγが襲い掛かる。

 

『死ねぇ! ブレストファイヤー!!』

 

「な、何しやがる! 怖気づいて敵に戻ったか!?」

 

『そんなはずはない! あいつはヴィンデルの駒になるのを嫌がっていた! 説得するんだ!』

 

 ダイオンγのブレストファイヤーを避けつつ、竜騎は怖気づいて敵に戻ったと思い、反撃しようとしたが、レンに説得するように求められた。竜騎は直ぐに通信を開き、浩二の説得を試みる。

 

「おい! お前はヴィンデルの所が嫌で、俺らの方に寝返ったんじゃねぇのか!?」

 

『うがぁぁぁ! 死ねぃ!!』

 

 催眠状態の浩二の説得は通じず、打撃を受けて吹き飛ばされる。

 

「野郎、ぶっ殺してやる!」

 

『止せ! 様子がおかしい! どうやら、何らかの催眠電波で操られているようだ』

 

『操られてる? 俺らには何ともないぞ?』

 

『あぁ、俺たちはゲッターに選ばれたからな。他にも操られていないのが何人かいるが、耐性の無い者は操られてしまうようだ』

 

 説得しようとしているのに、殴って来た浩二に怒った竜騎は殺害しようとしたが、レンに呼び止められる。レンは浩二の様子がおかしい事をわずかに見ただけで見抜き、更には操られている事すら見抜いた。そればかりか、シコインの催眠電波で操られている事にも気付いた。

 

「ブハハハッ! 見たか!? K1シコインのESPウェーブを! 仲間割れを起こしておるわ!!」

 

 仲間割れを起こす竜騎たちを見て、ブリアの機長はシコインの催眠電波を自慢気に語る。

 竜騎たちを苦しめる催眠電波を発したK1シコインもメガオードの一種であり、無機物のような形をしている。特徴なのはESPウェーブと言う催眠電波を発することだ。何人か効いていないのが居るが、その際は廃人化ESPウェーブを発し、対象を廃人化させることも出来る。

 コンボイ率いる本隊が到着すれば、たちまちシコインの催眠電波に当てられ、殺し合いを始めてしまうだろう。本隊が到着する前に、シコインを破壊、もしくは無力化せねばならない。

 

「アハハハッ! 直ぐにスクラップにして差し上げますからねぇ!!」

 

 あのエルも耐性を持っていないのか、催眠状態にされ、キリコのバーグラリードッグに襲い掛かっていた。ムラタは気合で耐え、捕虜たちの攻撃を躱しながらガダンとテドぺを撃破していたが、ブリアの集中砲火の前では苦戦を強いられていた。

 

「あの洗脳電波を出してる奴はどこ!?」

 

『馬鹿め! 良い的だわ!』

 

「キャアァァァ!!」

 

 トランステクターのF-4ファントム戦闘機に乗り込み、シコインを探すハルであったが、ブリアの対空弾幕に掴まり、乗機を撃ち落とされた。ブリアは他のメガオードと同じく、シコインの護衛も兼ねていたようだ。

 だが、直前にトランスフォームして一体化し、墜落のダメージを減らした。

 

「許せませんね…! こちらが攻撃できないことを良い事に、一方的に攻撃するとは」

 

 シコインの催眠電波を使い、催眠状態にしたエルやハウンド、捕虜たちを味方に引き入れ、そればかりか盾にするスタースクリーム軍団に怒りを覚えたハスミは電子機器を何処からともなく取り出し、凶悪レベルの情報攪乱攻撃を行う。

 

「何人か無事なのが居るな! よーし、廃人化ESPウェーブを見舞って…」

 

「レーダーに反応! 一時方向より敵影アリ! いえ、上からも攻撃が!?」

 

「なんだと!?」

 

 その情報攪乱は、シコインを操作する付近に浮遊する巡洋艦クラスの艦艇に届いた。シコインの操作室を兼ねる艦橋内はハスミの偽情報で混乱し、竜騎たちから見えぬように上手く偽装しているにも関わらず、緊急回避行動を取って姿を晒してしまった。

 これにより、操作艦は見付かってしまい、直ぐに地上に居るトランスフォームしたヘッドマスターのハルによる対艦爆弾による攻撃が行われる。

 

『ハルさん、そこに敵艦が居るので、撃沈しちゃってください』

 

「うわっ!? 本当に居た! あの程度の軍艦なら、これだぁ!!」

 

 ハスミの指示に従ったハルは直ぐに対艦爆弾を投げ付けた。トランスフォーマー形態で投げたので、爆弾は操作艦に命中し、物の見事に轟沈させた。操作していた艦艇を失ったことで、シコインは機能を停止する。

 

「そ、操作艦が!?」

 

 ブリアの機長がシコインを操作していた艦艇が沈んだことに驚く中、催眠電波を当てられていた者たちは正気に戻る。

 

『ふぁっ!? お、俺は何を!?』

 

「お返しだ!」

 

『グワっ!? なんで殴る!?』

 

「どうやら正気に戻ったみてぇだな」

 

