【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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名前:アンダース・ベノワ
性別:男
年齢:50歳?
階級:ファントム・タロン社司令官
所属:民間軍事会社ファントム・タロン社
乗機:サイリオン
概要:キルゾーン マーセナリーに登場するお金くれたらなんでも言うこと聞いてくれるハゲ。
今回はヘルガストの軍需産業を担うヨハン・スタールに雇われ、ゲイムランドにあるヘルガストの武器研究・製造企業スタールアームズ社の支社の防衛を担当している。
連邦軍の正義元帥に雇われた事もあるが、報酬を踏み倒された上に番犬を嗾けられた為、殺せとの依頼ならタダでやると豪語している。

艦名:氷山空母「ハバクック」
所属:UCA軍 水上機動艦隊
概要:伝説の氷山空母。同盟軍によって地球が占領された際、抵抗の象徴として運用されていたが、地球奪還が叶うと、持て余すようになった。
処分を兼ねてか、ゲイムランド侵攻作戦に投入される。
提供はG-20さん


ゲイムランド軍の無人兵器(ドローン)

「奴ら、休憩は取らないのか?」

 

 羽翼正義元帥率いる連邦軍の大部隊によるゲイムランド侵攻作戦が開始された頃、国家運営AIをハッキングして土地を不法占拠しているヘルガストの武器研究・製造企業スタールアームズ社の支社の防衛を務めるグローバル民間軍事会社であるファントム・タロン社を率いるアンダース・ベノワは、砲撃や艦砲射撃による凄まじい轟音を聞き、侵攻が始まったと悟った。

 

「ぼ、ボス! 凄い数ですぜ! 逃げますか!?」

 

「馬鹿野郎が! ヨハン・スタールから前金をたんまり貰ってんだ! 退けるかよ!」

 

 圧倒的物量で迫る連邦軍に対し、部下は逃げないのかと問う中、ベノワは全く怖気ることなく前金を貰っているから逃げないと答え、首を回して準備運動を始める。

 

「前金貰って逃げるなんぞ、俺のファントム・タロン社の評判に関わるってもんだ! 仕事に掛かるぞ! 撤収が済むまで、連邦軍を防衛線で食い止めるんだ! ほら、さっさと動け!」

 

 戦闘に備えて身体を慣らした後、部下たちに指示を飛ばした。

 

「配置に着け! 連邦の奴らが押し寄せて来るぞ!」

 

「弾薬はありったけ持っていけ! 大群が突っ込んでくるからな!」

 

「AT隊は塹壕に行け! 吹っ飛ばされるぞ!!」

 

 ベノワの指示に応じ、傘下のファントム・タロン社の傭兵たちは各々の配置に着き、砲撃後に突っ込んでくるであろう連邦軍の侵攻部隊に備える。

 

「敵は何処の部隊だ? これほどの物量、ガルダーゴン帰りか?」

 

 自身も出撃するべく、部下に乗機のサイリオンを準備させているベノワは、情報担当の部下に連邦軍のどの部隊が攻撃しているのかと問う。

 

「はっ、突っ込んできているのはUCA軍のようで。本隊の奴らは後方でふんぞり返ってます!」

 

「UCAを弾避けにして、本隊を温存させる気か。なら、UCA軍の士気は低いな。本隊は?」

 

「あの野郎ですよ。本隊の指揮官は羽翼元帥です!」

 

「あのクソったれか! 奴の場所は何処だ!?」

 

「敵の本陣ですよ! 辿り着くことさえ出来ない位置で、ふんぞり返ってやがります!」

 

「畜生、殺せと言われればタダでやってやるのによ! ムカつくぜ!」

 

 部下は侵攻軍を率いているのが羽翼元帥であることを伝えれば、ベノワは左拳を強く握り、怒りを滲ませる。

 かつてベノワは羽翼元帥に雇われていたが、依頼達成後に報酬を踏み倒した上に自身の番犬である民兵部隊を送り込んで始末しようとしていた。自分らは百戦錬磨の傭兵部隊であるので、士気だけは高い民兵らを容易く退けたが、報酬を踏み倒した羽翼元帥にベノワは強い怒りを覚え、殺せと言う依頼ならタダでやると意気込んでいる。

