【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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まだ募集キャラは登場いたしません。

幼女戦記より、ワンキャラのデグ様が参戦します。それとガンダム最強の金髪、クルーゼも登場。


コロニーレーザー

「難民の救出ですか」

 

「はい、我が同胞たちはあの歪んだ世界で戦わされようとしています。一刻も早く、救出する必要性があります」

 

 ヴィンデルの脅威が及ばない異世界にて、マクロスに収容されている難民であるイヴ人救出を、二度目の転生を迎えたターニャ・フォン・デグレチャフは、目前の椅子に腰かける彫刻のような高貴な女性より命じられた。

 ターニャの体系は、一度目の転生と同じく幼児体系のままだ。そんな彼女が身に着けている軍服は、ナチス政権下のドイツ国防軍の空軍用将校用勤務服を纏っている。

 直立不動状態を取り、命令を聞き取る中、難民が居る場所の詳細を聞く。

 

「それで、難民らが居る場所は?」

 

「これをご覧ください。どうやら、この旧海軍基地を改装した拠点にて、その保有戦力の為に防衛戦力に組み込まれてしまったようです」

 

「なるほど。マクロスキャノンが撃てますからな」

 

「マクロスキャノン? なぜ知ってるのです?」

 

「独り言です」

 

 難民の居る場所があのサイクロプスが仕掛けられた基地であると分かれば、ターニャはマクロスは主砲であるマクロスキャノンが撃てるから戦力に組み込まれたと口にした。

 それを一度も口にしていない高貴な女性は、なぜ知っているのかをターニャに聞いたが、彼女は生前の知識を隠すために独り言だと言って誤魔化す。

 ちなみに、ターニャはその基地にサイクロプスが仕掛けられていることを知らない。

 

「して、配置された防衛区は…敵の攻撃が最も集中する場所ですな。おそらく、受け入れ先を見付けてやると言われて、敢えて応じた」

 

「はい、その通りだと思います。酷い話です。おそらく売春を強要されたのでしょう。そして、矢面に立たされた。あのような残虐な世界から、一刻も早く同胞達を救わねば」

 

 目前の高貴な女性は自分の身を心配せず、ただヴィンデルの歪んだ理想郷に迷い込んだ同胞たちの心配ばかりしていた。

 

「(このお花畑め、やるのは私だぞ。少しは私を心配しろ)」

 

 内心、花畑のような思想を持つ高貴な女性、イヴ人を見下しつつ、自分の身を心配しろと言う。前の世界もそんな感じであり、所属していた参謀本部より、体の良い駒使いとされ、各地を配下の部隊と共に転戦していた。

 二度目の転生は待遇は良かったが、扱いは前の参謀本部と同様であり、酷いことに使える部隊の規模は大隊規模に抑え込まれている。しかも人員は、同胞を危険に晒したくないという理由で、使い捨ての人間である。イブ人は自分を監視する為に配属された士官一人。優秀であるが、融通が利かないのが難点だ。

 

「それで、帰りはマクロスに乗って帰宅で?」

 

「そうなりますね。フォールド航行、もし使えればこの世界へ帰投できますが、あの状況で修理ができるとは思いません。念のため、使用可能な艦隊を同伴させましょう」

 

 あの難民を乗せたまま戦闘を強制されているマクロスで、この世界へ帰投するのかを問えば、ターニャの上官である高貴なイブ人は、長距離航行システムが使えればと答えた。故障している可能性も考慮し、システムが使える艦隊を念のために付近に配置すると告げる。

 帰りが十分な準備がしていることが分かれば、ターニャは命じられた任務を遂行するべく、準備を行うために退室すると言って脇に挟んであった軍帽を被り、彼女に向けて敬礼した。

 

「ありがとうございます。ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐、任務に邁進して参ります!」

 

「作戦の成功を祈りますわ」

 

「では、これにて失礼!」

 

 作戦の成功を祈るとの言葉を賜り、それからターニャは後ろ向き、彼女の豪華な執務室を後にした。

 部屋の出入り口の左右の脇にはStg44と言う古めかしい突撃銃を持った白い派手な軍服を着た二人の衛兵が控えており、ターニャがドアを開けて出ていけば、脇を締めて直立不動状態を取る。ターニャが部屋から十分に離れた後、元の脇を解いて主君の警護を続ける。

 綺麗に掃除された廊下を歩く中、あのヴィンデルの歪んだ理想郷の世界の、基地の防衛線の布陣を見て、まだ男だった時のあることを思い出す。

 

