【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
ゼロシステム「似合いのカップルだ」
ラウク・コンゾーが駆るガンダムエピオン改がゼロシステムに見限られ、ラウディ・ムルアノのアマクサを巻き込んで自爆した頃、ナクタル・ハーウェイのノイエ・ジールⅡは、ディバイン・ドゥアーズ艦隊に襲い掛かっていた。
「なんだなんだ、この鬱陶しい雑魚共は? 得点にもなんねぇじゃねぇか」
ナクタルはディバイン・ドゥアーズ艦隊の艦載機の殆どが、XウィングやYウィングなどのスターファイターと見て、酷く落ち込んで得点にもならないと侮っていた。
『クソっ、なんて素早い奴なんだ! あのA文字みたいな奴に気を取られたら、X文字の戦闘機にやられる!』
『あのY文字はこちらの機能を停止させる武器を持っているぞ! 食らえば機能を停止する!』
「なるへそ、ちっこいAみたいな戦闘機が牽制し、X字の奴が仕留める。そんで、Y文字は動きを止める武器を持っていると。良い連携だな! だが、俺のノイエには通じねぇんだよ!」
友軍はレジスタンス軍の対機動兵器戦法に翻弄されており、無線を開けば次々と被害を報告する情報が流れてくる。
これにAウィングが牽制を行って火力のあるXウィングが仕留め、Yウイングがイオン砲を使って動きを止めてくるとの情報を得たナクタルは、自身の腕とノイエ・ジールⅡの性能の組み合わせに通じないと口にし、単独で突っ込んでいった。
「敵機捕捉! データ照合、サイコミュを搭載したノイエ・ジールの強化型だ! Yウィングを呼べ!」
単独で突出してくるノイエ・ジールⅡは目立つため、直ぐに発見された。ナクタルのノイエ・ジールⅡを見付けたXウィングのパイロットは、大型MAを阻止するためにイオン砲を持つYウィングを要請する。
「ん、撃ってこない? まぁ、きしょい武器を持つY文字を呼んで、動きを止めるって魂胆だろうがな!」
現状の武装では対処できないと判断し、攻撃もし掛けず、引き付けるように飛び回るXウィングやAウィングの集団を見て、ナクタルはイオン砲を持つYウィングに攻撃させようと言う魂胆だと見抜き、小型のミサイルを一斉に発射した。
ミサイルは小型ゆえに威力は低く、シールドを持つXウィングには余り効かないが、小型で装甲の薄い高速戦闘機であるAウィングにとっては脅威であり、二機ほどミサイルを躱し切れず、撃墜された。
「シールドとは、コヴナントのセラフ級か? 生意気なんだよ!」
ミサイル攻撃をシールドで耐え抜いたXウィングに、同盟軍のセラフ級戦闘機かと口にした後、生意気と言って六基のファンネルを展開し、全方位からのビーム攻撃で一気に三機ものXウィングを撃破した。
「来たな! きしょい武器を持つY文字!」
その後、バルカン砲やメガ粒子砲、ファンネルでXウィングやAウィングを蹂躙していれば、要請を受けた八機編成のYウィングの編隊が駆け付けてきた。確実にイオン砲を撃つことは明確なのか、ナクタルは最優先で撃墜に向かう。
「敵MAを視認! 手筈通り我々でイオン砲を撃ち込み、後続の編隊に撃破させよう!」
先陣を切る四機編隊は、イオン砲を撃ち込んでから後続の同じYウィングの四機編隊に仕留めさせようと、イオン砲の照準をナクタルのノイエ・ジールⅡに定めた。
「はっ! 前方の編隊で動きを止め、後続で俺を潰そうってか! 予想通りなんだよ!」
この一瞬でナクタルは、前方の編隊がイオン砲で動きを止めた後、後方の編隊が火力を以て仕留めると見抜いた。ナクタルに戦法を見破られていることも知らず、前方四機のYウィングがイオン砲を放とうとしたが、回避不可能な距離に入った瞬間、シールドでも防ぎ切れないメガ粒子砲を撃ち込まれた。
「なっ!? 気付かれて…」
先頭を飛ぶ編隊長が気付いたことも知らず、残り三機の僚機共々高出力ビームで消し飛ばされた。
『前方の編隊が!?』
「このまま攻撃を!」
『
一機を失いながらも、避け切った残り三機のYウィングであったが、ナクタルは続けて攻撃を行い、シールドでも防ぎ切れない大型ビームサーベルで切り裂いた。
「ふぅ、あのY文字はきしょい攻撃するから、高得点ってところかな? そんじゃ、対艦攻撃のB文字も高得点ってことで!」
