【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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名前:クイーシャ・ノリト
性別:女
年齢:18
階級:軍曹
所属:ワルキューレ 対能力者部隊
乗機:ヤッターワン
概要:ヤッターマンではない少女。ヤッターワンはオリジナルと同様だが、クイーシャ共々謎が多い。

名前:バナナ
性別:雌
年齢:十歳
階級:無し
所属:ワルキューレ 対能力者部隊
武器 内蔵型兵器
概要:耐久力が高いサイボーグモンキー。クイーシャとヤッターワン同様に謎が多い。
キャラ提供はケツアゴさん


首都決戦(バトルシティ)その2

 帝国再建委員会のターニャの戦闘団を含める首都攻撃部隊が首都へ到達した直後、衛星軌道上に居るメイソン騎士団の派遣部隊は、予め整列させていたダインスレイブ隊に、凄まじい貫通力と破壊力を誇る戦略級兵器である特殊徹甲弾「ダインスレイブ」を発射した。

 

『ダインスレイブ、発射!』

 

 派遣部隊の隊長の号令と共に、ダインスレイブ発射器を右半身に搭載したグレイズ数十機が、標的にしている西側から首都へ侵攻する帝国再建委員会の頭上より破壊剣の名を持つ特殊徹甲弾を放つ。

 パイルバンカー方式で発射された特殊徹甲弾は首都を守る大帝国軍を攻撃する帝国再建委員会の侵攻部隊に降り注ぎ、双方に凄まじい損害を与える。

 

「第一射、命中!」

 

「観測班より報告! 破壊剣、双方を切り裂く! 繰り返す、破壊剣、双方を切り裂く!」

 

「機甲騎兵団は直ちに降下開始! 賊軍やワルキューレ、アガサに者共より先に、悪逆皇帝ラインハルトの首を討ち取るのだ!!」

 

 帝国再建委員会がダインスレイブの掃射で大損害を被ったとの報告を受ければ、隊長は待機させていた降下部隊に大気圏突入を命じる。それに応じ、ジオン軍のHLVやザフト軍の降下ポッド等を初めとした降下艇で大気圏に突入し、目標へ向けて降下していく。

 

『アァァァッ! 痛い! 痛いぃぃぃ!!』

 

「い、一体何が…!?」

 

 大帝国軍と乱戦状態となっていた帝国再建委員会の侵攻部隊は、ダインスレイブによる掃射により壊滅的被害を受けていた。無線機から味方の悲痛な叫び声が上がる中、ボロボロのEF-2000タイフーン戦術機に乗るイヴ人の衛士は額から血を流しながら空を見る。

 強化装備のヘッドフォン越しの映像に見えたのは、空から大量に降下してくるメイソン騎士団の赤い機甲兵団であった。MSのグレイズシリーズを初め、レギンレイズ、ジンクスⅢ、アヘッドなどの赤いMS等がHLVと共に地上へと降りて来る。

 

『こ、こいつめぇ! ぬわぁぁぁ!!』

 

 ダインスレイブを受けても、奇跡的に生き延びたマラサイがビームサーベルを抜き、降下用グライダーから降りたグレイズ・リッターに斬りかかったが、最低限の動きで躱されて腰から素早く抜かれたナイトブレードで胴体を切り裂かれる。

 

「フン、死にぞこないが! 総員、標的は我ら以外の反応だ! 我ら以外の赤を攻撃せよ! 繰り返す、我ら以外の赤を攻撃せよ!!」

 

 半壊したマラサイを切り裂いたグレイズ・リッターに乗る赤いサーコートを身に纏うメイソン騎士団の騎士は剣先を高く上げ、周辺に居るメイソン騎士団以外の者は全て攻撃しろと指示を出す。それに応じ、地上へと降り立ったメイソン騎士団の機動兵器は自分ら以外の全ての物に攻撃を始める。

