【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
性別:女
年齢:17歳
階級:中尉
所属:帝国再建委員会 ガンダム部隊
乗機:ガンダム・ニコレ
概要:イヴ人の少女で、背中に阿頼耶識システムのコネクタが3基生えている。12歳の時に両親を殺され、イヴ人殲滅を掲げるテロ組織に拉致されて阿頼耶識システムを植え付けられた。体格は小柄で140センチくらい。
帝国再建委員会のガンダム部隊に鹵獲され、阿頼耶識切除手術を受けられそうになったが、役に立ちたいと願ってそのまま志願する。
キャラ提供はG-20さん
名前:アモレ・ディヴァンパーレ
性別:女性
年齢:68歳
階級:大尉
所属:帝国再建委員会 ガンダム部隊
武器:ガンダム・アモン(ガンダム・フレーム)
概要:パッと見貧相な身体をしたただの大人しそうな女性のイヴ人。
乗機も髪もパイロットスーツもパーソナルカラーの黒に染めており、暗い雰囲気を漂わせている。しかし乗機に乗ればそれも一変。敵を執拗に探し回り、室内に火炎放射器を叩き込み、ビル一つ一つを焼き落とす勢いで執念深く追い回し、森に逃げればそこが完全に石器時代に回帰するまでナパームで焼き払うゲリラ絶対殺すウーマンに変化する。
別に敵に恨みがあるとかそういう話ではなく、殺せと命令されたからやるタイプである。所謂指示には従順だが頭が硬いタイプ。臨機応変に対応することはできなくもないが、最終的な目的が細かく指定されていると対応もできなくなる。
キャラ提供はただのおじさんさん
名前:パール・カーシア
性別:女
年齢:14
階級:中尉待遇
所属:帝国再建委員会 ガンダム部隊
乗機:初代ガンダム(最終決戦仕様)
概要:幼い頃に戦争で両親を失い、少年兵として育ってきた少女。少々気弱だがMS乗りとしては優秀で、中尉待遇でスカウトされた。市民権を得て、真っ当な職に就くことを考えている。
彼女のガンダムには、最終決戦仕様の武装に加え、余剰パーツで作られた簡易装甲に加え、アームには落ちている使用可能な武器を即座に拾得できるワイヤーが取り付けられている等、少しでも勝率及び生存率を上げる工夫が施されている。
容姿は少しがさがさの銀髪ショートにガリガリの体つき。貧乳で身長145cm。
キャラ提供はハナバーナさん
名前:テオバルト
性別:男
年齢:22歳
階級:少佐
所属:皇帝親衛隊 首都守備隊
乗機:量産型サイコガンダム
概要:大天才を自称する貴族のボンボン。
大貴族の親に甘やかされて育ち、ムダに才能は有った為トントン拍子で出世してしまい増長、今の乗機を手に入れてからは更に酷くなり、攻撃的守備と称して勝手に出撃することもある。
キャラ提供はRararaさん
正義の帝国の首都各地で激闘が繰り広げられる中、帝国再建委員会の精鋭部隊の一つ、ガンダム部隊は各勢力の部隊を蹴散らしながら進撃していた。
上空には太陽炉搭載型ガンダム数機と地上には数十機以上のガンダムタイプ、レプリカも含まれているが、その性能は他勢力が大量に投入する機動兵器を上回っており、叶う者とすれば手練れか同等の性能を持つ兵器だけだ。
「賊軍の分際でガンダムなど生意気な!!」
向かってくる大帝国軍やワルキューレの機動兵器を撃破しながら進むガンダム・ニコレに対し、メイソン騎士団のグレイズ・シルト三機が複数のレブラプターと共に見事な連携を取りながら迫る。
これにガンダム・フレームタイプの改造型を駆るニコレは、重戦車であるティーガーⅡの主砲をそのまま転用したシャープス式ライフルを撃ち込んで迎撃した。発射されるライフルは大口径であり、レブラプターが一撃で撃破されるほどだ。大型シールドで防御できるグレイズ・シルトですら怯むほどだ。
「シールドが!? クソっ、ガンダム・フレームか!」
足を止めて防御しなければやられると判断した騎士は、ガンダム・ニコレがガンダム・フレームであることを見抜く。攻撃を引き付けている間に、スティラコサウルス型の中型ゾイドであるレッドホーンが主砲である対ゾイド用三連装リニアキャノンを撃ち込もうとしていた。
「幾らナノ・ラミネートと言えど、側面からこのレッドホーンのリニアキャノンの斉射は防げまい!」
