【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
今よりイヴ人たちが各次元世界に種子と生活圏を広げた二百年前よりも更に四百年も昔、まだイヴ人の帝国である百合帝国が存在した頃の時代。彼女らは世界全土を自分らの物とすべく、世界制覇に向けて世界侵攻を開始した。
第一次世界大戦の終結間際のドイツ軍の装備で軍備を整え、マスケット銃や大砲が採用されたばかりの世界を技術力と火力の差、戦略と戦術で圧倒し、その支配地域を広げていく。
圧倒的技術力を前に、世界各国は敗北するばかりであったが、快進撃を続ける百合帝国に唯一土を付けた帝国があった。
その名は
大陸帝国はその世界において、どの国家を上回る軍事力を誇っていた。唯一快進撃を一時的に止められたのも、保有する軍事力あっての事だろう。
それでも大陸軍の装備はマスケット銃と大砲であり、戦車や航空機、艦艇と言った近代装備に高い魔力を秘める魔導士らを保有する百合帝国軍の前に、他の大国らと同様に敗北と屍の山を重ねるだけであった。
それも唯一土を付けたのは一戦のみ。皇帝であるバウムガルデンが自ら軍を率いた決戦であった。
だが、他の国家同様に滅びの運命からは逃れられず、大陸帝国もまた、百合帝国軍の総攻撃を受けて崩壊した。
唯一の生存者であり、皇帝であるバウムガルデン一人を残して…。
「恐ろしい…! これが技術と魔力の差か…!」
皇帝自ら率いる大陸軍の士気は高かく、対峙した百合帝国軍に対して果敢に騎兵と歩兵の大群による突撃を行うが、機銃掃射と砲撃、上空からの機銃掃射に爆撃で高熱に晒された氷のように溶けていく。それに魔法による攻撃も加わっているので、損害は増すばかりである。
「報告します! 上空の魔導兵器により、我が魔導士部隊は壊滅状態!」
「まるで虐殺ではないか! こうも一方的に、我が大陸軍が魔軍に蹂躙されるなど!」
本陣で自分の大陸軍が敵軍に一方的に蹂躙されていく報告に、当時は人間であり、皇帝であったバウムガルデンは人間らしく怒る。
これ以上は一方的に蹂躙されるだけと判断したバウムガルデンは、自ら先頭に立って突撃を指揮すると周囲の重鎮と幹部、将軍に参謀らに告げる。
「もう我慢ならん! 余が自ら先陣に立ち、突撃を指揮する! 近衛兵団、余に続け!」
「な、なりませぬ! 陛下自らが突撃など!」
「ここで退いたところで、滅ぼされた国々と同じ運命を辿る結果になるだけぞ! なれば後の世の為、敵将の一人や二人討ち取り、少しでも負担を減らすことこそが、賢明なる判断である! それが分からぬなら、首都で次なる決戦をするが良い!」
当然ながら側近らに出陣を反対されるが、バウムガルデンは聞く耳を持たずに兜を被り、差し出された得物である鞘に収まった長剣を腰に吊るした後、自分用の軍馬に跨って出陣した。
後の世の為に出陣したバウムガルデンであったが、その後の世代に少しでも負担を減らそうとしたこの出撃は、全く無意味な結果に終わることをまだ知らない。
そんな事などいざ知らず、あの十名の部下たちも含める近衛兵団を率いて最前線に向かい、集結した全ての予備戦力と共に突撃を行ったバウムガルデン率いる大陸軍であるが、歩兵と騎兵だけの突撃など、機関銃と連射が効く大砲を装備した軍隊の前に薙ぎ倒されるばかりであった。
「取り付けば、こちらの物よ!」
それでも皇帝自らの突撃は士気が高く、多数の犠牲を出しながらも敵陣に到達し、塹壕の中でGew88やGew98、Kar98aと言った小銃で射撃を行う華やかな容姿とは裏腹に、大戦末期のドイツ軍のような見すぼらしい軍服を着た百合帝国軍の歩兵らに飛び掛かる。
一応ながら銃剣は着けているが、平均190センチの大柄な大陸軍将兵多数に接近されては、最長で185センチで後が170センチくらいの百合帝国軍のイヴ人兵士等では接近戦で敵うはずが無く、殴り殺されるか、刀剣類で斬り殺され、銃剣を突き刺されたりして次々と殺害される。
MG08重機関銃などが設置された機関銃陣地にも大陸軍の大群が迫り、あれほど敵兵を射殺した機関銃も、接近されてはどうすることも出来ないのか、あっさりと制圧された。
