【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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セラエル・ドリーデ
作戦終了後に、お見合い相手と結婚の予定を控えている女騎士。
乗機はレギンレイズ
キャラ提供は秋音色の空さん

済まんがチョコは無い。


流星作戦発動

 殺そうとしていたアドラーより真実を告げられ、真の仇である神矢を殺すために拠点に撤収するゴットアーミーをラースは追跡する。

 自分等が撤退する為に置いてきたラースが追ってくることに気付いたカーネルは、主である神矢に伝えることなく撃破を命じる。

 

「ラース、我が方を追跡してきます!」

 

「気でも狂い過ぎたか? GA一個分隊で始末しろ!」

 

 この指示に応じてゴットアーミー、それも元レッドベレー隊員が纏うGA一機と狂人四名が追跡するラースの始末に向かう。

 

「ラース! 今すぐ戻れ! 戻らねば殺すぞ!!」

 

 特製ヌンチャクを持った分隊長が警告したが、ラースは聞かずに本当の仇である神矢を殺しに向かう。警告を聞かなかったため、分隊長は命令通りにラースを僚機と共に殺しに掛かる。

 

「どうやら呆けたようだな! やれぃ!!」

 

「死ねぇぇぇ!!」

 

 分隊長の指示通りにGA四機がラースを殺しにかかったが、あっさりと返り討ちにされてしまう。断末魔を上げて四機のGAがバラバラにされる中、分隊長は特製ヌンチャクでラースに挑む。

 

「たわばっ!?」

 

「クソっ…! 俺の特製ヌンチャクを食らえぃ!!」

 

 ヌンチャクを急接近してくるラースに向けて振るったが、避けられて顔面に手刀を突き刺され、断末魔を上げて死亡する。

 

「ぐえ!?」

 

 向かってきた五機のGAを撃破したラースは、一気に防衛線を突破して神矢の元に辿り着く。当の神矢は動揺するどころか、回収部隊に命じて回収させら早戸やゲドラルド、ローザがGAに適正に値するかどうかを調べていた。

 

「貴様か…! 俺の、俺の総てを奪ったのは…!?」

 

 朦朧とする意識の中で、狂気に抗いながらラースは神矢に自分の娘やその夫、妻や孫を殺したのはお前なのかと調べ回る神矢に問い詰める。隣に居るゴットアーミーの面々はいつでもラースを殺せるように構えを見せ、マッド軍曹と呼ばれる大男はGAを纏う。

 ラースに凄まじい殺意を向けられているにも関わらず、神矢はあろうことか何のことだか分からないと答える。

 

「何の話かさっぱり分からないな。お前は神の戦士なのだ。戦士は神の言う通りにしていればいい」

 

「…何!?」

 

「総てを奪った? はて、何のことやら…」

 

「とぼけるな! 俺の、俺の娘とその夫を癇癪で殺し! 挙句に俺を利用するために、妻と孫を焼き殺したんだろ!?」

 

 アドラーより聞いた真実を問うラースに対し、神矢はため息をつきながら知らないと再度告げる。

 

「はぁ、だから知らないな。お前は騙されてるんじゃないのか? この神が、お前に嘘を付くはずが…」

 

 知らないと答え、挙句にアドラーに騙されていると逆に問えば、自分の総てを奪った根源にラースは我慢できずに襲い掛かる。

 神を守るため、GAを纏ったカーネルやマッド軍曹らが止めに入る。だが、怒りでパワーアップしているラースに弾かれるばかりだ。

 

「貴様ァ…! 何処まで人を弄べば気が済む!?」

 

「人を弄ぶ? おいおい、私は神だぞ? 人の生殺与奪を持って居るんだ。人をどうこうしようが、私の勝手だ」

 

 神矢に近付いたラースは何処まで人を弄べば気が済むと怒り心頭に問えば、当の神を自称する科学者は憐れむ気持ちも無いどころか、自分に歯向かうお前が悪いと言わんばかりな態度で答える。

 そんな神矢を殺そうと手刀を振るおうとするが、ここに来て間が悪いことに神を自称する科学者はラースの娘の夫のことを思い出した。

 

