【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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ルリ・マナシキ
UCN所属の特務少佐な少女。基本的に真面目だが、かまってちゃんで感情的。異性が苦手でオカルト好きで趣味は占い。
搭乗機はストライクEガンダム(エールストライク装備)。
キャラクター提供は爆霊地獄₹97さん。

ガンダルフ(チャペル)・メイフェザー
地球連邦軍に属する軍医でありパイロットであるラテン系のおっさん。
元ティターンズ所属であり、ニュータイプと言う物。ブルーコスモスにも入っている。
搭乗機はバイアラン・カスタムⅡ(バイオセンサー搭載でサイコフレームが組み込まれている。両腕部に海ヘビを仕込んでいる。原型機と同じくモノアイ仕様)
キャラクター提供は黒鷹商業組合さん。


異世界の騎士たち

『こちらUCA海軍所属第66防衛要塞! 現在、謎の勢力による攻撃を受けている! 救援を!!』

 

 統合連邦軍の主要拠点がある銀河系にて、コロニー連合軍(UCN)所属の要塞化された小惑星が謎の勢力による攻撃を受けていた。

 この小惑星は一個宇宙艦隊を駐留出来る施設を内部に建築出来る程の大きさがあり、包囲されても籠城していれば数か月以上も持つはずだが、謎の勢力の装備を前に小惑星の守備軍は一方的にやられている。

 

「なんだこいつ等!? ビームが効かんぞ!」

 

 ジェガンJ型に乗るUCN軍のパイロットは、ビームの効かない青色のMSと思われる機体を見て動揺する。

 ビームの効かない青色のMSの名はグレイズ。ガエリオ・ボードウィンが駆るガンダムキマリスヴィタールと同じ世界のMSであり、量産型の類だ。

 このグレイズもナノラミネート装甲を持っており、ビームの殆どを受け付けず、質量弾を何発も撃ち込む必要がある。グレイズもナノ・ラミネート装甲が普及した事もあり、実弾兵器主体だ。汎用性も高く、様々な型や派生型もある。

 ビームが効かないことに、どうやって斃すか迷っているそのジェガンに対し、背後よりグレイズが迫り、左手に持っている斧で真っ二つに切り裂いて撃破する。

 

「クソっ! 何なんだこいつは!?」

 

 ストライクダガーに乗るパイロットは同型の僚機と共に剣を持って接近してくるグレイズ・リッターと呼ばれるグレイズの近接特化型に撃つが、乗っているパイロットの技量は高く、容易く躱されて懐まで近付かれ、僚機共々右手に握られた剣で切り裂かれる。

 このグレイズ・リッターは宇宙に関わらずマントを羽織っており、左腕にはジェガンくらいのサイズの盾がマウントされている。

 

「マントなんぞ付けやがって! ビームが効かんならミサイルだ!!」

 

 そんな名前の通りに騎士のようなグレイズ・リッターを見たジェガンJ型に乗るパイロットは、シールドのミサイルを同型の僚機と共に回転しながら放つ。続けて隊長機であるジェガンR型がビームサーベルを抜き、左腕のグレネードを撃ちながら接近する。

 これにグレイズ・リッターのパイロットもとい騎士は剣を左腰のマウントに戻し、腰の実弾ライフルに取り出して自分に向かってくるミサイルを迎撃するが、R型の接近を許してしまう。

 R型のビームサーベルが振り下ろされる中、グレイズ・リッターは左腕に装備されている盾を前に突き出して打撃攻撃(シールドバッシュ)を行い、敵機であるR型を怯ませた。敵機が体勢を立て直す前に右手のライフルを何発か撃ち込み、無力化させる。

 まだ二機のJ型が残っていたが、グレイズの発展型であるレギンレイズが持つ実弾ライフルで一機が撃墜され、残る一機はライフルの銃身に付けられたブレードで切り裂かれて撃破された。

 

「すみません、ラック・ロスガルド卿」

 

『ミッチェル・ガーランド! 貴公、なぜアルゴン王より授かったZZ(ダブルゼータ)ガンダムに乗っておらん!?』

 

「はっ! ZZでは過剰な火力であり、施設内に被害が…」

 

『馬鹿者! いつ敵の援軍が現れるか分からんのだぞ! フェドリッド号に戻り、ZZに乗り換えろ!!』

 

「了解!」

 