五体のレッドホーンによるリニアキャノンの斉射は流石にナノ・ラミネート装甲を持つガンダム・フレームでも多大なダメージを負うところだが、ニコレは一人で戦っていない。
『ニコレ! 三時方向に!』
「見付けた! 四式四十センチ噴進砲発射!」
上空からサポートしてくれる仲間の警告でレッドホーン五体に気付いたニコレは、機体の両肩に装備された長砲身型よりロケット弾を撃ち込んだ。その威力は主兵装のライフルの威力を上回り、重装甲のレッドホーンの装甲すら容易く貫いてしまうほどだ。
『な、なにっ!? 一気にレッドホーンが二体も!?』
『おのれ、体当たりで!』
「来る!」
二体を破壊された残り三体のレッドホーンに乗る騎士等は得意な接近戦を仕掛けるべく、スラスターを吹かせてガンダム・ニコレに向けて突撃を開始する。これにニコレは僚機のガンダムヘビーアームズやガンダム・フラウロスのレプリカと共にライフルを撃ち込むが、重装甲ゆえに一機仕留めるのが精一杯であり、二機目を撃破したところで、最後の三機目のクラッシャーホーンを受けそうになる。
「幾らガンダム・フレームでも、このクラッシャーホーンは耐え切れまい!」
そう確信しながらボロボロのレッドホーンで突撃を仕掛ける騎士は、額から血を浸らせながらクラッシャーホーンをニコレに叩き込もうとした。だが、ニコレは通常の機体なら回避不能と思われた距離でガンダムの装甲を貫くクラッシャーホーンを躱した。これに躱されたレッドホーンに乗る騎士は、ニコレが阿頼耶識を施し、機体にそのシステムが搭載されていると判断する。
「馬鹿な!? イヴ人が阿頼耶識だと! イヴ人が阿頼耶識などを使うはずが…」
取り出したアックスをコクピットの頭部に叩き付けられる寸前、メイソン騎士団の騎士はイヴ人が阿頼耶識システムを同胞に埋め込むなど信じられずにいた。彼女らイヴ人は人をMSの部品にする阿頼耶識システムを忌み嫌っており、例えそれが同胞に埋め込まれるようなら、直ぐに切除手術を施されているはずだ。
なのにこの阿頼耶識システムを搭載したガンダムに乗るイヴ人の少女、ニコレは阿頼耶識を埋め込んだまま戦闘を行っている。本来はあり得ないのだ。
なぜニコレが阿頼耶識システムを埋め込まれているのは、彼女の過去を遡る必要性がある。
元々はとある国のイヴ人自治区に両親と共に住む少女であったが、イヴ人殲滅を掲げるテロ組織の襲撃に遭い、拉致されて阿頼耶識システムを埋め込まれた。同胞らが奴隷商人に売られるか、次々と手術の影響で死亡する中、ニコレは三つのコネクタを埋め込まれても生き延び、テロ組織が自前に建造したガンダム・フレーム、今のニコレに当たるMSを与えられ、同胞殺しをさせられる。
だが、初陣で実戦経験の無さで帝国再建委員会のガンダム部隊に制圧され、以降は委員会に志願し、役に立つために切除手術も拒んでガンダム部隊に志願した。
それからは今に至り、帝国再建委員会の国家再建作戦に参加している。
「よし、一気に接近して…」
『大帝国軍のみならず、我が方とワルキューレ、アガサの歩兵隊が!?』
『火炎攻撃!? 魔法か!』
数体の増援を得て、帝国再建委員会のガンダム部隊を攻撃しようとするメイソン騎士団の混成機甲部隊であったが、足元の騎士や歩兵が大量に放たれる火炎放射で焼かれているのに気付いた。
「見付けたぞ! 叩き潰してやる!」
民間人を巻き込んでの火炎放射攻撃に騎士等は動揺を覚える中、上空の翼竜型の中型ゾイドであるレドラーの六機編隊が火炎放射を大量に放つガンダムを見付けた。メイソン騎士団のレドラーはシンボルの赤で塗装が施され、翼下のミサイルポッドに対地ミサイル、頭部機銃と言った重武装仕様だ。
おまけに爆弾を搭載した戦闘爆撃機タイプもいるので、幾らガンダムでも爆撃で撃破されてしまうだろう。だが、その黒くて多数のコンテナと武装を搭載したガンダム、ガンダム・アモンに乗るアモレ・ディヴァンバーレは空襲を仕掛けるレドラー六機に向け、ナパーム弾を十二発も撃ち込んだ。
「な、何ッ!? うわぁぁぁ! あ、熱い! 熱いぃぃッ!!」
