【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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名前:ラウク・コンゾー(羅国崑蔵)
陣営:連邦軍(ヴィンデル・マウザーの手下)
性別:男
年齢:38
階級:中佐
乗機:ガンダムエピオン改
概要:最新鋭機に乗っているにも関わらず、性能で遥かに劣るRX-78-2ガンダムに乗ったアムロにやられた男。その時に乗っていた機体は、ギャンシュトローム。マ・クベのギャンのようにやられた。
その復讐に燃え、ゼロシステム搭載のガンダムエピオンを無断で持ち出し、ロンド・ベルの攻撃に向かった。
機体を思い通りに動かすためか、自身の肉体に阿頼耶識手術を施し、更にはエピオンにまで阿頼耶識システムを搭載して改造している。
ゼロシステムが見せる勝利の方程式に魅入られており、背中に埋め込んだ阿頼耶識で直接脳内に伝わってくるため、完全に依存症となっている。もはやゼロ無しでは、生きていけないほどの中毒者。
乗っているエピオン改は、SDガンダムフォースの凶戦士エピオンのリアル形態。
キャラ提供はケツアゴさん

コンボイ
ご存じオートボットことサイバトロンの総司令官。海外名はオプティマスプライム。
ここではサイバトロンのみならず、ブライト達ロンド・ベルを傘下に収める馬鹿でかい連合組織のリーダー。


集結する刺客たち

 Hi-νガンダムを駆るアムロ・レイが、クラーク三兄弟のゾロアットに装備された出力最大のサイコ・パラライザーを浴びせられて気絶している頃、ロンド・ベルの旗艦「ラー・カイラム」に、ブライト・ノアたちの上司から通信が入った。

 

「DDコミュニケーターより、通信連絡です!」

 

「戦闘中だぞ! いったい誰からだ!?」

 

「コンボイ総司令官です!」

 

「コンボイ総司令官だと? 一体どんな要件なんだ? 速く繋げ!」

 

 平行世界間での通信が可能な特殊な通信装置から連絡が入ったとの報告を受けたブライトは、戦闘中に自分を呼び出すのは誰なのかと、報告した部下に問う。

 これに部下は、自分たちロンド・ベルの後ろ盾と上司であるサイバトロンの総司令官コンボイであると告げれば、ブライトは急いで通信を繋ぐように指示を出す。

 

『戦闘中に済まない、ブライト司令官』

 

「このような状況で連絡をしてくると言うことは、何か重要なことですか?」

 

『あぁ、その通りだ。その状況だと、協力者から協力は得られなかったようだな。それでは、ヘルガーンでの任務遂行は難しいだろう。そこで、手の空いた者たちを増援として向かわせることにした。鋼鉄ジーグこと(ひろし)とビッグシューターの美和が先行して向かっている。時期に合流する頃合いだろう』

 

 連絡を取ったコンボイは、スーパーロボット軍団を欠いたロンド・ベルだけでは、任務遂行は困難と判断し、手の空いている者たちを援軍として派遣したと伝えた。

 派遣されたメンバーは、鋼鉄ジーグこと司馬宙。その支援メカのビッグシューターを駆る卯月美和の二人だ。先攻して向かっているようで、合流する頃合いであるとコンボイは知らせる。

 

「ジーグとビックシューターですか。二人だけで?」

 

『なに、あの二人は戦争に慣れていないだろうから、他の者たちも向かわせている』

 

「それは助かります。その他の者たちとは?」

 

『プリベンターの五機のガンダム。カミーユ、アスラン、グラハム、オルガ。シェザール隊を初めとしたその他の者たちだ。彼らの到着があれば、任務も楽になるだろう』

 

「それは心強い! これほどのメンバーを派遣すると、他が疎かになるのでは?」

 

 援軍は五機のガンダムにZガンダム、インフィニットジャスティスガンダム弐式、グラハムガンダム、強襲装甲艦「イサリビ」、ジェスタ六機にクラップ級「ダマスカス」、その他諸々と言う心強い戦力であった。

 それほどの戦力を派遣すると言うことは、他が疎かになる可能性があるので、ブライトがそれを問うと、コンボイはヘルガーンでの任務が重要になったことを伝える。

 

『そうなるだろう。だが、ヘルガーンでの任務の重要性が高まった。このまま放っておけば、戦火が更に拡大し、両軍の大量破壊兵器の使用で未曽有の被害になりかねん。君たちには援軍と共に、それを阻止してもらいたいのだ。では、我々も出撃せねばならん。頼んだぞ』

 