Yウィングの編隊を撃滅したナクタルは、イオン砲を持つことから高得点と表し、最優先で狙うことにした。対艦攻撃力の高いBウィングも高得点と捉え、優先的に撃破し始める。
『あのMA、YウィングとBウィングを優先的に狙っているぞ!』
「MA相手じゃ、Xウィングじゃ分が悪過ぎる! Zガンダムが援護に向かいます!」
ナクタルの暴れっぷりは、直ぐに向かってくる連邦軍や同盟軍の機動兵器の戦闘力のみを奪うカミーユ・ビダンのZガンダムに知らされた。その無線連絡を受けたカミーユは、Zをウェイブライダー形態へと変形させ、現場へと急行する。母艦であるスパルタンは、他のMS部隊に任せているので、安心して急行できるのだ。
「っ? 向かってくるのなら、その力を奪う!」
そんなカミーユのZに複数の連邦軍機や同盟軍機が阻もうとしたが、Zの短所も長所も知り尽くしている彼は、ウェイブライダー形態のまま全機を撃墜することなく、言葉の通りに戦う力のみを奪った。
高速移動しながらであるにも関わらず、パイロットが乗るコクピットへの直撃は避け、武装のみを撃ち抜いていた。ニュータイプ能力とZを知り尽くしたカミーユだからこそ、出来る芸当だろう。
『うわぁぁぁっ!? こ、こっちに来る!』
「はははっ! 低得点だが、ちまちま潰してスコア稼ぎだぜ!」
『その動き! 貴様、遊んでいるな!』
Xウィングに襲い掛かるナクタルのノイエ・ジールⅡに、カミーユのZがビームライフルによる攻撃を行った。これにナクタルは苛立ち、メガ粒子砲で迎撃しようとするも、躱されてしまう。
躱したZは人型のガンダムに変形し、ビームを防ぐIフィールドではライフルが通じないと判断してか、Zの両腕のグレネードを放った。躱そうとするナクタルであるが、躱し切れずに被弾する。これにナクタルは酷く激怒していた。
『クソっ、俺のマシンに傷を付けやがって!』
「人殺しをゲームのように楽しむお前は、許してはおけない!」
『てめぇ、初対面の奴に向かって説教とか、クソうぜぇ! ぶっ殺す!!』
自分の機体を傷付けたばかりか、人殺しをゲームのように楽しむことを許せないと言う。これにナクタルは更に激怒し、メガ粒子砲を撃ち込み、ファンネルまで展開して弾幕のような攻撃を仕掛けた。
「こんな奴に、倒されるわけには!」
ナクタルのような戦争をゲームのように楽しむ者に倒されるわけにはいかないのか、カミーユはその全ての攻撃をニュータイプの感覚で躱し切った。常人であれば、落とされているところを被弾もせずに躱し切ったカミーユのZに、ナクタルは驚きの声を上げる。
「あぁん!? なんだ、こいつ! チートでも使ってんのか!? 説教と言い、ますます気に入らねぇなぁ!!」
驚くナクタルであるが、カミーユのニュータイプの感覚をチートと罵倒した。完全に頭に血が登った状態であり、冷静さを欠いた攻撃であるが、激しいことに変わりはなく、気を抜けば被弾どころか、撃墜の危険性もあった。
「あのMAのパイロット、完全に頭に血が登って冷静さを失ってる! このまま放置するのは、危険だ! だが、Zの武装では接近しなければ!」
攻撃を躱しつつ、カミーユはナクタルを危険と判断して撃破を試みようとするが、Zの武装では接近せねば真面に攻撃が通らない。だが、近付くことすらままならないほど攻撃は激しく、いくらニュータイプでも、近付くことさえ敵わない。
そんな時に、被弾して中破状態の同盟軍のチベ改級重巡洋艦がZとノイエ・ジールⅡの戦場へと迷い込んでくる。
『こちら、グーレン! 中破状態につき、戦線を離脱する! 援護を!!』
『そこの戦艦、近付くんじゃない!』
「テメェ! 俺の邪魔をしやがって!!」
『な、何をする!? 我が艦は味方であるぞ!』
「俺の邪魔をする奴はな、死ぬべきなんだよ!」
カミーユは近付くなと言うが、既にナクタルに捕まった後であった。捕まえて何をするのかと問う中破した戦闘艦「グーレン」の艦長に対し、ナクタルは躊躇いもなくZに向けて投げ付け、あろうことかメガ粒子砲を融合炉に向けて撃ち込んで大爆発を起こさせた。
「はははっ! 丁度いい所に来てくれて助かるぜ! バカな艦長と乗員の方々よ! お前らがのこのこ来てくれたおかげで、クソうぜぇガンダムをぶっ殺すことが出来たぜ! フルスコアだ! ひゃっはっはっ!!」