 着陸したHLVや降下艇より、続々とグレイズ・シルトやKMF(ナイトメアフレーム)、セイバータイガー、レッドホーン、レブラプターを初めとしたゾイド等が騎兵や騎士たち共に降り、ダインスレイブの着弾で混乱する大帝国軍に襲い掛かる。

 

『クソっ、いきなり現れやがって! 死ねぇ!!』

 

 自分ら以外の物に攻撃するメイソン騎士団に対し、手負いの大帝国軍は反撃するも騎士の技量は高く、躱されて近接武器で次々と潰されていく。あるいはライフルを撃ち込まれて撃破される。上空からもジンクスやアヘッドなどの粒子ビームを持つ機体の攻撃もあり、蜂の巣にされて撃破された。

 

「や、止めろ! 止めてくれぇ!」

 

 負傷して命乞いをする大帝国軍にメイソン騎士団は容赦なく、その手に握られた剣を突き刺す。抵抗する者がいるが、赤い騎士たちが身に纏う甲冑はシルバリー合金で出来ており、銃弾を通さなず、反撃した兵は槍で貫かれるか弓兵が放つ矢で殺害される。

 ダインスレイブの後に降りて来たメイソン騎士団に、大帝国軍は虐殺されるばかりであった。

 

「メイソン騎士団…!? こっちに来る!」

 

『反撃よ! どうせあれは誤射じゃない! あいつ等め、殺してやる!』

 

 大帝国軍のみならず、メイソン騎士団はダインスレイブで被害を受けた帝国再建委員会にもその刃を向けた。ホバー移動でライフルを討ちながら接近するグレイズ三機に対し、ボロボロのF-15J陽炎に乗る衛士は上官の指示に応じて機体の右手にまだ握られている突撃砲を撃ち込む。

 損傷機による弾幕を元気なグレイズに乗る騎士らは避けながら接近し、左手に持ったバトルアックスをジャンプユニットへ向けて叩き込み、機動力を奪う。

 

「しまっ…!? がっ…!」

 

 そこから背後に控える二機目が胴体へ同じバトルアックスをコクピットがある胴体へ叩き込み、乗っている衛士を圧殺する。残っている陽炎は後退するためにジャンプユニットを噴射させるが、飛んだところでライフルやバズーカで撃ち落とされるか、追い付いたグレイズの左手に足を掴まれて地面に叩き付けられ、持っていたハルバートの戦端の槍を突き刺されてとどめを刺される。

 上空ではダインスレイブを奇跡的に躱したガンイージやガンブラスター、バルキリー等が抵抗していたが、いきなり現れたメイソン騎士団の数は多く、撃破されるばかりだ。地上へ逃げても、グレイズやレギンレイズ、ゾイドなどが待ち受けており、降りたガンイージの一機はトラの大型ゾイドであるセイバータイガーに取り付かれ、胴体を食い潰されるだけだ。

 装甲車両などはMSに蹴飛ばされるか踏み潰されており、あるいは騎士や兵士に引きずり出され、刀剣類で殺害されていた。

 

「畜生が! こんなところで死んでたまるか!!」

 

『フン、こいつは人間の男か! イヴ人に毒されたか?』

 

 生き延びたイヴ人の将兵等が乗る機動兵器や装甲車両が撃破されていく中、獅電やランドマン・ロディに乗る人間の将兵等もメイソン騎士団の標的にされていた。抵抗する獅電のパイロットにレギンレイズに乗る騎士は、機体のホバー機動で決死の抵抗のライフルの掃射を避けつつ接近し、バトルブレードを叩き込んで敵機を転倒させた後、とどめの二撃目を胴体にお見舞いしてパイロットを圧殺する。

 

()だ! 嫌ァァァッ!!」

 

 EF-2000戦術機に乗る衛士は集団で襲い掛かるヴェロラプトル型の小型ゾイドであるレブラプターに恐怖し、錯乱しながら突撃砲や銃身下部の滑空砲を乱射するが、どれも当たることなく取り付かれ、両手の爪で胴体を抉られて殺害された。

 

「ひっ…!? 首都付近に進出した全部隊、壊滅状態…!」

 