ナパーム弾の爆発でまき散らされた炎で視界をやられた挙句、焼けるような熱さを感じた騎士は思わず操縦桿から手を放してしまった。高熱の所為で操縦不能寸前の騎士が駆る六機のレドラーは、高速で地面に突っ込んで自滅する。
「空を飛んでる奴も、燃やした…! 後は…!」
レドラー六機を自滅させたガンダム・アモンを駆るアモレと呼ばれるイヴ人のパイロットは、次なる標的を接近してくるグレイズ・シルト三機とグレイズ六機に定め、火炎放射を放って動きを止めさせる。
『ぬわぁぁぁ! き、機体温度上昇! な、ナノ・ラミネートが!?』
『あ、足を止めるな! 奴が来るぞ!!』
「死んで、死んでよ…!」
兼放射を浴びせられたグレイズ数機は余りの熱さに足を止める中、塗装したナノ・ラミネートが溶け出したことで恐慌状態の一歩寸前まで陥る。これにシルトに乗る騎士は足を止めるなと言うが、既にアモンは接近した後であり、左腕部のパイルバンカーを足を止めたグレイズの胴体に打ち込み、乗っている騎士を圧殺する。
二機目も同様の手で片付けた後、三機目の反撃を躱して蹴りを入れ込んで転倒させ、右手で取り出した刺突爆薬槍を胴体に叩き込んで吹き飛ばした。
『おのれ! よくも同志を!!』
地上用スラスターを吹かせ、ライフルを撃ちながらアモンに接近戦を仕掛ける残り三機のグレイズとシルトであるが、アモレはそれに一切動じることなく、棒部分を投げ捨てて大量の爆雷を装着した両手用ハンマーを取り出し、それで間合いに接近して来たグレイズ・シルトに向けて叩き込む。
大量の爆雷を装着しているだけのことはあり、大型シールドを吹き飛ばせば、怯んだグレイズ・シルトの胴体に再びハンマーを叩き込んで騎士を圧殺する。
それから敵機に仕掛けられる前に腰部分のコンテナにハンマーを突っ込んで再装填を行い、再び同じ戦法ではなく、今度は足払いをして直接あの爆雷ハンマーを胴体に叩き込んで、グレイズ・シルトの胴体を吹き飛ばした。幾らナノ・ラミネート装甲でも、あの爆雷ハンマーを直接叩き込まれれば無事では済まないようだ。
『こいつ!』
「掃討、殲滅…! 絶対に逃がさない」
立て続けに六機ものグレイズを倒したアモンに、残りの赤いグレイズは勇敢に挑むも、保護フレームを開閉してモノアイを見せたガンダム・フレームのパワーに圧倒され、乗っている騎士たちは圧殺されるか至近距離で火炎放射を浴びせられ、高熱で死亡した。
『この炎の悪魔め! 成敗してくれる!!』
メイソン騎士団のグレイズ九機を撃破したアモンに、アガサ騎士団の青いグレイズ・リッターがナイトブレードで斬りかかるも、専用コンテナから素早く取り出されたチェーンナパームを巻き付けられた。
『なっ!?』
「これで認められるから、死んでよ」
敵機に巻き付けたチェーンナパームをアモレは認められるために起動した。連続した爆発が巻き起こり、炎が周りに撒き散らされ、周辺を焼き尽くす。ナパームを巻きつけられたグレイズ・リッターに乗る騎士は高熱で死亡し、操縦者を失った機体は地面に横たわる。
乗機を髪と同じくパイロットスーツと共に黒く染め、暗い雰囲気を漂わせているアモレだが、性格は大人しくて物静かだ。口数も少なく、無口である。
阿頼耶識システムを施していないが、ガンダム・アモンにのれば一変し、敵を執拗に探し回って焼き殺すために火炎放射を叩き込む。森に逃げても、森を焼き尽くすまで止まらない。
敵に恨みがあるのではなく、命令されればやるだけだ。余り細かな指示を受けては、対応も出来なくなる。
なぜこのような性格になった理由は、親の教育が苛烈であり、家の名を挙げることが目的の為だ。二つ上の姉も居るが、後方勤務をしているようだ。
「ここの敵は大方焼き尽くした…次は、向こうを焼かないと…!」
そんな過去を持つアモレは、乗機のガンダム・アモンと共に周囲の敵を焼き尽くした後、次の区画を焼きに向かった。
都市の一区画がガンダム・アモンの放った火炎放射の炎で燃え盛る中、始祖のガンダムとも言えるRX-78-2ガンダムが背中にシールドを装着し、両手にハイパーバズーカを持って担当現場に向かっていた。
「なんだ、あの古臭いのぁ? へっへっへっ、あいつが簡単にやれそうだぜぇ!!」
