【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
「おのれ…! この私の戦場を荒らし回りおって…! ただでは済まさんぞ!」
自分の至福の時である戦場を、マリ・ヴァセレート含める武器商人ブラックジャックの私兵部隊に荒らされたことで、ゲオルグ・トリケラは激怒した。
「フハハハッ! 良いぞ! 良いぞォ!! この私の昂らせる相手が!!」
上官であるゲオルグの怒りをよそに、マクベス・ギーペンラートは待ちに待った強敵と戦えることに心躍らせ、真っ直ぐマリが駆るライジングフリーダムガンダムの方へ、乗機であるギャンシュトロームを向かわせていた。
マリのライジングフリーダムは、回収地点に同盟軍が迫っているのを確認し、近付かせない為にそこへ向かい、ザクⅣやゲルググメナースなどの新型機を含め、地上のジンやジン・オーカー、上空のディンにリオンシリーズらの戦闘力を奪って後退させた。フリーダムの相手のパイロットを殺さない戦い方は、リミッターを解除したOSの所為であり、殺す時はコクピットがあるバイタル部分をずらして狙う必要がある。
「このOS作ったパイロット、殺すのが怖いの?」
ライジングフリーダムの性能を最上限まで引き上げるOSを組んだ元パイロットであるキラ・ヤマトに、マリは殺すのが怖いのかと呟きながら、目に見える敵機の戦闘力を奪い続けていた。
「ほぉ! 見付けたぞ、我が愛しの人よ! さぁ、存分に
マリのライジングフリーダムを見付けたマクベスは、後退してきた味方機が視界を遮ったため、容赦なく機体を両断した。
「こいつ、味方機を。普通じゃないわね」
『ほぅ、
「聞こえてる!? 気持ち悪い!!」
戦闘力を失った味方機を躊躇いもなく切り裂いたマクベスのギャンシュトロームに、マリは普通ではない相手だと見抜いた。無線連絡を入れていないはずだが、マクベスのギャンには聞こえており、正体を知られてしまった。逆にマクベスの声も聞こえてくるので、マリは嫌悪感を抱いたが、強き者との戦いを求める相手は、彼女の気分など気にせずに攻撃してきた。
マクベスの駆るギャンシュトロームはアグネス・ギーペンラート機とは違い、オリジナルのギャンに近く、武装も少ないが、彼の狂気と強い欲望、高い技量でそれを感じさせないほどの戦闘力を誇る。ライフルから放たれるビームを躱し、目にと持たない速さでビームサーベルの間合いまで接近したのだ。
ギャンが持つレイピアの様なビームサーベルの突きは機関銃のように速く、凄まじい技量とオリジナルOSのライジングフリーダムを駆るマリが、回避しか出来なくなるほどである。
「こいつの突き、どうなってるの!?」
『躱すだけかァ!? それでは昂らんぞォ!? 反撃しろォォォッ!!』
反撃する隙が見付からず、ただ回避するだけしかないマリが動揺するが、相手のマクベスは反撃してこないことに苛立ち、連続した突きを止め、相手を粉砕するような突きを繰り出してくる。
相手がわざわざ突きの速さを弱めたので、この隙をマリは逃さず、同じくビームサーベルを抜いてビームの斬撃を叩きつけようとするが、マクベスは来ることが分かって敢えて隙を晒したようで、その斬撃を同じビームの刃で受け止めた。
「誘われた!?」
『そのような剣で、この私を斬ろうとしたのか? それに加減があると見える! 貴様、そのような覚悟で戦場に降り立ったというのかァ!?』
相手の誘いと気付いたマリは機体の左右腰のレールガンを放ったが、その至近距離のレールガン攻撃でさえ、マクベスは自航防盾で防いだ。オリジナルOSでバイタル部分を避ける傾向があるので、ライジングフリーダムの斬撃が避けたことに、OSのことを知らないマクベスは激怒し、盾の縁部分からビームの刃を展開して回転させ、それで切り裂こうと振るってきた。
