【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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マスターチーフ
HALOシリーズの主人公にして顔な人類の最終兵器なスパルタン。
第二世代のスパルタンとしては最強であり、衛星軌道上から落下してもピンピンしており、古代の超文明が残したクソキモイ寄生体を倒し、人類どころか宇宙を救った。
二回ほど寝ており、一回目は敵襲で叩き起こされ、二回目は起きて早々に敵の戦艦を沈めている。
実写ドラマ版では、制作の都合上で顔出しをしてしまったが、いつものチーフであった。
コルタナを探して軍を脱走した為、連邦軍上層部から怒りを買い、命を狙われ、エリート族の母星である惑星サンヘリオスに潜伏している。

アービター
強くて誇り高い武人な公式チートのサンヘイリ(エリート)族。本名ゼル・ヴァダム。
人類を最も追い詰めたコヴナント軍の将であり、敵であるはずのマスターチーフと共闘し、共に人類と宇宙を救った英雄と言う奇妙な経歴を持ち主。戦後は惑星サンヘリオスでリーダーをしている。
上層部は鬱陶しいと思っており、何度か刺客を送り込まれているが、アービターがチート過ぎる為か、何度も失敗している。

スパルタン・ドレッド
元戦災孤児の生体CPUで、外見は銀髪の少年。性格は初期ヒイロ。
乗機はデストロイガンダム。

スパルタン・フューリー
元戦災孤児の生体CPUのスパルタンⅤ。外見は金髪短髪の少年。性格は再調整スティング。
乗機はデストロイガンダム

スパルタン・リーパー
ドレッドやフューリーと同じく元戦災孤児の生体CPUのスパルタンⅤ。外見はやや童顔でブラウンの三つ編みの少女。
『専用ミニョルアーマー』
何処から入手したデータなのか、基礎汎用性の高いシャルロットのISラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡのデータを参考にしており、スパルタン・ミニョルアーマーにラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡの装備を加えた感じになっている。
三名ともキャラ提供はスノーマンさん

オリジナルメカ

アービター専用ヒュッケバイン
サンヘリオスの剣のリーダーであるアービター専用のPTとして連邦から供与されたヒュッケバイン。
全身の外装はアービターの黄金のアーマー風味にされ、シールド発生装置も備わっている。件の問題を回避できる外見をしている。調整もアービター用に施されており、彼以外乗れない仕様。もう一人乗れるとすれば、マスターチーフくらい。
エンジンもオリジナルのブラックホールエンジンであり、これにアービターは抹殺を目的としているのではないかと疑っていた。その為、普段はエンジンを切った状態で格納庫に死蔵されている。ブラックホール・キャノンも、その過剰な威力ゆえに死蔵されてしまっている。一応、グラビトン・ランチャーは装備されている模様。
初の戦闘は惑星サンヘリオスの衛星軌道上であり、この戦闘で初めてヒュッケバインに乗ったアービターは、同盟軍艦隊のCCS級巡洋艦五隻を沈めている。


伝説VSスパルタンⅤ※加筆

 ゲイムランドの戦いから数週間後、最強のスパルタンであるマスターチーフが、服従したことに業を煮やした連邦軍上層部は、サンヘリオスの剣のリーダーであるアービター諸とも独立部隊のガイアセイバーズに、その抹殺を命じた。

 命じられたガイアセイバーズは、所有するステルス空母「エア・クリスマス」に多数のスパルタンⅤと機動兵器を搭載し、数隻の艦艇を随伴させ、両名が滞在する惑星サンヘリオスへと向かった。

 

 

 

「一体どこの勢力だ!? コヴナントの残党共か!」

 

「どうでも良い! 敵であるなら、迎撃隊を出撃させぃ!」

 

 ガイアセイバーズは惑星サンヘリオスに襲撃する際に国籍を隠して襲撃した為、惑星を守る防衛軍であるサンヘリオスの剣は、少しばかり混乱していたが、直ぐに迎撃部隊を出撃させる。

 統合連邦との友好の証として供与された量産型ヒュッケバインMk-Ⅱのサンヘリオス仕様が、編隊を組んでガイアセイバーズのステルス空母「エア・クリスマス」を迎え撃とうと多数のセラフ級戦闘機と共に飛び立つ。二個大隊規模の百機ほどのヒュッケバインが攻撃態勢を取る中、エア・クリスマスも搭載している機動兵器を展開する。

