【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
ゲオルグ・トリケラの命を受け、マリ・ヴァセレートが駆るライジングフリーダムガンダムの抹殺に向かったトライ三兄弟が駆るストライカーとボンバーの専用ザクⅣカスタム。
周辺には量産型ヒュッケバインMk-ⅡやジムⅣと言った連邦軍機が居たが、トライ三兄弟の専用ザクⅣに敵わず、容易く排除されるばかりだ。
一機は去り際にイチーのストライカータイプのブレードで切り裂かれ、もう一機はニーのストライカーのザクマシンガンでハチの巣にされた。三機目はサーンのボンバーの背部大口径キャノン二門の砲撃で吹き飛ぶ。
「見付けたぜ、キラ・ヤマト!」
『兄ちゃん、俺に
『ずるいぜぇ兄貴ィ! 支援の俺にもやらせてれよん!』
そんな危険なトライ三兄弟は、マリのライジングフリーダムを捕捉した。ウルリカの第7大隊と交戦中であり、既にアントン中隊を壊滅させ、本部中隊のジムⅣ等を残すのみだ。
廃墟の市街地に降り立ったライジングフリーダムは回転しながらビームサーベルを振るい、一気に三機のジムⅣの戦闘力を奪った。異常なガンダムに対し、ウルリカの40インチ臼砲のジムⅣ等が応戦するが、頭を切り飛ばされるか、ビームライフルで戦闘力を奪われるだけだ。
「貴様ァ! この私に恥をかかせて!」
同盟軍の援軍としてゲオルグと配下の隊が戦場に現れた以降、ウルリカは恥を晒すばかりだ。
自身が得意とする市街戦で完璧な勝利を得るどころか、相手の無茶苦茶な戦法で予想外の連続であり、既に傘下のアントンとベルタ中隊、チェーザル中隊は壊滅し、残るは自身を含めたジムⅣ二個小隊である。
『だ、大隊長! ノワァァァッ!!』
「今度は何!?」
そんなウルリカに更なる不運が訪れた。ジムⅣ一小隊がトライ三兄弟の手に掛かり、あっという間に壊滅したのだ。
「っ!? お前だけでもォ!!」
残りが自分の小隊となったことでウルリカは冷静さを失い、機体の肩の臼砲をマリのライジングフリーダムに向けて放つ。轟音と共に自分に向けて飛んでくる砲弾にマリは、慌てることなく機体のサーベルを持つ右腕を振るい、その砲弾を二つに両断してしまった。左右に分かれた砲弾は二棟のビルに直撃し、瓦礫同然のビルを倒壊させた。
「な、なっ…!?」
臼砲の砲弾を両断してしまったマリのライジングフリーダムに、ウルリカは恐れおののく中、彼女のガンダムは空かさず反撃を行い、目にも止まらぬ速さで残ったジムⅣの戦闘力を奪い、更には臼砲の砲身を切り裂いた。
「ひっ、ひぃぃ…!」
最大の武器である臼砲の砲身を切断されてしまったウルリカは戦意を喪失し、後ろに後退ったが、マリが逃すはずもなく、蹴られて付近のビルに叩きつけられた。そこからビームライフルを頭部に撃ち込まれ、ウルリカのジムⅣは戦闘力を完全に喪失した。
「へっ、データ通りに甘い男よなぁ!」
『俺なら瞬きする間に皆殺しにできるぜぇ!』
『俺はみんな射殺するけどなぁ!』
トライ三兄弟はマリのライジングフリーダムの実力を確かめるべく、ウルリカらが全滅するまで眺めていたようだ。が、人を殺めない戦い方で、三兄弟はライジングフリーダムに乗っているのがキラ・ヤマトであると思い込んでいる。
「だが、俺たちトライ兄弟に掛かれば!」
『一気にお陀仏だァ!』
『俺の砲撃に耐えられるかァーッ!?』
サーンのボンバータイプからの砲撃の開始を合図に、トライ三兄弟の猛攻が始まった。第一射を躱したが、動きを止めようと二機のストライカータイプがマシンガンを放ってくる。無駄な電力を避けるために躱そうとするも、三兄弟は逃げる方向を予想してそこにミサイルやビームなどを放って抑え込んでくる。
「よーし、ここで一気に…!」
マリのライジングフリーダムの動きを止めたところで、トライ三兄弟はとどめの一撃を見舞おうとした。これにマリはサーンのボンバータイプの位置を確認した後、乗機の左右腰のレールガンを地面に撃ち込んで煙を発生させた。
「うぉ!? 煙で何も見えん!」
『レーダーだ! レーダーを見ろ!』