「メイソン騎士団が何で…!?」

 

「メイソン騎士団、大帝国軍を排除しつつこちらへ接近! 合同選抜隊を除く首都攻撃に向かった部隊が後退許可を求めています!」

 

 次々と消える反応と通信機から響き渡る悲鳴に前線指揮所は恐怖を覚える。指揮官はメイソン騎士団の到来に混乱する中、これにレーダー手は冷汗を掻きながらメイソン騎士団がこちらへ向かってくる事を知らせた。

 

 

 

「なにッ、西からメイソン騎士団だと!? あのダインスレイブは連中の仕業か! アガサのみならず、メイソンまでお出ましか! クソったれ!!」

 

 衛星軌道上より一斉に放たれたダインスレイブ着弾は、首都に雪崩れ込んだワルキューレに随伴していたミッシングリンク隊のスミスにも見えていた。

 その前にターニャの戦闘団と帝国再建委員会の選抜精鋭部隊を初め、アガサ騎士団も首都に乗り込んでおり、迎え撃とうとする皇帝ラインハルトとバウムガルデン率いる正義の軍団や親衛隊と対峙している。ここにメイソン騎士団まで増えるのだ。スミスが苛立つのも無理はない。

 

「ちっ、数年前の大侵攻であれだけやられたのに懲りずに来やがって! アガサの奴らにはあちらが攻撃して来ない限り手を出すなと伝えろ! メイソンの奴らはこっちにも仕掛けて来ないはずだ! 向こうが撃つまで、イヴ人のテロ組織や正義だと抜かすクソ共だけを攻撃するんだ!!」

 

 手を出さないとは思っていた二つの騎士団の出現にスミスは苛立ちながらも、配下と首都へ雪崩れ込むワルキューレに撃ってこない限り攻撃をしないように指示を出す。同じワルキューレの傘下なので、表面上は味方なのだ。

 

「後続は!? どうなっている!? ホエールキングが見えるぞ!!」

 

『後続はダインスレイブによってほぼ壊滅! あちらにもメイソン騎士団が現れ、首都侵攻軍の残存部隊と交戦中! 我々だけで対処するしかない!』

 

 友軍がダインスレイブで吹き飛ばされるのはターニャたちにも見えていた。次元転移で自分らの背後に現れたクジラ型の超巨大ゾイドであるホエールキングが十五機も現れたのを見たターニャが本部に状況を確認する中、本部は自分らだけで何とかするしかないと返してくる。

 その通信の後、ターニャは前と後ろに視線を向け、改めて退路が無い事を確認する。前には標的の皇帝ラインハルトを初めとした大帝国軍とワルキューレ、何故か上から降下してくるアガサ騎士団。後ろには友軍をダインスレイブで一掃し、生き延びた残存部隊を蹂躙しているメイソン騎士団。これにターニャは逃げ出したくなる気持ちを覚え始める。

 

「(く、クソ…! 逃げようにも逃げられん! ワルキューレにでも投降するか…?)」

 

 前に圧倒的な物量、後ろに血の気の多い赤い騎士団に挟まれたことによりターニャはマシとも言えるワルキューレにも投降しようと思っていたが、配下の戦闘団に属する一人の航空魔導士が単独で皇帝ラインハルトの陣に突っ込む。それはフリードリヒであった。

 

「フハハハッ! このフリードリヒが皇帝ラインハルトの首は頂きだ!!」

 

 凄まじい速度で第13大隊を抜け、ランスを前に突き出し、迎え撃つために上空を側近や重鎮らと共に飛んでいる皇帝ラインハルトを目指して突撃する。

 

「貴様、皇帝陛下に近付こうなどと!」

 

 親衛隊能力者部隊の兵士らが突撃するフリードリヒを止めようとするが、ランスに串刺しにされるだけで止められない。

 

「邪魔だ雑魚共! 皇帝ラインハルト、このランスで串刺しにしてくれるわ!!」

 

「ほぅ、これは既知ではありませんな。皇帝陛下、手出しは無用ですかな?」

 