 レギンレイズにはグレイズ・リッターに乗るミッチェル・ガーランドの上司に当たるラック・ロスガルドなる人物が乗っており、ラックはミッチェルに向けて母艦に戻り、本来の搭乗機に何故乗っていないのかを問うた。

 これにミッチェルはZガンダムの発展型であるZZガンダムでは火力が過剰であり、小惑星基地の施設を破壊しかねないと答えるが、敵の増援が来るかもしれないと言うことで、乗り換えの命令を受けて母艦に戻った。その母艦はアーガマ級強襲揚陸艦の発展型であるネェル・アーガマ級で、艦名はフェドリッドである。

 命令に応じたミッチェル機が戻る中、グレイズ部隊からの攻撃を受けているUCA軍の小惑星基地の防衛施設は次々と破壊されていき、付近で防空戦闘を行っていたサラミス改級巡洋艦一隻はグレイズの放ったライフルで艦橋を破壊され、やがて撃沈された。

 同じく防空戦闘を行っているネルソン級戦艦もバズーカ類を装備したグレイズによって撃沈され、最後に残っていたUCA軍の巡洋艦が撃沈されれば、要塞周囲の抵抗は完全に沈黙する。残っているモビルアーマーのメビウスはジェノアスⅡと共に撃破されるか、抵抗を辞めて謎の青いMS部隊に投降する。

 

『要塞周辺の抵抗なし! フェドリッド、直ちに入港せよ!』

 

 要塞周辺の敵影な無くなれば、母艦であるネェル・アーガマ級に要塞の宇宙港に入港するように指示を出す。これに応じて後方より艦載機を支援していたネェル・アーガマ級であるフェドリッドが前に出て、制圧された宇宙港に入港し、要塞内部の抵抗を予見してか、連邦や同盟軍が使うATと同サイズの機動兵器であるKMF(ナイトメアフレーム)を展開する。

 

「な、なんだこの小さいのは!? ATか!?」

 

 内部で抵抗を行っているジェガンM型に乗るパイロットは知っているATよりも高い機動力で迫るKMFに驚く中、KMFであるサザーランドに撃破される。他にもショートヘビィマシンガンやエネルギー砲などを装備したスコープドックが迎撃に出たが、ATよりも素早いKMFの前には的同然であった。

 要塞内部が次々とKMF部隊に制圧されていく中、要塞周辺に連邦軍の増援が現れたのか、周辺で警戒していたグレイズ部隊はそれを目撃する。

 

「来たな…! 先の連中よりは手応えはありそうだ!」

 

 ライフルの再装填を終えたグレイズのパイロットは、こちらに向かってくる量産型ヒュッケバインMk-Ⅱやジャベリン、ウィンダム、クランシェと言った増援部隊に対し、要塞の守備隊に物足りなさを感じており、それよりも手応えはあると感じて他のグレイズや高機動型のシュヴァルベ・グレイズと共にスラスターを吹かせて迎撃に向かった。

 

 

 

 一方でMSのグレイズ類を装備した謎の騎士団からの攻撃を受ける友軍の小惑星要塞の救援に向かう増援部隊では、先に出撃した第一波とは違う二つのMSが出撃しようとしていた。

 

「なんでバイアランが居るんだ? もうガタ落ちだぞ」

 

「知るかよ。あいつも出せって命令だよ」

 

 ISA所属の宇宙巡洋艦のハンガー内にて、カタパルトに乗って出撃するかつてティターンズとして運用されていたバイアランのカスタム機、カスタムⅡを見て管制要員は見て思った疑問を口にする。

 あれに乗っているパイロットの名はガンダルフ・チャペル・メイフェザーと言う大男であり、ジークハルト・クリーガーと同じニュータイプの類である。かつてティターンズに所属し、戦犯として裁かれるはずであったが、部隊を掌握して今はブルーコスモスに所属している。殴り合えば、人は分かり合えるのがモットーらしい。コヴナントのブルート(ジラルハネイ)を一発のパンチで倒したようだ。

 その為か、彼が乗るバイアラン・カスタムⅡの両手にはナックルが装備されている。それに元になった改造機よりも手が大きい。

 

『ガンダルフ、バイアラン・カスタムⅡ! 出撃する!!』

 

 改造されたバイアランに乗るガンダルフは、出撃すると言ってから第二派として出撃した。

 次のカタパルトには量産機ばかりが目立つ機動兵器群の中で、珍しく高性能機が立っている。その機体はストライクガンダムの発展型であるストライクEだ。それに乗っているのは、ルリ・マナシキと言う十五歳の少女である。

