【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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シャオリー・カーン
IS世界の領主であるエルネスティーヌを補佐する女軍師。
嘘をつかず、並大抵のことなら受け入れる心の広い天才的戦術家。どんな時でも笑っていられる。サイコパスではない。
技量も高く、トールギスも乗りこなせる程であるが、統率の為なら手段を選ばぬ冷酷な判断もすることもある。
搭乗機はトールギス
キャラ提供は緑ネコさん

源吾妻(みなもと・ごさい)
平安時代末期の世界よりやって来た女武人。
アガサ騎士団に属しているのだが、源氏武人スタイルを貫いているメッチャ浮いてる人。
エルクゥと言うエイリアンの血を受け継いでいる混血児。簡単に言えば、やったら強くて再生するが、暴走する。
あんまり戦い過ぎると、完全にエルクゥになって人間に戻れなくなる。
搭乗機は打鉄。
キャラ提供は山の下に更科さん


もう一人の鬼

 メイソン騎士団より篠ノ之束を守ったエルネスティーヌ・アルゴンは、フランスの南西部にある自身の居城に部下と共に帰還していた。

 城の広いバルコニーに直接帰還したエルネスティーヌは、そこで待っていた自分を補佐するために主君のアルゴン王が派遣した軍師シャオリー・カーンが複数のメイドと共に出迎える。

 

「お帰りなさいませ、ご領主様」

 

「ただいま、カーン卿」

 

 バルコニーに足を付けたエルネスティーヌに向け、出迎えたシャオリーはメイドたちと共に頭を下げる。

 専用ISである青騎士を解いて待機状態である宝剣にしたエルネスティーヌは、自分が城に戻ってきたのと同時にやって来た少女の従者にそれを預け、メイドが着せる上着を羽織った。

 

「何か報告は?」

 

「マクゴナガル卿とロスガルド卿、ガーランド卿を含めた遠征隊が帰還しました」

 

「そうですか」

 

 上着を羽織ったエルネスティーヌにシャオリーは、ミッチェル・ガーランドが属する遠征隊が帰投したことを知らせれば、報告を受けた彼女は素っ気なく答えた。

 エルネスティーヌとミッチェルは同期である。同じ師の元で騎士のイロハを学び、心身を鍛え、剣術を含めた機動兵器操縦等の技術を学んで立派な騎士となったのだ。

 その同期の帰還だと言うのに、喜ばずに自室へと向かうエルネスティーヌにシャオリーはどうして喜ばないかと問う。

 

「どうしてそう素っ気ないのです? 貴方の同期ではありませんか。それにこの世界のラビアンローズ級ドック艦にフェドリッド号がドッキングしているのですよ。今なら長距離通信で彼と話せますよ」

 

「ガーランド卿も遠征で疲れている。例え領主と言えど、遠征より帰還したばかりの騎士に休息を与えず、単なる顔合わせの為に呼び出すなど」

 

「全くお堅い領主様」

 

 帰還したばかりのミッチェルに、ただ久しぶりと言うことで呼び出すなど出来ないとエルネスティーヌは答えた後、剣を持った従者と共に自室へと入った。

 これにシャオリーはお堅い領主だと口にした後、甲冑では無く身に付けているドレスを揺らしながら会議室へと向かう。

 数十分後、ISスーツから動き易い執務服に着替えたエルネスティーヌはシャオリーと他の重鎮たち、秘書に護衛の騎士たちが待つ会議室に現れ、メイソン騎士団がどのような手段で束の秘密研究所の居場所を見付けたのかを調べるように指示を飛ばす。

 

「皆の者、メイソンの賊共が我が領地に許可も無く土足で入ったことは知っているな? 奴らは我が領民であるタバネ・シノノノを拉致しようと侵入したのだ。篠ノ之博士の研究所は、アルゴン王よりこの領地を任されている私しか知らぬこと。それが奴らに知れ渡ってしまった。無論、このエルネスティーヌ・アルゴンは漏らしておらぬ。このアルゴン家の血を引く者として誓おう。前置きが長くなった。領主命令を諸君らに告げる。メイソン騎士団が篠ノ之博士の秘密研究所の場所を突き止めた経緯を調べるのだ」

 

 メイソン騎士団に束の秘密研究所を知られたのは自分の所為ではないことを会議室の部下たちに強調しつつ、エルネスティーヌはその指示を自分の部下たちに告げた。

 それに応じ、会議室の者たちは領主であるエルネスティーヌが返って来るまで収集した情報を報告した。

 

