【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
性別:女
年齢:31歳
階級:少佐
所属:ワルキューレ陸軍第30軍
乗機:Fー22Aラプター戦術機
概要:ワルキューレ陸軍の第30軍隷下第55戦術機軍団に属する衛士。戦術機F-22Aラプターで編成された第322戦術機大隊の長。
ハナ・ヘルマン
戦闘団に随伴するイヴ人監視部隊の隊長。階級は少佐。無論イヴ人である。
空軍司令部よりターニャを監視せよと言われ、元居た航空団から引き抜かれた。
乗機はVF-31Sジークフリート
応募キャラ編
名前:ヘルマン・ヨーゼフ・ホイジンガー
性別:男
年齢:28歳
階級:中尉
所属:フェアリー戦闘団 第一MS大隊(仮部隊名)
乗機:ガンイージ
概要:元特務航空魔導士大隊所属。結成当初の反乱ではたまたま現場から離れており、事件現場に来た際はむしろ鎮圧側にまわり、反乱者を積極的に殺していった。要するに戦闘狂である。
あまりにキ〇ガイじみた単機特攻っぷりで、戦果を挙げながら軍規違反を連発。一時軍刑務所に送られかけたが、3年前にある空軍少将(ルーマニア系イヴ人でしかも彼以上のイカれキチガイ)に誘われ、准尉に降格ながら独立MS部隊に配属。乗機のガンイージはこのとき与えられ、それから大活躍を続け昇格。今戦役でMS小隊長として戦闘団に編入が決まった。
キャラ提供は神矢主水さん
名前:フリードリヒ・カール・ロベルト・フォン・ラジヴィウ(Friedrich Karl Robert von Radziwill)
性別:男
年齢:55歳
階級:大尉
所属:フェアリー戦闘団 第十三航空魔導士大隊
武器:ランス、騎兵用サーベル、PM-98S短機関銃
概要:欧州最強重騎兵であるフサリアの子孫を自称する騎兵おじさん。専用の演算宝珠と飛行ユニットが特徴。
騎兵突撃馬鹿として知られ、デグ様の命令を無視するが、フサリアの子孫を自称するだけであってかなりの突撃力を誇る。
キャラ提供はG-20さん
名前:ラドラル・ラドリオ
性別:男
年齢:25歳
階級:大尉
所属:フェアリー戦闘団陸軍混成機甲連隊
武器:ランドマン・ロディ
概要:他種族が所属する陸軍混成機甲連隊に所属するMSパイロット。
他種族に分け隔てなく接するほどのコミュオバケで、出会い方が違っていれば情報収集などの探偵のプロだった。
ただし、イヴ人の性格や主義には嫌悪感を感じている模様。
戦闘面では突撃しつつ囮を行う事があるせいか度々乗機を中破、もしくは大破寸前で戻る事があった。
キャラ提供はわかものさん
帝国再建員会が大帝国の防衛線を破り、首都への進撃路を確保する中、その報告を聞いたラインハルト皇帝は激怒し、八つ当たりをするように震えながら報告した伝令を殺害した。
「直ちに総力戦体制に移行せよ! 侵略者共と徹底抗戦だァ!!」
皇帝の間の床が血で赤く染まる中、ラインハルト皇帝はこの期に及んで遅過ぎる総力戦体制を命じた。直ちに総力戦体制が大帝国の支配されていない全土に敷かれ、十八歳から六十歳までの男性が軍に徴集される。
だが、これで大帝国の崩壊は止まらない。その防衛線崩壊は、大帝国のどの方角の国境線に展開していたワルキューレの進撃の合図であった。防衛線の崩壊を遥か上空から確認すれば、即座に待機中であった陸海空の全ての部隊に知らせる。
「全軍、直ちに攻撃開始!」
東側に展開する二百万以上の兵力を持つワルキューレ陸軍の軍集団は、報告を聞けば直ちに侵攻を開始する。予め待機していた機甲部隊の大群は軍集団司令官の指示の下、国境線へと雪崩れ込み、圧倒的物量で自分等に備えて待ち構えていた守備軍に攻撃した。
『や、奴ら、遂に攻め込んで来たぞ!!』
『なんて物量だ!? 俺たちだけじゃ止めきれな…』
帝国再建委員会とは逆方向の東側の国境から侵攻する正規軍たるワルキューレの規模は、三倍以上の規模を誇り、その物量だけで大帝国の守備軍を圧倒する。事前砲撃は正に砲弾の嵐であり、砲弾とロケットの雨で防衛陣地は吹き飛ばされ、損害を受けた守備軍に戦車などの戦闘車両と機動兵器の大群が襲い掛かる。
