【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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名前:クロディオ・プレスリー
性別:男
年齢:20
階級:一等兵
所属:機動歩兵
武器:フェーズ3 補給型(継戦能力を高めるべく古くなった機動型を改造して作られた。見かけは武装を外し背中接続部とそこに繋がる動力付き荷台部分を追加したような形。機動型に比べ小回りは効かないがその分大量の弾薬等を運搬可能)
機動歩兵の訓練を受けたために前線送りにされた哀れな補給兵。
キャラ提供はkinonoさん。

名前:ボム・スターリン
性別:男
年齢:25
階級:少尉
所属:大西洋連邦軍
乗機:ザムザザー

名前:ディアン
性別:男
年齢:36
階級:切り込み隊長
所属:炎のバラ騎士団
乗機:ネオガンダム1号機

名前:ビリー
性別:男
年齢:27
階級:一般兵
所属:炎のバラ騎士団
乗機:F90 2号機(火星独立ジオン軍仕様)

名前:ダイアン
性別:男
年齢:26
階級:一般兵
所属:炎のバラ騎士団
乗機:F90Ⅱ

名前:ガイウス
性別:男
年齢:25
階級:一般兵
所属:炎のバラ騎士団
乗機:ビギナ・ゼラ

名前:リカルド
性別:男
年齢:22
階級:一般兵
所属:炎のバラ騎士団
乗機:ベルガ・バルス

名前:マルス
性別:男
年齢:21
階級:衛生&通信兵
所属:炎のバラ騎士団
乗機:ダギ・イルス
キャラ提供は黒子猫さん。

名前:ミラ・ルーツ
性別:男性
年齢:46
階級:軍曹
所属:地球連邦軍歩兵部隊
武器:主にモリタ式ライトマシンガンだが、大体の武器は使える。
概要:器用貧乏な中年兵士。
キャラ提供は雨の日さん。


集結する戦士たち

 第三勢力であるスタースクリーム軍団、炎のバラ騎士団残党、ジャマイカン率いるクジャン軍の遠征艦隊の乱入によって、惑星ガルダーゴンの決戦は混乱状態に陥った。

 

「死ねぇ!」

 

『くたばんなァ!』

 

 オーバーフラッグに乗るペインは同型の僚機と共に、プラズマ弾の嵐をマリが駆るジェットストライカー装備のウィンダムに向けて放つ。ズサに乗るメロディーも僚機と共にミサイルを撃ち込む。

 この質量弾による弾幕に対しマリは、ウィンダムの性能をフルに生かし、その全てを躱し切ってシールドのミサイルを撃ち込んだ。放たれたミサイルはメロディーの僚機のズサに命中した。可変状態となっていたズサは爆散する。

 

「なにぃ!? こいつぅ!!」

 

 僚機をやられたメロディーは機体をMS形態に変形させ、両腕のミサイルを放つが、これも避けられ、直ぐにビームライフルによる反撃が行われる。

 無論、メロディーはただではやられない。回避行動を取ってペインのフラッグ大隊に攻撃を譲る。他の連邦軍機が居るはずだが、炎のバラ騎士団残党のエリアーズやジンクスⅡ、三機のガンダムスローネに乗る三人によって壊滅状態に陥っていた。

 

「しつこい奴が、死ねやぁ!」

 

 数の多さを生かして攻撃するペインのフラッグ大隊であるが、避けられてビームライフルで撃墜されるばかりだ。これに苛立ったペインは機体をMS形態に変形させ、プラズマソードを抜いてマリのウィンダムに接近戦を挑む。それをメロディーらは援護する為、マリの注意を引き付ける。

 

「俺のダチを次々とぶっ殺しやがって! このクソがぁ!!」

 

 マリがメロディーのズサに対処している間に、オーバーフラッグを駆るペインは高速で接近してプラズマソードを振るった。対処が遅かったのか、ウィンダムのシールドを切り裂かれた。ペインがとどめの二撃目を入れ込む前に、マリは操縦桿を巧みに動かしてビームライフルを腰にマウントし、ウィンダムの腰アーマーに収納されている投擲式爆発型ナイフであるスティレットを取り出す。

 

「死にばっ!?」

 

 相手が二撃目を入れようと振るうよりも前に、マリはペインが駆るオーバーフラッグのコクピットにスティレットを突き刺した。

 搭乗機のコクピットにスティレットを突き刺されたペインはそのまま潰された。パイロットを失ったオーバーフラッグは地上へと落下していく。仇を取ろうと大隊所属のオーバーフラッグが再び攻撃を仕掛けたが、もう一本のスティレットを投げ込まれて一機が撃破され、もう一機はもう一本のスティレットを突き刺され撃破された。

