【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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名前:ロバート・M・ハヤカワ
性別:男
年齢:38歳
階級:海軍少佐
所属:UNSC海軍 第三艦隊
搭乗艦:パリ級重フリゲート「ヌエ」
UNSC海軍に属する海軍将校。艦長になったのはコヴナント戦争後から。
名前はチーフのアーマーの原作と翻訳したハヤカワ文庫から。艦名はアーマーのデザインした会社より。

名前:ヴァージニア・ゼラズニイ
性別:女
年齢:27歳
階級:少尉
所属:UNSC スパルタンⅣ インフィニティ級スーパーキャリア「インフィニティ」
乗機:スーパーガンダム(強襲要使い捨てブースターとミサイルポット追加)
連邦宇宙軍から第三次スパルタンⅣ計画に参加し、適性検査と試験に合格してスパルタン・ゼラズニイとなった女性軍人。

名前:アバーテ・ノルベルト
性別:男
年齢:38歳
階級:海軍大佐
所属:UNSC海軍
搭乗艦:オータム級重巡洋艦 第3艦隊
第3艦隊所属のオータム級重巡洋艦の艦長。
キャラ提供はkinonoさん。

名前:トライド・エルク・クランツ
性別:男
年齢:23歳
階級:少尉
所属:UNSC海軍 トラファルガーⅡ級MS空母「トラファルガーⅡ」 第1連合打撃艦隊
乗機:スタークジェガン
UNSC海軍に属するMSパイロット。高機動MS中隊所属。
搭乗機は連邦軍ではガタ落ちであるが、アップデートでオリジナルより高性能となっており、スタークジェガンで編成された中隊に属している。
キャラ提供はわかものさん。

名前:リュータ・バーニングJr.
性別:男
年齢:21歳
階級:少尉
所属:UNSC海軍 ハルバート級駆逐艦「ソノ・カルマ」 第3艦隊
乗機:ジェガンD型
元エースパイロットの息子であり、士官学校を卒業して間もない新任少尉。腕は確かだが、父を超えることに拘るあまり、猪突猛進になりがちなのが玉に瑕。第1MS中隊所属。
HALO世界基準なので、親父はロングソード級戦闘機で五機のセラフ級戦闘機を撃墜したことになっている。
キャラ提供はオリーブドライブさん。

名前:タクト・アルバーン
性別:男
年齢:40
階級:准尉
所属:UNSC海軍 トラファルガーⅡ級MS空母「トラファルガーⅡ」 第1打撃艦隊
乗機:105ダガー(正式)ソード
特殊部隊養育機関出身、幼少から高栄養剤やら髙負荷ハーネスやらを使用され続けた果てに小学生時点で成長の停止したブロウクンボディの中年。実はスパルタンⅡ候補生であった。
UNSC海軍のMS空母特殊MS中隊所属。
外見のベースは小柄な体系が特徴的な俳優兼スタントマンのマーティン・クレバ。
リアル系重視と言う事で年齢を変更させていただいた。魚介さん、ごめんなさい。
キャラ提供は魚介(改)さん。

名前:レオーネ・パゴット
性別:男
年齢:45
階級:海軍准将
所属:UNSC海軍 第3艦隊 第64戦隊
搭乗艦:マラソン級重巡洋艦「ヴェネツィア」 第3艦隊
第64戦隊司令官、コヴナント戦争に船乗りとして幾度と艦隊戦を戦い抜いた歴戦の海軍将校。コヴナント戦争後に実績を認められ戦隊司令官となっている。イタリア系。
キャラ提供はスノーマンさん。

名前:マイル
性別:女
年齢:22
階級:三等兵曹
所属:UNSC海軍 トラファルガーⅡ級MS空母「トラファルガーⅡ」 第1打撃艦隊
乗機:メガライダー(ライトグレー)
メガライダーで編成されたキャリアー大隊所属の海軍の下士官。泣き虫の操縦手。
キャラ提供は黒子猫さん。

名前:ケンドル・チェースト
性別:男
年齢:22
階級:少尉
所属:スパルタンⅣ インフィニティ級スーパーキャリア「インフィニティ」
乗機:ソードカラミティ
薩摩弁風に喋るスパルタン。MSでも生身でも格闘戦が大好き。チェストにごわす。
キャラ提供は秋音色の空さん。


出撃せよ!

