【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
「馬鹿な…! 私は肉体強化のみならず、最新式のミニョルアーマーを着ているのだぞ…!?」
ガルムと対峙したスパルタン・サンダールであったが、その圧倒的な戦闘力を前に地面に膝をつき、実力の差を思い知らされた。
鍛錬と実戦を多く積んでいる自分は強く、それもミニョルアーマーに適合し、更なる肉体強化も受けて最強のスパルタンⅤとなったはずだが、異世界より来た目前の赤い戦士には全く敵わなかった。この実力の差が、サンダールのプライドを大いに傷付けた。
「少し期待していたが、拍子抜けだな」
得物の赦悪彗星刀を杖代わりにしながら立とうとするサンダールに、ガルムはつまらなそうな態度を取りつつ、拍子抜けだったと落胆する。
「き、貴様…! この私を愚弄するか! 許さん! 許さんぞ貴様ァァァッ!!」
自分を拍子抜けだと愚弄したガルムに、激怒したサンダールは残る力を振り絞って持ち上げ、鉄扇での攻撃を行う。飛んでくる鉄扇を弾くガルムに、サンダールは怒りの力で斬りかかった。
凄まじい勢いで迫るサンダールに、ガルムは全く動じることなく鋭利なブレードを構え、相手が間合いに入って来るのを待っていた。
「太刀筋が乱れているぞ?」
「死ねェェェッ!!」
サンダールが恐ろしい殺気を放ちながら迫っているにも関わらず、ガルムは冷静であり、そればかりか相手の太刀筋が乱れていることを観察して指摘するほど余裕だ。そんなガルムの指摘は激昂して相手を殺すことしか考えていないサンダールには聞こえず、得物の大剣を叩き込んだ。
大剣の刃が迫る中、ガルムは臆することなくブレードを刀身に向けて叩き込んだ。すると、刀身にヒビが入り、赦悪彗星刀は折れた。これにサンダールは驚愕し、自分の決して折れる事が無い得物が折れたことに激しく動揺する。
「ば、バカな…! 赦悪彗星刀が、赦悪彗星刀が折れたぁ!?」
スパルタンⅤとなる前から自身の愛刀であった赦悪彗星刀が折れたことで、サンダールは衝撃の余り膝から崩れ落ちた。
「少しは身体は温まったな。でっ、続けるのか?」
「ま、待ってくれ! 私は、私は命令されて戦っているだけだ! 命だけは!!」
サンダールとの戦闘はガルムのウォーミングアップの足しになったようだ。そんなガルムはまだ戦うのかと問うが、サンダールは命乞いを行う。
それは騙し討ちであり、サンダールのミニョルアーマーの右ガントレットには暗殺や騙し討ちの為の毒針が仕込んでいた。それをいつでも使えるように、準備をしていた。
「(この私のプライドを潰した貴様は、生かしてはおけん。殺す、ただ殺す! 例えどんな卑劣な手段を用いてもな!)」
プライドを圧倒的な実力で潰されたサンダールは、ただガルムに殺すことしか考えていなかった。例えそれが卑劣な手段であっても、殺せればどうでも良いのだ。
「そうか。では、少し値打ちのある物を出せ。そうすれば見逃してやる」
「あぁ、待ってくれ。確か…」
見逃す条件に値打のある物を出せと言うガルムの要望に、応じるフリをしたサンダールは仕込んでいた毒針を出し、一気に接近して相手に突き刺した。確実に腹を刺したと思っていたサンダールであったが、ガルムには全く通じておらず、激怒させるだけであった。
「こんな手を使っても俺を殺せんとは。お前はやはり拍子抜けだな」
「ま、待て! 今度こそ私の負けだ! 頼む! 私の隠し財産を渡す! 本当に今度は何も…!」
「言い訳は結構だ! フン!!」
騙し撃ちでも自分を殺せないサンダールに激怒するガルムは、今度こそ本当に命乞いをする相手をブレードで切り裂いた。
「うわぁぁぁっ! 私は、私は更なる高みへと至る…」