塹壕内に居るイヴ人将兵らが次々と殺されていく中、生きているイヴ人将兵等は大男たちの大群に恐れをなして戦意を喪失し、塹壕から出て逃げ始める。
「逃げるぞ! 追えェーッ!!」
将校を含めて無秩序に逃走する百合帝国軍に対し、返り血塗れのバウムガルデンは右手に真っ赤に染まった長剣を握り締めながら、共に突撃した配下の将兵等に追撃を命じて自身もその先陣を切る。
この追撃に百合帝国軍は迎え撃つも、あれほどの損害を出しても士気が高い皇帝率いる大陸軍は猛追を続ける。それでも犠牲は多く、進む度に死体は増える一方であった。
「ほぅ、魔王が麗しい乙女であったとは…! 世界を焼き尽くさんとする軍を率いる者とは、想像し難いな」
数時間にも及ぶ激闘の末、大陸軍はバウムガルデンと信頼する十名のみとなった。周囲には配下の軍の兵士たちの死体で覆われており、山が築き上げられていた。その多数の死体の中には、対峙した百合帝国軍の将兵等も含まれている。
そんな返り血で真赤に染まり果てたバウムガルデンと十人の部下たちの前に、白馬に跨った金髪碧眼の美女が現れる。背丈は173センチ、絹のような腰まで届く長髪に血色の良い白い肌、顔は童顔である。
中央に百合帝国の紋章が描かれた良い生地で作られた派手なマントを羽織っているが、身に着けている衣服は、古臭い十字軍のサーコートと鎖帷子と言った物だ。それに腰に携える剣は十字架の紋章が刻まれていない剣ではなく、質素な鞘に収まったバスタードソードであった。
数々の大国を滅ぼした軍を統括する王にしては、余りにも質素な格好に、バウムガルデンは眉を顰める。
「格好の方は、まるで傭兵のような出で立ちだな。だが、その碧い瞳には世界を焼き尽くさんとする炎が輝いておる。世界の為に、貴様をここで屠らなければならん!」
殺した敵兵の死体を投げ捨て、バウムガルデンは目前の女の瞳を見て、世界を焼き尽くそうとする憎悪の炎を感じ取り、それを止めるために剣を構える。そんなバウムガルデンに殺意を向けられた彼女も馬から降り、腰のバスタードソードを抜き、相手を睨み付けた。
だが、皇帝自らが敵の総大将と思われる女と相手どろうという時に、死闘を生き延びた十名の部下が彼女に襲い掛かる。
「っ!? 貴様ら、何をするか!?」
「陛下、この女は我らで十分!」
「ここで仕留められるなら本望!」
「敗れるのなら、相手の手の内を我らの犠牲で!」
仕留められるのなら本望で、敗れるのなら相手の手の内を明かしてからと返し、静止の声を聞かずに攻撃を始める。
「は、速い!?」
「あんな華奢な身体で、バスタードソードを!?」
「敵わんのであれば、手の内を暴いてから!」
だが、敵うことなく斬り殺されるばかりだ。少しでも相手の技を繰り出させ、後に戦うバウムガルデンの助けになろうと、本気で攻撃を仕掛けるも、彼女の剣の腕は高く、むざむざと無駄死にするばかりであった。
「馬鹿共め…! 余の為に犠牲になるなど!」
逃げることなく主君の為に相手の手の内を暴こうと挑み、無駄死にした部下等を罵倒した後、バウムガルデンはマントを外し、斬りかかる女の斬撃を防ぐ。
「魔法で強化しているのか!?」
長身のバウムガルデンからすれば、目前の女は小柄で力もそれほどに無いが、魔法で筋力を強化しているのか、重い一撃を受けて、思わず怯みそうになる。それでも気合で耐え、押し込んで相手を怯ませようとするが、相手は後ろへステップし、地面を蹴った。
身体能力も強化しており、瞬きする間に光の速さで間合いまで接近して斬撃を繰り出してくる。これをバウムガルデンは受け流し、相手の背中に蹴りを入れ込み、敢えて追撃せずに体勢を立て直す。
「歴戦錬磨の世の部下等を容易く屠るとは、流石は魔王よ。経験はあるようだが、剣の腕は達人と呼べず! ただ魔法で己を強くしただけ! それだけよ!」
経験で自分の十名の部下を葬ったことを褒めるが、魔法で強化しているだけと下し、攻勢に出る。バウムガルデンもまた己の身体を魔法で強化し、反撃の剣を振り下ろそうとする相手の右手を空いた手で抑え、右手に持つ長剣を腹に目掛けて突き刺す。
その突きは弾丸の如く相手の腹を貫き、背中まで先端が貫通するほどであった。腹を貫かれた彼女は血反吐を吐き、憎しみを抱いていた瞳は光を失い、バスタードソードを手放して力尽きた。