ドライセンやガルム・ロディに乗る親衛隊のパイロット等は、初代ガンダムを見るや否や旧式の機体と判断して襲い掛かる。その旧型機と見て襲った数機のMSであったが、奇襲を仕掛ける前に気付かれ、二挺のハイパーバズーカを撃ち込まれてドライセンが撃破される。
『な、何ッ!?』
『落ち着け! まぐれよ! あんな博物館送りの機体に、ぐわっ!?』
旧型機と見て襲い掛かった親衛隊の機動兵器らであったが、そのガンダムを駆るパイロット、パール・カーシアは手足のように扱っており、瞬く間にナノ・ラミネート装甲のガルム・ロディが撃破された。弾切れまで右手のバズーカを撃ち尽くした後、それを背後から接近して来たメイソン騎士団のレギンレイズに投げ付け、怯ませてから左手のバズーカを撃ち込んで頭部を破壊する。
「ガンダムに乗ってるんだから、これくらいしないと!」
初代ガンダムに乗るパールはイヴ人ではない。
戦争がある世界に生まれ、幼い頃に両親を亡くし、少年兵として育ってきた少女だ。少々気弱であるが、帝国再建委員会の傭兵として志願し、MS乗りとしての優秀さを買われ、始祖のガンダムこと初代ガンダムを授けられた。市民権を得て、真っ当な職に就くことがパールの目的だ。
彼女のガンダムにはマグネットコーティングのみならず、生き残るための簡易装甲やワイヤー射出型アームと言った改造が施されている。このおかげか、左手のバズーカを全弾撃ち尽くしても、新しく使えそうな武器を調達することが出来た。調達したMS用武器は、グレイズのライフルである。
「このライフルは…でも、贅沢は言えないよね」
背中のシールドを左腕に装着しつつ、左手にグレイズ用ライフルを持ち、右手に腰に装着していた専用ビームライフルを持たせ、選抜部隊が皇帝ラインハルトまでの進路を開くべく前進する。
「フハハハッ! なんだその博物館に飾ってそうなMSは!? この大天才のテオバルト様がスクラップにしてやるぜ!」
そんなパールのガンダムに対し、挑んでくるガンダムが居た。それは量産型サイコガンダムであり、大天才を自称する大貴族の子息であるテオバルトであった。親衛隊の首都守備隊所属であるが、あろうことか守るべき首都を破壊しながらガンダムに迫る。
「あれはサイコガンダムの量産機? でも!」
多数のビームを発射しながら迫る量産型サイコガンダムに対し、パールは機体の機動性を駆使して躱しつつ、ビームライフルを撃ち込む。これにテオバルトは珍しいことに躱し、インコムを展開する。
「フン、コイン機の射撃など当たらんわ! 食らえ、インコム!!」
強化人間やニュータイプでなくとも使用できるオールレンジ攻撃であるインコムを使い、ガンダムの背後を攻撃する。前から来るビームの嵐にインコムの攻撃を背後に受けたガンダムは地面に倒れ込む。バックパックにも増加装甲を付けたおかげか、一撃で撃破されるのを防ぐことが出来た。これにレオバルトは苛立ちを覚える。
「死にぞこないめ! だが、今度こそ終わりだ!!」
次なる攻撃を仕掛けるテオバルトはインコムによる攻撃を仕掛けたが、パールはそれに気付いて素早く機体を振り返らせ、右手に持ったビームライフルでインコムを破壊されてしまう。
『な、何っ!?』
「私は勝って、普通に生きるんだぁぁぁ!!」
『はっ!? こ、こいつめ! 来るんじゃあない!!』
驚いて動きを止めたテオバルトの量産型サイコガンダムに、パールは機体のスラスターを全力で吹かせ、敵機に吶喊を敢行する。全速力で突っ込んでくるガンダムに対し、テオバルトは我に返って反撃を行う。それは慌てながらの反撃であった。ビームを滅多やたらに乱射したが、突っ込んでくるガンダムには一応ながら命中した。爆炎が巻き起こる中、テオバルトは撃破したと息を荒げながら確信する。
「は、ハハハッ! や、やったぞ! この大天才であるテオバルト様に、そんな博物館送りの機体で敵うはずがないのだ! ははは、アッハッハッハッ!!」
撃破したと思って高笑いするテオバルトに対し、パールのガンダムは直前にビームライフルと左手のライフルを投げ付けて攻撃を躱しており、爆炎の中から姿を現したガンダムは、右手で抜いたビームサーベルで量産型サイコガンダムの胴体を刺突した。
「えっ!?
