【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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勢力紹介

アガサ騎士団
中世チャンバラFPSゲーム「Chivalry: Medieval Warfare」に登場する勢力の一つ。リーダーはアルゴン十七世。
青の金の十字架がトレードマークであり、敵方の赤の騎士団であるメイソン騎士団と対立している。
この多重クロスSSでは束を守る条件でISの製造法を取得しており、独自にISを製造できる。無論、束さんが作った物ではないので、色々と機能が無くなっている。
オリジナルと同様に女性だけしか動かせないので、ヴァルキュリア・アーマーと呼んで正式採用している。
ついでにMSやKMF、本編には出ないがゾイドも装備品の一部として所有している。
それと敵方のメイソン騎士団と同じく、ワルキューレと言う使い回しの軍事勢力に属している。

メイソン騎士団
アガサ騎士団と同じゲームに登場する赤い騎士団。
赤と黒がトレードマークで、サイバトロンの赤組と同様に血の気の多い奴が多く、敵より切り落とした首を持って雄叫びを上げる野蛮な連中。民のことを人民と呼ぶので、思想がやや共産主義臭い。
所有兵器についてはアガサ騎士団と同様だが、ISは持って居ない。
ISの科学力に目を付け、それを奪いにIS世界に攻めて来る。ついでにヴィンデルと裏で組んでいる。

登場人物紹介

エルネスティーヌ・アルゴン
アルゴン王の血を引くアガサ騎士団に属する女性騎士。アルゴン王の命により、IS世界の領主をしている。
青い髪をしているので、何処かのハーフである。それと何処かの歌う防人にやや容姿が似ている。
ISの適性率が高く、束さんに気に入られ、第四世代のIS「青騎士」をプレゼントされる。
めちゃんこ強い女騎士である。


IS 青の騎士と赤の騎士たち
ISの世界へ


 IS、インフィニットストラトス。

 それは、篠ノ之束(しののたばね)が無限の可能性がある宇宙での活動に向けて開発したマルチフォーム・スーツである。

 開発当初は誰にも見向きもしなかった傑作であるが、「白騎士事件」を気に従来の兵器を凌駕する性能を持つことから、本来の宇宙空間での運用よりも、軍事兵器として注目を集めてしまう。

 これに反発してか、それとも腹いせなのか、束はISを女性以外動かせないようにしてしまった。

 

 その結果、世界で地下活動程度に過ぎなかった女尊団体が表舞台に姿を現すようになり、奇妙な男女平等であった世界は徐々に女尊男卑へと変わっていくこととなる。

 更に最強であるISが女性にしか動かせない結果に世界各地の男性優位団体の多くは反発し、遂には開発者である束の親族に対するテロ行為まで発展する。

 それだけに留まらず、今度は無差別テロにまで発展し、ある男尊女卑的国家では、IS破壊を名目に隣国に対して侵略行為にまで及んだ。

 

 ISを巡っての世界大戦まで発展するかと思われたが、奇跡か異世界の勢力がISに興味を示したおかげか、その危機は回避される。

 世界大戦の危機を救ったのは、異世界、それも数々の世界を統べる軍事勢力ワルキューレの軍閥の一つ、アガサ騎士団であった。

 

 青と十字架の金の紋章を持つアガサ騎士団は、元々はワルキューレの一部隊に過ぎなかったが、甲冑に加工しやすく、銃弾すら防ぐ高い防御力を誇る特殊合金が発見された際、それらを使って伝統の騎士を復活させた。

 今の彼らは太古の先祖たちと同じように、戦場に赴く際は甲冑で身を包み、敵と戦う際は剣を持って敵に挑む。

 その敵とは、赤と黒の鷲の紋章を持つメイソン騎士団である。彼らもまた軍閥の一つであり、アガサ騎士団と同様に騎士を復活させ、騎士団創設の意味を思い出し、数千年ぶりにアガサ騎士団と剣を交えたのだ。

 

 メイソン騎士団との六度目の抗争に新たな兵器を欲したアガサ騎士団はISに目を付けたのだ。

 無限の可能性を秘めて名付けられたその女性しか扱えぬ兵器に、アガサ騎士団は状況を打開する鍵となる希望を抱き、その世界と接触を図った。

 IS世界は世界大戦勃発の危機的状況であったが、ISを欲するアガサ騎士団の介入によって世界大戦の危機は過ぎ去った。

 その際にアガサ騎士団は世界の平和維持を約束することを条件に、水面下で各国の政府機関に対して研究用にISの幾つかのコアと開発者の束より製造技法を譲渡、その世界をアガサ騎士団の領地の一つとすることを持ちかけた。