 

「なんであんな嬢ちゃんがガンダムなんかに乗ってんだ? 伝説の再現か?」

 

「そんなの、俺は知りませんよ」

 

 ウィンダムのコクピット内に乗ろうとするパイロットは整備兵になんでルリのような少女がガンダムに乗っているのかを問えば、彼は知らないと答える。エールストライクパックを装備されたストライクEに乗るルリ・マナシキは、管制官に出撃すると言ってから母艦より出撃した。

 

「UCN海軍所属、ルリ・マナシキ特務少佐。ストライクE、出撃します」

 

 そう言ってから彼女が乗るストライクEはカタパルトによって母艦より射出され、同じく出撃したガンダルフのバイアランや第二派の部隊と共に、蒼い騎士団のグレイズ類と交戦する第一波の元へ向かった。

 

「さて、今回の連中は殴り合っている最中にのびないだろうな?」

 

 第二派の中で異質の存在であるバイアランを駆るガンダルフは、分かり合いと言う殴り合いの最中に敵が先に倒れないかどうかを心配し始める。どうやら、あの青い騎士団と分かり合うつもりのようだ。

 

「今回の敵、ビームが効かないとかどうこう言ってたけど、向こう側の連中が下手糞なだけじゃないの?」

 

 先の真面目ぶりは何処へやら、コクピットで一人になったルリは急に不真面目となり、救援を要請した友軍、それも自分が所属する同僚たちを馬鹿にし始めた。そんな異質な二人がISA部隊の第二派と共に第一波と合流しようとする中、第一波が数で劣るグレイズ部隊に苦戦を強いられているのが二人の目にも見えた。

 

『なっ、なんだこいつ等!? うわぁぁぁ!!』

 

 実弾に対し強い装甲を持つウィンダムでさえ、騎士たちが駆るグレイズを前に苦戦を強いられていた。その後、三機のグレイズの攻撃で沈む。

 高速機動で敵を翻弄しているはずのクランシェは、戦闘機形態から人型形態に変形してドッズライフルによる攻撃を行ったところで、いつの間に背後に回っていたシュヴァルベ・グレイズが左腕より放ったアンカーに囚われ、ランスを胴体に突き刺されて撃破された。

 他の量産型ヒュッケバインMk-Ⅱやジャベリンも同様であり、連邦内で精鋭に当たるISAのパイロットでさえ、青い騎士の技量を前には敵わぬようだ。

 

「っ!? バイアランにストライクガンダム! 面白い奴だ!」

 

 ジャベリンをメイスで殴り倒して撃破したグレイズのパイロットは、ガンダルフのバイアランとルリのストライクEの存在に気付き、他の僚機と共に手応えのある敵機と共に接近する。

 

「見たこともないMSだな! なら、殴り合い(たいわ)の時間だ!!」

 

 向かってくる三機のグレイズに対し、ガンダルフは対話を果たすためにライフルの攻撃を避けながら接近した。

 

「接近戦をする気か!?」

 

『我らアガサ騎士団に、そんなビーム主体の機体で!』

 

『俺のメイスで叩き潰してやる!』

 

 ライフルの弾幕を躱しながら接近するガンダルフのバイアランに対し、グレイズに乗るアガサと呼ばれる騎士団に属する騎士たちは左腰の近接武器を持つ。

 彼らの言う通り改造されたとは言え、バイアランはビーム主体の機体だ。ビームをほぼ無効化するナノ・ラミネート装甲を持つグレイズには、当たった個所に何発も撃ち込まねば撃破は困難だ。両腕のビームを撃ちながら接近してくるバイアランに対し、グレイズのパイロットはメイスの間合いに入ったところでそれを振り下ろしたが、躱されて頭部にナックル突きのパンチが見舞われた。

 

『ぐぉ!?』

 

「さぁ、異邦者(エトランゼ)たちよ! 分かり合おうぜ!!」

 

『ビームサーベルを抜かずに殴っただと!? どういうことだ!?』

 

 機体のビームサーベルを抜かずに殴って来るガンダルフのバイアランに対し、他の二機のグレイズに乗る騎士たちは驚きの声を上げる。

 そんな機体に合わない戦い方をするバイアランの背後より、接近したグレイズは左手に持つ片手斧を振り下ろそうとしたが、小回りの利かない大型MSのはずのバイアランは避け、胴体を殴って吹き飛ばす。

