【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
勇者王ガオガイガーを知る者達ならご存じ我らの勇者王。
最年少で宇宙飛行士になって事故でサイボーグとなり、機械31原種を倒して超人類エヴォリュダーと化すなど驚愕な経歴の持ち主。
鉱物は紅生姜マシマシの牛丼。嫌いな物はこんにゃく。幼少期、喉に詰まらせたことが原因であるため。
惑星の生命を全て死に至らしめる生物兵器の情報を得て、
乗機は相棒のジェネシックギャレオン、加減してガオガイガー
ボルフォッグ
GGG諜報部に属する忍者ロボ。如何なる相手にも敬語で話す敬語キャラ。
お供の二体のガンマシンも連れて参戦する。
尚、小西克幸氏の初のレギュラーキャラでもある。
ちなみに小西克幸氏は、KILLZONE2~3の主人公であるトーマス・セブ・セブチェンコ軍曹の吹き替えを行っている。
ゆえに最初の勇者ロボとして登場したのは、声優繋がりである。
メール・ラデック
ヴェサリ老の猟犬の異名を持つヘルガスト軍の大佐。
忠誠心も高い狂信的な軍人であるが、同時に残忍で狡猾な戦闘狂でもある。
惑星ヘルガーンにおける統合連邦サイドのISAヴェクタと自由惑星同盟サイドであるヘルガーンの軍隊のヘルガスト軍との決戦は、激しさを増していた。
ヘルガーンの指導者にしてヘルガスト軍の最高司令官であるスカラー・ヴェサリ老を捕らえる功績に欲を出した連邦軍も、本格的に戦力をヘルガーンに送り、それに対抗すべく、自由惑星同盟は同盟国の救援のため、軍を差し向け、惑星全土が主戦場と化すほどより一層に激しさを極めた。
衛星軌道上は夥しい数の両軍の宇宙艦艇が艦隊戦を行い、惑星の地上や空は両軍が激しい殺し合いを繰り広げている。
そんな中、秩序を司る女神「ポーラ」とその彼女が混沌を司る神「ゴッド・カオス」に対抗すべく組織した超連合勢力「ディバイン・ドゥアーズ」に、惑星の生命全てを死に至らしめる生物兵器が匿名の通報によって知らされた。
この匿名の通報は、一瞬にして敵を粉砕する兵器を嫌う戦闘狂たちによって敢えて流された情報であったが、その生物兵器の存在を良しとしないポーラは、直ちに出撃可能なディバイン・ドゥアーズの戦力をヘルガーン、即ちヴィンデル・マウザーが支配する世界へ差し向けるのであった。
「吐けぃ! この売国奴め!!」
惑星ヘルガーンの首都「ネピュロシティ」にある元ヴェクタ大使館にて、ヘルガーンの科学者であるはずのサビッチ博士が同胞であるはずのヘルガスト軍の尋問官より拷問を受けていた。
サビッチ博士は件の惑星の全ての生命を死滅させる恐ろしい生物兵器を開発した科学者であるが、その威力に恐ろしさを覚え、大使を通じてヴェクタに亡命しようとしたが、ヘルガスト軍に裏切り者と認定された。
一度はISAヴェクタの庇護下に入るが、大使館が奪還された後、ヘルガスト軍に捉えられ、こうして拷問を受けている。
「い、言えない…! お、お前たちに渡せば、数々の星が…」
「この裏切り者め! 敵を根絶やしにせねば、我々の平和は訪れんのだ!」
自身が作り上げた生物兵器の恐ろしさを知るサビッチ博士は、その生物兵器の解除に必要な暗号コードを決して話そうとしなかった。これに尋問官は裏切り者と罵り、敵を根絶やしにせねば、自分たちが安心できないと宣う。
猶更、こんなことを言う軍隊に生物兵器の暗号コードを明け渡すわけには行かない。
自分の作り上げた兵器で死んでいく者たちを想像したサビッチ博士は、自分が屈すれば今よりも恐ろしいことが起きると思い、苛烈な拷問に耐え続ける。
「まだ解除コードは吐かないのか?」
「はっ、ラデック大佐殿! あの売国奴め、軟な奴なのに! どれだけ痛めつけても全く吐こうともしません!」