 更にマリはジェットストライカーのロケット掃射とビームライフルで残るフラッグ大隊のオーバーフラッグを見事に全滅させた。これに残ったメロディーは戦慄を覚えたが、仇討として蛮勇にもマリに挑む。

 

「何だってんだよお前はぁ!?」

 

 ミサイルを撃った後にビームサーベルを抜いて挑むメロディーに、流石に少し油断していたのか、マリはビームライフルを破壊された。だが、その程度で落ちるマリでは無く、接近戦を挑んだメロディーのズサの斬撃を躱し、素早く腰から抜いたビームサーベルをコクピットに突き刺してメロディーをビームの刃で焼いた。

 

「グエァァァ!?」

 

 ビームで焼かれたメロディーは獣のような叫び声を上げながら蒸発する。これにマリは何も気にすることなく引き抜き、残るズサに機動力を生かして接近し、ビームサーベルで切り裂いて撃破して全滅させた。

 

「なんだったの、こいつ等?」

 

 少し疲労を感じつつも、乱入して来たペインとメロディーの隊を壊滅させらマリであったが、炎のバラ騎士団残党のガンダムの攻撃を受け、乗っていたウィンダムを撃墜されてしまった。

 

 

 

「制御不能です!」

 

「操縦が効きません!」

 

「何とかしろぉ!!」

 

 墜落するザムザザーに乗り、機長を務めるボム・スターリンは二名の操縦者らに何とかするように指示を出すが、制御系をやられているのでどうすることも出来ない。そのまま同盟軍の陣地に墜落し、大爆発を起こして多数の敵将兵を巻き込む。

 

「ちっ、デカい面のMAだと思ったら、ただの雑魚か」

 

 ボムのザムザザーを撃墜したガンダムスローネアインに乗る粗暴なパイロット、バンダは余りにも弱い連邦軍や同盟軍に悪態を付く。

 

「食い足りねぇぜ! 数は揃っちゃいるが、どいつもこいつも手応えがねぇ!!」

 

 連邦や同盟を含める複数の敵機をGNファングで撃破したスローネツヴァイに乗る狂暴なパイロット、エボルタも数だけで弱い敵に手応えが無いと嘆く。

 

「フッ! 全く、軍団のアホ共を全滅させたウィンダムを呆気ないですしね!」

 

 何機かの敵機を撃墜したスローネドライに乗る口調は敬語だが、二人と同じく狂暴な性格であるナランガーも退屈を覚えていた。マリが乗るウィンダムを撃墜したのはナランガーである。

 

『どうする? もっと激戦区へ行くかァ? あそこならどっさり居るぜぇ?』

 

「良いなぁ! ここは落ち武者共で行けるだろぉ。そこへ行こうぜぇ!」

 

『うぅん! もっと手応えのある者が居そうですしねぇ! 行きましょう!!』

 

 マリが居た戦闘空域では物足りないと判断したガンダムスローネに乗る狂暴な三人は、凄まじい激戦区である古代兵器がある同盟軍の要塞へと勝手に突っ込んだ。

 当然、上空で戦うジンクスⅡやエリアーズ、地上で戦っていたゲイレールにグレイズ、その他奪ったガンダムや連邦・同盟の機体に乗る騎士等は混乱する。

 

『おい! 何処へ行くんだ!? うわっ!』

 

 グレイズに乗る騎士はガンダムスローネを呼び止めたが、ジャベリンが放ったショートランサーを撃ち込まれて撃破された。

 乱入して来た機動兵器で戦場が混乱する中、一人の機動歩兵が背中に付けた複数の弾薬箱を前線の部隊へ輸送していた。

 

「畜生! 機動歩兵の訓練なんて受けるんじゃなかった!」

 

 機動歩兵の訓練を受けたことを後悔しながら、現補給兵のクロディオ・ブレスリー一等兵は戦場を駆ける。同じ装備をした機動歩兵も居たが、クロディオを残して全員が殺されていた。

 必死に前線の機動歩兵の元へ弾薬を運ぶクロディオを、残党のKMFのサザーランドが狙う。

 

「おわっ!? AT擬きまで狙ってきやがった! クソったれぇ!!」

 

 攻撃を受けたクロディオは更に喚き、必死に追ってくるサザーランド三機から逃げた。

 

