【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
性別:女
年齢:247歳
所属:ゲリラ
乗機:古代の機械混沌巨人(アンティーク・ギア・カオス・ジャイアント)【遊戯王】
概要:エルフの母とドワーフの父を持つハーフ。技術者でもある。
母を故郷の森ごと焼かれ、父と共にゲリラとして後方支援していたが、たまたま死ななかった自分を殺されなかった。
逃げ込んだ山奥の秘境に隠された古代の工場を見付け、絶え間ない努力で工場を再稼働させる。
皇帝ラインハルトに復讐すべく、無数の死者の怨念と自信を生贄にすることによって機械渾沌巨人を復活させた。
キャラ提供はkinonoさん
「ファイテックス! こいつが来ると言うことは、いよいよだな…!」
大帝国の首都に対する決戦が迫る中、ターニャの特務大隊に特殊戦闘スーツ「ファイテックス」の着用が許可された。このターニャの身長を二メートルに伸ばす戦闘スーツを身に纏うのは、入植地確保の侵略戦争と撤退戦以降だ。
これの着用許可が出ると言うことは、相当な激戦区に放り込まれると言う意味である。用意された銀翼の騎士を彷彿とさせる自身のファイテックスを見て、ターニャは覚悟を決める。
「私のファイテックスは? なんで壊れてるんだ? ちゃんと整備したのか?」
「そ、それが…昨日は大丈夫だったのに…どうして…!?」
「私だけ、S装備で出撃しろと言うのか…! 敵の工作員にやられたんだ! お前たちの責任だからな!」
ターニャが自分のファイテックスの着用準備を進める中、副官であるアーデのファイテックスが壊れていることに、整備兵等に文句を言っていた。イヴ人整備兵たちは昨日までは大丈夫だったと言うが、アーデは八つ当たり気味に彼女らに怒鳴り付けた。
これでアーデだけが、S装備と呼ばれる防弾性の低い戦闘スーツでの出撃を余儀なくされる。それは第十三大隊も同じだ。彼らにはファイテックスは無く、妬ましい目付きで特務大隊を睨んでいる。
「まぁ、目の保養にはなるな。あの胸、すげぇ分かるし」
「俺もだぜ。あんな爆乳、戦場で何処を探してもアーデちゃんだけだかんな!」
ユーゴはアラサ・ンディアエと呼ばれるアフリカ系の同僚と共に、アーデのファイテックスが壊れたことを喜んでいた。彼ら歳若い隊員らにとって、アーデのあのスタイルは心の支えのようだ。
「(壊したの、お前らじゃないだろうな?)」
喜ぶユーゴとアラサを見て、アーデのファイテックスを壊したのはあの二人では無いかとターニャは疑ってしまう。ターニャの経験上、ユーゴとアラサの両名はアーデを性的な目で見ている節があり、目の保養と表して壊したのではないかと疑うのは無理も無い事だ。
「全く思春期のガキみたいだねぇ、あの二人は」
「まぁ、ブラウトクロイツ少佐のようなイヴ人魔導士はそうは居ないからな」
「拙者も然り。なぜブラウトクロイツ少佐殿が軍人をしているのか理解できん。戦闘に向かない体型だ」
ユーゴとアラサの反応ぶりを思春期の少年のようだと言うフェリーチェに対し、第3中隊の指揮官であるウィリーはアーデのような軍人はそうそう居ないと告げる。それに反応してか、第2中隊指揮官のアヤメはアーデの体格は軍人に向かないと生真面目に言う。そればかりか、無礼極まりない事まで口にした。
「あれで似合うのは娼婦か愛人、表なら女優だ。剣客時代、イヴ人の村の用心棒を無償で務める代わりに、娘の身体を…」
「それ以上言わんでいいよ。あんたに聞いた私が馬鹿だったよ」
アヤメがアーデは軍人ではなく娼婦や愛人が似合うと言い、聞いても居ないのに剣客時代のことまで語ろうとしたので、フェリーチェは途中で打ち切る。
「さぁ、装備を身に纏おう。出撃は近い」
