【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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陣営:UCA
名前:ハルド・ゴードウィン
性別:男
年齢:35
階級:少佐
乗機:Gキャノン
MS部隊の隊長格。冷酷非道で目的完遂の為なら、味方を捨て駒にするのも辞さない

陣営:UCA
名前:ギルド・ハーミット
性別:男
年齢:21
階級:少尉
乗機:量産型ヒュッケバインMK-II
攻撃部隊のエース、少々傲慢な部分はあるが実力は確か
キャラ提供はRararaさん


ロンド・ベルVS連邦軍 その1

「UCA海軍の部隊が接近している? 援軍なのか?」

 

 ロンド・ベルと共同戦線を張るインフィニティの艦橋内にて、連邦傘下のコロニー連合軍(UCA)の接近を知ったラスキー艦長は、今更ながらの遅い援軍なのかとレーダー手に問う。

 

「いえ、先遣隊のようです。数は機動兵器二個大隊ほど。機動兵器群の後方にフリゲート三隻と駆逐艦一隻」

 

「UCA海軍第31艦隊より通信! ロンド・ベルの件について返答を求めております」

 

IFF(味方識別装置)を発していない小艦隊を見付ければ、そうなるな」

 

 レーダー手が先遣隊の編成について答える中、通信手は先遣隊を派遣したUCAの艦隊が、ロンド・ベルの事についての通信が入っていることを知らせる。

 

「特務部隊であると答えてみては?」

 

「その言い訳が通じるならやってみるが、様子見をしていたあたり、事前に調べてから動いたんだろう」

 

「傭兵部隊と答えてみては?」

 

「単独でMS一個大隊を葬れるガンダムを有し、四倍以上の数の敵部隊と互角にやり合うロンド・ベルが、傭兵部隊だと信じられるとも? 下手をすれば、裏切り者と見なされるぞ」

 

 AIより特務部隊と返答してみればと提案されたが、ラスキーはUCAが事前に調べてから動いていると判断し、その手が通じないことを伝える。

 仮に協力している傭兵部隊だと答えても、信じてもらえず、最悪の場合は裏切り者と見なされ、攻撃される場合がある。

 

「とにかく、ブライト艦長にUCAが来たことを知らせよう。通信士、ラー・カイラムに通信回線を開け」

 

 UCAが来たと言うことは、連邦軍の艦隊も来る事は確実なので、ラスキーはその到来をブライトに知らせるべく、ラー・カイラムに通信回路を開くように通信士に伝えた。

 

『ブライト艦長、UCAだ! 彼らが来たとなると、連邦軍が出てくる!』

 

「やはり来たか。彼らには我々の独断であると返してくれ。ヘルガーンへは、我々だけで降りるつもりだ」

 

 ラスキーからの知らせを受け、連邦軍が来ることを察したブライトは、インフィニティを守るために自分らの独断だと告げ、ヘルガーンへは自分たちだけで降りることにする。

 

『それほどの戦力で大丈夫なのか? 厳しいぞ』

 

「これまで無茶はやって来た。いつものことだ」

 

『まぁ、我々も多少は無茶をしているが。上にバレない程度に、支援はさせてもらおう』

 

「そうしてくれると助かる。では、手順通りにな!」

 

 スーパーロボット軍団が居ない状態で、敵地である惑星ヘルガーンに降りることを心配するラスキーに、ブライトはいつものことだと返した。これにラスキーは、上からバレない程度の支援を約束すれば、ブライトは感謝して連邦軍が来た場合の想定で動くように告げ、それから通信を切る。

 

「想定の範囲内だ。各員、後方にも注意しろ! 場合によっては、連邦軍との交戦もある!」

 

 不安に思う艦橋内のクルーたちの視線に、ブライトは想定の範囲内であると告げ、連邦軍との交戦に備えるように告げた。

 

 

 

『なんだ、ありゃあ? 動く戦争博物館か?』

 

「フフフ、こりゃあ楽勝だな。中佐への昇進は間違いなしだ」

 

 命令を受け、出撃したUCA先遣隊のMS部隊は、ロンド・ベルを捉えていた。

 自分たちから見れば、ロンド・ベルの装備は博物館に飾っているような機体ばかりであり、一人のパイロットは動く戦争博物館だと舐めて掛かる。UCAの装備も連邦軍の払い下げばかりだが、ロンド・ベルの装備より上であった。

