【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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今週のネタバレ

ジェリル・クチビ「敵が小さく見えるという事は、あたしがダンバインにもビルバインにも勝つという事だ!」


狂気との戦い

 ローグレッドがUCA海軍の大部隊によって壊滅した頃、エリカのジークアクスが配下としたサイコ・ザク集団は、対峙するアムロを初めとするディバイン・ドゥアーズに敗北しようとしていた。

 

「行くぞ、エル!」

 

『援護するわ、ケイ!』

 

 Zガンダムのような色合いのリ・ガズィカスタムを駆るケイ・ムラサメと重装備のリゼルC型を駆るエル・ムラサメは、一機のサイコ・ザクに対し、阿吽の呼吸の如くMAV戦術を仕掛ける。

 エルのリゼルがメガ・ビームランチャーやビームキャノンを連発して高い機動力を誇るサイコ・ザクの動きを封じた後、ケイのファイター形態のリ・ガズィカスタムは、機種のメガ・ビームキャノンで敵機の両脚を消し飛ばし、そこからMS形態へ変形してハイパー・ビームサーベルで胴体を切り裂いた。

 

『オォォッ!? 地獄じゃ! 地獄に落ちるゥゥゥッ!!』

 

 胴体を切り裂かれたサイコ・ザクの生体ユニットは、断末魔の叫びを上げながら消滅した。

 

「フッ、この風のランスターの前では、サイコ・ザクなどただのザクに過ぎん! ポーンフーン!」

 

 風のランスターを駆るヒューイは、サイコ・ザクを自機の前ではただのザクに過ぎないと蔑み、肩から族風を叩き付けた。

 

「ブレイウェイン!」

 

 族風で動きが止まれば、風の刃を放って標的を全て切り裂いた。

 

『殺すゥゥゥ! 殺すゥゥゥッ!!』

 

「パイロットと言うか、部品にされても、下品な貴様らは可哀想とも思わん! デッド・ロン・フーン!!」

 

 すぐさま数機のサイコ・ザクが包囲し、前身に装備された武装で攻撃しようとしたが、ヒューイは風のランスターの必殺技を使う。それは、肩の全てのエアスラスターを使い、巨大な竜巻を合成する物であった。

 この竜巻に呑まれたサイコ・ザクらは自由を奪われ、風のランスターが放った風の刃で切り裂かれ、呆気なく全滅する。

 

「フハハハッ! 我が山のバーストンに見劣る武装よ! ハハハッ!!」

 

 サイコ・ザクの武装を遥かに上回る山のバーストンを駆るフドウは、高笑いしながら乗機の全身に搭載されたミサイルを一斉に放った。

 乱れ撃たれたミサイル全弾は、次々と山のバーストンを囲む全てのサイコ・ザクに命中し。その全てを一掃した。

 

「流石は八卦ロボ! だが、我がアーマードパックを装備したジークフリードも負けぬ! 大・火・力、正義ィ!!」

 

 アーマードパックを装備したVF-31Sジークフリードを駆るレーヴェも、負けじと全身に搭載されたマイクロミサイルや両腕のガトリング砲を一斉に放ち、フドウの山のバーストンと同じく周囲の敵機を一掃する。

 

「サイコ・ザクに単独で挑むのは危険だ! ここは数で行くぞ!」

 

『了解!』

 

 スターク・ジェガンを駆るギギナ・エグゼナは、アジス高本のインコム搭載型の量産型νガンダム、ギーズ・ジャクセンのジェガンD型、オナー・ジャッキルのリゼルC型に向け、一機のサイコ・ザクに集団攻撃を行う。

 先にスターク・ジェガンのバズーカやミサイル、ジェガンのビームライフル、リゼルのメガ・ビームランチャーで動きを止めれば、量産型νガンダムのインコムが背後を攻撃し、動きを止めた。そこからトドメに一斉にライフルによる攻撃を行い、標的にしたサイコ・ザクをハチの巣にして撃破する。

