【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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ルリ・カポディストリアス
うちの使い回し貧乳小柄超絶美少女。ピンク色が混じった腰までと届く長い金髪。
マリマリのの都合でIS世界に来ており、IS学園に預けられている。
いきなりルリの面倒を見させられるようになった織斑千冬は「うちは保育所じゃない」と愚痴をこぼすほど。
可愛いと言う理由だけで束に気に入られ、第四世代のISを与えられている。
専用のISの名は「マギア・コリツィ」。
魔法少女のような外見で、武器はロッド一本と言う物。ただし、これは初期状態である。

知恵早戸(ともえ・はやと)
自称、女尊男卑と戦うテロリスト。性格は漫画版ゲッターロボの神隼人。
自前でテロ組織を立ち上げ、IS学園襲撃を計画している。メイソン騎士団より支援を受けているようだ。
搭乗機はASのサページ

甲兎(こうと)
鬼滅の刃の世界よりやって来た鬼。闇に潜みつつ殺人を働いていたが、良くある殺人事件として片付けられていたので、今の時期になるまで放置されていた。
それを良いことにしていたが、アガサ騎士団に発見され、編成された討伐隊に追い詰められている。
必殺技は血鬼術・紗甲(しゃこう) 血で巨大化してKMFのガレスになる。
提供はリオンテイルさん。巴武蔵枠です。


ルリ、ISで戦う

 第四世代のISを持つ者で現在判明しているのは、ISの発明者である篠ノ之束の妹、「紅椿(あかつばき)」を持つ篠ノ之(ほうき)、彼女が興味を持つこの世界の領主であり、王家の血を引くエルネスティーヌ・アルゴンの「青騎士」だ。

 だが、束はもう一機の第四世代のISを開発していた。そのISを使うのはルリ・カポディストリアス。彼女はこの世界の人間ではない。否、人間と言うべきか、どうか分からないが、アガサ騎士団と同じく異世界より来た少女である。

 そんな彼女に束が第四世代のISを与えた理由は至極単純、可愛いからである。それだけで興味を持ち、ルリに束はそのIS「マギア・コリツィ」を与えたのだ。

 束よりマギア・コリツィをプレゼントされたルリは、IS学園の練習場で嬉しさの余り空を飛び回ったが、最初にISを動かした織斑千冬より注意を受け、彼女よりISをイロハを受けた。

 何故ルリがIS学園に居るかは、とある事情で預けられているからである。ルリの幼さに千冬は手を焼いていたが、飲み込みは意外と早く、手足のように動かせるまでに至る。だが、まだ初期状態のままだ。

 千冬はルリが戦闘は行わないと思っているので、待機状態のマギア・コリツィを持たせたままIS学園からの外出を許可した。

 同じ異世界の者と、交戦するとは思わずに。

 

 

 

 IS学園の人工島が見える日本本土の廃坑の校舎にて、反IS思想と女尊男卑に対する抵抗を掲げるテロ組織の者たちが会合を開いていた。

 

「諸君、我々は女尊男卑の象徴たるISを打倒すべく、IS学園を襲撃する…! 織斑千冬を殺害し、奴の首を高らかに掲げようじゃないか…!」

 

 そのテロ組織のリーダーである知恵早戸(ともえ・はやと)は、幹部や構成員らに自分らの敵であるIS学園襲撃を宣言した。

 IS学園襲撃は千冬の弟である織斑一夏が初めてISを動かした日よりも計画されており、本格的かつ具体的で、実行の為の装備や事前調査も既に済んでいた。

 後は夜を待っての実行あるのみであったが、組織に入って日の浅い四名は計画を聞いて尻込みをしてしまい、脱退を申し出る。

 

「す、すみません…! 僕たちIS学園を襲撃するなんて…無理です…!」

 

「お前たち、遊びで我々のグループに参加したのか? ネットで見せたやる気はどうした?」

 

 尻込みして脱退を申し出る四人に対し、早戸は恐ろしい表情を浮かべながら彼らを睨み付け、遊びで武力闘争に参加したのかと問う。

 

「あ、あれは…その、匿名性と言うか…日頃の、恨みです…」

 

「ノリですよ…ノリ…まさか本気でIS学園を襲撃するなんて…!」

 

「なるほど、匿名性を盾にあれこれ書き込んでいた臆病者か。ネットであれほど女を見下し、蔑んでいた男たちが、いざ現実では何の値打ちも無いカスだったとは」

 

