読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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インフィニティ級戦艦「インフィニティ」
HALO世界において、人類が誇る最強の宇宙戦艦。
全長5694.2mで全高は833.3m、横幅1041.2mと言う馬鹿でかい戦艦で、グレンラガンを除けば、主人公勢力母艦では最大の大きさを誇る。
十隻以上の575mはあるストライデント級フリゲートを収容でき、人類最強の兵士であるスパルタンⅣが連隊規模で常駐している。
体当たりで散々人類を苦しめて来たコヴナント軍の巡洋艦を粉砕するほどの重装甲とシールドを持ち、艦砲や対空砲もハリネズミの如く配置され、エンジンも異星人由来の物も使っているので、スーパーロボット作品とタメを張れるチート戦艦。

元々はコヴナント戦争において大日本帝国海軍の大和よろしく決戦兵器か、人類存続の移民船として極秘裏に海軍情報局(ONI)によって建造されていたが、完成する前に戦争が終わった。
だが、宇宙海軍のフラッグシップの為に建造は続行され、フォアランナー由来の技術をふんだんに使われている。
建造中に反乱軍に占拠されるなど不幸に見舞われたが、撃退して無事に就役する事が出来た。同時に次世代のスパルタンであるスパルタンⅣの部隊も配備され、訓練と並行して初の実戦任務に就いた。
その後、海軍の戦力が回復しきれていないこともあって、何度か重要な事件の間に居た。

この作品では二台目艦長のラスキー大佐で、スパルタンⅣやⅡとⅢの生き残りを含めたスパルタン部隊を保有している所為か、引っ張りダコのように各地を転戦している。

ジェムソン・ロック
元ONI工作員のスパルタンⅣ。HALO5の主人公の一人である。
スパルタンⅣのチームの一つ、ファイアーチームオシリスのリーダー。
搭乗機はエクスバインガンナー

エドワード・バック
オシリスに属する元ODSTのスパルタンⅣ。見た目が若いが、立派な四十のおっさん。コールドスリープの所為である。
様々な激戦を生き延びてきた男であり、頼れるナイスガイ。
搭乗機はエクスバインガンナー

ホリィ・タナカ
オシリスに属するスパルタンⅣ。電子機器に詳しい。
故郷はコヴナント軍のガラス化攻撃で不毛の地となり、三年間も救援が来るまでその地で生き延びてきた。
搭乗機はエクスバインガンナー

オリンピア・ヴェイル
オシリスに属するスパルタンⅣ。言語学が高く、異星人の言語にも詳しい。特にサンヘイリの文学に詳しい。赤いアーマーが特徴。
他の隊員と比べると、実戦経験は乏しいが、訓練成績は極めて優秀である。
搭乗機はエクスバインガンナー

オリキャラ編

ミカ・グレナー
十九歳のスパルタンⅣ。
戦後にUNSC海軍に入隊し、スパルタンⅣとなった少年。コヴナント戦争中、マスターチーフに助けられたこともあり、スパルタンになることを決意し、スパルタンⅣ計画に志願した。
民間からの志願であり、多くが採用試験で落とされるが、ミカは無事に合格することに成功し、晴れてスパルタンⅣになれた。実戦経験は無い。
HAOL4のスパルタンオプスに登場するガブリエル・ソーンの弟分。
搭乗機はガンダム試作三号機(復元機)デンドロビウム。操縦者。

レイナ・パープル
ミカと同じく十九歳のスパルタンⅣ。
彼女も同じ民間からの志願者であり、奇跡的に合格してスパルタンⅣになれた。
無論、ミカと同じくなったばかりなので、実戦経験は無い。
搭乗機はガンダム試作三号機(復元機)デンドロビウム。火器管制官。


コロニー落しを阻止作戦

 中立コロニーサイドが同盟軍に襲撃された後、連邦軍はコロニーの住人を救出せず、核攻撃を行ってサイドを壊滅させた。

 だが、全てを破壊できず、コロニー三十基は予定通りに同盟軍に確保され、大量の核を満載され、多数の同盟軍艦隊を護衛にして地球へと向かっている。この全てのコロニーを地球へ落し、地球を壊滅させるために。

 

 同盟軍の狂気のコロニー落しを阻止すべく、連邦軍も地球圏に居る全ての部隊と艦隊に集結命令を出し、迎撃ポイントに展開させていた。

 地球最強と謡われる全長五千メートル程を誇る巨艦インフィニティ級スーパーキャリアー「インフィニティ」にも召集令が届き、補給を終え次第、ただちに地球圏へと急行した。

 

「奴ら、正気か!? コロニー三十基を地球へ落すなんて! しかも核を満載してか!」

 