「所属不明機三、友軍機並び敵機を落としながらこちらに接近中!」

 

「対空迎撃! ジェガン隊も応戦させろ!」

 

 バンダ、エボルタ、ナランガーが駆るガンダムスローネ三機はスタルワート級軽フリゲート「イーチャン」に接近していた。レーダー手からの知らせで、艦長であるラウは直ちに迎撃命令を出す。

 それに応じ、甲板に張り付いていた搭載機のジェガンD型六機がビームライフルや実弾式機関砲などで、対空砲と共にアイン、ツヴァイ、ドライの三機のガンダムスローネを迎撃するが、軽く避けられて接近を許してしまう。

 

「こいつで一撃だぁ!」

 

 アインに乗るバンダは邪魔な敵機を片付けた後、機体右肩のGNキャノンをイーチャンに向けて発射する。強力な粒子ビームは右甲板に命中し、そこに居たジェガン二機と機銃、乗員らを消し飛ばした。

 

「邪魔な奴らだ! ファング!!」

 

 対空弾幕を潜り抜けながらイーチャンに接近したツヴァイに乗るエボルタは、GNバスターソードで左舷に居た三機のジェガンを切り裂いた後、残るジェガンと後から来たジェットストライカー装備のダガーL数機、残った対空砲を展開したGNファングで全て破壊する。

 

「右舷、左舷共に戦闘力低下! 艦載機全滅!」

 

「護衛のダガー隊も全滅です!」

 

「ま、まさか…! こんなにも早く!?」

 

 次々と来る損害の知らせに、ラウは恐怖の余り艦長席からズレ落ちる。そんなラウにとどめを刺すように、ナランガーが乗るドライが艦橋に向けてGNビームサーベルを突き刺す。

 

「死ぃねぇぇぇ!!」

 

『うわぁぁぁ!!』

 

 ナランガーが奇声を発しながらサーベルを突き刺せば、ラウと艦橋に居たクルー達は突き刺されたビームの刃で蒸発する。

 艦橋を潰されたイーチャンはサブブリッジが生きているためにまだ健在であったが、スタースクリーム軍団とも言える三機のガンダムスローネに攻撃され続け、やがて轟沈して地面に墜落した。

 デカい獲物を仕留めた狂暴な三人のパイロットが乗るガンダムスローネは空の邪魔な敵機を仕留めるか味方に任せた後、地上の歩兵の大群に目を付け、ビームによる大殺戮を行う。上空の三機のガンダムから放たれるビームに歩兵は蹂躙され続け、一分足らずで数百名の連邦軍歩兵がビームで焼かれた。上空から来るビーム攻撃で蹂躙され続ける歩兵は命欲しさに統制を失い、各々が逃げ惑い始める。

 

『ハハハッ、死ねぇ! 死ねぇぇぇ!!』

 

『おらぁ、逃げろアリ共ぉ! ビームで焼き殺されぞぉ!? もっと逃げ回れぇ! ギャハハハ!!』

 

『人にビームを撃つのは楽しいですねぇ!? 楽しいですねぇ!? いっひっひっひっ!!』

 

「ヒィィ!? やだっ! やだぁぁぁ!!」

 

 プレベィナもその一人であり、糞便を垂らして逃げ回る他の歩兵同様、喚き散らしながらガンダムスローネからのビームから逃げていた。それに乗るバンダ、エボルタ、ナランガーの三名は笑いながら逃げ惑う歩兵をビームで撃って殺し続ける。

 こんな混乱した状況にも関わらず、反撃する歩兵分隊も居たが、焼け石に水に等しくビームで焼かれるだけであった。機動歩兵も同様でやられ続けている。

 負傷兵も居たが、誰も彼らを運ぶこと無く自分の命欲しさに逃げるだけだ。

 

「クソっ! この化け物がぁぁぁ!!」

 

 中年の下士官であるミラ・ルーツは上空のガンダムスローネ三機にビームを撃ち続けたが、全く無意味である。

 そんな彼の近くで、余りの恐怖に正気を失ったまだ二十代にも満たない若い兵士がぶつぶつと呟きながら歩いていた。

 

「みんな、みんな死んだ…僕も、僕も死ぬんだ…」

 

 いずれ自分にもビームが当たって死ぬ。そう思っていた青年にもビームが落とされる。それに気付いたミラは青年に体当たりをした。

 

「危ない!」

 

「うっ!?」

 

 体当たりで突き飛ばされた青年は正気に戻り、何事かと思って周囲を見た。青年を突き飛ばしたミラはガンダムスローネから放たれたビームで半身を焼かれ、瀕死の重傷を負う。

 

