【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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GIジョーの劇場版アニメを参考にしております。


激戦は学園を焼いて…前編

 ルリとセルベリアが到着した頃、日本のIS学園における戦闘は更に激しさを増していた。

 次々と出て来るメイソン騎士団の攻撃部隊に防衛線は持たず、遂には本島へと上陸を許してしまう。

 だが、ここからが本番であり、上陸したメイソン騎士団の騎士たちは学園の教師に阻まれる。その教師の名は織斑千冬であった。

 

「グワーッ!」

 

「おぉ、あの女は…!?」

 

「チフユ・オリムラだ!」

 

 甲冑を身に纏った騎士が吹き飛んで気絶すれば、残りの騎士や兵士たちは戦闘装備を身に纏って自分らに立ち向かう千冬に臆し始める。

 

「仮装して大勢でうちの学校に押し寄せるとは…! 学際はまだだぞ! 貴様ら!」

 

 大太刀を握り、自分らを睨み付ける千冬に得物を持つ手を振るわせる騎士たちであるが、隊長の一声で戦意を取り戻す。

 

「怯むな! 奴は一人、討ち取って名を上げろぉ!!」

 

『おぉーッ!!』

 

「有象無象に向かってくるか! 無事で帰れると思うなよ!」

 

 立て直して集団で襲い掛かるメイソン騎士団の騎士たちに対し、千冬は全力で迎え撃つ。

 千冬の助士である山田真耶は専用IS「ショウ・オブ・マスト・ゴーオン」を纏い、背後から迫ろうとする騎士をサブ・マシンガンで撃って援護する。

 楯無と簪もそれぞれ専用のISを纏って防戦に参加しており、押し寄せる大群に対処していた。

 

「何処にすれば良い?」

 

「お前は上空の生徒たちの加勢に向かえ。私は向こうの増援に対処する」

 

 辿り着いたルリは何処に行けば良いのかとセルベリアに問えば、彼女は一番安全そうな一夏たちの救援に回るように指示を出し、自分は敵が多い場所の対処に回る。

 ルリは言われた通りに多数のSV-52と交戦している一夏たちの救援に向かい、マギア・コリツェの十基のビットによる攻撃で集団戦術で苦戦していた彼らを救出する。

 

「大丈夫?」

 

「ルリか、助かったよ!」

 

 救出しに来たルリに対し、一夏は礼を言えば、次なる場所へ向かおうとする。

 

「あっちも大変そうだ。みんな、行けるか?」

 

「あぁ。私は何も問題…」

 

「上からまた来る!」

 

 激戦区を見た一夏がまだ戦闘が可能かどうかを問えば、ラウラは問題ないと答える。その直後にシャルロットは直上より敵の増援が来たことを知らせる。これに一同は臨戦態勢を取り、向かってくる敵の増援に備えた。

 やって来たのはバルキリーのVF-27ルシファーであり、ガンポッドによる凄まじい弾幕を浴びせて来る。これを散会して応戦しつつ、各個撃破されないように固まろうとするが、VF-27はSV-52とは比較的にならない性能を有しており、ルリが居ても劣勢に追い込まれる。

 

「こいつ等、速いぞ!」

 

「さっきのより速過ぎ! 何なのもう!」

 

「ISじゃ勝てるかどうか分からないよ!」

 

「とにかく離れるな! 各個撃破されるぞ!」

 

 ガウォーク形態を取り、包囲して追い込んでくるVF-27に各々が抵抗するが、一機も撃破できない。ルリがビットを展開しようとするも、敵はそれを狙ってか、ルリのマギア・コリツェに向けて攻撃を集中してくる。

 

「テァァァ! くっ!」

 

 これを阻止しようと箒は自分に背中を向けているVF-27に斬りかかろうとするが、自分を狙っている敵機が数機以上も居り、集中砲火を受ける。凄まじい弾幕であるが、第四世代の性能のおかげか、何とか一夏の元へ戻ることができた。箒の紅椿を確認したレダニア軍所属のVF-27のパイロットは、彼女が捕縛対象であることを思い出し、それを本部に報告して指示を仰ぐ。

 

「例の捕獲対象を確認。本部、指示を請う。オーバー」

 

『確認した。直ちに捕獲せよ! 他は潰して構わん! アウト!』

 