「思い出したぞ。あんた、あいつの妻の親父だな? 名前は忘れたが同然の報いだ。なんたってこの神の作り出した神聖たる兵器を侮辱したからな! 学会にチクらなければ死なずに済んだ物を。こうなったのも全部おたくの娘さんの旦那の所為だからな! 恨むのは筋違いだぞ!」

 

 GAの危険性を学会に知らせることなく、そのままなら神矢は助手である彼を殺すことは無く、ラースの娘も死なずに済んだと言い、挙句に恨むのはその夫であると告げる。余りにも身勝手だ。助手がGAの危険性を知らせていなければ、地球は地獄よりも恐ろしいことになり、彼の判断は正しかったのだが、自分の最高傑作を不採用にされた事が神矢にとっては屈辱だったようだ。

 身勝手な言い分を続ける神矢に、怒りの余りラースは遂に我を失い、彼を全力で殺そうと手刀を放つ。

 

「もう我慢ならん! 俺と一緒に死ねぇぇぇ!!」

 

「フン、この神に逆らうか。なら、神罰を下そう!」

 

 全力で殺しにかかるラースに神矢は動じることなく、自分を殺しに来るGAに向けて指を鳴らした。すると、ラースのGAは見る見るうちに塵となっていく。ラースは自分の身体を見て、塵になっていくことが分かり、動揺を覚えて攻撃を止める。

 

「おぉ…!? おぉぉ…!」

 

「教えてくれよ。自分が塵になっていく様を」

 

 身体が徐々に塵となっていき、全く動けないなったラースは両手を見て動揺する中、神矢は身体が塵になっていく感想を聞くために、わざわざ近付いて視線を合わせながら問う。

 目前で興味津々に聞いてくる神矢に対し、身体が塵となる前にラースは殺そうとするが、その手は届くことは永遠に無い。もうじき塵となって消えるからだ。

 

「おっと、喋れないんだったな。この神に逆らわなければ、塵にならずに済んだ物を。全く、これほど適性率の高い奴はそう居ないが…おっと、三人居たんだったな」

 

 徐々に消えるラースを見て、神矢はGAに高い適正率を誇る人間を失うことを残念がるが、日本のIS学園を襲撃していた三名のテロリストの事を思い出す。

 早戸、ゲドラルド、ローザのことだ。襲撃前に調べており、その三名がGAに高い適正率を出していた。つまり老人のラースは不要と言う事である。それを神矢はラースに告げる。

 

「つまり用済みなんだよ、爺さん。逆らわなければ、死ぬまで使ってやった物を。全く、愛やら何やらとか言うのが邪魔なんだよ。さて、貴重なデータをありがとな」

 

 身体が塵となろうとも、以前に自分を睨み付けて来るラースに向け、神矢は貴重なデータをくれたことに感謝しつつ立ち上がり、三名をどう自分の手駒にするかどうかの検討を始めた。

 その数秒後、ラースは完全に塵となり、この世から消滅した。

 

 

 

 翌日、襲撃の件があったにも関わらず、流星作戦は予定通りに決行された。

 事前に南米大陸に接近していた作戦参加の艦隊は反乱分子が潜んでいるとされる拠点に攻撃を敢行し、上陸部隊を展開させる。陸からも進軍が開始されており、完全に拠点を包囲している。

 その作戦参加の艦隊の中に、シャオリーが乗艦しているペガサス級強襲揚陸艦「ブルーベース」もあり、そこから彼女が指揮を執っていた。次々と部隊が上陸していく中、敵も少しは抵抗しなければならないと判断してか、迎撃部隊を展開させて来る。

 

「予定通り、対空陣地を破壊します。敵陣地に向け、艦砲射撃開始!」

 

「全艦隊、艦砲射撃開始!」

 

 艦隊の上で飛んでいるブルーベースより、シャオリーは艦砲射撃を命じれば、真下の艦隊は主砲にロケット、ミサイルなどを発射して上陸部隊を支援する。

 敵迎撃部隊はこの艦砲射撃で壊滅状態に居たり、アガサ騎士団とそれに協力する部隊で編成された上陸部隊は殆どの抵抗を受けずに上陸することに成功した。

 

「上陸部隊、無事上陸成功! 橋頭保を確保しました!」

 

「では、対空ならび砲撃陣地の破壊を! もうじき、宇宙より友軍が降下してきますよ!」

 

