【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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名前:スパルタン・ベルタラ
性別:男
年齢:28歳
階級:元大尉
所属:スパルタンV
乗機:ハイペリオンG
概要:本名オレグ・バルトロニコフ大尉。公的には退官済。元コア・ブースターパイロット。
地球解放作戦・豪州戦線から始まり、月解放戦線や数々の解放作戦で活躍した歴戦の戦士。
乗機を撃墜されて衝撃で下半身不随になり、軍籍から離れざるを得なくなったところ、スパルタンⅤにスカウトされ、戦線復帰を果たす。
ゲイムランド帝国以降の戦いに参加し、これまで一度も自我を優先し味方を巻き込んだ攻撃を行ったことはない。

名前:オルク・スコルティス
性別:男
年齢:31歳
階級:大佐
所属:惑星同盟軍全領域軍第3特別機動師団麾下第13MS混成連隊
乗機:ゲルググメナース(パーソナルカラーは紫)
概要:惑星同盟軍の中においてもかなり危険水準にある、純粋培養的な反地球主義者。最初からゲオルグの麾下にあり、彼の庇護のもと捕虜の虐殺などを散々やらかしてきた。
軍内の敵前逃亡者と反逆未遂者・で構成された、いわゆる懲罰部隊である第13MS混成連隊の指揮官。
両キャラ提供は神谷主水さん

名前:ゲラート・マキシマムス
性別:男
年齢:38歳
階級:少佐
所属:第3特別機動師団
乗機:ザクⅣ(ヘビーコマンダータイプ)
概要:ウェーブした赤い長髪の男。極めて優秀な軍人であり、部下からの信頼も厚い。戦場では多数の味方を指揮し、進行を遅らせながら狙撃による敵指揮官の排除による防衛戦を得意としている。
乗機のザクⅣは重装甲を施した指揮官仕様であり、追加装備にギャンと同じビームアックスと近代化改修を施された135mm対艦ライフルを装備している。

名前:スパルタン・101
性別:男
年齢:不明
階級:不明
所属:スパルタンⅤ
乗機:ガンダムベルフェゴール
概要:初期のスパルタンⅤ。ミニョルアーマーの不適合者であり、情緒不安定。グレイズアインのアインの状態に近い。
キャラ提供はRararaさん

名前:イチマルハチ
性別:女
年齢:21
階級:特務曹長
所属:連邦軍
乗機:ジムⅣ(ジャグラータイプ)
概要:ニタ研出身の強化人間、名前も番号(108)
実戦運用の為に投入された
乗機のジムⅣは両肩にボールみたいなパーツが設置されていて、外観はジム・ジャグラー(Gジェネオリジナル機体)だが、実際にはそのボール部分に格納されている大量のファンネルミサイルをばらまく面制圧を目的とした強襲機
キャラ提供はリオンテイルさん


激しい攻防戦 後編

「少し補給に戻ればこれか…!」

 

 惑星オルドリンでの首都における攻防戦が激しさを増す中、あの惑星同盟軍の第3特別機動師団の師団長であるゲオルグ・トリケラが、戦線に復帰した。自分が補給を受けている間、戦線が押し戻されていることに、ゲオルグは激怒する。

 

「全く、俺が居なければ戦線の維持もできんのか!」

 

 ゲオルグは自分が不在中に戦線が押し戻されていることに激怒しつつも、専用のザクⅣを冷静に操作し、冷静に自身に向かってくる連邦軍機が的確に撃破していく。両腕の角で二機同時に串刺しにして、続けて一機、また一機と撃破していった。僚機の援護も受けずに、単独で連邦軍部隊を圧倒していた。

 

「この程度の敵に押されるとは! この戦線の司令官は無能と見える!」

 

 目前で怯んで動きを止めた連邦軍のジムⅣを引き裂きながら、ゲオルグは自分が不在している間に敵軍に戦線を押された同盟軍オルドリン方面軍の司令官を無能と罵った。

 

「くっ、またしてもガンダムか!」

 

 連邦軍の機動兵器を次々と撃破して暴れ回るゲオルグ専用ザクⅣに対し、挑もうとする機動兵器の集団があった。ゲオルグが見て毒づいたその集団は、全てガンダムタイプで構成されていた。スパルタンⅤ等が乗るガンダムたちである。

 

「このハイペリオンGなら…! たとえ新型機でも!」

 