 

「なんだあの機体は? データに無いぞ!」

 

『油断するな! 心して掛かれ!』

 

『セラフ戦闘機隊、ミサイル攻撃!』

 

 エア・クリスマスが展開するエルアインスやランドグリーズ、量産型アシュセイバー、キャニス、ケルべリオンと言った連邦軍の正規部隊では使われない機体を見て、ヒュッケバインを駆るエリート達は警戒する。遠距離から出来るだけ敵を撃破するため、セラフ級戦闘機隊にミサイル攻撃をやらせた。

 コヴナント残党との内戦の教訓で、惑星サンヘリオスを守る防衛軍は、接収したコヴナントの技術を使って兵器工場を建て、そこで防衛用兵器を開発していた。

 連邦製の兵器も製造しており、セラフ級戦闘機が発射した大型ミサイルは、連邦軍が使用しているミサイルの一つである。かなりの威力を持っており、発射された数百発の内、数機の敵機を撃破することに成功したが、大部分は迎撃されてしまった。

 

「クソっ、なんて迎撃能力だ! 来るぞ! 各機、防衛陣形!」

 

 ミサイルを迎撃されたことで、守備隊のヒュッケバインとセラフは押し寄せるガイアセイバーズの機動兵器と交戦を開始する。

 

「新顔のスパルタン共なんかに、デカい顔をさせるかよ!」

 

 ベータ・セイバーとガンマ・セイバーの混成部隊のパイロットらは、新しくガイアセイバーズの戦力として導入されたスパルタンⅤを気に食わないらしく、悪態を付きながらサンヘリオスの守備隊と交戦していた。

 

「クソっ、顎割れ*1共め! シールドなんぞ付けやがって!」

 

 ランドグリーズに乗るパイロットはリニアカノンを敵機であるヒュッケバインに当てたが、サンヘリオスで生産されているヒュッケバインの量産タイプは、セラフと同様にシールドが搭載されており、シールドが搭載されていることを知って悪態を付く。

 そのシールドのおかげか、サンヘリオスの守備隊は襲撃して来たガイアセイバーズ相手に有利に戦いを進めていた。

 

「よし、奴らを追い払えるぞ!」

 

 内戦の影響による練度と防御力で攻め側のガイアセイバーズを押しているヒュッケバインを駆るサンヘイリ族の一人は、このまま行けば敵を撤退させられると思っていたが、エア・クリスマスが増援として送り込んできた巨大機動兵器で戦況を覆されてしまう。

 その巨大機動兵器とは、ガガイラーのロボット戦艦であった。ゲイムランドでの戦いよりも強化されており、主砲の大口径化のみならず、細菌ロボットを搭載したミサイルの発射口も増えていた。

 

「な、なんだ!? シールドが急に!?」

 

 ロボット戦艦が一度ミサイルを一斉に放てば、周囲に強化された細菌ロボットがばら撒かれ、シールドで守られているはずのサンヘリオス守備隊のPTと機動兵器のシールドがダウンした。前回のミニョルアーマーを纏うスパルタンⅤとの戦いを教訓に、シールドを破壊できるように細菌ロボットに改造したのだ。

 

『う、動けん! どうなっている!?』

 

「フハハハッ、驚いたかエリート共! このガガイラー様が改良したロボット細菌は、貴様らのシールドを食い破るのだ! そのまま一気に皆殺しにしてくれるわ!!」

 

 自身が改造した細菌ロボットを自慢するガガイラーは、自分のロボット戦艦とベータとガンマ隊、随伴するステルスフリゲートと共に、最近ロボットで混乱するサンヘリオス守備隊に襲い掛かり、防衛線に穴を空けた。

 

「敵防衛線、開きました!」

 

「地上部隊、降下! マスターチーフとアービターを見付け次第、直ちに排除せよ!」

 

 ガガイラーのロボット戦艦でサンヘリオス守備隊の防衛線に穴を空ければ、そこに地上部隊を載せた降下艇とミニョルアーマーを纏うスパルタンⅤが乗っているODST専用の降下ポッドを続々と送り込む。

 

「地上へ行かせるな! ここで抑えろ!!」

 

 開いた防衛線に続々と降下する敵地上部隊を止めようとする守備隊であるが、ガガイラーらの妨害に遭って一機も落とせず、地上への侵入を許してしまった。

 

「撃てーッ! 撃ち落とせ! 絶対に市街地に入れるな!!」

 

