【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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二戦目です、はい。

アガサ・ライガー
アガサ騎士団に属するライオン。アルゴン王より騎士の位を授けられているので、立派な騎士である。
全身に青い演算宝珠付きの魔導鎧を身に纏い、ライガー・フェニックスのように空を舞い、魔力で強めた咆哮による衝撃波とビーム、強化クローの斬撃を飛ばす。


皇帝ラインハルト その2

 レオナに敗北しているとも知らず、何食わぬ顔でクルスがバウムガルデンが居る本陣へと戻る中、モンジェルナ侯爵が使役するマゴートが、ファビアンが召喚した巨大な魔人を打ち倒した。

 

「ば、馬鹿な!? う、うわぁぁぁっ!!」

 

 自分が丹精を込めて召喚した魔人が倒されたことに動揺したファビアンは、そのままマゴートに捕まれ、頭部を食い千切られて絶命した。

 

「さて、今度こそ標的だわ」

 

 頭を食い千切られたファビアンの死体を捨て去ったマゴートの肩に乗るモンジェルナ侯爵は、目標である皇帝ラインハルトに向けて使役する鬼械神を前進させる。

 既にラインハルトの首を巡っての三勢力による乱戦状態であり、その内の一つであるワルキューレに属するモンジェルナ侯爵は部隊長であるスミスからの指示を受ける。

 

『聞こえるかモンジェルナ侯爵。そこの犬のような派手な鎧の奴は味方だ。共闘しつつ、皇帝ラインハルトの首を討ち取れ。奴にはもう話してある』

 

「了解したわ」

 

 その指示に応じ、モンジェルナ侯爵はテッカマンドッグと共闘しつつ皇帝ラインハルトを狙うが、アルシエルのアンティーク・ギア・カオス・ジャイアントに阻まれる。

 

『何故だ!? 何故こうも私の復讐の邪魔をする!? 奴は私の獲物だ! 誰であろうと、私の復讐の邪魔をする者は容赦しない!!』

 

「興味深い死霊術ね。サンプルが欲しくなってきたわ。この死霊獣は私が抑えるから、標的は任せて良くて?」

 

 アルシエルのカオス・ジャイアントと相対したモンジェルナ侯爵は、その死者の憎しみによる死霊術に興味を抱き、標的のラインハルト討伐は任せて良いかとテッカマンドッグに問う。この提案はテッカマンドッグが対処する敵が一つ減るので、モンジェルナ侯爵からの提案を呑み、彼女とマゴートにアルシエルの対処を任せた。

 

「是非とも頼むワン。これで少しは楽になるワン」

 

「ありがとう。さぁ、サンプルを取りましょう」

 

『あくまで邪魔をするか! ならば、叩き潰すまで!!』

 

 対処を任されたモンジェルナ侯爵は興味を抱いた死霊術のサンプルを取るべく、マゴートに殺すつもりで攻撃させる。サンプルを取ろうと全力で攻撃してくるモンジェルナ侯爵のマゴートに対し、アルシエルも家族と仲間の仇であるラインハルトを討ち取るべく、邪魔をしてくる鬼械神を使役する魔人と全力で応戦する。

 

「デカ物同士でやりあうか!」

 

「死ねぇぇぇッ!!」

 

 機械の渾沌巨人と鬼械神の巨人による交戦が始まる中、グエンスは皇帝ラインハルトと卍解した結芽と同時に戦いながら確認する。そんな乱戦にテッカマンドッグが復帰し、左右両刃のテックランサーを手裏剣のように投げ付ける。

 

「ぐえっ!?」

 

「こいつもまだ来るか!」

 

「もう、犬みたいな古臭いヒーロー邪魔!」

 

 手裏剣のように飛んで来たテックランサーをグエンスと結芽が避け、皇帝ラインハルトだけが当たった。テッカマンドッグが鬱陶しく思う結芽は先に仕留めようと思い、無防備なテッカマンに高速で接近し、にっかり青江を振り下ろす。

 それをテッカマンドッグは紙一重で躱しつつ、戻って来たテックランサーを受け取り、小柄な少女とは思えない程の速度で放つ斬撃を防ぎ切る。

 