 ハイペリオンガンダムの発展型であるハイペリオンGを駆るスパルタン・ベルタラは、機体の特徴である光波防御シールドで、複数のキャノンを装備したザクⅣからの砲撃を防御しつつ、機体の右手に持つビームマシンガンの連射で何機か撃破した。

 元のハイペリオンガンダムとは違い、Gは頭部がダガー系の物となっており、正確にはガンダム系ではない。

 

 そのパイロットであるベルタラ、本名オレグ・バルトロニコフは地球の解放作戦の月解放戦線で乗機であるコア・ブースターを撃墜され、下半身不随となって軍席から離れざるを得なくなったが、スパルタンⅤのスカウトを受け、強化手術を受けることで戦線復帰を果たした。

 本格的なスパルタンⅤ集中投入であるゲイムランドの戦いにも参加し、多大な戦果を挙げたが、他のスパルタンⅤ等が自我を優先して味方を巻き込んだり、戦えなくなった敵兵や市民らを虐殺することは無かった。

 極めて真面目な軍人と言えよう。

 

「殺ス…! 殺スゥゥ…ッ!!」

 

 ベルタラとは違い、危険な機体であるガンダムベルフェゴールを駆るスパルタン・101は、この惑星に居る同盟軍全てを殲滅するまで止まらないほどの狂気を放っていた。

 それもそのはず、このスパルタンⅤは四肢が切断され、機体に繋がれた胴体と頭部だけがコクピット内の液体の中で浮いているのだ。これは、実験の失敗と対ニュータイプ用ガンダムであるベルフェゴールとの相性が良いからだ。

 彼はパイロットを使い捨てにするシステムの命令に従って敵の殲滅を最優先としており、この戦場の敵の全てを殲滅すれば、101は息絶える事だろう。

 

「っ!? 待て! お前たち!!」

 

 目前で友軍機を次々とスクラップにしていくゲオルグのザクを見付けたスパルタンⅤのガンダム等は、我先へと周囲の敵機を破壊しながら向かう。これを冷静であるベルタラは止めるが、誰も耳を貸すことなく、対象の殲滅へ向かった。

 

『うわぁぁぁっ!? ば、化け物だァーッ!!』

 

「あの暴れよう、またしても次世代のスパルタンか。先程とは違い、更に狂暴と見えるな」

 

 統制の取れない動きと人間離れした機動で向かってくる狂暴なガンダムと試作PT等に、ゲオルグは臆することなく冷静に動きを見て、パイロットがスパルタンⅤ、それもかなり狂暴な集団だと見抜いた。

 

「だが、このガンダムを超えるザクの相手ではない!」

 

 先に七機のガンダムを破壊したゲオルグは、乗機の専用ザクの逸脱した性能を駆使し、最初の一撃目を躱して両腕の装備された角でそのガンダムを串刺しにした。素早く引き抜き、二機目、三機目と次々とガンダムや試作PTを仕留めていく。

 

「数が多い! むっ!?」

 

『死ねやァァァッ!!』

 

 流石に数が多い上、味方を巻き込む101のベルフェゴールのダブルソニック・スマッシュ砲の高出力ビームには手を焼いたのか、ゲオルグは反地球至上主義者の部下を呼び出した。

 

「このビームは危険だな。スコルティス大佐、我を支援せよ! 繰り返す、我を支援せよ!」

 

 上官の指示に応じ、その反地球至上主義者であるオルク・スコルティス大佐は、自分が率いている第13MS混成連隊と共にゲオルグの元へ馳せ参じた。

 このMS連隊は混成の名の通り、ゲルググメナースに乗るオルクの連隊本部以外はジェニスやザクウォーリアと言った員数以外の部隊であり、例外なくゲオルグ指揮下のザクⅣで編成された督戦大隊によって「支援」される。

 オルクのゲルググメナースは、彼が狙撃手志望だったこともあり、特注の狙撃対応のビームライフルを装備している。

 

「オルク・スコルティスとその第13混成MS連隊、ただいま!」

 

『貴官の所業は目を瞑ってきた。今こそ機関の役割を果たす時だ。貴官を含め、直ちに連隊の全戦力をガンダムやPT共にぶつけよ。拒否する場合は、貴官を私の権限で処刑する』

 

「…了解!」

 

 オルクはゲオルグの庇護下の元、捕虜の虐殺や占領地での蛮行などを行って来た。それにゲオルグが目を瞑ってきたのは、自分の盾にするためである。死よりも恐ろしい上官からの報告に、オルクは屈して配下の連隊と共にスパルタンⅤ部隊に特攻を仕掛けた。