 金さえ払えばどんな事でもするベノワにそれを言わせる程、羽翼正義は傭兵と言う物を軽んじているらしい。もっとも、彼の思想の所為でもあるが。

 

「なら、本隊を引きずり出すか。お前ら、UCAの連中は手心を加えてやれ! 俺たちの敵は、羽翼の部下共だ!!」

 

 敵の司令官が報酬を踏み倒し、番犬を嗾けた羽翼元帥と分かったベノワは、彼の指揮下の部隊を引きずり出すため、部下たちにUCA軍には手心を加えろと告げ、自分専用に改造したサイリオンに乗り込んで出撃した。

 

「や、奴ら…! 俺たちを弾避けにするのか!?」

 

 一方、ゲイムランドに向けてミサイル攻撃を行うUCA軍では、連邦軍本隊より先に前進せよと命令に、将兵等は苛立っていた。

 要は自分らUCA軍を盾に、本隊は戦力を温存したまま楽に戦いに勝とうと言うのだ。これに将兵等は苛立っていたが、本隊の指揮を執るのはあの羽翼元帥であるため、拒否すれば撃つような男なので、彼らは逆らえなかった。

 

「本隊の指揮を執っているのは、あの羽翼元帥だろ!?」

 

「命令に逆らえば、俺たちが本隊に殺されるぞ!」

 

「拒否権すらないのか…!」

 

「私たち、コロニー連合(UCA)なのに…!」

 

 羽翼元帥の恐ろしさは友軍であるUCA軍にも届いており、逆らえばどうなるか理解しているので、命令に従う他に無い。UCA軍の軍規には、死亡率の高い命令に対する拒否権はあるのだが、その拒否権は羽翼元帥の前では通じず、こうして消耗品の如く前線に投入されるのだ。

 

『何をしている? 速く前進しろ。命令に従わなぬ場合は…』

 

「わ、分かっている! 全軍、前進せよ!」

 

 本隊からの催促に、UCA軍は渋々応じて砲撃終了後、ゲイムランドへ向けて前進を開始した。

 

「戦闘機隊並びMS隊及びPT隊、発艦!」

 

 無用とされている全長2400mはある氷山を使った氷山空母にて、無理やり着けた飛行甲板よりセイバーフィッシュやスピアヘッド、VTOLと言った航空機が次々と発艦していく。その後に続くように、甲板駐機されているドートレスフライヤーとジェットストライカーパックを装備したダガーLがスラスターを吹かし、ゲイムランドへ向けて飛んでいく。

 上空で陣形を組んで滞空している宇宙巡洋艦の艦隊も同じストライカーを装備したダガーLを初め、改造やストライカーを使わなくとも自力で飛べるジェムズガンやPTの量産型ヒュッケバインMk-Ⅱが続々と展開される。飛行能力を持たないジェガンJ~R型、ヘビーガンやGキャノン、ジェノアスⅡらは、ケッサリアと呼ばれるサブフライトシステムに二機ずつ並列に載せられ、それで出撃する。

 

『艦隊も前進しろ!』

 

「空母や強襲揚陸艦の護衛はどうなる!?」

 

『余剰な艦艇を、上陸部隊の護衛に回せと言っておるのだ! その他の護衛は、必要最低限の数でやれば良い! 直ちに実行せよ!』

 

 多数の航空機と機動兵器が敵陣に向けて前進する中、本隊は余剰な艦艇も前進しろと更に命令して来た。これに上空の巡洋艦艦隊の旗艦を司令部にしているUCA軍の前線指揮官は、空母や強襲揚陸艦の護衛はどうすればと問い返せば、モニターに映る羽翼元帥の代行して命令する側近は余剰な戦闘艦艇を上陸部隊の護衛に回せと言って圧力を掛け、命令を実行させた。

 

「はっ? イージス艦と駆逐艦、フリゲートを前進せよと? 護衛はどうなるので?」

 

『第8戦闘団と第9戦闘団に任せればいい! 直ぐに命令を実行せねば、本隊に撃たれる!』

 

 デモイン級イージス艦の艦橋内にて、司令部より前進命令を受けた女性艦長は、それを不服としたが、司令官の血気迫る勢いに押され、渋々と命令に応じ、僚艦らと共にゲイムランドへ向けて前進を開始する。

 