 

「あいつを一気に…!」

 

 デルタプラスを駆るマルス・ランベルトは、サイコ・ザクに攻撃を行う。メガ・ビームランチャーで攻撃を行い、素早く抜いたビームサーベルで武器を切り裂いた。

 

「まだまだ終わらんぜ!」

 

 そのまま通り過ぎると、次に黒いガンダムMk-Ⅳを駆るランガ・ロードが仕掛けた。インコム搭載型の量産型νガンダムと同じくインコムによる攻撃を行い、武装を破壊する。

 

「トドメ!」

 

 マルスとランガの攻撃で大破状態のサイコ・ザクに対し、トドメを刺したのはアーバード・グランヴィアが駆るリゼルであった。既に戦闘行動が出来ないサイコ・ザクに、アーバードのリゼルはビームサーベルによる刺突を行い、胴体を串刺しにしてパイロットと言うか、生体ユニットを殺害した。

 

「ウォォォッ!!」

 

 デルタアンスを駆るシュウト・ムラサメは、サイコ・ザクに向けて突撃を行う。ビームライフルによる攻撃で動きを封じた後、ビームサーベルで武装や左腕を切り裂いて離脱する。

 

「改造されたことは可哀想だが、こちらも死にたくないんでな」

 

 シルヴァ・ヴァレットを駆るクン・ベーラ・ルーは、シュウトが攻撃したサイコ・ザクに追撃を仕掛ける。乗機の二挺のビームライフルで攻撃を行った後、背部コンテナの二基の有線式フィン・ファンネルで更なるダメージを与えた。

 

「手加減はしない…!」

 

 更なる追撃を仕掛けるのは、フィン・ファンネルを装備した量産型νガンダムを駆るリリナ・ムターだ。ビームライフルである程度は痛めつけた後、回避行動を封じるためにフィン・ファンネルを展開してサイコ・ザクの武装の殆どを破壊する。

 

「ウォォォアァァ!!」

 

 既に大破状態のサイコ・ザクであるが、まだ抵抗を続けていた。そんな狂気のザクにトドメを刺すのは、獅電を駆るムラサキ・ユズリハであった。マシンガンを撃ち続けるザクに、叫びながらパルチザンを突き刺す。まだ動いていたが、強く深く突き刺せば、生体ユニットが潰れたのか、ザクは機能を停止する。

 まだサイコ・ザクは居たが、ガンダム等の攻撃で半数以上が撃破されており、増援の部隊によって更にその数を減らしていた。そこにトライスターやシェザール隊、ロンド・ベルに鉄華団なども攻撃に加われば、百機は居たはずのサイコ・ザクは、瞬く間に壊滅した。

 

 

 

「既にサイコ・ザクは全滅させた! もう止めろ!」

 

 サイコ・ザクの壊滅を確認したアムロは、ジークアクスを駆るエリカに向けて投降勧告を行う。彼の言う通り、サイコ・ザクは壊滅していた。これにエリカは怯むどころか、更に激昂していた。

 

「クソがァァァッ! このクソ共がァァァッ!! せっかく存在価値もねぇテメェらを改造してやったのにィ! その上で私に恥をかかせたのかァーッ!? テメェらは糞を垂れ流し続けるか、他人の邪魔しか出来ねぇのかァ!? またお父さんに怒られるだろうがァァァッ!!」

 

 自分の都合で拉致したのに、役に立たなければ死体蹴りの如く罵倒する。その最後に、また父親に怒られると泣き叫んでいた。

 余りの身勝手で歪み切ったエリカの行動が、歪んだ父親に認められたいがための思いからと知ってか、アムロはその歪んだ父から離れるように告げる。

 

「その父親から離れろ! 歪んでいる父親が、君を怪物にしているんだぞ!?」

 