これにマリは距離を取りつつ、ビームサーベルを相手に叩き付けるが、眼前のギャンシュトロームを駆るマクベスは見えているかの如くサーベルで防ぎ、的確に胴体を突いてくる。
『私を失望させるなァ! 私を本気で殺すのだァ!? 出なければ死ぬぞォ!!』
「なら、望みどおりに!」
興奮して本気でやらねば死ぬぞと脅しながら攻撃してくるマクベスに対し、マリは相手の攻撃を躱すか防御しつつ、反撃の隙を見付けようと視線を凝らした。攻撃は苛烈であるが、期待外れだったことに激怒してか、一機に倒そうとして来る。その攻撃こそ、マリが反撃に出るチャンスであった。更に確立を上げるべく、マリは敢えて敵の攻撃を受け続けた。
『貴様ァ! この私を焦らしているのかァ!? 反撃せん…』
一向に反撃してこないマリに、マクベスが激怒したところで、攻撃が乱雑になった。その隙をマリは逃すことなく突き、ギャンシュトロームの胴体に向けてシールドを叩き込み、ビームの回転刃を装着している左腕をビームサーベルで斬り落とした。
『ほぅ、やるではないか! それでこそ私が選んだ…』
マリがやる気を出したところで、マクベスも本気になって攻撃しようとするが、当の彼女はバトルジャンキーにつき合うつもりは無かった。空かさず斬撃を入れ込み、相手のビームサーベルを持つ右腕を斬り落としたのだ。
『ぬぉ!? 何ということを! クェアァァッ!!』
「こいつまだ!?」
両腕を斬り落とされことで、マクベスは戦意を喪失するどころか、怒って攻撃を仕掛けてきたのだ。これにマリは驚いて反応が遅れ、ギャンシュトロームの頭突きを受けてしまう。
そんな頭突きを受けて後退るマリのライジングフリーダムに、マクベスの部下たちが駆るドムトルーパーやゲルググメナースが駆け付けてくる。
「何をする貴様らァ!? まだ戦いは終わっとらんぞォ!!」
『旅団長殿、お下がりを! 両腕を失った機体では!』
自分の機体を抑え込み、連れ去ろうとする部下たちのドムトルーパーやゲルググメナースに対し、マクベスは激怒する。部下の言う通り両腕の無い機体で戦うなど、無茶にもほどがある。そんな状態で自身の戦死の影響など気にも留めることなく、マクベスが戦おうとするので、こうして無理やりにでも戦場から退避させるのだ。
追撃を敷けようとしたマリであるが、地上からはドムトルーパー多数、上空からは空戦用ボレロを装備したゲルググメナースの一斉攻撃で回避に徹するしかなく、マクベスを逃してしまう。
「奴はどうする!?」
『師団長殿に任せればいい! あのお方なら、勝てるはずだ!』
マリのライジングフリーダムを攻撃するドムトルーパーのパイロットに問われたゲルググメナースのパイロットは、彼女の始末を自分たちの師団の長であるゲオルグに任せればいいと返答し、上官のマクベスを連れて退避した。
「後退した? っ!?」
マクベスの隊が直ぐに退避したので、疑問に思うマリのライジングフリーダムに、ゲオルグのザクⅣの角が迫った。それを済んでのところで躱したマリは、角が飛んでくる方向へ向けて背中の高出力ビーム砲を放った。
「効かない!?」
『貴様が一番暴れている様だな…! 他は貴様を殺せば、直ぐにでも逃げ出すだろう。なれば、まずは貴様だ!!』
高出力ビーム砲を全身に張り巡らされたシールドで物ともしないゲオルグのザクⅣに驚く中、彼はマリを殺せば、リアーダらは退却すると判断し、先に彼女のライジングフリーダムを破壊しようと、愛機の両腕の角を放つ。フェイズシフト装甲すら貫く角に、マリは装甲が擦れたことで受けるのは危険と判断する。
「装甲が擦れた程度で気付くとは、気に入らん奴! だが、ガンダムを斃すこの私のザクから、逃れることなどできん!!」