 断った際に、アガサ騎士団は所有する機動兵器による武力制圧を辞さないことを通達すれば、各国はそれに応じて騎士団はISを製造法と共に手に入れることに成功した。

 束の方は流石に無理であったが、直接本人と交渉を行い、自分を独占しようとする国家より身を守る条件でアガサ騎士団に協力することを承諾し、どの国も未だ手に入れていないISコアの製造方を騎士団に明かして庇護下に入る。

 独自にIS製造することに成功したアガサ騎士団であったが、オリジナルと同様に女性しか纏えず、それを知ったアガサ騎士団の騎士団長であるアルゴン十七世はISの名称をVA(ヴァルキュリア・アーマー)に変え、主に配下の女性騎士のみに与えた。

 

 戦力に組み込んだ際に初の実戦投入は華やかな戦果を飾り、実際に纏って戦闘を行った騎士からは好調であったが、ISことVAが状況を打開できたのは極僅かな期間だけであった。

 VAは所有するモビルスーツやナイトメアフレームを超える機動力を持ち、絶対防御と言う高い防御力を有していたが、敵対するメイソン騎士団の威力はそれ上回る以上に高く、対応策を見出されてしまい、やがて騎士が嫌う小型さや高い機動力を生かした奇襲攻撃とMSなどの十八メートル級では移動が限られる閉鎖空間での戦闘以外に通じなくなった。

 だが、そのISが有するオーバーテクノロジーはメイソン騎士団の目を引く物であり、メイソン騎士団はISの鹵獲でその科学力を手に入れようとしたが、アガサ騎士団の抵抗を前に失敗を重ねた。

 再び膠着状態となる中、メイソン騎士団はアガサ騎士団が必死の抵抗を受けて多大な犠牲を払いながらも、ISが生まれた世界を見付け出すことに成功した。

 

 

 

 ISが誕生した世界のある島にて、赤の騎士団であるメイソン騎士団の着陸した大型輸送機より、MSのグレイズ四機やKMFのサザーランドが甲冑を身にまとった騎士たちと共に後部ハッチより飛び出してくる。

 この島に大型輸送機で強行着陸したメイソン騎士団の目的は一つ、ISの開発者である篠ノ之束の拉致である。メイソン騎士団はISが持つテクノロジーを欲しており、力尽くで束を拉致しに来たのだ。

 束の秘密研究所とされる場所を包囲したメイソン騎士団はその場に留まり、使者が形ながらの自分らの主君であるモーリック十三世の書状を読み上げる。

 当の拉致の対象である束は、呑気に殺気立った赤い騎士たちの前に出て来る。まるでこの状況が分かっていない様子だ。子供のように無邪気な彼女を見て、血の気の多い騎士たちはフルフェイスの兜越しより睨み付ける。

 

「ISの開発者、タバネ・シノノに告げる! 我らメイソン騎士団の王であられるモーリック・テロウィン十三世より貴殿の召集令が出ている! アガサ騎士団と同じく我らメイソン騎士団の為にヴァルキュリア・アーマーを作るのだ。それなりの報酬は約束されている。モーリック王のお気に召されば、騎士身分も与えられよう。応じぬ場合は、分かっているな?」

 

 自分らの主君であるモーリック王の書状を読み上げた使者は、束に拒否権がない事を伝える。殺気立った騎士たちが獲物である槍や剣に斧を携え、いつでも殺せると言う合図を呑気な束に送っている。

 並の人間であれば、この重圧に耐え切れずにメイソン騎士団の招集命令に応じることだろう。だが、束は天災との異名を取るマッドサイエンティストだ。少女のように使者の書状を取り、それを物の数秒で読み終えれば、彼らの前で主君の書状を破り捨てた。

 

「な、なにっ!?」

 

「それが、どういう意味か分かっているのか!?」

 

「貴様…っ!」

 

 主君の書状を破り捨てた女に対し、メイソン騎士団の面々が怒りを燃やす中、束は笑みを崩すことなくメイソン騎士団の為にISを作らないことを告げる。

 

「束さんは赤いナイトさんたちの為にISは作らないよ。だって、完全に人殺しに使う気じゃん。あんたら」

 

 あの子供のような無邪気から一変、恐ろしい表情へと変貌した。その殺気は周囲のメイソン騎士団の騎士たちよりも上回り、血の気の多い騎士団らは思わず額に汗を浸らせる。

 