『赤の他人が説教するんじゃねェッ! 私は、私は常功のカンゼンダーの娘なんだァ! アパズレ貴族の娘じゃねェェェッ!!』

 

「君の父親は道具かスペアとしか思っちゃいない! 自分勝手な親父なんだぞ! そんな命を吸う機体に乗って反対しない時点で、もう分かっているはずだ!」

 

『アァァァッ! うるせぇんだよ!! 私はエリカ・フォン・シュレースヴィヒじゃねぇ! エリカ・カンゼンダーだァ! 絶対に失敗しない男の娘なんだァ!!』

 

 が、逆にエリカを怒らせるだけであった。危険な能力を秘めているジークアクスに、命を吸われていると告げるも、エリカは聞き入れることなく、更に激昂して自身の母親を否定し、実父であるカンゼンダーの娘であると宣い始める。

 

「それほど歪んだ父親に認められたいか! だが、その親父は君を認めやしない! 見ても居ないんだ! 分かっているはずだろ!?」

 

『煩い! うるさい、うるさい、うるさいィィィッ!! みんな揃ってこの私を否定しやがってェ! 殺してやる! みんな殺してやるゥゥゥッ!!』

 

 歪み切った自分勝手な実父に認められたいがため、その歪んだ思想を真似るエリカに、アムロはニュータイプ能力で一切見ていないと説き、もう理解しているはずだと説得する。

 だが、エリカはそれが自分を否定と思い込み、挙句にこの場に居る者たち全員が、自分のことを否定しているとさえ思い込み始める。そんな彼女の感情に反応してか、ジークアクスに施されていた封印が全てと狩れ、ガンダムの装甲の中に隠されていた正体が明かされる。

 

「この姿は…!?」

 

『エヴァンゲリオン?』

 

 ジークアクスの装甲の中に隠された正体は、エヴァンゲリオンと同じく人型の使徒であった。その姿を見たアムロは驚愕し、三日月は一目でエヴァンゲリオンと同種と捉える。

 そればかりか、オーラ力によって暴走して巨大化する現象であるハイパー化までしてしまう。

 

『死ねっ! 死ねェェェッ!!』

 

 ガンダムと言う鎧を身に纏い、巨大化までした使徒を操る、否、暴走して乗っ取られたエリカは、周囲のもの全てに八つ当たりを行う。

 

「離れろ! もはや奴は通常の機動兵器ではない! 死ぬぞ!!」

 

 機動兵器とは思えない挙動で動き、ハイパー化して更にパワーアップしているのか、その火力は絶大であった。

 敵味方問わず、次々と八つ当たりして撃破していくジークアクス型使徒に、アムロは一刻も早く離れるように告げるが、ロンド・ベルのMS隊と鉄華団の獅電は戦闘不能状態まで追い込まれた。素早いガンダムタイプやバルキリーは逃れ、装甲の厚いスーパーロボットは耐えられたが、戦力は著しく削られた。

 

『エドモントンのグレイズの化け物よりヤベェぞ!』

 

『尋常じゃねぇ! 馬鹿でかいエヴァとやり合っている気分だ!』

 

「お前たちも下がれ! こいつは危険だ!」

 

 シノのフラウロスと明弘のグシオンに向け、アムロは下がるように告げる。これに応じ、まだ動ける機は、戦闘不能となった者たちを回収して母艦へと帰投する。

 

『アムロ大尉、レクイエムを放つ敵艦が居るらしい! それで連邦や同盟が攻撃を続けている! あのデカブツはスーパーロボットに任せ、俺たちMSはそこの破壊を優先しないか?』

 

「いや、こいつの相手はスーパーロボットでも難しい! 最低でもガンダムタイプは一機必要だ! 俺が奴を引き付け、スーパーロボットに倒させる!」

 

『そうか! では、俺たちはレクイエム破壊に向かう! 死ぬなよ!』

 

