読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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ナレーションのイメージCV政宗一成

名前:リズ・カデンツァ
性別:女性
年齢:17
乗機:ガンダム・バルバトスルプスレクス
概要:ガンダム・バルバトスルプスレクスに乗る黒髪の少女。阿頼耶識システムの適合手術を受けているため脊椎には突起が存在している。
阿頼耶識を加味しても彼女のパイロットとしての能力は低く、動きこそ機敏だが何処か単調なため、ある程度の腕があれば直ぐに彼女の動きは見極める事が可能。
キャラ提供はフォックスバットさん

名前:サカヅキ・ミナホ
性別:女
年齢:16
オーキッドのショートで、セーラー服の上に防弾ジャケットを羽織り、インカムと指出し手袋を着けている物静かなジト目の少女。身長156㎝。女子好きのメカオタ。
彼女のガンダムF90は無人の支援機であるミッション・ブースターから三つのパックを換装することが出来る。
乗機:ガンダムF90・パワードカスタム
キャラ提供はハナバーナさん

名前:ローラーバンキ
性別:蛮機獣・害地目
年齢:不明
階級:蛮機獣・害地目
所属:ウィンデル軍団・蛮機族
概要:ロードローラーが元ネタの蛮機獣
体の正面に直径が自分の身長と同じサイズのローラーを持っており、突撃して対象を引き潰す戦い方をする。
口癖は「ロラララ」

名前:ガスバンキ
性別:蛮機獣・害気目
年齢:不明
階級:蛮機獣・害気目
所属:ウィンデル軍団・蛮機族
概要:コンビナートの球状ガスタンクが元ネタの蛮機獣
ガスタンクにパイプの足が生えたタコの様な姿をしており、足先から可燃性ガスを放出して対象を燃やす戦い方をする。
口癖は「ガシュガシュ」

名前:クワバンキ
性別:蛮機獣・害地目
年齢:不明
階級:蛮機獣・害地目
所属:ウィンデル軍団・蛮機族
概要:鍬(クワ)が元ネタの蛮機獣
公式蛮機獣のスコップバンキのパーツを鍬に差し替えた様な姿をしており、両手の鍬で相手を地面ごと耕す戦い方をする。

名前:コウアツバンキ
性別:蛮機獣・害水目
年齢:不明
階級:蛮機獣・害水目
所属:ウィンデル軍団・蛮機族
概要:高圧洗浄機が元ネタの蛮機獣
胴体と頭部が高圧洗浄機になったブラキオサウルスみたいな姿をしており、頭部から高出力の強酸を放出して戦う。
キャラ提供はリオンテイルさん

「P9ドロム」
全幅:200メートル
全高:100メートル
全長:45メートル
概要:馬鹿でかい自爆型メガオート。
特殊な膜を全身に施しており、実弾を弾くだけでなく、光学兵器やエネルギー兵器も吸収し、更には跳ね返してくる。障害物粉砕用にチェーンソーを備えている。
提供は俊伯さん

名前:ビルゼー
性別:男
年齢:?
階級(役割?):母艦(アポカリクス級航宙母艦:『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』に登場)
所属:スタースクリーム軍団移動母艦
概要:スタースクリーム軍団に所属(製造?)する巨大空母型トランスフォーマー。
ガルダーゴンでマスターチーフに撃破されたバルゼーの弟?(二番艦)
バルゼーが撃破された戦闘データを元にスタークスクリームによって首元の装甲強化・対空砲の増設。
更に取り憑かれた時用の放電機能の追加に各所に補助AIを搭載することで処理能力も向上し若干話し方が滑らかになった。
キャラ提供はkinonoさん


さぁ、戦いだ!