「そうか。ならば、無理やり拘束する! 掛かれっ!!」

 

 自分らの協力を断る束に対して使者は無理やり拘束するしかないと判断し、周囲の騎士たちに拘束を命じた。

 

『おぉーっ!』

 

 使者の指令に応じ、数名の重装備の騎士たちが一斉に束に飛び掛かったが、彼女の蹴りを受けて一名が吹き飛ばされた。か弱い女性の蹴りで思いはずの騎士が吹き飛ばされたのを見て、残りの騎士たちは思わず距離を取ってしまう。

 

「な、なんだこの女は!?」

 

「甲冑を纏った騎士を吹き飛ばしたぞ!?」

 

「ぬぅ…! なんだこの女…! 能力者か!?」

 

「へぇ…ちょっと痛いな」

 

 目前のウサミミカチューシャと胸元の開いたデザインのエプロンドレスと言うファッションの女に、赤い騎士たちは恐れ戦き、自分らの知る能力者の類と認識した。騎士に殺す勢いで見舞った蹴りで対象が生きていることに束は少し驚きながらも直ぐに対策を見出し、片手剣と盾を持つ騎士にその対策を実施する。

 

「食らえぃ!」

 

 対象を気絶させるために片手剣を横にして振り下ろした騎士であったが、束は左腕だけにISのような絶対防御だけを纏い、剣を弾いた。その騎士が怯んだところで、束は右手に兎の手を纏って騎士に向けて振った。束が右手に纏った兎の手は鋭利な爪が付いており、騎士が身に付けている甲冑を容易く切り裂くほどの切れ味だ。その鋭利なカギ爪で切り裂かれた騎士は血を噴き出しながら地面に倒れる。

 

「し、シルバリー合金が!?」

 

「切り裂かれただと!?」

 

「普通の甲冑なら、今の蹴りで死んでるけど。こいつ等の甲冑はそのシルバリー合金で出来てるんだ。青のナイトさんたちに教えてもらって良かった」

 

 銃弾すら弾くほどに硬く、従来の鎧よりも軽いシルバリー合金と呼ばれる物質を使った甲冑を容易く切り裂いた束が持つ兎手のカギ爪に騎士たちは驚く。束は自分を保護しているアガサ騎士団にシルバリー合金のことを聞いておいて良かったと、同じ合金で出来たカギ爪を見ながら思う。

 この場において無敵に近い自分らの甲冑を切り裂いた束に恐れ戦く中、隊長の一言で再び攻撃する。

 

「怯むな! 敵は女一人だぞ!!」

 

 再び殺気立った赤い騎士たちが襲い掛かる中、束は向かってくる騎士たちをシルバリー合金で出来たカギ爪で殺し続ける。辺り一面に血や斬り落とされた腕や脚が散乱し、束に挑んだ騎士たちは数えるくらいにまで減っていた。

 たかが女一人。そう侮ったメイソン騎士団の拘束部隊であったが、結果は予想を覆る物であった。これだけの損害を受けて捕らえられずに帰るなど、騎士のプライドが許さない。束が抵抗の際に使ってくるとされる無人IS対策の為に用意していたKMFのサザーランドを投入する。

 

「く、クソっ! ナイトメアフレーム隊、ネット弾を発射しろ!!」

 

 使者からの指示に応じ、サザーランドは束捕縛用のネット弾を発射しようとしたが、ここに来て無人ISのゴーレムが現れる。

 

『うわぁぁぁ!!』

 

『た、隊長! 例の無人ISです!!』

 

「グレイズを前に出せ! MSなら潰せる!」

 

 一機のサザーランドがゴーレムによって破壊される中、隊長は最終手段であるMSのグレイズを投入した。KMFのサザーランドを圧倒するゴーレムであるが、十八メートル級のMSであるグレイズには敵わず、あっさりと撃破される。

 その様子を見ていた返り血まみれの束は、ナノ・ラミネート装甲を持つMSは自分以外のISでは敵わないと納得する。

 

「通りで青いナイトさんたちが私に第四世代を作れって煩い訳だね。納得だわ」

 

『これで貴様の抵抗は無意味だ! 大人しく投降しろ!!』

 