 駆け付けたダイターン3やダルタニアスなどのスーパーロボットたちがジークアクス型使徒を食い止める中、リ・ガズィカスタムを駆るジョニー・ライデンが、ジブリールがレクイエムを使い、連邦軍や同盟軍を脅して攻撃させていることを知らせた。

 危険なジークアクス型はスーパーロボット等に任せ、MSなどの機動兵器はレクイエムの対処に回った方が良いと告げたが、自分が狙いであると分かっているアムロは、引き付けるために残ると告げる。一番機動力が高いガンダムであると分かっているライデンは、アムロの決断を尊重し、彼を残してレクイエム攻撃に向かう。

 が、アムロのHi-ν以外に残るガンダムが二機ほどいた。それは、ヒイロのウィングゼロと三日月のバルバトスである。

 

「なぜ残る!? お前たちの突破力なら、レクイエムの防衛線など!」

 

『それはカトル達に任せる。ゼロに計算させたが、ウィングゼロはHi-νの援護に回った方が良いと出た』

 

『俺もアムロを助けるよ。レクイエムって言うの、明弘やシノ、オルガたちに任せれば良いし』

 

「ふっ、信じてるんだな。なら、俺たちは奴を倒すぞ!」

 

『ハイパー化がなんだ! このパーンサロイドのジーグランサーで、風穴を開けてやるぜ!!』

 

 ヒイロと三日月は、仲間たちが必ずレクイエムを破壊してくれると信じ、アムロの元に残ったのだ。これにアムロは仲間たちを強く信頼していると捉え、二機のガンダムを引き連れてジークアクス型使徒に挑んだ。

 これに続くように、サポートメカであるパーンサロイドと合体し、ケンタウロス形態となった鋼鉄ジーグも参戦し、右手に槍を握って三機のガンダムを追従する。

 

「ハイパー化と言うか、巨大化した敵か! グレートマジンガーの肩慣らしにはちょうどいいぜ! スクランブルダッシュ!!」

 

 残りの鉄華団とレジスタンス艦隊の増援の中にもスーパーロボットは居り、ジークアクス型使徒の攻撃に参加していた。

 それは、剣鉄也が駆るグレートマジンガーであった。ハイパー化したジークアクス型使徒に、宇宙戦のグレートマジンガーの肩慣らしにはちょうどいいとさえ発言した後、背中の翼を展開させ、攻撃へと向かった。

 

 

 

「これはもはや戦争ではない! 残存する全ての同盟軍艦艇に伝えろ! 直ちにこの戦闘宙域から脱出せよと!」

 

 ジブリールの脅しに従わず、混乱する戦場を脱出しようとする混成艦隊があった。

 その同盟軍参加勢力の混成艦隊を纏め、ジブリールのレクイエムによる脅しやハイパー化したジークアクス型使徒が居る戦場より脱出しようとするのは、大和帝国海軍の水陸機動団の指揮官である北条時峰大佐だ。

 ディバイン・ドゥアーズの艦隊に攻撃を行った連邦軍と同盟軍は、その戦闘力に圧倒されて一度は敗退したが、自分の責任であるにも関わらず、これに怒りを覚えたジブリールはレクイエムを使って無理やり戦わせようとした。だが、更に戦場を混乱させるばかりであり、挙句にエリカの暴走はジブリールの予想を遥かに上回り、両軍の戦意は完全に喪失し、逃げ出し始めた。

 

「同盟軍の奴らが逃げてるぞ!」

 

『お、俺たちも逃げよう! こんな戦場、居られるか!』

 

 北条が同盟軍の残存艦隊を纏め、戦場からの脱出を図ろうとしているのを目撃した連邦軍の残余も、戦場からの脱出を試みる。

 

「えぇい、なんだこれは!? ジークアクスはなぜ巨大化する!? ゼクノヴァを引き起こすだけではなかったのか!?」

 