 コンボイ等スーパーロボット軍団とスタースクリーム率いるその軍団とヴィンデルの手先たちによる戦いの火蓋が切って落とされた。

 先に仕掛けたのは、先んじて出撃して先行するチームダルタニアスを率いる修人のアトラウスであった。

 

「一番槍はこの俺だ! 行くぜ、ガトリングフラッシャー!!」

 

 先んじて仕掛ける修人は、アトラウスの両腕に内蔵されたガトリング砲を掃射し、背部単装レールキャノンを撃って撃墜しようとしてくるガダン複数をハチの巣にした。

 

「シュレッダーパンチ!」

 

 続けざまにアトラウスの前腕部のパーツよりトゲを大量発射して複数の敵機を纏めて撃破する。

 

「ハンドスライサー! そりゃぁ!!」

 

 それだけに終わらず、両膝外側パーツをカタール状の剣に変形させ、長巻を持って斬りかかって来る複数のガダンをハンドスライサーで次々と斬り捨て、更に二振りを合体させ、ブーメランにした。

 

「ブーメランカッター!」

 

 狙うのは上空から空襲してくる複数のSV-51だ。投げられたブーメランは可変戦闘機の集団を見事に切り裂き、爆発の連鎖を巻き起こした。これで喜ぶ修人であるが、索敵を疎かにした所為か、背後から来る敵に気付いていなかった。

 だが、ダルタニアスはチームだ。べラリオスに乗るフウが修人のアトラウスの背後から迫り、左腕部のクローで切り裂こうとしてくるテドぺに向け、背中のミサイルランチャーと両目のビームの集中砲火を浴びせて撃破する。

 

『修人の兄貴! また後ろが疎かだぞ!』

 

「おっ、スマンスマン」

 

『何度言わせるんだ! いい加減学習してくれよ!』

 

 悪気も無く礼を言う修人に対し、フウは自分に襲い掛かるテドぺをべラリオスの前足の爪で切り裂いて撃破しつつ注意した。

 これに上空でコクピット下部のアームを伸ばし、先端の三角形のカッターで敵機を切り裂いた重戦闘機ガンパーに乗るナブヤとサラは、後でコンボイ等にまた鍛え直してもらうしかないと告げる。

 

「修人は馬鹿だからね。またコンボイさんたちに鍛えて貰わないと!」

 

「そうそう。馬鹿は身体で覚えさせるしかないってね」

 

 機体側面のミサイルで敵機を二機ほど撃破しつつ、修人には体で覚えさせる他ないとナブヤとサラは言う。これに修人は抗議したが、ダルタニアスチームは突出し過ぎたのか、いつの間にか敵に包囲されていた。

 

『お前ら酷いぞ! わっ!?』

 

『キャッ!?』

 

『うわっ!?』

 

「合体する前に、スクラップにしちまえ!」

 

 三体の合体前のメカに対し、包囲したスタースクリーム軍団のジェットロンを含める多数のメカが一斉射を始める。

 そんなダルタニアスチームの窮地を救ったのは、天海が駆るムラサメライガーであった。彼女が駆るムラサメライガーは背中のムラサメブレードで、チームを包囲する敵ロボットを次々と切り裂き、包囲に穴を開けた。

 

「先行し過ぎだっての!」

 

『わ、悪かった! スマン!』

 

 小型ゾイドであるレブラプターの集団をブレードで切り裂きつつ、天海は突出し過ぎたダルタニアスチームを注意した。これにチームリーダーである修人は謝罪し、コンボイ等が居る本隊へと戻り、体勢を立て直し始める。

 ダルタニアスチームの殿を務めた天海は、ムラサメライガーのブレードを駆使して追撃しようとする敵機を次々と切り裂いていく。動きは無駄がなく、ゾイド好きの天海の相性も重なり、無類の強さを誇っていた。

 そんな彼女に軍団が寄越したのは、最強の恐竜型巨大ゾイドと名高いデスザウラー三機である。

 

「ちょ、デスザウラー!? それも三機!?」

 

 赤いデスザウラー三機の出現に天海は驚愕する。通常タイプとはいえ、デスザウラーは侮れないゾイドなのだ。そんな物が三機も出たことに、彼女は驚きを隠せない。

 動揺する天海にお構いなしに、三機のデスザウラーは口から放たれる荷電粒子砲を放った。流石のムラサメライガーも、三機分のデスザウラーの荷電粒子砲を受ければ消滅してしまうだろう。

 だが、このムラサメライガーはエヴォルトと呼ばれる搭乗者の意思を反映した姿に瞬時に変身する脅威の能力を秘めている!