「助かるな! お嬢ちゃんよ!!」

 

「くえぇぇぇッ! なんで勝てねぇんだぁ!?」

 

 テッカマンドッグが結芽と交戦を開始する中、それを皇帝ラインハルトの首を取るチャンスと捉え、グエンスは攻撃してくる標的を避けてからパルチザンを叩き込む。深く突き刺したつもりだが、相手は転生者で、転生させたゴッド・カオスより強力な力を授けられている。その為、パルチザンの刃は致命傷を与えられず、吹き飛ばされた。

 

「流石に硬いな! こいつは一番厄介なタイプだ!」

 

 皇帝ラインハルトの頑丈さに、グエンスは今まで殺してきた転生者たちよりも硬い奴と評した。

 

「先を越されてたか! クソっ、どうにかしてキャシャーンを突破しなければ!」

 

 同じ帝国再建委員会でも、違う所属である選抜隊の結芽に先を越されれば、昇進は叶わぬと知るターニャは、いま自分を攻撃しているキャシャーンレディとその相棒フレンダーの枠であるバナナに抑えられ、標的である皇帝ラインハルトの首を取れずにいた。

 キャシャーンレディとバナナの連携は見事と表して良いほどの物であり、ターニャの行く手を阻んでいる。それにターニャを阻むのはキャシャーンレディとバナナだけではない。正義の軍団の一人、PAYもターニャに錯乱しながら攻撃してくる。

 

「なんでぇ、なんでお前は死なないんだァ!? 俺はYAP遺伝子を持つ日本人だぞ!? 英雄の遺伝子を持つ俺に攻撃されて、お前は何で生きているんだァ!?」

 

「こ、こいつ…! 殺す気で来る相手にワザワザ殺されるなど、自殺願望のある奴だけだ!!」

 

 YAP遺伝子を持つ自分になんで殺されないかと泣きじゃくりながら問うPAYに対し、抵抗しない者は自殺願望のある奴だけだと返して反撃の蹴りを入れ込む。それをPAYは躱せず、腹に受けた魔力込みの蹴りで吹き飛ぶ。

 PAYを吹き飛ばしたターニャであるが、その次に来るのがキャシャーンレディとバナナだ。PAYの攻撃力と速さだけの単純な攻撃とは違い、あちらは連携を取って攻撃してくる。ターニャはそれらの攻撃を躱しつつ、皇帝ラインハルトの元へ向かわねばならないのだ。

 

「お前は、この俺に殺されるべきなんだ! 無駄に抵抗するなぁ! 俺の為に、英雄だけが持つYAP遺伝子を持つ俺の為に死ねぇ! 死ねェェェッ!!」

 

「お前が、死ねっ!」

 

 キャシャーンレディとバナナの攻撃を躱し終えた後に、こちらにPAYが再び攻撃してくる。喚き散らしながら攻撃してくるPAYにターニャはうんざりしており、今度こそ始末するため、相手の攻撃を躱してからエレ二ウム九五式の力を使った打撃による反撃を行う。

 

「主よ、この己の事しか考えぬ者を我から退けたまえ!」

 

「グワァァァっ!? そんな、そんな馬鹿な!? この俺が、失敗もなく敗北も無いYAP遺伝子を持つこの俺が!?」

 

 詠唱が終わってから放たれたその打撃をPAYは躱すことなく、吸い込まれるように当たり、自分の敗北が認められないまま、地面に向けて落下していく。

 誰から見ても敗北は明白であるが、PAYは前世における経験とYAP遺伝子を持つ自分の過信差ゆえに、その敗北を認められなかった。否、敗北事態を受け入れられないのだ。

 

「俺は、俺は日本人なんだぞ! どうして日本人の俺が馬鹿なスラブ人の小娘如きに負けるんだ!? YAP遺伝子は勝者の遺伝子じゃなかったのか!? 俺は勝てたはずなんだ! 前世じゃ在日共の嫉みで職を取られたんだ! 在日なんぞを採用したあの企業は倒産は確定だ! そうだろうぜ! このYAP遺伝子を持つ俺を採用しなかったからな! 今頃は社員全員が路頭に迷ってるだろうぜ! ハハハッ、そうだ! これは夢だ! きっと悪い夢なんだ! 目覚めれば勝ち続ける第二の人生が…」

