【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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名前:ダーメン神父
性別:男
年齢:41
階級:大佐
所属:ゲイムランド軍
乗機:ウロッゾ
概要:自称神父なので、米海軍の従軍牧師みたいな仕事はしない、いわゆるにわか坊主。
十戒全部ブチ犯す煩悩魔人であるが、それだけに運動は欠かさず、ゲーミング部隊に参加したがる奴を訝しむ程度には日課となっている。運動といっても、軍隊の訓練を超えた苦行である。
しかるに、彼のウロッゾは正真正銘の有人機体であり、しかもたちの悪いことに、本人にほんの僅かなXラウンダー適性があることから、そのようにちょびっと改造されているものである。

名前:アドルフ・ラッチマン
性別:男
年齢:肉体年齢20歳
所属:傭兵(ゲイムランド軍特別コンサルタント)
乗機:ギラーガ2号機+ベース・ジャバー
概要:侵攻が始まる10年前に突然セカンドムーンとやらからやって来て、ゲイムランドに色々と軍事教練を施した青年。良くは分からないがゼハート・ガレットに似ているようだが絶対に赤の他人。ちなみに強度のXラウンダー適性ありだが、本人はあまり使いたがらない。
キャラ提供は神谷主水さん

名前:アリス・ビーティー
性別:女
年齢:27歳
階級:中将
所属:ゲイムランド海軍予備艦隊司令長官
乗機:戦艦「インディファディカブル」
概要:ゲイムランドに追放された人。RTA走者の父とゲーム好きが高じてゲーム製作会社を立ち上げたけれど、ゲーム好きならではの過度なこだわりと経営の失敗から倒産させてしまった母を持つ海軍好な人。
キャラ提供はG-20さん

名前:ズラーデ・ヤンネン
性別:男
年齢:47
階級:ゲーミング部隊員
所属:ゲイムランド軍
乗機:RFズゴック
概要:ゲイムランドに追放された元子供部屋おじさん
ガルマみたいな髪型をしているが、実は不摂生な生活が祟って若ハゲになっているのを隠すためのヅラである。
キャラ提供はリオンテイルさん

名前:神楽坂ジュンヤ
性別:男
年齢:22歳
階級:ゲーミング部隊 地上部隊員
所属:ゲイムランド軍
乗機:グルジン
概要:いくつものオンラインゲームにおいて、暴言、荒らし、煽り、晒し等マナー違反を平然と行うゲーマーとして最底辺の男であり、高い勝率も切断やチートによるものである。
世界大会でチートを行ってゲーム会社から訴訟され、親からも絶縁された結果ゲイムランドへ送られた。戦闘においては引き射ちや芋砂といった戦い方で撃墜数を重ねている
キャラ提供はRararaさん

名前:ユイ・カナタ
性別:女
年齢:19歳
階級:ゲーミング部隊特別隊員
所属:ゲイムランド軍
乗機:サイリオン
概要:気が付いたらゲイムランドに居た。
プログラムからIT関連に強くゲームの才能が飛び抜けていた為、衣食住と週休10万を条件にゲーミング部隊に拾われた。
一人称は僕でショート眼鏡、毎食カロリーメイトとレッドブルがお供な生活でかなり痩せている。
普段着に男性用の甚平着用、引きこもり同然の生活を続けているが、風呂は好きらしく毎日入っている。
キャラ提供は宵月颯さん

名前:ガガイラー
性別:男
年齢:46歳
階級:ゲイムランド艦長
所属:ゲイムランド軍
乗機:戦艦ロボット重装甲型(有人操縦式の戦艦型のブレインロボット)+細菌ロボット(の「バラモンの秘密細菌」)
戦艦本体の戦闘力よりも、戦艦に搭載されたミサイルを運搬が主目的
ミサイルは敵陣の上空で破裂し広範囲に特殊細菌をばらまく。ばらまかれた細菌は、死滅する20分の間、接触したあらゆる物質を溶かす事で、敵陣のレーダー等の精密機器や装甲の無効、弱体化、隙間から入り込んで内部から溶かし故障させるなどして敵陣を混乱させる
キャラ提供はkinonoさん