「了解。各隊に通達、標的を確認した、直ちに捕獲せよ。他は潰せ。オーバー」

 

 本部より箒の捕縛と一夏たちの排除を命じられたパイロットは指示を出し、攻撃を強める。これに再編を終えたSV-52が加わり、真面に反撃ができなくなる。

 

「なんだ!?」

 

 防戦一方となる中、アガサ騎士団側の増援が到着して自分らを集中攻撃していた部隊が攻撃され、一時退散していく。助けに来たのはVF-31カイロスで編成されたバルキー隊であり、勝手に戦闘に参加した一夏たちに戻るように無線で促す。

 

『あんた等、なんで勝手に戦闘に参加してるの!?』

 

「なんでって、ISに乗れる俺たちがやらなくてどうするんです!?」

 

「そうだ。ISはこの世界で最強の…」

 

『馬鹿! 戻りなさい! 学生が出る幕じゃないの!』

 

「分かりました! 学園に戻ります!」

 

 促してくる女性の編隊長に対し、一夏はISを動かせる自分らが逃げる訳にはと言うが、剣幕に圧されて大人しく学園の方へと戻った。

 一夏たちが離脱した戦闘空域は後からやって来たVF-31等のバルキリー隊が引き継ぐ。無論、ここで大人しくしている一夏たちでは無い。学園内に宇宙からの降下部隊やバニッシュトの増援を受けて侵入しようとするメイソン騎士団の部隊の迎撃を行う。それらの敵を楯無達が抑えているからだ。

 

「あら、一夏君たちじゃない。どうしてここに?」

 

 学園に突撃を掛けるバニッシュトの車両部隊を簪と共に一掃した楯無は降りて来た一夏たちに気付き、なぜ避難していないのかと問う。

 

「生徒会長も戦ってたんですか?」

 

「生徒を守るのが生徒会長の務めだわ。それに、見たことのないのがぞろぞろと突っ込んで来るわ」

 

 生徒会長も避難せずに戦っていたことに一夏は驚き、楯無はそれが会長の務めだと答え、バニッシュトの使う兵器を見て呟く。彼女らはまだバニッシュトを知らないのだ。

 バニッシュトに属する各星人らは怯まず、搭乗する車両や機動兵器の大群で学園に雪崩れ込まんと突っ込んでくる。一夏たちの他に守備隊の機関銃部隊や対戦車部隊も居るが、敵の数の方が圧倒的に多く、IS組が頑張らなければ守り切れないだろう。

 

「数が多いね。誰か呼ぶ?」

 

「猫の手も借りたいところだけど、私たちだけでやるしかないわね」

 

 ルリがビットで敵の前列をほぼ一掃するも、敵は減ってないどころか増え続けている。これにルリが楯無に増援を呼ぶかどうかを問う。何処も手一杯なので、彼女は自分等のみでやるしかないと判断し、使える全ての手を使って防戦に当たった。

 

「バニッシュトとかいう連中、たかが餓鬼が守る防衛線を突破できんとはな! だが、こちらの方が突破できそうだ!」

 

 そんな絶望的な防衛区画を支える中、武御雷に敵わぬと判断したオウギュストが、一夏たちが支えている防衛区画にやって来た。

 迫るオウギュストのドライセンに対し、一夏と箒が対処に回る。

 

「あのデカい一つ目のロボット、やります!」

 

「私も行きます!」

 

「それじゃあ僕も!」

 

 箒に負けじとシャルロットなどが防戦を離れてついていこうとしたが、楯無に止められる。

 

「二人で十分だわ! でも、対処できる?」

 

「やるしかないでしょ!」

 

 シャルロットたちを止めた楯無はドライセンを止められるのかの問いに対し、一夏はやるしかないと答えて向かった。

 スラスターを吹かせて学生らが守るエリアに接近するドライセンに乗るオウギュストは、近付いてくる一夏の白式と箒の紅椿を見てほくそ笑む。自分が乗るのはMSで相手が二機のISだからだ。男がISに乗っている事と捕縛対象の箒が向かってくる事に少々驚いたが、関係ないと言って戦闘態勢を取る。

 

「ン、VAとやらか。男が乗っていることに驚きだが、捕獲対象のホウキ・シノノノが居るぞ。ツキが回って来たな! 小僧は殺し、小娘は攫わせてもらう!」

 