空気が悪くなる中、ウィリーが出撃が近いことを告げれば、一同は自分のファイテックスを身に纏い始めた。ユーゴとアラサもそれに続き、自分用のファイテックスを装着し始める。
ウィリーのファイテックスは、ヴィンデルの世界で入手した機動歩兵の最終生産型戦闘スーツのデータを参考に改造したタイプだ。重武装型を参考にしたようで、右側に自動旋回型ガトリング砲を装着し、左側には広範囲を爆撃できる多連装ロケットポッド一基が搭載されている。
人間の兵士であるウィリーが専用のファイテックスを用意されるのは、特務大隊でそれなりの戦果を挙げたからだ。流石に連邦ほどの大規模な工作設備は持っていないらしく、火力は半分以下であるが。
フェリーチェのファイテックスは、前の世界でODSTとなった際にその装備を気に入ったのか、無骨な感じの物となっている。そもそも持ち帰った専用アーマーを改造した程度であるが、彼女用のカスタマイズが施されている。ウィリーほどの重装備は施されていない。
ユーゴは航空魔導士用ファイテックスのままであるが、近接戦を想定してか、腰に片手剣を納めた鞘を吊るしていた。武装も特務大隊のファイテックスと同じである。
アラサはアフリカ系の出身であるのか、ファイテックスを祖先の民族の戦闘装備風な改造を施している。盾と槍はアガサやメイソンの甲冑と同じ素材で出来ている。
第2中隊の指揮官であるアヤメは武者風味のファイテックスを身に纏い、左腰には大太刀と小太刀が装備されている。小火器は同様の物だ。
第4中隊のシュルツのファイテックスは、特務大隊の隊員と変わりない装備であった。
「まぁ、これくらいの装備でなければ、突破できん防衛線だと言うことだ。むしろ助かる。これであのクソったれの首を取るのには苦労はしないだろう。さて、私の昇進の為に蹂躙させてもらうぞ、チート転生者」
ファイテックスの着用許可を出されて心配したターニャであったが、これで皇帝ラインハルトの首を討ち取りやすくなったと上層部に感謝した。
一方、首都で潜入調査を行っていたブーツホルツは脱出した後、南部方面に居るスミスと合流していた。
「なに、ハーレムアーミーが大帝国の予備戦力だと? フッ、童貞男のバービー人形集団が予備戦力になる物か。おそらく地下に真打を隠してるんだ」
大帝国の予備戦力がクルスのハーレムアーミーかもしれないと報告したが、これにスミスは鼻で笑い、本命は地下に隠しているとブーツホルツに告げた。確かに彼の言う通り、クルスのハーレムアーミーが予備戦力になるとは思えない。
スミスの本命の予備戦力は地下に隠してあるとの仮説は、説得力があった。ハーレムアーミーはそれを隠す陽動である可能性がある。
「とっ、なると…俺の潜入は無駄だったと言うことか?」
「そうなるが、これであの影の支配者を気取っていたジジイ共が信用できないと分かった。奴ら、皇帝の右腕にガセネタを掴まされていたようだ。そうなればもう用済みだな。確保してる陸軍のイヴ人部隊に始末させるか」
これにブーツホルツは首都への潜入任務は無駄だったのかと問えば、スミスはあの影の支配者たちの情報はガセネタであると分かれば、無駄でないと告げた。
脱出した影の支配者たちは既にワルキューレ陸軍の南部方面軍に属するイヴ人部隊が確保しているが、スミスからすればもう利用価値が無いので、彼女らに始末させる。それを伝える為、テーブルの上に置いてある通信機を起動させ、受話器を取って命令を伝える。
「俺だ。ジジイ共は始末しろ、もう用済みだ。女と奴らの財産は貴様らにくれてやる。二十歳未満は兵隊や工作員にするから殺すなよ?」
その命令をスミスが伝えた後、銃声と悲鳴が通信機から聞こえて来た。それを何の躊躇いも無しに、イヴ人将兵らは実行したのだ。銃声が鳴り止んだ後、女性や子供の悲鳴が聞こえてきたが、そこでスミスが通信機を切ったので、後はどうなったか想像する他に無い。これをブーツホルツは表情を微動だにせず、同様すらもせずにただスミスを見ているだけだ。