ブレードで切り裂かれて火花を散らすサンダールは、断末魔の叫びを上げながら爆発して木端微塵に吹き飛んだ。
「ガルム! やっぱり勝ったのか!?」
「あぁ、少しはいい運動になった。それと、奴の居場所が分かったぞ」
「それは何処だ!?」
「あっちに居るな」
サンダールを撃破した後に駆け付けたニュクスの問いに、ガルムは勝ったと答え、標的であるターニャの居場所が分かったと口にする。それは何処だと続けて聞いて来るニュクスに、ガルムはルシファーと交戦しているターニャを見付け、そちらに指差しながら答えた。
「よし、露払いは私が!」
「いや、お前はジロックロの支援に回れ。奴の救援要請がひっきりなしに来ている」
「あんなおっさん、放って置けばいいだろ? 邪魔な雑魚の排除は私に任せて…」
指差した方へ行こうとするニュクスに、スパルタン・シドと交戦しているショーマンの援護に行けと告げるが、彼女は応じることなく一緒に行こうとする。これにガルムは飛び道具であるブラスターを足元へ撃ち込み、脅しながら告げる。
「な、なんだよ…!?」
「聞こえないのか? 拒否すれば、今度はお前の頭が吹き飛ぶぞ?」
「わ、分かったよ…! 直ぐに行くからさ…!」
このガルムの行動が、最も楽しみにしている相手と戦うための物であると理解しているニュクスは、怯えながらショーマンの援護に向かった。
「さて、お前は俺と戦うのか?」
「じょ、冗談すっよ…! うち、死にたくないっすから…!」
隠れて見ていたスパルタン・フラウロスに、ガルムは気付いており、自分と戦うのかと問えば、彼女はサンダールとの戦いを見ていたので、戦う気はないと答え、早々にこの場を立ち去った。
「ターニャ・フォン・デグレチャフ。お前は俺を殺せる程の相手か?」
敵であるフラウロスを追うことも無く、ガルムはターニャが居る方向に視線を向け、空中を浮遊し、その方向へ向けて飛んで行った。
南斗飛燕拳のハッカとリロンに攻撃されたスパルタン・ゴウダであったが、一回り大きい鎧武者を彷彿とさせるミニョルアーマーに内蔵された火器の前に近付けず、ほぼ全ての物を切り裂く南斗聖拳を発揮できずにいた。
「クソっ、近付けん!」
「なんと言う火器の多さ! これがスパルタンか!」
ゴウダに近付けないハッカとリロンは、他の暗殺部隊同様にスパルタンの情報を事前に得ており、スパルタンの強さに戦慄する。
「フン! どんな力を使って物を切り裂いているのか知らんが、このスパルタンⅤである俺に勝てん! 拳法なんぞ、どれだけ鍛錬を積んだところで、銃や兵器の前では無力なのだ!!」
火器を撃つのを止め、ゴウダは拳を構えるハッカとリロンに向け、全ての拳法を愚弄するような罵声を浴びせる。
「おのれ、南斗聖拳を愚弄したな!?」
「許すまじ! 行くぞ、ハッカ!」
「応ッ!」
この罵声に激怒したハッカとリロンは、同時に舞い上がって宙で姿を消した。
「ん、何処へ行った?」
舞い上がって宙で姿を消したハッカとリロンを目で探すゴウダであるが、何処にも居ない。そんなゴウダの頭上より、宙を舞っていたハッカとリロンは南斗飛燕拳の奥義を仕掛けた。
「南斗飛燕拳奥義!」
「双燕乱舞!」
凄まじい勢いでゴウダの頭上より奥義を仕掛けたハッカとリロンであったが、その瞬間に姿を見せてしまった為、ゴウダに見付かってしまい、攻撃が当たる前に巨大な両手で二人とも顔面を掴まれてしまった。
『うっ!?』
「無駄だ! 拳法はスパルタンⅤには勝てん! 死ねっ!!」
攻撃が当たる前にハッカとリロンの顔面を掴んで捕まえたゴウダは、両名の頭部を同時に握り潰した。頭部を握り潰されたハッカとリロンの死体は地面に落ち、ゴウダに踏み潰される。
「時間を無駄にしたな。向こうに回った連中が、スタールアームズ支社の攻撃に手こずっているな。全く、これだから落伍者は!」