「妙に呆気ない。がっ、幸運と言えよう」
直ぐに剣を引き抜きいたバウムガルデンは、かなりの実力者であるはずの彼女が、呆気なく斃された事に疑念を抱きつつも、斃せたことを幸運と思う。
「その首を持って、世界を救う。少しばかり気が引けるが、これしか止める術は無かろうよ」
侵略軍である百合帝国軍を止める為、彼女の首を切断しようと剣を振り落とそうとする。だが、彼女は突如となく息を吹き返し、刀身を持って鍔の打撃部をバウムガルデンの横っ腹に強く叩き込んだ。
「うぉ!? まさか、手応えはあったはず…!」
殺したはずの彼女が息を吹き返し、攻撃して来たことに動揺したバウムガルデンは反撃を行おうとするも、強い打撃を受けたために立ち直ることが出来ず、そのまま鎧の隙間を狙われ、肉体を深く突き刺された。相手は直ぐにバスタードソードの刀身を引き抜き、血を振り払ってから鞘に戻す。
「おぉ…まさか、不死身であったとは…! 通りで合点が、合点が行く…」
世界の命運を賭けた戦いに敗れたバウムガルデンは、薄れゆく意識の中で、百合帝国軍を率いる彼女が、魔王と呼ばれることに合点が行くと呟き、その敗北を認めた。
そんな彼女が戦いに敗れたバウムガルデンに敬意を表さず、自分の帰りを待つ白馬の方へと帰って行く。
こうして、バウムガルデンが皇帝として君臨していた大陸帝国は、百合帝国軍によって滅ぼされた。
だが、バウムガルデンは百合帝国軍を率いる魔王や皇帝と呼ばれる不死身の女によって討たれたはずである。
にもかかわらず、バウムガルデンは四百年後には邪神のように振舞い、クルス来夏よりハーレムアーミー事マイ・アーミーを取り上げ、皇帝ラインハルトを怪物にし、身を寄せている大帝国に攻めて来たかつて自国を滅ぼした残党である帝国再建委員会やワルキューレ、アガサやメイソンの両騎士団に多大なる損害を与えている。
バウムガルデンは死ぬ直前にゴットカオスに出会い、混沌を引き起こし、他者の能力を奪い、転生者を生前の姿に戻す力を持つ邪神として再び生を受けたのだ。
最初は抵抗したが、自分の祖国である大陸帝国を滅ぼした挙句に蹂躙した百合帝国に対する復讐心に憑りつかれ、徐々にその力の虜となって行く。世界征服を成し遂げて改名し、数々の異世界に侵攻していた神聖百合帝国を数年がかりで滅亡させた。
それで復讐は果たされたが、既にバウムガルデンは邪神その物と化しており、自らが落ちたことを自覚しつつも、数多の世界と人々を混沌に陥ることに快楽を覚え、邪神として邪神として君臨し続ける。
邪神として数多の世界と人間を混沌に陥れる傍ら、バウムガルデンは生前の夢である世界征服を叶えようとしていた。
世界征服は生前からの夢であり、皇帝時代からその野望に向けて歩んでいる最中であった。バウムガルデンは生前の夢を果たすべく、正義の帝国を建国し、自身ではなく転生者であるラインハルトを皇帝に祭り上げ、最強の国家を作り上げた。
しかし、夢は果たされず、正義の帝国は神聖百合帝国の残党である帝国再建委員会とワルキューレ、青と赤の騎士団の攻撃によって終わりを迎えた。
だが、邪神なバウムガルデンからすれば、また別の世界で果たせばよい話である。
「こいつ、そこの怪物と化してる奴より、そこの髭の方がヤバいんじゃないのか!?」
バウムガルデンがマイ・アーミーによって召喚した大勢の大陸帝国軍兵をキャシャーンレディとバナナに押し付け、自分だけ皇帝ラインハルトとその本性を現した邪神の元へターニャは接近することに成功した。
接近に成功し、視界に両名を捉えたターニャは、前世での経験上、ラインハルトに制御不可能な力を与え、暴走させたバウムガルデンこそ脅威と認識する。直ぐに攻撃を加えるターニャに対し、バウムガルデンは笑みを浮かべる。
「ほぅ、二度も神に抗いし者か。余と来ぬか?」
「何を言っている? そこの暴走寸前の馬鹿より、貴様の方が脅威だというのに」
「余と来れば、貴様が存在Xと呼んで忌み嫌う神を殺せるかもしれんのだぞ?」
「なんだと…?」
誘いの言葉を掛けるバウムガルデンに対し、ターニャはSG551突撃銃の銃口を向け続けたが、彼女が目の敵にしている存在Xを殺せると口にすれば、思わず銃口を下げてしまった。