自分の攻撃の危険さに気付いたことに悪態を付いたゲオルグは、更に攻撃を強める。その攻撃をマリは躱しつつ、上空を飛んで別の場所へと移動する。
「フン、逃げる気か。逃さんと言った!!」
空を飛んで移動するマリのライジングフリーダムに、ゲオルグは逃亡したと判断して追撃する。
一見、ただ戦う場所が悪いから移動しているように見えるが、現在点が回収地点に近いため、ここで戦いを継続すれば、任務を行っているリアーダたちを巻き込む可能性が高い。それを踏まえ、マリはそこから離れてゲオルグと戦おうというのだ。
『ヴァセレートはん、わてらの助けが必要でっか?』
「あんたらじゃ無理よ。あいつ滅茶苦茶だもん」
『そうでっか。んじゃ、わてらはやれることやりますわ』
ゲオルグに追撃されるマリに対し、サルモンは助けが必要かと無線で聞いてくる。これにマリは敵わないから止めろと返答すれば、サルモンらは彼女に加勢せず、本来の任務を行う。
サルモンからの返答の後、マリは回収地点近くまで戦線を押し上げているUNSC陸軍の方へ向かった。自分らの戦いに彼らを巻き込み、戦線を後退させようというのだ。それを知らず、ただマリのライジングフリーダムを破壊する事しか頭にないゲオルグは、角の範囲に味方がいるにもかかわらず、攻撃を敢行する。
「うぉ!? 何をするトリケラ少将!!」
ライジングフリーダムの凄まじい機動力で角を躱したマリだが、その背後にはドズル・ザビ五世のザクⅣが居た。済んでのところで躱すことに成功したドズル五世はゲオルグに向けて文句を言うが、当の本人は耳も傾けず、味方を巻き込みながらライジングフリーダムを攻撃し続ける。
「アンノウンも含め、敵隊長機と共に破壊する…!」
友軍の戦場に現れ、周りを巻き込みながら戦闘を行う双方に対し、イチマルハチが駆るジムⅣジャグラータイプは、両肩のボールからファンネルミサイルを掃射した。弾幕の如く放たれるファンネルミサイルは、複雑な機動を行いながら、目標にしているライジングフリーダムとゲオルグ専用ザクⅣに向かって飛んでいく。
「えぇい、鬱陶しい!」
飛んでくるファンネルミサイルを頭部バルカン砲で撃ち落とすマリのライジングフリーダムに対し、ゲオルグは力尽くで乗機の両腕で粉砕していく。盗用したISとフォアランナーの技術を組み合わさったシールドもあり、イチマルハチのジムⅣが放ったファンネルミサイルは全て迎撃された。これには、流石のイチマルハチも動揺を隠せない。
「そんな…!?」
『死ねぃ!!』
動揺するイチマルハチのジムⅣに向け、ゲオルグは角を放った。凄まじい速度で迫る角を躱そうとするイチマルハチだが、間に合わずに機体左半身を抉られた。幸い、コクピットは避けており、イチマルハチは無傷とはいかないものの、機体からの脱出に成功した。
「こ、こっちにガンダムとザクが来る!」
『なんだと!?』
『あいつらもやれ!』
デブ・ヴァジャックを含めるバートレイ・ライアール、ヤクシャ・ベアード、アルト・クォーツらは焦りながらも、ライジングフリーダムとゲオルグ専用ザクⅣを攻撃した。
「あのザクⅣ、外見はそうだけど、中身が違う…!」
『どういうこと?』
「つまり別物ってことですよ!」
無数の対空砲火を受けるライジングフリーダムとゲオルグ専用ザクⅣを一目見たルミア・カーマイルは、ゲオルグのザクが中身は全くの別物であると見抜く。それをシルフィア・ノーツに問われれば、ルミアは別物であると答え、ドズル五世と同じく攻撃を開始した。
「おのれ、私が居るにもかかわらずに攻撃か!」
両軍からのマリのライジングフリーダムの攻撃に、ゲオルグは巻き込まれた。これにゲオルグは激怒し、UNSC陸軍のジム部隊を角である程度は粉砕した後、友軍であるはずの同盟軍にも攻撃を加えた。