艦長を含め、チベ改級の乗員らは融合炉の爆発に呑まれて消滅した。その犠牲をフルスコアだと嘲笑いながらZを仕留めたと思い込んでいたが、当のガンダムはバイオセンサーを発動し、サイコバリアを発生させて爆発を防いでいた。
「は、はっ!? っざけんな! そんなチート、反則だろーがっ!!」
バイオセンサーを発動させたZが周りにサイコバリアを発生させ、チベ改級の大爆発を守ったことにナクタルはチートだとまた罵声を浴びせるが、恐怖は隠せていなかった。恐怖を怒りで打ち消そうと、既に展開しているファンネル全基や搭載火器を全てZに浴びせるが、オーラの如きサイコバリアを纏うガンダムには全く通じてはいない。
「な、なんだよ! 何なんだよそのチートはぁ!? ふざけんな! こんなの、こんなことが許されるわけがねぇだろうがぁ!!」
怒り任せの攻撃は、Zの周囲を纏うサイコバリアに全て防がれてしまった。これに怒りよりも恐怖が上回ったナクタルは、敵わないと判断して逃亡を図る。だが、戦争自体をゲームとして楽しんでいる男をカミーユが逃すはずもなく、Zの右手に握られたビームサーベルが、ありえないくらいに伸びる。
「お前のような奴はクズだ! 生きていちゃいけない奴なんだ!」
Zの秘められた力と自身のニュータイプによる組み合わせに恐怖して逃亡するナクタルのノイエ・ジールⅡに対し、カミーユは乗機のガンダムの力でありえないくらいに伸び切ったビームサーベルを振るった。
「遊びでやってんじゃないんだよぉーっ!」
『ゔあぁぁぁぁっ! アァァァッ!?』
カミーユの怒りの叫びと共に放たれた巨大なビームサーベルの刃は、ノイエ・ジールⅡの巨体を切り裂こうとしていた。迫るビームの刃から逃れることが出来ないと分かったナクタルは、恐怖の余り絶叫していた。
数秒後、ビームの巨大な刃はノイエ・ジールⅡに届いた。ビームに強い防御力を発揮するⅠフィールドで守られているはずだが、バイオセンサーで強化されているのか、容易くノイエ・ジールⅡの装甲を切り裂いた。そのまま胴体を切り裂いていき、コクピットにも届いてナクタルを消滅させた。
「はぁ…! こうもバイオセンサーを発動させていたら、こちらの身が持たないぞ」
戦争をゲームのように楽しむナクタルに怒りを覚え、感情が昂ってZのバイオセンサーを発動させてしまったカミーユは、爆発するノイエ・ジールⅡを見ながら怒りを抑えなければ、身が持たないと息を切らしながらヘルメットのバイザーを開け、飲料水を口にする。
だが、ナクタル・ハーウェイのように戦争自体を楽しんでいる者は、この戦場に他にもいる。それは、ヤークトアルケーガンダムを駆るアリー・アル・サーシェスである。
「おっと、名プレイヤーさんが人生でもゲームオーバーってか。全く、面白ぇ奴が揃ってるな。ディバインなんたらは」
ナクタルのノイエ・ジールⅡの反応途絶を知ったサーシェスは、笑みを浮かべてディバイン・ドゥアーズの戦闘力の高さに感心する。そんな戦争好きを公言する戦闘狂が駆るヤークトアルケーは、迫るXウィングやAウィング、イオン砲を撃ち込んで動きを止めうとしてくるYウィングを次々と撃ち落としながら、アムロやカミーユを誘おうとする。
「はははっ! カッコいいな、スターウォーズのスターファイターは! でも、俺様のガンダムには敵わねぇだな! こんだけぶっ殺しておけば、正義のヒーロー様がお出ましすんだろうよ! ぬははは!!」
ファングによるオールレンジ攻撃に圧倒的な技量と火力を以て、サーシェスは蹂躙を楽しんでいた。時折MSや機動兵器も出てくるが、サーシェスとヤークトアルケーの組み合わせに全く敵わず、戦闘機類と同じように撃墜されるばかりだ。
そんな暴れ回るサーシェスのヤークトアルケーの近くで、殲滅しようと近付いてくる連邦軍や同盟軍の機動兵器部隊と複数の艦艇が、後方から来た一斉射で戦闘力を奪われていた。
「ん、あの甘っちょろいやり方は!? 来ちまったかぁ?」
ファングのみならず、ミサイルで手当たり次第に撃破し、ランチャーでコルベット艦を何隻も沈めていたサーシェスは、その命を奪わない戦い方で誰なのか察した。