煙により相手を見失ってしまったトライ三兄弟は混乱する。この隙にマリは機体の背部高出力ビーム砲を展開し、サーンのボンバータイプに向けて放った。レーダーで相手の位置を確認していたサーンは、飛んでくる高出力ビームの対応に遅れ、機体を引き裂かれた。
「あっ、アァァァッ!? 兄貴ィィィッ!!」
両肩をビームで抉られたボンバータイプは、サーンの断末魔と共に大爆発を起こした。
「や、野郎! よくもサーンを!!」
弟を殺され、激昂したニーはマシンガンを乱射しながら左手でブレードを抜き、斬りかかろうとしたが、冷静さを欠いた攻撃であり、直ぐに躱されて胴体にビームを撃ち込まれる。
「う、ウワァァァッ!? 兄ちゃーん!!」
『ニー!? サーンに続いてニーを!! ぶっ殺してやる!!』
サーンに続けてニーの断末魔を聞いたイチーは、完全に冷静さを失い、怒りに身を任せてライジングフリーダムに猛攻を仕掛けた。
「お前! キラ・ヤマトじゃねぇなァ!?」
二人の弟のザクⅣの戦闘力を奪うのではなく、撃破したことでイチーは乗っているのがキラ・ヤマトではないことに気付いた。それが分かったところで、マリに勝てるはずもなく、振るったブレードを躱され、恐ろしい速さで来るビームサーベルの斬撃で胴体を切り裂かれて撃破されてしまう。
「グワァァァッ!? トライ三兄弟が、たった一機のモビルスーツに…!」
最強と自負する自分らトライ三兄弟が呆気なく撃破されたことを信じられないイチーは、断末魔を上げた後に機体と運命を共にした。
トライ三兄弟を難なく撃破したマリのライジングフリーダムは、スラスターを吹かせて別の戦区へと飛び去って行った。
「ふぅ、お二人さんは派手にやってまんなぁ」
マリのライジングフリーダム、リアーダのイモータルジャスティスガンダムが単独で暴れ回る中、回収地点の確保を行っていたサルモン・スピンラッドは、回収の邪魔をしようとする同盟軍機を破壊していた。
『そいつを寄越しやがれェ!』
「さて、わても派手にやりまっか」
回収地点には、ナッパ・ガーランドのジムⅣストライカータイプを長機とするジム小隊が迫っていた。これにサルモンは相手を圧倒すべく、機体の全火砲をそこへ向けて撃ち込んだ。
「この火力は!?」
単機のMSとは思えない凄まじい火力に驚くナッパは即座に避けたが、残り二機の僚機であるジムⅣは間に合わず、その火力の餌食となった。
『うわぁぁぁっ!!』
『た、隊長ォーッ!!』
「パナック! サタケ! こ、この野郎ォォォ!!」
引き裂かれた二機の僚機のパイロットは、ナッパにとって大事な仲間であったらしく、サルモンに殺害されたことで激昂し、バズーカを撃ちながら接近してくる。
「どうやら、怒らせてもうたようやな」
そのバズーカによる猛攻でサルモンはナッパを怒らせたと理解し、ライジングフリーダムの機動力を活かして躱す。
マリの物とは違い、並のエースでも扱えるように一部の機能にリミッターを掛けた為に性能は低下していたが、連邦軍や同盟軍の現行機を上回る性能を有しているため、十分に対抗は可能であった。
「これまでだァ! 死ぃねェェェッ!!」
得物であるツヴァイハンダーの間合いに入れば、サルモンのライジングフリーダムを両断しようと全力で振るう。
「力任せで来ますかいな! だったら、わての必殺技で!」
力尽くで自分を叩き潰さんとするナッパのジムⅣに、サルモンは操縦桿を巧みに動かし、その斬撃を躱した。そこから機体を稲妻のような機動を行い、高速接近する。その凄まじい速さに、ナッパは驚愕する。
「なっ!? こ、この速さは!?」
捉えきれない変則的な機動にナッパは対抗できず、接近を許してしまった。そこからライジングフリーダムは左右腰のレールガンを至近距離から放ち、ナッパのジムⅣを吹き飛ばした。
『馬鹿なァァァッ!?』
「どうでげす、わてのライトニングアタックは?」
上半身が吹き飛んだナッパのジムⅣに向け、サルモンは自分の必殺技はどうだと告げる。無論、ナッパは跡形もなく吹き飛んでいるので、返答は無いが。
そんなサルモンのライジングフリーダムに、同盟軍のザクⅣ部隊が攻撃してくる。これにサルモンは臆することなく、機体の性能に自信をもって対応する。