「海上部隊の攻撃が始まったか。よーし、UCA軍は砲撃が終了次第、直ちに前進しろ! これで敵の防衛線に大打撃を与えた。楽に前進できるはずだ」

 

 地上にも展開するUCA軍にも、前進命令が下された。連邦軍の陸戦部隊の旗艦となっているハンニバル級地上戦艦の艦橋内にて、羽翼元帥より指揮を任されている顔面縫い痕だらけの大男な将軍は、前面に展開しているUCA軍に、砲兵部隊や陸上戦艦の艦隊の砲撃が終了次第、前進するように命じる。

 

『装甲の厚い地上戦艦を持っているあんた等が前進したらどうだ!?』

 

『煩いぞ植民地人共! それが戦車やMSを下さる俺たちに対する態度か! テメェらもぶっ飛ばされてぇか!?」

 

『畜生が、くたばれ! この山猿め!!』

 

「けっ、俺のケツを舐めろってんだ!」

 

 UCA軍の地上部隊はこの前進命令に、自分らがやればどうだと文句を言えば、歴戦錬磨の大男の将軍は強い血気をモニター越しに放ち、相手を従わせる。これに地上部隊の指揮官は悪態を付きながら通信を切れば、指示に従って前進する。

 自前の装甲車(APC)や四輪戦闘車両に加え、供与された61式戦車やリニアガン・タンク、MSのストライクダガーやアデルMk-Ⅱ陸戦型、ATのスコープドッグ系やトータス系の大群が地面を揺らしながらゲイムランドへ侵攻した。後方に控える連邦地上軍の戦闘車両と陸上戦艦の大群、グリズリー重戦車、各機動兵器は動かず、ただUCA軍が攻撃しているのを静観している。

 

「ターニャ・フォン・デグレチャフ空軍大佐、出撃する!」

 

 このゲイムランドでただ一人の航空魔導士であるターニャは、ビームカノンと小型ミサイルポッド「ヤマアラシ」などの重装備のファイテックスを身に纏い、空軍基地のカタパルトを使って出撃した。

 

『連邦軍、砲撃終了後、第一波を前進させました』

 

「フフフッ、ゲイムランドを甘く見ているな。痛い目を見せてやろう」

 

 国防AIより連邦軍の前進を聞いたゲイムランドの国家主席は、迎撃命令を出す。それに応じ、ゲイムランドの各所の防衛線にて、戦闘AIに制御された自動砲塔とAI操作戦闘巡洋艦「インヴィンシブル」が展開される。

 先の本隊の砲撃とミサイル攻撃は、ゲイムランドを守る全方位バリアによって守られており、バリアのエネルギーを半分程度を削っただけで、余り効果は無かった。羽翼元帥の本隊から命令を受けて前進するUCA軍の部隊は、地上や海上とも凄まじい砲撃で発生した煙で気付かず、ただゲイムランドへ向けて前進し続けていた。

 

「クソっ、連邦の奴らめ。やり過ぎだ。これじゃあ何も見えないぞ」

 

 先陣を切る地上攻撃型のVTOLに乗るパイロットは煙で何も見えず、砲撃を行った連邦軍に対して文句を呟いた後、煙が晴れた瞬間に飛んでくるビームで撃破された。

 

「うわっ!? 敵はまだ…」

 

 最初のVTOLが撃墜されれば、突然の攻撃で混乱するセイバーフィッシュやジェットコア・ブースター、スピアヘッドと言った航空機が次々と対空ビーム砲で撃墜されていく。インヴィンシブルや展開された無人砲塔群による対空レーザーやビーム砲による攻撃だ。MSやPTも、次々と放たれるレーザーやビームで撃破される。

 

「あぁ、上空の部隊が!」

 

「なんてこと!?」

 

「前方から敵艦隊!」

 

 上空の艦載機が次々と落とされていく光景を見たデモイン級イージス艦のクルーらは動揺する中、前進する艦隊にもインヴィンシブルによる攻撃が及び、一隻、また一隻と撃沈されていく。

 

「ソナー音に反応! す、水中用MS! 機種は同盟軍の物です!!」

 