 ツキが回って来たと判断したオウギュストは、一夏の白式に向けて左腕のビームハンドガンを撃ち込んだ。撃墜するつもりの攻撃であり、これを浴びせられた一夏は必死に回避行動を取る。

 オウギュストから見れば鬱陶しい限りだ。余りの当たらなさに、彼は機体のバックパックに装備されたトライブレードを使って仕留めようとする。

 

「えぃい、的が小さすぎて当たらん! トライブレードで切り裂いてくれる!」

 

 それを言った後にバックパックのトライブレードを二つほど放ち、一夏を殺そうとしたが、白式の雪片弐型で一つが呆気なく破壊されてしまう。

 この間に箒の紅椿がドライセンに向け、雨月の刺突を放ってレーザー攻撃を浴びせる。これにオウギュストは驚きつつも、何とか躱し切って箒に向けてビームハンドガンを撃つ。

 シールドで防がれてしまうが、流石に連続して受けるのは不味いと判断してか、箒は回避行動を取り、一夏と共に反撃してくる。

 

「クソっ、大人の男を舐めやがって! この餓鬼どもが!!」

 

 MSのドライセンが大き過ぎるのか、二人の放つ射撃兵装の攻撃に次々と被弾する。装甲の暑さによって撃墜には至らないが、その度に機体が揺れ、オウギュストを苛立たせた。

 そのままオウギュストは機体のビームランサーを使い、手近に居る一夏の白式を着こうとするが、これも躱されてしまう。何度突いても躱され、箒の紅椿にも躱される。次にビームトマホークに切り替えて振り回すも、苛立った攻撃は読まれているのか、これも躱された。

 

「鬱陶しい! これほど苛立った奴は初めてだ!」

 

 動き回って自分の攻撃を躱す一夏と箒に対し、更に苛立ったオウギュストは攻撃を速めるも、躱されるばかりで彼から更に冷静さを奪う。

 そんなオウギュストにルリのマギア・コリツェが迫る。一時バニッシュトの侵攻部隊を後退させることに成功したのだ。向かってくる新たな第四世代のISに対し、オウギュストは左腕のビームハンドガンを撃って迎撃する。

 

「また来たか! こいつも速いぞ!?」

 

 オウギュストは二人から一旦距離を取ってルリを迎撃するが、彼女のマギア・コリツェは躱しながら接近してくる。その次にビットを全て展開し、オウギュストのドライセンを追い込んでくる。

 

「足を狙って!」

 

「あぁ!」

 

 またも距離を取ろうとするオウギュストであるが、ルリはMSの巨体を支える大きな足を一夏と箒に要請する。今のオウギュストは冷静さを欠いており、一夏と箒の存在をすっかり忘れていた。この生じた隙を二人は逃すことなく素早く接近し、両足をブレードで容易く切断した。両足を切断されたドライセンは地面に倒れ掛けたが、バックパックのスラスターを吹かして何とかバランスを保つ。

 

「畜生が! この俺がこんな餓鬼ども相手に!」

 

 地上で両足をやられたMSなど役に立たない木偶の坊であるので、オウギュストは戦場から離脱しようとしたが、ルリが突っ込んできた。既に躱し切れない距離まで迫っており、オウギュストは叫び声を上げる。

 

「やぁぁぁ!」

 

「う、うわぁぁぁ!? 助けてくれぇぇぇ!!」

 

 実体剣の剣先を向けながら突っ込んでくるルリのマギア・コリツェを見たオウギュストは助けを呼んだが、誰も来ることは無く、ドライセンの装甲ですら貫通する剣による突進で機体を貫かれ、脱出が間に合わずに機体と共に運命を共にした。

 融合路を爆発させること無く倒すことに成功し、それを終えたルリはビットを自機に戻す。

 

『誰かいない? 人手が足りないわ! 誰でも良いの!』

 

 ビットを戻したところで、何処からかの救援要請が求む声が耳に着けているヘッドフォンから聞こえて来た。これにルリは一夏の方を見れば、彼は行けと告げる。

 

「ここは俺たちだけで十分だ。他に回ってくれ」

 

「うん、わかった」

 

 一夏の言葉に応じ、ルリは救援要請を求める区画へと飛んでいった。

 

 

 

