【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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ゲオルグ・トリケラ
同盟軍全領域軍第3特別機動師団の師団長。階級は特務少将。
外見が完全にディガルドのあいつ。性格どころか、言動も無茶苦茶な思考もそのまま。ただし、メカ化しない。軍人以外の人として見ていない軍国至上主義者であり、戦争を戦士と英雄の物語として美化しまくっている。
同盟軍上層部から凄い権限を与えられており、どの戦線でもやりたい放題できる。
彼専用のザクⅣは、フォアランナーの技術と盗んだISの技術を使って改造されており、現行機を遥かに凌駕する性能を有しているチートザクである。
何故こんな無茶苦茶な奴に好き放題で斬る権限やチート機体が与えられるのは、ゲオルグがヴィンデル・マウザーの同志だからである。
搭乗機はゲオルグ専用ザクⅣ。両腕にワイヤーを内蔵した角を装備している。そんでフォアランナーとISの合成シールドを搭載しているチート機体。

マクベス・ギーベンラート
第3特別機動師団隷下装甲突撃旅団の旅団長。階級は特務准将。
高貴な出自であり、パイロットの技量も高く、容姿も優れた貴公子であるが、ナルシスト気味な性格がキズ。
あのゲオルグ配下と言うこともあり、上品な振る舞いと口調に反して戦闘狂で、何処であろうが構わず暴れ回る危ない奴。しかも極限状態の戦闘に性的興奮を覚えるアブノーマルな性癖の持ち主。原典のアグネスが真面に見えるほど。
乗機はギャンシュトローム(マクベス機)
アグネス機は名残がないが、マクベス機はそのまんまのギャン。武装は同じだが、ビームアックスを初め、胸部ビームバルカンとスレイヤーウィップは無く、代わりに大量の地雷をばらまくポッドを装備している。

第31機動師団&キメラ隊
無理やりゲオルグの指揮下に入れられた再編したばかりの同盟軍部隊。
最新鋭機のザクⅣやゲルググメナースで編成されており、連邦軍の情報部からは精鋭部隊と見られたが、実際は壊滅した部隊の生き残りと散り散りになった敗残兵、原隊からはぐれた迷子兵で再編された部隊である。

オコエ・ミラージュ
惑星オルドリン出身のUNSC陸軍のパイロット。階級は中佐。
槍の達人であり、やたら槍に拘り、乗機のジムⅣの追加武装にビームスピアを選ぶくらいの槍厨。
外見のベースはMCU版ブラックパンサーのオコエの演者であるダナイ・グリラ。
搭乗機はジムⅣコマンダータイプ(ビームスピア装備)

版権キャラ

ブラックジャック
チェンチェーじゃない方のブラックジャック。外見はスキンヘッドの黒人で、大きめの指輪とサングラスをかけている。
無免許医とは違い、命を奪う商品、即ち武器を売買する武器商人。
惑星オルドリンの自分の事務所にあるヴァンガードと呼ばれる武器システムを回収するため、本人曰く「買って損した」ライジングフリーダムガンダム三機とインフィニットジャスティスガンダム三機を送り込む。


オルドリンのザク

 各地で戦闘が再開される中、惑星オルドリンでも戦闘が再開された。

 かつて惑星首都だった奪還目標の街は、オルドリン戦線を担当するUNSC陸軍の方面軍が奪還する予定だったが、付近に配置されているミケール三好大将率いる第11機甲軍が独断で攻撃した。

 第11機甲軍はUNSC陸軍が無傷で奪還しようとするその街を、全く抵抗せず、敵の通過を黙認しているという理由で砲撃し、戦時中でも景観を維持していた都市を徹底的に破壊する。

 

「クソっ、あいつらやりやがった! 街に救援隊を回せ! 指揮系統を回復するんだ!!」

 

 当然、前線の守備隊は混乱した。街には師団と軍団、軍や方面軍本部が集中しているからだ。

 守備隊は指揮系統の回復を含め、街中を通って前線に向かう途中であった友軍部隊と司令部、巻き込まれた民間人の救出するため、救援隊を街へ向かわせた直後、予め出撃していた第11機甲軍の航空部隊やジェムズガンとドートレス、ストライクダガーの群れに襲われ、戦力を救援に割いていた防衛線は耐え切れず、崩壊してしまう。

 壊滅を恐れた守備軍はやむを得ず後退して防衛線を展開し、情け容赦なく進軍する第11機甲軍を迎え撃つ。

 

