【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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ガンダ・ダイール・ドルゴン
かつてワルキューレ内に存在していた炎のバラ騎士団に属していた騎士。臨時騎士団長を名乗っている。
だが、属している炎のバラ騎士団は「魔女狩り事件」を起こし、騎士団長は処刑され、取り潰しに追い込まれる。残った騎士たちは辞めてるか激戦区に送られて殆どが戦死したかに見えたが、一部は残党となって生き延びていた。
ガンダは騎士団復活を図るべく、生き延びた騎士団員たちを纏め、ヴィンデルの歪んだ理想郷の世界へ逃走を図る。
搭乗機はグレイズ・リッター、ロッソイージス

炎のバラ騎士団残党
かつてはワルキューレに存在していた騎士団であるが、「魔女狩り事件」を引き起こしたことで、その責任として取り潰しが決定し、騎士団長は処刑となった。
残った騎士等は戦争の前線、それも激戦区に投入されて全滅したかに見えたが、生き残った者もおり、それらが集結して残党となって活動する。
何処からか帝国再建委員会が狙う「古代兵器」の情報を掴み、騎士団再建の為に、ヴィンデルの世界でガンダムを集めている。
主な装備、ジンクスⅡ、グレイズシリーズ、ゲイレール、サザーランド。

イメージ戦闘BGM「恋はドッグファイト」
https://www.youtube.com/watch?v=_KY8nwqItFA


炎のバラ騎士団

 ワルキューレの遠征艦隊とモンターク商会の報復部隊とは違う別の連邦軍の勢力圏内の惑星にて、その惑星にある基地が謎の武装勢力の襲撃を受けていた。

 

「なんだこいつ等!? 同盟軍か!?」

 

 同盟軍の襲撃かと思っていたが、襲撃してくる武装勢力はグレイズやゲイレール、KMFのサザーランドを使っていた。それだけではない。換装可能な太陽炉搭載型MSのジンクスⅡや、同じエンジンを積んだガンダムスローネと呼ばれるが三機のガンダムが見える。

 連邦軍のスコープドッグやドートレス、ストライクダガーでは太刀打ちできない相手であった。それに騎士の技量も重なり、次々と撃破されるばかりで碌に反撃も出来ない。

 

『フン、手応えも無い!』

 

「所詮は愚民の軍隊だ。我々炎のバラ騎士団の相手では無いのだ」

 

 グレイズのメイスを胴体に叩き付けられて倒れるドートレスを見た騎士が余りの手応えの無さを鼻で笑う中、赤いバラ騎士団を名乗る襲撃部隊の隊長であるガンダ・ダイール・ドルゴンは、連邦軍を愚民の軍隊と侮る。

 そんな彼が駆るグレイズ・リッターはビームライフルを乱射するストライクダガーに接近して右手に握る剣を振るって切り裂き、自分らにビームサーベルで接近戦を挑むもう一機のストライクダガーの突きを躱し、剣を胴体に突き刺して無力化させる。

 

「馬鹿め、我々に接近戦を挑もうなどと。愚民風情が片腹痛いわ!」

 

 接近戦を挑んだストライクダガーのパイロットを罵り、引き抜いて倒れたストライクダガーを蹴り付ける。

 上空の太陽炉MS隊が連邦軍の航空部隊を片付ければ、ガンダの地上部隊本隊は蛮勇にも挑んでくる車両部隊を容易く片付けた。逃げる将兵も居たが、騎士たちは容赦なく機体の手にしているライフルを撃ち込んで虐殺する。

 

『愚民どもの兵士共、全滅です!』

 

「よし、ガンダムを奪うぞ! 仕えそうな機体も直ぐに回収だ! 直ぐに運び出せ!」

 

『はっ!』

 

 部下の敵が全滅したとの報告に、ガンダは基地に保管されているガンダムタイプのMSを奪うように指示を出す。それに応じ、輸送機が着陸し、基地の格納庫を徹底的に破壊して使える機体を奪っていく。

 彼らはガンダムタイプの奪取が目的であり、それらのMSを見付ければ、優先的に運び出して輸送機に積み込む。

 なぜ炎のバラ騎士団がガンダムを奪うかは、ある目的があるからである。伝説のMSであるガンダムを揃えれば、その目標は達成できるようだ。

 

「ほぅ、このガンダム。良い出来ではないか。このガンダムはこの私の搭乗機とする! サマナ、貴様にこのグレイズ・リッターを授けるぞ!」

 