 脅威は水上だけでなく、水中からも来ていた。同盟軍で運用される水中用MSであるRFズッゴグ、グーン、ゾノ、アッシュ、グルジンにゴメル、ウロッゾなどが得意の水中から艦隊を襲い、UCA軍の水上艦艇を次々と海の藻屑にした。これに対潜機雷で応戦する艦隊であるが、水中用MSらはそれらを物ともせず、鋭利な爪や魚雷などで艦艇を沈めて行った。

 UCA軍の水上艦隊を襲っている水中用MSらは、完全に同盟軍に運用されている物であるが、国籍がゲイムランドの物であるため、休戦条約は守られている。

 

『一旦下がれ! そこで部隊を再編しろ!』

 

『敵機動兵器、高速接近!』

 

「えっ?」

 

 上空の部隊は対空射撃に阻まれて対空射撃の射程外へと後退する中、それを殲滅するためにゲイムランド軍は機動兵器部隊を差し向ける。リオンⅤや無人型ガーリオン、サイリオンと言ったAM群だ。人が乗ってるとは思えない機動で、混乱しているUCA軍に迫る。

 

「な、なんだこの機動は!?」

 

『ひ、人が乗っているとは思えん! うわっ!』

 

 乗っているのが人であれば、気絶しかねない機動力で攻撃を避け、正確に攻撃を当てて来る敵AM群に、UCA軍のパイロットたちは翻弄されて蹂躙されるばかりであった。一秒ごとに一機、また一機とハエ叩きのように落とされていく。UCA軍も必死に抵抗するが、その攻撃は避けられるばかりだ。

 

「フフフッ、どうだ見たか!? 我がゲイムランド軍最強のゲーミング部隊は!」

 

 それもそのはず、上空のUCA軍の機動兵器群に襲い掛かるAM群は全て無人機であり、その操作は専用の施設で行われていた。施設内では、全く軍人の体格をしていない男女数十名が、画面の前で専用機器を戦場に居るAM群をゲームのように操作している。まるでゲーム大会の会場のような光景だ。彼らは実際に兵器を操作し、UCA軍の将兵等が乗る航空機や機動兵器を破壊して殺害しているが、人を殺している感覚が無いのか、ゲームのように一方的な殺戮を楽しんでいる。

 

『こちらUCA軍地上部隊! 救援を乞う! 救援を…』

 

「ちっ、ぐーたら共の国家の分際でバリアーなんぞ!」

 

 地上でもゲイムランド軍がバリアで守られており、無人砲塔や無人型バレリオンと言った集団の前に、UCA軍の地上部隊も蹂躙され始めていた。これに連邦軍の地上侵攻軍の指揮官は苛立ち、握り拳を強く握る。

 

「これ以上、味方がやられているのを黙って見てられるか! 我が艦を前進させ、ミサイル攻撃で敵防衛施設を破壊するんだ!」

 

 友軍が次々とやられていくのを黙って見ていられないのか、上空に滞空するUCA海軍所属の宇宙巡洋艦一隻が無断で陣形を離れ、対地攻撃で味方を救おうとした。だが、ゲイムランド軍はそれを予期していたのか、コヴナント製の対艦レーザー砲を搭載したヘビーバレリオンを配備しており、巡洋艦が味方を救おうと射程内に入った瞬間に大型の高出力レーザー砲を掃射し、一撃で上空の宇宙巡洋艦を撃沈させた。

 

「デリンジャー号、ご、轟沈…!」

 

「こ、コヴナント軍の対艦レーザー砲では無いか! 奴らはあんな物まで持っているのか!?」

 

 味方の宇宙巡洋艦が対艦レーザーで撃沈されたのを知り、上空で待機している宇宙艦隊旗艦は驚愕する。ゲイムランドの守りは、地上にとって恐ろしい火力を持つUCA軍の宇宙巡洋艦が近付けぬほどに鉄壁であった。

 

 

 

「お、俺たち必要あるか…!?」

 

「難民を奴隷にしているニート国家だと思ってたが、撃退できるんじゃないのか?」

 

「イブ人に弾避けにされなくて済むな」

 

 ゲイムランド軍の防衛線の背後では、借地でM60パットンやレオパルド1と言った旧式戦車とMSにゾイドなどの機動兵器で防衛線を展開していた新百合帝国軍の陸軍第13軍団の将兵等は、無人兵器群がUCA軍を蹂躙しているのを見て、自分らが戦わずとも勝てると思い込み始める。