 

 

「ヴィンデルか? 何の用だぁ?」

 

『久しいな、アトリオックス。貴様に頼みがあって連絡を取った』

 

 バニッシュトと呼ばれるジラルハネイを中心に構成された武装組織の総帥アトリオックスに、ヴィンデル・マウザーは映像通信で連絡を取っていた。

 アトリオックスのバニッシュトはUNSC海軍の孤立した部隊の奇策によって大損害を被り、戦力の再編を行っていた。それを自前の情報網で知ったヴィンデルが協力を申し出て、自身の配下に加わることを条件にバニッシュトを以前よりも倍の戦力に拡大することを約束した。

 結果、ヴィンデルによって提供された様々な兵器とコヴナント海軍で運用されていた戦闘艦やCAS級強襲空母を供給されたバニッシュトは以前とは比べ物にならない程の戦力を有したが、その代わりに永遠の闘争を望む男の手駒となってしまった。

 まだ演習しか行っていないバニッシュトであるが、ヴィンデルは実戦を行わせるべく、総帥のアトリオックスに命令を出す。

 

『新生バニッシュトの初の実戦の機会を与えよう。ある者と…』

 

「あぁ、ちょっと待て。副業で失敗した部下を血祭りに上げるところだ」

 

「ゆ、許してください…! あいつらが強過ぎて…!」

 

 ヴィンデルの命令にアトリオックスは、自身の得物であるグラビティ・メイスで処刑すると言って遮る。

 その部下は人間で、ターニャを始めとしたイヴ人救出艦隊に襲撃されて壊滅した奴隷収容所の所長であり、部下と補助の為に配置されていたジラルハネイの部隊を見捨てて自分だけ逃げたのだ。

 これにアトリオックスは激怒し、こうして処刑しようと言うのだ。

 

「言い訳は許さん! 役に立つと思って拾ってやった恩を仇で返しやがって! お前の声なんぞもう聴きたくないわ!」

 

 命乞いをする人間の部下に対し、アトリオックスは怒り任せに自身の得物を振り下ろし、その部下を始末した。

 返り血塗れのアトリオックスは、ヴィンデルにどのような命令なのかと問う。

 

「でっ、何の用だ大将? つまらん要件なら、聞かんぞ」

 

『聞いていなかったのか? この私によって再編された新生バニッシュトに、初の実戦の機会を与えてやろうと言うのだ』

 

「おぉ、それは助かる。俺も含め、部下共は戦いたくてウズウズしていた所だ。もちろん、役立ちそうな物は奪っても構わんな?」

 

 自分だけ逃げた部下を血祭りに上げるのに夢中になっていたアトリオックスは、何の用で連絡してきたと映像通信の画面に映るヴィンデルに問えば、彼は新生バニッシュトに初の実戦の機会を与えると答えた。

 再編中は派遣した少数の部隊以外に全く戦闘はしてこなかったので、憂さ晴らしに暴れたいアトリオックスは大いに喜ぶ。それと略奪もして良いかと聞けば、ヴィンデルは喜んでそれを許す。

 

『もちろんだとも。派遣先は異世界だ。その世界の案内人をこちらに寄越している。この座標へ迎え。流石に分かってると思うが、殺してはならんぞ? 向こうはどうなっているか、私でも殆ど分からんな。貴様のバニッシュトを援軍だと思っている』

 

「見知らぬ場所で戦うか…面白い物が見付かりそうだ。そいつ等と協力して、久しぶりの戦争を楽しもう。では、全艦隊の出撃準備を始める」

 

『別に略奪しても構わんが、余りやり過ぎるなよ?』

 

「フン、善処しよう」

 

 案内人を殺さない、それと向こうの世界でやり過ぎるなと釘を刺した後、ヴィンデルはバニッシュトとの無線連絡を切った。

 自分を陰で支援し、再編の済んだ自分の軍勢の実戦の機会をくれるヴィンデルに、アトリオックスは少し疑いつつも、彼の指令に応じて部下たちに出撃の準備を命じる。

 

「総員、喜べ! 久しぶりの実戦だ! 直ちに旅支度を済ませろ! 出撃するぞ!!」

 

『おぉーっ!!』

 