「はっ!」

 

 部隊が上陸して橋頭保を築いたことを知らせれば、シャオリーは予定通りに宇宙から降下してくる部隊の為、対空陣地の破壊を命じた。

 

 

 

『全機、八分以内に発艦せよ!』

 

 流星作戦の為、衛星軌道上付近に集結した降下部隊を搭載した艦隊は、南米に降下させる部隊の発艦を急いでいた。

 作戦参加の艦艇の一つであるネェル・アーガマ級やアーガマ級強襲揚陸艦など、機動兵器を搭載できる艦艇より続々と大気圏再突入用装備を身に着けたMSが発艦していく。護衛機はその装備を身に着けず、周囲を警戒している。

 

「セラエル・ドリーデ、出撃します!」

 

 大気圏再突入用のグライダーに乗ったレギンレイズに乗るセラエル・ドリーデと呼ばれる女性騎士は、管制官に出撃すると言ってから母艦より出撃した。ユウ・アオバやジョン・セイバーも同型のレギンレイズに乗っており、グライダーに乗って出撃している。KMFは降下艇に搭載されており、地球の降下地点を目指して前進している。

 一番目立つ機体に乗る騎士が編隊の中心となり、自分の家紋を目印としてビームフラッグで上げ、集結の中心になるように無線で指示を出す。随伴している宇宙軍のシュラク隊も、そのビームフラッグを目印に集結しつつあった。

 

『降下部隊、我が家紋の元に集結せよ!』

 

 ビームフラッグを上げる目立つ機体に乗るのは、ガリア・バーリライトのグレイズ・リッターだ。アガサ騎士団の青であり、彼の性格上なのか、かなり目立つ色合いだ。

 

「予定通りだな。敵の襲撃も…」

 

『六時方向より敵艦隊確認! 各機、警戒しろ!』

 

「来たな! 赤い殺人鬼どもめ!!」

 

 順調に編隊の集結が進むが、これをメイソン騎士団が見過ごすはずがない。直ぐに降下部隊の集結を妨害する艦隊を送り込んでくる。艦隊旗艦であるネェル・アーガマ級強襲揚陸艦からメイソン騎士団の宇宙艦隊の出現の報を聞いたガリアは、その方向へカメラを向ける。

 映像に映ったのは、ドゴス・ギア級宇宙戦艦「モーリック」号を旗艦としたメイソン騎士団の主力宇宙艦隊だ。現れて早々にアガサ騎士団の宇宙艦隊と交戦を開始し、艦載機を素早く展開してくる。だが、一番大きいドロス級宇宙空母が居らず、それに何隻か居ない。

 艦載機の幾つかはアガサ騎士団と協力する宇宙軍の機甲師団「シュラク」と同じく大気圏再突入用装備を施しており、降下部隊を追撃するつもりだ。

 敵も同じ大気圏再突入用装備をしていることに気付いた護衛部隊は突破させないように攻撃を集中するが、敵もそれを予想してか、友軍降下部隊から敵を守る為に攻撃を強めて来る。

 

『突破された! 降下部隊、警戒せよ!』

 

「突破を許したのか!? 各員、来るぞ! 応戦しろ!」

 

 ガリアが指示を出すよりも前にシュラク隊のガンイージやガンブラスター、獅電は襲ってくるメイソン騎士団のグレイズやジンクスⅢ等に応戦する。双方の降下部隊による交戦の火蓋が切って落とされた。

 

「敵機撃破!」

 

 護衛部隊を突破してきたジンクスⅢを撃破したセラエルは、次に襲い掛かる同じ敵機にライフルを撃つ。ユウやジョンも交戦を開始し、近付く敵機を何機か落としていた。

 

「死ねぇぇぇ!」

 

 ガリアも向かってきた敵機であるレギンレイズをナイトブレードで胴体を突き刺し、動かなくなるまで刺し続ける。やがて動かなくなれば、刀身を引き抜き、無力化された敵機をそこらに放り出す。

 数分以上も交戦を続けていれば、もう降下地点に辿り着いたのか、地球の引力に引かれ始める。それでも交戦は続き、大気圏再突入用装備を展開することなく地球へと落下する機が続出し始める。

 