「あぁ。手出し無用だ」

 

 護衛の能力者数名を弾き飛ばしつつ接近してくるフリードリヒに対し、バウムガルデンは手を出さなくて良いのかと問えば、皇帝ラインハルトは不要と答え、何もせずにランスが突き刺されるのを待った。

 

「死ねぇ!! えっ?」

 

 ランスの間合いに入ったところで、ランスを突き刺したフリードリヒであったが、いつの間にかラインハルトが背後に回っていた。これに間抜けな声を挙げてしまったフリードリヒに、ラインハルトはその背中を手刀で貫く。腹を貫かれたフリードリヒは訳も分からず、悲鳴を上げた。

 

「ぎぇやァァァッ!? な、なんだこれわぁ!?」

 

「テンプレ通りだな。前もこんな悲鳴を上げてる奴が居たぞ? たくっ、今度は楽しめるんだろう、なぁ!?」

 

「ギャァァァッ!? た、助けてェェェ!!」

 

 貫通されて叫ぶフリードリヒに対し、ラインハルトは地面に向けて振り払う。右腕の手刀を勢いで抜かれ、地面に向けて吹き飛ばされたフリードリヒは助けを乞うも、誰も圧倒的な強さを持つ皇帝ラインハルトに圧倒され、助けようともしなかった。

 

「ばわっ!」

 

 そのままフリードリヒは固い街路に叩き付けられ、身体はトマトのように潰された。

 

『あの、大尉の…』

 

「はぁ? 知らないわよ、あんなおっさん! それよりアイツ、S級どころじゃないじゃない!」

 

 フリードリヒが叩き付けられた光景は娘であるVF-31Cジークフリートに乗るノヴァーナにも見えていたが、部下の問いに対し彼女は全く気にすることは無く、皇帝ラインハルトの圧倒的な力に驚愕していた。

 

『な、なんて力なの…!?』

 

「凄まじいな…! さっきの奴はネームド級だぞ、奴の実力は一体…!?」

 

「六度も俺たちを退けた奴だ。おまけに周りの奴らも強い! 畜生が! 余計な真似をしやがって!」

 

 その光景はスミスたちにも見えていた。機動兵器に乗る者たちが圧倒的な戦闘力を持つラインハルトに動揺を覚える中、ブーツホルツもネームド級のフリードリヒでも容易く倒されてしまったことに動揺していた。これにスミスは皇帝ラインハルトだけでなく、バウムガルデンを初めとする周辺の者たちも強くなってると告げる。

 

「我ら、赤翼(せきよく)魔導騎士隊! 皇帝ラインハルト、その首もらい受ける!」

 

「貴様ら如きこの親衛隊で十分! 死ねぃ!!」

 

 事実、真上から襲い掛かったメイソン騎士団の航空魔導士とも言える鷲のような甲冑を身に纏う空中魔導騎士数名が、ハエの如く落とされていた。魔導騎士を撃ち落としているのは、皇帝ラインハルトではなく、バウムガルデンの正義の軍団とバルトルト率いる皇帝護衛連隊であった。

 

「我は皇帝陛下の盾! このバルトルトの防衛線、容易く抜けられると思うな!」

 

 Hi-νガンダムとMSのナイチンゲールが融合したかのような外見を持つ大型MS「ハイゲール」を駆るバルトルトは、六基のフィンファンネルと十基のファンネルを展開し、皇帝ラインハルトを討たんとするメイソン騎士団とワルキューレの機動兵器多数を撃破する。

 

「勇者殿…! 我々で勝てましょうか!?」

 

「配下も信じられぬ強さだが、我々はやるしかないのだ!」

 

 改ペガサス級強襲揚陸艦「タゴン」の甲板に立つアガサ騎士団の派遣部隊の長である勇者にも、皇帝ラインハルトと配下の者たちの圧倒的な強さは見えていた。

 これに配下の騎士はスミスやワルキューレと同じく恐れ戦く中、勇者はアルゴン王とアガサ騎士団の為に行くしかないと告げ、自分専用のライオン型の演算宝珠に跨る。

 

