【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
ISAヴェクタ海軍の長官。キルゾーンマーセナリーに登場する。
ヘルガストに対して並々ならぬ憎しみを抱いており、今回のヘルガーン侵攻作戦の全面的な指揮を執る。
速い話、フリット・アスノの成れの果てのような人。通称ヘルガスト殲滅ババア。
座乗艦は徴用した惑星調査船「コロンブス」号
ジャン・テンペラー
キルゾーン一作目の主人公。二作目では大佐となって巡洋艦「ニューサン」号の艦長となっている。
座乗艦は巡洋艦「ニューサン」号
トーマス・セブ・セブチェンコ
キルゾーン二作目と三作目の主人公。階級は軍曹。ISAアルファ部隊の一人で、ハンバーグみたいな頭をしている。
二作目ではあんまり喋んないが、三作目で中の人ネタで螺旋パワーを発揮し、熱血漢となる。
日本語吹き替えは小西克幸。
リコ・ヴェラスケス
キルゾーン三作に登場したレギュラーキャラ。階級は軍曹。
一作目で仲間を虐殺された経験を持つのか、グレイ長官と同じくヘルガストを憎悪を抱いている。
頭に血が登りやすいが、兵士としては優秀。二作目はぱっとしないが、三作目では頼もしい味方となる。
日本語吹き替えは三宅健太。
三輪防人
スーパーロボットアニメである闘将ダイモスの登場人物の一人だが、劇中の軍人至上主義で危険思想の所為でスパロボではフリー素材と化し、死んでないのに死んでる人。
この作品では地球連邦軍の元帥であり、タカ派の筆頭である。
ISAヴェクタ主導によるヘルガーン侵攻作戦に半ば強引に参加し、自分の手でヘルガストの指導者であるヴェサリ老を捕らえ、英雄になろうと画策する。
惑星ヘルガーン侵攻作戦
惑星オルドリンの戦いが終わって早一週間。
あれほどの血が流されたにも関わらず、戦いは終わることは無かった。そればかりか、また多くの血が流れる大きな戦いが始まろうとしていた。
『我が統合連邦の参加勢力の一つ、UNSCが惑星オルドリンから惑星同盟軍の撃退に成功しました…』
「上層部の連中は、UNSCの連中と張り合うつもりか?」
大規模な侵攻作戦の為、衛星軌道上に部隊が集結中の惑星ヴェクタの
「新型のジムを投入したんだとよ。凄まじい損害を出したそうだぜ」
「まぁ、二軍の陸軍と空軍じゃそんなもんだな。一軍の海兵隊なら、あれだけの損害は出なかったな」
「へっ、俺たちISAなら、直ぐにでも街から同盟軍の連中を追い払えるぜ」
「だろうな」
このセブに対し、同僚であるリコ・ヴェラスケスが声を掛け、新型のジムⅣを作戦に投入したと告げた。それにも関わらず、大損害を被ったことを知らせれば、セブは二軍の陸軍と空軍では当然と返す。
どうやらセブらISAの兵士たちは、UNSCの主力が海軍と海兵隊だけだと思っている様だ。リコの方は自分たちISAが上だと思っているようで、オルドリンに投入されたのが自分たちであれば、早急に同盟軍を惑星全土から撤退できると豪語する。
セブとリコはゲオルグ・トリケラと六機のガンダムの存在を知らないようで、遭遇すれば、UNSC陸軍と空軍、連邦軍と同様にISAは大損害を被ったことだろう。
「さて、俺たちもお呼びが掛かっている。行こうぜ」
「あぁ」
セブとリコが所属する部隊もヘルガーン侵攻作戦に参加しており、二人は装備を持って娯楽室を後にした。
基地には最新鋭機のジムⅣが多数配備され、パイロットたちが作戦のために機種転換訓練を受けていた。パイロットが乗っていないジムⅣは、トレーラーに載せられ、兵員を満載した輸送車と共に車列をなして巡洋艦を宇宙へ向けて打ち上げる宇宙港へ向かっている。セブとリコ、その他のISAの歩兵らを乗せた輸送車も、この車列に加わった。
『艦長、ニューサン号の物資搬入が間もなく終わります』
「なら、まだ時間があるな。私の艦の客人に会いに行くか」
『五分前にはニューサン号の艦橋までお戻りを。次は地上部隊を載せます』
「分かっている。子供じゃないんだ」
ISA海軍の宇宙港にて、セブたちの地上部隊が乗り込む予定の巡洋艦ニューサン号の艦長であるジャン・テンペラーは通信映像で副長からの報告を受け、腕時計の針を見てまだ時間があると分かり、自分の艦に乗り込む予定の客人に会いに行くと返し、部屋を後にした。
彼の巡洋艦のニューサン号も、ヘルガーン侵攻作戦に参加する無数の艦艇の一つである。地上で縦に並べられて打ち上げを待つ巡洋艦群は、物資搬入を終えた後、地上に展開するISA陸軍の部隊を載せていた。戦闘車両を初め、大小の機動兵器を続々と艦内の格納庫へと運んでいく。