『爆撃機多数! な、何だこの数は!? うわぁぁぁ!!』
まるで渡り鳥の群れのように飛来する爆撃機の大群を見た迎撃機のパイロットは驚き、そのまま爆撃機の大編隊に随伴する無数の護衛戦闘機であるバルキリーの雨あられの対空ミサイル攻撃を受け、次々と撃破される味方機と同様に撃ち落とされる。
「クソっ、数が多過ぎて近付け…わぁぁぁ!!」
大帝国が出した迎撃機も数百を超えるが、ワルキューレはその五倍以上の随伴機が居り、爆撃機に近付くことも出来ずに落とされていく。その後、地上の守備軍もワルキューレの圧倒的物量の前に瞬く間に蹴散らされ、中央部までの進撃を許す。
これが東側で行われているワルキューレの侵攻であるが、南東や南側の山岳地帯でも同規模以上な部隊による侵攻が行われており、ようやく正規軍扱いの帝国再建委員会とは比べ物にならない程の物量だ。
世界は違うが、強大な軍事力を誇る連邦と同盟以上だろう。
南側の進撃を支援するための空挺降下もマーケット・ガーデン作戦の投入戦力の三倍以上であり、雪のような落下傘が戦術機と共に敵地へ降りて来る。対空砲火が行われているようだが、空挺部隊がその対策で展開した多数のヴァルキュリア・アーマーの第三世代機ノルドによる攻撃で制圧され、敵軍の空挺降下を許すしてしまう。
「畜生! なんだってんだこの物量は!?」
雨あられと降り注いでくる落下傘兵とグライダー、それに戦術機を必死に迎撃するMSのガルム・ロディのパイロットであるが、背後より空挺降下したと思われる戦術機F-22Aラプター数機の奇襲攻撃を受け、僚機を撃破される。
「こいつ、レーダーに映らねぇ! ステルス機か!?」
レーダーに反応しないステルス戦術機の攻撃で両機が撃破されたことに気付き、直ぐにライフルを乱射するが、対人戦闘特化の戦術機による機動で躱され、突撃砲や滑空砲を同じ個所に何度も撃ち込まれる。
「ぐわっ…!? がは…!」
それがコクピットまで届いてパイロットは死亡し、機体はその場で立ったまま機能を停止する。隣にいた同じガルム・ロディも複数のF-22ラプターによるコクピットへの集中砲火を受け、中のパイロットが殺されて沈黙した。
『チャーリーポイント制圧』
「ご苦労。スターリングリーダーより各中隊、損害は?」
F-22Aラプターで編成された部隊、第322戦術機大隊の長であるミーナ・マンチェスターは各所属中隊に損害を問う。
『第二中隊、損傷機無し』
『第三中隊、こちらも損傷機無し』
『第四中隊、少し被弾したユニットが居ますが、戦闘に支障なし』
「なら、作戦は継続可能ね。各中隊、ポイントアルファに集結後、第211戦術機連隊と合流。予定通り敵南防衛線への攻撃を開始する」
各中隊の損害が軽微であることを確認すれば、ミーナは集結ポイントに到着後、戦術機連隊と合流して攻撃を行うと指示を出し、集結地に向けて機体を飛ばした。
北側の海岸線でもワルキューレによる侵攻が行われ、そこは海軍による数百以上も大艦隊による総攻撃だ。一応ながら大帝国海軍も同規模な艦隊を展開し、いつでも対応できるようにしていたが、ワルキューレの宇宙軍も侵攻作戦に参加しており、衛星軌道上から多数のバルキリー部隊と戦術機部隊を降下させ、頭上から敵艦隊を強襲する。
帝国再建委員会のみならず、ワルキューレの大群まで対応することになった大帝国軍は軍事大国でありながら混乱状態に陥ろうとしていた。
「順調だな。例の転生体が出て来なければの話だが」
圧倒的物量による侵攻作戦で順調に進む侵攻計画に、空軍の飛行編隊に随伴するC-5大型輸送機の機内でほくそ笑むスミスであるが、最大の脅威であるラインハルト皇帝を警戒する。
ワルキューレによるこの大帝国侵攻作戦が今回が初めてではない。過去に何度も行われており、その度にあのラインハルト皇帝の圧倒的の力を前に何度も敗北を喫している。