「こ、こいつら! 無差別に攻撃しているのか!?」

 

 進軍するミケール率いる第11機甲軍は、民間人がまだ避難していないにも関わらず、無差別に攻撃し、多数を殺傷していた。応戦しているジンのパイロットは、あまりの無差別攻撃ぶりに驚愕する。

 特に先頭に立って進軍するジェムズガンとドートレスにストライクダガーの混成MS隊は、味方以外の動く物全てに機体の主兵装を撃っている。その所為で街が二次被害に見舞われ、逃げ遅れた多数の市民や負傷者たち、救援活動を行っていた同盟軍将兵らが攻撃か建物の倒壊によって死亡した。

 

「進まないと…! 進んで敵を撃たないと…殺される! 殺される!!」

 

 低空飛行で前進するジェムズガン、川を渡河するドートレスやストライクダガーに乗っているのは囚人兵であるが、彼ら彼女らは犯罪者ではない。連邦に対しての反戦・平和運動に参加していた学生たちだ。

 その中には十代前半の少年少女も居て、背後から監視部隊の陸戦用ジェガンと空からジェットストライカー装備の105ダガーが目を光らせ、背後からの恐怖に怯えながら前進し、目に映る物全てに機体の主兵装で攻撃する。

 

『持ちこたえれない! ウワァァァッ!!』

 

「クソっ、なんで進んでくるんだ!? 戦闘用薬物でも投与されているのか!」

 

 僚機が落とされたギラ・ドーガのパイロットは、撃破しても前進を止めない敵軍の囚人部隊に恐怖し、他の機体と共に後退する。

 味方が撃破されても、損害に構わず前進してくる囚人部隊に戦闘用薬物の投与を疑うが、乗っている元学生とデモ参加者らは背後の恐怖で動かされており、生き残るために必死に言われたとおりのことをしているまでだ。

 その働きぶりに、彼らを盾にして進撃する連邦軍の第11機甲軍の将兵らは関心の声を上げる。

 

「ほぅ、流石はエリート様たちだ。順調に敵を押してるぞ!」

 

『平和運動の賜物だな! へへっ!』

 

『連中は怯んでいるぞ! 一気に敵司令部を叩き、街からエイリアン共を叩き出せ!』

 

 上空のジェットストライカー装備のウィンダムのパイロットが、囚人部隊の損害に構わない前進に恐れをなして後退する同盟軍の守備隊を見て言えば、車両部隊と共に進んでいる連隊本部は、一気に敵を街から叩き出すために攻勢命令を出した。

 それに合わせ、ウィンダムを含める上空の航空部隊が後退する同盟軍を空襲、地上からは囚人部隊を盾に前進する機甲部隊が攻撃を強め、更に損害を与えた。

 

「あ、あんな奴までいるのか…!?」

 

 ただでさえ、敵の前進を抑えられないと言うのに、同盟軍のオルドリン守備軍に更なる絶望が現れた。

 それは、巨大な可変モビルアーマー(MA)であるデストロイガンダムであった。多数の火砲を搭載した動く要塞ともいうべきMAは、その全火砲で街ごと守備隊を焼き払った。

 必死にデストロイを撃破しようと空戦用MSが肉薄するが、異形のMAであるザムザザー二機を随伴させおり、鉄壁の防御の前になす術もなく撃墜されるばかりだ。

 

「ヒィヤァ八ーッ! 死ねェーッ!」

 

 ザムザザーやデストロイだけでなく、スパルタンⅤも投入されていた。

 スパルタンⅤのミニョルアーマー不適合者等が乗るレイダー、フォビドゥン、カラミティと言った悪魔のような姿をした三機のガンダムは、瓦解寸前な守備軍に襲い掛かり、次々と同盟軍機を狩り取っていく。空を飛べないカラミティであるが、二機のMSが乗れるベースジャバーに乗ることで解決し、上空のリオンの編隊をハエ叩きのごとく撃ち落としている。

 

「ヒャハハハッ! スコア更新だァ!!」

 

 乗っているスパルタンⅤは薬物でも投与されているのか、人を殺すことに一切ためらいもなく、ゲーム感覚でモニターに映る敵機を撃ち落としていた。スパルタンⅤと言うよりか、MSの部品として扱われる生体CPUと余り変わりない気がするが、十分に戦果を挙げていた。

 

「駄目です、士気を保てません! もう瓦解寸前です!!」

 