「何をする!? 我々は味方であるはずだぞ!」
『黙れ! この私の戦いを邪魔する者は、何者あろうと排除する!』
味方に攻撃されて乗機の右腕を失ったドズル五世は、なぜ攻撃するのかと問うが、ゲオルグは自分勝手な言い分で脅し付け、自分に攻撃した敵味方問わずに無差別に攻撃する。
「ウワァァァッ!? パージする!」
敵も含めて友軍機を引き裂くゲオルグのザクⅣがこちらに迫ってきたことに、ジムⅣフルアーマーカスタムを駆るアルトは驚き、全弾を撃ち尽くした装甲を解除した。ゲオルグのザクにはシールドの所為で全く通じなかったが、逃げる時間は稼げていた。
「うぉ!? 格闘できるだな、これが!」
マリが駆るライジングフリーダムのビームサーベルで得物である180ミリキャノン砲を破壊されたデグは驚いて後退ったが、直ぐにバックパック左側のビームサーベルを抜いて果敢に挑んだ。何とか奮戦するが、性能と技量が余りにも差があり過ぎ、両足を切断されて機動力を奪われた。
「なんだよそれ!? 強過ぎるにも程があるだろ!」
乗機の両足を斬られ、挙句に右腕を斬り落とされたデグは、余りの差に文句を垂れていた。そこから直ぐに乗機から脱出するが、マリは気にも留めず、次なる攻撃に備える。
「この化け物が! これでも食らえ!!」
次にマリに挑んだのは、二挺のマシンガンを持つジムⅣを駆るバートレイだ。凄まじい弾幕でライジングフリーダムに命中させ、盾を構えさせて反撃を封じた。相手が反撃に転ずる前に、弾切れになった二挺のマシンガンを捨て、二振りのビームサーベルを抜き、一気に距離を詰めて斬りかかる。この攻撃にマリはただ躱すか受け流すばかりだが、最初だけであり、右腕をビームサーベルで切り裂いた後、更に左腕を斬り落とす。
「こいつ、強過ぎる…!」
両腕を斬り落とされては戦えないので、バートレイは直ぐに後方へと下がった。そんなバートレイを助けるためか、マリを攻撃するかは知らないが、ヤクシャのジムⅣ長距離支援型が放ったビームが飛んできた。それをマリのライジングフリーダムは躱し、上空へと上昇した。
「一気に纏めて!」
『あの一斉射はさせません!』
当然、同盟軍のルミアのIRカスタムの攻撃を受けるが、それを躱しながら上空高く飛翔し、ハイマット・フルバーストを起動させ、周囲の敵機を一掃する。
「ウワァァァッ!? 武装解除!」
ハイマット・フルバーストのターゲットには、ヤクシャのジムⅣも含まれていた。他の友軍機が戦闘力を奪われる中、ヤクシャのジムの武装に攻撃が当たり、誘爆に巻き込まれない為に武装を解除した。
「きゃぁぁぁっ! き、機体が…!」
『防ぎ切れない…! わっ!!』
ルミアは躱し切れず、IRカスタムは戦闘力を奪われてしまった。オコエ・ミラージュは乗機のビームシールドで防ぐが、背部の高出力ビーム砲であったため、左腕が大破して倒れた。
ほぼこの辺の敵の戦闘力を奪えたが、一機だけ躱し切った機体が居た。シルフィアのギャンシュトロームであった。ハイマット・フルバーストを終えたライジングフリーダムに、ビームライフルで攻撃した。
「あれを躱す奴がいるなんて!」
『こいつは超めんどくさいけど、絶対に倒さなきゃ!』
ライフルの攻撃を躱しながら反撃する同じくライフルでライジングフリーダムに、シルフィアは果敢に挑み、シールドのビームの回転刃を叩きつけた。強烈なビームの回転場刃をシールドで防いで凌いだが、その代わりブーメラン機能は失われた。更にシルフィアは追撃を仕掛けるべく、ビームアックスを取り出して連続した斬撃を加え、マリに反撃の隙を与えない。その攻撃でシールドは耐え切れず、真っ二つに割れてしまうが、マリは素早くビームサーベルを引き抜き、シルフィアのギャンシュトロームのビームアックスを切り裂いた。