 ヘルガーンでヘルガストかISAヴェクタが何らかの大量破壊兵器を使用しようとする情報を掴んだようで、それを阻止するために、援軍を送ったとコンボイは伝えた。

 そんなコンボイも出撃せねばならない状況になったのか、彼は挨拶してから通信を切った。

 

「応援が来るぞ! みんな、それまで踏ん張れ!」

 

 増援が来ると分かったことで、戦闘中の者たちを勇気づけるべく、ブライトはそれをロンド・ベル全員に知らせた。

 

 

 

「これは…?」

 

 一方、クラーク三兄弟のゾロアットに搭載された脳波増幅装置であるサイコ・パラライザーの、それも出力最大の脳波を浴びせられ、気絶してしまったアムロ・レイは、奇妙というか、自身の理想通りの夢を見ていた。

 アムロの記録の中では散っていた人々や仲間、敵であるはずのシャア・アズナブルことキャスバル・レム・ダイクンが礼服を身に身に纏って集まり、何かの記念パーティーをしている。アムロもその参加者の一人のようで、高価なスーツをいつの間にか身に纏っている。

 

「あれは、マチルダさんにウッディさん…? そうか、これは二人の結婚記念式だ…」

 

 その記念パーティーは、アムロの目の前で散ったマチルダ・アジャンとウッディ・マルデンの結婚記念日であった。何年目を想定しているのだろうか、かつてホワイトベースに乗っていた幼き少年たちは成人に近い年齢となって、拍手を行っていた。

 

「これは、俺が望んだ光景か…! 父さんも母さんがあんなに仲良くしている…」

 

 この夢は、アムロが望んでいた物であった。

 関係が冷め切っていたテム・レイとカマリアが仲良く談笑し、出会えば口論になりかねないチェーン・アギとベルトーチカ・イルマでさえ、仲良く談笑していた。

 

「居心地の良い夢だな。ずっとこの世界で…」

 

 アムロの理想通り、この夢の世界は全てが穏やかであった。

 戦いも無く、憎しみも無い。全てが望む者で溢れかえる世界だ。そんなアムロの願いを叶えるかの如く、ララァ・スンまでも姿を見せていた。

 

「ララァ…!? ララァじゃないか…!」

 

 彼女の姿を見たアムロは、席を立ちあがってララァの傍まで近寄る。が、ララァだけ周りとは違ってドレスを着ておらず、あの服装であった。結婚記念式にその恰好は失礼ではないかと注意する。

 

「ララァ、なんだいその恰好は? マチルダさんとウッディさんに失礼じゃないのか」

 

「アムロ、貴方の居場所はここじゃないわ」

 

 その注意に対し、ララァはここは貴方の居場所ではないと冷たく返した。

 

「ハハハ、何を言って…」

 

「夢の中で、現実逃避をしている暇じゃないでしょう! アムロ大尉!!」

 

「か、カミーユ!? 君まで何を…?」

 

 冷たく返したララァに苦笑いを浮かべるアムロに対し、私服のカミーユ・ビダンが乱入してきて、現実逃避をしている暇ではないと怒鳴った。それにアムロが動揺する中、カミーユは周りの人々を押し退けながら迫る。

 

「目覚めないのであれば…! うぉぉぉっ!!」

 

「うぅ!?」

 

 未だ夢から目覚めようとしないアムロに激怒してか、カミーユは強硬手段に打って出た。

 それは、アムロを殴ることであった。放たれるカミーユの右拳はアムロの左頬に炸裂し、彼を吹き飛ばした。

 

「この強い痛みは…!? これは、現実なのか…!?」

 

 吹き飛ばされたアムロは、凄まじい痛みを感じた。その瞬間、周囲の光景が崩れ去り、視界は真っ白となった。

 

 

 

「はっ!?」

 

 夢でカミーユに殴られ、目を覚まして現実へと戻ったアムロは、乗機であるHi-νガンダムのコクピット内に侵入してきたダンベルト・クラークの存在に気付く。直ぐに拳銃を取り出し、安全装置を外して銃口を向けようとする。

 

「んっ!? 起きただと!?」

 

 サイコ・パラライザーの高出力の脳波を受け、気絶どころか脳死していると思っていたダンベルトは、アムロが目を覚ましたことに驚く。驚く余り反応が遅れてしまったのか、先に引き金を引いたのはアムロであった。

 

「うわぁぁぁっ!!」

 

 連続で三発も撃ち込めば、ダンベルトは悲鳴を上げて死亡する。侵入した敵パイロットを射殺したアムロは、直ぐ近くに漂っている六基のフィン・ファンネルに念波を送り、周囲を警戒しているダンベルトの弟たちが乗る二機のゾロアットを攻撃させる。