「各チーム、通信途絶!」

 

「ば、馬鹿な…!? 投入した全チームが全滅だと…!? あ、ありえん! 一個旅団相当の数だぞ!」

 

 マリやマクギリス、ターニャを襲撃したONIの作戦本部にて、投入した全チームの全滅の報を聞き、作戦指揮官は顔を青ざめさせる。

 作戦失敗責任と他の勢力より借りた特殊部隊の損失、預かった戦力も喪失しているので、彼の死は確実だ。

 

「どうします、撤収しますか?」

 

「お、俺はもうお終いだ…! クソっ、引っ張り出すのに使った異世界の連中は、ガンダムを手に入れたら何処かに行っちまうし…!」

 

 部下から撤収するのかという問いに対し、指揮官は死ぬしかないと嘆き始める。マリ等を引っ張り出すために、炎のバラ騎士団残党のガンダム奪取活動や陽動を敢えて見逃したが、結果は散々たる物だ。友軍にも多大な損害を出してしまった。

 そんな指揮官らが居る作戦本部に、連邦軍からの情報提供を受けて居場所を突き止めたターニャ等が突入してくる。

 初めに作戦本部を守るバーラリードッグ数機を一気に撃破し、次に警備兵全員を素早く無力化した。最後に作戦本部前の警備兵四名を殺害すれば、ターニャは突入して抵抗する者を全て殺害し、指揮官にHK416カービン銃の銃口を向ける。

 

「さぁ、ゲームオーバーだぞ。ド外道共」

 

「ま、まさかここまで嗅ぎ付けるとは…! しかもこんな幼女に…!」

 

「お前たちの中にも内通者が居てな、教えてくれたよ。さて、誰の差し金か、何処の軍閥の指示か教えてもらうぞ」

 

 作戦本部を制圧したターニャは、自分の姿を見て驚愕する指揮官に向け、何処の軍閥の指示かを問い詰める。

 だが、海軍の情報部であるONIの職員はそう簡単に口を割るわけではない。そればかりか自分らの軍閥を守るべく、ターニャ等と共に心中しようと自爆装置を起動させる。

 

「誰が教えるか! 失敗した俺は死んだも同然だ! だが、貴様らも道連れだ! 一緒に死ねぇ!!」

 

 自爆装置を起動させようとする指揮官に対し、ターニャは引き金を引いて指揮官を無力化しようとしたが、既に自爆装置のスイッチは押されており、もう止めようがなかった。

 

「クソっ、退避だ!」

 

 間に合わないので、ターニャ等は急いで作戦本部を脱出した。

 数秒後、作戦本部がある場所は爆発を起こし、僅かに残っていたONIセクション0の職員は自爆の炎に呑まれて消滅する。ターニャら特務魔導大隊を道連れにしての自爆であったが、当の特務魔導大隊には誰一人巻き込めずの犬死であった。

 

「帰投するぞ。我々には次がある」

 

 誰の差し金かを突き止めることに失敗したターニャ等は、本命である古代兵器奪取の為に軌道エレベーターに帰投した。

 

 

 

 惑星トーキョーでの都市部における戦闘は集結した。

 小学校を襲うをとしていた旧ザクやザクⅡなどが、UNSC陸軍のビームライフルの代わりに実弾式ライフルを装備したストライクダガーやグリズリー重戦車に制圧されたことを最後に、戦闘は終わったのだ。

 スピリット・オブ・ファイヤ所属のスパルタンⅡであるレッドチームや随伴の量産型ヒュッケバインMkーⅡに乗るODSTも救援に駆け付けたようだが、その戦闘は限定的であった。

 炎のバラ騎士団残党がガンダム奪取の為に投入された陽動部隊を制圧出来たとはいえ、マリの所為で友軍の被害は甚大であり、更にONIセクション0の無差別的な介入、おまけに友軍勢力も都市部の被害に構わず制圧作戦を展開した為、市街地の被害は特に甚大だ。

 軍属の戦死者や負傷者は判明しているが、巻き込まれた市民の死傷者の数も計り知れない。そのおかげか、怒りに燃える市民たちは連邦軍に対して抗議などを行っている。

 