 

 落下の最中、敗北を認められないPAYは、前世の苦い人生を思い出しながら現実逃避を始めた。

 PAYは自らを日本人という様に、前世は日本人青年であった。だが、一回前の前世がエリートサラリーマンであったターニャとは違い、その人生は幸福な物ではなく、敗北の人生であった。何をしても失敗し、学校ではいじめを受けて家に引きこもってしまった。

 

 負け犬のようなPAYこと彼を両親は家の恥と思い、そのまま引きこもらせ、否、家から出ないように世話をした。両親や身内から家の恥と思われていることも知らず、彼は周囲から心を閉ざし、ネットの世界に夢中になり、自分の見たい物だけを見て、聞きたいことだけに耳を傾ける人生を送った。

 そんな時に彼はYAP遺伝子の事を知り、周囲が自分を妬んでいると思い込み始める。

 

 やがて両親も年老い、父は逃げ、母が自殺して全ての身内が引き取りを拒否すれば、世話をする者が居なくなった彼は、より一層にYAP遺伝子を狂信し、自らの意思で外へ出た。YAP遺伝子を持つ自分を採用するのは当然だと思い込んで。

 

 だが、現実は非情である。

 一番のセールスポイントを自分にする彼を受け入れる企業は無い。それに態度も傲慢で上から目線。おまけにその歳になるまで引きこもっていたのだから社会経験も無く、挙句に身だしなみも酷く、幹部にしろと言う始末。そんな世間が知るはずもないYAP遺伝子を押し出し、自分を採用しろと言う無礼無知な彼を受け入れる企業など存在しない。

 自分を受け入れない社会に対し、彼は益々憎しみを抱き始め、外国人に乗っ取られているとさえ妄信するようになる。だが、右翼的思想を持つ企業でさえ、彼を採用しなかった。碌な経験も無く、ただ日本人と言うだけで採用していきなり幹部にしろと言う男など、信じられるはずもない。

 

 やがて両親が残した所持金も尽き、大家に家からも追い出され、無一文で路上に放置された彼は、自分を受け入れなかった社会を憎みながらも、復讐への行動をする勇気を持つことなく餓死した。

 社会に憎しみを抱いたまま餓死したことで、混沌を好物とするゴッド・カオスに目を付けられ、混沌を引き起こす存在として、PAYとして転生させられる。

 渾沌の神でも神であることに間違いはない。その神に転生させられたことで、PAYはますますYAP遺伝子を狂信するのであった。

 

 これは夢だ、きっと悪い夢に決まっていると思い込み、目覚めれば輝かしい自分の勝利の人生が再開されると思っていたが、答えは前世と同じく敗北であった。ゴッド・カオスに見限られ、味方でさえも見捨てられたPAYは、地面に叩き付けられて死亡した。PAYは自分の敗北を認められないまま死んでしまったのだ。

 YAP遺伝子。そんな何でもできる遺伝子などあれば、日本人が幸福であり、今頃は世界を制する支配民族になっていたのだろうが、実際それ程の万能性は皆無であり、日本人だけが持つ特徴の一つでしかないのだが、邪な欲と嘘により、PAYのような劣った者たちに 他の人種や民族より勝っていると言う優越感を持たせ、傲慢にさせた。

 歴史に名を遺した英雄たちが成功の為、運と自分の才能に頼るのでではなく、死に物狂いで努力し、泥水を啜って栄光を手にしてきたのだ。

 YAP遺伝子に拘り、その遺伝子を持つ者以外を見下し続けた結果、PAYは神に抗い、昇進と自身の為に死に物狂いで戦うターニャの前に敗北したのだろう。

 

「最期まで自分の敗北を認められなかったか。一度目の人生の時の自分と両親に感謝せねばな。道を誤っていれば、私もああなっていたかもしれない」

 

 落命したPAYの屍を見て、ターニャは一度目の人生で道を誤れば、YAP遺伝子に似た他者を見下す信憑性も無い物を妄信し、あのような負け犬となっていたかもしれないと呟いた。