 最後のゴーレムが指揮官型のグレイズの重いバトルブレードによって破壊された後、それに乗る騎士は拡声器で束に投降を迫る。

 だが、この世界はアガサ騎士団の領地の一つだ。敵方のメイソン騎士団の存在を知れば、直ぐに青の騎士が駆け付けて来る。やって来たのは、束が特別にこの世界の領主の為に作ったIS第四世代機の一つ「青騎士」を駆るエルネスティーヌ・アルゴンである。彼女は前述したようにIS世界の領主であり、アガサ騎士団の主君であるアルゴンの血を継ぐ者にして、それに属する女性騎士の一人である。

 

『馬鹿が! ISがMSに勝てる通りは無い!』

 

 上空より飛来してくる青いISに対し、ISがMSに勝てないと思っているグレイズの騎士は、機体の射撃兵装である120mmライフルを撃ち込んだ。

 MSでの対IS用訓練を受けている騎士であるが、エルネスティーヌが駆る第四世代のISは従来のISの機動力を上回る物であった。第三世代機なら当たる対空射撃を青騎士は避けながら接近してくる。

 

『避けたっ!? 最新の第三世代機でも当たる攻撃だぞ!』

 

 迫りくるこの世界の領主が乗る青騎士が自分の知るISでないと分かれば、騎士はバトルブレードを抜き、援護射撃を行う僚機と組んでそのISに接近戦を挑む。僚機のグレイズがライフルで援護射撃を行い、動きを牽制する中、バトルブレードを持つグレイズはスラスターを吹かせ、僚機が援護射撃で追い込んだ青騎士に向けて巨大なブレードを振り下ろす。

 

『絶対防御を叩き潰すバトルブレードだ! いくら速かろうが、これで!』

 

 そのバトルブレードは先ほどのゴーレムと同様にISの絶対防御を叩き潰せる近接武器であり、第四世代機の青騎士でも受ければ一溜りもない。だが、それを纏うエルネスティーヌは青騎士の性能を熟知しており、振るわれたバトルブレードを躱し、素早く右手に出した両手剣をグレイズの胴体に向けて振るった。

 

『躱した!? だが、ナノ・ラミネート装甲にはそんな物…』

 

 ナノ・ラミネート装甲を持つグレイズにはそれが効かないはず、そう思っている騎士であったが、それが彼の最期の言葉となった。

 青騎士の主武装である宝剣のような外見で文字が刻まれている両手剣「アガサ」はナノ・ラミネート装甲を容易く切り裂き、真っ二つにされたグレイズは地面へと落下していく。ナノ・ラミネート装甲を持つMSを先方も使わずに撃破したISを見て、メイソン騎士団の騎士たちは驚愕する。

 

「馬鹿な!? 姑息な手を使わない限り、ISがMSを倒せるはずが!」

 

「あの剣、何で出来ている!?」

 

 ナノ・ラミネート装甲を切り裂く青騎士の両手剣のアガサはどういう合金で出来ているのかと疑問に思う中、そのISを駆るエルネスティーヌは答えることなく自分は領民を守るために来たと告げる。

 

「領民を守るのが領主としての務め! アルゴン王よりこの地を統治を任された以上、エルネスティーヌ・アルゴンは貴様らメイソン騎士団の好きにはさせぬ!」

 

『腐り切ったアルゴンの娘が、ふざけおって! 予備のジンクスⅢ隊、エルネスティーヌを討ち取れ! 七機で掛かれば、いくらあの者であろうと!』

 

 これにメイソン騎士団の束捕縛部隊は怒りを燃やし、予備戦力である太陽炉を搭載したMSであるジンクスⅢ四機を投入してエルネスティーヌを討ち取ろうとする。

 地上から残ったサザーランドと共に対空射撃を行う隊長機を含めるグレイズ三機と空より仕掛けて来る四機のジンクスⅣの挟撃に対し、エルネスティーヌは慌てることなく左手からクロスボウ型のライフルを取り出し、空から仕掛けて来るジンクスⅣの対処に回る。

 クロスボウ型のライフルはビームであり、連射は高くない物の、ジンクスⅣのGNシールドを容易く貫通出来る程であった。一機や二機が被弾し、爆散して搭載されている赤い粒子を上空に巻き散らす。

 残った二機は右手に持つGNランスで青騎士を貫こうと接近するが、躱されてアガサの錆となる。切り裂いたジンクスⅣが爆散するよりも前にスラスターを吹かせて最後の一機に接近し、続けざまに切り裂いて撃破した。

 

『ISの火力ではないぞ!?』

 