 それに反応してか、隊長であるハルド・ゴードウィンは、乗機であるGキャノンのコクピット内で楽な相手だと判断し、自分の昇進は間違いないと思い込む。装備の差もあり、油断するのも無理も無い。一戦交えれば、その考えが間違いであると、嫌でも思い知らされるだろう。

 

「各機、旗艦からの命令が来るまで、決してこちらからは撃つなよ」

 

 自分の野心を隠しつつ、ハルドは傘下の者たちに旗艦からの命令が来るまで撃つなと厳重注意する。内心は不満であり、早く昇進したいハルドは、手順を踏まずにさっさとやってしまえば良いと思っていた。

 

「(ちっ、あんな装備相手にビクつきやがって。だから連邦の小間使いなんだよ。まぁ、昇進と同時に、連邦軍への転属願をしてやるんだがな)」

 

 自分たちからすれば、博物館送りの装備ばかりのロンド・ベルに、手順を踏んだ行為を行う上官たちの態度が、UCAが連邦の小間使いにされているのが原因であると告げる。もっとも、ハルドは見限って昇進と同時に連邦軍へ入るつもりであるが。

 

「おいおい、返答次第じゃスコア更新が無しじゃねぇか。たく、これだからUCAは連邦の下っ端なんだよ」

 

 先遣隊の攻撃隊のエースであるギルド・ハーミットは、乗機の量産型ヒュッケバインMk-Ⅱのコクピット内で、返答次第では撃墜スコアが減ることにハルド同様に不満に覆っていた。

 少々傲慢であるが、左肩に刻まれたキルマークの数からして、実力は確かである。無論、シミュレーターでのスコアではない。

 

『こちら旗艦レッツラック、所属不明の小艦隊はこちらに敵対行動を取った! 繰り返す、敵対行動を取った! 先遣隊は直ちに所属不明の小艦隊に攻撃せよ!』

 

「ふっ、やっとか! 各機、あの所属不明の小艦隊は敵だ! 直ちに攻撃せよ!!」

 

 ブライトがUCAに対してどのような返答を行ったのかは知らないが、UCA側はロンド・ベルの行動を敵対的な物と見なし、攻撃命令を出した。それを待ってましたと言わんばかりに、ハルドは指揮下の者たちに攻撃命令を出し、自身もGキャノンの背中のマシンキャノン、ではなく換装装備である二連装ビームキャノンの照準をラー・カイラムに定めようとする。

 

「手応えはあんだろうな?」

 

 ロンド・ベルの装備で格下の敵と侮っているギルドも、舐めた態度でロンド・ベルに攻撃を始めようとしていた。

 他の傘下のジェガンJ型やM型、ヘビーガン、ダガーL、アデルMk-Ⅱと言った機体群も、それに合わせてロンド・ベルに対しての攻撃を開始する。先遣隊の攻撃開始と同時に、本隊である艦隊も戦場に駆け付けていた。

 相手の装備と数で格下の敵と侮るUCA艦隊だが、後にそれが間違っていたことを、その身をもって知ることになるとは、UCAの将兵たちはまだ知らない。

 

 

 

「こちらは、独自の権限を持ってヘルガスト軍の軌道エレベーターを攻撃している物だ! 貴官らUCAの指示には従えない! 以上!!」

 

『なんだと!? ふざけおって! 何が独自の権限でロンド・ベルだ! 貴様らなど叩き潰してやる!』

 

 ブライトの返答にUCA艦隊の提督は激怒し、叩き潰すと宣言してから通信を切った。これに艦橋内の者たちはブライトに視線を向ければ、彼は直ちに後方からくるUCA艦隊の攻撃に、対応するように告げる。

 

「どうした? 敵は前だけじゃなく、背後からも来るんだぞ! 対空監視、怠るな!」

 

 そのブライトの怒号の後、レーダー手は後方から迫りくるUCA艦隊の攻撃部隊に備えた。

 連邦の下っ端同然のコロニー連合(UCA)であり、装備は払い下げ同然の物が占めているものの、その圧倒的な生産量と人的資源による物量で十分なほどのサポートを受けており、部隊と艦隊は戦力を欠くことなく常に定数を満たしていた。ラー・カイラムのレーダーには、二個大隊分の機動兵器と駆逐艦一隻とフリゲート三隻による先遣隊の後方から、多数のサラミス改級やドレイク級、戦隊旗艦として運用される全長千メートル級の標準型巡洋艦と軽空母、駆逐艦にフリゲートが無数の艦載機を発艦させながら迫ってきている。戦場に辿り着くころには、先遣隊の十倍以上の数の艦載機が展開されている事だろう。

 

「敵機、尚も増加中!」

 