「我はアガサ騎士団の勇者なり! 例え敵が天変地異の力を持つ神の如く者でも挑む覚悟! 総員騎乗! 王の為、王国の為に悪逆非道なる皇帝ラインハルトを討ち取るのだ!!」

 

『おぉーッ!!』

 

「兄妹たちよ! 勇者殿に続け!!」

 

 付き人よりライオン型の兜を受け取った後、それを被ってから腰の鞘から抜いた剣を高く突き上げ、騎士団の士気を高めて出撃する。その後を同じだが地味な配色で同じライオン型の演算宝珠に跨った魔導騎士たちが勇者に続き、地上には騎士や騎兵、グレイズとレギンレイズ、ゾイドと言った部隊が展開する。上空にはジンクスⅣを初め、可変系MSであるウーシァやマックナイフが展開していた。

 

「アガサめ、士気が高いな。やはり勇者自ら出陣すれば、奴らも士気が上がるか」

 

「フン、なればこちらも出るまでよ! 奴の首はこのモーリック王の息子、グエンスが討ち取る!」

 

 モーリック王の皇帝ラインハルト討伐の命を受け、赤い鷲のような甲冑を身に纏うレッドホークは腕組みしながら勇者が出陣したのをホエールキングの巨体の上から確認すれば、隣に立つメイソン騎士団のシンボルが描かれたマントを張襖若い騎士は、それを脱ぎ捨てて自らの甲冑を披露する。その甲冑はレッドホークと同系統であるが、グエンスがモーリック王の子息であるためか豪勢なデザインをしていた。

 

「モーリック王の息子にしてメイソン騎士団赤翼騎士二番隊隊長、第三王子グエンス・ジュラーク・パトリック・モーリック、参る!!」

 

 同じく父の命を受けているグエンスは意気揚々に皇帝ラインハルトの首を討ち取ると宣言した後、左手の付き人から出された鷲の頭部を模した兜を被り、右手の付き人が差し出す鋭利な刃が特徴的なパルチザンを取って左右の付き人たちが離れたのを確認すれば、背中に装備された赤いウィングを展開し、母艦のホエールキングから出撃した。

 

「王子が出るぞ! 全軍出撃! 我らメイソン騎士団の邪魔をする者は、何者であろうと排除せよ!!」

 

 グエンスの出撃に続き、レッドホークはモーリック王より与えられたメイソン騎士団の部隊を出撃させる。ホエールキングの各部ハッチが開き、そこからMSやKMF、ゾイドなどが大帝国の首都へ降下していく。殆どが赤い機体であり、まるで赤い鋼鉄の雨だ。衛星軌道上から降りて来る部隊も合流しているので、その数は首都へ雪崩れ込むワルキューレに負けに劣らずだ。

 そんなメイソン騎士団は自分らの邪魔になる物や邪魔する者に対し、容赦なく剣を振るうか火器を撃ち込む。これにワルキューレとアガサ騎士団、大帝国は応戦し、敵味方入り乱れる乱戦状態に陥る。

 無論、帝国再建委員会にも攻撃は及んだ。これに帝国再建委員会は、ヘリキャリアに搭載された戦闘団の陸軍混成機甲連隊を含める全戦力を展開させて応戦する。精鋭部隊も展開し、メイソン騎士団や大帝国の首都防衛部隊と交戦を始めていた。

 

『大帝国軍、アガサ騎士団並びワルキューレ、メイソン騎士団、交戦開始!』

 

『こちらにもメイソン騎士団が!?』

 

『構うな! 我らの目標は皇帝ラインハルトの首だ! 進め!!』

 

「乱戦状態だな…! ちっ、こっちからはワルキューレか!」

 

 無線機より後方から迫るメイソン騎士団と交戦する友軍の連絡が聞こえる中、ターニャ等の前からも、ワルキューレの航空魔導士とVAノルドの混成部隊が迫っていた。

 