 自分の組織に入ったのは、女性に対する日ごろの恨みであり、まさか警備が厳重なIS学園を襲撃するとは思っても見なかったようだ。

 組織の古参の者や中堅の者は早戸の狂気的な計画に対する覚悟は出来ていたが、日の浅い彼らにはその覚悟は持てなかった。そんな彼らを、無事に解放する早戸ではない。古参や中堅の中に怖気付く者が出かねないので、見せしめの為に許しを請う彼らをこの場で粛正する。

 

「ゆ、許してください! 僕たちはただ女子校や会社を襲うと思いまして! お願いです! 許してください!!」

 

「ふん、お前たちは強姦目的で我々のグループに参加したのか。それに許せだと? 我々の掟を破り、その上に我々の秘密を聞いて許せると思うかっ!?」

 

 IS学園では無く、女子校や民間の女性専門の店等を襲うと思い、思っていたのと違うと分かれば脱退を申し出て、許しを請う四名の新入りに早戸は怒りを覚え、一人の顔の皮を素早く取り出したポケットナイフで剥いだ。

 

「目だ。耳だ。鼻!」

 

 手前の一人の顔の皮を剥いだ続けざまに、二人目の目を潰し、三人目の耳を削ぎ落とし、最後の四人目の鼻を千切り取った。

 四人はまだ息のあり、余りの激痛にうめき声を上げていたが、古参や中堅らを怖気付かせないために早戸は彼らの息の根を止めた。

 

「良いか? この俺の計画を汚す者は誰であろうと許さん。例えお前たちでもだ。我々で、女より世界を奪い返すのだ!」

 

 この粛正により、古参と中堅は二度とリーダーの早戸に逆らわないようにした。

 最後にいま世界の支配層である女性より、自分たち男性たちが作り上げた世界を奪還すると宣告すれば、組織の構成員らの士気は向上した。士気が向上したところで、早戸は自分らを陰から支援する組織より供給された兵器の名を記した書類を構成員らに見せる。

 

「さて、我々を支援してくれるスポンサーより、面白い兵器が提供された。その名はAS(アームスレイブ)、機種はサページと呼ばれるカエルが二足歩行しているようなロボットだ」

 

「これは…! これでISを倒せるんですか?」

 

「馬鹿を言うな。こいつのスペックでは戦車や戦闘ヘリどころか、二十ミリ口径の機関砲で武装した装甲車にすら勝てん。歩兵のRPGでも撃破は可能だ。勝つには森林地帯や市街地、視界が遮られる場所に誘い込む他に無いな」

 

 自分らを支援する組織よりASのサページを提供されたことに、古参の一人はISに勝てると思ったが、リーダーである早戸は機体の性能を理解して勝てないと答えた。そればかりか、戦車や戦闘ヘリにすら勝てないと言う。

 余り役に立たない物をスポンサーより渡されたことに構成員らは落胆したが、早戸は使い方次第ではISに勝てるかもしれないと口にする。

 

「だが、使いようによってはISに勝てるかもしれん。このASと言うのは、奴らが支援している各世界の抵抗組織に供給されているようだ。機種はそれぞれバラバラだが。ISを小破させたと言う記録もある。表では公になっちゃいないがな。それに学園はASの襲撃など夢にも思っていない。電撃戦で行けば、我々は勝てるかもしれんぞ」

 

 IS学園はASによる攻撃を想定していないので、電撃戦で攻めれば勝てると早戸が言えば、構成員の者たちは自信を取り戻した。早戸はIS学園での電撃的攻勢を既に計画済みであり、それを見た高セインらは彼の作戦なら必ず成功すると思ってのことだ。

 

「では、襲撃は予定通りの時刻に行う。各員、万全の状態で結構せよ。解散!」

 

 襲撃の手順や脱出の手段についての説明を一通り伝えたところで、早戸は作戦会議の解散を宣言した。

 

 

 

「ち、畜生が! なんで鬼殺隊みたいな連中がこの世界に居るんだ!?」

 

『待て! この怪物め!』

 

 その頃、街中ではルリと同じ異世界より来た者がアガサ騎士団の怪物退治専門の討伐隊に追われていた。彼の名は甲兎(こうと)、アガサ騎士団の怪物退治専門の討伐隊が追う理由は彼が異世界の怪物だからだ。

 ルリが来るよりも百七十年ほど前にこの世界に来ており、自分の天敵である武器を持つ討伐隊が居ないことで、好き放題に殺していたが、前世の失敗を踏まえて不定期的に人を殺めていた。なぜ人を殺すかは、血を摂取するためと生きるためである。