 オルクの連隊本部を除く連隊の殆どの人員は、同盟軍内の敵前逃亡者と反逆未遂者で構成された犯罪者で構成されている。俗に言う懲罰部隊である。

 

「こいつ等、他のスパルタンと同じ!?」

 

 バラバラな機種で編成されたオルクの連隊の特攻攻撃にベルタラは驚くが、乗機のハイペリオンGのビームマシンガンやビームキャノンで応戦して対処する。その際にキャノン砲を装備したザクⅣや上空から大気圏内用のボレロを装備したゲルググメナースからミサイル攻撃を受けるが、即座に光波防御シールドで防いだ。

 

「ワァァァッ! アァァァッ!!」

 

 ガンダムベルフェゴールを駆る101は、特攻同然で攻撃してくるギラ・ドーガやジェニス、ジン、ガフランなどを両腕の大きなストライククローで引き裂き、暴れ回っていた。時にはクロービーム砲を使い、目に映る全ての敵を機体システムの指示通りに殲滅していく。

 

「ギャァァァッ!?」

 

 新型のザクⅣやゲルググメナースでさえ、101の狂暴性とベルフェゴールの性能の前には太刀打ちできず、ストライククローから発生した大出力のビームサーベルでまとめて切り裂かれた。

 

「なんと恐ろしい奴! 貴様は全方位バリアを張るダガーをやれ! 私はあの怪物のガンダムをやる!」

 

『はっ!』

 

 暴れ回るガンダムベルフェゴールを脅威と見なしたゲオルグは、オルクにベルタのハイペリオンGの対処を任せ、単身で突っ込んでいった。向かってくるゲオルグのザクⅣに対し、101のベルフェゴールは当然の如く攻撃を始める。

 凄まじい攻撃であるが、ゲオルグのザクⅣにはフォアランナーの技術が使われており、ベルフェゴールのソニック・スマッシュ砲を防いでしまう程のエネルギーシールドを有している。そのまま近付き、両腕の角で遠距離攻撃を仕掛けた。余りの早い攻撃に、101のベルフェゴールは吹き飛んだ。

 

「う、ウガァァァ…! 殺す! 殺すゥゥゥッ!!」

 

『リミッター解除確認。敵ノ殲滅ヲ最優先トスル』

 

 ゲオルグのザクⅣにこのままでは勝てないと判断した101は、ガンダムベルフェゴールのリミッターを解除した。ただでさえ狂暴なガンダムが、リミッターを外されたことによって更に狂暴となり、強力なゲオルグのザクを吹き飛ばしてしまった。

 

「フン、面白い!」

 

 がっ、ゲオルグ専用ザクに搭載されたフォアランナー製のシールドが別格であり、ガンダムベルフェゴールのリミッター解除の攻撃ですら防いでしまった。

 

「ぎゅ、アァァァッ! 死ねェェェッ!!」

 

 これに怒りを覚え、更に暴走した101のベルフェゴールは急接近し、進路上に邪魔になる物、それが味方であってもストライククローや高出力ビームサーベルで薙ぎ払い、目にも止まらぬ速さで彼のザクを両腕のクローで捕縛。そこから至近距離でソニック・スマッシュ砲を撃ち込んだ。

 

「惜しいな。シールドがオーバーヒートを起こしていれば、私を消し飛ばせて入れた物を!」

 

『ぎょッ!?』

 

「これで終わりだ! ザクこそが、最強のMSなり!」

 

 通常なら消し飛んでいるはずだが、ゲオルグのザクⅣのシールドはオーバーヒートを起こしておらず、全くの無傷であった。リミッター解除でオーバーヒート状態のガンダムベルフェゴールは、そのまま敵のザクの両腕に装備された角で串刺しにされた。

 胴体に確実に叩き込まれたため、コクピット内で溶液の中に居た101は圧し潰され、ベルフェゴールは完全に無力化され、機能を停止した。

 

「さ、流石は師団長殿だぜ…! あの化け物の様なガンダムを…!」

 

 ベルタラのハイペリオンGを僚機と共に特注のビームライフルで狙撃しているゲルググメナースに乗るオルクは、ガンダムベルフェゴールを仕留めたゲオルグに恐怖し、逆らうことは死であると再認識する。

 

「クソっ、こいつら! 命が欲しくないのか!?」

 

