【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
性別:女
年齢:17歳
階級:海軍少尉
所属:ISAヴェクタ海軍
乗機:エクスバイン
概要:金髪碧眼ツインテールの少女。一人称は「あたし」。幼いころにヘルガスト軍に両親を殺され、ヘルガーンに復讐するため軍に入り今の立場になる。グレイ長官並の嫌悪感を持つ。
名前:ラーズ・ファッシ
性別:男
年齢:17歳
階級:上級兵曹長
所属:ISAヴェクタ海軍
乗機:AMガンナー
概要:割賦のいいオドオドしがちな少年で、一人称は「僕」。メード・ミルの部下兼幼馴染みでメード同様ヘルガスト軍に家族を殺される。ヘルガーンは憎いが、それ以上に幼馴染みのメードが心配で、昔のように明るい女の子に戻ってほしいと願っている。
キャラ提供はハナバーナさん
名前:ナナミ・ウミキタ
性別:女
年齢:26歳
階級:海軍少佐
所属:ISAヴェクタ海軍
乗艦:巡洋艦「キイ」号
概要:惑星ヴェクタの出身のISA海軍の軍人。無人艦隊「ラビット」の司令官でもある。無人艦艇は、座乗艦から操作する。
キャラ提供はG-20さん
名前:キャロル・グレイ
性別:女
年齢:18歳?
階級:海軍少尉
所属:ISAヴェクタ海軍
乗機:ヴェクタガンダム
概要:惑星ヴェクタで独自開発されたガンダムのパイロット。
ISAヴェクタ海軍長官アレックス・グレイの娘。だが、二十五年ほど前に死産した娘と同じ名前である。
18歳の少女にしては、MSの操縦技術が異常なまでに高く、実戦経験がないにも関わらず、戦闘に対する恐怖心もない。このことから、死産した娘のDNAを使った戦闘用コーディネイターではないかと噂されている。
「よし、敵艦隊を捕捉。敵艦隊はISAやUCAが使っている艦艇ばかり! 所属はおそらくヴェクタのISAだろう! 本来はヘルガスト軍の連中が狙っているが、今回は我々大和帝国海軍は頂く! 各機、兵器使用自由! 手当たり次第に撃沈しろ!!」
大宇宙大和帝国海軍の機動艦隊より発艦した可変MS「烈風」の大編隊は、ISAヴェクタ海軍のヘルガーン侵攻軍を捕捉した。
その惑星ヴェクタのISA全戦力ともいえる連合艦隊を目にした大編隊の指揮官機は、育った環境故に持った優性思想と眼前に並べられた戦果に目が眩み、後続を待たずに攻撃命令を出し、艦隊に襲い掛かる。
「護衛部隊は敵防空部隊に対処しろ! 雷撃機は敵艦のみに集中だ!」
護衛隊の烈風に敵艦載機の対処を任せ、自身はオプション武装の対艦ミサイルを装備した烈風の攻撃機隊と共にISAヴェクタ海軍の連合艦隊へと突撃する。
「真下から敵大編隊接近!」
「真下から来たのか!? 直ちに迎撃態勢! 残りの艦載機を展開させろ!」
本隊の真下から大編隊が来たので、ヘルガーン侵攻軍旗艦のコロンブス号の真下で警戒していたISA海軍の艦隊は、驚きながらも迎撃態勢を取り、待機させている艦載機を展開させた。
ジャベリンにドートレスネオ、ウィンダム、クランシェ、ジムⅣと言った多数のISAの防空部隊がビームを一斉に放ち、複数の烈風を撃墜する中、躱し切った烈風の集団は敵機動兵器集団と交戦状態に突入する。
『へ、編隊長殿! もう持ちません! ノワァァァッ!!』
『柿崎ィーッ!!』
「損害に構うな! 我が大和帝国海軍はこの程度で怯まん!!」
コロンブス号の下方を守る艦隊の迎撃で、撃ち落とされていく烈風が続出する中、独断専行した編隊長は怯むことなく、目前に現れてビームライフルによる攻撃を行うジャベリン数機に反撃し、何機かを撃墜して僚機の集団と共に突破する。
『うわぁぁぁっ!? 熱い、熱い!』
『お母ちゃん! た、助け…』
『第4中隊に続き、第3中隊、全滅! これ以上は!』
「構うなと言っている! それでも帝国海軍軍人か!? 進めェッ!」
この間に何機もの烈風が脱落していくが、編隊長は損害に構わず突撃を続け、多大な犠牲を払って艦隊をミサイルの射程距離に捉えた。
『ひ、被害甚大です! 戦闘継続は困難であります!』
「クソっ、情けない奴らめ! 護衛機は何をしているんだ!?」