 アガサ騎士団がこの世界に来ても、自分に対してノーマークであったためにいつもの栄養摂取(吸血行為)をしていたが、メイソン騎士団が破壊工作やテロ組織支援を行ってからアガサ騎士団は異世界の物に対する警戒を一層強くしたために、甲兎はあっさりと見付かってしまった。こうして討伐隊を編成され、追われているのだ。

 

「それに日輪刀の材料似た物で出来た刃物を持ってやがる! 格好も違う! 何なんだこいつ等は!?」

 

 甲兎の言う通り、追ってくる騎士の格好を見て戸惑う。当然だ。この現代社会に頭にグレートヘルムを被り、甲冑の上から青いサーコートを羽織って剣や槍を持って追い掛けて来るのだ。幾ら鬼である甲兎でも、これを見て戸惑うのも無理はない。

 追い掛けて来る五人の騎士の討伐隊に壁際まで追い込まれた甲兎は他に逃げ道が無いか探すが、討伐隊の計算通りに追い詰められたらしく、逃げ道は無かった。

 

「追い込んだぞ、怪物め! さぁ、これで袋の鼠だ!」

 

「この国には、こういう状況に対して言う(ことわざ)がある。年貢の納め時だってな!」

 

「ちっ、西洋の騎士がなんで日本に居るんだ!?」

 

 追い詰められた甲兎は、なぜ日本に西洋の騎士たちが居ることに疑問を抱き始める。甲兎を追い詰めた騎士たちは得物を向けつつ、ゆっくりと向かってくる。

 

「このまま朝日まで待ち、日の光で貴様を焼いても良いが、それでは幾百もの怪物を討ち取って来た剣の錆にはならぬ。このまま仕留めてくれる!」

 

「クソっ、こいつを使う他ないか…!」

 

 両手剣を持って向かってくる討伐隊の隊長に対し、甲兎は自分で禁じていた奥の手を使うことにした。

 

「何を企んでいるか知らんが、貴様の最強伝説も今宵で終わりだ! 覚悟せよ!!」

 

「終わりは、貴様らの方だァーッ!!」

 

 向かってくる隊長に対し、甲兎は自分の身体を右手で思いっ切り突き刺し、大きな傷口を作ってそこから大量の血を吐き出させた。これを見た騎士たちは驚き、自決を選んだのかと思い始める。

 

「な、なんだ!? 自決か!?」

 

「フン、死ぬ前に討ち取ってくれる!」

 

 一見、自決に見えるこの甲兎の行動に、隊長は彼が死ぬ前に自分の得物である両手剣を力一杯に標的に向けて振り下ろした。

 

 

 

「女子大生三人とエッチしてたら遅くなっちゃった。帰らないと、千冬先生に怒られちゃう」

 

 一方、外出許可を得てIS学園の外に出ていたルリ・カポディストリアスは、早めに沈んでいく太陽を見て早くIS学園に帰らなければならないと家路を急いでいた。

 外出した理由はルリが言ったとおりであるが、ここでは割愛しておく。そんな彼女は家路を急ぐ余り、鬼である甲兎討伐の為に封鎖されていた区画に気付かぬ内に入ってしまった。更にそこへ、強靭な姿と化した甲兎が現れる。

 その姿の名は血鬼術・紗甲(しゃこう)。自分の血で人型の大鎧を身に纏い、能力の全てを底上げする。

 この血の大鎧を纏った甲兎は容易く討伐隊の五人の騎士たちを血祭りに上げたのだ。偶然にも遭遇した絶世の美少女であるルリを次の標的にして。

 

「…何、これ?」

 

 突然、目の前に騎士の兜が転がって来たので、それを見たルリは何が起きているのか理解できないでいた。更に理解できない物である甲兎が彼女の目の前に現れた。

 

『おぉ? 随分と可愛い嬢ちゃんじゃねぇかぁ。血が美味そうだのぅ~。酷い目に遭ったが、それが帳消しになるくれぇのごちそうだぜぇ!』

 

 見付けた甲兎はルリを美味たる得物として捉えた甲兎は、涎を垂らしながら彼女に襲い掛かる。襲い掛かって来るナイトメアフレームのガレスに似た巨大な鬼を前に、何が起きているか理解できていないルリはただ茫然としていた。

 その時、ルリの右手は自然と待機状態のマギア・コリツィに伸びていた。それが強く握られれば、ルリの全身は光に包まれる。余りの光の強さに、甲兎は怯んでしまう。

 

「うぉ!? な、なんだァ!?」

 