そんな尋問質となっている一室に、ヴェサリ老の猟犬の異名を持つヘルガスト軍の大佐「メール・ラデック」が数名の部下を伴って訪れた。
尋問官の上司は直ぐサビッチ博士があれだけの拷問を受けているにも関わらず、解除コードを吐かないと焦りを見せながら報告する。
「知っているのは、クラーテック大佐が雇っているダナーとか言う傭兵だけか」
苛立った尋問官に何度も殴打されるサビッチ博士を眺めているラデックは、自分等よりも先に彼と接触した元ファントム・タロン社の傭兵であったダナーのみと口にする。
大使館をISAヴェクタより奪還する際、傭兵であるダナーはその渦中に居た。
既にクラーテック大佐旗下の部隊が大使館を総攻撃していたが、ISAヴェクタの総司令官にして植民地惑星ヴェクタの陰の指導者となっていたアレックス・グレイ海軍長官が滞在していた所為なのか守備隊の数は多く、ヘルガスト軍の攻撃部隊は苦戦を強いられていた。
だが、ファントム・タロン社とISAヴェクタに裏切られた無口な傭兵であるダナーの決死の活躍のおかげか、ヘルガスト軍は多大な犠牲を払いながらも大使館の奪還に成功する。
途中ではあるが、ダナーはヘルガスト軍よりも先んじて囚われていたサビッチ博士を接触し、彼より件の生物兵器の解除に必要な暗号コードを口頭で聞き出した。
ヘルガスト軍を初めとする同盟軍にも生物兵器を渡したくないサビッチ博士は、ダナーのみに暗号コードを明かしたのだ。その際、件の生物兵器の破壊と自身が暗号コードを埋め込んだジャスタス・ハーキンの救出を依頼する。
これをダナーは請け負い、ヘルガスト軍の移動型研究所の奪還に参加した。
だが、サビッチ博士は傭兵であるダナーを信じ切れず、自身が開発した生物兵器破壊を目的にヘルガーンに現れたディバイン・ドゥアーズにも密かに協力し、情報を可能な限り流していた。
サビッチ博士が再びヘルガスト軍の手に落ちたことを知ったディバイン・ドゥアーズは、即座に救出者をヘルガスト兵に変装させ、大使館に潜り込ませていたのだ。
「あの、すみません。ラデック大佐殿に報告が…」
「なんだ貴様? ここはお前のような兵卒が来るところじゃないぞ。何処の所属だ? それと官製名を名乗れ」
拷問を眺めるラデックの背後より、一人のヘルガスト兵が報告に来たと言って部屋に入ってきた。これに随伴している将校は入ってきた兵士に苛立ち、何所の所属で官製名は何かと問い掛ける。
「ほぅ、ディバイン・ドゥアーズとやらがこのヘルガーンに来ていると聞いたが、まさかこんなところにも来るとはな!」
「た、大佐殿! 何を!?」
報告に来たと言って入ってきたヘルガスト兵に対し、ラデックは彼にただならぬ雰囲気を感じ取ってか、ナイフを素早く抜いて投げ付けた。周りの将校と護衛の兵士たちが驚く中、投げられたナイフは標的の兵士のヘルメットに命中する。だが、深くは刺さらず、何故かヘルメットが左右に割れるだけであった。
「っ!? ヘルガーン人ではない!」
「何者だ貴様!?」
「まさかとは思うが、エヴォリュダーガイか!」
割れたヘルメットから現れた顔は、ヘルガーン人ではない長髪で美形の青年であった。整った顔立ちの優男と見えるが、その青い瞳には勇者如き燃える熱き炎が宿っていた!
一同が驚く中、ただ一人、この場で彼を知るラデックは、彼をエヴォリュダーガイと呼び、ホルスターから拳銃を引き抜いて構えて戦闘態勢をとる。
「もうエヴォリュダーじゃ無いぜ! 俺は
自身をエヴォリュダーガイと呼ぶラデックに対し、青年は獅子王凱で勇者であると答える。
勇者王ガオガイガー。
その名を知る者達なら、獅子王凱が何者かであるかご存じだろう。
とある科学技術が発達した世界で、超AIロボ、後続の勇者たちを率いて地球を三度も、否、四度も救った我らが勇者王である!