射程距離まで接近することに成功した烈風の対艦攻撃体であるが、大半は撃ち落とされ、二個中隊くらいしか残っていなかった。部下は戦闘継続が困難であると言うが、編隊長は構わないどころか、護衛部隊に文句を言っていた。その護衛の烈風隊も、数に押されて壊滅状態であった。それにも関わらず、編隊長はミサイルの射程を敵巡洋艦に定める。
それを阻止するため、防御陣形に展開している数十隻の駆逐艦やフリゲート艦は搭載している対空機銃を浴びせるが、烈風の装甲を貫けず、接近を許していた。
「この烈風は対空機銃は効かんのだ! 全機、ミサイル発射!!」
対空砲火に晒されながらも、烈風の対艦攻撃隊はミサイルを発射した。狙ったのは、千メートル級の巡洋艦だ。流石に対艦ミサイルは対空機銃を弾くほどの防御力は有しておらず、徐々に数を減らしていく。一隻は轟沈し、二隻目は大破。三隻目は中破した。
「えぇい、この程度とは! それに戦力を消費し過ぎた! ならば、我が身をもって敵艦へ特攻する! 後続の為にも!」
その軽微な戦果に満足できない編隊長は、巡洋艦一隻を道連れにするべく、眼前の敵艦に特攻を行った。
敵に投降するか、わずかな望みを賭けて離脱しようとするのが包囲された普通の軍人としての選択であるが、誇りや大義、祖国への忠誠に殉ずる大和帝国軍人にそのような二択は存在せず、ただ祖国への忠誠と後の味方の為、自らの身を犠牲にしてまで目標を完遂させるのみだ。
「編隊長殿が、敵巡洋艦に特攻するぞ! 我らも続け!」
『駆逐艦やフリゲートではだめだ! 巡洋艦だ! 巡洋艦と空母に特攻しろ!』
上官が自ら特攻すれば、部下の烈風たちもそれに続いて敵艦への特攻を仕掛ける。逃げるか降伏する者が出るはずだが、上官への絶対服従と家の威厳、祖国への忠誠心に縛られた彼らもまた大和帝国軍人であり、敵艦への特攻を敢行する上官の後に続く。これは祖国に対する愛国心と言うより、妄信的な狂気だ。恐怖で震えているパイロットもいるが、恐怖心を一時的に無くす危険な薬物を投与し、無理やり特攻しようとする。
「や、奴らカミカゼをやるぞ! 巡洋艦と空母を守れ!」
この大和帝国海軍の特攻は、何度も行われてきたのか、ISAは必死に特攻機を撃ち落とそうと弾幕を激しくする。その弾幕をもってしても、重装甲と化した烈風を落とすのは容易いことではない。駆逐艦やフリゲート艦が対空ミサイルで何機かを撃ち落としても、怯むことなく残りの烈風は、巡洋艦と空母へ向かっていく。
「クソ、止まりやがれ! 心中野郎ども!!」
追撃するジムⅣ数機は、特攻する烈風の編隊の背後を取り、ビームライフルを撃ち込むが、何機落とされようが、被弾しようがお構いなしに敵艦への特攻を止めない。
「一緒に、死ねぇ!」
『うわぁぁぁっ!?』
被弾し過ぎて飛行できなくなった烈風は、MS形態に変形し、追撃してくるジムⅣに張り付き、道連れにするために自爆した。
「駄目です! 止まりません!!」
「回避ィーッ!!」
異常ともいえる特攻戦術を止めることは出来ず、二隻の巡洋艦と一隻の空母が烈風の特攻で甚大な被害を被った。回避行動を取ったためと必死の迎撃で撃沈には至らないが、航行に支障が出るほどの損害だ。
「うぉぉぉっ! 大宇宙大和帝国、万歳ィーッ!!」
編隊長が乗る烈風は、巡洋艦の艦橋へ体当たりし、一隻の巡洋艦の指揮能力を奪った。
「下方防御の第6艦隊、戦闘力の三十パーセントを喪失。戦闘継続困難として、旗艦のマリア・レッペル号より再編要請」
「国粋主義の狂信者どもめ、やってくれる。第6艦隊、後退を許可する。後方で待機中のキールゼンの第8艦隊を下方の防御に付けろ」
「はっ! 作戦司令部より第6艦隊へ…」
通信士官からの報告で、烈風の大編隊による対艦攻撃と特攻で損害を被った味方艦隊からの後退要請に、グレイ長官は苛立ちながらも要請に応じ、代わりの艦隊を座乗艦のコロンブス号下方の防御に回せと指示を出す。
それに応じ、特攻で被害を被った艦隊は下がり、代わりに後を追っている無傷の艦隊がコロンブス号下方の防御につき始める。航行不能な艦艇は、負傷者を初めとする乗員たちや無事な兵器などの物資を運び出してから、その場で自沈されるか艦隊から切り離された。