 これで一つの障害が取り除かれたと思うが、最大の障害であるキャシャーンレディとバナナが空かさずに攻撃を加えて来る。

 

「ちっ、あいつよりもキャシャーンの方が厄介だ!」

 

 キャシャーンレディの飛び蹴りとバナナの攻撃を躱すターニャは、どうにかして皇帝ラインハルトの元へ向かおうとしていた。

 

 

 

「ん、なんだあのライオンは? まぁ丁度いい。奴を仕留め、離脱させて貰おうか」

 

 一人第13大隊より離れ、単独で皇帝ラインハルトの首を取ろうとしていたキテス・サイコロは、アガサ騎士団の陣営より、同じ標的を狙う者を見付けた。

 それは人物ではなく、全身に魔導鎧を身に纏った空飛ぶライオンであった。アガサ騎士団の討伐部隊旗艦「タゴン」から飛び出し、鎧に刻まれた紋章からして、そのライオンはアガサ騎士団所属であることは明白である。

 

「あの演算宝珠込みの甲冑からして、ただのライオンじゃないことは間違いない。所詮は獣よ、文明の利器に勝てるもんか」

 

 ライオンに演算宝珠付きの魔導鎧を着せ、戦力にしていることから、ただのライオンでないと見たキテスは、それなりの手柄を期待し、こうして皇帝ラインハルトの元へ向かうそのライオンを仕留めようとライフルの狙いを定めたが、ライオンの動きは速かった。

 

「速いな! だが、のこのこと近付いてくれるだけ助かるぜ!」

 

 余りの速さに少し怖気付いたキテスであるが、有効射程距離まで近付いてくれるので、後は引き金を引きだけだと思い込んでいた。照準器にライオンを捉えれば、直ぐに引き金を引こうとした。

 

「えっ!? サイコロステーキ!?」

 

 だが、その前にライオンは両前足を振るい、キテスに向けて魔力を込めた斬撃を放つ。放たれた斬撃を受けた身体はサイコロステーキのように切断され、それを知ったキテスは奇妙な断末魔を上げて絶命する。

 キテスを惨殺したライオンは、一気に皇帝ラインハルトの元へと向かった。

 

「おぉ、アガサ・ライガーが来たか! これで存分に目前の敵に集中できる!」

 

 アガサ騎士団の航空魔導士であるライオンことアガサ・ライガーを見た勇者は、目前の敵である正義の軍団の一人である東条武夫に集中できると言って、攻勢を強める。

 

「くっ、獣が一匹増えたところで、調子に乗るとは!」

 

「獣ではない! アガサ・ライガーも、我がアガサ騎士団に属する騎士である! 侮辱するな!!」

 

「象徴の動物が騎士など! お笑いだ!」

 

 アガサ・ライガーの事を獣呼ばわりする武夫に対し、勇者は侮辱するなと怒り、魔力を込めた斬撃を叩き込む。これを何とか防いだ武夫は、象徴にしている動物を騎士にするアガサ騎士団を馬鹿する。それに怒る勇者は更なる魔力を込めた斬撃を叩き込んだ。

 

「我がアガサの象徴である獅子が、騎士をして何が悪い!」

 

「獅子が一番似合うのは貴様ら白人ではなく、我ら日本人よ!!」

 

 武夫はその斬撃を防げないと判断し、躱したところで刃を頭部に叩き込もうとするが、勇者が左腕に着けた盾で防がれた。

 

「アガサの勇者とカーキ色の軍人に近付くな! 巻き込まれるぞ!」

 

「なんと言う斬り合いだ! 近付けん!」

 

 そこからは何者も寄せ付けぬ斬り合いに発展し、周囲の者たちは近付けず、巻き込まれないように離れ始める。

 

「フン、こんなチャンバラ如きに恐れをなすとは! まぁ良い! 二人揃って血祭りにあげるチャンスよ!」

 

 そんな勇者と武夫の斬り合いに対し、余計なことをしようとする者が居た。キテスと同じく第13大隊所属の航空魔導士であるダガールだ。彼はライフルを両者に向け、爆裂術式で二人纏めて消し飛ばそうとする。