 久しぶりの実戦の機会に、バニッシュトに属するジラルハネイやサンヘイリ、その他諸の種族たちは雄叫びを上げて出撃準備を始めた。

 

 

 

 異世界の鬼である甲兎の討伐に向かった五名の騎士からの連絡が途絶えた為、第二世代のIS「打鉄」で調査に向かったアガサ騎士団のIS操縦者二名は現場に急行し、その鬼によって惨殺された五名の遺体を発見する。

 

「ひ、酷い…! 一体どんな化け物が…?」

 

 五名の惨たらしい遺体を発見した一人目のIS操縦者は、悍ましいその死に方に思わず吐き気を覚え、口を抑える。覚悟していたが、これは何度見ても慣れぬ光景だ。それに五名とも、甲冑を身に着けているにも関わらず、巨人に潰されたような傷跡が残っている。無論、紗甲となった甲兎の仕業だ。

 もう一人のIS操縦者である源吾妻(みなもと・ごさい)は、五名の討伐隊の遺体を一目見るだけで彼らが討伐に向かった怪物であると見抜く。

 彼女は平安時代末期より来た女武人であり、どんな経緯かこの世界にやって来た。属しているアガサ騎士団は中世欧州であるが、彼女は源氏武人スタイルを貫いている。

 

「おそらく、討伐対象であろう。このような所業、あ奴しか考えられぬ!」

 

 見ず知らずの自分を拾ったアガサ騎士団の騎士たちを惨殺した甲兎に対し、怒りを燃やす吾妻であったが、その吾妻は既にルリに倒された後であった。そうとは知らず、吾妻は身に纏っているISを使って上空を飛び、甲兎を探す。

 

「見付け…ん? なんだあの小娘は!?」

 

 仲間の仇を取るために甲兎を探す中、ISを纏って交戦し、甲兎の苦手な紫外線を駆使して見事に倒して疲弊して倒れたルリを吾妻は発見した。

 直ぐに現場に着陸して、ISの機能を使って辺り一帯を捜索する。数分もしない内に、僚機が甲兎を見付けて吾妻に知らせる。

 

「見付けた! どうやら、この焦げた跡が付く前に居たのが、例の討伐対象らしいわ。そうなると、そこのISスーツを着てる子が…!」

 

「倒したと言うのか!? このような華奢な少女が!?」

 

 同僚からの知らせに、吾妻はルリがあの甲兎を倒したと知って驚きの声を上げる。

 無理もないだろう。自分から見れば、華奢な少女が怪物を倒したのだから。それに彼女らはまだ戦いの一部始終を見ていない。

 

「どうやら本当らしいわ。ここであの子のISと、そこの焦げ跡になる前の怪物と戦った痕跡が残ってる。これから調べれば、分かることだわ。さぁ、早速報告を…」

 

 ルリが甲兎を倒したことを信じられない吾妻に同僚は周囲をスキャンして事実であると改めて言えば、それを更に証明するために本部に報告の連絡を入れようとした。

 その時に吾妻は人成らざる者の感覚で同僚に迫る脅威を感じ取り、それから同僚と寝込んでいるルリを守った。

 

「何っ!?」

 

「…どうやら、その少女が斃した怪物よりも、もっと恐ろしい物が我らを狙っているらしい」

 

 吾妻の左腕は、同僚を狙った攻撃の所為でズタズタになっていた。ISである打鉄を纏っているにも関わらず、骨が見える程に潰されている。どうやらルリと自分らを狙う敵は、対IS用か、絶対防御を貫く装備を持っているようだ。

 その攻撃が来た方向を吾妻は見て、即座にライフルを持って攻撃が飛んできた方向へ向けて発砲する。風に左右されないビームが狙った方向へと飛んでいく中、攻撃を行った者はそれを躱し、吾妻らの前に着地して姿を見せる。

 

「…ロボット!? この世界の物じゃない! 異世界の物!?」

 

「並々ならぬ相手だ…! おそらく、討伐対象の怪物を遥かに上回る強さ! とても、勝てそうにも無いが…!」

 

 自分らを襲った正体は、謎のロボットであった。サイボーグと言うべきか。その風貌は忍者のようであるが、右肩より見えるキャノン砲が、忍者かどうかの認識を混乱させる。

 そんな忍者か戦闘用サイボーグか分からぬ相手にただならぬ気配を感じ取った吾妻は、同僚に自分が時間を稼いでいる間に逃げるように告げる。

 