「クソっ、もう持たん! 撤退…」

 

『ならん! 撤退するなら、私の権限で貴官を敵前逃亡罪で処刑する!!』

 

「だ、誰だ!? 一体どこの所属だ!?」

 

 臨時の指揮所で状況を知った占領軍司令官は、自軍ごと街を破壊しつくされる前に、撤退しようとしていたが、拡声機越しで何者かに脅される。

 声が聞こえた方を見れば、一年戦争時にジオン公国軍が負けるまで主力の座であり続けたMSであるザクⅡに酷似したMSが立っていた。その背後からは、多数の一つ目を持つMSが続々と姿を現す。

 

「あ、あれはザクⅣです!

 

 その機体こそ、前線での配備が進んでいる新型MSであるザクⅣであった。

 既に存在する第四のザクであるが、正規軍での採用ではなく残党による改造機であるので、このザクⅣこそが正規の四番目のザクである。

 そんな最新鋭機で自身専用に改造されたザクⅣに乗るパイロットは、占領軍指揮官の問いに答えた。

 

「私か。私は同盟軍全領域軍、第3特別機動師団の師団長、ゲオルグ・トリケラ特務少将だ。貴官とその守備軍は私の指揮下に入ってもらう」

 

『馬鹿な、閣下は大将だ! 従うのはそちらの方だ!』

 

「フン、私は権限が与えられている。それも選ばれし者だけが与えられる特権だ。故に私の命令は、同盟軍上層部と同等だ。貴官らに私の命令に対する拒否権は無い。拒否すれば、権限を行使して貴官を処刑する」

 

『な、なんと無茶苦茶な…!』

 

 ゲオルグ・トリケラは階級の上の物を従わせる権限を持ち、自分の命令が上層部と同じで、拒否権がないことを占領軍司令官に伝えた。

 余りの無茶苦茶な要望に、ただならぬ予感を感じた司令官であるが、ゲオルグのその無茶苦茶な命令は、安心できる物であった。

 

「この指定ポイントまで守備軍全体を後退させ、貴官の予備戦力と私が連れてきた五個師団の増援を組み込んで再編しろ。敵の追撃は、私の第3特別機動師団と新型機で再編した第31機動師団とキメラ隊が抑える」

 

『それはありがたい…! 民間人を連れて…』

 

「貴様、足手まといを連れようというのか? 私が許可したのは、負傷兵を初めとする我が軍の将兵のみだ。それ以外は許可せん。勝手に連れて行こうというなら、その隊を反逆罪で粉砕する。直ちに止めさせろ」

 

 ゲオルグの指示はその無茶苦茶な性格に反して真っ当であり、軍事的に見ても安堵できる物であった。

 安心しきった司令官は民間人を連れて行こうとしたが、これがゲオルグの逆鱗に触れたのか、民間人を回収した隊を反逆罪で処断すると脅してきた。

 

『くっ、了解した…! 第9装甲旅団第5大隊、民間人を放棄。直ちに指定の座標まで後退し、再編せよ…!』

 

『そんな! 民間人の中には負傷者が…!』

 

「第5大隊、行かねば貴様らも処分するぞ? いつ背中を撃つか分からん連中を助けるなど、どうかしておるぞ?」

 

『りょ、了解…! 直ちに後退する!』

 

 この脅しに司令官は屈し、渋々と命令を伝達すれば、民間人を回収した隊は反発した。だが、そんな彼らの気持ちを理解できないゲオルグが照準を定めて再度脅せば、彼らもまた従わざる負えなくなり、やむをえず命令に従って移動する。

 

『師団長、守備軍全部隊が後退中! 我が装甲旅団は時間稼ぎを行います!』

 

「うむ! 師団本部大隊、私の背後を見張れ! ギーベンラート特務准将の装甲突撃旅団は前進する敵梯団を粉砕せよ!」

 

『御意に!』

 

 守備軍が自分の言うことを聞いたのを確認したゲオルグは、傘下の部隊に指示を出した。

 それに応じ、一年戦争時のギャンの姿に似たギャンシュトロームに乗るマクベス・ギーペンラート特務准将は、背中のボレロと呼ばれるウィザードパックで機体を上昇させ、同じウィザードを装備した配下のゲルググメナースを引き連れ、指定の座標まで向かう。その後を、地上のドムトルーパーの集団が追従した。

 