 

『バイアランの反応速度じゃないぞ!?』

 

『何を仕込んでいるんだ!?』

 

 元の機体とは思えぬ反応に、またも騎士たちは驚く。ガンダルフがニュータイプであり、彼が乗るバイアランにはバイオセンサーとサイコフレームが組み込まれ、凄まじい反応速度を見せるのだ。

 

「なに、未知なる者と対話するのだ! これくらいの装備、しても文句は言わせんぞ!!」

 

 そう自分の権限で組み込ませたバイアランを駆るガンダルフは、両腕部に仕込んである海ヘビを使い、ライフルを撃とうとするグレイズに向けて高圧電流を流し、パイロットが苦しんでいる隙に、巨大な拳を敵機の胴体に打ち込んだ。

 胴体部分は強い拳を打ち込まれ、コクピットはその衝撃で潰れ、中に居た騎士は圧殺されて死亡した。操縦者を喪ったグレイズは、そのまま宇宙空間を漂う。

 

「身のこなしが速い! 流石はガンダムタイプ!」

 

 次にルリのストライクEと交戦しているグレイズのパイロットは敵機の余りの機動力の高さに、形状が自分らの世界でも伝説となっているガンダムタイプであるからか、舌を巻いた。

 ライフルを敵機の予測地点に撃つが、トリガーを引いた瞬間にルリは避けてビームライフルを撃ち込む。だが、ナノ・ラミネート装甲なので通じない。ビームサーベルなら押し付けて撃破可能だ。フェイズシフト装甲を持つストライクEにも、質量弾の殆どは効かないが。

 

「同盟軍のエイリアンより上手いね! ビームが効かない変な四角いの!」

 

 ライフルを躱しながらルリは今まで戦ってきた同盟軍のパイロットよりも腕がいいと褒め、機体のエールの機動性を生かして一気に接近し、敵機が対応するよりも早く素早く高出力にしたビームサーベルを抜いて斬り込んだ。

 

『そ、装甲が!? うわぁぁぁ!!』

 

 高出力のビームサーベルを数秒ほど当て続けられたナノ・ラミネート装甲は耐え切れず、そのまま胴体を切り裂かれて撃破された。ビームの効かない敵機に有効性を見出したルリは、直ぐにそれを母艦の戦闘指揮所に伝える。

 近接戦が得意なパイロットが駆るグレイズに接近して、高出力のビームサーベルを斬り込むなど、この場でガンダルフかルリくらいしかできない芸当であるが。

 

「ビームサーベルが有効ね、エネルギーは結構食うけど。CIC、こちらマナシキ。敵機には高出力のビームサーベルが有効。繰り返す、ビームサーベルが有効!」

 

『よくもジーブルを!』

 

 それを伝えた後、ルリは仲間の仇を取りに来る別のグレイズの対処に回った。それを遠目から見ていたレギンレイズに乗るロスガルドは、ZZガンダムに乗り換えたミッチェルに対処するように命じる。

 

「やはりガンダムは強い! それもフェイズシフト装甲を持っているな。ガーランド、奴の対処はお前に任せる! ガンダムにはガンダムだ!!」

 

『了解!』

 

 上司であるロスガルドの命に、分離状態のZZガンダムに乗るミッチェルは応じて三機の分離状態に分かれている機体を一つに合体させた。ミッチェルが乗るコア・ファイターが中央になり、上から上半身の部分がコア・ファイターと合体し、下からは下半身がコア・ファイターの下に繋がる。そして三つの航空機は人型となり、頭部のアンテナがV字に展開する。これが、ZZガンダムである。

 ZZガンダムは宇宙世紀のガンダムであり、宇宙世紀も混じっている多次元世界であるこの世界にもデータがあるようで、合体して姿を見せたZZガンダムを見て、その場に展開しているISAのパイロットたちは驚きの声を上げる。

 

『あ、あれは!?』

 

『だ、ZZ、ZZガンダムだ!』

 

『なんで、あんな奴がここに居る!?』

 

 データを見てガンダムの伝説を知っている精鋭兵たちが驚く中、グレイズを殴っていたガンダルフもZZガンダムの姿を見て、驚きの余りその手を止める。

 

「だ、ZZだと!? まさか、ジュドー・アーシタが乗っているのか!?」

 