 続々と降りて来るガイアセイバーズの地上部隊を撃ち落とそうと、人類製の量産型ゲシュペンストMk-Ⅱとコヴナント製のレイスと言った混成守備軍の地上部隊は必死に迎撃を行う。PTのみならず、連邦軍から供与されたと思われるMSのストライクダガーや同盟軍から鹵獲したジンとジン・オーカーなども投入され、総力戦のような防衛線を展開した。

 そんな防衛線にガイアセイバーズは、降下艇から出したスパルタンⅤと二機のデストロイガンダムを前面に出し、圧倒的な力と火力で圧し潰さんとする。

 

「降下ポッドが途中で!?」

 

「クラスター爆弾か!?」

 

 ODST用降下ポッドが地面に落ちる途中で展開された事に、サンヘイリ達は驚きの声を上げる。そのポッドから出て来たのは、専用の第五世代ミニョルアーマーを纏うスパルタンⅤ等だ。盗用されたISの技術が使われているので、空を浮遊し、地上の守備軍に攻撃してくる。

 

「す、スパルタン!? 飛んでいるぞ!?」

 

「あのスパルタンのアーマー、新型か!?」

 

「攻撃を集中しろ!」

 

 飛びながら攻撃してくる新型アーマーを纏うスパルタンⅤ等に怯むことなく、サンヘイリ達はプラズマのカービン銃やライフルで攻撃を集中するが、IS譲りのシールドに弾かれ、スパルタンⅤ等が手に持っている火器で一掃される。

 次にバンシー軽戦闘機の編隊が襲い掛かるが、スパルタンⅤの一人で専用のミニョルアーマーを与えられたスパルタン・リーパーは、IS譲りなアーマーが持つチェーンガンを掃射し、そのバンシーの編隊を一掃した。

 

 

 

「…敵か」

 

 ガイアセイバーズの襲来を遅れて知ったスパルタンⅡであり、標的でもあるマスターチーフは、脱いでいたヘルメットを持ち上げ、それを被ってから付近の基地へと急いだ。

 

「居たぞ! マスターチーフだ!!」

 

「スパルタンか」

 

 降下艇のペリカンから降りて来たスパルタンⅢ用アーマーを纏うスパルタンⅤの集団は、チーフを見るなり手にしているMA5Dアサルトライフルを撃って来る。これにチーフは、護身用として持っていたM6Hピストルを抜き、安全装置を手慣れた手付きで解除して応戦する。

 

「接近して仕留めろ! 奴の武器はピストルだ!」

 

 相手がピストルのみと油断しているのか、スパルタンⅤの一団はチーフに向かって突っ込んでくる。これにシールドを温存するために遮蔽物に身を隠していたチーフは、先頭の一人に飛び掛かり、至近距離でピストルを乱発してシールを剥がし、弾切れになるまで撃ちこんで殺害した。

 殺した相手からライフルを奪い、即座に手近なスパルタンⅤの頭部に照準を向け、連発して二人目を射殺し、更に三人目にも照準を向け、素早く撃ち込んで射殺する。恐ろしい速さだ。これには強化人間や生体CPU、パーフェクトソルジャー(PS)の技術が使われているスパルタンⅤ等は動きを止めてしまう。

 

「怯むな! 奴は一人…」

 

 分隊長は恐れずに手にしているライフルで射殺しようとするが、相手はスパルタンの中で最強と謳われるマスターチーフである。弾切れになったライフルを頭に投げ付けられ、怯んでしまう。その間にチーフは一人の首を圧し折り、奪ったライフルでまた連続で射殺していく。奪ったライフルがレーザー銃剣付きの物であった為、背後を取って自分を撃とうとするスパルタンⅤに振り返り、力を込めてレーザー銃剣を突けば、シールドとアーマーを貫通して肉体にまで達し、刺殺することに成功する。

 

「っ!? クソ!」

 

 体勢を立て直した分隊長であったが、既に自分以外のスパルタンⅤは全滅していた。仇の為に反撃しようとするも、既にチーフは目と鼻の先にまで迫り、強烈なパンチを撃ち込んだ後であった。

 

「グワァァァッ!?」

 

 パンチを受けた分隊長は吹き飛び、付近の岩石に衝突した。その衝撃でシールドは剥がれ、ヘルメット内では警告音が鳴り響いていた。直ぐに立ち上がろうとする分隊長であるが、ライフルの再装填を終えていたチーフが来ており、頭を撃ち抜かれて射殺された。