 命を捨てて特攻してくるオルクの連隊のMS群に、ベルタラは恐怖を抱き始めていた。いくら光波防御シールドで守られているとはいえ、これほどの攻撃を受けては持ちそうもない。周囲にはほかのスパルタンⅤが駆るガンダムや試作PTが居るが、それも随時オルクのゲルググメナースの狙撃か、ゲオルグのザクⅣに仕留められていく。

 

「バッテリーの残量はまだ十分! これなら、あのザクの攻撃も…!」

 

 次々と味方を仕留めながら迫るゲオルグのザクⅣに恐怖するベルタラであるが、バッテリーの残量に目を向ければ、光波防御シールドを張る分はまだ残っているので少しばかり安堵する。が、ゲオルグのザクの角は、ザムザザーやデストロイガンダムのシールドを貫通する程の威力を有していた。

 それを知らず、接近してきた敵機をビームマシンガンの銃身に取り付けたビームナイフで切り裂いたハイペリオンGは、繰り出されるゲオルグのザクの角を真面に受けてしまった。

 

「ぐっ!? ば、バカな…!?」

 

『その程度のシールドで、私のザクの角を防げると思ったか? ガンダム擬きめ」

 

 一瞬であった。ベルタラは光波防御シールドなら、どんな攻撃も防げると思っていたが、結果はその身を持って知ることとなった。射出された角で機体ごと貫かれたベルタラは、その結果に納得いかない表情を浮かべながら息絶えた。

 

「この戦場で、この私のザクに勝てる者など居ないな」

 

 ベルタラのハイペリオンGを仕留めたゲオルグは、この戦場で自分に勝てない者はいないと豪語する。

 

「む、無理だ…! あいつを殺そうだなんて…!」

 

 どさくさに紛れ、殺そうとしていたオルクは、ゲオルグを殺すことは不可能だと諦めた。

 

 

 

 ゲオルグがオルクの連隊と共にスパルタンⅤを仕留めている頃、側面からくる連邦軍を抑えるザクⅣが居た。

 このザクⅣは増加装甲は施され、背中にはギャンシュトロームのビームアックスを背負い、近代化解消が施された135ミリ対艦ライフルを装備している。

 そのザクⅣを駆るゲラート・マキシマムスは、的確に敵指揮官機のみを狙撃し、敵の進軍速度を低下させていた。

 

「そっちは抑えられているか?」

 

『少佐殿が狙撃してくれるおかげで、敵の動きは鈍くなっております!』

 

「そうか! 無理はするなよ!」

 

 両側面を担当する自分の僚機に、ゲラートは無線連絡を行って無事を確かめれば、指揮官機を狙撃してくれるおかげで敵の動きが鈍くなってやりやすいと返答してきた。これにゲラートは笑みを浮かべ、敵指揮官への狙撃を続行する。

 

「おっ!? なんだこいつ!」

 

 順調に防衛線が維持されていたが、ここで奇妙な装備のジムⅣが現れた。

 そのジム・ジャグラーを彷彿とさせるジムⅣが両肩に設置されたボール二機を展開させれば、ボール部分に格納されている大量のミサイルが発射され、目標へと向かっていく。

 

「うわっ!? これは、ただのミサイルでは!?」

 

 ボール部分から発射されたミサイルは、ただのミサイルではなかった。更なる追尾性を高めたファンネルミサイルである。そのミサイルから逃れられる技量を持つパイロットはこの場にはおらず、次々と被弾して撃墜されるばかりだ。

 それを操るジムⅣを駆るイチマルハチは、ニュータイプ研究所出身の強化人間であり、名前は番号の108から来ていた。ミサイルを全弾発射した後、ボールを両肩に戻し、機体の性能をフルに引き出しつつ、戦闘を継続した。

 

 

 

「こいつは!?」

 

 再び敵軍の進撃を遅らせようと、敵陣後方へ入ろうとしたキースのザクⅣNDカスタムだが、ここで思わぬ妨害者に阻まれた。それは、スパルタン・ガブルが駆るネオガンダムであった。繰り出されたビームサーベルの刃をコールドブレードの刀身で防げば、ガブルの声がキースのザクのコクピット内にも響く。

 

『このコソドロ野郎が!』

 

「だ、誰だお前は!?」

 

『あっ!? てめぇ、あの時のザク野郎か!? くふふふ、こいつは笑えるぜ! 何たる偶然だ!』

 

 その声を聞いたキースは何者かと問えば、ガブルは標的を見付けたことに喜び、サーベルを押す力を強めながら答える。

 