「(あの布陣、何処かで見たような気がするな。確か、中学生の時に見ていたガンダムSEEDの…なんだったかな…?)」

 

 あの布陣を見て、転生する前の男で、中学生の頃に見ていたアニメのことを思い出したが、あまり良く見ていないために思い出せなかった。むしろ、それが正解だと言うことは、基地内部に侵入するまで、ターニャは気付くことは無かった。

 

 

 

 ところ変わり、ヴィンデルの歪んだ理想郷の宇宙にて、コロニーレーザーを破壊せんとする統合連邦側のUNSCとISAの両海軍の連合艦隊と、それを守る同盟軍宇宙艦隊との激しい攻防戦が行われていた。

 UNSCとISAの連合艦隊の編成は、それぞれの既存のフリゲート艦と駆逐艦、巡洋艦、通常の艦載機やMSなどの機動兵器を搭載するための空母を合わせ、五十隻以上の大艦隊であった。

 対する防衛側の同盟軍艦隊の編成は、フリゲート艦や駆逐艦数十隻、巡洋艦九隻に戦艦三隻、空母六隻と言う同盟宇宙軍艦隊の標準的な編成だ。だが、巡洋艦の三隻はザフト軍のローラシア級である。連合艦隊も、MSや機動兵器を搭載できる艦艇を欲してか、アイリッシュ級巡洋艦六隻、アレキサンドリア級巡洋艦八隻を含んでいた。

 艦載機である機動兵器は、連邦軍がジェガンD型とJ型、ジャベリン、105ダガー、バスターダガー、ダガーL、ウィンダム、クランシュ、量産型ヒュッケバインMk-Ⅱ。同盟軍はギラ・ズール、RFドムにRFゲルググ、バタラ、ゲイツR型、ザク・ウォーリア、ドラド、ダナジンと言う物。

 既に両軍の艦隊は乱戦状態へ突入しており、両軍の無数の兵器の残骸が宇宙空間に漂っている。それでも、両軍は諦めることなく、攻防戦を繰り広げている。

 

「充填率は?」

 

「四十五パーセントです! あと五分ほどで、十分発射可能!」

 

「五分か…! 気を付けろ、敵はまだいるかもしれんからな!」

 

 十分に発射できるまで五分は掛かると、技術士官より知らされて分かった高官は額に汗を浸らせた。

 コロニーレーザー周辺には、最低限の戦力が残っているが、敵の数は多いので、何隻かがコロニーレーザーを破壊するために、本隊を囮にして攻撃してくる可能性がある。だが、この高官はヴィンデルに刺客を向けられていることを知らなかった。

 

「っ!? レーダーに反応! UNSC海軍の駆逐艦、当コロニーレーザーに接近中!」

 

「UNSCの駆逐艦だと!? MACガンを撃ち込まれるぞ! 撃たれる前に撃沈しろ!!」

 

 UNSCの駆逐艦が接近していることを知らされた高官は、直ちに撃沈しろと叫んだ。

 彼が慌てるのは、UNSCの殆どの戦闘艦艇にはMACガンと呼ばれる強力なコイルガンを搭載している。故にフリゲート艦でも、コロニーレーザーを容易く撃破できる火力を有しており、例え一隻の駆逐艦でも十分に脅威なのだ。

 

「あんなデカい船一隻に何をしておる!? 早く撃沈せんか!」

 

「敵戦が速く、照準が合いません!」

 

「MS隊を展開させろ! 駆逐艦一隻如き沈めろ!」

 

 たかが一隻の駆逐艦を沈められない友軍艦隊に対し、高官は怒鳴り散らして、MSによる迎撃を命じる。

 これに応じてブレイズウィザードを装備したザク・ウォーリア四機編成の小隊を送り込み、高速で接近してくるUNSCの駆逐艦を沈めようと接近するが、駆逐艦は搭載していたエールストライカー装備の105ダガー四機を展開する。

 同じ換装機能を持つMSと遭遇したザク小隊は、コロニーレーザーに接近しようとする駆逐艦を沈めようとするが、ダガーに阻まれて向かえない。

 

「セクター小隊、敵艦載機に阻まれて苦戦中!」

 

「味方に当たっても構わん! 何としても沈めろ! 充填率は!?」

 

「もう少しで五十パーセントです!」

 