 正気に戻った浩二は混乱したが、ゲッターカオス1に殴られ、チームの面々に戻ったことを確認されてしまう。

 捕虜たちに催眠電波を流し、竜騎らを始めとする先発隊に襲わせていたシコインが無力化されたことで、形成はまたも先遣隊に傾いた。

 

「し、シコインが!? クソぉ、こうなれば、皆殺しだ! 全方位無差別攻撃開始ィ!! 味方が居ようが関係ない! 全て殲滅だ!!」

 

 自棄を起こしたブリアの機長は無差別攻撃を始める。ブリアの全ての火砲が火を噴き、味方を幾ら巻き込もうが関係なく、周辺の者全てを殲滅するまで撃ち続ける。搭載爆弾も周囲に投げまくり、辺り一帯を焦土にする勢いだ。

 本隊の脅威であるシコインを倒したところで、ブリアが次なる脅威となってしまった。あの弾幕は幾ら精鋭揃いの本隊にも危険だ。早期に倒す必要性がある。

 

『また無茶苦茶な爆撃を始めやがったぞ!』

 

『あの電波をやられて頭に来たようだな! 戻るか?』

 

「いえ、あれを盾にしましょう。ムラタさん、出来ますか?」

 

『承知! K1シコインを盾にする!』

 

 無差別攻撃による全方位弾幕を行うブリアに近付けぬ先遣隊であったが、ハスミは動かなくなった巨大なシコインを発見し、近いムラタにあれを盾にして接近しようと提案した。これにムラタは承知し、スレードゲルミルでシコインを持ち上げ、盾にしながら前進する。

 これほどの巨体であり、派手に目立つ為か、シコインの装甲は鋼鉄の如く頑丈であった。ブリアの全ての火砲と爆弾を受けても、盾にされているシコインは全くの無傷である。シコインが盾にされていることに気付いたブリアの機長は、集中砲火を命じた。

 

「おのれ! シコインを盾にするとは! 集中だ! 全火砲をあれに集中するのだ!!」

 

 機長の指示でブリアの全火砲による集中砲火が浴びせられれば、シコインの砲火を受けている装甲が傷み始めた。流石のシコインでも、この集中砲火は流石に持ちそうにない。

 

「こ、これ以上は持たん!」

 

『ならば、真下から行くまで! チェンジゲッター、2!!』

 

 集中砲火を受けるシコインが砕け散るのが時間の問題となる中、真下からの攻撃なら通じると判断したレンは、ゲッターカオス1を高速形態である2にチェンジさせ、左手の高速回転するドリルを地面に着き刺し、地中に潜った。

 

「流石のシコインでも、このブリアの全力集中砲火には耐えられん! 死ねぇ! 虫けら共ぉ!!」

 

 その数秒後、シコインは持たず爆発。ハスミたちは丸裸となってしまう。だが、ブリアの真下から地中に潜っていたゲッターカオス2が現れ、内部を高速回転するドリルで抉った。幾ら重装甲でも、戦車と同じく真下からの攻撃は想定されていないのだ。

 

「ドリル、ハリケェェェンンン!!」

 

 ブリアの真下をドリルが貫通すれば、レンは空かさずドリルハリケーンを繰り出し、一気に内部よりブリアを破壊する。

 

「ぎべぁぁぁ!?」

 

 ドリルハリケーンは操縦室にも及び、そこに居た機長含める七名は高速の竜巻で身体を切り裂かれて肉片と化す。

 その後、ブリアは大爆発を起こし、爆炎の中に立っているのはゲッターカオス2一機だけであった。随伴機のメガオードはブリアの無差別攻撃で全滅しており、この場に居るのはハスミたち先遣隊と寝返ったムラタのスレードゲルミル、浩二のダイオンγ、そして捕虜たちだけだ。

 

『やっと倒したぜ』

 

「いや、まだだ。スタースクリームとその軍団のお出ましだ」

 

 一息つく浩二であったが、キリコはスタースクリームとその軍団の本隊が来たことを知らせる。その数は、目を覆いたくなるほどの戦力だ。

 

「げっ、次はあいつ等と戦わなきゃならないの? 嫌になっちゃうわ」

 

 一難去ってまた一難。あの厄介なブリアとシコインとの戦いが前哨戦であったことを知り、ハルは悪態を付くが、味方にも頼もしい増援が来る。それはコンボイ等スーパーロボット軍団の本隊である。

 

「いえ、これからは本戦になりそうです。コンボイ司令官の本隊が来ましたよ」

 

 ハスミはコンボイ等の本隊も同時に来たことを知らせれば、本格的な戦いが始まると悟った。

 

「うわぁ~、本当にスーパーロボット大戦だ…! 僕のイカルガ、持ってきてくれてるかな? 速くあのロボットたちと共に戦いたい!」

 

 敵本隊の襲来とコンボイ等スーパーロボット軍団の到着で目を輝かせて興奮するエルは、速く自分のロボットであるイカルガに乗り、あの者たちと肩を並べて戦いたいと叫んだ。




すげぇ長くなったな…。

次回は本戦です。
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