「貴殿は逃げよ。あのカラクリの相手、この源吾妻が務める!」

 

「一人じゃ無理だわ。私も…」

 

「否! 拙者一人で十分! 貴殿はその少女を連れ、援軍を連れてまいれ! その間にあのカラクリを拙者一人で抑えて見せる! 行け!」

 

 これに一人では無理だと言う同僚に吾妻は援軍を連れて来るように説得し、彼女にルリを連れて離脱させることに成功する。

 

「必ず連れて来るわ! それまでに死なないでね!」

 

「約束は出来ぬが、善処はしよう!」

 

 ルリを抱え、離脱しようとする同僚にあのサイボーグ忍者が攻撃を行ったが、吾妻の打鉄が抜いた刀に右肩のキャノン砲を破壊されて妨害される。

 その隙に同僚は必ず援軍を連れて来ることを約束し、吾妻がサイボーグ忍者を抑えている間に寝込んでいるルリを抱え、空を飛んで離脱した。邪魔者が居なくなったところで、吾妻は自分の本懐を遂げるべく、ISを解除して自分の奥底に眠る血を解放する。

 

「さて、貴様なら存分に戦えそうだ…! 内に眠る我が血が求めるようにな!」

 

 ISを解除した吾妻に驚くサイボーグであったが、変貌した彼女の姿を見て、直ぐに胸部に搭載されたミサイルコンテナを展開して撃ち込む。全弾撃ち込んでのミサイル攻撃であるが、吾妻はその全てを自分の太刀で抜いて破壊し、サイボーグ忍者に接近する。

 人間離れした速さで迫る吾妻にサイボーグ忍者は近接戦闘に備えるために右腕から高周波ブレードを展開し、彼女が振り下ろす斬撃を防いだ。二つの刃が互いにぶつかり合い、双方が一旦距離を置けば、また接近して互いの刃をぶつけ合う。そこから斬り合いが始まった。

 平安時代末期の太刀と高周波ブレードの打ち合いの毎に火花が散り、甲兎とは違う別の鬼と、機械化された忍者との激しい死闘が繰り広げられる。

 一進一退の膠着状態が続く中、それを打開しようとしてか、サイボーグ忍者は目よりレーザーを鬼となった吾妻に向けて放つが、彼女は異常な再生速度を持っており、撃ち込んでも再生してしまう。そこを付け込まれ、サイボーグ忍者は胸部を斬られた。

 

「中々やるな、カラクリ! だが、拙者はまだ満足しておらんぞ!!」

 

 胸部を斬られたサイボーグ忍者はスラスターを吹かせて一旦距離を置き、斬られた胸部の損傷具合を調べ、戦闘に支障がない事を確認する中、吾妻はまだ満足していないと言って追撃を仕掛ける。

 今度は自分が持つ放電能力で刀に電流を帯びせて斬りかかるが、サイボーグ忍者は自分の回路をショートさせる危険性がある電流攻撃を仕掛けてくると判断し、回避に専念しながら左手の掌より火炎放射器を放射して焼き殺そうとする。

 炎をもろに受けた吾妻は火達磨となるが、構わずにサイボーグ忍者に体当たりを仕掛け、転んだところで電流を帯びた刀で突き刺そうとするが、敵はスラスターを吹かせて躱した。それから左腕より出した手裏剣を火達磨となっている吾妻に向けて放つ。凄まじい火傷を負っている吾妻であるが、再生能力のおかげか死に至らず、飛ばされた手裏剣が幾つか突き刺さるも、戦闘に支障は無かった。

 

「この程度では、拙者は殺せぬぞ!」

 

 全身が大火傷を負っているにも関わらず、戦闘力も落ちていない吾妻にサイボーグ忍者は腰の折り畳み式レーザーライフルを展開し、右腕のブレードを仕舞ってから撃つが、女武人は見えているかの如くそれを躱して斬りかかって来る。

 これを躱そうとしたサイボーグ忍者であるが、吾妻の刀を振るう速さは先よりも速くなっており、左腕を斬り落とされてしまう。

 

「グゥゥ…! うぅぅ!」

 

 左腕を斬り落とされたサイボーグ忍者は目晦ましの閃光弾を地面に叩き付け、ステルス機能を使って姿を消した。

 離れた距離から様子を伺う中、鬼となった代償か、それとも本能に呑まれてしまったのか、火傷より再生した吾妻は我を失って暴れ始めていた。これ以上の戦いは無理だと判断し、サイボーグ忍者は撤退を選んだが、暴走した吾妻はステルス機能を使っている大将の存在に気付き、襲い掛かって来る。