 

「スパルタンⅢにしては、弱過ぎるな」

 

『貴方が強過ぎなんじゃないの? それにこいつ等、アーマーは着けているけど、スパルタンⅢじゃないし』

 

 マスターチーフからすれば、スパルタンⅤは弱過ぎたようだ。アーマーがⅢ用の物であるため、スパルタンⅢだと思い込んでいたチーフであるが、コルタナのコピーと思われるサポートAIは、倒したのがスパルタンⅢでは無いと指摘する。

 

「Ⅳでも無いとすると、ハルゼイ博士抜きで進んでいる第五世代のスパルタンか」

 

『そうなるわね。こいつ等がここまで来たとすれば、アービターとハルゼイ博士たちが危ないわ。速く行きましょう!』

 

「無論、そうするところだ」

 

 死体を解析したサポートAIの指摘で、チーフは噂に聞いていたスパルタンⅤであると分かった。スパルタンⅤの情報は、現役のスパルタンⅣで元ONIの工作員であるスパルタン・ロックから得ていたのだ。

 ここまで敵が侵入してきたとなれば、アービターと共に居るハルゼイ博士の所にも敵が侵入したと言う事になるので、AIに急かされたチーフは全力疾走でそこへ向かう。

 途中、敵と遭遇するが、専用のアーマーではなく、再生産されたⅢ用アーマーを与えられた適性の無いスパルタンⅤばかりなので、圧倒的な強さを持つチーフを足止めできず、打ち倒された挙句、アービターらと元へ辿り着かせてしまった。

 

「Ⅲ用のミニョルアーマー?」

 

「スパルタンⅢとやらか! だが、殆ど生き残りは居ないはずだぞ!?」

 

 チーフと同様にアービターも襲撃を受けていた。第三世代を紛い物と言うハルゼイ博士が、アーマーを着込んで襲撃してくるスパルタンⅤを見て呟けば、アービターは驚きの声を上げる。

 スパルタンⅢはコヴナント戦争時代に殆ど戦死し、生き残りは殆ど居ない。そんな彼らが身に着けていたアーマーを、スパルタンⅢが身に着けているので、戦闘経験があるアービターが驚くのは無理もないだろう。

 そんなアービターであるが、驚くほどに冷静であり、右手でエナジーソードを取り出して起動し、左手にはカービンを持って襲い掛かるスパルタンⅤ等に対処していた。護衛についているサンヘイリの近衛兵らも、手持ちの槍などでスパルタンⅤに対処する。

 向かってくる三名のスパルタンⅤをカービンの連射で射殺すれば、背後から近付く散弾銃を持つスパルタンⅤにエナジーソードを突き刺し、素早く抜いて次の敵に斬りかかり、見事に斬り殺す。その調子でまた一人、二人目と続々と襲い掛かるスパルタンⅤを流れるように倒していく。

 

「ワァァァッ!」

 

 Ⅲ用であるが、曲がりなりにもスパルタンとなったスパルタン・レイニーは、持っているレーザー銃剣付きのライフルで、抹殺対象にされていたハルゼイ博士に向かって銃剣突撃を行っていた。が、ハルゼイ博士にはスパルタンの護衛が付いており、そのスパルタンはスパルタンⅣであるサラ・パーマーであった。

 叫びながら突っ込んでくるレイニーに気付いたパーマーは、ライフルを掴み、右腕の肘打ちを顔面に叩き込んだ。シールドは一応あるが、そのまま再生産されたⅢ用であるため、パーマーが纏うのはまだ最新のⅣ用のアーマーなので、一瞬でシールドは剥がれ、レイニーは昏倒した。ヘルメットが無ければ、今ごろ彼女の頭部は潰れていた事だろう。

 

「それ、スパルタンⅢなの?」

 

「離れて! 自爆装置が仕掛けられているかも!」

 

「あぁ、もう!」

 

 こんな状況にもかかわらず、ハルゼイ博士はその興味を抑えられなかった。これにパーマーは自爆装置が仕掛けられていると警戒し、離れるように伝えるが、片腕を失っても懲りていないハルゼイは近付き、ヘルメットを外してレイニーの調査を始める。止めても無駄と判断したパーマーは両手にサブマシンガンを持ち、迫り来るスパルタンⅤ等を迎撃する。

 