『第31機動師団とキメラ隊も、各々の位置に展開し、そこで敵を迎撃。守備軍の再編と防衛線再構築が完了するまで持ちこたえろ! 撤退は許さん! 死守せよ!!』

 

「何が特務に権限だ…! 勝手気ままに振舞いやがって…!」

 

『おい、聞こえるぞ! 早く配置につけ! 殺される!』

 

「畜生が…!」

 

 次に権限で随伴させた31機動師団とキメラ隊に指示を出した。

 その部隊は全機が最新鋭機で編成されており、隊に属する将兵らは精鋭と思われがちだが、いわゆる一般であり、権限を乱用して自分らを無理やり従わせるゲオルグに反発を抱き、最新鋭機のザクⅣに乗るパイロットの一人が悪態をつく。これに同型の僚機に乗る同僚が注意すれば、嫌々と従い、自分の配置についた。

 

「さて、久しぶりの市街戦だ。それにこの状況、打開のし甲斐がある!」

 

 ゲオルグにとってこの市街戦は久しぶりの物なのか、気分が高揚しており、被っているヘルメットの下で笑みを浮かべていた。

 そこから両腕に長い角を装備した専用のザクⅣのスラスターを吹かせ、配下の護衛部隊と共に侵攻してくる敵軍の迎撃に向かった。

 

 

 

「ミケールのクソッタレめ! 先に攻撃を仕掛けた挙句、街ごと吹っ飛ばそうとしやがって!」

 

 元々この戦線の担当部隊であるUNSC陸軍オルドリン方面軍の将兵らは、ミケール三好大将の独断攻撃に激怒していた。

 惑星オルドリン植民地政府の首相とUNSC陸軍の方面軍司令官がミケールに抗議したが、信じられない返答で返したので、更に激怒させた。

 

「方面軍司令官からの命令だ! 直ちに市街へ進撃だ! クソッタレ共の蛮行を止めるぞ!」

 

 双方の狂気で街が焼き尽くされる前に、UNSC陸軍オルドリン方面軍は全戦力を持って出撃する。

 

「戦車隊、直ちに乗車! 急げ!!」

 

 いつでも出撃できるように、並べられているスコーピオン主力戦車に次々と乗員らが乗り込んでいく。奥には重戦車に区分されるグリズリー主力戦車もあり、それにも乗員たちが乗り込んでエンジンを始動し、スコーピオンの集団の後に続く。

 

「戦車前進!」

 

 ある程度の数が揃ったところで、指揮車に乗り込んでいる指揮官はキューボラから上半身を出し、マイクを使って前進命令を出す。それに応じ、戦車部隊は激戦区の市街へと向かっていく。その後を歩兵を満載した装甲車や歩兵戦闘車、兵員輸送型のワートホグが続いた。

 それと同時に、陸軍が保有するローター機のホーネットや大型のバルチャーと言った航空機が続々と離陸し、機甲部隊の後へ続く。

 

『MS隊ならびPT隊、発進!』

 

 付近の空軍基地からも続々とロングソード級戦闘機が飛び立っていく中、駐機されているジェットストライカー装備の105ダガーやダガーL、量産型ヒュッケバインMk-Ⅱが飛び立つ。続々と飛び立っていく航空機群の中には、陸軍の空挺部隊を満載した大型輸送機の姿もあった。

 

「街が、私の家が…!」

 

 生まれ育った街が瓦礫の山と化し、今も多くの物が破壊され、そこに住む人々が戦闘に巻き込まれて殺傷されていることに、ジムⅣの一人の女性パイロットがショックを受けていた。とても戦闘に出られる精神状態ではないが、彼女の上官であるスキンヘッドの女性士官が奮い立たせる。

 

「項垂れている場合じゃない! その間にも、街が壊されていくのよ! 早く立ちなさい少尉!!」

 

 その鼓舞するような言葉に、女性パイロットは涙を拭って自分の乗機であるビームライフルと実体盾と言った通常のジムⅣに向かっていく。

 彼女を奮い立たせた上官であるオコエ・ミラージュもまた、自分の乗機であるジムⅣの指揮官型に搭乗した。オコエのジムⅣのバックパックの右側には、ビームの刃の槍が装着されていた。オコエは槍の達人であり、槍に対して異様なまでの執着心を持ち、搭乗機であるジムⅣの追加武装に槍を選択するくらいだ。

 

「こちらミラージュ隊、総員搭乗完了。これより出撃します」

 

『直ちに発進せよ! 奴らが街を破壊しつくす前に!』

 