「騎士団長殿、ありがたき幸せであります!」

 

 ロッソイージスと呼ばれるイージスガンダムの発展型を見たガンダは気に入り、このガンダムを自分の搭乗機と決める。乗らなくなったグレイズ・リッターを、一人のスキンヘッドの騎士に授けた。

 

「ガンダムタイプ並び稼働可能なMS、全て搬入完了しました!」

 

「よろしい。では、撤収するぞ。奴らも呼び戻せ!」

 

『貴様ら! 何をしている!?』

 

「っ!? 奴ら、街を攻撃しているぞ! どういうことだ!?」

 

 用が済めば撤収を始めようとしたが、ガンダムスローネタイプに乗る三名のパイロットは人格に問題を抱えており、近くの街に襲い始めた。無線機より聞こえるジンクスⅡ隊の騎士の怒号で、ガンダムスローネアイン、ツヴァイ、ドライの三機が街を攻撃していることにガンダは気付き、止めるように無線機の受話器を持って告げる。

 

『貴様ら何をしている!? 勝手な行動はするなとあれほど言っただろ!?』

 

 無線機で注意するガンダであるが、三名のパイロットは止めない。

 

『食い足りねぇんだよォ! なんだあの雑魚共は!?』

 

『弱過ぎて話にならねェ! もっとマシなのは居ねぇのかァ!?』

 

『全くですよォ。だからこうして、憂さ晴らしをしているのですよォ!』

 

 連邦軍の基地の守備隊が手応えが無いと言う理由だけで、三人は街を襲い始めたのだ。

 街の住人は殆ど避難しており、三機は無人の街をただ破壊しているだけだ。避難誘導を行っていた連邦軍の部隊が居たが、機動兵器などは一切装備しておらず、的のように落とされていく。

 

「どうします、奴らを棄て置きますか?」

 

「悔しいが、我ら炎のバラ騎士団の復活にはあの獣共の力が必要だ。何としても連れ戻せ。全く、あんな奴らの手を借りねばならんとは!」

 

 副官からの問いに対し、ガンダは炎のバラ騎士団復活の為にはあの三体の獣が必要であると近くの物に拳を叩き付けながら答える。彼らにとって悔しいことに、あの三名の実力は本物であるのだ。粒子の残量が無くなると、ガンダムスローネは勝手に母艦へと引き上げていく。もう気が済んだのか、粒子が無くなったのだろう。

 

「ガンダムスローネ、母艦へと帰投中!」

 

「勝手に帰りおったか! まぁ良い、我々も帰投する! 撤収だ!」

 

 部下があの三機が帰投したと報告すれば、ガンダは撤収を命じた。これに応じ、基地で警戒していた炎のバラ騎士団の部隊は速やかに撤退した。

 炎のバラ騎士団がガンダムを集める理由は、ターニャが属する帝国再建委員会が狙う古代兵器を手に入れるためである。

 彼らが何処からか古代兵器の情報を得たのかは定かでは無いが、争奪戦が予想される。

 

 

 

 自分等と同じワルキューレの者がこの世界で暴れ回っている事など知らず、遠征艦隊とモンターク商会の連合部隊は、自分らの目標に攻撃を仕掛けようとしていた。

 その目標とは放棄された宇宙要塞である。資源衛星を利用した要塞であるが、戦争によって傷付き、放棄されている。だが、そこには警備のための艦隊が居る。艦艇がバラバラの非正規軍である。

 

『敵艦隊補足』

 

『第一波バルキリー隊、補給が完了次第、直ちに出撃せよ!』

 

 そんな艦隊が守る宇宙要塞に、ワルキューレの遠征艦隊とモンターク商会の連合部隊は攻撃に出る。

 左頬が赤くなっているマリは補給が終わった自分のVF-25Fトルネード・パックに乗り込み、機体を起動させて先に出撃する。それと同時に、エステバリスと言うATより全高が二メートルは大きい機動兵器が展開される。

 

「旦那、バエルは使わなくて良いのか?」

 

「今回バエルは必要ない。フィンファンネルを増加したνガンダムの方が適任だ」

 

「それもそうか。多数の敵と戦うには打って付けだ」

 

 モンターク商会の武装商船のハンガーにて、ヴァースキーがガンダムバエルと呼ばれるガンダムタイプのMSを指差しながら乗らないのかと問えば、部下に上着を渡し、自分の機体に向かうモンタークは乗らないと答える。今のハンガーは無重力状態であり、多数の整備士が慌ただしく動いている。