作戦司令部であり、ISAヴェクタ海軍連合艦隊の旗艦である民間徴用艦コロンブス号の艦内にて、ミシュリーヌ・ル・ベーグら取材クルーたちは、アナウンスで敵撃退の報を知り、隠れていた部屋から飛び出す。
『第6艦隊が敵大宇宙大和帝国海軍の攻撃を撃退。繰り返す、第6艦隊が…』
「ふぅ、終わったか」
「敵は大和帝国だってよ。また特攻だろうぜ」
「恐ろしいな。よくもそんなことが出来るな」
「異常なんだよ、あの国は。昔見た古い反戦物の戦争映画に出てくる追い詰められた国みたいだ」
近くで隠れていた整備兵らも同じく飛び出し、特攻を行う大和帝国は異常だと口にする。
「と、特攻って…今時そんな恐ろしいことを…」
「まさか本当に特攻するなんて…」
整備兵らの会話を聞き、取材クルーらは表情を真っ青にする。ミシュリーヌも同様で、平気で自身の命を投げ出す大和帝国軍の将兵らのことを聞き、表情を曇らせていた。
「おっ、ありゃあ爆乳のキャスターじゃねぇか。なんでハンガーに来てるんだ?」
「追い払え! ここの取材は許可してない!」
ミシュリーヌらが偶然にも入ってしまったところは、機動兵器らを収容しているハンガーであった。
一部の部隊にしか配備されていない
ミシュリーヌを初め、取材クルーらが見たこともないヴェクタガンダムに視線を集中していると、一人の整備兵が一際目立つ彼女を見付ければ、整備を統轄している士官は左耳に付けた小型無線機を使い、警備兵らに追い払うように指示を出す。それに応じたLS57サブマシンガンを持つ警備兵らは、ミシュリーヌらの前に立ちはだかり、ハンガーから早急に離れるように告げる。
「ここからは立ち入り禁止だ。早急に立ち去れ」
「あの機体は?」
「軍事機密だ! それとカメラも映すんじゃない! 壊されたいのか!?」
警備兵の要求に対し、ミシュリーヌはヴェクタガンダムやヴェクタガーディアンのことを問えば、軍事機密だと言って応じない。カメラマンがその二つの機動兵器をカメラに映そうとすれば、警備兵がレンズを左手で抑えて映さないようにし、脅し始める。
「わ、分かりました! では!」
駄目押しにサブマシンガンの銃口を向ける素振りを見せれば、ミシュリーヌは慌ててハンガーより立ち去った。
「えっ、子供…?」
その時、この軍隊気質な空間には似合わないツインテールの少女と小太りの少年、アレックス・グレイの面影がある少女が、ハンガー内へと向かっていくのが見えた。三人ともISA海軍のパイロットスーツを身に纏い、ヘルメットを抱えていたが、体格が軍人とは思えないので、ミシュリーヌは困惑する。彼らに随伴するパイロットの女性士官に、それを問おうとミシュリーヌは声を掛ける。
「あの、その子たちは?」
「取材許可は下りていない! 警備兵の誘導に従い、退避区画へ行け!」
「でも、あの子たちは軍人では…」
「失せろ! これ以上聞くようなら、スパイとして連行する!」
あの少年少女らのことを聞けば、凄い剣幕で怒鳴られた。それでも食い下がらず、軍人ではないのかと聞こうとしたが、いつの間か背後に回っていたもう一人の女性士官に肩を掴まれた挙句、スパイとして連行すると脅され、従わざる負えなかった。
「さぁ、こちらへ」
「ベーグさん、これ以上は無理だ」
「えぇ、分かったわ」
これ以上の取材は無理と分かったミシュリーヌは、女性士官と警備兵たちの誘導に従い、取材クルーたちと共に退避区画へと避難した。
『敵機並び敵艦隊襲来! 繰り返す、敵機並び敵艦隊襲来! 当連合艦隊は戦闘状態に突入した! 各員は担当部署に着き、応戦せよ! 繰り返す、各員は…』
コロンブス号にも敵部隊が迫ってきたため、取材を続けている場合ではなかった。敵の襲来を知らせるアナウンスが艦内中に響き渡る中、ミシュリーヌはコロンブス号の元々の乗員らと合流し、退避区画へと避難する。
「ありゃガキだぜ! なんでエクスバインとその支援メカに乗ろうとしているんだ!?」
「専用のパイロットさ! つべこべ言わず、早く出撃準備を始めろ!」