『機体温度急上昇! も、燃える!? 助けてくれ!』

 

『助けて! ワァァァ!!』

 

「えぇい! 奴ら、どれほどしつこいんだ!?」

 

 展開することなく突入してしまい、大気圏の熱で焼かれる味方機のパイロットの悲鳴が無線機より聞こえる中、執念深く追撃してくるメイソン騎士団にガリアは苛立ちを覚えつつ、ライフルで急接近してきたグレイズを撃った。撃たれたグレイズはバランスを崩し、地球の引力に引かれ、そのまま熱に焼かれながら地球へと落下していく。

 限界まで交戦し、先に突入限界点まで行った双方の機体は大気圏再突入用のバリュートを展開して地球へと降下する。セラエルのレギンレイズも限界点に達したのか、交戦を止めて突入に集中する。

 

「大気圏、突入!」

 

 ギリギリまで敵機と交戦していたガリアも突入に集中することにし、敵機を蹴り上げ、バリュートを展開して地球へと降下した。敵も交戦を止め、装備を展開して地球へと降下していく。敵機と近い時点で降下する羽目になった機体は交戦を続行しており、何機かが爆散しながら落下していた。

 やがて大気圏を突破して成層圏を抜ければ、双方はそれぞれの目標へ向け自由落下で降下する。アガサ騎士団の降下部隊は対空陣地のある方へ。メイソン騎士団の追撃隊は友軍の陣地へと。

 

 

 

「は、激し過ぎる…! 本当に呼び戻さんで良いのか?」

 

 攻撃を受けているジャブローの内部では、元裏世界の支配者たちや元亡国企業の幹部、総帥等が攻撃に怯えていた。

 既に防衛線は崩壊し、上陸部隊はジャブロー付近まで侵攻しつつある。丁度その時に対空陣地もほぼ制圧され、アガサ騎士団の降下部隊が敵方のメイソン騎士団の追撃隊と共に降下してくる。

 これに幹部等は攻撃前に出撃させた部隊を戻すように言うが、同じ場所に居るメイソン騎士団の騎士やレダニア軍の将校らは冷静に対処する。

 

「呼び戻さなくてよい。予定通りに作戦は進んでいる」

 

「そうだ、もうじき到着し、攻撃が開始される。我々は囮を務めれば良い」

 

「ふ、ふざけやがって! 話していた内容と違うじゃねぇか! 俺たちの手に世界を取り戻してくるんじゃないのか!?」

 

 自分らが怯えているにも関わらず、他人事のように対処している騎士や軍将校らに、最初に言っていた事とは違うと言って騎士に掴み掛ろうとする。騎士は素早く剣を抜いて掴み掛った男を切り裂き、この世界の裏世界の元支配者たちに脅しを掛ける。

 

「黙っていろ。作戦は順調通りに進行している。ヒステリックな女のように、騒ぐんじゃない!」

 

「それに我々の予想では、このジャブローへの攻撃はIS学園攻撃後の報復攻撃のはずだった。なのにこの攻撃は速過ぎる。昨日、攻撃隊が出撃したばかりにこれだ」

 

 一人殺して黙らせれば、ジャブローへの攻撃が速過ぎるとレダニア軍の参謀は口にする。これに相応し、椅子にふんぞり返っている騎士はこの中にスパイが居ると口にし始める。

 

「参謀殿の言う通り、間者が居るとしか思えんな。それも、この世界の者たちの誰か…」

 

「わ、我々を疑っているのか!?」

 

 スパイと疑われてか、この世界の者たちは抗議の声を上げる。騎士と参謀は既にスパイが誰か分かっており、騎士はその人物に向けて剣先を向ける。

 ジャブローの所在をアガサ騎士団に送っていたスパイは、義眼を付けた元亡国企業の幹部であった。

 

「既に目星は付いている。お前だ」

 

「な、何を言っている!? 私がスパイ等と!」

 

「その義眼、かなりの技術が使われているな。その義眼がここの所在を送っているようだ。つまりスパイはお前だ」

 

 剣先を向けられた義眼の男は自分はスパイではないと言うが、参謀は彼が着けている義眼からジャブローの所在と情報が漏れていたと判断する。

 