「付近の部隊も駆け付けていると言うことか! スーパーロボット軍団が居れば、対等に戦えるが…」

 

 レーダー手が尚をも増え続ける反応を知らせる中、ブライトはスーパーロボット軍団が居れば、敵艦隊と対等に戦えると嘆いた。そんな多数の敵部隊相手に対し、補給に戻っていたアムロが単独で押し留めると告げる。

 

『ブライト、後方の艦隊は俺だけで抑える。ブライト達は前にだけに集中してくれ』

 

「アムロ、お前一人でやるつもりか? いくらHi-νとアムロの組み合わせでも、定数を満たした艦隊相手じゃあ無理が過ぎるぞ!」

 

『敵の指揮系統やエースを落とせば、戦いようはある! やってみせるさ!』

 

「おい、だからと言って勝てるわけでは…! たくっ、Hi-νガンダムはスーパーロボットじゃないんだぞ!」

 

 このアムロの行動は無謀とも思えたが、相手は数を頼りに攻めているので、指揮系統を破壊し、エースを落として士気を落とせば、勝てる見込みはわずかながらあった。そのわずかな望みにアムロは賭け、ブライトの制止の声も聞かず、補給を終えたHi-νガンダムでも出撃していった。

 

「予想よりも数が多いな。やはり俺一人じゃ無理だったか?」

 

 迫るUCA艦隊を迎撃するため、単独で立ち向かうアムロであるが、自分の予想よりも数が多いため、無茶だと思っていた。

 

「なんだぁ、たかが一機でやる気か?」

 

 そんな単独で自分らに立ち向かおうとするアムロのHi-νに対し、量産型ヒュッケバインMk-Ⅱを駆るギルドは、楽に倒せる相手だと舐め腐った態度を取り、フォトンライフルの照準を向け、集団から突出する。腕に自信があるため、自分一人で倒せると思っている様だ。

 ハルドを初めとする後続は、伏兵に備えて前に出ず、ギルドに対して形ばかりの援護射撃をしていた。相手はあのアムロ・レイとHi-νガンダムなのだが、UCA艦隊の誰もがその存在を知らない。彼らにとっては、アムロは歴史上の人物なのだ。

 

「何処の馬鹿だか知らないが、何とも派手なガンダムだ。あいつを落としてスパルタンⅤになり、俺もガンダムに乗ってやるか!」

 

 Hi-νガンダムは連邦のデータに無いため、ギルドが知らないのは無理もない。これを昇進のチャンスと捉え、ライフルを撃って撃墜しに掛かる。

 

「後続は仕掛けて来ないか。まぁ、これほど味方が前に出ていればな。目前の奴は、余ほど腕に自信があるようだが」

 

『ちっ、中々やる!』

 

 後続のUCA機群は、ギルド機がHi-νに近付き過ぎたのか、援護射撃を止めて自称エースの戦いぶりを傍観していた。単独で仕掛けてくるギルド機に、アムロは余ほどの自信があるパイロットであると見抜いていた。同時に近過ぎれば撃たれない事に気付き、張り付くように動きを合わせながら交戦する。

 

「気持ちだけが先走っている。余ほど昇進したいらしいが」

 

 放たれるビームにアムロはギルドが早く出世したい気持ちを読み取り、それを利用してフェイントを掛けることにした。乗機背中のバズーカを取り外し、回避行動を続ける。

 

「その気持ち、利用させてもらうぞ!」

 

『あぁん、バズーカを外した? 何の真似だか知らないが、この俺に勝てるわけが…』

 

 バズーカを外したことに疑問に思うが、それが罠であると気付かないギルドは、時折反撃して回避行動と取り続けるHi-νにライフルを撃ち続けた。アムロは取り外したバズーカの砲身に誘い出すべく、ビームライフルでギルドの量産型ヒュッケバインMk-Ⅱを攻撃する。

 

『へへっ! 機体は良いようだが、大した腕も無いようだな!』

 

「誘い込まれたことも知らずに!」

 

 誘導攻撃に対し、ギルドは完全にアムロの技量を誤解していた。敵機がバズーカの射線に入ったところで、アムロはバズーカのトリガーボタンを押し、投棄していたバズーカを発射した。

 

「このまま一気に! えっ…?」

 

 バズーカより発射されるロケットに気付かず、ギルドは一気にHi-νを仕留めようとしていた。気付いた頃にはもう遅く、機体側面に直撃し、機体と共に爆発に呑まれた。

 

「自分の腕を過信し過ぎるから!」

 