「違うわね、スパルタンの酷い模倣だわ。かなり改良が施されているけど、戦闘力の特化だけ。第三世代よりも酷いわね。失敗したパーフェクトソルジャーとか、醜い強化人間や生体CPUと同じだわ」

 

 少し見るだけで、ハルゼイは第五世代を自分のスパルタン計画の酷い模倣だと酷評し、非人道的な強化人間と生体CPUと同等な物と表する。尚、レイニーは殺害されることなく、サンヘリオスの剣の捕虜にされた。

 

「スパルタンも似たような物だと思うが…」

 

 スパルタンⅤを酷評するハルゼイの言葉が聞こえていたのか、彼女の第二世代も似たような物だと、アービターはスパルタンⅤを蹴散らしながら告げた。

 

「博士、無事か!?」

 

「あら、来たのね。こっちは無事よ!」

 

 出入り口前に居た数名のスパルタンⅤを倒したマスターチーフは、ハルゼイに無事かどうかを問う。これにハルゼイは無事だと大声で答えた。

 

『マスターチーフとアービターを捕捉! 一石二鳥だ! ブルーチームとレッドチームを直ちに送れ!』

 

 チーフとアービター、二つの抹殺対象が同時に揃ったところで、ガイアセイバーズは更にスパルタンⅤ等を送り込んでくる。大量のスパルタンⅤが雪崩れ込んできたが、前大戦を生き延び、更に宇宙を救った二人の英雄の前では、この程度の数、物の数ではない。

 

「まさか人類と戦う羽目になるとはな!」

 

「反逆者になるのは、楽な物じゃない」

 

 互いに背中を合わせた二人は、冗談を躱しながら雪崩れ込んでくるスパルタンⅤ等と交戦した。数では圧倒しているが、天変地異の如く二人の戦闘力の高さに、屍の数を増やすだけだ。前世代のスパルタンよりも強化された第五世代のはずだが、一人の第二世代のスパルタンとエイリアンのサンヘイリ族に次々と殺されている光景を見れば、とても強化されたとは信じられないだろう。

 

「フハハハッ、ハハハッ!!」

 

 歩兵のスパルタンⅤ等が圧倒されているが、地上の守備隊は二機のデストロイガンダムに圧倒されていた。一機のMA形態のデストロイに乗るスパルタンⅤ、スパルタン・ドレッドは機体の圧倒的な火力で爆散していく守備隊の兵器を見て、凄まじい高笑いを挙げる。

 

「オラァァァッ! 死ねっ! 顎割れ共ォ!!」

 

 もう一機のMS形態のデストロイガンダムを駆るスパルタン・フューリーも、機体の全身から放たれるビーム砲で守備隊を消し飛ばして興奮する。

 

「っ!? このままでは守備隊が全滅する! ヒュッケバインを!」

 

「お前の機体じゃないのか?」

 

「貴様の方が近い! 私と貴様以外、あれを動かせる物か!」

 

 外の二機のデストロイガンダムを脅威と判断したアービターは、襲い掛かるスパルタンⅤを二振りのエナジーソードで切り裂きながら、チーフに自分のヒュッケバインに乗るように告げた。これにチーフも戦いながら自分の機体じゃないと言うが、アービターは乗れるのは自分とチーフ以外に居ないと答え、起動の為に必要な鍵を投げた。それを受け取ったチーフは、アービター専用のヒュッケバインが保管されている施設へと急いだ。

 

『ヒュッケバインって量産機の?』

 

「違う。ブラックホールエンジンを搭載したオリジナル機だ」

 

『嘘ッ!? そんな危ない物を積んでるロボットだなんて! 直撃したらエンジンが爆発して、この辺り一帯が吸い込まれちゃうわ!』

 

「あれ以外に二機のデストロイに対応する手段はない。それに当たらなければ、どうと言う事はない」

 

 ヒュッケバインのことを問うサポートAIに、チーフはブラックホールエンジンを搭載したオリジナルの物と答えた。これにAIは撃墜されれば、エンジンが爆発してブラックホールが発生すると言うが、チーフはあれ以外にデストロイに対抗する手段は無いと告げる。それに、当たらなければ良いとまで言う。

 

『楽観的なことを言うのね。じゃあ、被弾しないためのサポートをしなくちゃ!』

 

「そう頼む。この星に、ブラックホールを発生させるつもりはない」

 