「では、市街地の被害者に…」

 

「貴様! 何をやっているか!?」

 

「なんです? 私はただ市民たちに…」

 

 本部でスピリット・オブ・ファイヤに、戦闘に巻き込まれた市民への救援物資の搬入を指示するジェームズ・カーターに、連邦宇宙軍の将官が怒鳴りつけて来た。横暴な態度で怒鳴りつけて来る将官に対し、カーターは自分は軍人としてやるべきことをやっていると答えたが、当の相手には通じなかった。

 

「平和ボケどもを助けている場合か!? さっさっと自分の船に戻らんか!」

 

「そんなこと? 閣下、貴方は何を…」

 

 戦闘に巻き込まれ、被害によって苦しむ市民らの気持ちを蔑ろにする宇宙軍将官の言葉にカーターは抗議しようとしたが、将官に随伴する将兵らが銃口を向けていた。

 

「これは、一体…!?」

 

「救援活動は現地の連中に任せれば良い! カーター海軍大佐は予定通り海軍・宇宙軍連合艦隊の一員として早急に出撃せよ!」

 

「味方の軍人に銃口で脅すとは、異常ですぞ!?」

 

「この星の平和ボケどもの救援より、ガルダーゴンの攻略が優先なのだ! 亡霊のような貴様は我々の指示に従っていれば良い! 不服なようなら、軍法会議に掛ける!」

 

 いきなり帰ってきたカーターに、何も言い返す権利など無かった。

 

「分かりました。閣下の指示に従いましょう」

 

「それでよい。上層部はガルダーゴン攻略に全力を注いでいるのだ。我が軍には一隻でも多くの船が必要である。例え幽霊船でもあってもな」

 

「では、救援活動を任せましたよ」

 

 無理やり従わせた挙句、自分らのことを幽霊船呼ばわりする宇宙軍将官の横暴な態度に、老練なカーターは従うしか無かった。

 用意された移動用の車両にカーターが乗る中、窓から戦闘に巻き込まれて被害を被った市民らの抗議に、横暴な態度で対応するUNSC以外の軍の将兵の姿が見えた。

 

「俺の家内と子供が殺されたんだぞ! なんだその態度は!?」

 

「あぁ!? うるせぇぞ平和ボケども! 戦争だから仕方ねぇだろうが!」

 

「救援物資はいつ届くんだ!? あんたらそれでも軍人か!?」

 

「黙れ! これ以上の抗議は暴動と見なす! 貴様らは軍の指示に従えばいい!!」

 

 自分らなら申し訳ない気持ちで対処しただろうが、あの態度からするに、他の軍の将兵らの中にはこの星の出身者は居ないようだ。そればかりか将校はこれ以上の抗議は暴動と見なすと、市民たちを脅しつけている。内心ではいい気味だと思っているのだろう。

 

「やれやれ、巻き込まれた避難民らが反乱軍とならぬように祈ろう」

 

 窓から見えるUNSC陸軍や空軍以外の連邦軍将兵の抗議する市民らの対応を見たカーターは、ため息をつきつつ乗用車の車内に揺られながら両手を組んだ。

 

 

 

 ところ変わり、惑星ガルダーゴン攻略作戦の旗艦であるインフィニティ級スーパーキャリアー二番艦エタニティの艦内にある会議室にて、惑星トーキョーの大規模な戦闘について報告されたが、集まった数十人の元帥たちの一部を除いて全く気にも留めなかった。

 

「そんなことで報告したのか? たかが辺境の星での戦闘如きに」

 

「左様。米国に一世紀以上も寄生した国家の子孫共が幾ら死のうが、こちらに知ったことではない。そんな事よりガルダーゴンだ」

 

「そうだ、優先すべきはガルダーゴン攻略だ。ここを攻略するか潰させねば、太陽系は絶えずあのエイリアン共の枢軸国に悩まされることになる。一々報告せんで良い」

 

 三名のそれぞれの勢力の元帥は、報告してきた左官クラスの連絡将校に不満気な態度でそう返した。この中でスキンヘッドで白い髭が特徴な元帥は、他の三名の元帥の態度を見て眉をひそめる。