「リミッター付きでも、わての腕があれば、どんな奴でも木っ端みじん子でげす!」
そう自信を頂きながら、サルモンはミサイルやビームを躱しつつ、ビームライフルで反撃して一機、また一機とザクⅣを撃破していく。
「よし、ここで…!」
天城ダイシローの暗殺を謀らんとするサム・ビシェット・バロムは、戦闘中である彼のジムⅣの背後をとらえていた。サムは即座に照準を定め、後は引き金を引くだけであった。それは、イオナ・ファイルが駆るイモータルジャスティスガンダムによって任務は果たせなかった。
『なっ!? ガンダム!?』
「なに、こいつ…?」
ダイシローのジムⅣメタルジャケットの背後を捉えていたサムであったが、イオナのイモータルジャスティスに見付かってしまったのだ。味方の背後を狙うサムのジムⅣを見付けたイオナは、即座にビームライフルを向けて発射する。
データに無いガンダムからの攻撃に対し、サムの反応は速く、左腕のビームシールドを展開して防ぎつつビームライフルで反撃した。
「もう少しのところで、貴様!」
暗殺を邪魔された怒りでライフルを連発するサムであるが、イオナのイモータルジャスティスは躱しながら同じくビームライフルで反撃してくる。撃ち合いに発展するが、ここで機体性能の差が出てしまった。
「な、なんて機動力だ! この最新型のジムを上回るというのか!?」
接近戦を得意とするイモータルジャスティスを駆るイオナは、サムのジムのビーム攻撃を躱しながら接近し、ビームサーベルを引き抜いて斬りかかる。その乗機を上回る機動力で迫り、ビームサーベルを振り下ろすガンダムに、サムは何とかビームシールドで防ぐが、リアーダと同じくイオナはイモータルジャスティスを乗りこなしており、左足から発生させたビームブレイドを敵機の脇腹に叩き込んで撃破した。
「うぉぉぉっ!? こんなところでぇ!!」
ジムⅣの性能では、イモータルジャスティスには敵わなかった。迫るビームに焼かれるサムは、無念の断末魔の叫びを上げながら消滅した。
『ん、なんだこのガンダム? 敵か!?』
サムに狙われていることも知らず、友軍機を撃破したイオナのイモータルジャスティスに対し、ダイシローは敵と判断して攻撃する。命の恩人であるが、イオナもダイシローはお互いを知らず、ビームを撃ち合いうだけだ。
「うわっ!? なんて性能だ!」
圧倒的な機動力を持って応戦するイオナのイモータルジャスティスに、ダイシローのジムⅣは撃ち負けた。撃ち負けたダイシローのジムは、即座にメタルジャケットを排除して後方へと下がった。
「連邦も同盟も元気だね。ほんと反吐が出る…!」
マリやサルモンと同じくライジングフリーダムガンダムを駆る時崎リオは、まだ避難していない民間人にも構わず戦闘を継続する連邦軍や同盟軍に怒りを覚え、両軍に対して攻撃を行う。
「なんだ貴様は!? 敵なのか味方なのか!?」
上空を飛行してマリと同じように敵味方問わず攻撃するリオのライジングフリーダムに対し、ストライクEを駆るスパルタン・ゴールは混乱しながらも敵とみなし、背中に装備したガンバレルストライカーから有線式ガンバレル四基を展開して攻撃を行う。
そのオールレンジ攻撃にリオは操縦桿を巧みに動かし、その全てを躱し切った。サルモン機と同じく性能が落ちているが、相手が重力下でガンバレルを使っているため、容易に躱すことが出来た。無重力の宇宙であれば、互角程度には持ち込めただろう。
「クソっ、あっちの性能が上だというのか!? ガンダムに乗っているんだぞ俺は!!」
ストライクEはガンダムであるが、OSの所為で性能が落ちているリオのライジングフリーダムはそれを遥かに凌駕していた。当然、機動力もリオ機の方が上であり、重力下での運用に向かないガンバレルストライカーを装備したストライクEでは太刀打ちできず、ガンバレルを全て撃ち落とされた挙句、背中の高出力ビーム砲を撃ち込まれて撃破される。
「ファック! まだあいつを殺していないのに!!」
機体の爆発に飲み込まれる前、ゴールは恨み言を叫んだ。
その正体はサム・ビシェット・バロムであったが、数分前に自分を撃破したリオの仲間であるイオナに討たれたことなど知る由もない。