ターニャは帝国再建委員会に忠誠を誓ってなどいないし、どうでも良い。それにイヴ人の理解できぬ性分にそろそろウンザリしてきたところで、この邪神たるバウムガルデンから神を殺さないかという誘いは、彼女にとって魅力的に見えてしまう。
「既に神を殺す術は手に入れたのだろう? 余の力をもってすれば、貴様をその神罰とも言える幼い姿から、元の大人の男に戻すことはできる。神が押し付けた力は残しておいてやろう。その見返りとして、貴様は余の世界征服を手伝えばよい。どうだ、悪くない条件であろう? もしくは、先に大人の男に戻してやろうか?」
バウムガルデンが出した条件に、ターニャはますます興味をそそられる。
存在Xに幼女にされて転生させられ、散々酷い目にあわされた挙句に殺された。しかもまだ信仰心が足りないと宣い、今度は自分が理解できない性分を持つイヴ人に転生させられ、挙句に死ぬまで幼女であるロリータ族として、生を受けらせられた。また軍人として成果を上げているが、結果を出したにもかかわらず、同族からは異端扱いされ、死亡率の高い任務ばかりをやらされている。
そんな生活が我慢できないターニャにとって、バウムガルデンの誘いはまさに救いの手であった。存在Xが止めろという言葉が脳内に響いているが、今のターニャにはバウムガルデンこそが、真に仕えるべき神であり、自分を救ってくれる救世主にも見えて来る。
少しばかり疑うべきだと考えるターニャであるが、何よりあの男の目を見れば、自分の経験上、最も信用できる男であると信じたい気持ちが勝ってしまっている。元の身体に戻り、その見返りとして征服した世界の管理を任される誘惑に勝てないターニャは、バウムガルデンが出した条件を呑んでしまった。
「わ、分かった。もううんざりしていた所だ。早速…」
『ならぬッ!!』
「こ、この声は…!? 存在Xとは違う声!?」
余りの条件にバウムガルデンの提案を呑み、彼の配下として世界征服を手伝いそうになったターニャであったが、それを存在Xとは違う別の神が制止した。
「ぬぅ、もう一押しの所を! 使徒を手放す気はないというか!」
神の声はバウムガルデンにも聞こえており、ターニャを手放そうとしない神に激怒する。
存在Xとは違う神は周辺の人や死体、あるいは物を通じて伝えるのではなく、両者の前に姿を現す。その容姿は少し太った中年女性であったが、威厳のある風格をしており、老若男女問わず尊敬を集める物だ。
天より直々に現れた神こと女神は名乗りながらも、高圧的な態度であり、ターニャにバウムガルデンの誘いに乗らぬように脅す。
『私の名はホーラ、秩序の神である! この邪神からのその誘い、乗れば貴様を殺す! 神に抗いし者よ!』
「デグレチャフ、神を殺す術を使い、あの神を直ぐに殺せ! 今すぐに!」
「乗れば殺すだと? 存在Xより威圧的な…アァァァっ!?」
高圧的な態度で脅すホーラに対し、バウムガルデンは神殺しの隙を使って直ぐに殺すように言うが、ターニャはどちらの言葉も聞かず、まずは秩序の神と名乗る中年女性に対し、存在Xより威圧的だと文句を口にする。その言葉がホーラを激怒させてか、彼女はターニャの頭に強烈な頭痛を与えた。
『己が信仰の為に地上の人間たちを争わせ、大地を汚す邪な神と一緒にするでない! 殺した後の三度目の転生先、貴様が最も恐れる世界とするぞ!』
「ま、まさか…ウォーハンマー40000の世界!? い、嫌だ! あの世界へは、あの世界へ行きたくない! どんなチートを与えられたとしても!! あそこは地獄だ! 否、地獄すら生温い! 戦争だけしかない世界などに転生させられてたまるか!!」
ターニャに頭痛を与えながらホーラは、三度目の転生先の世界を、彼女が最も恐れる地獄すら生温い世界にすると警告する。ホーラはターニャの生前の記憶を探り、彼女が最も恐れる世界、ではなく行きたくはないであろう世界にすると脅しを掛けたのだ。
その世界とは苛酷なる暗黒の遠未来。平和も無く、休息も無く、赦しなど、あるはずもない。戦争だけしか残らない地獄がマシに思える世界だ。