一度目は脅しの為に展開していた数百万の兵と領海に展開した艦隊を消し炭にされ、二度目は今回と同規模の本気の侵攻作戦に打って出たが、ラインハルト皇帝一人を前に侵攻軍は壊滅し、生き残りは極僅かであった。
三度目はワルキューレ内の一、二を争うアガサ騎士団とメイソン騎士団が双方数万の兵力を以て東西から同時に攻め込み、どちらが早く首都に攻め込むかの競争をしていたが、どちらともあのラインハルト皇帝の力の前に敗北し、屍の山を晒した。
四度目はワルキューレ内の軍閥連合軍による全方位からの総攻撃が行われたが、三回目と同様に天変地異の力を持つ皇帝ラインハルトに敗北を喫し、大帝国の圧倒的な力を示すだけであった。
五度目は戦略兵器による攻撃を開始するも、その全てがラインハルト皇帝一人に容易く蹴散らされ、今に至る。
この六度目の侵攻が最後であり、同時に勢いを増している帝国再建委員会を弱体化させるチャンスでもある。
「あんな得体の知れない野郎に、ワルキューレは一千万近くの将兵を殺されているんだ。出来れば、あの幼女の皮を被った化け物と相討ちしてもらいたいがな」
そうスミスはターニャが皇帝ラインハルトと相討ちになってくれば、好都合だと口にする。
「まぁ、ご都合主義通りにはいかんだろう。その為に、こいつ等も呼んで来たんだからな」
しかし、事はそう簡単に運ばないのが常だ。それに備え、スミスはターニャと皇帝ラインハルトと戦える部隊を用意していた。座席に足を組んで座るスミスの背後に映る男女数名が、その部隊の隊員達であった。
ワルキューレの大規模侵攻作戦が進行する中、ターニャ率いる空軍の戦闘団は、首都近くにある大帝国軍基地の制圧を命じられた。
基地には徴兵された兵士たちで構成された歩兵師団と民兵師団、アカ狩り隊と呼ばれる弾圧部隊が駐屯していた。たかが動員兵師団や民兵師団と言えど、歩兵師団は練度が低いが重装備であるため、帝国再建委員会の侵攻軍には少なからず脅威であった。その為、自由に動かせ、かなりの戦闘力を持つターニャの戦闘団が殲滅任務を課せられたのだ。
「全く、私の隊を便利屋扱いしおって! 歩兵師団が相手だぞ、無茶にも程がある」
戦闘団の全戦力を持って殲滅任務に応じたターニャであるが、相手が重装備の歩兵師団が居る為、苛立っていた。例え相手が訓練不足とは言え、動員兵ばかりの歩兵師団は榴弾砲などの重装備を持ち、将校や下士官等の職業軍人に率いられた正規軍だ。最大火力装備がアンフや
それを戦闘団の戦力だけで叩けなど、ターニャの言う通り無茶にも程があるのだ。幾ら戦闘力の高い航空魔導士が数十人居ても、下手をすれば数の暴力で圧倒されかねない。
「それにまた言うことを聞かん奴もいる!」
敵砲兵連隊の阻止防御砲撃や対空砲火を受ける中、第十三航空魔導士大隊の隊員の中に、未だ自分に従わない者も居た。それはフリードリヒ・カール・ロベルト・フォン・ラジヴィウだ。先のターニャが処刑したオーバーキルと同じく無断で突撃を行ったが、その実力は高く、他の暴走者と共に多大な戦果を挙げていた。
「フハハハッ! そのようなピケットで、このフサリアの子孫たるわしを止めれる物か!!」
特殊な演算宝珠と秘孔ニットを駆り、ランスで騎兵突撃を行うフリードリヒはMWの機関砲を含める対空砲火を物ともせず、一番先頭に居るMWをランスで貫いた。魔力を込めた刺突であり、MWの装甲を容易く貫通し、搭乗者を殺害する。
続けざまにフリードリヒはランスを素早く引き抜き、左手でポーランドの短機関銃であるPM-98Sを素早くホルスターから取り出し、MW周辺にいた随伴歩兵らを撃ち殺す。PM-98Sは通常の9ミリ拳銃弾を連発する取り回しが良い分類の短機関銃だが、フリードリヒの魔力で威力が高められており、MWの装甲も容易く貫通するほどで、周りにいた数十人の随伴歩兵も一掃された。
「う、うわぁぁぁ!」
「逃がすかぁ!」