「せ、戦闘団長殿!?」

 

「応戦しろ! 向こうが勝手に撃って来るのだ! 突破してあのクソったれの首を取れ!!」

 

 向かってくるワルキューレの航空部隊に対して対応を問う部下に対し、ターニャは突破してラインハルトの首を取れと命じ、交戦を許可した。ターニャが先陣を切る中、戦闘団に属する全ての隊が続く。

 戦闘団の阻む壁の如く展開してくるワルキューレの航空魔導士とノルドの数は旅団規模であったが、専用のファイテックスを身に纏う特務大隊のネームドたちの敵では無かった。大隊将兵一斉爆裂術式で連隊規模が消し炭にされた後、蹂躙が始まる。ワルキューレの航空魔導士は通常装備であり、ハエの如く落とされていた。本家ISに匹敵すると言われる戦闘力と防御力を誇るVAですら、容易く撃破されてしまっている。

 

「な、何よこいつ等!? 本当に敗残組織なの!?」

 

 味方が次々と倒されていくことに恐怖するVAの装着者は抵抗するが、覚悟を決めたターニャに無駄な抵抗であり、彼女が手にしているランチャーを撃ち込まれて撃破される。ターニャのファイテックスが持つランチャーはVAのシールドを貫通するほどの威力を有しているのだ。後から航空魔導士の天敵であるVF-8ローガンの大群も、ファイテックスを身に纏う特務大隊のスコアを増やすだけの的であった。

 

「なんだあの変な連中は!? ヤッターワンまで居るぞ!」

 

 航空魔導士や機動兵器では対処できないと判断してか、ワルキューレが次に繰り出したのは、対能力者部隊であった。その中にスミスが集めた能力者と言うかメカと一人であるヤッターワンとクイーシャ・ノリト、その相棒サイボーグのサルであるバナナが向かう敵を蹂躙しながら前進するターニャに立ち向かおうとしている。

 この場には似合わなそうなデザインは一際目立ち、上空で戦っているターニャに直ぐに目撃されてしまった。それに気付かず、クイーシャは懐からヤッターワンの必殺技に必要なメカの元を取り出し、それを食べさせようとしていた。

 

「ウキキ!」

 

「ヤッターワン! メカの元よ!」

 

『ワォーン!』

 

 メカの元を食べさせ、一週間に一度の逆転劇である「ビックリどっきりメカ」で帝国再建委員会を撃退しようとするクイーシャとバナナであったが、当然ながらターニャに見られており、直ぐにランチャーが撃ち込まれた。

 

「キャァァァッ!」

 

『ワォーン!!』

 

「キキーッ!」

 

「ビックリどっきりメカなど発進させる物か。それになんだ、あのギャグみたいな吹き飛び方は?」

 

 まるでギャグ描写の如く吹き飛んでいくクイーシャとヤッターワン、バナナを見てターニャは首を傾げていたが、一発逆転劇である「ビックリどっきりメカ」の発進を阻止することが出来た。

 妙に呆気なさ過ぎるクイーシャのヤッターワンとそのペットであるバナナであるが、彼女らに「ビックリどっきりメカ」を上回る秘密が隠されていることは、ターニャはまだ知らない。それを知っている唯一の人物であるスミスは、舌打ちをして懐からある物を取り出していた。

 

「ちっ、コメディーなんぞに扮しやがって。あの犬のマシンにはテックセットをさせるほか無いな。そしてそこの小娘には擬態ではなく、本体(キャシャーン)として戦ってもらう」

 

 スミスは付近に墜落したクイーシャとヤッターワンを見て、偽装の為に被せていた表の仮面を剥ぎ取ろうとしていた。

 ターニャはそれに気付くことなく、皇帝ラインハルトの首を討ち取るべく、四つの勢力が入り乱れる戦場へと突入する。




ネタバレ「仮面の下の涙をぬぐえ!」

ケツアゴさんから許可は貰ってんだ! ぺガス! テックセクター!!

つっても、登場はまだなんだけど。
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