 

「ハヤテライガー!」

 

 奄美の掛け声と共に、ムラサメライガーは高速形態であるハヤテライガーへと瞬時に変身した。ゾイドが変身することに、三機のデスザウラーに乗るパイロット等は驚きの声を上げる。

 

「おっ、おぉーッ!?」

 

『ゾイドが変身したァ!?』

 

『ゾイドが変身するなんて、聞いてないぞ!?』

 

 ムラサメライガーからハヤテライガーに変身すれば、三機分の荷電粒子砲をその機動力を生かして躱した。それから背部のブレードからブースターを吹かし、弾丸の如くの速さで近い距離に居るデスザウラーに接近した。

 

「う、うわっ!?」

 

 目にも止まらぬ速さで迫るハヤテライガーに、デスザウラーのパイロットは両手の鋭利な爪で切り裂こうとするが、ハヤテライガーはそれをも躱し、頭部に噛み付き、口内のパイルバンカーを打ち込んでパイロットを殺害した。

 即座に口を離せば、再び荷電粒子砲を撃ち込もうとする二体のデスザウラーに対し、両前足に着いた二本のブレード、その名もハヤテブレードで切り裂くために再び背部のスラスターを吹かせ、高速で迫る。

 荷電粒子砲を撃つよりも速くハヤテライガーが通り過ぎた為、二体のデスザウラーは同時に一刀両断された。

 

「もうちょっと遅かったら折れてたな」

 

 二振りのハヤテブレードはムラサメブレードよりも弱くなっているので、重装甲のデスザウラー三体を斬るには、高速で切り裂くしか無かった。

 そんな単独で数十体もの敵機を仕留めた天海のハヤテライガーに、バーグラリードッグに乗るキリコが折り畳み式レールキャノンを展開させ、彼女の背後を襲うとする敵機を撃ち抜いた。

 

『後退しろ。目標も合流している』

 

「了解!」

 

 キリコの指示を受け、天海も本隊の方へ後退した。

 

 

 

『サイバトロン戦士、アタック!』

 

「着陸地点に敵自爆型巨大兵器多数を確認。破壊します」

 

 コンボイ等の本隊も到着し、スタースクリーム軍団と交戦を開始する中、多数の搭載機を展開しながら降下するスキアのヴァルザカード・セカンドGは、降下地点に大量に展開するP9ドロムと呼ばれる巨大自爆型メガオートを確認し、搭載兵器を撃ち込んだ。

 ゲッター線を吸収してパワーアップしており、ゲッターマシンガンやゲッターミサイル、ゲッタービームなどを撃ち込んで一掃を試みるが、ドロムは特殊な膜で実弾壁を無力化し、ビームを跳ね返して来る。

 跳ね返って来る自分の攻撃に対し、スキアは即座に回避行動を取りながらドロムの特殊装甲を解析する。

 

「敵自爆型巨大兵器の装甲に、光学兵器やエネルギー兵器を跳ね返す特殊コーティングが施されている模様。通常兵器も効果が認められず。全部隊に通達。敵巨大兵器にビームやエネルギー兵器の使用を厳禁。格闘兵器による攻撃を推奨します」

 

「それを速く言ってくれっての!」

 

 ドロムが攻撃を弾き、ビームやエネルギーなどを跳ね返してくると伝えれば、トランステクターであるF-4ファントム戦闘機に乗るハルが、跳ね返されるゲッタービームを躱しながら怒鳴った。