 ガンダルフもZZガンダムを知っており、合体してポーズを取るZZガンダムを見て、かつて乗って戦乱を終わらせた者の名を口にする。

 

「あんなでっかいガンダム…! あれと戦えって言うの!? 私、死ぬじゃん!」

 

 ルリもZZガンダムをデータでなら知っているようで。自分のストライクEでは勝てないと判断する。

 

「数が多いな。ハイ・メガ・キャノンを使う! 全機、射線上から退避してくれ!!」

 

『聞いたな!? 全機、射線上から退避だ!』

 

 その連邦軍が恐れるZZガンダムに乗るミッチェルは、機体頭部に備わっているハイ・メガ・キャノンを撃つべく、友軍機に退避するように連絡を送る。それに合わせ、ロスガルドは率先して交戦していた僚機に指示を送り、自身もハイ・メガ・キャノンの射線上から退避する。

 

「何をする気だ!? まさか…! ハイ・メガ・キャノンか!」

 

 複数のグレイズが自分より離れたのを確認したガンダルフは、ZZガンダムがハイ・メガ・キャノンを使うことに気付いた。ZZの伝説を知っているガンダルフは直ぐに、射線上より退避するようにルリを含めるこの場に展開しているISA部隊に伝える。

 

「全機退避だ! あのガンダムは強力なメガ粒子砲を使う!」

 

『けっ! ガンダムが何だってんだ! 所詮はMSの一種だろうが! だったら撃つ前にぶっ潰してやる!!』

 

 何機かはガンダルフの指示に従ったが、数人はガンダムの伝説を信じておらず、ハイ・メガ・キャノンを撃とうとするZZガンダムを撃破しに向かう。無論、ZZガンダムにはグレイズやシュヴァルベグレイズ、レギンレイズが護衛についており、直ぐに阻まれてしまう。

 

「ハイ・メガ・キャノンチャージ完了! 発射!!」

 

 その間にハイ・メガキャノンのチャージが完了し、ミッチェルは敵が多い場所に向けて発射した。

 頭部のV字アンテナ中央にある発射口より発射された強力なビーム砲は、射線上に居る多数のISA所属の機動兵器を消し炭にした。予め退避していたガンダルフのバイアランは無事であり、ルリのストライクEは射線上に居たにも関わらず、咄嗟の判断で躱すことに成功する。

 

「マジで無茶苦茶なガンダムじゃん…!」

 

 数十機の友軍機を消し飛ばしたハイ・メガ・キャノンの威力を見て、ルリはその兵装を持つZZガンダムに恐怖した。

 

 

 

 その頃、奴隷にされたイヴ人救出の為に出撃したサイクロプスより生き延びた脱走兵たちは、イヴ人の武装勢力に取り入るため、サンヘイリ族等は故郷であるサンヘリオスに戻るために出撃していた。

 イヴ人の奴隷たちが収容されている惑星の衛星軌道上には、かつてコヴナントで傭兵をやっていた宇宙人であるジャッカル(キグ・ヤー)族で構成された艦隊と迎撃用無人衛星に守られている。

 艦隊の編成はサラミス改級巡洋艦にムサイ改級軽巡洋艦、チベ改級戦艦、ドレイク級護衛艦、ローラシア級巡洋艦と言うかつてのコヴナント海軍では運用していない艦艇ばかりだ。それに艦載機はバンシー軽戦闘機とセラフ級戦闘機があるものの、数が足りないのか、MAのメビウスやリオンの空間戦機であるコスモリオン、ガトル戦闘機、ドートレスにジェニスと言った旧型機ばかりである。

 対するイヴ人の武装勢力は何処かの軍事勢力より横流しであるバルキリーのVF-25メサイアシリーズを使っており、その性能差は天と地の差が開き過ぎていた。故に衛星軌道上の戦闘では、キグ・ヤーたちの守備隊は一方的に撃墜されまくっている。もはや虐殺だ。

 

「凄まじいな。戦わされているキグ・ヤーたちが可哀そうに見えて来る」

 

 衛星軌道上での戦闘を見ていたブル・ヴィンは、一方的に撃破されていくキグ・ヤーたちが乗る戦闘機や機動兵器、艦艇を見て哀れに思う。

 そんなヴィン等が乗る降下艇は惑星へと降下し、目標であるイヴ人の奴隷たちが囚われている施設の付近に着陸した。降下艇は二十メートル級の機動兵器を十分に収容できるほど大きく、空いたハッチより脱走兵らが乗る機動兵器が飛び出す。