「えぇい、好き勝手しおって!」
ゴールのストライクEを撃破して更に敵味方問わず両軍の機動兵器を撃破し続けるリオのライジングフリーダムに対し、怒りを覚えるオルク・スコルティスは、乗機のゲルググメナースの特注のビームライフルで狙撃を行う。その狙撃に気付いたリオはシールドで防ぎ、直ぐに左右腰のレールガンで反撃を行う。
「防いだ!? 気付いているというのか!? お前たち、突っ込め!!」
自身の狙撃に気付いて防いだことに驚くオルクだが、即座に囚人部隊を囮にするために突撃させ、ライジングフリーダムを撃墜しようとする。
「こいつ等、味方を! 本当に反吐が出るな! ミケールと言い、あんたらも!!」
味方を囮にして狙撃を続行するオルクに、リオは更に激怒して突っ込んでくる囚人等の機動兵器を撃破しながら、味方ごと撃つ彼のゲルググメナースに向けて突撃する。
「クソっ、役立たず共が!! お前ら突っ込め!!」
味方を粉砕しながら迫るリオのライジングフリーダムに恐怖したオルクは、あろうことか味方を敵に突撃させ、自分だけ逃げようとしていた。
「逃がすか!!」
当然、逃すリオではない。邪魔な敵をライフルにサーベル、シールドブーメランを駆使してある程度を排除した後、リミッターを設けられなかったフルバースト機能を使い、逃げるオルクのゲルググメナースに向けてシールドブーメランを除く全火器を放った。
「ワァァァッ!? ゲオルグ少将ぉーッ!!」
放たれた一斉射に気付いたころにはもう遅く、オルクはゲオルグの名を叫びながらライジングフリーダムの一斉射を受けて乗機のゲルググメナースと共に爆散した。
「軍の野郎どもは、守るべき民間人を殺すのをなんともないのか!?」
リアーダやイオナと同じイモータルジャスティスを駆るシールド立松も、リオと同じく連邦軍や同盟軍に激怒していた。そのため、レーダーや目に見える双方の機動兵器と通常兵器に攻撃を行い、次々と撃破していく。その攻撃は感情的で無差別であり、ザクⅣヘビーコマンダータイプを駆るゲラート・マキシマムの怒りを買った。
「おのれぃ、これ以上好きにはさせるか!」
敵の連邦軍のみならず、味方機まで手を掛ける立松のイモータルジャスティスに、135ミリ対艦ライフルを撃ち込んだ。
武器商人のブラックジャック傘下のパイロットらは無駄な電力消費を避けるため、実弾兵器であっても回避行動を取るのだが、立松は六人のパイロットの中で最下位であり、それを諸に食らってしまった。
「うっ、そんな物で!」
『フェイズシフト装甲か!?』
フェイズシフト装甲のため、135ミリ対艦ライフルの弾頭は弾かれてしまった。それに気付いたゲラートはビームアックスに切り替え、スラスターを吹かせて接近戦を行う。
「こいつに接近戦でやる気か!? 相手になってやる!」
ビームアックスを持って接近してくるゲラートのザクⅣに対し、立松もそれに応じてビームサーベルに切り替え、同じく接近戦で対処する。
「くっ、こいつ強い!?」
『このパイロット、経験が浅いようだな!』
性能差は立松のイモータルジャスティスが勝っているが、経験は性能で劣るザクⅣを駆るゲラートが勝っていた。性能を余り活かしきれず、頼っている立松の技量でゲラートは経験の浅いパイロットと見抜き、ビームアックスを素早く連続で、それも力強く叩き付け、力で圧し潰そうとする。ベテランのパイロットが駆るザクⅣの連続したビームアックスの斬撃に立松は反撃できず、避けるかシールドで防ぐしかない。
『このまま一気に!』
「こ、こんなところで、こんなところで終われるかァーッ!!」
『うぉあ!?』
相手を疲弊させ、一気に叩き潰さんとしたゲラートであったが、死の恐怖を感じた立松は、相手が予想できない行動に出た。それはスラスターを吹かせ、体当たりを仕掛けたのだ。予想外の攻撃に意表を突かれたゲラートは対処できず、体当たりをそのまま受けてしまった。
「うぉぉぉっ!!」
相手のザクⅣを転倒させたところで、立松は空かさずにビームサーベルを抜き、そのビームの刃を素早く敵機の胴体に突き刺す。ゲラートも引き剥がそうと操縦桿を動かしたが、間に合わず、ビームの刃はコクピットまでに達した。