 突然に光った美少女に、甲兎は思わず顔を両手で多い、眩い光から守る。それから数秒後、自分の専用ISである魔法少女のような外装であるマギア・コリツィを纏ったルリが光の中より現れる。

 

「あ、IS!? な、何でこんなところに!? だ、だが、この血鬼術・紗甲なら!」

 

 相手がISの搭乗者であることが分かった甲兎であったが、自身が最強と自負する血鬼術・紗甲なら倒せると思い、マギア・コリツィを纏ったルリに向けて強力な拳を見舞う。

 

「あれ? 私、生きてる?」

 

 マギア・コリツィを纏い、助かったルリであったが、ISを纏ったことに疑問を抱いており、注意が散漫となって甲兎から来る攻撃に対応できなかった。そのまま甲兎の攻撃を受けて吹き飛ばされるも、ISの絶対防御のおかげで大したダメージにはならない。

 

「きゃっ!?」

 

「な、何ッ!? 分厚い鉄板ですら貫く拳だぞ!? 雑誌とかで読んだ絶対防御とかいう奴か! ならば、ラッシュでぶち破るまでよ!」

 

 絶対防御で対象が生きていた為に慌てる甲兎であるが、この分厚い鉄板ですら貫く拳を連発すればいずれは破れると判断し、ルリが対応するよりも前に接近してラッシュを見舞った。

 

「しゃしゃしゃしゃしゃしゃ! しゃしゃしゃしゃーッ!!」

 

「えっ!? 何っ!? わっ!?」

 

 甲兎の奇妙な掛け声と供に、紗甲の恐ろしい威力を誇る拳が連続で繰り出される。これに未だ状況が出来ていないルリは、ある程度は躱すことができたが、躱し切れずに何発かを受けてしまう。

 

「(反撃される前に、殺し切らねば! こちらが()られる!!)」

 

 ルリを追い込む甲兎であったが、ISとの戦闘は初めてだ。最初に見たときはヤバいと思っており、あれと戦えば流石に紗甲と言えど負けると認識している。甲兎はルリが反撃に出る前に、絶対防御を破って殺そうと言うのだ。

 

「(一体、何発ぶち込めば絶対防御は破れるんだ? もし朝まで掛かったら…! えぇい、考えるのは後だ! 今は全力で殺し切る!!)」

 

 絶対防御がどれほどの拳を見舞えば破れるかどうか甲兎は知らない。自分を殺す光である太陽が昇る朝まで掛かるだろうと考えると、更に冷静さを失うので、今は拳をマギア・コリツィに叩き込むのに集中した。

 一方的に攻撃されているルリの方は、まだ碌な戦闘訓練を受けておらず、ただ攻撃を受ける一方だ。それに彼女が纏うマギア・コリツィの色は何処か暗い。そう、まだ搭乗者に馴染んでいない初期状態なのだ。ルリは形態移行(フォームシフト)するまで完熟操作を行っていない。簡単に言えば、碌に慣れていない武器で、手練れと戦っているのだ。

 

「しゃぁぁぁーッ! どうだ!? くたばったかァ!?」

 

 息が切れるまで拳を打ち込んだ甲兎は、吹き飛んだマギア・コリツィを見てルリが死んだかと思っていた。だが、絶対防御は破れておらず、半分以上しか減っていない。

 ISに関して雑誌を立ち読み程度しか読んでいない甲兎はまだルリが動いていることに驚愕しており、なんで生きているのかをルリに問い詰める。

 

「生きている!? なんで生きているんだこの餓鬼ィーッ!?」

 

「絶対防御だよ。今ので半分くらい減っちゃったけど。今ので分かった気がする」

 

「は、半分だとォ…!? クソぉ! 破るのに太陽が昇っちまうじゃねぇか!! ふざけやがって! チートかよ!」

 

 問い詰められたルリは絶対防御が半分減っただけと言えば、甲兎は怒りの余り自分の弱点である太陽のことを口に出してしまった。敵が太陽の光が苦手だと分かれば、ルリは朝まで粘れば良いと思い始める。

 

「太陽…? 太陽が弱点なんだね! じゃあ、朝まで頑張れば…」

 

「朝までェ~? 馬鹿が! テメェなんぞ、太陽が昇るまで生きてるわけねぇだろうが!!」

 

 うっかり自分の弱点を口にしてしまった甲兎であったが、太陽が昇るまでに絶対防御を破って殺し切れば良いので、全力の攻撃をマギア・コリツィに浴びせる。

 朝まで粘ろうと攻撃を躱すルリであるが、甲兎の攻撃は先よりも苛烈であり、またも一方的な攻撃を受ける羽目となる。

 