「次は首都へ乗り込むぞ。その為に能力者を全て用意した。お前も万全な状態を保つ為、メンテナンスはしておけ。奴も来るぞ」
「元からそのつもりだ。正義の皇帝を抜かす悪党の首は、お前が呼び込んだ能力者たちで取ればいい。俺の狙いは奴だけだ。奴らに伝えておけよ、あの幼女に化けてる怪物は俺の獲物だと」
あれをまるで何事も無かったようにスミスは気にせず、ブーツホルツに明日の決戦に備えて身体のメンテナンスをしておけと命じた。
首都にはワルキューレだけでなく、帝国再建委員会も攻め込むのだ。当然、ターニャも首都を攻撃する部隊の中に居る。それを理解しているブーツホルツは、スミスが呼び寄せた能力者たちに手を出さないように告げ、部屋を後にした。
地上の帝国再建委員会とワルキューレが首都へと大攻勢を仕掛けようとする中、衛星軌道上に待機しているアガサ騎士団の宇宙艦隊も、大帝国への首都攻撃を始めようとしていた。
「勇者殿、アルゴン王が攻撃の許可を出しました! それがその書面です」
艦隊の旗艦を務める改ペガサス級強襲揚陸艦「タゴン」の艦橋内にて、アルゴン王のサインが入った攻撃の許可書を持った伝令が、それを丸太のような太い両腕を組み、仁王立ちする二メートル以上の巨漢に手渡す。
その男は巨漢の通り筋骨隆々なおかっぱ頭のような髪形をした大男であり、見るからに逞しく、憧れの願望を抱かれる騎士の中の騎士のような容姿を持つ男だ。周りの騎士や部下たちからは勇者と親しまれているが、本名は分からない。
「王は許可を出したか。なればアルゴン王の期待、裏切るわけにはゆくまい! アガサとアルゴン王の為に、行くぞ兄妹たちよ!」
『おぉーッ!!』
「では、行くぞ! 攻撃開始!!」
自分が使える王からの許可証を目にした勇者は、士気を高めるために腰に吊るしてある勇ましいデザインの剣を抜き、剣先を高く上げ、王命を果たすために大帝国の首都攻撃を敢行した。
それに続き、周りの騎士たちも剣を抜いて勇者と同じく剣先を高く上げ、雄叫びを挙げる。周りの乗員たちや艦隊の将兵等もこれに続き、降下艇へと乗り込み、大帝国の首都への攻撃を始めた。
「アガサ騎士団、動きました!」
「彼奴等め、動きおったか! ダインスレイブ隊、装填後に安全装置解除! 賊軍と正義を名乗る悪軍共の兵共の血を啜り尽くすのだ!!」
アガサ騎士団も動くならメイソン騎士団も動いた。アガサ騎士団が降下準備の動きを見せれば、メイソン騎士団も行動を超す。派遣部隊の隊長は、待機しているダインスレイブ発射型グレイズ部隊に、ダインスレイブと呼ばれる特殊徹甲弾を装填と安全装置解除を命じた。
それに応じ、横一文字隊形で展開するグレイズの右側に装着されたダインスレイブ発射器に、作業用として使われているジムⅡが弾頭を装填していく。そのダインスレイブ隊の背後には、多数の予備弾頭を収納したコンテナが駐機されていた。そこから弾頭を取り出し、装填しているのだ。
標的は西側から首都に侵攻しようとする帝国再建委員会であり、他にも東や北、南側にも照準を向けるダインスレイブ隊が見える。
「あの悪逆皇帝の首を討ち取るのは我らメイソン騎士団ぞ! 外野共が邪魔するでないわ! 降下部隊、直ちに降下準備! レッド・ツェッペリン隊がそろそろ目的地に転移するぞ!」
派遣部隊の隊長は他の勢力にそう告げ、展開させている降下部隊に降下準備に入るように告げた。
皇帝ラインハルトと大帝国の打倒を目指すのは帝国再建委員会にワルキューレ、アガサ騎士団やメイソン騎士団だけでない。かつて大帝国に抗っていた者も、その首と打倒を狙っていた。
「ようやくだ…ようやくこの時が来た…! 全機起動せよ!」