 インフィニティの艦橋内にて、同盟軍が核を満載したコロニー三十基を地球へ落すと聞いて、トーマス・ラスキー大佐は驚きの声を上げる。宇宙世紀の一年戦争の緒戦であるコロニー落しのことは記憶で見た程度であるが、それを三十倍の規模でやる同盟軍の狂気に驚きを隠せないのだ。

 三十基どころか、十基のコロニーが地球へと落ちれば、地球は小惑星帯になりかねない。一基でも死の星へと変えかねない程の核を搭載しているのだ。絶対に阻止せねばならない。

 

「そうならない為に、ONIはデンドロビウムと言うMS用装備を補給品として送って来たわ」

 

 後方でふんぞり返り、自分等を毛嫌いして激戦区へと送り込む連邦軍の上層部を守らねばならないことが気に入らないラスキーとスパルタンたちであるが、地球には守るべき民間人が居るので、絶対に阻止しなければならない。

 スパルタン部隊の指揮官であるサラ・パーマー中佐は、海軍情報局のONIがデンドロビウムと呼ばれる兵器を、補給品と共に送り込んできたとラスキーに端末を見せる。

 

「物凄いデカいMS、いや、モビルアーマーだな。こんな物を大戦後に作っていたのか」

 

『データによれば、デラーズ紛争と呼ばれる戦役で運用された拠点防衛用MSだそうです。中にオーキスと呼ばれるMSを収容し、そのオーキスで本体と各兵装を操作します。ですが、記憶からは抹消されたようです』

 

「抹消されたのか。いわく付きの兵器らしいな」

 

 端末を見た艦内AIのローランドが、デンドロビウムが記録より抹消された兵器であると言えば、元ONIのジェイムソン・ロックが会話に入って来る。歴史より抹消されたデンドロビウムは、元情報工作員であるスパルタン・ロックの興味を引いたようだ。

 その曰く付きの兵器であるデンドロビウムことガンダム試作三号機は、ローランドが解析した通りデラーズ紛争の終結後に一号機や二号機共々歴史より抹消された。この記録を聞いたロックは、元工作員の感で連邦軍の不祥事を隠す物だと推測する。

 

「記録から見るに、そのデラーズ紛争で連邦軍は世間には言い表せない程の不祥事を起こしたようだ。最後の北米の穀倉地帯のコロニー落下事件を見れば、明らかにテロリストか、ジオン残党勢力によるコロニー落しを阻止するために、デンドロビウムことガンダム試作三号機が使用されたようだな。確証はないが」

 

 コロニー落下事件に隠された真実を自分なりに解析したロックは、ガンダム試作三号機が持ち出された経緯からして、ジオン残党勢力によるコロニー落しによる物だと推測する。当たってはいるが、当の言い当てた本人は単なる仮説であると捉えていた。

 

「まっ、そんな時間はないでしょう。そのデンドロビウムと言う兵器に誰を乗せるんです? これほどの火器の数、操縦者と火器管制を含め、二人のスパルタンが必要だ」

 

 当時の連邦が覆い隠したがる真実のことはさておき、ロックはそのデンドロビウムに誰を乗せるのかと問う。それにパーマーは既に人選は決めていると答えた。

 

「それに関しては、決まってるわ。もしかして、乗りたかったの?」

 

「いや、露払いに専念します」

 

 人選を既に決めていることを伝え、乗りたいのかと問えば、ロックは露払いに専念すると即答する。

 

「とにかく、いかなる手段を用いてコロニー落しは絶対に阻止しなければ。各自、持ち場に戻って補給が終わるまで準備しておくように」

 

 艦長のラスキーが解散を命じれば、ブリッジクルー以外の各々は艦橋を出てそれぞれの持ち場へと向かう。

 一方で巨大なMS、否、モビルアーマーと言うべきだろう。デンドロビウムが運び込まれたインフィニティの格納庫では、ミサイルやロケット弾などが左右のコンテナに装填されていた。

 

「なんだありゃ。補給ユニットかミサイルポッドか?」

 

 スパルタン・バックことエドワード・バックは、デンドロビウムの左右の巨大なコンテナを見て、新しい補給ユニットかミサイルポッドなのかと、無重力状態で装填作業する整備兵らに問う。

 

「いえ、MS用の装備です。アームド・オーキスと言います」

 

「これがMS用の装備? MAの間違いじゃねぇのか?」

 

 デンドロビウムのコンテナがMS用装備であると答えれば、バックはMAではないのかと疑問に思う。その巨大な弾薬庫のような装備を纏うMSことガンダム試作三号機は、付近に置かれて調整を受けていた。