 

「地上軍の方々は、トーキョーの造船能力の価値を理解しておらぬようじゃのう」

 

「いま言えば、不味いですぞ。ピクシー元帥」

 

「おっと済まぬ。トーキョーの件は駐屯軍に任せるとして、我々海軍と宇宙軍は同盟軍の絶対防衛ラインをどう突破するかじゃ」

 

 違う勢力とはいえ、宇宙軍の元帥に言動を注意されたピクシー海軍元帥は、同盟軍の絶対防衛ラインをどう突破するか頭を悩ませる。これに特徴的な髪形の初老の男性である三輪防人が、スパルタンⅡ~Ⅳを有するUNSC海軍第1艦隊を前面に押し出すように提案する。

 

「そんな物、スパルタン等と言う化け物共を飼っているUNSC第1艦隊を前面に押し出すがよかろう。フォアランナーとか言う異星人の技術を使ったインフィニティもあるのだろう。その艦も前に出せ」

 

「貴様! 部外者が何も知らんで化け物呼ばわりするなど!!」

 

「コーディネイターと変わらん化け物共じゃないか」

 

「そちらのブーストデットマンやらエクステッドはどうなるのだ!? 貴様らも人のことは言えんだろ!」

 

「なんだと!?」

 

 いきなりコヴナント戦争の英雄とも言えるスパルタンを化け物呼ばわりする三輪に対し、UNSC海軍の元帥は激怒する。そこから罵り合いの口論に発展した。

 同じ人間で地球を拠点とする友軍同士とはいえ、互いを罵り合う軍のトップたちにピクシー元帥は呆れ果てる。更に彼を呆れさせたのは、この状況に関わらず居眠りしている一番若いエイミー・スナップ元帥の存在だ。

 

「老人や中年の口喧嘩でも目覚めぬとは。肝が据わっているのか興味が無いのか…どちらにせよ、全く早く本題に入らん物かなのう」

 

 罵倒し合う各勢力の軍トップらを見て、ピクシー元帥は早く本題に戻らぬものかと嘆いた。

 数十分ほどの罵り合いと口論の末、ようやくの所で会議が再開された。

 宇宙要塞を使った絶対防衛ラインをどのように突破するについての議題だが、これは核ミサイルによる突破で解決した。だが、核ミサイルを発射するについても、問題はある。同盟軍が艦隊に打撃を与えるためのコロニーレーザー一基とジェネシスと呼ばれる戦略兵器を展開していることだ。

 射程に入れば、チャージ完了後に即座にどちらかが進撃中の連邦艦隊へ向けて発射されるだろう。無視して進めば良いだろうが、それでは絶対防衛ラインの敵軍と戦略兵器による攻撃で被害が拡大し、やがて全滅寸前まで追い込まれる。

 それをどう対処すべきかは、スパルタンを有するインフィニティを旗艦とするUNSC海軍第1艦隊はコロニーレーザー撃破に向かう。ジェネシスも破壊する必要があるが、当然ながら同盟軍も防衛用に三個艦隊程を展開しているので、同じ海軍の第3艦隊と第1連合打撃艦隊の一個戦隊を支援に充て、二個艦隊で敵戦略兵器の排除を行う。

 この決定は直ぐに決まり、作戦開始の数時間前にUNSC海軍の第1艦隊と第3艦隊に命令が届く。その命令にインフィニティの艦長であるラスキーは、命令を出した海軍元帥に無茶では無いかと思った。

 

 

 

「この命令、少し無茶では?」

 

『だが、決定事項だ。君のインフィニティは、このような無茶な任務をこなしてきたではないか』

 

「あれは残党相手です。正規軍相手では…」

 

『君の気持ちは分かる。だが、やるしかないのだ。第3艦隊のヤシマ大将と共に当たってくれ』

 

「了解です」

 

 艦橋内でこの命令を受け取ったラスキーは無茶だと言うが、インフィニティの実績を知る海軍元帥はやれると言って彼を従わせた。この戦略兵器撃滅命令を実行すべく、ラスキーは受話器を取って艦内に指示を出す。

 