「あっ、アァァァッ!?」
迫るビームの刃を見たゲラートは、絶叫しながら全身を焼かれて絶命する。両腕や両脚はしばらく動いていたが、数秒後にはその場で止まり、モノアイの一つ目の光は消えた。
「はぁ、はぁ…! やった…!」
ゲラートの悲鳴が聞こえ、恐怖を覚えて額に汗を浸らせていた立松は、相手の声が聞こえず、ザクⅣが動かなくなったところで、気を緩めてしまった。
『き、貴様! よくもゲラート隊長を!!』
『殺してやる! 死ねっ!!』
「うっ!? ま、まずい!」
そんな立松のイモータルジャスティスに対し、隊長であるゲラートの仇を討とうとザクⅣ三機が手にしている主兵装を向けて放とうとしていた。気を緩めてしまった立松の反応は遅れ、撃たれる寸前となったが、リアーダが駆るイモータルジャスティスが現れ、一機目をライフルで撃破し、残った二機のザクを両足のビームブレイドで回し蹴りのように要領で二機同時に仕留めた。
「す、すまない! 油断していた!」
『ちっ、下手くそが』
「お、おい! なんだよ!?」
礼を言う立松であるが、リアーダはイラついて下手くそと蔑んでからその場から飛び去った。これに立松は怒るが、リアーダは無視して激しい交戦を続けるキース・グライスナーとスパルタン・ガブルとの戦いに乱入する。
「こいつ!?」
『ガンダムだと!?』
双方の僚機を撃墜し、いきなり乱入してきたリアーダのイモータルジャスティスにキースとガブルは驚きの声を上げ、交戦を止めて応戦するが、上空から迫るガンダムは全てを躱し切り、地上へ降り立って無差別に攻撃し始める。
「んおっ!? 残念だな、ノーマルならいざ知らず、こいつの装甲には火力が足りないようだな!」
リアーダのイモータルジャスティスの頭部バルカン砲を受けたキースのザクだが、NDカスタムの装甲は厚く、バルカン砲を弾いてしまった。コールドブレードの間合いに敵機が居るので、即座に斬りかかったが、機動力や近接戦闘力はイモータルジャスティスが遥かに凌駕していた。
「なんて機動力だ! こいつでは追い付けない!!」
放った斬撃は全て躱され、その挙句、コールドブレードを持つ右腕をイモータルジャスティスの右足のビームブレイドで斬り落とされてしまった。これ以上の戦闘は不利と判断したキースは、閃光弾を発射して目晦ましを行い、戦闘から離脱した。
「勝手気ままに好き放題しやがって! この野郎が!!」
いきなり乱入してきて自分の相手を横取りした挙句に撤退させたリアーダのガンダムに対し、同じガンダムタイプであるネオガンダムを駆るガブルはビームライフルを連発する。その乱射にリアーダのガンダムは躱し切るが、相手はあのガブル。直ぐに躱し切ってビームサーベルで斬りかかった。振るわれるビームの刃に、リアーダも素早く引き抜いたビームの刃で防いだ。
「こいつ、強化兵か? めんどくせーな」
『あぁん? ふざけやがって! ガキがガンダムなんぞに乗って、遊んでんじゃねぇよ!!』
鍔迫り合いとなる中、リアーダは相手のガンダムのパイロットが強化兵の類だと口にすれば、相手がまだ子供であることに気付いたガブルは激怒し、サーベルの押し付ける力を強めた。
パワーこそネオガンダムの方が上であったが、相手はトリッキーな操縦センスを持つリアーダだ。奇抜な武器を持つイモータルジャスティスとの相性も良く、片足のビームブレイドを展開し、蹴りを入れこんでネオガンダムの片足を切断し、素早く距離を取ってからシールドブーメランを叩き込んだ。
「クソがっ! ガンダムに乗ってこの体たらくなんてよ!』
高速で飛んでくるシールドブーメランを避け切れず、叩き付けられたガブルは、ガンダムに乗っているのに敗北した自分を許すことが出来ず、機体と運命を共にした。
「さっきのドライセンみたいな奴と同じく、ちょっと強いな、こいつ」
戦ったガブルの技量が、キースと同レベルであるとリアーダは実感し、自機に戻ってくるシールドブーメランを左腕に装着した。
それから再び空へ飛び、マリと同じく回収時間を稼ぐために時間稼ぎの無差別攻撃を続けた。
後半とエピローグを含めてオルドリン編は終わりです。