 予備のジンクスⅣ四機が瞬く間に撃墜されたのを見た残る二機のグレイズは、青騎士の火力はISの比ではないことを知る。四機のジンクスⅣを仕留めたエルネスティーヌは恐ろしい速さで地上へ降り、残る三機のグレイズを両手剣のアガサで切り裂いて撃破した。

 

『く、クソっ! 退けるか!!』

 

 頼みのMS隊を全滅させられても、メイソンの騎士たちの戦意は挫けず、蛮勇に等しく挑んでくる。だが、MSと言う脅威が無くなれば、束の秘密研究所より二機のISが飛び出してくる。一つは束が娘のように可愛がっているクロエ・クロニクルが駆る黒鍵。もう一つはエルネスティーヌより束の護衛を命じられた少女騎士リーラ・マルティーノが駆る第三世代ISもといVAのダヌム・アルゴン。現れた二機のISに、メイソン騎士団の捕縛部隊は成す術も無く壊滅し、やがて最後の一人がダヌム・アルゴンの手で討たれる。

 最後の輸送機は逃げようと離陸しようとしたが、エルネスティーヌに続いてやって来たアガサ騎士団の部隊に投降する。周囲の安全が確認できた後、エルネスティーヌは束の前に着地し、纏っている青騎士を解除して待機状態であるアガサと言う名の剣に戻して腰の鞘に刀身を収めた。

 その後に束がエルネスティーヌに抱き着き、助けに来てくれたことを感謝する。束は彼女のことに興味があるようで、それでアガサ騎士団にISの製造法を伝えたのだ。その反面にメイソン騎士団を嫌っている。

 

「エーちゃん! 助けに来てくれるって分かってたよ!」

 

「篠ノ之博士、先のメイソンの者共は貴方一人でも壊滅できたのでは? 私が来たのは部下と領民を守るためと、最悪の事態に備えてです」

 

 抱き着きながら感謝する束であるが、エルネスティーヌは彼女一人でもメイソン騎士団の捕縛部隊を壊滅させられることを知っており、突き放してから助けに来たのは部下と領民であるクロエを守ることとと、最悪な事態に備えて来ただけと答える。

 自分を助けに来たのではないと答えるエルネスティーヌに対して束は機嫌を悪くし、アガサ騎士団の為に作らないと駄々を捏ねる。

 

「フン! じゃあもう作ってあげない!」

 

「篠ノ之博士…!」

 

「領主殿、ここは…」

 

 駄々を捏ねる束に対し、エルネスティーヌは呆れる中、領主である彼女を補佐する女性秘書は嘘でもいいから助けに来たと言うように耳打ちする。

 

「はぁ、この世界の領主エルネスティーヌ・アルゴンは貴方様が拵えた我が甲冑の青騎士を身に纏い、その御身を助けに参りました。遅れて申し訳ございません、篠ノ之束殿」

 

「うん、そうだよ。エーちゃんは束さんの騎士なんだからね! リーちゃんは可愛いから許すけど、エーちゃんが護衛の方が良いかな? ちーちゃんは忙しくて来られないって言うし」

 

「私も領主として忙しいので。それなら、我が城に来れば…」

 

「嫌! 束さんは自由に研究したいの!」

 

 助けに来たと嘘をついた後、遅れてきたことに謝罪の言葉を述べれば、束は機嫌を良くして護衛をリーラからエルネスティーヌに変えて欲しいとまで無邪気に言う。

 これにエルネスティーヌは自分の城に来れば良いと言うのだが、束は自分のしたい研究しかしないと言って断る。我がままで身勝手な束にエルネスティーヌは呆れつつも、何故この世界を知らないはずのメイソン騎士団が来たことが気になったらしく、メイソン騎士団に情報を漏らしたのかと問う。

 

「そんなことより、何故この世界にメイソン騎士団が? この世界の情報は正規軍でも限られた者しか知らないはず。彼らに居場所を伝えたのでは?」

 

「うーん、そのことは束さんには分からないんだ。それに伝えてないし。赤いナイトさんたちは何で束さんを見付けられたんだろう? エーちゃん調べてくれる?」

 

「無論、調べます。これ以上、我が領地を土足で荒らすなどあってはならないことです」

 

 束はメイソン騎士団に情報を漏らしていないと答え、調べてくれないかと頼む。これにエルネスティーヌは言われなくても調べると答えた。

 

 アガサ騎士団とメイソン騎士団の抗争は、この平和なIS世界にも及んだ。




第二部のキャラ提供、受け付けているぞ!
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