撃破したと思ったガンダムが現れたことに気付いたテオバルトであったが、回避は間に合わず、迫るビームの刃がコクピットまで届き、それに断末魔を挙げながら焼かれた。
敗因は完全にテオバルトの油断であった。パールの勝利して普通に生きると言う気持ちが、己の才能に溺れ、何の苦労も知らずに甘やかされて育ったテオバルトに勝利したのだ。
「えっ、待ってくださいよ~!」
コクピットを貫かれて機能を停止した量産型サイコガンダムよりビームサーベルを引き抜き、それをバックパックに戻したパールは、即時に周囲警戒を行ってからアームで使えそうな武器を回収する。それから自分を置いていこうとするガンダム部隊の後に続いた。
「ほぅ、イヴ人共も来たか。だが、四百年前とはまるで違うな。イヴ人は五百年も生きると言われているが、あの時の終末戦争に参加していた者は誰一人も居らん。おまけに人間や英霊まで混じっている。あの時の者共は皆死に絶えたか、あるいは隠居でもしているのか? まぁ、所詮は残党気取りの賊共か」
アガサ騎士団の勇者と交戦していたバウムガルデンは、配下の数百名の親衛隊能力者とグライダー隊が一瞬にして殺害した人間や英霊を含める帝国再建委員会の選抜部隊を見て、剣を叩き込んでくる勇者を弾き飛ばした後、四百年前に戦ったことがある者が誰一人も居ないことに呆れ返る。
「イヴ人の賊軍か! 彼奴等、人間のみならず、英霊まで投入するか! 誇りは無いのか!?」
吹き飛ばされた勇者は態勢を立て直し、やってきた帝国再建委員会の中にイヴ人ではない人間の能力者や魔術で召喚された英霊を見て激怒する。
「人間? 英霊? おいおい、そこまで人手不足なのかよ、お前らは。イヴ人至上主義の名が聞いて呆れるぜ。美人局でもしたか?」
獣のように襲い掛かる皇帝ラインハルトを吹き飛ばしたメイソン騎士団のグエンスは、イヴ人ではなく、人間や英霊も動員した帝国再建委員会を嘲笑う。
「レッドランサー隊とレッドスピアー隊は抑えられなかったのか。この分だと、ワルキューレも来そうだ」
自分に擬態し、動きをコピーしたロット・ロットをコピーされていない二刀流で斬り伏せたレッドホークは、帝国再建委員会の到来を見てグエンスのように蔑まず、ワルキューレの対ラインハルト戦力が来ることを警戒した。
それと同時に北部の大帝国軍の防衛線が破られてか、無人MAのハシュマルが大量のプルーマを引き連れて首都へ入ろうとしていたが、衛星軌道上に展開するダインスレイブ隊の掃射を受けて進撃を停止した。それだけではない。あの
『見ているか狂人どもよ! 貴様等が生み出した幾万幾十万の怨嗟が集い、貴様等を殺しに来たぞ!!』
そう告げたアルシエルは、進路上に展開する戦術機部隊や飛行するM1アストレイにムラサメ、ジンクスⅢとⅣを破壊しながら皇帝ラインハルトの元へ進軍した。それと同時に、呆気なくターニャに倒されたクイーシャとヤッターワンも、スミスの何らかの手によって復活しつつある。
八方塞がりとも言えるこの状況に、バウムガルデンと配下の正義の軍団、それに親衛隊は全く動じる事も無く、むしろ喜んでいた。
「フフフッ、イヴ人共には落胆させられたが、四百年ぶりに久しい気分だ。あの時以上の絶望に高揚感、この私を感じさせろよ、貴様たち!」
特にバウムガルデンはかなりの高揚感を覚えており、自分が道化と表する皇帝ラインハルトを殺しに来た者たちに、四百年前の頃を感じさせろと告げた。
尺が何か余ったので、登場させちゃった。
今年の更新はこれまでだ。次回は来年以降となる。
ではみんな、良いお年を。