「ぐ、軍曹…!?」

 

「生きてるか、小僧…? 俺はもう…」

 

「直ぐに衛生兵を…!」

 

 助けられたことを察した青年は、ミラを助けようと衛生兵を探したが、既に手の施しようのない状態なので無駄だと告げる。

 

「駄目だ…来る訳が無いし、もう俺は助からねぇ…! 逃げるんだ…!」

 

「うぅ…わぁぁぁ!!」

 

 この瀕死の下士官からの言葉に、青年は従う他無いと判断して戦場から逃げた。その後、ミラ・ルーツは息絶えた。

 彼が死んだ後でも、ガンダムスローネ三機による殺戮は続いていた。

 

 

 

 宇宙や地上でも乱入した第三勢力による大殺戮が行われる中、準魔装機ギラドーラⅡを奪ったあの男もガルダーゴンの地に到着していた。

 彼が降下したのは同盟軍の勢力下にある地点であり、到着するなり周囲に居た機動兵器を次々と撃破し、無差別な殺戮と乱戦が行われている激戦区へと進む。極限状態の戦闘を求めて。

 

「こ、こいつは一体!?」

 

『撃て! 撃つんだ!!』

 

 友軍機を次々と撃破しながら向かってくるギラドーラⅡに対し、二機のガーリオンに乗る同盟軍のパイロット等は迎撃するが、乗っているパイロットの技量差であっさりと撃破された。

 それからも暴れ回るギラドーラⅡに挑む同盟軍機が居たが、敵うことなく撃破されるばかりだ。通常兵器も同様に撃破され、歩兵は踏み潰されるだけである。圧倒的強さを見せるギラドーラⅡに、同盟軍はバグズの投入を決定する。

 

「バグズだ! 奴にバグズを投入しろ! ベルセルクもだ!」

 

「しかし、前線の維持が…!」

 

「馬鹿者! 奴一人がガルダーゴン戦線を崩壊させようと言うのだ! 一刻も早く排除を!」

 

 前線に送るはずであった部隊が次々と撃破されていく事に業を煮やした司令官はバグズのみならず、ローカストのベルセルクも投入を指示するが、副官はそれに反対する。

 だが、このままにしておけば、戦線自体が崩壊しなけないので、遂に投入を決定した。

 直ぐにギラドーラⅡに多数のバグズが向かうが、同盟軍機と同様に殺され続けるだけだが、数の多さは流石にあの男も手を焼いていた。そこへ更に硬い皮膚を持つベルセルクも向かい、ギラドーラⅡの装甲を腕力で抉る。

 装甲を抉られ、戦闘力が低下したギラドーラⅡは飛び、連邦軍の占領下へと飛んでいく。それを追撃しようとするベルセルクであるが、もう十分だと判断して追撃を止めさせた。

 

「もういい! 深追いはするな! 後は狙撃でやれぇ!」

 

 司令官が追撃を止めさせ、後は機動兵器による狙撃を行うと指示を出した。

 それに応じ、ランドリオン数機は飛び去ろうとするギラドーラⅡを大型レールガンで狙撃した。複数機に狙撃されたギラドーラⅡは連邦軍の占領地域に墜落していく。

 やがて墜落して爆発したが、果たしてあの男がこの程度で死ぬものだろうか?

 答えは次回に分かる…。

 

 

 

「はっはっはっ! この新破壊大帝スタースクリームは無敵なのだ!!」

 

 炎のバラ騎士団残党とクジャン軍のジャマイカンと手を組み、自らの軍団を率いて連邦と同盟の決戦場へと乱入したスタースクリームは破壊と殺戮を行い、この場に居る誰も自分に敵わないことで、無敵だと思って双方の艦艇や通常兵器、機動兵器を撃破し続けていた。

 文字通りトランスフォーマーであるスタースクリームに敵う者は居ない。いや、既に居るのだがまだ正体を隠している。

 

「友軍艦隊の被害、拡大中!」

 

「第三勢力、更にガルダーゴンに降下部隊を展開中!」

 

「なんと恐ろしい奴らだ…!」

 

 次々と知らされる味方の損害に、徴収されたコロニー船「スピリット・オブ・ファイア」のカーター艦長は表情を曇らせる。第三勢力の乱入など予想もしておらず、要のレッドチームは地上に投入してしまった。