名前:ソウマ・ヌマブチ
性別:男性
年齢:27
階級:ゲーミング部隊員
所属:ゲイムランド軍
乗機:アッシュ
概要:ミリオタでFPSなどゲームばっかやってるやつ、FPSの経験で壁越し撃ちなどそこそこやれる腕を持ってる。
就活でゲイムランドの募集記事見て入り、ゲーム経験が生きゲーミング部隊に入れた。FPSで死体撃ちや屈伸煽り、煽りファンメなどやるなどゲーマーとしてかなりモラルが低い。しかも本人曰く「煽りも戦法の一つ」と嘯くなど結構問題児。
キャラ提供はスノーマンさん


ゲーミング部隊の抵抗

 ところ変わり、連邦軍の大規模な侵攻を受けるゲイムランドでは、激しい攻防戦が繰り広げられていた。

 

「んん? 敵の動きが変わったぞ。さては、先のUCA軍は我らの戦法を確かめるための生贄だな!」

 

 水陸両用MSであるウロッゾを駆る自称神父のダーメン神父は、UCA軍の後から攻撃して来た羽翼元帥指揮下の部隊が、ゲーミング部隊に遠隔操作された味方の無人機が落とされていくのを見て、敵が味方を犠牲にして対抗策を打ち出したと確信する。

 数多ある無人のウロッゾの中で、ダーメンのウロッゾだけは本人が操縦する有人機であり、その圧倒的な技量でUCA軍の機動兵器や艦艇を蹴散らしている。

 

「練度の低いUCA軍相手に飽きていた所だ! 本隊の連邦軍は手応えがあるんだろうなぁ!?」

 

 ウロッゾを駆るダーメンはデモイン級ミサイル巡洋艦の甲板に飛び乗り、鋭利なシグルクローで艦橋を叩き潰し、続けざまに自機の上空を飛来するスピアヘッド数機を胴体に内蔵しているビームキャノンで消し飛ばす。

 それから無人機を対抗策で撃破する本隊の連邦軍に、手応えがあるかどうか確かめるべく、邪魔なVTOLを両手首のミサイルで撃破しつつ、迫る本隊に向かってビームキャノンを放った。放たれたビームキャノンに、本隊の先遣隊であるジェットストライカー装備のウィンダムの編隊は散会し、即座にビームの嵐を浴びせた。

 

「ダーメン神父は良く支えているな。疲れ知らずなのか?」

 

 ベース・ジャバーに跨るギラーガに乗る一見青年とも言えるアドルフ・ラッチマンと言う傭兵は、迫るUCA軍のドートレスフライヤーやジェットストライカー装備のダガーLをギラーガスピアで連続して撃破しつつ、付近で連邦軍の羽翼元帥指揮下の本隊と交戦を開始したダーメンのウロッゾが、防衛線を良く支えていることを評価するも、有人機なのに、疲れ知らずなのかと口にする。

 彼は惑星同盟軍の下級幹部であり、PMCレイブンとしてゲイムランド軍に参加している。その為、アドルフの配下と思われるダナジン二機、ドラド一機、ゴメル三機を合わせて六機が、レイブンの所属機として戦闘に参加していた。尚、この六機のヴェイガン製は全て人が乗った有人機である。

 

「あいつ、同盟軍機じゃないのか!?」

 

『ヘルガストのスタールアームズの支社があるくらいだ。確実に背後には同盟軍が居るな!』

 

『所詮は誰の助けも無ければ、何も出来ない連中だ! これだからいい歳をしてゲームやってる奴らは!』

 

 PMCレイブンとして戦闘に参加しているアドルフらを目撃した連邦軍の本隊の将兵等は、ゲイムランドの背後には同盟軍がいると決め付け、一斉に襲い掛かった。

 