自身に拳法で挑んだ両名の死体を踏み潰したゴウダは、ゲイムランドのスタールアームズ支社を攻撃しているミニョルアーマーフ不適合者組が苦戦していることをヘルメットの望遠鏡機能で見抜き、敬愛する羽翼元帥の為、浮遊してから救援へと飛んで向かった。
「あ、あべし!?」
ゴウダがスタールアームズ支社を攻撃しているスパルタンⅤのMS部隊の救援へと向かう中、スパルタン・キック&パンチの地獄兄弟は、自分らを攻撃して来たジェイムズ・チャーチルを殺害した。
地獄兄弟は各々の必殺技を相手の肉体に直接叩き込み、ジェイムズの肉体を破壊したのだ。それを受けたジェイムズは、奇妙な断末魔を上げて爆発する。
「これが異世界の奴か?」
「弱ェーな、兄貴」
ジェイムズを倒した地獄兄弟は、余りの呆気なさに落胆する。
「ん? 警戒しろ弟。また来たぞ」
「あぁ、今度はつるんで来たか」
そんなジェイムズを倒したばかりの地獄兄弟に、挑んでくる者が居た。挑んできたのは二名であり、鉈を持っている男が地獄兄弟に向け、手にしている鉈をいきなり振り下ろしてきた。ダリュンやゲブールと同じく男は手にしている鉈に闘気を纏わせており、それが危険と判断した地獄兄弟は躱し、即座に鉈で攻撃してきた男に反撃する。
「俺の鉈を躱すとは、流石はスパルタンってところか!」
「そう言うお前も、あのモヒカンと同じ異世界の奴か!?」
「そうだ! 俺は奴と同じく異世界より来た! 俺の名はマフティ! 俺はこの鉈で、幾百もの敵を殺してきた最強のグルカ兵だ!!」
キックの反撃しながらの問いに、鉈の男は刀身で防ぎつつ、マフティと名乗ってから相手を蹴飛ばし、再び闘気で切れ味を倍増させた斬撃を行った。繰り出される鉈の斬撃を紙一重で躱したパンチは、反撃の裏拳をマフティの顔面に叩き込み、相手をよろめかせる。
「ぶわぁ!?」
「弟ォ!」
「行くぜ兄貴ィ!」
マフティが体勢を立て直す前に、キックは弟のパンチに攻撃を指示した。これに応じたパンチは、腹に強烈な拳を叩き込んだ。
「うわぁ…!?」
パンチの拳は身体を貫き、背中から拳が飛び出すほどだ。当然ながらマフティは血反吐を吐き、その場で息絶える。
「後は、お前だけだ」
「マフティをやるとは、中々やるじゃないか! 俺はジークフリード!」
息絶えたマフティの死体から拳をパンチが引き抜けば、キックはもう一人の男に標的を定める。標的にされた男はジークフリードと名乗り、手にしているライフルを捨て、ありとあらゆる拳法の構えを見せる。
「スイス出身の傭兵だが、殺しの術を極める為、世界中の、ありとあらゆる拳法を学んできた! 闘気を纏った鉈を避けたな? そのアーマーは、闘気に耐えられんと言う事! 俺の闘気で貴様ら二人纏めて殺してやる!!」
自身がスイス出身の傭兵で、殺しの術を極めるためにありとあらゆる拳法を学んで来たと語る。それからマフティの闘気を纏った鉈を避けたことから、スパルタンⅤのアーマーが闘気による攻撃を耐えられないと見抜き、闘気にを纏わせた拳で攻撃して来た。
「フン!」
「ぶぉ!? や、やるなァ…!」
闘気の拳で襲い掛かるジークフリードの攻撃を避けたキックは、その顎に膝蹴りを食らわせた。顎を闘気で守っており、砕かれるには至らなかったが、ジークフリードは直ぐに距離を取って、次なる憲法による攻撃を行う。
「次は北斗神拳だ! 一子相伝の暗殺拳だ! この暗殺拳は、鋼鉄のアーマーを身に纏う敵すら肉体ごと破壊すると言う! これを食らえば、貴様らもお陀仏よ!!」
ジークフリードが次に仕掛ける拳法は、北斗神拳であった。一体どこからその一子相伝の暗殺拳を盗んだのかは知らないが、ジークフリードは見様見真似な構えを見せ、対峙するキックに攻撃を行う。