「無論、そのつもりですよ。ミラージュ隊、出撃!!」

 

 管制官に報告すれば、即座に出撃しろとの返答を受けた。それに応じ、オコエは自分の隊を率いて激戦区となっている市街へと急行した。

 

「これ以上、クソッタレの極右共に好きにさせるかよ!」

 

「連邦の連中も、街から叩き出してやる!」

 

「行くぜ!」

 

 他のジムⅣ部隊も、士気旺盛にして次々と出撃していく。

 その動きは見事に統制されており、攻撃支持が出ればいつでも出撃できるように、オルドリン方面軍の攻撃部隊は待機していたのだ。新型MSジムⅣを有するUNSC陸軍と空軍の合同攻撃部隊は、連邦と同盟、双方の狂気で焼かれている街を救うために急行した。

 

 

 

 オルドリンの首都が連邦と同盟の狂気によって破壊され、焼き尽くされようとしているのを、安全な衛星軌道上から見ている者がいた。

 

「ぼ、ボス…! ヴァンガードの回収がどうにも…」

 

「そうか。それじゃあ、買い損したあれで回収しに行くか」

 

「えっ、あれを!? あんな化け物MS、動かせるんですか!?」

 

 窓から壮絶な市街戦が繰り広げられている首都を見る男、武器商人ブラックジャックは、部屋に入ってきた手下より首都の事務所にある物が戦闘で回収不可能になったとの報告を受け、机の上に置かれた端末を操作し、二機のMSの姿をホログラム映像に映し出す。それを見た手下は、その二機を実戦に投入するのかと驚きの声を上げる。

 

 一機目はライジングフリーダムガンダム。フリーダムガンダムの発展型であり、主な開発はオーブ連合首長国が行い、武装面はプラントが行った。可変機であるムラサメのデータが使われているのか、航空機形態に変形が可能。武装の殆どはビーム刃が展開されるシールドブーメラン以外、初代フリーダムと同じだ。

 二機目はイモータルジャスティスガンダム。ライジングの兄弟機であり、開発も同じくオーブが行い、武装もプラントが担当した。インフィニットジャスティスガンダムの武装を参考にしたのか、脚部にビームブレイドが搭載されている。同じく航空形態への可変が可能だ。

 

 その二機をブラックジャックが買い損と評し、手下が化け物MSと言ったのは、並の人間では扱えない代物だからである。

 ライジングフリーダムにはスーパーコーディネイターとして名高いキラ・ヤマトが、イモータルジャスティスにはザフトのスーパーエースであるシン・アスカが搭乗した。

 

「パイロットの方は揃っている。ライジングフリーダムはリミッターを掛けてスペックダウンさせ、乗れるようにした。スペックダウンしても、最新鋭機と渡り合えるくらいはある」

 

 イモータルジャスティスなら何とか扱えるパイロットは確保できたが、ライジングフリーダムに関してはこの世界で扱えるパイロットが全くおらず、一部の機能にリミッターを掛けてスペックダウンさせ、何とか腕利きのパイロットが操縦できるくらいに調整した。ライジングフリーダムはスペックダウンしたものの、最新鋭機であるザクⅣやジムⅣに匹敵する性能を維持していた。

 

「フリーダムが三機、ジャスティスが三機で合計六機ですか。大丈夫ですかねェ? たったの六機で」

 

「ガンダムが半ダースだぞ? 異世界じゃ伝説のMS扱いされてる。なんでも、一機で基地を壊滅させたとか」

 

「そんなバカバカしい噂が本当だと良いんですがねェ」

 

 その六機のガンダムを、ブラックジャックは異世界から調達したようだ。異世界でガンダムが伝説のMSとして語られていることを明かせば、手下は余りのバカバカしさに信ぴょう性がないと言って部屋を後にした。

 

「さて、拾った例の不死身のお嬢さんが、依頼通りにこなしてくれるかどうか…」

 

 ライジングフリーダムの一機のパイロットは既に決まっていたようで、ブラックジャックはそのデータに目を通して期待通りにいくことを願っていた。

 三機ある内ライジングフリーダムのパイロットは、あのマリ・ヴァセレートであった。




ザクⅣの初戦闘とゲオルグの狂気、マクベスの18禁ギリギリなセリフをしようかと思いましたが、次回に持ち越します。

活動報告にて、参加者募集中。ライフリとイモジャスは先着ニ名様だぞぉ~。
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