『隊長、本隊が!』

 

「UCA軍よりも圧倒的だな。それに練度も違う。厳しい戦いになるぞ。各員、気を引き締めておけ!」

 

『了解!』

 

 アドルフの方にも連邦軍の本隊が来たので、彼は配下の者たちに気を引き締めるように告げてから、飛んでくるミサイルを躱しつつ、ビームで迫る敵の大群を迎え撃った。

 

「この距離から味方が! 敵に長距離砲を持つ艦艇でも居るの!?」

 

 味方の艦艇であるインヴィンシブルが一撃で沈んだのを見て、専用の施設内で自分の艦隊の指揮を取って戦艦インヴィファディカブルを操作しているアリス・ビューティーは、羽翼元帥の軍に戦艦の大和の存在を知る。

 

「まさか大艦巨砲主義が未だに居るとはね。こちらも、強力な巨砲を持っているのよ!」

 

 次の大和による砲撃で更に僚艦が沈めば、アリスは自分が操作するインヴィファディカブルの主砲を連邦軍水上艦隊に向け、副砲合わせて一斉射を浴びせた。この砲撃で、アーカンソー級ミサイル巡洋艦やミサイル駆逐艦、フリゲート艦などの艦艇を合わせる数隻ほどが沈んだ。

 

「フへへへっ! 俺を子供部屋おじさんなどと馬鹿にする奴は、万死に値するんだよ! 死ねぇーッ!!」

 

 本隊の連邦軍の攻撃を始めた事を確認したUCA軍の水上艦隊は、機動兵器部隊と共に再編の為に後退するが、ズラーデ・ヤンネンが操作するRFズッゴクが襲い掛かり、頭部の対艦・対空ミサイルでフリゲート艦と上空の量産型ヒュッケバインMk-Ⅱ複数を撃破した。それから間髪入れずに潜水し、手近な距離に居た中破状態のタラワ級強襲揚陸艦の船底にヒートクローを叩き込んで穴を空け、両手のビームカノンを撃ち込んで轟沈させる。

 

「俺を馬鹿にする奴はみんなこうなるんだ! しなくても殺すんだがな! ハハハッ!!」

 

 UCA軍のタラワ級を轟沈させたズラーデは、海に飛び込んで漂流している生存者らに向け、RFズゴックの両腕を振って虐殺を行う。

 

「後退命令はまだか!? このままでは全滅するぞ!」

 

 海上で本隊の連邦軍が攻撃を開始し、ゲイムランド軍と激しい攻防を始める中、攻撃を開始したばかりの連邦地上軍の報告を受けた先に攻撃していたUCA軍の陸戦部隊のストライクダガーのパイロットは、三機の僚機らと共に遮蔽物に隠れ、後退命令はまだかと司令部に問うていた。

 そんな後退命令を乞うパイロットが乗るストライクダガーの胴体を、ダナジンの地上用局地戦仕様であるグルジンが、専用の携帯式長距離ビーム砲であるグルジンロングキャノンの砲口の周りにある多数のスリットからビームを噴射させてスパイクを形成し、それで接近に気付くのが遅れた相手を串刺しにした。

 

「うわっ!? なんだこいつは!?」

 

 僚機である他のストライクダガー三機はビームライフルを撃ち込むが、相手はゲーミング部隊に遠隔操作されたグルジンであり、即座に躱されて反撃を受ける。一機はビームサーベルで切り裂かれた後、もう一機は振るわれた尻尾で串刺しにされる。もう一機はビームサーベルを抜き、刺突を行うも、それも躱されて股間部にあるグルジンキャノンを撃ち込まれ、上半身を消滅させられた。

 

「こいつら弱ぇーッ! そんな腕で出てくんなよなぁ!」

 