 

 出撃したメンバーは、ヴィンを含めて以下の通り。

 リュウ・パーシー 搭乗機:イオ・フレーム・獅電(しでん)。以降、獅電と表記。

 ブル・ヴィン 生身で出撃。

 辻凪あやめ 搭乗機:戦術機F-4J

 ラナ 搭乗機:VF-11Cサンダーボルト

 ロナ 搭乗機:姉と同じく

 ジョウ・エグザ 搭乗機:獅電

 リューゴ・バーニング 搭乗機:同型機

 リンネ・ネハーン 搭乗機:同型機

 パーア・プリン 搭乗機:同型機

 ゼルム 搭乗機:スコープドック(ガトリングカスタム)

 ジャン・L・フェイローン 搭乗機:獅電

 ステパン・ルスーラノヴィチ・ドグラノフ 搭乗機:同型機

 ティムキン 搭乗機:同型機

 エメルダ 搭乗機:同型機

 カルマ・フォルセティ 搭乗機:量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ

 ジークハルト・クリーガー 搭乗機:獅電

 ルビー・ヘルナンデス 搭乗機:同型機

 アルヴィナ・ウラジーミロヴナ・パヴロヴァ 搭乗機:同型機

 ユキチ・アラザキ 搭乗機:同型機

 タコスケ 搭乗機:ヘキサ・フレーム・ジルダ

 リウス・モラム 生身で出撃。

 エイリフ・バーライト 搭乗機:指揮官型グレイズ

 

 ラナとロナが乗るVF-11Cが先陣を切り、防衛線を引いていたキグ・ヤーで中心に編成された地上の守備隊に向けてミサイル攻撃を行い、複数の地上兵器を破壊する中、宇宙より降下してきたVF-25と同じく横流しされたVF-31ジークフリート各シリーズが二人よりも倍の数を撃破する。乗っているのはVF-25シリーズと同様、イヴ人のパイロットである。

 

「ずるい! あんなに良いのに乗って!」

 

『前に出過ぎだって! 姉さん!!』

 

 余りの高性能差にラナが嫉妬する中、ロナは前に出ないように無線で姉を抑える。

 地上でもイヴ人が戦術機の高性能機にあたる機体である不知火にEF-2000ユーロファイター、F-35ライトニングⅡに乗っているため、流石のあやめも我慢できずに文句を漏らしてしまう。

 

「機体は返してくれるのは良いけど、あの人たちだけ高性能機はずるいわ。しかも不知火って…!」

 

 イヴ人が乗る戦術機にあやめが文句を言う中、前面に押し出されている獅電に乗る者たちはナノ・ラミネート装甲のありがたさを痛感する。

 

「流石ナノ・ラミネート装甲だ。ビームなんて屁じゃないぜ」

 

『この機体があれば、同盟軍なんて押し戻せたのに』

 

『これならもっと前に出ても大丈夫そうだ!』

 

『余り過信しない方が良さそうだ』

 

 最初にリュウがナノ・ラミネート装甲の防御力の高さに舌を巻けば、リンネは獅電が連邦軍にもあれば、同盟軍を押し戻せたと口にする。次にリューゴはこれなら突出し過ぎても大丈夫だと過信し、ジョウは余り過信するのは良くないと言う。

 

『あんたは獅電に乗らないのかい?』

 

「…」

 

『止しな。そいつは乗り慣れた機体が良いのさ』

 

 同じく獅電に乗るジャンは、乗り慣れたスコープドックで戦闘を行うゼルムに乗らないのかと問えば、代わりに同じく獅電に乗るステパンが乗り慣れた機体の方が良いと答える。

 

「こいつは凄いな。Gキャノンより良いぞ」

 

『その代わり、盾だけどね!』

 

 ティムキンとエメルダも同じ獅電に乗っており、基地での戦闘に乗っていた機体よりも良いと言い始める。だが、イヴ人の盾のように前面に出されているので、ロングレンジキャノンを持った獅電に乗るエメルダは愚痴をこぼす。

 

「ジェットマグナム! やっぱりゲシュペンストだな!」

 

『あまり無理はするなよ!』

 

 ゼルムと同じく乗り慣れた機体である量産型ゲシュペンストMk-Ⅱに乗るカルマはジェットマグナムでリーオーを撃破した後、やはり乗り慣れた機体が良いと口にする中、獅電に乗るジークフリートより注意を受ける。