 

『兄貴、どうし…!?』

 

『このファンネル、動いて…!?』

 

 気付いた頃にはもう遅く、レーヌやグウィンのゾロアットは既にファンネルから放たれるビームに貫かれ、乗機の爆発に呑み込まれていた。

 こうして、クラーク三兄弟はアムロ一人によって全滅した。残されたのは、破壊された二機のゾロアットの残骸と、パイロットが居なくなったゾロアットだけだ。

 

「カミーユが居なければ、俺はこの男に殺されていただろうな…」

 

 夢の世界でカミーユが駆け付け、殴って貰わなければ、アムロはダンベルトに殺されていたと、夢の中で殴ってくれたカミーユに感謝する。そコクピットからダンベルトの死体を叩き出した後、ハッチを閉めてHi-νを動かした。それから搭乗者の居ない無人のゾロアットを引き剥がす。

 

「こいつに装備されたサイコ・マシンは危険だ。ここで破壊する」

 

 無人のゾロアットが十分な距離まで離れた後、アムロはゾロアットに装備されたサイコ・パラライザーを危険と見なし、ファンネルを使って破壊する。動力炉を貫いたのか、爆発を起こしてゾロアットは木っ端微塵に吹き飛んだ。

 

「一度、補給に戻った方が良いな」

 

 多数の敵を相手に戦ってエネルギーが消耗していると判断したアムロは、宇宙に漂っている武器とドゥーエやダニーのジムⅢ二機の脱出ポッドを回収し、付近にいるアイリッシュ級戦艦「オアシス」へと向かった。

 

 

 

「あぁん!? あのクソ朝鮮人、俺の命令を無視して帰って来たのかよ!」

 

 北条と左近率いる水陸機動団が属する大和帝国海軍艦隊の旗艦にて、その水陸機動団が再攻撃のために増援を求めたとの報告を受けた提督は、自身の命令も果たさずに戻ろうとしていることに激怒していた。

 その提督の容姿は、低い身長に余りにも軍人とは言えない体系で、屈強な軍人たちが居る艦橋内では浮いていた。他にも眼鏡を掛けた将校も居るが、小柄で肥満体系な提督とは違って軍人らしい屈強な体系である。

 自身の命令に逆らわれてヒステリックのように喚いており、周囲の幹部クラスの将校や参謀等からは蔑視の目付きで見られている。

 誰もとても大和帝国軍人とは思えない高圧的態度の提督に忠誠どころか、従うことすら嫌がっている様子だ。どこの馬の骨ともわからない男が、提督になったことに疑問を抱いている者さえいる。上層部の命令さえなければ、彼らはあの提督に従っていないだろう。

 

「全艦、艦砲射撃用意! あいつらが来たら一斉射だ!」

 

「はっ? ここは水陸機動団司令官の言う通り、我が艦隊の全戦力で再攻撃すべきでは?」

 

「左様。あののろまの北条の思惑通りになるのは癪ですが、我が艦隊の全戦力を持ってすれば、インフィニティの撃滅など確実です」

 

 北条の水陸機動団が来れば、全艦で一斉射を仕掛けて殲滅しろと宣い始めた。これに参謀の一人が、北条の提案通りに艦隊の全戦力を持って再攻撃を提案すれば、他の参謀もUNSCインフィニティを沈めれると続く。これにあの提督が聞くはずも無く、命令通りにしろと怒鳴りつける。

 

「うるせぇぞ! テメェらも韓国人かぁ!? さっさと俺の命令通りにやれ! 俺は選ばれた存在なんだぞォ!!」

 

 自分は選ばれた存在。

 そう自負する提督の罵声による強要に、艦隊の幕僚たちは従うしかなかった。

 この提督は、上層部が神に選ばれた男だと評し、水陸機動団を傘下に収める艦隊の提督に着任させたのだ。この艦隊は、いくつもの壊滅した艦隊の残存兵力や戦闘団で再編した臨時の艦隊であった。当初は正規の提督が着任する予定であったが、上層部の横槍であの提督が着任することになったのだ。

 艦隊の将兵たちは、あの提督が何処から来たかも知らされていない。ただ分かっていることは、海軍士官学校も卒業しておらず、にわか知識でゲーム感覚で指揮を取っている素人と言うことだ。

 

「側面を警戒する戦闘団から、九時方向より正体不明機、当艦隊に急速接近との報告が!」

 

「そちらで対処させろ!」

 

「あぁ? 早く片付けろよ、んなもん」

 