『てめぇを殺そうともしなかった先輩の代わりに、てめぇを殺しに来たんだよ!』

 

「殺す? こいつ、あの時のスパルタン…!?」

 

『ちげぇよ! 俺は甘っちょろい先輩方とは違う! 新生代のスパルタンⅤだ!』

 

 先輩の代わりに殺しに来たと答えるガブルに、キースは敵機の胴体を蹴って距離を取った。

 その際、RFザクに乗って戦っていたガルダーゴンの戦いのことを思い出し、あの時に相打ちとなったシルエットガンダムのパイロットであるスパルタンⅣだと思い込んでいたが、ガブルは否定して追撃の斬撃を加えてきた。

 

「じゃあ、一体誰なんだ!?」

 

『へっ、関係ねぇ! てめぇをぶっ殺すまでだぜ!』

 

 誰なのかと再度質問するキースにガブルは関係ないと即答し、連続でビームサーベルを振るった。

 彼がキース・グライスナーに恨みを抱いたのは、ガルダーゴンの戦いにまで遡る。

 

 ガルダーゴンの地上戦にて、キースが駆るRFザクが、スパルタンⅣが駆るシルエットガンダムと相打ちとなった。両者とも機体から脱出した後、キースはそのスパルタンと鉢合わせしてしまった。

 相手はミニョルアーマーを纏う鋼鉄の超人兵士であり、素手で殴り殺されると思っていたが、スパルタンⅣはキースを見逃し、自分の陣営へとアーマーのスラスターを吹かせて戻っていく。

 

「けっ、スパルタンのくせに甘いぜ! 敵のパイロット生かすとは!」

 

 それを目撃した後のスパルタン・ガブルとなる連邦軍大尉が駆るヘビーガンは、生身のキースを殺害しようと頭部バルカンの照準を向けた。がっ、キースを見逃したスパルタンⅣは、煙幕弾をその大尉のヘビーガンの頭部に放ち、視界を奪って彼が逃げる時間を稼いだ。

 

『だ、誰だ!? 俺の機体に煙幕なんぞ!!』

 

「なにかは知らないが、助かる!」

 

 大尉のヘビーガンが視界を失う中、キース・グライナーは自軍の支配地域まで一気に駆け、見事逃げ切ることに成功した。

 この行為は大尉にとって屈辱となり、スパルタンⅤとなる決意をさせたのだ。

 

「あの先輩はバカだぜ! このザク野郎を生かした所為で、新型機まで与えられちまったじゃねぇか! その所為で味方にこんなに被害が! だからこそ、てめぇを生かしちゃ置けねぇんだよ!」

 

 このオルドリンでの連邦軍の被害を考えれば、ガブルの行為は正当性はある。だからと言って、ただやられるキースではない。使い捨てのトライブレードを全て投げつけ、抵抗を続ける。

 

『このザク野郎、悪足掻きするんじゃねぇ!』

 

「だからと言って、殺されるほど俺は素直じゃない!」

 

 トライブレードにネオガンダムが怯めば、キースのNDカスタムはコールドブレードを叩き込んだ。サーベルで防がれ、再び鍔迫り合いとなる。拉致が明かないと判断したのか、再び互いが距離を取り、ビームによる撃ち合いに切り替える。

 キースとガブルの戦いのみならず、都市部や周辺で戦いが繰り広げられていた。

 

 戦列歩兵のように無人MS群を並べ立て、ビームによる連射で迫るエリザベス・ワイアットの機械化戦列歩兵連隊。

 グレア・スカーレット率いるアポリオン隊に随伴し、傘下の一個中隊を喪失しながらも確実に前進するウルリカの第7大隊。

 デグ・ヴァジャックやバートレイ・ライアール、ヤクシャ・ベアード、アルト・クォーツ、天城ダイシローと言った面々の専用ジムⅣとドズル・ザビ五世やルミア・カーマイルの増援を受けながら交戦するシルフィア・ノーツ。

 進撃するスパルタンⅤのアード、イージス、ゴールと言ったスパルタンたちのガンダム。それに随伴するリブック・レームダックのウィンダム連隊。

 無辜の市民を焼くことを強要されるタラニス・ウィッカーマン。

 ダイシローの暗殺の機をうかがうサム・ビシェット・バロム。

 

 それぞれが任務を全うするために死力を尽くす中、この戦いに終止符を打つ自由の剣が舞い降りた。




早く出来上がったので、ここで投稿~。
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