『貴様の想像通りだ。天の川銀河で繰り広げられる戦争の日々が、地獄が恋しくなるほどになってしまった苛酷で残酷な世界。もはやあの世界は、悍ましい邪神共の聖地と言っても過言ではない! この秩序の神である我とで、数秒たりとも居たくはない世界だ。人が一生、日の光を見ぬまま終える事さえある惨たらしい世界よ。戦争を好む者以外に決して足を踏み入れぬ世界、行きたくは無かろう』
この残酷なる世界で繰り広げられる光景が、ターニャの脳内を走り、彼女を苦しめる。その秩序の女神であるホーラとで、あの世界には行きたくもないし、居たくも無いとさえ口にする程の恐ろしさだ。
「わ、分かりました! あの世界だけは、あの世界だけは何卒、何卒ご勘弁を!」
『それで良い。だが、このホーラとで、慈悲はある。この事態に対処するのであれば、貴様を二度も転生させた神の縛りを幾つか解いてやろう』
そんな世界へ神罰として転生させると脅すホーラにターニャは屈し、バウムガルデンの誘いを断る。ターニャがそうしたことで、ホーラは見返りとして存在Xの縛りを幾つか解き、バウムガルデンと暴走寸前のラインハルトの対処に当たらせる。
『ただし! その力を私に振るうことは、己の死に繋がると思え! 貴様の嫌う神も、この私と同じ手を使うと思うが、あ奴に私ほどの力はない。安心しろ』
使えば精神汚染は確実な力を汚染も無しに使えるようになったターニャは、ホーラに従ったふりをして殺そうと試みたが、秩序の女神はそれを見越しており、強烈な死ぬほど痛い頭痛を浴びせて従わせる。同時にやらせるためにか、存在Xが自分ほどの強制力が無い事をターニャに明かす。
『貴様一人では荷が重いであろうし、またもあの男の誘いに耳を貸す可能性も否定できん。ビルバインのショウ・ザマとダンバインのマーベル・フローズンとオーラ
次にホーラはまだ信用したわけでないので、自分が送り込んだ戦士等と共闘し、何故か暴走したラインハルトのみに集中しろと命令する。その理由は直ぐに明かした。
『バウムガルデンはこの機に乗じて逃げるであろうが、その心配は無用。私が組織した追跡隊が対処する。貴様たちはラインハルトのみに集中すれば良い。言っておくが、貴様に拒否権など無いぞ。逃げれば殺すまでよ。死んであの魑魅魍魎な世界に転生されたくなければ、このホーラの神命に殉じせよ!!』
「(何という脅しだ…! だが、あの世界へ送られるなど御免だ! なれば神の御指示の通り、目前の奴らを神の戦士と共に殺すまで!)」
バウムガルデンの対処は、ホーラが組織した追跡隊で行うそうだ。無論、ターニャにラインハルト討伐の拒否権は無い。逃げれば殺すとまで脅されたターニャは、早速バウムガルデンらに攻撃するのであった。
神に屈して攻撃するターニャに対し、バウムガルデンはマイ・アーミーで召喚した大陸軍の兵士らに防御させつつ、信じていたと嘆く。
「神に屈するとは! お主はこちら側の人間だと思っていたのに。これも想定内だが、致し方あるまい!」
「煩い! 私はお前とは違うのだ!」
「フン、違うと申すか。では、そこの転生者と対峙するが良い!」
ターニャが神に屈することは、バウムガルデンに想定内であったらしく、彼は大盾を持った兵士たちに自身を守らせつつ、転移装置へと向かった。ターニャはそれを追撃することなく、暴走し、身体が醜く膨張し始めたかつては皇帝ラインハルトと呼ばれた物に視線を向ける。
「さて、こいつの対処だが、倒せば昇進は確実か…?」
見た目以上に完全に怪物と化している皇帝ラインハルトを見て、ターニャはこれでも討ち取る対象なのかと疑念を抱く。そう悩んでいる間に、首都上空から昆虫のような青い人型と鳥のような外見を持つ戦闘機らしきものが降りて来た。
イメージナレーションCV:若本規夫
本性を露にしたバウムガルデンが皇帝ラインハルトを暴走させた!
ターニャたちには対処できぬ問題と判断した秩序の女神であるホーラは、聖戦士であるショウ・ザマとマーベル・フローズン、魔術師ドクター・ストレンジなどを送り込み、事態の解決に乗り出す。
果たして、ターニャ等はショウたちと協力し、怪物と成り果てた皇帝ラインハルトを倒せるのか?
次回、オーラ力を合わせて。
戦雲がショウを呼ぶ。
と、ダンバイン見てるので次回予告をしてみた。
次回で現状戦力での総力戦な最終回となります。お楽しみに。