『全艦に通達。これより我がインフィニティは敵戦略兵器撃滅に向かう。今まで数々の無茶な任務をやって来たが、今回のは初めてだ。本当に済まないと思っている。だが、やるしかないんだ。頼んだぞ』

 

 このアナウンスにインフィニティの乗員らは不安を覚えたが、今の今まで無茶なことをやって来たので、いつもようにやろうと動き始めた。

 

「私のガンダムは?」

 

「準備完了です」

 

 灰色のミニョルアーマーを着込んだスパルタン、ヴァージニア・ゼラズニィことスパルタンゼラズニィは、自分のスーパーガンダムの整備が済んでいるかどうかを問う。

 これに整備兵は既に準備が完了していると答える。強襲用使い捨てブースターとミサイルおいっどが装備されたスーパーガンダムは、彼の言う通りいつでも出撃できる状態にされていた。スパルタンロック等を始めとするオシリスチームの機体の出撃準備も出来ている。

 

「なぁ、なんで俺以外は現行機なんだ?」

 

「出所が分からない機体には乗りたくないの」

 

 スパルタンⅣであるエドワード・パックが自分以外、ONIが用意したガンダムに乗らず、なんで現行機レベルの機体に乗るかと言う問いに、同じオシリスチームのオリンピア・ヴェイルは出所が分からないと答える。

 フルアーマーZZガンダムに乗るパック以外のロックはテスラ・ドライブ搭載型のエクスバイン、ホリィ・タナカはゲシュペンスト・タイプS、ヴェイルはI.W.S.Pパック装備のストライクEだ。高性能なガンダムとは言え、一人だけ制式化されていないガンダムに乗るパックは寂しい気持ちを覚える。

 

「まぁ良い、ロボットゲームの主人公にでもなるさ」

 

 一人だけ仲間外れにされた気分になっているパックは、ODSTに似た自分のミニョルアーマーのヘルメットを被ってから自分のガンダムであるフルアーマーZZの方へ向かった。

 

「各種システム異常なし。いつでも出撃可能でごわす」

 

 同じスパルタンⅣであるケンドル・チェーストは自分の機体であるソードカラミティガンダムのコクピットに乗り込み、機体の起動を始め、いつでも出撃可能だと伝えた。マジェスティックチームに属するガブリエル・ソーンも、自分のガンダムであるF91に飛び乗って機体を起動させた。スパルタンⅡのブルーチームも各々のガンダムに乗っている。

 各スパルタンⅡやⅢ、Ⅳを始めとしたチームの出撃準備が完了していく中、彼らを乗せたUNSCインフィニティは目標へと航行する。

 

 

 

『第3艦隊の各艦に通達、第1艦隊の左右に展開し、敵戦略兵器破壊の支援行動に入れ!』

 

 UNSC海軍第3艦隊旗艦である重巡洋艦「ヤマモト・イソロク」より出された展開命令を受け、パリ級重フリゲート艦「ヌエ」の艦橋内で、艦長であるロバート・M・ハヤカワは命令に応じて艦の舵を握る操舵手に命令を出す。

 

「僚艦に合わせて第1艦隊の右側に展開しろ! 艦載機も発進! 右からの敵迎撃機に対処させろ!」

 

「三時方向、ヨーソロー!」

 

「ブラウン中隊並びバーミリオン中隊、直ちに発艦せよ!」

 

 艦長のロバートの指示に、操舵手は僚艦の動きに合わせてインフィニティの右側に展開し始める。艦載機の出撃指示も出したので、ヌエの艦載機である二個中隊分のジェガンD型が次々と発艦していく。同じく右側に展開しているオータム級重巡洋艦「ベクター」も、艦載機を展開し始める。

 

「トーテンコップ大隊並びアントン中隊、直ちに発艦!」

 

 ベクターの艦長であるアバーテ・ノルベルトの指示で、PTである量産型ヒュッケバインMkーⅡで編成された大隊とブロードソード級戦闘機の中隊が発艦し始める。僚艦も機動兵器の機種が違うとはいえ、同等の数を展開する。

 人型兵器を搭載できるように改装されたマラソン級重巡洋艦「ヴェネツィア」でも、艦長であるレオーネ・バゴットの指示で搭載機の発艦作業が行われる。

 