 格闘兵器による攻撃が有用だと思うスキアは、ヴァルザカードを地面に着地させた後、自爆するために高速で接近するドロムを掴み、自爆する前に敵陣の方へと投げる。結果、投げ付けたドロムは爆発する。

 自爆攻撃を避けるには有効な手だが、敵軍には損害を与えられなかった。スキアはドロムの自爆時間を計算しつつ、次に突っ込んでくるドロムを捕まる。

 

「敵自爆兵器、自爆までの時間、三十秒と推定。自爆シークエンスに入る前に、捕まえて敵軍に向け、三十秒以内に投擲します」

 

 そう言いつつ、スキアはドロムを捕まえ、自爆シークエンスに入る前に敵陣に向けて投げ付けた。ヴァルザカードはゲッター線で強化されており、投げる動作が恐ろしく速かった。

 投げた瞬間にドロムは自爆シークエンスに入り、三十秒ほどで敵陣の真上で爆発し、群れをなして総攻撃を仕掛けようとするジェットロンやバルキリー、他の航空機集団を吹き飛ばした。

 

「敵地上部隊に想定通りの被害は与えられない物の、敵航空戦力にそれなりの損害を確認。引き続き、敵自爆兵器を投擲します」

 

 これにそれなりの効果があると見たスキアは、続けて自爆しようと接近してくるドロムを捕まえ、敵陣に向けて投げ続ける。

 

「う、うぉ!? ドロムを直ぐに自爆させろぉ! あの馬鹿でかい奴の手榴弾にされている!」

 

 敵に被害を与えるはずのドロムが逆に自分らの被害を与えてしまうことに気付いた指揮官は、ドロムを直ぐに自爆させようと命じるが、命令を出すのが遅過ぎた。これでスーパーロボット軍団の快進撃は続くかと思わたが、ドロムに続いて新たな障害が現れる。それは、ガルダーゴンでマスターチーフによって破壊されたはずのアポカリプス級航空母艦に変形するバルゼーであった。

 

「トランスフォーム! ビルゼー、敵巨大ロボと交戦開始する!」

 

「敵空母のトランスフォーム確認。交戦を開始します」

 

 人型にトランスフォームしたバルゼーではなく、ビルゼーはスキアのヴァルザカードによって次々と投げられるドロムを弾き飛ばした後、多数のミサイルを撃ちながら接近した。

 バルゼーとビルゼーの違いは、首元の装甲強化と対空砲の増設である。最後のドロムを近付くビルゼーに投げ付けたスキアは、飛び掛かって来る敵巨大トランスフォーマーと交戦すると言って何処からともなく専用ソードを取り出して身構える。

 

「のぉぉぉ!!」

 

 自爆寸前のドロムを弾いたビルゼーは続けざまに仕掛けられたヴァルザカードを斬撃を躱し、右拳を打ち込んだ。これを受けたヴァルザカードはよろけるが、直ぐに体勢を立て直して剣を振って反撃する。巨大ロボット同士の戦いだ!

 

『この敵巨大トランスフォーマーは私が抑えます!』

 

「あぁ、是非そうしてくれ!」

 

 スキアがビルゼーを抑えると全員に通信で告げる中、ガンダムアストレアTYPE-Xフィンスターニスを駆る刃はそうしてくれと言いつつ、自分に接近してくる敵機をGNシャープシューターで撃破しながら、地上の敵を打ち倒しながら進むリズ・カデンツァが駆るガンダム・バルバトスルプスレクスとサカヅキ・ミナホのガンダムF90・パワードカスタムと合流する。

 同じガンダム同士、連携を取って敵の前衛を崩そうと言うのだ。もっとも、刃がただ誰かと一緒に居たいと言うのが本音であるが。

 

「よう、嬢ちゃんたち。同じガンダム同士、仲良くしようぜ!」

 

『それ、ナンパ?』

 

『私、あなた好みじゃないんだよね』

 