「速い!?」
シルフィアはマリの反応が速いことに驚くも、直ぐに距離を取ってマクベス機と同じくビームサーベルを抜いて相手の斬撃を防ぎつつ、左腕のシールドの回転刃で切り裂こうとする。が、同じ手はマリに通じず、彼女は至近距離のギャンに向けてライジングフリーダムの左右腰のレールガンを撃ち込んだ。至近距離からの攻撃でシールドは破壊されるが、シルフィアの戦意は喪失せず、ビームサーベルを振るって奮戦する。
「そんな、私が押し負けるなんて!?」
激しい空中での斬り合いを繰り広げるマリとシルフィアであるが、持久戦で勝利を収めたのは前者の方であった。得意の接近戦でマリに負けたことにシルフィアは信じられず、四肢を斬り落とされた乗機のギャンシュトロームのコクピット内で驚愕していた。
「寄って集って…もう!」
この連戦は流石にマリを疲弊させたのか、少し苛立っていた。同時にバッテリー消費も激しく、あと十分が限界と言うところだろう。
「お互い、邪魔者は排除できたようだな」
『ちっ、あいつの相手もしなきゃならないなんて…!』
連戦で疲弊しているマリに対し、ゲオルグは余裕の様子を見せていた。彼が乗るザクⅣの背後には、UNSC陸軍と同盟軍双方の兵器の残骸が黒煙を上げている。どうやら、敵味方問わず排除したようだ。
「シールドは既に限界だが、エネルギーはまだ十分か。このような奴、シールドが無くとも勝てるわ」
ゲオルグのザクⅣはシールドが既に切れかけているが、エネルギーが十分であるため、余裕と見てマリのライジングフリーダムに攻撃を仕掛けた。飛んでくる角にマリは機体を回転させ、ビームライフルを撃ち込むが、ザクの全身に張られたシールドで弾かれる。マリはライフルが効かないことを理解しているが、何発も撃ち込めばシールドが切れると読んでおり、左右腰のレールガンも含めて何発も撃ち込んだ。
「シールドが!? この虫けらめ!」
攻撃を受け続けてシールドが限界に達しているのを確認したゲオルグは、直ぐに相手を斃そうと接近して角を叩き込んだ。これにマリは予備のシールドであるビームシールドを展開して防いだ。防ぎ切ったが、ビームシールドを展開していた左腕は破損し、機体は衝撃で吹き飛んだ。が、それはマリの狙い通りであった。
「くっ…! ハァァァッ!!」
『なんだとぉ!?』
凄まじいGに耐えながらマリは血が噴き出す両手両足で力強く操縦桿を動かし、機体を安定させた。それから驚いて動きを止めてしまったゲオルグのザクに向け、残り残量で最後のハイマット・フルバーストでお見舞いする。飛んでくる一斉射を受けたゲオルグ専用ザクⅣのシールドは耐え切れず、喪失してしまった。
「しまった!? シールドが!」
シールドが喪失した後、回復のために回避行動を取ろうとするゲオルグであるが、マリはそれを逃さずにライフルを捨て、ライジングフリーダムの残る全てのバッテリーを使って二振りのビームサーベルの柄尻を連結させ、逃げようとするザクⅣに突撃した。
「や、止めろォーッ!!」
迫るライジングフリーダムにゲオルグは絶叫しながら反撃するが、マリは放たれる角を躱しながら高速で迫り、ビームサーベルを突き刺した。直ぐに引き抜き、爆発に巻き込まれないようにゲオルグのザクⅣから離れる。
数秒後、ビームサーベルを引き抜かれたゲオルグ専用ザクⅣは大爆発を起こした。危険なゲオルグのザクを斃したマリのライジングフリーダムガンダムは、バッテリー切れを起こしてフェイズシフト装甲の鮮やかな色を失い、灰色のフェイズシフトダウンとなった。この状態でも動けるが、戦闘行動は不可能である。
「はぁ…はぁ、かはっ! やっと倒せた…!」
マリの方も機体と同じく限界に近く、ヘルメットのバイザーを開いて吐血した。
次回でオルドリン編最後です。