整備兵らもその少年少女たちの存在を知らなかったのか、一人が問えば、仕事の合間にもう一人が答え、口喋ってないで仕事をしろと怒鳴りつける。
「敵はヘルガスト軍?」
「また大宇宙大和帝国よ。大艦巨砲主義と特攻で私たちを殺そうとしてるわ!」
「ちっ、ヒグス共じゃなく、ミートボールなんて!」
「頼むわよ!」
「分かってるって! あたしに任せて!」
ツインテールを収めるようにヘルメットを被り、敵が何なのかと問う金髪碧眼の少女、メード・ミル海軍少尉が担当整備に問えば、女性整備兵は大和帝国海軍と答える。敵がヘルガストではないことに舌打ちしたメードは、エクスバインに乗り込み、健闘を祈る整備兵に敬礼してハッチを閉める。
「メードは大丈夫かな?」
「人の心配してないで、自分の心配をしろ!」
「分かってますよ。ハッチ、閉めますよ!」
エクスバインの支援メカであるAMガンナーに乗り込むラーズ・ファッシ上級兵曹長は、メードの心配をした。だが、整備兵に注意され、コクピットに乗り込んだ。
「キャロル・グレイ海軍少尉より司令部へ。応答願います」
ハンガー内で次々と自分の機体にパイロットたちが乗っていく中、グレイ長官の面影がある少女、キャロル・グレイは自身の機体であるヴェクタガンダムに乗り込んだ後、無線機で司令部に連絡を取る。
『なんだ? グレイ少尉、どうした?』
「あぁ、お母さん。私、初めての実戦で緊張しちゃって。ちゃんと出来るかな?」
『ここではグレイ長官殿よ、キャロル。何、あなたならちゃんとできる。訓練通りにやれば、敵を撃退できる』
「うん、じゃなくて了解であります、グレイ長官殿」
キャロルはアレックス・グレイの娘であったようだ。初めての実戦で緊張していることを伝えれば、グレイ長官は言い方を訂正させ、訓練通りにやれば出来ると勇気付けた。これに緊張が解れたキャロルは、敬礼してから無線を切った。それからヘルメットを被り、コクピットのハッチを閉じる。
『各機、スクランブル! 繰り返す、スクランブル!』
出撃命令のアナウンスが響き渡る中、ハンガー内にある機体は次々とコロンブス号からカタパルトを使って出撃していった。
「敵艦隊、下方や側面の敵編隊と共に急速接近!」
「ウミキタ少佐、ラビット出撃準備!」
『イエッサー』
長距離レーダーで大和帝国海軍の大編隊と共に敵艦隊の接近を知れば、グレイ長官は無人艦隊の出撃を命じた。
その無人の艦艇で編成された艦隊を操作する巡洋艦「キイ」号の艦内に設置された無人艦隊を操作する装置で、無人艦隊の司令官であるナナミ・ウミキタ海軍少佐は命令に応じ、部下たちと共に無人艦艇を操作し始める。
巨大なコロンブス号の甲板に駐機されていたバーミンガム級宇宙戦艦三隻、ラー・カイラム級宇宙戦艦二隻、マゼラン級宇宙戦艦二十隻が発艦していき、敵艦隊が来る上方へ展開していく。艦隊には無人ではないMS部隊が搭載されていたが、搭載されているのはラー・カイラム級のみであり、搭載機のジャベリン全機は全て出て行った。
この無人艦隊の任務はバルーンと同じく囮であり、艦隊戦をする物ではない。砲撃力が高い艦艇ばかりであるため、無視できない存在でもある。命中率は細かい操作ができないために低いが。
「佐渡の機動艦隊はしくじったようだな。やはり大艦巨砲主義こそが至高なり! 艦隊旗艦武藤より全艦に通達! 主砲の射程距離まで敵艦隊へ前進! 艦隊決戦を挑み、その巨砲の一斉射をもって敵連合艦隊を撃滅せよ!!」
ISAヴェクタ海軍の連合艦隊に迫る大和帝国海軍の艦隊の提督は、狂信する大艦巨砲主義こそが絶対の物であると掲げ、全長千八百メートルはある巨大戦艦の艦橋から配下の戦艦や重巡洋艦、軽巡洋艦に駆逐艦とフリゲート艦に主砲の射程距離まで前進しろと叫んだ。防空面の事もあり、千メートル級の広さを生かして多数の艦載機も搭載でき、更には空母一隻が艦隊に随伴している。が、大艦巨砲主義の提督からは軽んじられているようで、かなり後方の配置であった。
配下の艦隊もこの提督と同じ思想なのか、誰も拒まずに賛同して艦隊決戦を挑むため、旗艦の巨大戦艦に続けてヴェクタ連合艦隊に突撃した。
次回は回想かな。