 地上に降りた瞬間に、GNツインブロードソードで複数の敵機を切り倒した後に刃はナンパ染みた口調で連携を取ると両ガンダムに乗る二人の少女に告げたが、リズはテイルブレードと呼ばれる尻尾で複数の敵機を切り裂いてから不機嫌に答え、ミナホは視界に入る全ての敵機をキャノン砲や両腰のウェスバーで一掃してから好みじゃないと返す。

 

『いや、決して口説いてる訳じゃ!』

 

「分かってるっての。それよりも連携って話だったね? 刃さん。ミナホ、そっちの準備は?」

 

 ナンパと思われて動揺する刃をからかいつつ、リズは機体の両腕部の200ミリ砲で邪魔な敵機を仕留めてから近付こうとするテドぺを超大型メイスで両足を潰し、倒れたところで頭部に振り下ろして動かなくなるまで叩いた。

 無論、リズは刃がガンダム同士で連携を取ると言うことを理解している。連携の準備が出来ているかどうかを、重武装状態のガンダムF90に乗るミナホに確認する。

 

「あぁ、待って。ミッション・ブースターでやり易いパックに換装するから」

 

 連携を取ると聞いてか、ミナホは刃とリズの接近型にやり易そうな装備に換装すると返し、上空で自機について来るミッション・ブースターを操作して近接型に換装しようとする。

 このまま支援すれば良いが、コンボイ等が居るので、安心して近接型に換装できるのだ。刃は換装の間は無防備になると思ってか、煙幕を展開し始める。

 

「えっ、なに?」

 

『換装の際は無謀になるだろう? 俺が援護してやる』

 

『やっぱナンパじゃん』

 

『う、煩い! これは援護だ! カデンツァ、お前もサカヅキの援護をしないか! 敵が来てるんだぞ!!』

 

『はいはい』

 

 頼んでも居ないのに、煙幕を展開した刃に問えば、無防備だからと思ってやったと返した。これをリズは面白がって気があるんじゃないかと刃に問うと、顔を真っ赤にして彼女にも援護しろと怒鳴り付ける。

 生返事をしてリズも換装中のミナホのF90に接近してくる敵機を200ミリ砲で牽制しつつ、テイルブレードで切り裂く。刃のガンダムアストレアもシャープシューターで近付く敵機を排除した。

 

「よし、ソードタイプ感想完了! 行くよ!!」

 

「サイバトロン戦士、三機のガンダムの援護だ! 撃て、撃てぃ!!」

 

 二人の援護のおかげか、ミナホのF90は近接特化型のパックに換装することが出来た。それが終われば、三機の近接型のガンダムはコンボイ等サイバトロン戦士たちの援護を受けつつ、敵陣へと突撃を行い、目に見える敵を斬り倒していく。その動きは、流れるように滑らかであった。

 アストレアが先陣を切って続けざまに四機の敵機を切り裂けば、リズのバルバトスが大型メイスで大型の敵を吹き飛ばし、倒れたところでヒールバンカーと呼ばれる踵部に装備されたパイルバンカーを打ち込んで息の根を止める。それから左側面から飛び掛かる敵機を、左手のレクスネイルで串刺しにする。

 ソードタイプに換装したミナホのF90は片方がビームの刃となっている大剣で大型機を三機ほど切り裂いた後、素早く両腰に付いた実体験の片手剣を抜き、二刀流で目前に居る敵機を次々と斬り捨てる。それから背後から来る敵機に右足の爪先からビームの刃を展開し、それで敵機を切り裂いて撃破した。

 

「ほぅ、流石は異世界のシルエットナイト。それにあの喋って姿を変えて人のような知性を持つシルエットナイトたちも中々の腕前ですね! 私はどっちとも気に入りませんが」

 