 被弾と撃墜されないためのサポートを誓うAIの言葉に、チーフも同じことを誓ってアービター専用のヒュッケバインがあるハンガーへと向かった。

 既に連絡が届いていたのか、整備員のサンヘイリ達が待ち構えており、ガンダムに似たV時の角ではなく、アービターの兜を模した彼専用のヒュッケバインのハッチを開き、チーフたちをコクピットの中に入れた。サンヘイリ専用に改造されたコクピットのシートへ座り込んだチーフは渡された起動キーを差し込み、ヒュッケバインのブラックホールエンジンを動かし、機体を起動させた。

 

「こちらシエラ117、ヒュッケバイン発進する!」

 

 ヒュッケバインを起動させたチーフは、自身のコールサインを名乗って出撃した。前線へ急行するため、空を飛んでスラスターを全開にして向かう。アービター専用ヒュッケバインは、量産タイプと同じく空中を飛べるように改造されている。

 

「こいつ、近付かせるか!」

 

 避難する戦えない民間人の集団を守る量産型ゲシュペンストは、それを襲おうとするエルアインスから守ろうと立ち向かうが、相手はガイアセイバーズに選ばれたエリートであり、プラズマカッターで斬りかかる敵機の斬撃を躱し、プラズマソードで右腕を切り裂き、バルカン砲を撃ち込んでゲシュペンストを撃破した。

 それから民間人の集団を殺そうとしたが、頭部を狙撃され、止まったところでコクピットを撃ち抜かれて沈黙する。その狙撃をやってのけたのは、戦闘空域に到着したチーフが駆るヒュッケバインであった。PTサイズになったコヴナント軍のビームライフルで、エルアインスを狙撃したのだ。更にチーフはライフルによる狙撃を行い、地上の友軍を襲う敵を一掃する。

 

「っ!? 攻撃する!」

 

 随伴機が次々とチーフが駆るヒュッケバインに撃破された事に気付いたドレッドは、MA形態のデストロイをMS形態に変形させ、接近してくる敵機に背中の多目的ミサイルランチャーや口のビームを掃射して迎撃を試みる。飛んでくるビームを躱しつつ、チーフはヒュッケバインの頭部バルカンでミサイルを迎撃してデストロイに接近する。

 

「ワァァァッ!」

 

 全火器を駆使してチーフのヒュッケバインを近付かせないようにするが、機体の全身に施されるシールドを使い、更には躱しながら突っ込んでくる敵機を撃墜しきれなかった。デストロイの弱点である懐に近付いたチーフのヒュッケバインは、PTサイズのエナジーソードを抜き、目にも止まらぬ速さで胴体に向けて突き刺した。

 

「バァァァッ!?」

 

 装甲を貫いてきた巨大なエナジーソードに切り裂かれたドレッドは、断末魔の叫びを上げて消滅する。機能を失ったデストロイの巨体は、サンヘリオスの大地へと倒れた。一機目を撃破しても、二機目も居るので、直ぐにチーフのヒュッケバインはそちらへと向かう。

 

「あぁん! あれがアービターのヒュッケバインか!? ぶっ壊せばブラックホールだぜェ!!」

 

 乗っているのがチーフと気付かず、アービター専用ヒュッケバインの接近をレーダーで知ったフューリーは、デストロイの両腕を分離し、誘導兵器として使う。

 

『オールレンジ攻撃が来るわ! 気を付けて!』

 

「そう言う敵との戦闘には慣れている」

 

 両手からビームが飛んでくるが、チーフにはその手の敵と交戦経験があり、AIが警告するよりも前に躱し切り、フューリーのデストロイに接近する。

 

「なんでだァ!? なんで当たらねぇんだよォ!?」

 

 デストロイ本体も攻撃を行うが、チーフのヒュッケバインには当たらなかった。躱しながら迫るヒュッケバインにフューリーは恐怖し、更に弾幕を張るが、全く当たらず、そればかりかエネルギーシールドを張る両腕をエネルギーシールドで破壊されてしまう。爆発の中より現れたヒュッケバインは、ビームライフルを頭部や火器の発射口に向けて撃ち込んで破壊した後、エネルギーソードを抜いてとどめの一撃をコクピットのある胴体に突き刺した。

 

「へへ…俺の友達じゃん…! お前ら、迎えに来てくれたんだ…」

 