「な、何者か知らんがここへ来たのが運の尽きだ! 死ねぃ!!」
勇者であると名乗る凱にヘルガスト軍の将兵らは祖国を踏み躙る敵と見なし、殺意の銃口を向けて躊躇いも無く引き金を引いた。
「はぁ…!」
並の常人であるなら、その場で射殺されているだろうが、我らが勇者王は半分超人であり、自身に向けて放たれた拳銃弾や小銃弾を含む全ての弾丸を防ぎ切り、挙句にあり得ぬ速さで掴み取った全ての弾を床に転げ落とした。
「じゅ、銃弾を…!?」
「全て…!?」
「なんだこいつは…!?」
いま目前で起こった超常現象に、ヘルガスト軍の将兵らは驚愕して固まる。
「何が獅子王凱で勇者だ! 貴様は化け物のエヴォリュダーガイだ!」
目の前で超常現象が起こったにも関わらず、一人驚かないラデックは銃では凱を倒せないと判断してナイフを抜き、周りを押し退けて斬りかかる。
「っ!? イークイップ!」
凄まじい速度で斬りかかるラデックの斬撃を、このままの状態では防ぎ切れないと判断してか、凱は掛け声を上げ、IDアーマーと呼ばれるバトルアーマーを身に纏う。凱の全身は光に包まれ、勇者は戦闘形態へと変貌する。
その姿、かつてのサイボーグ・ガイと似た戦闘形態であり、これで凱は完全な戦闘を取ることが出来るのだ。
「ウィルナイフ!」
ラデックのナイフによる斬撃を防ぐべく、十字状の鍔が付いたナイフを左腕に装着されているガオーブレスから引き抜き、ものの見事に防いだ。
「正体を現したな! エヴォリュダーガイ!」
「何度も言うぞ! 俺は獅子王凱! 勇者だ!!」
凄まじい殺気で押してくるラデックに対し、凱は防ぎながら自分は勇者であると答え、いったん距離を取る。
「大佐殿! 自分たちは!?」
「貴様らでは相手にならん! 私の邪魔をするな!」
ナイフ同士による戦闘を行うラデックに、周りのヘルガスト軍の将兵らはどうすべきかと問えば、凱の戦闘力を知る彼は相手にならないから邪魔をするなと答え、今度はステルス迷彩を使って自分の姿を透明にして、奇襲を仕掛けようとする。
「消えた!? いや、透明化か! その手の相手とは、何度も戦ったことがあるぜ!」
消えたラデックに驚く凱だが、サイボーグ時代からエヴォリュダー時代に至るまで透明になる敵とは何度か交戦している。その経験を活かし、凱は身に着けている装備の暗視機能を使わず、相手が自分を殺す際に発する殺気を感じ取る為に目を瞑った。
「今なら、殺せるんじゃ…?」
「馬鹿! 奴は銃弾を掴み取るんだぞ! 拳銃どころか、ライフルの弾を掴んだのを忘れたか!?」
この凱の姿、周りから見れば隙だらけであり、いつでも殺せるような気がした。だが、凱が銃弾を掴み取ると言う超人の如き離れ技を見せ付けたので、ラデックの言う通りに下がり始める。
「っ!? そこかぁ!」
「何ッ!? 私の殺気を感じ取ったと言うのか!?」
凱は自分に刃を突き立てる際に発せられた殺気を感じ取り、背後を振り返ってウィルナイフの斬撃を食らわせる。このウィルナイフによる斬撃は不殺を狙っての物であり、それを受けたラデックは吹き飛ばされる程度で済んだ。
自分のステルス迷彩と暗殺に自信があったラデックであるが、それを見破られたことに驚きの声を上げる。が、あそこで殺せたにも関わらず、自分を殺さない凱を甘いと非難する。
「だが、殺せたにも関わらず、あの場で私を殺さんとは! 甘過ぎて反吐が出る!」
「俺の所属組織は殺人はご法度なんだ。それに俺は、生き物は出来る限り殺したくない!」
「偽善者め! 戦士は恐れられてこそだ! 殺しを躊躇う者を戦士とは呼ばん!」
反吐が出るとさえ言うラデックに対し、凱は所属している
この自分からすれば甘過ぎる凱の反論に、ラデックは殺しを躊躇う者を戦士とは呼ばないと激怒し、再びステルスによるナイフ攻撃を繰り出してくる。が、ラデックの殺意を覚えたので、凱は何度でも見えない敵から発せられる殺意の斬撃を凌ぎ続ける。
「無駄だ! お前の卑劣な攻撃は、もう俺には通用しないぜ!」
「ちっ! 圧倒的な力があるにも関わらず、この場に居る全員を殺さんとは! イラつく奴だ!」
「俺の力は大量殺戮の為じゃなく、守るために使うためにある!」
「偽善極まりない事を!」
自分の攻撃を凌ぎ続ける凱に対し、ラデックは圧倒的な力を持っているにも関わらず、偽善極まりない行為を行う勇者に苛立つ。これに凱は、自分のGストーンとセミ・エヴォリュダーの力は守るために使うべき力だと反論すれば、更にラデックは苛立ち、凄まじい速度でナイフの斬撃を繰り出してくる。
「(エヴォリュダーガイが防ぐか反撃するかしかしてこないぞ? こちらが隙を見せたとしても、全く攻撃してこない。何故だ?)」
一方的にナイフによる機関銃の如き斬撃を仕掛けるラデックは、凱が全く攻撃を仕掛けず、こちらかの攻撃を防ぐか反撃してこないことに違和感を覚えていた。これを疑問に思いながらも、攻撃を続けるラデックは、直ぐに周りを確認する。
「凄い! 流石はヴェサリ老の親衛隊隊長!」
「いきなり現れた意味の分からん奴は、口先だけのようだな!」
「大佐殿、そのまま奴の首を撥ねてくださいよ!」
「はっ!? 何をしている貴様ら! 周囲を警戒しろ!!」
周りを見れば、ヘルガストの将兵らはラデックと凱の戦いに注目し、周りへの警戒を疎かにしていた。押されている凱に罵声を浴びせ、サビッチ博士の監視を疎かにした将兵らに対し、ラデックは敵陣に単独で乗り込んできた勇者の目的を知り、直ぐに周囲警戒を行うように告げる。
「あんたはプロの軍人だから早く気付かれると思ったが、ここまで稼げれば十分だぜ!」
「えぇい、貴様! この私を謀ったのか!」
「こういう敵中の中の陽動も、勇者の役目だ!」
凱がワザとらしく変装してラデックに見抜かれるように近付いたのは、自身に注意を引き付けるための物であった。
プロの軍人を欺くため、直ぐに見抜かれるのではないかと内心冷や冷やしていた凱であったが、自身に注目が集まっている隙に、偵察や情報収集並び隠密行動を主任務とする勇者ロボ、ではなく忍者ロボ「ボルフォッグ」を潜入させ、サビッチ博士を救出させていたのだ!