 三機のガンダムが敵機を近接武器で次々と切り裂いていく中、コンボイ等サイバトロン戦士等は三機を狙おうとする敵機を射撃して援護する。

 この様子を地上に向けて炎のブレスを吐き、敵軍を焼き払っている飛竜戦艦に乗るオラシオが目撃しており、中々の連携と機体の性能の高さに舌を巻くが、自分の好みでは無いので気に入らないと吐き捨て、出撃前にホイルジャックに着けてもらった二門の大口径カノン砲を試す。

 

「あ、あぁ、ホイルジャック氏。貴方がたがこの私の飛竜戦艦(ヴィーヴィル)に付けた、100ミリカノン砲? と呼ばれる異世界の兵器、試射をしたいのですが?」

 

『なに、もう試すんか? 弾薬は貴重やから、重要な目標せんとな』

 

「弾薬は貴重、ですか。では、上空の敵艦にしましょうか。この私を愚弄するかの如く空に浮かぶあの憎き敵浮遊戦艦を!」

 

 弾薬は貴重であるためか、装備してから一度も試射をしてないので、目標はオラシオが憎いと言う敵艦に決まった。照準はこの世界の遥か先を行くトランスフォーマーの科学力で直ぐに定まり、後は引き金を引いて撃つだけであった。

 

『よーし、100ミリカノン砲…』

 

「引き金は私が! 発射ぁ!!」

 

 ホイルジャックが撃つはずであったが、オラシオは余りの憎さに引き金を勝手に引いてしまった。発射された貴重な砲弾は見事に標的の敵艦に命中し、敵艦は爆発炎上しながら地面へと落下していく。

 

「なんと素晴らしい威力! 大艦巨砲主義万歳ッ!! しかし、これは私の物ではないッ! いつの日か、自分で作った物で…! あのエルネスティを、打ち負かして見せますぅ!」

 

 これを見たオラシオは感激し、欲しいと思うが、技術者のプライドが許さなかったらしく、いつの日か自分の手で作り上げると豪語した。乗っているホイルジャックとラチェットは呆れていたが、

 

 

 

「ロララ! ヴィンデル様の邪魔する奴、全員纏めてこのローラーで引き潰してやるロラ!!」

 

「ガシュガシュ! ヴィンデル様の邪魔をする奴全員、この可燃性ガスで汚らしく焼き払うとするガシュ!!」

 

「クワックワックワァ! ヴィンデル様の邪魔をする奴全員、この両手のクワで耕すでクワ!!」

 

「シュバー! ヴィンデル様の邪魔をする奴は、高圧洗浄するシュバー!!」

 

 この不気味で奇怪な四人の怪人は蛮機獣!

 身体の正面に直径が身長と同じサイズのローラーを持っているのがローラーバンキ。

 ガスタンクにパイプの足が生えたタコのような姿をしたのがガスバンキ。

 両手がクワなのがクワバンキ。

 胴体と頭部が高圧洗浄機なブラキオサウルスのようなのがコウアツバンキ。

 

「何あいつ等!? このサイバトロンの人たちから貰ったレーザーガンと言う奴で!」

 

 その奇怪で不気味な怪人四体は、ヴィンデル・マウザーの名の下にコンボイ等スーパーロボット軍団に襲い掛かろうとしたが、ツバキ・R・ハルパニアが駆るサイバトロンが使うレーザーガンを装備したリューハイロード・オリビアの攻撃を受け、呆気なくやられてしまった。

 

「ロラァーッ!」

 

「ガシューッ!」

 

「クワァーッ!」

 

「シュバーッ!」

 

 呆気ない。余りにも呆気なさ過ぎる。

 

「ふぅ、びっくりしたけど、大した奴じゃなかったわね」

 

 余りの蛮機獣四体の呆気なさに、ツバキはこれで倒したと思う。

 無論、それが間違いであることが、彼女は身を以て知ることになろうとは、この時はまだ考えても居ない。

 

 戦いは尚も続く!




次回はヴィラン総登場…かな?

次の企画はどれにする?

  • 金塊強盗
  • KILLZONE2
  • 復活の佐奇森神矢
  • カオス・ウォーズ

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