「まだ敵と分かったわけでは…」

 

「俺が言ってたんだぞ! 早く始末しろ!!」

 

 通信士がこの艦隊に接近する物があると言う報告に対し、提督は始末しろと命じる。これに士官は敵だと分かっていないと言うが、提督は上層部により与えられた権限で無理やり命令に従わせる。

 

「フフフ、アムロ・レイを殺す前に、貴様らでウォーミングアップだ!」

 

 横暴で高圧的な提督が率いる臨時艦隊に迫る正体不明機は、MA形態のガンダムエピオンであった。このアムロ・レイに対し、並々ならぬ殺意を抱く男が駆るエピオンは、改造が施されており、かなり強化されている。

 名付けて、ガンダムエピオン改と言うか。

 

 そのガンダムエピオン改を駆るパイロットとの名はラウク・コンゾー。

 軍籍は連邦軍であるが、ヴィンデル・マウザー一派の一員であり、最新鋭機のギャンシュトロームを権限で受領していたが、慣らし運転として攻撃したアムロに乗機を撃破されて敗れ去る。

 ラコクのギャンシュトロームを撃破したアムロが乗っていた乗機は、性能で遥かに劣るRX-78-2ガンダム。いわゆる初代ガンダムであった。慣れていない乗機で、旧型機に相手に楽勝だと思っていたラウクだが、ガンダムの性能を隅々まで知り尽くしていたアムロの技術と戦術の前に、敗北を喫した。

 最新鋭機に乗りながら、博物館送りの機体に敗れ去ったラコクは無能の烙印を押され、ヴィンデル一派の者たちから嗤われる始末であった。

 汚名返上とアムロへのリベンジに燃えるラウクは、ガンダムエピオンを無断で持ち出し、封印されたゼロシステムも解除し、更に阿頼耶識システムを搭載して改造する。

 そして、脳に直接ゼロシステムの情報を伝達するため、自身の身体に阿頼耶識を埋め込む手術を行い、エピオン改と一体化した。

 

 結果、ラウクは常勝続け、自身の勝利を見せるゼロシステムの虜となった。

 常にゼロが見せる勝利への方程式を見て勝利し続けるラコクであるが、自身がシステムに使わていると言うことに気付いていない。否、完全に支配されてしまっている。

 そんなゼロシステムに支配されたラウクは、横暴で高圧的な提督が率いる臨時艦隊に襲い掛かる。

 

「フハハハッ! 見える! 見えるぞ! 吾輩の勝利の方程式が!!」

 

 艦隊側面に展開する多数の駆逐艦や護衛艦による艦砲射撃やミサイルによる迎撃が来るが、阿頼耶識を介して脳に直接ゼロが回避法を教えてくれるので、ラウクは自信が望む勝利が見えると酔い痴れる。単独で艦隊に勝つ方法を、ゼロが常に教えてくれるのだ。それに従い、ラコクは一気に艦隊まで接近し、目に映る艦艇を次々とビーム砲で沈めていく。

 多数の艦艇による対空砲火が始まるが、それも全てゼロが避ける方法を教えてくれるので、エピオン改をMS形態に変形させ、ビームソードやヒートロッドを振るい、次々と目に映る艦艇を沈めていく。MA形態のみで使用できる両足のビーム砲では、護衛艦や駆逐艦を沈めるのが関の山であったが、MS形態で使用できるビームソードやヒートロッドの威力は凄まじく、一振るいするだけで軽巡や重巡を初めとする巡洋艦や軽空母、強襲揚陸艦を沈めてしまった。

 

「吾輩の、吾輩の勝利だァ! 勝利だァァァッ!!」

 

 艦隊は烈風や陣風と言った艦載機を多数発艦させ、迎撃を試みるも、ゼロが見せる勝利に支配されたラウクのエピオン改を止めることが出来ず、次々と切り裂かれるか、纏めて切り裂かれるだけだ。

 

「な、なんで止められないんだ!? テメェら朝鮮人かァ!? 早く止めろぉ!!」

 

 単独で自分の艦隊を蹂躙するラウクのエピオン改に、あの提督は激しく動揺し、部下たちに止めるように告げるが、止められるどころか、蹂躙され続けるだけだ。

 

「戦艦は頑丈だな。だが、吾輩とエピオンの敵ではない!」

 

 戦艦や空母を沈めるには、エピオン改は小さ過ぎたが、原型機のガンダムエピオンは遥か巨大な宇宙要塞バルジを切り裂き、破壊してしまうほどの機動兵器であるので、造作も無く次々と切り裂いて沈めていく。

 