 ドレッドと同じく、エナジーソードを突き刺されたフューリーであったが、死の間際に彼を迎える者たちの幻影が見えたのか、満足そうな表情を浮かべながら消滅した。そんなデストロイからエナジーソーを引き抜いたチーフのヒュッケバインは離れ、黒煙を上げながら倒れるデストロイを眺めていた。

 

『あんな化け物みたいなのあっさりと倒しちゃうなんて! 貴方が凄いのか、この機体が凄いのか、どっちか分からないわ!』

 

「あの二機は単座だったな。おかげで接近しやすかった。PT無しで交戦したデストロイは、五人乗りだった。近付くのに苦労した」

 

『アーマー一つで撃破すだけで、凄すぎるわ…』

 

 二機のデストロイガンダムを撃破したチーフに驚くサポートAIに対し、当の本人は単座だから近付きやすく、前回のPT無しで破壊したストーム・コヴナント残党が投入した五人乗りのデストロイの方が厄介だと答えた。これには流石のAIも困惑し、アーマーを身に着けただけでデストロイを撃破すること事態、凄い事だと呆れながら言う。

 

「あの空中戦艦、厄介だな」

 

『あれもやるの? ミサイルに精密機器を狂わせる細菌を搭載しているって情報があるわ。厄介ね』

 

「なら、速く倒す必要がある」

 

 上空で友軍を圧倒するガガイラーのロボット戦艦を次なる標的と定めたチーフは、サポートAIが事前に入手した戦闘情報を聞き、尚更やっかいであると決め、機体背部にあるグラビトン・ランチャーを取り出してからそこへ向かった。

 

「フン、遂にアービターが来たか! このロボット戦艦の主砲で!」

 

 事前に得ていた情報の所為か、ヒュッケバインに乗っているのがチーフだと知らず、ガガイラーはロボット戦艦の主砲で倒そうと思って一斉射を行う。無論、躱されてしまうが、それはガガイラーの想定の範囲であり、ご自慢のロボット細菌による攻撃を行う。

 

「フン、やはり躱すか! ならば、ロボット細菌を味わうが良いわ!!」

 

 予想通りに躱されたと分かれば、ガガイラーはご自慢のロボット細菌を搭載したミサイルによる攻撃を行う。飛んでくるミサイル群に対し、チーフは冷静にグラビトン・ランチャーの照準をミサイル群に定める。

 

『さぁ落とすが良い! そして最近に苦しむが良いわ!!』

 

『あのミサイルに特殊細菌の反応多数! 全部にあるわ!』

 

「なら、ブラックホールで全て吸い込もう」

 

 ガガイラーが撃ち落とすように誘い、AIがミサイル全発にロボット細菌が搭載されていることを知らせれば、チーフはグラビトン・ランチャーの照準を定め、引き金を引いて小径の重力場を発射した。撃ち込まれた重力場はミサイルに命中した後、範囲が狭いブラックホールを発生させ、ミサイルが破壊された際にばら撒かされたロボット細菌を全て吸い込んだ。

 

「ブラックホール!? ろ、ロボット細菌が!?」

 

 自分のご自慢のロボット細菌が、発生した小型のブラックホールによって全て破壊された事に、ガガイラーは驚愕する。

 

「敵戦艦を撃沈する」

 

 脅威を排除した後、チーフのヒュッケバインはグラビトン・ランチャーを背中のラックに戻し、スラスターを吹かせ、高速でガガイラーのロボット戦艦に接近する。これに対空砲火や主砲などで対抗するロボット戦艦であるが、高速で迫るアービター専用ヒュッケバインには全く当たらず、ビームライフルを何発も撃ち込まれる。

 

『あそこなら、撃沈できるわ!』

 

「了解!」

 

 サポートAIがロボット戦艦の弱点を見付ければ、チーフは操縦桿を動かし、そこへヒュッケバインを向かわせる。船体下部に向かったヒュッケバインは、再びエナジーソードを抜いてAIが指定した直撃個所へエナジーソードを突き刺し、ロボット戦艦を破壊した。爆発するロボット戦艦から、チーフのヒュッケバインは直ぐにエナジーソードを抜いて退避する。

 

「うわぁぁぁっ!? キノノサン!?」

 

 直撃した為、脱出は間に合わず、ガガイラーは奇妙な断末魔の叫びを上げながら愛機のロボット戦艦と運命を共にした。

 

『敵戦力、大幅低下! やったわ!』

 