 そのままMACガンを撃ち込まれると思った高官は、味方ごとコロニーレーザーを撃とうという暴挙に出た。

 だが、コロニーレーザー破壊を命じられた決死隊の駆逐艦は、何処から来た全方位ビーム攻撃で艦載機諸とも全滅した。全方位ビーム攻撃を行った機体、それもガンダムタイプのMSは、迎撃に向かっていたザク小隊の前に姿を現す。

 

『な、なんだお前は!? 所属と姓名を名乗れ!』

 

 全方位ビーム攻撃を行ったとされる発射機を数機ほど本体に戻したガンダムタイプは、こちらにビーム突撃砲を向けるザク・ウォーリアのパイロットの要請に応じる。

 

「ザフト軍クルーゼ隊の隊長、ラウ・ル・クルーゼだ。搭乗機はZGMF-X13Aプロヴィデンス。こう言えば分かるかな?」

 

『CP、そのクルーゼとか言うのはザフト軍に存在するか? 機体もだぞ』

 

 要請された通りに所属と姓名を名乗るクルーゼなる仮面の男に対し、パイロットはコマンド・ポストに確認を行う。

 だが、そんな男とそのプロヴィデンスガンダムなる機体は、同盟傘下のプラントには存在しなかった。自軍に存在しない者と分かれば、パイロットは直ぐに敵と見なして発砲する。

 

『なに、存在しない? よし、死ね!』

 

「そうか。私はこの世界には存在しないのか」

 

 敵に銃口を向けられ、更には存在しないとまで言われたクルーゼは、ほくそ笑んで自分を包囲していたザクを、プロヴィデンスガンダムのドラグーンシステムで一掃した。

 

「セクター小隊、全滅!」

 

「なにっ!? 速すぎるぞ! あのガンダムを撃ち落とせ!!」

 

 クルーゼのプロヴィデンスガンダムの存在を知らされた同盟軍高官は、直ちに撃墜を命じる。

 コロニーレーザーを目掛けて高速で迫るプロヴィデンスに、数々の同盟軍機や迎撃用に待機させていたリオンと呼ばれる戦闘機に手足を生えた機動兵器を向かわせる。レーダーに映る無数の反応とモニターに見える無数の敵機を見たクルーゼは、動ずることなく、逆にこの状況を楽しんでいた。

 

「存在しないのであれば、派手にやらせてもらおう」

 

 そう言って目前の無数の敵機に向け、オールレンジビーム攻撃であるドラグーンシステムを使ってビームのカーテンを作り上げ、大多数の敵機を撃墜した。無数の爆発の連鎖が巻き起こる中、クルーゼはビームのカーテン攻撃を生き残り、攻撃を仕掛けて来るコヴナント軍のセラフ級戦闘機に対して関心の声を上げた。このセラフ級戦闘機は、シールドを持ち合わせているのだ。

 

「ほぅ、シールド付きの戦闘機か。ドラグーンの攻撃を耐えるとは、中々の物だ。だが…!」

 

 編隊を組んで攻撃してくるセラフを褒めつつ、クルーゼはドラグーンの集中砲火を全方位から浴びせ、一瞬のうちに編隊を全滅させる。

 

「だが、余り長くは持たないようだな。さて、本命に向かうとしよう」

 

 セラフのシールドがそれほどの耐久力を持っていないことを見抜き、クルーゼは向かってくる敵機を破壊しながら、一隻の同盟軍の駆逐艦を沈めた後、コロニーレーザーの格納庫に強行着陸を行った。

 自分の機体を破壊しようとする物全てを破壊し、それからコクピットハッチを開けて内部へと侵入する。当然ながら、侵入してきたクルーゼを殺そうとする警備部隊や保安隊も出て来る。しかし、クルーゼの身体能力も高く、一瞬にして制圧されていく。

 

「ぬぉぉぉ!」

 

「ビームの剣か。ビームサーベルのようだが…」

 

 生身での圧倒的強さを持つクルーゼに対し、同盟軍側のサンヘイリ族はエナジーソードを抜いて斬りかかるが、あっさりと避けられて背後に回られ、首元にナイフを刺されて息の根を止められる。

 

「ふむ、貰っておくか。このエリートにはもう必要もない物だ」

 

 仕留めたサンヘイリよりエナジーソードを奪えば、それと拳銃を使って次々と自分を迎え撃つために現れる同盟軍の将兵らを殺し続け、コントロールルームまで迫る。

 コントロールルーム近くまで迫ったところで、自棄を起こした小柄な体系を持つグラント(アンゴイ)族の兵士が、両手に起動させたプラズマグレネードを持って特攻してくる。

 