ラデックが気付いた頃には時すでに遅く、尋問官を含める周りのヘルガスト兵らはボルフォッグに全員昏倒させられており、忍者ロボの胸の中には、瀕死のサビッチ博士が抱きかかえられていた。
「隊長、サビッチ博士を救助しました!」
「よっしゃぁ!」
「あの綺麗事の数々、この私を苛立たせ、殺意を向けさせるために!?」
「あんた、生真面目過ぎる軍人だな! でも、嘘じゃない! 死ぬ気で実践するつもりだ!」
「ぬぅ、その本気度がますます許せん!」
ボルフォッグからの報告でサビッチ博士の救出の成功を知った凱は歓声を上げる。
これにラデックは先の凱が口にしていた綺麗事の数々は、自分を苛立たせて殺意を向けさせるものだと思い込む。これに凱は数々の綺麗事は命がけで実践するつもりであり、出任せで言った言葉ではないと答えれば、ラデックは更に許せないと言って攻撃を強める。
「サビッチ博士を攫おうとするロボを破壊しろ!」
「それでは、サビッチ博士が!?」
「構わん! 渡すくらいなら、破壊した方がマシだ!」
凱に攻撃しつつ、ラデックは周りの兵らにボルフォッグをサビッチ博士ごと攻撃しろと指示を出す。躊躇う兵士たちであるが、ラデックのもう一声で指示に従い、攻撃を始める。
「なんと!? 味方の科学者ごと攻撃するとは! そんな恐ろしいことを!」
「お前たち止めろぉ! 味方を殺すのか!?」
「必要とあれば、味方でも殺す! 生温い環境で育った貴様らと我らヘルガーン人は根本的に違うのだ!」
攻撃を受けるボルフォッグは瀕死のサビッチ博士を庇いながら驚く中、凱はラデックの攻撃を防ぎながらヘルガスト兵らに攻撃を止めるように告げる。だが、彼らは止めず、止めない訳をラデックは攻撃を行いながら代弁する。
過酷な環境で育ったヘルガーン人は、勝つためには味方ですら殺すと。
「ガングルー、ガンドーベル! 援護を!」
同胞であっても情け容赦の無い攻撃を行うヘルガスト兵たちからサビッチ博士を守るべく、ボルフォッグはガンマシンのガングルーとガンドーベルを呼び出した。
この二体のロボットにはボルフォッグのような超AIは搭載されていないただのロボットであるが、非殺傷プログラムを搭載されており、次々とヘルガスト兵たちを昏倒させ、制圧していく。
「隊長、このままでは包囲されてしまいます!」
「分かっている! サビッチ博士は救出した! 直ぐに撤収だ!」
「了解! フォッグガス!」
これ以上の長居は無用なのか、凱とボルフォッグらは脱出するため、煙幕を撒いた。凱の投げた煙幕手榴弾とボルフォッグが巻いた煙幕は濃い煙であり、勇者と超AIの忍者ロボの姿を隠してしまった。
「撃ち方止め! 誤射する!」
その煙幕の濃さは同士討ちを発生させると判断してか、将校らは兵や下士官らに向けて射撃中止命令を叫んだ。
「クソっ、まんまと逃げられた! 大使館より脱出したアンノウンの直ちに捜索せよ!」
銃声が止んで煙は晴れる頃には、凱とボルフォッグ、二体のガンマシンの姿は何処にもなかった。これにラデックは苛立つが、直ぐにナイフを鞘に戻して周囲の部隊に創作命令を出した。
かくして、サビッチ博士を救出した凱とボルフォッグは、ステルス迷彩で待機していたディビジョンⅢ「スサノオ」に乗り込み、宙域を脱出したのであった。