 日本のIS学園における戦闘が一夏たちや守備隊、その増援によって拮抗する中、メイソン騎士団の増援が到着した。

 バニッシュトのアトリオックスの本隊と佐奇森神矢率いるGAやスコープドッグターボカスタムにブラッドサッカー等のAT、M9A2ガーンズバックで編成されたゴットアーミーだ。これに赤鬼十三騎士のカーネル大佐とインゲ・リーマン少佐が加わっている。

 

「GA全部隊はソロムコ隊と共に突撃せよ! 我が方も突撃だ! 神の為に!」

 

 カーネルの指示の下、先に狂人らが駆るGAがソロムコの大群と共にIS学園への突撃を掛ける。その後に自身もGAを身に纏い、身体中に狂気のエネルギーを感じつつガンステイド等の地上部隊と共に突撃を敢行した。

 

「あれがゴットアーマーとやらか。あんなアーマーは身に着けたくない物だな!」

 

 本隊と共に降下したアトリオックスは、専用機であるサザビーカスタムに乗り込む前にGAを見て、あれを身に着けたくないと口にする。

 事実、あれを身に纏えば、二度と普通に戻ることは叶わない。何故なら搭乗者の人体のあらゆる場所にコードが突き刺さっているからだ。あれを見て真面な神経の持ち主なら、GAを纏おうなどと思わないだろう。

 自機に乗り込んだアトリオックスは、先行して降下した部下に戦況がどうなっているかを問う。

 

「先遣隊、状況はどうなっている? あそこの建造物から火の手が見えんぞ」

 

『敵の抵抗激しく、前進できぬ状況であります!』

 

「なら抵抗の浅い所を探せ! もしくは十字砲火が来る場所だ! そこが一番脆い所でもある!」

 

 抵抗が激しくて戦況が拮抗していると言う返答が来れば、アトリオックスは抵抗の浅い個所か十字砲火の激しい場所を攻撃しろと指示を出す。

 

「出撃だ! 本隊は俺に続け!」

 

 それから本隊と共に出撃し、交戦しつつ抵抗の浅い個所を探し回った。

 アトリオックスのバニッシュト本隊と共に出撃したのと同時にようやく到着した神矢は、学園の様子を見てこれだけの戦力を投入しているにも関わらずに陥落していないことに落胆する。

 

「なんだ、これだけの戦力を投入しているにも関わらず、まだ落とせんのか?」

 

「例の三名を投入しましょうか?」

 

「おいおい、あれはまだ調整中だ。それにこの神が自ら出撃するのだ。勝利は確定する」

 

「はぁ…」

 

 まだ陥落しないIS学園にカーネルとは違う副官は例の三名を投入するべきかと問えば、神矢は自ら出撃するので必要ないと答え、自分が作り上げたGAを纏う。

 そのGAは他の者たちが纏う物とは違い、神聖感があるデザインであり、まさに自らを神と自称する神矢の性格を表している。数々の実験、と言うか生贄で得られたデータを元に作られているのか、コードを人体に突き刺す必要性は無いようだ。

 神の名に相応しいデザインの神々しいGAを纏った神矢は空高く飛翔し、自分等に抵抗を続ける学園を見下す。

 

「さぁ、世界よ。この神の下に跪くのだ…!」

 

 両手を広げて神の如くの態度を取れば、向かってくるアガサ騎士団のVAに向けて右手を翳した。その掌より光線が発射され、一撃でVAを吹き飛ばす。当然、纏っていた騎士は粉々だ。

 神矢のGA「新たなる神」にVA隊は一度怯んだが、VF-11Cサンダーボルトの援護を受けて再び挑んでくる敵部隊に彼は嘲笑う。

 

「ほぅ、今の攻撃で怯えずに向かってくるとは。余程の愚か者らしいな。なら、神に逆らう愚かさを、その身をもって知るが良い!」

 

 自分に向かってくる敵部隊に対し、神矢は神の如く振る舞い、彼女らを自分専用のGAの圧倒的な力を持って滅した。

 この間にもメイソン騎士団の増援が続々と到着しており、クローディア・オセロットやベン・ウッダーの隊も到着し、IS学園に向けて他の隊と共に突撃を行っていた。

 圧倒的な物量を持って学園に迫るメイソン騎士団とバニッシュト、ゴットアーミーに対し、守備隊は臆することなく防戦を継続する。

 戦いは激しさを増すばかりであった。




キートン山田「後半へ続く」

後、三話くらいで終了する予定です。
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