 画面越しで自分が操作している機体が、生身の人間が乗るMSを撃破して殺害したにも関わらず、弱いなどと言ってその死を咎めた。グルジンを操作する人物は、神楽坂ジュンヤと呼ばれる青年だ。幾つものオンラインゲームでマナー違反を繰り返し、世界大会ではチートを使って起訴され、親に絶縁されてゲイムランドへ送られた。

 それがジュンヤにとって天職であったらしく、今こうして数々のオンラインゲームで行ってきた卑怯極まりない行為で撃墜数を上げている。

 

「おっ、爆撃機か? でも、俺の担当じゃねぇしなぁ。地上戦艦でもやって、スコアを稼ぎますかな」

 

 上空から飛来する爆撃機に気付いたジュンヤだが、担当じゃないと言って無視し、グルジンロングキャノンの照準を、押し寄せる本隊の地上戦艦の艦隊に向けた。

 

「フン、所詮はクズが操作するマシンだ」

 

 海上へ視点を戻し、壊滅状態のUCA軍の援軍として現れた連邦軍の本隊による攻撃を受けたゲイムランド軍は、練度や装備も違う本隊相手に苦戦を強いられていた。

 遠隔操作されているガーリオンを連携で撃破したジェットストライカー装備のウィンダムのパイロットは、撃破した敵機を操作していたゲーミング部隊のプレイヤーを馬鹿にした。

 

「今度はサイリオンか? 単独で挑むとは! どうせクズな引きこもり野郎が操作している奴だろ!」

 

 次に単独で迫るサイリオンに気付いたウィンダムのパイロットは、放たれるボックス・レールガンの弾幕を交わした後、操作しているパイロットを馬鹿にしながら、ジェットストライカーの両翼についている三連装空対空ミサイルポッドの照準をサイリオンに合わせた後、直ぐに引き金を引いて発射した。

 

「そんな攻撃で、僕を倒せると思ってるの?」

 

 画面上に自分に向けてミサイルを放つウィンダムに、サイリオンを遠隔操作するプレイヤーであるユイ・カナタは操縦桿を巧みに動かし、三発の空対空ミサイルを躱し切った。

 

「躱した!? なんだこいつ!」

 

『逃さない…!』

 

 ミサイルを躱されたことで少し動揺する三機のウィンダムが見せた隙を、ユイは見逃さずに、サイリオンの機体後部にあるマイクロ・テスラ・ドライブ・ミサイル(MTDM)を放った。

 

「なっ!? ウワァァァッ!!」

 

 製造費が通常のミサイルの何十倍とも言われる特殊なミサイルは高い命中率を誇り、瞬く間に三機のウィンダムを撃墜した。

 

「向こうに敵集団か。なら、スーパー・ソニック・ブレイカーで一気にやる…!」

 

 画面越しに艦艇を含める敵集団を確認したユイは、一気に殲滅を図るためにサイリオンを上昇させ、TDAノーズを機体前部に向けた。そこから主翼を折りたたみ、ブレイクフィールドを発生させて高速で敵集団に向けて突撃する。ユイが直接乗って居るわけでは無いので、機体は限界速度まで加速している。当然、突っ込んでくるサイリオンに、標的にされた敵部隊は即座に対処する。

 

「サイリオンのカミカゼ突撃だ! 第4小隊のジャベリンのビームシールドで防げ!」

 

 スペングラー級強襲揚陸艦に乗る艦長は、傘下の部隊のジャベリン三機のビームシールドで防げと命じれば、指示された三機のジャベリンは同時にビームシールドを展開し、三機分でビームバリアを張る。これでサイリオンのスーパー・ソニック・ブレイカーを防ごうとしているが、ユイはそれすら突破しようとしていた。

 

「無駄。その程度のバリアじゃ僕の突撃は防げない」

 

 そのユイの言葉通り、限界速度のサイリオンのスーパー・ソニック・ブレイカーは三機のジャベリンが張ったビームバリアを貫き、後方で展開する量産型ビルドシュバインや量産型シュッツバルトを含めるPT部隊を吹き飛ばした。