 エリカの暴走でハイパー化したジークアクスに、ジブリールは知らなかったようで、これを見た瞬間に激しく動揺していた。完全に自分の想定外に事態が進んでいくことに、取り乱し始める。

 

「これではレクイエムの脅しすら通じんぞ! あの失敗作め! やはり重犯の女など!!」

 

 ハイパー化したジークアクスを駆るエリカが想定外に暴走したことで、自分の思い通りにことが進まなくなって苛立つジブリールは、彼女を失敗作とまた罵る。

 

「しかしなんだあのデカい機動兵器は? データにないぞ」

 

 大和帝国海軍の機動兵器である「陣風」を駆る九条左近少佐は、ハイパー化してディバイン・ドゥアーズのスーパーロボット等と交戦するジークアクスを見て、どの同盟軍の共有データに該当しないと、残存艦隊を護衛しながら口にする。

 ジークアクスとスーパーロボット、それに三機のガンダムの戦いは激しさを増しており、未だ命令に従って攻撃する両軍の機動兵器や艦艇を巻き込んでいた。そればかりか、重装甲のスーパーロボットが回避を迷わず選択するほどの物体をジークアクスは開いた口から放っていた。

 

『テメェらァ! なんで敵に特攻しねぇ!? それがテメェら人間ミサイル共の役割だろうがァ!!』

 

「な、なんだ貴様は!? 菅姓名と所属を名乗れ!」

 

「こちらは大宇宙大和帝国海軍の北条時峰大佐だ! 何なんだその口調は? この状態でとても戦えん! 戦うなら君一人で戦え!」

 

 戦場から脱出する同盟軍艦隊を見付けたジークアクスのエリカは、大和帝国軍なら特攻しろと怒鳴り散らし、罵声を浴びせて来た。これに通信士官が菅姓名を名乗れと言うが、北条はつき合っていられないのか、名乗りながら口調を注意しつつも、戦うなら一人で戦えと返して通信を切った。

 

「早く脱出しよう。あの女は、こちらを殺しかねん。速度を挙げろ! 僚艦にも打電せよ!」

 

 通信を無理やり切った北条は、急いで脱出しなければ、エリカに殺されると判断し、速度を上げるように告げる。

 

『私の命令を聞けねぇって言うのかァ!? 私を失敗させ、嘲笑う気だろ!? ぶっ殺してやるゥ!!』

 

「まさか!? 止めろ! 彼らは戦う意思が無いんだぞ!!」

 

『ウルセェェェッ! 私に従えねぇ奴は、万死だァァァッ!!』

 

 自分の命令を無視した北条に、エリカは被害妄想で失敗した自分を嗤う気だと思い込み、攻撃をしようとする。これをアムロやスーパーロボット等は止めようとするが、使徒と化したジークアクスの口から放たれたのは、当たれば一撃で破壊されるゼクノヴァの光であった。

 

「な、なんだこれは!? 艦隊が呑み込まれている!? 一体なにが…」

 

 ゼクノヴァの光を受けた北条は、一瞬にして艦隊が消滅していく現象に驚愕する。座乗艦である瑞鶴もゼクノヴァの光に呑み込まれており、北条は訳も分からぬままにその光に呑まれ、艦や乗員らと共に消滅した。

 

「この光は、あの化け物が放った光か!? 機体が…!? は、颯! 済まない、父さんは帰れな…」

 

 そのゼクノヴァの光に、左近の陣風も呑み込まれていた。眩い光に呑み込まれていくことで死を覚悟した左近は、コクピットの計器の邪魔にならない場所に張ってある娘の写真を見て、帰れないことを謝罪しながら消滅する。

 これにより、水陸機動団も含め、同盟軍の残存艦隊は壊滅した。完全に全滅したわけではないが、ゼクノヴァの光より生き延びた数は少なかった。

 

「貴様、彼らは戦う意思が無いんだぞ! それを消滅させるなどと!」

 