東部に位置する山奥の秘境に隠された朽ち果てた古代工場の中で、小柄なエルフらしき女性が並べられた機械兵団を起動させた。
軍隊の如く並べられ、彼女の掛け声に合わせて起動した機械兵団の個所にはバラツキがあるが、彼女の手先の器用さで問題なく一切乱されること無く稼働している。そればかりか、奥の方では巨大な機械兵「
「最後の仕上げは…」
小型から超大型までの機械兵団を起動させた彼女は懐から短刀を取り出し、その刃を自分に向けて突き刺した。自分の背後にある禍々しい外見を持つ機械巨人を見ながら倒れる彼女は笑みを浮かべ、硬い床の上に倒れた。
彼女の背後に居る古代の機械巨人「
この古代機械巨人とは別格の機械巨人は再建造の際に死霊術が組み込まれており、この世界に蔓延する死者の念を取り込み、際限なく強くなるのだ。故に彼女は皇帝ラインハルトの首を討ち取る…否、家族と仲間たちの仇を取るためにアンティーク・ギア・カオス・ジャイアントを完成させたのだ。
彼女の名はアルシエル・ル・ミシャ。この古代工場で機械兵団を結成させたことから、かなりの腕を持つ技術者だ。小柄なのはドワーフが父親であり、耳が長いのは母がエルフだからである。アルシエルは両者の血を引いたハーフなのだ。
ドワーフの父親は技術者でエルフの母は機械知識に詳しかったらしく、アルシエルがこの古代工場を再稼働できたのは、残された資料を初め、両親の教育と受け継いでいたことが大きい。もっとも、再建には小型の機械兵を自前で製作して人手を増やしたが、それでもアルシエルの技術力が高い事には変わりない。
なぜアルシエルが正義の帝国に対する復讐に走った理由は、先に述べた通り家族と仲間たちの仇討である。
大帝国こと正義の帝国が建国されたと同時に皇帝ラインハルトの圧政は始まった。アルシエルの両親は善良な心を持っており、当然ながらレジスタンスに参加し、その圧政に抵抗した。だが、皇帝ラインハルトを初め、バウムガルデン率いる親衛隊と正義の軍団は技術力や士気の高さではどうにもならず、レジスタンスは壊滅、父とレジスタンスの仲間たちは圧倒的な力を前で散った。
まもなく母の故郷の森も天変地異の力で焼かれ、母も死亡した。後方支援担当だったアルシエルも森に居たが、叶うはずもなく父と母の跡を追うかに思われたが、奇跡的に生存する。
失意の中、追ってから逃れる為に逃げ込んだ山奥の秘境の洞窟の奥で、アルシエルはあの隠された古代の工場を見付け、そこから復讐のための再稼働作業を行い、今に至る。
『これは…? そうか、私はこの古代の機械巨人に魂を吸われたのか。これなら、奴に復讐できる…!』
自らを犠牲にして完成させたアンティーク・ギア・カオス・ジャイアントには、アルシエルの魂が宿っていた。自らの肉体が古代の機械渾沌巨人に成り果てたのを確認したアルシオンは、これで皇帝ラインハルトと対等に戦えると認識する。
『父さん、母さん、みんな…私、行くよ。みんなの、みんなの仇を取るために…!』
混沌の機械巨人となったアルシオンは、両親を含める仲間たちの慰霊に向けて告げた後、復讐の旅へと出た。
目指すのは大帝国の首都。復讐の標的である皇帝ラインハルトを討つべく、アルシエルは大帝国の正義と言う名の暴虐の限りによって死んだ怨念を乗せた機械兵団を率いて向かう。彼女はただ復讐のみを考え生きて来た。今がその時だ。今こそ全てを果たす時なのだ。アルシエルの旅は、復讐を終えるか、自身の死によって果たされる。その時まで、彼女は止まることは無いだろう。
かくして、大帝国の首都はそれぞれの想いにより、
次回は首都決戦ナノーネ!
戦場都市と書いてバトルシティナノーネ!
読者の皆様方の応募キャラが激突するノーネ!
取り敢えず、何か物足りないから、オリーブドライブさんに執筆作品のキャラを借りれるかどうか相談するノーネ!