 

「盾にされているのは気に入りませんが、機体は良いですね」

 

『生き残って結果を残せば、待遇も良くなる』

 

 ルビーとアルヴィナは盾にされていることが気に食わなかったが、機体は良いとだけ口にする。

 

「なんでお前だけ良さそうな機体に乗っているんだ」

 

『気ニシナイ!』

 

『私のはザクタイプのような指揮官型なのだが…』

 

 二名を除いて他の者たちと同様に獅電に乗るユキチは、なんでタコスケは自分たちとは違うスペックが良いジルダに乗っていることを疑問にすれば、搭載されているAIは気にするなと答える。これに続いてエイリフは、アガサ騎士団らが乗っていたグレイズの指揮官型に乗せられていることを疑問に思う。准将だからであろうか。

 イヴ人の武装勢力より供給された機動兵器に脱走兵たちが乗ってナノ・ラミネート装甲や高性能ぶりに舌を巻く中、サンヘイリ族の方は生身で出撃しており、車両を装備しているはずのキグ・ヤーの傭兵部隊を圧倒していた。

 隊長であるヴィンと共に出撃したリウスは、かつてコヴナント軍で運用されていたスペクター軽輸送車両をキグ・ヤーたちより奪っていた。

 

「隊長! 乗ってください!」

 

「スペクターか。まだ現存していたとは」

 

 キグ・ヤーをエナジーソードで仕留めたヴィンは、リウスが奪ってきたスペクターを見てまだ現在していたことに驚く。それからスペクターに乗り込み、奴隷収容所までの一番乗りを果たそうとする。

 

「こんなに楽な物とはな。脱走するか裏切ると思っていたが。どうやら見誤ったようだ」

 

 脱走兵とは違う別方向より降下し、別の方面より自分の部隊と共に進軍していたターニャは、脱走兵らの予想外の戦闘力の高さに舌を巻く。彼らが敵を引き付けてくれるおかげで楽に進軍ができ、なおかつ収容所まで近付くことができたのだ。

 

「では、急ぐか。行くぞ、諸君。奴隷解放だ!」

 

『はっ!』

 

 サンヘリオスの剣の遠征隊が収容所に突入したところで、ターニャとその魔導士部隊は一気に畳み掛け、防衛線を蹂躙して収容所内へと突入した。

 収容所内にもまだ抵抗する敵部隊が居たが、外の守備隊であるキグ・ヤーほどの実力は無く、あっさりと片付いてしまう。余りの手応えの無さに、少々呆れかけたターニャであったが、ブルート(ジラルハネイ)族の部隊が現れ、自分らに突っ込んでくる。

 

「ジラルハネイだ!」

 

「何故ジラルハネイがここに!?」

 

「ブルートだと! 奴隷商人共が雇った傭兵か?」

 

 サンヘイリ等がジラルハネイの襲来に驚く中、ターニャはここの奴隷商人が雇った傭兵だと思いながらも、強力な魔弾を浴びせて倒していく。

 獅電等を中心に編成された脱走兵部隊にもジラルハネイの部隊が現れ、そのジラルハネイ等が乗っている機体は同じナノ・ラミネート装甲を持つガルム・ロディやスピナ・ロディであった。ジラルハネイ好みの改造が施されて火力も高いようだが、脱走兵たちの実力にイヴ人の武装勢力の統率力や航空支援の前には敵わず、何の戦果を挙げられぬまま全滅してしまった。

 

「よし、ブルート共は全滅した。輸送艦を付近に着陸させてください」

 

 最後の一人になっても、グラビトンハンマーを持って抵抗してくるジラルハネイを無慈悲に撃ち殺したターニャは無線機を使って司令部に収容所を制圧したことを知らせ、奴隷たちを収容するための輸送艦を付近に着陸させるように要請した。

 こうして、脱走兵たちのイヴ人の武装勢力に取り入るための入隊試験は合格へと終わり、サンヘイリ達は母星へ帰るための船の調達に成功した。




前半は没キャラ&アガサ騎士団登場回で、後半は募集キャラのダイジェストです。

これで皆々様がご提供してくださったキャラクターの出番は終わりです。皆さま、本当にご提供くださり、ありがとうございました。
またの登場は、自分の気分次第でございますので、すみませんが期待しないでください。

では、またの募集企画でお会いしましょう。
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