「どうにか殺さずに済んだが。この調整、前のパイロットは敵を殺すことしか考えていないようだ」
生命を殺さず、戦う力のみを奪う戦い方をするのは、ミーティアを奪ったインフィニットジャスティスガンダム弐式を駆るアスラン・ザラであった。
移動しながらも、どうにか自分の調整に合わせたアスランは、前の持ち主であるフリードリヒを咎め、再び一斉射を放つため、敵機や艦艇に照準を合わせた。当然、アスランは友であるキラ・ヤマトと同じく、命は奪わない。戦闘力のみを奪うのだ。
「これ以上、艦隊はやらせない!」
照準が合えば、ディバイン・ドゥアーズ艦隊の被害を最小限に抑えるため、インフィニットジャスティスの火器を含めた一斉射を放ち、照準に捉えた全ての敵機と敵艦の戦闘力を奪った。
「正義の名を持つガンダムの到来ってわけか! 相変わらず甘過ぎて胸焼けがする戦い方だなぁ、おい!!」
『う、うわぁ…!? な、何をする…』
ミーティアを装備したインフィニットジャスティスを発見したサーシェスは、そのアスランの戦い方を甘過ぎて反吐が出ると言い放ち、戦闘力を奪われた味方機を掴み、ビームサーベルで貫いた。
『な、何をする!? 我々は味方だ…』
「正義のヒーロー様は、人殺しは出来ねぇってか? あぁん!?」
『や、止めろ! 止めくれぇ!!』
そのまま怒りに任せ、先の貫いた一機のみならず、アスランが生かした全ての連邦軍や同盟軍機、艦艇をファングで破壊し尽くした。
「っ! なんて酷いことを! 彼らは戦えないんだぞ!!」
『テメェの代わりに俺が殺してやってんだよ! この大罪人パトリック・ザラの
「お前が父の名を使うな!」
戦う力を奪い、戦場から離脱させようとしていたアスランであったが、この不殺戦法にサーシェスは大変気に入らないらしく、目の前で戦闘力を奪われた彼らを見せ付けるように殺戮した挙句、アスランの父であるパトリック・ザラの名を出し、大罪人の息子だと煽ってきた。
目の前で生かした命を奪った挙句、大罪人ではあるが、その父を愚弄したサーシェスに怒りを覚えたアスランは、ヤークトアルケー相手では使い辛いミーティアを外してビームライフルを撃ち込んで交戦を開始する。
「はははっ、お怒りのようだな! だったら、戦争が大好きなこの最低な俺を裁いてみろや! 正義のガンダムさんよ!!」
狙い通りに挑発に乗り、挑んできた赤い正義の名を持つガンダムに対し、サーシェスは笑みを浮かべ、コズミック・イラ最強のパイロットであるアスランとの戦いを楽しむべく、撃ち込まれるビームを躱しながらバスターソードを抜き、重たいランチャーを外して白兵戦を挑んだ。
『テメェと俺、どっちが白兵戦が上手か! 試してやるぜ!!』
「白兵戦をする気か! 経験なら、サーシェスの方がアコードのシュラより手強い!」
最強のパイロット相手に高揚して白兵戦を挑んでくるサーシェスに、アスランは心を読み、更には卑劣な手段を躊躇なく使うアコードの青年よりも経験の差で厄介と判断し、最初の斬撃を躱した。
『フハハハッ! どうした!? アコードとか言う気色悪い奴らとは違って、俺は心が読めねぇんだぜ!』
「俺と奴とじゃ経験は雲泥の差だ! だが、ここで奴を抑えなければ、艦隊の被害が増す! アムロ大尉かライデン中佐、グラハム少佐が来るまで、奴を抑える!」
アコードとの戦闘経験を知っていたのか、サーシェスが自分は心が読めないと言いながらバスターソードによる激しい斬撃を高速で繰り出してくる。闇雲に攻撃しているように見えるが、サーシェスは隠し腕によるカウンターを狙っての事であり、それを見抜いているアスランは迂闊に手を出せないでいた。
が、自分がサーシェスを抑えなければ、ディバイン・ドゥアーズ艦隊の被害は増すばかりなので、アムロかジョニー・ライデン、グラハム・エーカーが来るまで持ち堪えるしかないと判断し、戦闘狂の傭兵が駆るガンダムを抑え続けた。
?「ゲームオーバーだド外道ーーッ!!」
ナクタル・ハーウェイを出したのは、カミーユに倒させるためだったのか…。
なんだろう? サーシェス書いてると、テンション上がってくるなぁ!
そんなこんなで、アスランVSサーシェスまでやっちゃったよ。
今回はレジスタンス軍が蹂躙されてましたが、次回からはスターウォーズに戻ります。