「な、なにっ! 私の義眼がここの情報をだと!? 馬鹿なことを抜かすな、この義眼はただの…」

 

「知らずにスパイにされていたのか。もう手遅れだ」

 

 もう攻撃されているので手遅れと判断してか、騎士はその義眼の男の首を撥ねた。首を撥ねられた男の身体は床に倒れ、残っている者たちは怯える。

 何故ならこの場に居るメイソン騎士団とレダニア軍の人数が増えているからだ。それに手には武器が握られており、ここに居る自分たち以外の人間を殺すつもりでいる。

 

「まだスパイがいるかもしれない。念のために調べないとな…」

 

「し、調べる!? こ、殺す気じゃないか!」

 

「あぁ、お前たちはもう用済みだ。なに、その出番が回って来たことだ。気にすることじゃないだろう?」

 

 殺そうとする異世界の者たちを見て、彼らは逃げようとするが、既に出入り口は固められており、もう逃げられない。かつて裏世界を牛耳り、人を弄んでいた者たちは、自分たちが殺してきた者たちと同じように弄ばれて殺された。

 

 

 

「さて、どれくらい降りれるか」

 

 大気圏再突入に成功し、ジャブローに降下中のガリアはどれほどの味方が降りられるかどうか疑問に思う。

 対空機関砲や地対空ミサイルなどの射程距離まで降りれば、それらは飛んでくることは無かった。代わりに来たのは、バルキリーであるSV-52数機だ。ミサイルを発射し、何機かのアガサ騎士団かシュラク隊の機を落としていく。

 数は少なく、容易に迎撃できる物であった為、反撃を受けてあっという間に全滅した。それからはジャブローへと簡単に降下できた。

 

「抵抗が少な過ぎる。妙だな」

 

 地上に降りたジョンは余りの抵抗の少なさに疑問を抱く中、迎撃に出て来たリーオーを撃破する。作戦は順調に進行している。恐ろしいまでに順調なくらいにだ。抵抗は想定よりも弱すぎ、予定が早まってしまっている。

 それに拍車をかけるように出て来る迎撃機は、リーオーや旧式のデストロイド、ASのサベージやM6と言った物ばかりであり、自分らに対抗できる機体を持って居るレダニア軍は、状況が悪くなれば友軍を助けることなく直ぐに後退している。追撃してきたメイソン騎士団の部隊も同様である。

 他にも通常兵器が幾つかあるが、どれも安価な旧型の物ばかりで、的のように潰せる。罠ではないかと疑うほどだ。

 

『なんだ、こりゃあ? つまらないくらいに侵攻できるぞ』

 

「何か妙だ。もう友軍の上陸部隊と連絡を取れてしまっている」

 

 ドラゴスを撃破したユウが無線機で簡単すぎると言えば、ジョンは上陸した味方の隊と予定より早く合流してしまったことで、罠だと疑い始める。

 その疑念を抱きつつ地上の抵抗を殆ど排除すれば、セラエルの隊が地下へと続く入り口を見付けたと無線で告げる。

 

『こちらソード1、地下へと続くルートを発見! KMF隊が到着次第、その支援の為に突入します!』

 

『こちらCP、気を付けて行け。敵は地下で我々を迎え撃つかもしれん』

 

「もう地下まで突破したのか。つまらん戦よ、あの殺人鬼どもの追跡隊は何処に消えたんだ?」

 

 その無線連絡を聞いたガリアは余りの敵の脆さに酷く落胆し、周囲のジャングルを見ながら自分らを追って降下してきた追跡隊を探した。

 赤外線に切り替えて探すも、何処にも赤いグレイズタイプやレギンレイズ、空を飛ぶジンクスⅢにアヘッドも居ない。まるで最初から居なかったようだ。

 

『予定より早いが、敵の抵抗はほぼ排除した。KMF隊全機、テメリア並びガリア軍のAS隊と共に地下へ突入せよ! 敵MSの抵抗も予想される。MS隊も随伴せよ!』

 

 地上の抵抗が無くなれば、本部は地下への突入を命じた。これに応じ、地上に居る殆どの部隊は地下へと突入し始める。

 彼らはまだ知らない。このジャブローが囮であると言う事を…。




ジャブローも囮です。本命は次回辺りで分かるかな…?
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