 

「て、敵機、ビームバリアを貫きました!」

 

「回避だ! 直ちに回避!!」

 

「間に合いません!!」

 

「ワァァァッ!?」

 

 まだ限界速度のサイリオンは、慌てて回避行動を取ろうとするスペングラー級強襲揚陸艦に突っ込み、見事に突っ込んだ艦諸とも爆散した。

 

「あぁ、一機やられちゃった。それに敵部隊一掃してないし。直ぐにコンテニューしなくちゃ」

 

 自分のサイリオンが敵艦に突っ込んで爆散したが、標的にした部隊を壊滅できていなかった。目前の画面が砂嵐になる中、ユイは再出撃(コンテニュー)をすべく、予備のサイリオンを起動するためにキーボードを操作する。

 ショート眼鏡の痩せ細った少女のような外見をしているユイ・カナタは、このゲイムランド出身者ではない。気が付いたら居たそうだ。プログラムを含めるIT関連に強く、ゲームの才能が飛びぬけていたため、衣食住と週休十万を条件にゲーミング部隊に入隊した。

 普段着は男性用の甚平であり、引きこもり同然の生活を続けているが、風呂は好きなので、毎日入浴している。

 

「ワハハハッ! このガガイラー様の戦艦ロボット重装甲型の防衛線は、何者にも突破できん!」

 

 ガガイラーと名乗る大男は、自信が操作するロボットとは言い難い有人操縦式の戦艦型で、多数のUCA軍の兵器を破壊しながら高笑いする。

 

「むっ? あれは敵の本隊! UCAは生贄と言う事か! ならば、この細菌ロボットで混乱するが良いわ!」

 

 連邦軍の本隊からの攻撃を受けたガガイラーは、多数のミサイルを敵軍の上空へ向けて発射した。

 

「クラスター弾か!?」

 

 前進する水上艦隊と随伴する機動兵器部隊は、ミサイルを即座に迎撃する。素早い反応であり、UCA軍とは比べ物にならない練度の高さと言えよう。だが、ガガイラーの戦艦が放ったミサイルは、特殊な細菌兵器が搭載されていた。

 

「な、なんだ!? 機体が溶けて…!」

 

 ミサイルが爆発した後でばら撒かれた細菌を浴びたスピアヘッドは、徐々に溶けて爆発する。ガガイラーの戦艦が放った細菌兵器は、接触したありとあらゆる物質を溶かす特殊細菌なのだ。

 

「れ、レーダーに異常発生!」

 

「通信機器にも異常が!?」

 

「強烈なジャミング兵器か!? それとも電磁パルス(EMP)でも受けたのか!?」

 

 細菌を浴びた水上艦艇でも異常が発生する。それは、通信機器やレーダーと言った精密機器の異常であった。この時代は艦艇の搭載火砲や機動兵器も含め、ありとあらゆる兵器が精密機器が使われている。ガガイラーの細菌兵器は、これらの精密機器を使う兵器にとって、まさに脅威なのだ。

 

「ブハハハッ! 慌てろ、慌てろぉ! 慌てふためきながら死んで行けェ! はっはっはっ!!」

 

 細菌兵器を受けて混乱する敵部隊に対し、ガガイラーは容赦なく戦艦ロボットの火砲を撃ち込んで、一方的に蹂躙し始めた。

 

「あのアッシュは何処だ!? うわっ!」

 

 UCA軍の空母の飛行甲板から水陸両用MSであるアッシュを探していたヘビーガンであったが、即座に飛んで来たビームで頭部を撃ち抜かれる。敵機の頭部を撃ち抜いたアッシュは、即座に海中へ潜ってクローで船底を抉り、空母を破壊し始める。

 

「今ならヘッドショットなんだけどなァ。でも、ゲームじゃねぇしな、これ」

 