「そんな調子で太陽が昇るまでなぁ、生きられるわきゃねぇだろうがぁーッ!!」

 

 全く自分の攻撃を見切れていないルリに対し、甲兎は太陽が昇るまで生きれる訳がないと告げる。再び攻撃を受け続けるルリは余裕を見せて攻撃してくる甲兎に対し、思わぬ反撃を行う。

 

「ぐぉ…!? 金的攻撃だと!? だが、余り効かないんだよぉーッ!!」

 

 紗甲と化した甲兎に対し、金的攻撃を行ったのだ。だが、鬼である甲兎には余り効かず、怒りの反撃を受けて再び吹き飛ばされてしまう。

 またも吹き飛ばされたルリであったが、ここで専用のISであるマギア・コリツィに変化が起こる。その予想外の出来事に、甲兎は攻撃を止めてしまった。

 

「うわっ!? 光ったぞ!?」

 

 ルリがISを纏った際に見せた眩い光に怯み、何かの攻撃と思って防御していた甲兎であったが、それはマギア・コリツィが彼女に馴染んだ形態に移行した際に発生した光であった。

 マギア・コリツィの色彩は生き生きして愛らしい物となり、形状も丸みを帯びてより魔法少女っぽくなっている。最初に纏った際に無かった武器が増えている。それは愛らしいデザインのロッドであった。背部のウィングは天使のようなデザインとなっている。

 自分に似合うような形の第一形態に一次移行(ファーストシフト)したマギア・コリツィに、ルリは驚きながらも自分を一方的に攻撃していた甲兎に勝てるような気がしてきた。

 

「これなら…勝てる気がする…!」

 

「進化した!? 色も形も少し変わっている…!? だがな、それでこの紗甲に勝てると思っているのかァーッ!?」

 

 一次移行したマギア・コリツィを纏ったルリが勝てる気がすると口にしたので、あれだけ一方的に自分にやられていた少女にコケにされたと思い、甲兎は怒りの攻撃の拳を打ち込もうと接近する。

 

「その余裕ぶっこいた顔を泣きっ面に変えてやるよォ! 泣けェ! 喚けェ! 命乞いをしろォ!! 泣きじゃくりながら死んで行けェーッ!!」

 

 恐ろしい笑みを浮かべながら拳を振り下ろしてくる甲兎に対してルリは、鬼である甲兎に対する太陽の光を生成しようとしていた。

 普通、ISに太陽を生成するような機能は無い。むしろ不可能である。がっ、ISの開発者である篠ノ之束が自ら作り出したマギア・コリツィなら可能である。束はこのISにアガサ騎士団やそれを傘下に収める軍事組織ワルキューレより失敬した技術を組み込んでいるのだ。よって、ルリはロッドに太陽の光とは行かなくとも、紫外線を生成することに成功した。

 紫外線を生成した能力は単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)に近いが、それは第二形態から発生する物で違うのだ。どうやら束は試験的に魔法技術をISに組み込んだようだ。

 

「っ!? なんだこの光は!? まさか…! 紫外線だとォ!? ぬぁぁぁぁ!!」

 

 ISの力を使って紫外線を生成したルリに驚く甲兎であったが、既に躱せない距離から放たれていた為に逃れることができず、大量の紫外線を浴びて灰と化していく。太陽光に近い紫外線を浴びて消えていく中、甲兎はこの世界でも自身が最強でなかったことに落胆しながら消えた。

 

「そんな…! 日輪刀が無い上に鬼殺隊も無惨も居ないこの世界じゃ…俺は最強じゃ…無かったのか…!」

 

 そう最期の言葉を口にした後、甲兎は完全に灰となって消えた。血の大鎧を纏っていた甲兎が消えて立っていた跡には、彼が身に付けていた衣服と腕時計を初めとした所持品だけ残っていた。

 束より貰ったISであるマギア・コリツィを第一形態まで進化させ、隠されていた魔法を使って甲兎に勝利したルリは勝ったことが信じられず、両膝を地面につけて呆ける。

 

「勝った…? 勝ったよね…? でも、疲れた…眠い…」

 

 甲兎との戦いはルリにとってかなりの疲労であったのか、彼女はその場に倒れてしまった。




キャラクター受け付けは二日後の25日で募集を締め切ります。参加はお早めに。

リオンテイルさんの甲兎を、ルリのIS覚醒の為に倒してしまったけど…良いのかな?
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