 

「おっ、ゲーセンにありそうな奴だな。どんなゲームだ?」

 

 近くにはシミュレーション用の設備が置かれており、そこで二人のスパルタンⅣが操作訓練を受けていた。それに興味を示したバックはそこへ飛んでいく。

 

「シューティングゲームか? 俺に代われ、高得点を叩き出してやる」

 

「これシミュレーションシステムよ。デンドロビウムの」

 

「なんだ、訓練用かよ」

 

 ゲーム機だと思っているバックであるが、スパルタン・ホリィことホリィ・タナカに注意され、つまらなそうな表情を浮かべる。

 

「展開が遅いわ。それじゃ死ぬわよ」

 

「こいつ、反応が遅いんですよ!」

 

「機体の所為にしない! もっと早く対応して!」

 

「は、はい!」

 

 そのゲーム機と思われた訓練用シミュレーターでは、二名のスパルタンⅣが同じスパルタンであるオリンピア・ヴェイルの猛特訓を受けていた。

 艦橋でパーマーが言った通り、デンドロビウムは二名のスパルタンで運用されることになっていた。それも先週着任したばかりの新米だ。操縦者を担当するのはミカ・グレナーで、火器管制はレイナ・パープルだ。回避と火器の展開が遅いとオリンピアに注意され、再び戦闘シミュレーションを始める。

 

「こいつ等、先週ここに着任したばかりの新米(ルーキー)共じゃないか。なんでこいつ等にあんなデカ物を? 俺たちの方が適任じゃないのか」

 

 二名の新米スパルタンⅣがデンドロビウムを担当することに、バックは不満なようだ。本当は乗りたいだけだが、経験の無いスパルタンが出来るかどうか心配である。

 

「これは中佐の決定よ。このルーキーが確実にコロニーを破壊できるように、私たちがフォローしないと」

 

「子守か。ODST時代では散々やったが、スパルタンは初めてだ」

 

 スパルタン部隊の指揮官であるパーマーの決定とオリンピアが言えば、バックは納得する。彼は熟練の兵士であり、スパルタンⅣになる前は降下軌道兵(ODST)所属だった。新兵は何人か見てきたが、スパルタンは初めてなようだ。

 コロニー落し阻止の訓練が艦内で行われる中、補給を終えたインフィニティはスリップスペースエンジンを吹かし、助走の為に加速してから地球圏へとワープした。

 

 

 

 連邦軍最強の宇宙戦艦インフィニティが他の救援要請に応じた艦隊と共に地球圏へと急行する中、向かってくるコロニー群を迎撃すべく、連邦軍の宇宙軍と海軍の連合艦隊が展開していた。

 地球防衛軍の司令部は地球ISAの防衛用宇宙ステーションに設置され、そこから地球にやって来た各勢力の司令官たちが指揮を執っている。多種多彩な艦艇が展開し、迎撃用の陣形を取る中、核ミサイルを撃って中立サイドを壊滅させた三輪防人は、臨時編成の艦隊の指揮を上層部に命じられた。

 

「こ、このワシに無駄飯ぐらいの徴収兵や敗残兵、懲罰兵共の艦隊の指揮を…!」

 

 三輪はこの艦隊の指揮を命じられたことに不満を抱いていた。臨時編成艦隊は急遽編成された物であり、主な人員はサイクロプスで生贄にされたと同様の徴収兵、壊滅した宇宙軍艦隊や部隊の敗残兵、脱走兵や軍規違反者であった。練度も無いの言わずもかな、全ての人員は地球出身者では無いので、士気は低い。三輪が苛立つのも無理はない。そればかりか、三輪の艦隊の配置は真正面である。

 なぜ三輪にこんな配置をするのかは、核ミサイルを勝手に持ち出した挙句、全弾撃ち尽くしてもコロニー落しを阻止できなかったからだ。言わば罰であるが、三輪にとってその処分は不服であった。

 絶対防衛線が張られるが、防衛線は敵の中を引くための囮である。敵のコロニー護衛艦隊の注意が防衛線に向く中、四方八方からコロニー破壊、もしくは奪還用の艦隊が強襲を掛け、コロニー落しを阻止する寸法だ。その為、なるべく派手に注意を引かなくてはならないのだ。

 

『地球防衛艦隊に告げる! 敵はコロニー落しの悪夢を再現しようとしている! 各員、総力を持ってコロニー落しを阻止せよ!! 死力を尽くすのだ!!』

 

 総司令部より絶対阻止命令が出される中、防衛用に配置されたステーションや空母より続々と艦載機が発艦した。




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  • 金塊強盗
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