『また説教かァ!? 聞き飽きてんだよ! オラァ、連邦のゴミ共! テメェらが代わりに特攻しろやァ!!』

 

 戦意の無い同盟軍艦隊をゼクノヴァで消滅させたエリカにアムロは責めるが、当の彼女は聞き入れず、あろうことか同じく戦意を失い、脱出しようとする連邦軍の機体や艦艇をハッキングし、無理やり特攻させた。フリードリヒのザクをハッキングした能力であるが、ハイパー化した際に更に強化されたようで、この世界全ての機体や艦艇をハッキングして操れるようだ。

 

『か、艦の制御が効きません!』

 

『た、助けてくれぇーッ!!』

 

『嫌ァァァッ! 死にたくない! お母さん!!』

 

『止めろ! 止めてくれぇ!!』

 

 その力で乗機や座乗艦をエリカに操られている連邦軍は、ミサイルの如くディバイン・ドゥアーズのガンダムやスーパーロボット等に無理やり特攻させられる。脱出も出来ないパイロットや乗員らは助けを求めるが、暴走したエリカは聞き入れず、彼らが乗ったまま敵に無理に特攻させる。

 

「無理やり人を特攻させるなど! こんなことをする貴様は、メガノイドでも無ければ犬畜生でもない! 外道だ! いくら辛い過去があるとはいえ、被害者意識でこんなことをするのは許されないぞ!!」

 

 無理やり特攻させられたパイロットや乗員たちが助けを求めるが、躊躇っていてはこちらが撃破されてしまうため、ディバイン・ドゥアーズの面々は致し方なく迎撃して撃破していた。それらを迎撃するダイターン3を駆る万丈は、いくら辛い過去があっても、こんな恐ろしい行為は決して許されないと怒りを込めるが、エリカは聞くどころか、更に激昂するだけだ。

 

「テメェも私に説教かァ!? どいつもこいつもこの完璧で正しい私に説教しやがって! この私に指摘するのはな、万死に値するんだよ!!」

 

『そんなことを言うことは、もう説得は通じんと言う事だな! これほど憎いと思った女性は、コロス以上だよ! 君のような存在は危険だ! この場で殺す!』

 

 激昂したエリカは自分は正しく、それが間違いだと指摘する者は万死に値するとまで宣った。

 余りにも身勝手で許し難い主張に万丈は、宿敵の女性上に憎い存在と見なし、もう説得は通じず、この場で殺さねば危険な存在と断定してダイターン3に指差しさせながらそれを宣告した。

 

「万丈さんにそれほどの憎悪を吐かせるとは、もう後戻りは出来んと言う事になるか! 辛い過去には可哀想だと思うが、あんな酷いことをして自分が絶対に正しいと言い続ける貴様を、俺も許すことは出来ない!」

 

 アムロもまたその所業に怒りを覚え、説得を諦めてエリカを討つことに決めた。

 

 かくして、身も心も悍ましい怪物と成り果てたエリカに、アムロなどの初めとするガンダムたち、そしてスーパーロボットたちは決戦を挑むのであった。




速水厚志さん、ごめんなさい。

なんでエリカ・フォン・シュレースヴィヒを悪魔なラスボスにしたかと言うと、ケツアゴさんのアーニャ・グレックス以上に、カチンと来た所為かな?

募集の概要を見た時はジョジョのパンナコッタ・フーゴみたいに、あの台詞を言っちまったよぃ。

で、即殺しそうになったけど、それじゃつまらないし、なんか応募してくれたから勿体ないので、エリカは完璧主義の畜生親父の所為で歪み切ってしまい、外道に落ちたラスボスに。
アーニャの方は真の正体を頭長長寿ジジイにし、高い頭脳を以て他者を見下すクサレ外道に。
なんかボディを変えて生き残りましたが、後で始末するけど(笑)。

エリカの実兄である畜生親父カンゼンダーは、来年あたりに出そうかと思ってます。

さて、次で最後にするかな?
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