当然、打ち上げの基地である宇宙港は厳重な警備が敷かれており、ジェットストライカーを装備したウィンダムの編隊がひっきりなしに飛び交っていた。ミノフスキークラフト搭載の強襲揚陸艦ペガサス改級二隻も、偵察機や早期警戒機、ウィンダムを展開しながら警戒に当たっている。
「よう、リコ。調子はどうだ?」
「ジャンじゃねぇか! こっちは元気だぜ!」
「テンペラー大佐殿!」
宇宙港の廊下でニュース映像を見ていた客人である二人を見付けたテンペラーが声を掛ければ、セブは上官に向かって敬礼を行い、リコは戦友と再開した感覚で彼と握手を交わした。
リコとテンペラーは、惑星ヴェクタにおけるヘルガスト軍の最初の侵攻の際、共に肩を並べて戦った仲だ。セブ大佐であるテンペラーに敬礼するが、リコにとっては戦友なので、階級章は関係ないのだ。
「リコ、今回の新兵については?」
「あぁ、聞いている。防衛戦ならともかく、十八にも満たねぇガキを前線に送り込むなんて…!」
「グレイ長官が兵力増員のため、勤務開始年齢を十七歳まで繰り下げた。我々は子供たちが戦場に行かないように、早期に戦争を終わらせるつもりだったが…」
テンペラーはISAヴェクタ海軍の長官であるアレックス・グレイが、未成年の兵士を前線に投入しようとする決定に納得がいかないようで、その気持ちを数々の前線を潜り抜けてきた歴戦の兵士であるリコに伝えれば、彼もまた心を痛め、彼の気持ちに賛同した。
少年兵を駆り出してしまうことに心を痛める二人に、セブは少年兵などの未成年者が後方勤務であると口を挟んだ。
「大佐殿。お言葉ですが、未成年者は後方勤務です。前線に駆り出されるのは、十八歳からですよ」
「後方とはいえ、ヘルガーンは敵地だ。前線以上に危険だ。それでも安全だと言えるか?」
「なに、一人残らずヒグス共を片付ければ安心ですよ。ガキどもに銃は撃たせません。なんたって撃つはずの敵兵が、一人も居ませんからね」
「そのいきで頼むぞ、セブチェンコ軍曹。子供達には決して銃を撃たせないでくれ」
口を挟んだセブに、テンペラーはこれから侵攻するヘルガーンが敵地で後方でも危険であると返す。後方が安全なのかと問うてくるテンペラーに、自身気に敵兵を一掃して安全を確保して撃たせないようにすると返せば、彼はセブの肩を叩いて期待していると告げた。
「さて、そろそろ時間だ。早くニューサン号へ乗り込め。置いていくぞ!」
「応! ガキどもは戦わせねぇぜ!」
「はっ、テンペラー大佐殿!」
話している内に、予定の時間が迫って来たので、テンペラーがニューサン号の方向へ向かいながら言えば、セブとリコは意気揚々に彼の後に続いた。
「グレイ長官殿、連邦軍の集結が遅れております。主に遅れているのは、三輪防人元帥の軍です」
「あの無能め。せっかくの作戦を…!」
一方、衛星軌道上では、ISAヴェクタ海軍艦隊の集結は予定通りに進んでいたが、作戦に参加する連邦軍の集結が遅れていた。巨大な宇宙船で作戦司令部で艦隊旗艦であるコロンブス号の戦略室にて、遅れている報告を受けたアレックス・グレイ長官は、連邦軍の三輪防人が参加していることを初めて知り、無能と罵って頭を抱えた。
「で、三輪防人元帥はなぜヘルガーン侵攻作戦に参加している?」
「そ、それが…半ば強引に参加してきたようで…」
「既に先遣隊が合流し、全部隊が合流するまで進軍を待てと申しております」
「全く、呆れた物だわ。そんなに英雄になりたいのか」
報告に来た部下たちに、参加予定の無い三輪が勝手に参加していることを問えば、半ば強引に参加してきたと緊張しながら答えた。三輪のことだから、英雄になりたいと思っているのだろうと、グレイは呆れていた。
「作戦は予定通りに行えるか? あの無能の軍が到着してから」
「到着を待って進軍した際、予定はやや遅れますが、物量による圧力でヘルガーンの侵攻作戦の成功率は上がります。問題は、三輪閣下が率いる軍の将兵たちの士気ですが…」
「どうせ無理やり集めたんでしょう。まぁ、こちらの損害が減るだけマシだわ」
隣に立つ参謀に、作戦は予定通り行えるかと問えば、参謀は数が増えたことで作戦の成功率は上がると自身気に答えた。が、三輪の軍の将兵たちの士気を気にしており、その懸念を口にすれば、グレイは自軍の盾代わりになると、ポジティブに考えた。
「十二時方向、ISAヴェクタ海軍の艦隊を確認!」
「ほぅ、わしの到着を待つとは!