 

「グァァァァ!!」

 

 獣のような叫び声を上げ、見えているかの如く斬りかかって来る吾妻にサイボーグ忍者はステルス機能を解き、右腕のブレードでそれを防ぐ。

 片腕で鬼の斬撃を防ぐサイボーグ忍者であるが、暴走状態となった吾妻の力は凄まじく、いくらサイボーグと言えど、いずれは倒されることだろう。そう思って左足を何度も刀を振って来る吾妻の脇腹に叩き込んだが、痛みすら忘れて暴走している鬼には通じなかった。

 向こうの刀の刀身が先に根を上げて折れたが、暴走している吾妻は関係なしに振って来る。閃光弾を使おうとするが、使おうものなら吾妻の左腕による拳が打ち込まれ、目晦ましを封じられる。

 

「アァァァ!!」

 

 やがて防ぎ切れなくなり、高周波ブレードの刀身に残っている折れた刀が突き刺されば、吾妻は左手をサイボーグ忍者の胸部に突っ込んだ。

 内部より破壊されようとする中、サイボーグ忍者は肉を切らせて骨を切ると言うことわざを知っていたのか覚えていたのか、敵に情報を渡さぬための自爆装置を作動させた。それから動く限り吾妻を抑え込み、共に心中しようとする。その最中にサイボーグ忍者はこの世界で収集した情報を同じく活動している仲間に渡すべく、背中より情報を収めた超小型ポッドを射出した。

 

「グァァァ! うぅぅ!!」

 

 張り付いた敵を剥がそうとする吾妻であるが、敵は動き続ける限り彼女を抑え付ける。

 数秒後、作動していた自爆装置は作動し、吾妻はその再生力が追い付かないほどの爆発に呑まれ、最期の相手としたサイボーグ忍者と共に消滅した。

 吾妻は闘争本能の赴くままに暴走状態で意識を失った状態で、死を迎えることになった。余りにも酷い最期であるが、全力で戦える相手と戦うことができた吾妻にとっては幸せな最期かもしれない。

 

 

 

 吾妻がサイボーグ忍者の自爆に巻き込まれ、共に消滅した後、サイボーグ忍者が放ったこの世界の情報を収めたポッドを射出したので、付近に信号をキャッチした装備が違うサイボーグ忍者がそのポッドを回収した。

 

「フォックスがやられたか…」

 

 拾ったポッドを回収したサイボーグ忍者は、自爆したサイボーグ忍者の名前を言って自分の身体の収納スペースに収める。もう一体のサイボーグ忍者が現れ、任務を続行するかどうかを問う。

 

「サイラックス、任務を続行するか?」

 

「無理だ、セクター。先の騒ぎのおかげで、この世界の連中の警戒が強まった。特殊なレーダーで我々の反応を察知するかもしれん」

 

「そうだな。連中のISが動いている。我々の装備では、二機が限界だ」

 

 黄色いサイボーグ忍者であるサイラックスに、赤い忍者サイボーグであるセクターは任務を続行するかどうかを問う。

 これにサイラックスは仲間のサイボーグ忍者が吾妻と共に自爆した周辺で、ルリを連れて離脱した打鉄の操縦者が呼んだアガサ騎士団の応援部隊が慌ただしく動いており、いくらこの二人が強くても、多数の敵に囲まれる危険性がある。それにアガサ騎士団のISではなくVAが何機か飛び回っている。

 飛び回っているアガサ騎士団のVAを見たセクターは、今の装備では複数のVAと戦うのは難しいと判断し、撤退が妥当であると認識する。

 

「撤退するか無いだろう。データ収集も十分だ」

 

 セクターが撤退を提案したので、サイラックスはそれに応じて左腕の機器を操作し、亜空間への入り口を召還する。二体のサイボーグはその亜空間の入り口に入り、この世界より撤退した。




山の下に更科さんより提供された死亡枠である源吾妻さんも、難しいので、ここでリタイアとなりました。

それと最初に後方枠のシャオリーさんもちょっとだけ登場。
ヘイロー・ウォーズ2の最強のブルートで賊の総帥であられるアトリオックスさんもご登場です。

次回も皆様より提供されたキャラクターが登場予定です。
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