「アチョーッ! 何の秘孔か知らんが、お前はもう死んでいる! 十秒後には、貴様の肉体は爆発どばっ!?」
「さっきから長いな? で、俺は十秒後に爆発するのか?」
「そ、そうだ! 俺の両手の親指は、確実に貴様の秘孔を突いた! これで貴様もお陀仏だ!」
闘気を込めた親指で突いたジークフリードは、秘孔を突いて十秒後には死亡すると宣告したが、キックの蹴りを受けて再び吹き飛ぶ。自分は十秒後に死ぬのかと言うキックの問いに、ジークフリードは蹴られた個所を抑えながら本当に死ぬと告げる。
それが本当なら、キックはミニョルアーマーごと爆発するはずだ。ジークフリードの言う通り、キックは掛かろうとするパンチを手で止め、残りの秒数を待った。
「へっへっへっ、お前はもう死んで…あれ?」
「何だテメェ、死んでねぇじゃあねぇか!!」
がっ、十秒経ってもキックは死ななかった。どうやら、ジークフリードの北斗神拳はハッタリであったようだ。これに激怒したキックは拳を鳴らしながら、自身の北斗神拳が不発に終わって絶望しているジークフリードに近付く。
「ま、待ってくれ! 俺は命令された通りにィ!?」
向かってくるキックに命乞いするジークフリードであるが、言い終える前に顔面に蹴りを叩き込めれ、頭部を蹴り潰されて絶命する。
「兄貴、つまらねぇ奴らだったな」
「あぁ、そうだな。取り敢えず、シドの所へ行くか」
「良いね兄貴! シドの奴が言った所なら、こいつ等より手応えがある奴が居そうだ!」
スミスが送り込んだ三名の刺客を何の疲労もせずに倒した地獄兄弟は、強者との戦いに飢え、シドの居る方へと向かった。
「オラァ! 退け退け!!」
奪ったバイクでダリュンを狙うスパルタン・バットは、自分を止めようとするテノジア軍の騎兵隊を弾き飛ばしながら迫る。
「な、なんて奴だ!」
「こ、これがスパルタンとでも言うのか!?」
シルバリー合金の甲冑に身を包み、様々な戦場を掛けて来た騎兵隊でも、前世代より強化されたミニョルアーマーを纏い、異常なまでの薬物投与と身体強化が施されているスパルタンⅤは止められなかった。
「今度は我々が!」
『このシールドライガーのEシールドなら、止められるはず!』
騎兵隊を弾き飛ばしながらバイクで爆走するバットに、セイバータイガー隊と砂漠の獅子隊のシールドライガーが止めに入った。この高速戦闘型の大型ゾイド二体の攻撃に、バットのバイクは破壊された。
「やったか!?」
「馬鹿が! この程度で俺は殺れねぇぜ!!」
「な、何ッ!?」
爆発したので、バットを倒したと思っていたセイバータイガーとシールドライガーのパイロットであったが、ミニョルアーマーには盗用されたISの技術が使われているので、その絶対防御のシールドでダメージは防がれてしまう。即座に搭載火器を撃ち続ける二体の大型ゾイドだが、それでもバットは止められず、二体とも破壊されてしまった。
「へへへっ! テメェをぶち殺せば、報酬はたんまりと貰えそうだぜェ!」
「下衆が! わが配下の将兵の仇、取らせてもらう!」
騎兵隊と二体のゾイドの防衛線を突破したバットは、ダリュンの下に辿り着いた。下品な笑い声を上げるバットに、ダリュンは槍の矛先を突き付け、ここに来るまでに殺害した部下の仇を取ると宣言する。
「抜かせェ! 俺は最強なんだァ!!」
薬物投与と身体強化、それにミニョルアーマーの適合で自分が最強だと思い込んでいるバットは、何処で手に入れたのか、それとも専用の武器なのか、棍棒で殴り掛かる。
これにダリュンは何の構えも見せず、ただ相手の動きを読み、自身に向けて振り下ろされる棍棒に注視し、それを利き手でない左手で掴んだ。
「なっ! なんで普通に掴んでやがる!?」
「貴様の動き、力任せで乱雑過ぎる。それにその鎧の力に頼り切っている。並の達人なら、見切って当然の動きだ」