 ガンダムバエルの装備が両肩のレールガンと腰の二振りのバエルソードしか無いと分かったヴァースキーは、モンタークが飛んでいった方にあるνガンダムが適任であると認識する。そのνガンダムは六基のフィンファンネル十二基に増産しており、多数の敵と戦えそうだ。

 そのガンダムにモンタークが乗り込めば、ヴァースキは彼が用意したガンダムフレームと呼ばれるガンダムタイプのMSのコクピットに乗り込む。ヴァースキーはパイロットスーツを着ていたが、モンタークは着ていない。あのカツラ付きマスクは付けたままであるが。

 それぞれが機体に乗り込めば、整備士たちは即座に退避して宇宙服を身に纏う。エレベーターに二機のガンダムが乗れば、そのまま外へ上がっていく。

 

『進路クリア!』

 

「了解した。νガンダム、発進する」

 

 νガンダムがカタパルトに両足を着ければ、管制官は進路上に何もない事を乗っているモンタークに知らせる。それを受けたモンタークは機体のスラスターを吹かせて出撃した。次にヴァースキーが乗るガンダムフレームが両足にカタパルトを着け、出撃許可の合図を待つ。ヴァースキーが乗るガンダムは彼の好みの武装が施されている。許可が下りれば、直ぐに発信してモンタークのνガンダムに合流する。

 二機のガンダムは先行し過ぎているマリのVF-25に合流し、モンタークは彼女のバルキリーに向けて無線連絡を行う。

 

『ご一緒してよろしいですかな? お嬢さん』

 

「勝手にすれば」

 

『では、こちらも勝手に』

 

 随伴して良いのかと問うてくるモンタークに対し、マリは勝手にしろと答え、彼も勝手に彼女のバルキリーに随伴する。ヴァースキーもそれに同行した。

 流石に先行し過ぎていることは旗艦にも分かっているのか、マリに向けて停止命令が出される。

 

『チーター、先行し過ぎるな。随伴機を待て』

 

「こちらモンターク商会のモンタークだ。コマンドポスト、随伴はバルキリー二個中隊で十分だ。チーターと共に我々が先陣を切る。随伴の中隊は、我々が撃ち漏らした敵機の掃討をすれば良い」

 

『はっ? なぜ商会が…』

 

「貴官らが不審に思うのは無理もない。だが、その方がやり易い。貴官らは背後から迫る連邦軍の艦隊の対処を」

 

『了解した。自力で対処せよ』

 

 コマンドポストに対してモンタークは自分とマリ、ヴァースキーの三機、バルキリー二個中隊で十分と言えば、コマンドポストは直ぐに疑念をぶつけた。

 これにモンタークは味方が少ない方がやり易いと答えて説き伏せ、遠征艦隊の背後より迫る連邦艦隊の対処に当たるように指示を出す。それにコマンドポストは渋々応じて、二個中隊の身を彼らに回した。

 

「この程度の敵、私たちだけでは物足りないくらいだよ。随伴のバルキリー二個中隊、貴官らは我々の撃ち漏らした敵機の対処を。無理に援護する必要はない」

 

 現状の戦力で対処しろと言うコマンドポストに、モンタークは目前の非正規軍艦隊では物足りないと口にし、随伴してくる二個中隊に無理に援護する必要はないと告げる。

 

『えっ? 我々は…』

 

『俺たちの自由にさせろってことだ! だろ? 旦那』

 

「ヴァースキー氏の言う通りだ。貴官らは我々の取りこぼしを潰してもらえれば良い。下手に前に出られては、誤射する可能性がある」

 

『何を勝手な…!』

 

 このモンタークからの指示に言い返そうとする随伴部隊をヴァースキーが黙らせた。野生染みた男に二名の中隊長は臆する中、モンタークは返って邪魔だと告げた。余りの言い草に二名の中隊長の一人は腹を立たせる。その反応を見たモンタークは、背後を気にする必要があると察した。

 そんなギスギスした空気の中、黙っていたマリは突然音楽を掛け始める。これにモンターク以外の者たちは驚きを隠せない。

 

『な、なんだこの甘ったるい音楽は!? お前かァ!?』

 

『今度はランカちゃん!? さっきの詫びのつもり!? いくら私でも!』

 

『貴様、ここを何処だと思っている!? そんな甘ったるい小娘の曲なんぞ掛けおって! 戦場だぞ! 今直ぐ消さんと、先に貴様から始末するぞ!?』

 