 

「私たち、出番ある?」

 

 第13軍団とは違い、整備大隊を除いて全車レオパルド2A7戦車装備の戦車連隊と良質的なMSや戦術機を装備した二個装甲旅団の増援を受けた沿岸方面に防衛線を展開する陸軍歩兵師団の将兵等も、UCA軍の巡洋艦がバレリオンが搭載するコヴナント製の対艦レーザー砲を受けて撃沈され、海上へ黒煙を上げながら落下していくのを見ており、自分らの出番がないのではと口にする。

 

「私たち、戦わなくて済むかも!」

 

「やった! 終われば帰れる!」

 

 良質的な装備を持つ陸軍とは違い、戦力外である空軍野戦師団は大規模な空港を持つ空軍基地の防衛を先の陸軍歩兵師団に代わって担当していた。そこで防衛陣地を構築していた迷彩ポンチョを野戦服の上から羽織っている空軍の将兵等は、自分らが戦わずに済むと大いに喜ぶ。

 だが、これに不吉な予感を覚える者が居た。歴戦錬磨の傭兵たちを抱えるファントム・タロン社の指揮官であるベノワと、ターニャ・フォン・デグレチャフ空軍大佐であった。

 

「臭うな」

 

『はっ? ちゃんとシャワーは入ってますが』

 

「テメェの洗ってもねぇ便所見てぇな臭いじゃねぇ! 機動歩兵やODSTが何故か後方に降って来ないってことだよ!」

 

 最初に気付いたのは、傭兵部隊の指揮官であるベノワであった。通信越しで臭いで反応する部下に怒鳴り、連邦軍の精鋭である機動歩兵やODSTが、一部隊たりとも降下して来ないのが異常であると告げる。

 

『ガルダーゴンは激しい戦闘やしたからね。まだ再編中だからじゃありませんかい?』

 

「それなら良いがな。だが、あのUCA軍の攻撃は、敵の戦術や数、配置を調べる為の物だ。俺たちもやられた事があるだろ? まさか友軍にやるとは…」

 

 精鋭が防衛線を乱すための後方攪乱の為の敵地降下をしてこないことが異常だとベノワが言えば、部下は精鋭部隊の機動歩兵やODSTは再編中だから考え過ぎだと指摘する。だが、ベノワはUCA軍の攻撃は、本隊が敵地や戦術を調べるための物だと告げれば、経験がある傭兵らは納得する。そんな獲物を誘い出すための餌を友軍のUCA軍にやらせた羽翼元帥に、ベノワは大変驚いていた。同盟関係がこじれるような真似を、平然と行えることに。

 

『てっ、ことは…本隊はもう対策をしていると?』

 

「そう言う事になる、次は突破されるだろうな。あんなギャラも払わず、飼い犬を嗾ける外道なんぞに、戦術家の才を与えた神様が憎いぜ。この場に居れば、直ぐに風穴を開けてやりたいが」

 

 本隊はUCA軍を生贄にしてゲイムランド軍の戦術の対策をしていると分かった部下が言えば、ベノワは防衛線が突破されるのは確実と答え、羽翼元帥に戦術家の才を与えた神を呪った。

 

「味方をぶつけて対策を練るか。なんと外道な指揮官だ!」

 

 前世も含め、長く戦場での経験があるターニャもまた、ベノワや傭兵らと同様、UCA軍は敵のデータを分析するための生贄であることに気付いた。並の指揮官なら戦力消耗を避けるために絶対に取らない手であるが、この侵攻作戦の指揮官である羽翼正義元帥は、味方のUCA軍にやらせ、将兵等の犠牲でゲイムランド軍の戦術や配置を分析している。次の本隊の攻撃では対策を行い、ゲイムランド軍の防衛線を突破してくる事だろう。味方を平然と捨て駒にするなど、ターニャの言う通り、何とも恐ろしい指揮官である。

 

「次の本隊の攻撃で、確実に突破してくるぞ…!」

 

 ゲイムランド軍の圧倒ぶりが一時的な物であると分かったターニャは、次の本隊の攻撃で防衛線が確実に突破されると悟った。




無言のナイフ使いの傭兵も、何かの機動兵器に乗って参戦してます。

活動報告にて、参加者募集中~。
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