 ダガールに狙われていることも知らず、両者は斬り合いに夢中になっていたが、勇者は口を大きく開け、ライオンのような咆哮を放つ。その咆哮は魔法が込められており、強烈な衝撃波が発生し、武夫を吹き飛ばした。そこから勇者は、魔力を込めた強烈な斬撃を撃ち出す。

 

「おらろ!? ごぼば!」

 

 それを避けた武夫であるが、ちょうどダガールがその背後に居たのか、斬撃を受けた。ダガールは奇妙な断末魔を上げながら背中から真っ二つに裂かれ、左右半分に別れた死体は落下していく。勇者が放った斬撃波は、速度が速過ぎるために衝撃が後ろに突き抜けるようだ。

 魔法の斬撃波を受けたダガールの死に様を見た武夫は、それを放つ勇者の恐ろしさを改めて痛感し、本気で戦わねばならぬと気を引き締める。

 

「ぬぅ、改めて恐ろしい奴だ…! どれほど抑えられるか…」

 

 勇者相手に気を引き締めつつ、武夫は斬りかかる彼の斬撃を防いだ。

 皇帝ラインハルトを討ち取りに向かったアガサ・ライガーは、邪魔な敵を魔力で強化された両前足の爪で切り裂き、時には鋭利な歯で噛み砕いた後、標的に魔術によるビーム型咆哮を放つ。

 

「今度は空飛ぶライオンか!?」

 

「アガサ・ライガーだと!? 全力のようだな!」

 

 アガサ・ライガーの出現にターニャは驚き、グエンスはアガサ騎士団が皇帝ラインハルト相手に本気であると理解する。アガサ・ライガーの咆哮の後から放たれたビームは皇帝ラインハルトに直撃し、命中した相手は地面に叩き付けられた。

 

「勇者のみならず、アガサ・ライガーまで投入するとは。ちっ! アガサ騎士団は本気だな」

 

 スミスもアガサ・ライガーの出現を攻撃で気付き、現状の戦力で対処が難しくなったことに苛立って舌打ちをした。

 

「アァァっ! 今度は何だよ!? なんでライオンが空飛んでビームまで撃つんだ!? どいつもこいつも! これ以上おれを苦しめるなァ! 大人しく俺に殺されろよぉ! 死ね! 死ねっ! 死ねぇぇぇ!!」

 

 咆哮型ビームの直撃にも関わらず、皇帝ラインハルトはまだ健在であり、思い通りにならない事態に苛立ち、喚き散らしながら目に見える物全てに気弾を撃ち込む。それは味方も含まれており、一気に数百もの飛行体が撃ち落とされる。

 

「無差別攻撃とは! やはり悪逆皇帝! 早々に討ち取らねば、被害は増すばかり!」

 

「ちっ、これだから恥晒しは…!」

 

 皇帝ラインハルトの地上からの無差別攻撃に防げる者は防ぎ、斬り合っていた勇者と武夫は激怒する。彼を怒らせた張本人であるアガサ・ライガーも、魔法障壁を張って無差別攻撃から身を守る。

 

「し、司令…!」

 

「潮時だな、もう奴は用済みだ。プランAを破棄し、プランBに移行する。東条武夫を初めとする生き残りに伝えよ、撤退だと」

 

 味方であるはずの皇帝ラインハルトの無差別攻撃に晒されるも、魔法障壁で防ぐマースルは、不安になりつつバウムガルデンに指示を仰ぐ。これにバウムガルデンは自分に飛んで来た気弾を弾き飛ばし、完全に暴走して周囲が見えなくなっている自分の主君に呆れ、見限り始める。

 そんなバウムガルデンは皇帝ラインハルトの暴走を考慮していたようで、その為のプランであるBを既に用意していた。勝利を目的としたAを捨て、撤退作戦であるBに移行するように告げた。




今回は帝国再建委員会の調整された英霊として艦これの連装砲ちゃんと融合した超駆逐艦「島風」が登場予定でしたが、没になりました。
代わりにアガサ騎士団に属する空飛ぶライオン、アガサ・ライガーを登場させました。

東条武夫も登場予定だった島風に敗れ、退場する予定でしたが、生かして逃げさせた方が面白いと思い、前世腐れニートのPAYのみを退場に。

次回はネタバレすると、クルスご退場です。
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