 ギルド機を撃墜したアムロは、無数の敵機からの攻撃を躱しながらバズーカを回収し、UCA艦隊へと突撃する。

 

『ギルドをあっさりと…!?』

 

「マヌケが! たかが一機如きに! お前たち何を呆けている!? 速く攻撃せんか!」

 

 先発隊で一番上の技量を持つギルド機を落とされたことで、パイロットたちの士気は低下してしまった。これにハルドは喝を入れ、迫るアムロのHi-νに攻撃し始める。慌てたような攻撃なので、一年戦争から多数の敵を相手取ってきたアムロにとっては慣れた物であり、機体の機動性を駆使して躱し切る。分かっているかのような挙動で躱すため、UCAのパイロットたちは自分らの考えが読まれているのではないかと思い込み始める。実際、アムロはそれに近いことをして攻撃を躱していた。

 

「なんでこっちの攻撃は当たらないんだ!?」

 

『まるで私たちの攻撃が分かっているように…! あいつ、エスパーなの!?』

 

『それより、こっちを無視して艦隊の方へ向かっているぞ!?』

 

「それだと俺たちの帰る場所が無くなっちまう! 全機で止めろ!」

 

 アムロのHi-νを放っておいても、ロンド・ベルの艦隊に向かえばいいが、彼の技量が桁外れなため、UCAのパイロットたちは帰る場所である母艦を落とされる恐怖を感じてか、全機で止めに入った。

 

「これで諦めてくれればいい」

 

 迫る敵機らに技量差を見せ付けるべく、頭部バルカン砲やビームライフルであしらい、なるべく撃墜しないようにしながら艦隊へと突撃した。集団の中に突撃したために、UCAのパイロットたちは誤射を恐れてライフルや搭載火器を撃てなかった。無論、アムロはそれを見越して敢えて集団の中に突撃したのである。

 

『性能と技量の差が違い過ぎる!?』

 

『わ、私たちじゃ勝てない!』

 

『だ、駄目だ! 味方に当たっちまう!』

 

「たかが一機に何をしとるんだ!? もういい、敵前逃亡罪で貴様ら諸とも撃ってやるわ!!」

 

 余りの技量差に、UCAのパイロットたちは恐れて手を出せなかったが、自身の昇進しか頭にないハルドは違い、射線上に味方がいるにもかかわらず、敵前逃亡罪と表して乗機のGキャノンが装備する二連装ビームキャノンを連続で掃射した。

 

『キャァァァッ!!』

 

『だ、誰が撃ったんだ!? うわっ!』

 

『しょ、少佐殿! まだ我々がおります! 止めてください!!』

 

『クソっ、何故当たらん!? 貴様ら邪魔だ! 一緒に消し飛べ!!』

 

「味方共々やるとは! なんて奴!」

 

 連続で発射される高出力ビームであるが、ニュータイプであるアムロには全く当たらず、むしろ味方に当たっていた。次々とビームで撃ち抜かれていくジェガンやヘビーガン、ダガー、アデルを見てアムロは激怒し、集団を抜けたところで後方からビームキャノンを連射するハルドのGキャノンを捉える。

 

「ぬ、抜けて来たのか!? クソぉ!」

 

『うわっ!? な、何を!?』

 

 集団を短時間で抜けたアムロのHi-νに恐れを抱いたハルドは、付近の味方機を盾にすると言う暴挙に出た。

 

「味方ごと撃つばかりでなく、今度は盾にするか! ならば、フィン・ファンネル!」

 

 そのハルドの暴挙は、アムロを止めるどころか怒らせるだけであった。これまで使わなかったフィン・ファンネルを二基ほど展開し、通常なら予想できない場所から、それも正確にハルドのGキャノンのみを撃ち抜いた。邪気が強いため、ニュータイプのアムロなら余裕でファンネルに攻撃を伝えることが出来たのだ。

 

「えっ…? 一体なにが…」

 

 全く予想できない場所からビームで撃ち抜かれたため、ハルドは撃墜されたことに気付かず、機体の爆発に呑まれて消滅した。盾にされたマシンキャノン仕様のGキャノンは爆風で吹き飛ばされるが、直ぐにスラスターを吹かせて体勢を立て直そうとする。

 

「一気に旗艦へ突撃する! あの巡洋艦だ!」

 

 指揮系統が乱されたことで、先遣隊は混乱してアムロのHi-νに対処できなかった。この隙を突き、アムロは一気に敵艦隊の旗艦であるUCA海軍の標準艦へと接近する。凄まじい対空砲火に晒されるが、ニュータイプであるアムロには見えているので、その全てを躱し切り、一気に旗艦の艦橋まで接近することが出来た。