指揮する士官や下士官などの正規軍人を失い、戦意を喪失した動員兵らは逃げ出し始める。だが、それをみすみすと逃すフリードリヒではない。直ぐに弾切れになった短機関銃をホルスターに仕舞い、腰の騎兵用サーベルを抜いて追撃に入る。一人、二人と逃げる敵兵の背中を切り裂き、鮮血で大地を染めていく。
「あいつを止めろ! モビルワーカー、機関砲水平射!」
味方を次々と斬り殺していくフリードリヒに、防弾チョッキを着ている将校は生き残るために狼狽える動員兵等と新兵が乗る機関砲型のMWに攻撃を命じる。それに応じ、雨あられの弾幕を浴びせるが、フリードリヒは魔法障壁を張りながら騎兵突撃を続行して接近し、魔力を込めて切れ味を倍増させた刀身でMW諸とも敵部隊を次々と切り伏せた。
「ちっ、あのジジイ。一人残らず
上空で対空砲火を受ける二個のMS大隊とバルキリー大隊の中で、ビームシールドを張りながらガンイージを駆るヘルマン・ヨーゼフ・ホイジンガーは、
自分等MS大隊とバルキリー大隊は大きくて目立つ為か、航空魔導士よりも攻撃が集中しており、何故か混じっている人機のモリビト空戦型を含め、脱落する機が続出する。
「なら、倒しやすい奴からな!」
密集隊形から無断で離れたヨーゼフは、アンフやMWばかりなアカ狩り隊に矛先を向け、ビームライフルを撃ちながら突っ込んだ。
アカ狩り隊は装甲車を初め、正規軍の歩兵師団や民兵と同じくMSのアンフや機関砲型MW、ASのサページを持っているが、アカ狩り隊の構成員は名の通りに共産ゲリラやテロリストなどしか相手にしなかった為に正規軍相手の戦闘訓練などしておらず、ヨーゼフのガンイージ一機に次々と撃破されていく。
「なんだこの旧型共、おもちゃ帝国かよ」
アカ狩り隊の装備を見てヨーゼフは余りの古さに嘲笑い、ビームライフルを低出力に設定し、連射力を上げて次々と撃破していく。対装甲用火器を持った歩兵も居るが、その手の相手は左肩のマルチプルランチャーや頭部バルカン砲の掃射で撃破する。機関砲型MWとサページも同様である。そんなヨーゼフのガンイージに、左腕の滑空砲を撃ち込んだアンフに気付き、最低限の動きで躱し切る。
「アンフだぁ? 冗談だろ、人型装甲車両の間違いじゃねぇのか? いや、デカいモビルワーカーか?」
向かってくる二機のアンフに、ヨーゼフは乗機のガンイージの飛行機能を活用したホバー移動で放たれる滑空砲を躱しながら接近し、左手でビームサーベルを抜き、弄ぶように二機とも左腕を斬り落とした後、足も切り裂き、二機とも達磨状態にしてからサーベルで切り裂いて撃破する。
「はぁ、つまらねぇ野郎だな。こんな物しかねぇのか?」
せっかくの敵MSがアンフであったことに落胆しつつも、大口径砲型MWの砲撃を最小限の動作で躱し、ビームライフルによる反撃を行う。
「クソっ、魔導士共はまだ砲兵を潰せてないのか!?」
敵砲兵からの砲撃を受けながらも前進する数十機の同型機を率いるランドマン・ロディのパイロット、ラドラル・ラドリオはターニャら航空魔導士が砲兵陣地を潰せていないのかと嘆く。
彼は陸軍から貸し出された陸軍混成機甲連隊の一人であり、所属部隊が壊滅してから少数の生き残りと共に、似たような境遇の敗残兵等と共に混成機甲連隊に編入された。同連隊には陸軍の軍規違反者や銃殺刑に処されている囚人兵等も含まれており、その練度はターニャの戦闘団の中で最も低く、砲撃に怯えて逃げ出す者がいたが、逃走防止用の自爆装置が作動して処分される。破壊された機から逃げ出そうとする者もに対しては、イヴ人将兵等からなる監視部隊の狙撃兵による狙撃で撃ち殺された。
「ちっ、碌でもねぇことを!」
破壊された機から脱出した囚人兵が脱走と判断されて狙撃されるのを目撃したラドラルは胸糞が悪くなるが、逃げれば乗機を自爆させられるか、脱出すれば逃亡と判断されて処分されるので、何とか踏み止まりながら僚機を率いて敵陣を目指す。目指す敵陣は歩兵師団の大口径砲型のMWとロケット弾で構成された強固な防衛陣地だ。上空からMSとバルキリーの部隊が潰してくれるかと思っていたが、陸軍から来た自分らの存在を無視してか、ここ以外の陣地を強襲して破壊している。