「まだ終わってない。敵の母艦を叩く。それで敵は撤退するはずだ」

 

『了解! 敵母艦はそっちよ!』 

 

 ガガイラーのロボット戦艦を仕留めたチーフであるが、まだ戦闘は終わっていないので、敵の母艦であるエア・クリスマスを叩くべく、そちらへと向かった。

 

 

 

「これが、スパルタンⅤ専用のアーマーか!」

 

 外へ出たアービターは、スパルタン・リーパーの攻撃を受けていた。IS譲りの追加武装を施したアーマーのスパルタンⅤに攻撃されるアービターは、これがスパルタンⅤだと感心しつつ、掃射されるチェーンガンを躱しながら接近する。

 

「エリートの動きじゃない!?」

 

 速過ぎて掃射されるチェーンガンが当たらないことに、リーパーは恐怖する。そんなアービターは手にしている槍を投げ、IS譲りなシールドに穴を空けた。頭には刺さらず、アーマーだけに突き刺さった程度であるが、これで本体への突破口は開いた。

 エナジーソードの二刀流で挑んでくるアービターに対し、リーパーは左腕のパイルバンカーを打ち込むが、飛び掛かった黄金のアーマーを纏うサンヘイリはそれを紙一重で躱し、突き刺さった槍からエナジーソードを突き立てられ、ソードの先端がリーパーの胴体へ届き、アーマーを貫いてその身体を貫く。

 

「こ、こんなに強いなんて…」

 

 余りのアービターの強さに、リーパーは理解できず、その場で息絶えた。相手が息絶えたのを確認したアービターはエナジーソードを引き抜き、殺そうと向かってくるスパルタンⅤ数名に備える。

 

「っ!? 援軍か!」

 

 が、数名のスパルタンⅤは背後から何者かに撃たれて倒れた。これを援軍だと思うアービターであったが、姿を現した人物は、彼を仇と憎む人物であった。

 

「スパルタンⅣか? 助かる!」

 

「ど、どういうことだ…!?」

 

「お前らは邪魔なんだよ」

 

 その人物とは、マサト・クサカことスパルタン・カイザであった。スパルタンⅤを攻撃した為、味方だと思っているアービターであるが、カイザは答えることなく、誤射のことを問う味方を十文字型の複合武器のガンモードで射殺した。それからその銃口をアービターへ向ける。カイザにとって、アービターは敵であるのだ。

 

「貴様、敵か!?」

 

「あぁ、そうだ。そしてお前は、俺の仇だ!」

 

 銃口を向けたことを問えば、カイザはお前は仇だと言って発砲して来た。数発被弾しながらも、シールドのおかげで大事には至らず、直ぐに近くの遮蔽物へ身を隠した。

 

「俺はお前の栄光で滅んだ故郷の生き残りだ! お前は滅ぼした惑星の数を、覚えちゃいないだろうがな!」

 

 カイザはかつてのアービターであるゼル・ヴァダムがコヴナント軍として滅ぼしてきた惑星の生き残りであると明かし、滅ぼされた仲間の仇を取ると怒りを燃やして攻撃して来た。

 

「仇討ちか! 先の内戦、ONIが絡んでいると聞いたが、やはり復讐が目的か!?」

 

「そうだ! あれだけ人類を追い詰めておいて、気が変わったから救った? それで許すほど、俺は単純じゃないぞ!!」

 

 復讐であると分かったアービターは、先のサンヘリオスの内戦にONIが関係しているのかと問えば、カイザは関わっていたと答え、人類を救ったからと言って、これまでのことは許すほど単純でないと怒りを表し、その攻撃を強めて来る。

 

「惑星ファイズの住人も含め、仲間の仇は取らせてもらうぞ! アービター!!」

 

 銃撃では埒が明かないと判断してか、カイザは複合武器をソードモードへ変形させ、身構えるアービターに向かって行った。

 生き残りとして、かつてアービターが、コヴナント軍のゼル・ヴァダムとして滅ぼした惑星の住人や仲間の仇を取るために…。

*1
人類側が付けたサンヘイリ族の蔑称




前に言ってた後日談です。

戦闘シーンはSEED劇場版の序盤を参考にしました。
元々ゲイムランド編は、アービターVSカイザで終わらせる予定でしたが、尺の都合で後日談に。

まぁ、SEED劇場版とHALOの実写ドラマ版、555のVシネ公開記念ですね。

追記 加筆修正しました。
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