「ざけんじゃねぇ! オラァァァッ!!」
棍棒を掴まれた挙句、力任せで動きは乱雑、それにミニョルアーマーの性能頼りと指摘された事に、バットは激怒して棍棒を手放し、並の人間なら貫ける拳による打撃を行う。が、それすらダリュンには見えていた。見えているかの如く避ければ、棍棒を捨て、地面に槍を刺してから同じ右拳の打撃で返した。
「ブハッ!?」
「これが打撃だ。お前のは、ただ動かない相手に向けて叩き込むだけの弱い者いじめの拳だ。そんな拳で、俺は殺せんぞ?」
「舐めやがってどば!?」
更にダリュンは、バットの拳は弱い者いじめをする物だと指摘し、更に相手を怒らせた。これに激怒するバットは怒りで殴り掛かろうとするが、ダリュンの拳の方が速く、顔面に拳を叩き付けられた。殴り返そうとするも、テノジアの最強戦士が繰り出す拳は弾丸の如く速いため、そのまま機関銃の如くの嵐のような拳を叩き込まれるだけであった。
「ブバババッ! ばはっ!?」
その拳のラッシュにISの絶対防御以上のシールドは持ち堪える事は出来ず、砕かれてアーマーに直接ダリュンの闘気を纏った拳が届いてしまう。シールドがダウンしても最新式の素材が使われ、重機関銃やミニガンの掃射も耐える装甲があるが、それさえも一発一発が闘気の拳には耐えられず、次々とへこんみ、身に着けているバットの肉体に強い打撃を伝える。それも数百回も。
「や、止めてくれぇ…! こ、降参するぅ…!」
そんな闘気の拳のラッシュにバットは耐え切れず、降参するとダリュンに告げた。それを聞いたダリュンは拳のラッシュを止め、近くの地面に刺していた槍を引き抜き、矛先を空へ向けて持ち、介抱することなく、その場で降参が遅かったことを告げる。
「遅かったな。お前はもう助からん」
「ふへっ!? そ、そんなぁ!? だって俺、普通に喋れて…」
「貴様の身に着けているその鎧は、自爆しようとしているが?」
『機密保持のため、自爆シークエンスを開始します』
助からないと告げるダリュンに、まだ動けて喋れることを伝えるバットであるが、身に着けているボロボロのミニョルアーマーは、機密保持のために自爆を開始しようとしていた。
「ほへっ!?」
『十秒前。九、八、七…』
これに慌てて脱ごうとするバットだが、へこみにへこんでいるミニョルアーマーは、そう簡単には脱げない。そんなバットを気にすることなく、ダリュンはその場を立ち去る。
「た、助けてぇ!!」
『第4小隊、八方盾の陣! 自爆から味方を守るのだ!!』
代わりにやって来たのは、助けではなく、自爆範囲から味方を守るためにEシールドを張りに来た八体のシールドライガーだ。八体のシールドライガーは八方になる形でバットを包囲し、Eシールドを展開して自爆に備える。
「い、嫌だ! 死にたく、死にたくない!!」
『三、ニ、一…』
「し、死にったわ!!」
その後、バットは断末魔の叫びを上げながらミニョルアーマーの自爆によって消し飛んだ。
周辺に居たダリュン配下の兵団は、八体のシールドライガーがEシールドを展開して爆発を防いだことで無事であり、自爆の損害はバットを包囲していたシールドライガーのEシールドが修理しなければ展開できないくらいの物であった。
「ご報告いたします! テノジア水中軍が目標を発見し、攻撃しているようです! 場所は…」
「幼子の皮を被った怪物が居るのは、あそこか…!」
友軍の無線を傍受していた通信兵が、ターニャが交戦している位置を割り出せば、ダリュンはその方向へ視線を向ける。
そこには、海上でスパルタン・ルシファーを初め、テノジア軍の魚型中型ゾイドのウオディック多数と交戦しているターニャの姿があった。
ディズニー+見てるので、執筆が少し遅れるかも。