 ヴァースキーが音楽を掛けたのがマリだと気付けば、背後の艦隊の対処に回る編隊長は自分の好きな歌手の曲を掛けた彼女に、先のお詫びのつもりかと問う。流れて来る曲にヴァースキーは腹を立ててか、消さなければ先に始末するとマリに怒鳴る。敵方の方にも聞こえており、非正規軍の艦隊は混乱していた。

 

「なんだこの曲は!?」

 

「どうなっている!?」

 

「全ての軍用周波数に流れています!」

 

 敵艦隊が混乱する中、怒るヴァースキーに対してモンタークはなだめた。

 

「落ち着け、ヴァースキー。これが彼女のやり方だ。嫌なら彼女の機体のチャンネルを切れば良いだけのことだ」

 

『ちっ、命拾いしたな! だが、次は許さんぞ!?』

 

 モンタークはマリの勝手な行動を許したのだ。自分のクライアントからの要望に、用心棒であるヴァースキーは容認して次は殺すと警告する。自分の身勝手な行いを許すモンタークに対し、マリは礼の言葉も無く自分の気を引くためかと問う。

 

「私の気を引くため?」

 

『フッ、それは無い。我々も勝手にやっているのだ。君も勝手にするが良い』

 

「あっ、そう。じゃあ、私が一番乗り」

 

 マリからの問いにモンタークはその気は無いと答えた後、自由にやるようにと言えば、彼女は先手であるマイクロミサイル攻撃を行う。自分等を捕え、攻撃してくる非正規軍の戦闘機や機動兵器を合わせた数機は一瞬にして撃破される。だが、先の正規軍である連邦軍とは違い、元軍人である者が多いのか、直ぐに散会して反撃してくる。

 その反撃をマリは躱しつつ、曲を聴きながら流れるように敵機を次々と撃破していく。この様子をモンタークは舌を巻き、自身も負けじと自機に接近してくるギラ・ドーガをビームライフルの連発で撃破した。

 

「ほぅ、流石は。だが、私も負けてはいない。フィンファンネル!」

 

 二機目を撃破しながらマリの戦闘力の高さに感心しつつ、モンタークは念じて乗機であるνガンダムの背部に備え付けられた十二基のフィンファンネルを展開し、目に見える迎撃の為に展開してくるギラ・ドーガやジン、ゲイツを撃破する。爆発の連鎖が起こる中、あっという間に半分まで減らされた敵部隊は慌てて後退する。

 

『もう半分も!?』

 

『なんだこいつ等!?』

 

『後退しろ! 増援部隊と合流して、包囲して叩くんだ!』

 

「逃げる気かい!?」

 

 七十二機製造されたガンダムフレームの一つ、シャックスを駆るヴァースキーは後退する敵部隊を追撃する。実弾式ライフルを背中を見せる敵機に撃ち、瞬く間に三機を撃破した。更には海ヘビを使い、たまたま当たった逃げようとするジンに電流を流し、機能を停止させる。機能を停止したジンは、ガンダムシャックスの実体剣に突き刺されとどめを刺された。敵機に留めの一突きを行ったガンダムシャックスの姿は、さながら悪魔のようだ。

 機能を停止したジンより剣を引き抜き、増援と合流して反撃に出る敵部隊に単機で突っ込む。それをモンタークのνガンダムが援護した。突出した僅か三機の敵に、非正規軍の迎撃部隊は壊滅状態に陥る。

 

「凄い…」

 

『あの人もそうだけど、あの二機のガンダムも…』

 

『っ!? 敵機側面より接近!』

 

 次々と敵機を撃破するマリとνガンダムにガンダムシャックスの戦闘力の高さを見て、後からついてくるVF-25中隊とVF-31中隊は自分たちが必要ないと思っていたが、左右よりそれぞれ一隻のローラシア級と艦載機のゲイツが二個中隊に仕掛けて来る。直ぐに彼女らは戦闘態勢を取り、散会して戦闘を行う。

 非正規軍艦隊の方までマリ等が達しようとしたところで、後方より迫る連邦軍の艦隊がワルキューレの遠征艦隊を捕えたのか、艦砲射撃を加えて来る。

 

「後方より連邦艦隊! 艦砲射撃来ます!」

 

「回避行動しつつ、各個に反撃!」

 

 レーダー手が連邦艦隊の出撃を知らせれば、提督は直ちに反撃するように命じた。

 かくして、遠征艦隊を加えた二度目の戦闘が始まった。




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