「第64戦隊全艦も搭載機を展開せよ! 直ぐに敵のスクランブルやミサイルが来るぞ!!」

 

 艦隊隷下戦隊指揮官のレオーネの指示で、戦隊の改装型のマラソン級重巡洋艦より次々とアデルマークⅡが展開される。迎撃用ウェアであり、いつでも敵の迎撃ミサイルを艦隊から守れるようにしていた。

 インフィニティの左側面に展開するハルバート級駆逐艦を始めとした駆逐艦数隻で編成された戦隊からも、搭載機の展開が行われた。

 

『MSでも、親父のようにエースになれるのか?』

 

「そいつはやってみなきゃ分からないですぜ」

 

『よし、証明して見せろ!』

 

「リュータ・バーニングJr少尉、ジェガンD型、行きます!」

 

 ハンガー内で出撃しようとするリュータ・バーニングJrは、管制官よりエースパイロットである親父のようにやれるのかと言う問いに対し、やってみなくては分からないと答える。

 若きパイロットの返答に管制官は背中を押すような言葉を掛け、リュータはそれに応える形で搭乗機である両肩にミサイルポッドを装備したジェガンD型で出撃した。彼が属する中隊の長はもう既に出撃しており、リュータはそれに合流した。

 インフィニティと第3艦隊を支援すべく、UNSC海軍のトラファルガーⅡ級MS空母一隻に大型空母三隻、他ニ十隻以上で編成された第1連合打撃艦隊より一個戦隊が出動しようとしていた。

 

『おい、台座は必要か?』

 

「間違ってぶった切るかもな!」

 

『出来るもんならやってみやがれ!』

 

 トラファルガーⅡ級のハンガー内にて、先に出撃するウィンダムで編成された一パイロットより身長を馬鹿にするような発言を受けた小柄過ぎるスキンヘッドの中年男性は、背中に注意するように告げる。これに挑発する形で、無礼な発言をしたパイロットは所属部隊と共に出撃する。少し苛立ちながらもスキンヘッドの中年男性ことタクト・アルバーンはヘルメットを被り、整備兵の手を借りて自機であるソードストライカー装備の105ダガーに搭乗する。

 

「気にすんな、タクト。若い奴はあぁなのさ」

 

「腕の力を見せ付けるさ。ついでに奴も間違って斬るかもな」

 

 同じ年齢層の整備兵に宥められた小さなベテランであるタクトは、コクピットの座席に座りながら冗談を交えつつ、腕の違いを見せると言って機体のハッチを閉じた。

 

「中隊長殿、こちらはいつでも行けます!」

 

『よし、独立高機動MS中隊、出撃する!!』

 

「中隊に続くぞ! 舌噛むなよ!」

 

 スタークジェガンで編成されたMS中隊に属するトライド・エルク・クランツは、自分の僚機に出撃すると言って機体の両足をカタパルトに装着した。それから先に中隊長機が発艦すれば、自分らも続けてカタパルトを使って出撃して中隊長機に続く。

 

「MS三機とも搭乗を確認。マイル三等軍曹、行くわよ」

 

「はい。メガライダー11、発進します!」

 

 MSが乗れ、更にメガ粒子砲が発射可能なメガライダーの操縦室内にて、機長がジェガンD型三機が自分のメガライダーに乗ったことを確認すれば、操縦手であるマイルに指示を出す。それに応じ、マイルは操縦桿を引いてメガライダー11をトラファルガーⅡ級より発艦させた。

 タクトが乗る105ダガーと所属中隊は、ジェガンD型やヘビーガン、Gキャノン、ダガーL、アデルマークⅡと言った他の部隊と共にゲターと呼ばれる宇宙用サブ・フライトシステムに乗り、先行するインフィニティと第3艦隊の元へ急ぐ。トライドが属するスタークジェガンの中隊も同様にゲターに張り付き、前線へと急いだ。

 マイルが属するメガライダー大隊もその集団に加わり、UNSCインフィニティの支援に加わる。

 

 かくして、ガルダーゴンの前哨戦が始まろうとしていた。




今回は出撃のみ。次回より戦闘と言うか、前哨戦が始まります。

再度、募集を掛けてみようかと思います。参加してない読者の方々の為にね。
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