 そのアッシュを安全な後方の施設から操作するソウマ・ヌマブチは、自分がやっていたゲームなら倒せていたと呟きながら、空母の船底を破壊する。それから甲板の上に居る敵機を誘い出すべく、煽るように海面に自機の姿を晒した。

 

「こ、こいつ! 舐めやがって!」

 

 母艦が今にも沈みそうな時に、まだ残っていたGキャノンのパイロットは、ソウマが操作するアッシュの煽るような行動に怒りを覚え、両肩のマシンキャノンを掃射した。この弾幕にソウマは笑みを浮かべ、相手が挑発に乗ったことを確認し、直ぐに水中へ機体を引っ込める。

 

「クソ、何処だ!? 出てこい!」

 

『止せ、奴の挑発だ!』

 

 先の挑発行為が頭にきているGキャノンのパイロットは、僚機のジェガンJ型に乗る同僚の言葉に耳を貸さず、レーダーやカメラでソウマのアッシュを探すが、姑息な彼が遠隔操作するアッシュは見当たらない。そんなソウマは機体を海中から飛び出させ、沈み行く空母の飛行甲板の上に立ち、あろうことか敵機の目の前で屈伸を行う。これも挑発行為である。

 

「や、野郎! ぶっ殺してやる!!」

 

 自分を煽るよな行動をしたソウマのアッシュに対してGキャノンのパイロットは、激怒しつつ再びマシンキャノンを掃射した。ヘビーガンやジェガンJ型、ダガーLなどと言った他の僚機も手持ちの兵装を敵機に向けて撃ち始める。これをソウマは躱しつつ、ゲームで積んだ経験で躱しながら攻撃し、次々と飛行甲板に残る敵機を撃破していく。

 

「み、味方が!? うわっ!!」

 

 後は自分一人になったGキャノンのパイロットは驚くが、ソウマのアッシュに両足を撃ち抜かれ、更には頭部も破壊される。

 

「ヒヒヒッ、とどめだぁ!」

 

 甲板の上に倒れたGキャノンに対し、ソウマは下品な笑い声を上げながらアッシュを近付かせ、恐怖で残った火器を乱射する敵機にクローを突き刺した。

 

「へへへっ、UCA軍には俺に敵う奴は居ないようだなァ!」

 

 機体が沈黙した後、ソウマは既に沈黙した敵機や逃げ遅れた水兵たちに攻撃を加え、まだ生きているパイロットや水兵たちを虐殺する。

 ソウマ・ヌマブチはミリタリーオタクであり、FPSなどと言ったゲームの経験でそれなりの腕を持っていた。ゲイムランド軍に入ったのは就活の募集記事を見ての事であり、ゲーム経験が生き、ゲーミング部隊に入れた。

 だが、ソウマのゲーマーとしてのマナーは最悪であり、死体撃ちや屈伸煽り、煽りメールなどとそのモラルはかなり低い。そればかりか、当の本人曰く、煽りも戦法の一つなどと嘯く始末だ。

 

「ヒヒヒッ、スコアフィーバーだぜぇ!」

 

 そんな彼が海上で漂流する兵士らを見れば、格好の獲物と判断して襲い掛かるだろう。ソウマはアッシュの両腕を振るい、漂流しているUCA軍の将兵等を虐殺した。

 

「本隊の攻撃で膠着状態か。まぁ、これくらいでなくては、面白くないな」

 

 傘下の部隊の攻撃でも、膠着状態に持ち込むのが手一杯と判断した羽翼正義元帥は、遂にスパルタンⅤの出撃を命じた。

 

「スパルタンⅤに告げる。出撃準備完了後、直ちに出撃せよ」

 

 その命令に応じれば、スパルタン・ソルジャーやマサト・クサカことスパルタン・カイザを含めるスパルタンⅤ等は、羽翼元帥の座乗艦より出撃した。




今回はゲーミング部隊だけです。次回からスパルタンⅤ登場です。

活動報告にて、応募を再開しました。是非ともご応募ください。
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