「クソォォォ! 全員美少女の、俺だけ男の美少女ハーレム艦隊ならあんなカスなんて秒殺なのにィ!! なんで俺が蹂躙されなきゃならねぇんだァ! 俺は選ばれた英雄なんだぞォ! しっかりやれェ! カス共ォ!!」

 

 たった一機のMSに蹂躙されることが我慢ならない提督は、この敗北は自分に与えられた戦力の所為だと言い始める。ただ喚いたところで、戦況が変わるはずが無く、艦隊は提督の座乗艦である戦艦のみとなっていた。

 

「あれが旗艦か。まぁ、最初から分かっていたがな」

 

 その提督の座乗艦である旗艦を見付けたラウクだが、最初から分かっており、敢えて旗艦である戦艦を残すように艦艇や機動兵器を破壊したのだ。

 

「我が一隻を除き、艦隊は壊滅です! もはや、特攻しかあらず!」

 

「たった一機のMSに、艦隊が壊滅させられるなど後世の恥! せめてあのMSだけは道連れに!」

 

 敢えて残された旗艦の艦橋内では、提督に向けて幕僚たちが特攻を進言していた。

 たった一機のMSに艦隊を壊滅させられたのが誇り高い大和帝国海軍軍人にとって余ほど恥であるのか、我が身に代えてもラウクのエピオン改を道連れにしようと言うのだ。

 

「ウワァァァッ! 煩い! 煩いぞぉ! 俺は退艦するからな! テメェら見てぇな低スペ雑魚共なんと心中なんて御免だ! 特攻すんならテメェらだけでやれぇ!!」

 

 この自分勝手な提督が特攻に応じるはずが無く、自分だけ逃げ出そうとしていた。

 我が身よりも国家の伝統や思想を何よりも優先する海軍軍人たちがそれを許すはずも無く、一人自分だけ逃げ出そうとする提督を拘束し、艦隊壊滅の責任を取らせるために無理やり特攻につき合わせた。

 

「その言葉、言語道断!」

 

「一人逃げ出そうだのと、我が大宇宙大和海軍軍人の風上にも置けぬ男!」

 

「艦隊壊滅の責任を、我が身をもって償え!」

 

「嫌だァァァ! 死にたくない!! 俺は可哀想なんだぞォ! いじめられたんだぞォ! チートや美少女ハーレムを与えるべきだろォ!? なんでお前らクズ共の心中に、つき合わなきゃならねぇんだァ!!」

 

 喚き散らして必死に拘束を解こうとする提督であるが、軟な力で屈強な軍人たちの拘束が解けるはずが無かった。

 

「全艦特攻開始! 我が艦の特攻で、あのMSを撃滅する!」

 

「これが終わったら、美少女だけのハーレム艦隊が貰えると聞いて応じたのにィ! なんで特攻につき合わなきゃならぇんだよォ!! おかしいだろうがァァァッ!!」

 

 艦橋内で提督が喚いているが、誰も聞かずに乗員たちは目前のラウクのエピオン改に向けて特攻を始めた。

 

「なるほど、いつもの特攻か。だが、吾輩の勝利は揺るがない!」

 

 全火砲を撃ちながら高速で特攻してくる旗艦の戦艦にラウクは一切動揺せず、ゼロシステムで既に対処が分かっていたので、その対処法を実行した。

 

「特攻は名誉だと言うが、吾輩の前では犬死だ!!」

 

 ビームソードを最大出力にして展開し、高速で迫る戦艦に向けてその巨大なビームの刃を振り下ろした。振り下ろされたビームの刃は、重装甲と全長三千メートルを誇る戦艦を切り裂き、そのまま真っ二つに切り裂いた。

 

「流石は同盟軍宇宙軍の中で最も精強な大和帝国海軍だ。良いウォーミングアップとなった」

 

 臨時艦隊とはいえ、単独で大和帝国海軍の艦隊を壊滅させたラウクは、大和帝国海軍の練度の高さを評価しつつ、次なる標的をアムロ・レイに定める。

 

「さて、次はアムロ・レイだ…! 吾輩を侮辱して辱めた罪、その身をもって償ってもらうぞ!」

 

 アムロに対する復讐心を燃やすラウクは、乗機のエピオン改をMA形態へと変形させ、ロンド・ベルの交戦宙域へと向かった。




気温の変化が激し過ぎて偏頭痛になったり、花粉で鼻が詰まってしんどくなったり、東映アニメチャンネルでガイキング見たりして投稿が遅くなってしまったわい。

取り合えず、カンタムロボにジーグブリーカーを食らわせてから休載するかな。
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