「う、うわぁぁぁ! 一緒に死ねぇぇぇ!! ぶげっ!?」

 

 同盟軍の兵士の首をエナジーソードで斬り落としたクルーゼに、特攻を仕掛けるアンゴイであったが、間合いに入った瞬間に蹴飛ばされ、逆にコントロールルームのドアを破壊されるのに利用される。

 破壊されたコントロールルームのドアから爆風が巻き起こる中、クルーゼは敵が混乱している内に侵入して、中に居る高官を除く全員を手に持ったライフルで射殺した。それから怯えている高官に向け、銃口を向ける。

 クルーゼが来たことに驚いた高官は、彼の存在を知っていたのか、驚愕した表情を浮かべる。

 

「お、お前は…!? クルーゼ!? な、なぜ貴様がここに…!?」

 

「私が来たと言うことは、お前が要済みだというサインだ」

 

「そ、そんな! 私は何も、何も喋っていないぞ!? こ、ころさ…」

 

 自分が来たことを知って命乞いをする高官に対し、クルーゼは同情することもなく、ヴィンデルから用済みであるサインであると語り、彼に向けて何の躊躇いもなしに引き金を引いて射殺した。

 ヴィンデルがその高官を始末するために送り込んだ刺客は、クルーゼであったのだ。ヴィンデルの命令通りに高官を始末したクルーゼは、もう十分に撃てるほど充填したコロニーレーザーの発射準備に取り掛かる。

 

「時間通りだ。さて、ホワイト中将。貴方にもご退場願おう」

 

 発射準備を完了したクルーゼは、照準を基地から独断で脱出したホワイト中将の艦隊に狙いを定め、発射ボタンを押した。

 十分にエネルギーを充填したコロニーレーザーは、その巨大な砲口より高出力のビームを発射する。射程圏内に居た連邦や同盟の両軍の艦艇や艦載機はビームに飲み込まれて消し炭となり、照準に定めたホワイト中将の艦隊に向けて飛んでいく。

 

 

 

 コロニーレーザーより発射された高出力のビームが、自分に向かっていることを知らないホワイト中将は、宇宙空間に上がって安堵しきっていた。

 

「ふぅ、私も用済みであったとは。だが、これで安心だ。これほどの数、奴の刺客も容易に近付けまい」

 

 艦隊の旗艦であるラー・カイラム級の艦橋内で、安心しきっていたホワイト中将であったが、レーダー士官からの知らせで、自分を消し去るビームが迫っていることを知らされる。

 

「なに、前方より高出力ビームがこちらに来る? 本当かそれは?」

 

「何の騒ぎだ?」

 

「前衛の戦隊より、高出力のビームが当艦隊に接近中との報告が」

 

「まさかそんなはずはない。あのコロニーレーザーは、UNSCとISA海軍の連合艦隊が担当しているのだ。発射されること無く、破壊されるのが…」

 

 前衛の艦艇より、コロニーレーザーのビームが接近していることを知らされたホワイト中将であったが、UNSCとISAの連合艦隊の実力を信じ込んでおり、発射されることは無いだろうと思っていた。

 だが、現実では発射されており、既に回避しきれないほど、艦隊を飲み込むビームが迫っていた。それを、レーダー士官は慌てた表情で知らせる。

 

「高出力ビーム、当艦隊に接近中! 直ちに回避! 回避だ!!」

 

「な、なにっ!? 発射されたというのか! コロニーレーザーが!?」

 

「回避運動! 面舵一杯!!」

 

 その知らせに、ホワイト中将は顔を青ざめさせた。

 必死に回避を命じる艦長であるが、間に合わず、ホワイト中将の乗艦は巨大なビームに僚艦共々飲み込まれた。

 

「うわぁぁぁ!!」

 

「まさか、これも想定の範囲内だというのか!? ヴィンデル・マウザー!!」

 

 自分を消そうとするヴィンデルの名を叫びながら、ホワイト中将はコロニーレーザーのビームに飲み込まれて消滅した。

 かくして、このコロニーレーザーの連邦宇宙軍第十七艦隊の攻撃を合図に、サイクロプスが仕掛けられている基地への、惑星同盟軍の九百万と言う大兵力を投入した侵攻作戦が開始された。




次回より、募集されたキャラが登場します。

まだまだ募集中ですので、気軽にご投稿してくださいませ。
受け付けは、活動報告にて。
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