そのグレイから無能呼ばわりされている三輪防人は、座乗艦の艦橋内で操舵手から先発することなく待っている報告を受け、自分に対しての忠誠心があると勘違いしていた。もっとも、自軍の損害を抑えるため、弾除けにするためにわざわざ待っていたのだが、自分の武勲のことしか考えていない三輪は、グレイの狙いに全く気付いても居ない。
「前方に補給艦群を視認。どうやら、我が艦隊のために用意してくれたようで」
「はははッ! 余ほどわしに媚を売っていると見える! あのヴェクタンが若い女であれば、良かったがな!」
長旅でかなりのエネルギーを消耗していると見てか、三輪が引き連れてきた大艦隊に補給作業が行われた。参謀の一人が自分らのために補給を用意してくれたと告げれば、三輪は更に上機嫌となって自分に媚びへつらっていると勘違いする。
そこで止めればいい物を、あろうことか三輪はグレイの年齢を揶揄した発言まで口にする。この発言で艦橋内が凍り付いたが、当の発言者である三輪は全く気付かず、上機嫌に高笑いを上げていた。
「まぁ、あの婆にはそれなりの報酬でも用意してやるか。で、補給はいつ終わる? 先攻はわしの艦隊か?」
「お待ちを。今、ISA作戦司令部に確認いたしますので」
一人上機嫌な三輪は、補給がいつ終わるのか、先の攻撃は自分の部隊なのかと矢継ぎ早に問えば、側近の一人が作戦司令部であるグレイのコロンブス号に通信で確認しに向かった。数十秒後、確認が取れたのか、三輪に報告しに戻ってきた。
「確認しました。補給は三時間後に終了予定。先攻は我が艦隊であります」
「フハハハッ、やはりわしに恩を売りたいようだな! わしが
期待通りの返答を聞いた三輪は高笑いを浮かべ、自身の軍がヘルガーンの首都を防衛するヘルガスト軍を討ち倒し、ヴェサリ老逮捕という成果を上げた後、それなりのポストを約束すると伝えろと返した。
この時点で配下の参謀らはグレイが自分らを敵の戦力を図るために先攻させるものであると気付いていたが、今の三輪にそれを伝えれば、気分を害してヒステリックに罵られた挙句、参謀を降板させられるので、誰も上申できなかった。
「なら、前祝と行こう! 大佐、大至急、高級酒を持ってきたまえ!」
「はっ、直ちに」
彼女の手のひらで踊らされていることにも気付かず、上機嫌な三輪は戦勝への前祝として、部下に高級酒を持ってくるように命令した。自分らの将の機嫌に合わせ、笑みを浮かべている部下たちであるが、誰も心から笑っておらず、作り笑顔だ。それを示すかのように、艦橋内のクルーらは、三輪に気付かれないように白い目で彼を睨み付けていた。
『わーっはっはっはっ! ヒグスの親玉のヴェサリ老め、首を洗って待っているが良いわ!』
「フン、滑稽だな。あんな無能が司令官では、兵が哀れだ。まぁ、その方がいいが」
高級酒を飲み、一人だけ前祝をする三輪の滑稽な映像を見たグレイは、配下の兵が哀れであると呟いたが、その犠牲に心を痛めてなどいない。むしろ、真の目標を果たし易いと思い、少し媚びれば御しやすい三輪の介入に感謝していた。
三輪防人長官の使いやすさに驚きだわ。流石はスパロボのフリー素材にされることはある。
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