 

「て、敵機、当艦に接近中! は、速すぎる!?」

 

「なんだと!? まさか噂の十指なのか!?」

 

 レーダーに反応して数分もしない内に座乗艦、それも艦橋近くに接近してきたアムロのHi-νに、提督は同盟軍の全領域軍の十指ではないかと思い込み始める。

 単独で圧倒的な火力を持つあの十指であれば、突破された先遣隊と前衛を含めてUCA艦隊はとっくに壊滅していただろう。多数の敵とやり合う気が無いアムロは、ロンド・ベルを攻撃させず、艦隊にあることをさせるために敢えて旗艦の艦橋へと迫ったのだ。

 

「接触回線で聞こえているな? 旗艦は直ちにロンド・ベルの攻撃を止め、UNSCインフィニティの援護に向かえ!」

 

『な、何を言っているんだ!? インフィニティを助けろと脅しているのか!?』

 

「そういう脅しだよ! それなら、連邦にも言い訳が立つだろう!」

 

 艦橋へと辿り着いたアムロは、ライフルの銃口を艦橋へ押し付けながら、UCA艦隊に友軍であるインフィニティの援護に向かうように脅す。これなら連邦にもある程度は言い訳が立つのだが、前衛や対空網すら突破し、味方を助けろと言うアムロの脅しに提督は理解が追い付かない。

 

「俺を狙撃しようとすれば、ファンネルがATを撃つぞ!」

 

 艦橋から引き剥がそうとATのスコープドッグが狙撃位置に着くが、アムロは気付いており、フィン・ファンネルを全基展開させ、既に狙いをつけていた。スナイパーライフルを持つ機動兵器が既に狙撃を試みたようだが、アムロに敵意を感じ取られ、全機ファンネルで火器を破壊されて手を出せないでいた。

 

「て、提督…!」

 

「味方を助けさせるために、我が艦隊を脅すのか…!? 奴がその気なら、我が艦隊など容易く全滅させることは出来ただろうに…!」

 

 アムロの行動に理解が追い付かない提督であるが、その気になれば艦隊を全滅させることが出来ると理解していた。敢えてやらないのは、ラスキーらインフィニティを援護させるためだと理解し、提督はロンド・ベルへの攻撃を中止し、要求であるインフィニティの救援に向かうことに決めた。

 

「奴の要求は到底理解できないが、呑むしか無かろう…! 我が艦隊はUNSCインフィニティの救援に向かう!」

 

「提督! それでは連邦に…!」

 

「馬鹿者! 連邦は敵を消耗させるため、先に我が艦隊に攻撃させたのだぞ!? 貴様、それが分からんでもないな!?」

 

「は、はっ! 連邦軍のやり方には、小官もついていけず、提督の決定に賛同であります!」

 

 副官は額に汗を浸らせながら提督の決定に反対するが、自分たちを生贄同然に扱っている連邦軍の命令に従うのかと問われた。これに副官も連邦軍の命令には従うことは出来ないと返し、提督の決定に賛同していると直立不動状態で告げる。彼も連邦軍の理不尽な命令より、味方の艦を救えと脅迫するアムロの要求の方が良いのだ。

 

「そうだ! 全艦と発艦した艦載機へ通達! 所属不明の小艦隊への攻撃は中止! 我が艦隊は総力を挙げてUNSCインフィニティの救援に向かう! 全艦、我に続け!」

 

 その脅しに屈した提督は、連邦軍の命令のロンド・ベル攻撃命令を中止し、艦隊の全戦力を伴って水陸機動団の艦艇と単独で交戦しているインフィニティの救出へと向かった。

 

「それで良い。理不尽な命令に、命を懸けることも無いんだ」

 

 自分の脅しに従い、味方を救出に向かう決断をしたUCAの艦隊に、アムロはその決断を褒め称える。そんな彼は、自身に向けられている敵意を感じ取り、その方向へと視線とHi-νのガンダムフェイスを向ける。

 

「邪気が来たか…!」

 

 自身に向けられる敵意を感じたアムロは、その方向へと乗機を進めた。




ゴメンね! 天パが強くてさ!

天パだけ別次元の強さ。
ネタバレになるけど、ある敵の登場で初代の白目剥いた挙句、失神までします。

それにしてもカンタムロボか…。
こりゃあ鋼鉄ジーグ出して、ジーグブリーガーを決めんとな…!
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