「空軍の連中は当てにならねぇか。また無理をさせちまうな…もってくれよ、相棒!」
戦闘団本隊は当てにならないと判断してか、ラドラルは敵の中を引き付けるため、ランドマン・ロディの地上での機動力を生かし、自ら囮になって飛び出した。
『お、おい!』
「俺が引き付ける! その間、接近して敵陣を吹っ飛ばしてくれよな!」
『わ、分かった! 手の空いた奴、ラドリオ機を援護しろ!!』
同僚が静止の声を出す中、ラドラルは自分が囮になるからその隙に敵陣に接近して吹き飛ばせと返し、90ミリマシンガンを撃ちながら敵の注意を引く。これに応じ、同じランドマン・ロディらはラドラルが注意を引き付けている間に敵陣へと接近する。スラスターを吹かせ、ホバー移動でジグザグに動き回るラドラルのランドマン・ロディは完璧に敵の注意を引き、数機の同型機による前進を気付かせないでいた。これに獅電や他の雑多な機体も加わって、完全に敵陣の注意はそちらの方に向いていた。
「うぉ!? 被弾したか!」
流石に躱し切れず、被弾してしまうラドラル機であるが、彼の無茶な囮が功を奏してか、敵陣はランドマン・ロディが投げ込んだ手榴弾で吹き飛ばされ、前からの攻撃が止んだ。これで脅威が砲兵陣地から来る砲撃のみとなる。
「よし、前方からの攻撃が止んだぞ! 突撃だ!」
前方から来る攻撃が止んだことで、混成機甲連隊は砲撃の雨の中を前進した。
その混成機甲連隊を砲撃する二個中隊ごとに分散配置した敵砲兵連隊に対し、ターニャの特務大隊を含めた戦闘団本隊である二個航空魔導士大隊が上空から空襲を仕掛ける。これに砲兵連隊を護衛する対空砲やMWらは優先的に潰し、後は一方的に榴弾砲を撃ち続ける砲兵らを撃つ。
「各員、言われなくても分かるな!?」
ターニャの問いに対し、特務大隊の面々は理解しており、榴弾砲の弾薬箱を撃って誘爆させる。これにより、数門の榴弾砲を纏めて始末できるのだ。
「戦闘団長殿のやり方は分かるな! 弾薬箱をやるんだ!」
数名の犠牲者を出しながらも、損害無しで対空弾幕を突破した特務大隊の後について来た第十三大隊の面々は大隊長のアーぺントラウフェンの指揮の下、ターニャ等と同じく弾薬箱を狙って榴弾砲を誘爆で破壊していく。民兵らも迎撃に来ようとしていたが、バルキリー大隊の空襲で壊滅状態であり、他の歩兵師団傘下の部隊もMS大隊や突撃を敢行する混成機甲連隊に壊滅させられる。
やがて砲兵連隊が壊滅すれば、三個はある歩兵連隊は耐え切れず、投降する兵が続出し、抵抗も徐々に無くなる。民兵らもこのまま戦っても無意味と判断してか、手を挙げて投降する。
「第725歩兵師団の師団長だ! 貴官らに投降する!!」
これ以上の抵抗は無意味と判断してか、師団長も投降を選び、隷下の全部隊に戦闘停止命令を出してターニャの戦闘団に投降した。アカ狩り隊は壊滅状態であり、師団と民兵らが投降する頃には逃げ出していた。
「ようやく制圧か。どれくらい被害が出た?」
「特務大隊は損害皆無。十三大隊は死者四名に負傷者六名。MS二個大隊は合わせて七機を喪失。バルキリー大隊は二機を撃墜された。混成機甲連隊は二個中隊を喪失している」
戦闘終了後、第十三大隊の魔導士らが捕虜を勝手に殺さないように数名と大隊長のアーぺントラウフェン等に見張らせる中、ターニャはアーデに戦闘団の損害状況を問う。損害は装備の差もあって少々だが、連携が取れた戦闘団ならこれより少ない損害で歩兵師団と民兵、対テロ部隊を壊滅させていただろう。
「もっと良い部隊でも寄越してくれれば、早期かつ軽微な損害で制圧できただろうに。通信兵、陸軍の第2装甲軍本部へ通達。我、敵歩兵師団と民兵師団、アカ狩り隊を制圧セリと」
アーデから損害を聞けば、ターニャは良い部隊でも寄越してくれれば、軽微な損害で早期に制圧できるとボヤキつつ、近くに居る無線機を背負ったイヴ人通信兵に、陸軍の軍本部に基地の制圧を報告するように命じた。
さて、あいつを出さないとな…