 無差別に攻撃し続けるスタースクリームのその配下の軍団は、いずれ自分らにも牙を向けるだろう。

 そう思うカーター艦長の側で、スタースクリームたちが来ることが分かっていたマクギリスは落ち着き、密かに運び込んでいたガンダムバエルの準備をするように自分の部下に指示を出していた。

 だが、そのスタースクリームの快進撃を止める存在が来る。それはUNSCが知る英雄であった。

 

「我が本隊の後方に、新たなるワープ反応!」

 

「第三勢力の増援か!?」

 

「これは…映像に映します!」

 

 レーダー手の報告にカーター艦長は第三勢力の増援だと思ったが、艦載AIであるイザベルは良く知るワープが物であった為、それを映像に映した。

 そこに映っていたのは、報告書で見たあの英雄その物、自分色のテムジンに乗ったマスターチーフであった。

 

「こ、これは…!?」

 

「マスターチーフ!? 何故ここに!?」

 

 映像を見たカーター艦長は驚きの声を上げる。同じく映像を見たマクギリスは眉をひそめ、無言で現れたマスターチーフを睨んだ。

 

「決戦場に乱入者か。大分混乱しているぞ」

 

 ガルダーゴンの宙域に姿を現したテムジンに乗るチーフは、更に混乱しているとサポートとして乗っているコルタナに告げる。

 

「えぇ。でも、フラッドよりマシでしょ?」

 

「フラッドか。確かにあれよりはマシに見えそうだ」

 

 乱戦状態の中を突っ切るのは危険だと言うチーフに対し、コルタナはフラッドと呼ばれる寄生生物よりはマシだと言う。これにフラッドとの交戦経験があるチーフも、コルタナの言葉に同意した。

 

「よし、行くか」

 

 あれとの戦いはチーフにとって骨が折れる物であったようだ。そんなことを思い出しつつ、チーフはテムジンを駆って乱戦状態に突っ込んだ。

 彼が乗るテムジンはフォアランナーの科学力で再現されたもので、コルタナがマスターチーフ用に調整を行って思い通りに動かせるようにしている。彼だけにしか動かせない物であり、その戦闘力も本人の物と合わさって強力な物となっている。

 

「連邦軍機の直撃は避けてるように設定してくれ」

 

「何故なの? 連邦軍に吸収されたUNSCは貴方を敵だと認識しているわ」

 

「昔の戦友は撃ちたくない」

 

「分かったわ。そうしておく」

 

 チーフは連邦軍機の直撃は避けるように設定するようにコルタナに指示を出せば、彼女はどうしてと問う。これにチーフは昔の戦友は撃ちたくないと返し、それを察したようにコルタナは連邦軍機の基本照準に直撃を避けるようにプログラムする。

 乱戦状態へと突入するチーフのテムジンに気付いたプルデュエルガンダムに乗るミーデンヤードは、直ちに随伴機を伴って攻撃を行う。

 

「なんだこの機体は? だが、我ら炎のバラ騎士団の邪魔をしようと言うなら容赦しない!」

 

 テムジンに仕掛けたミーデンヤードらであったが、先行して仕掛けたF90ガンダムとデュエルガンダムは呆気なくビームライフルを撃ち込まれて撃破され、更には接近したサンドロックガンダムすらビームライフルの銃身に付いたソードで切り裂かれて撃破された。これにはミーデンヤードも驚きの声を上げる。

 

「馬鹿な! 接近戦で我らに勝るだと!? おのれ!」

 

 これに怒るミーデンヤードはプルデュエルガンダムの全ての火器を使ってチーフのテムジンの撃墜を試みるが、彼に敵うはずが無く近付かれ、左拳のパンチをコクピットに打ち込まれて潰される。

 ミーデンヤードを討ったチーフに対し、ガンダはただ者では無いと判断して次なる刺客を送り込む。それはネオガンダムに搭乗するディアンを隊長とした切り込み隊である。

 

「あの緑の奴、強いぞ! 切り込み隊、奴を討ち取るのだ!」

 

『了解! 行くぞお前ら!』

 

 現騎士団長の指示に応じ、ディアンは自分の部下たちを率いてマスターチーフが駆るテムジンに挑む。

 角の無いF90に乗るビリー、F90Ⅱガンダムに乗るダイアン、ビギナ・ゼラに乗るガイウス、ベルガ・バルスに乗るリカルド、ダギ・イルスに乗るマルスの六機が続いた。

 だが、結果は惨敗であった。

 

「ぬわぁぁぁ!」

 

 先陣を切ったネオガンダムに乗るディアンがテムジンの放ったボムによって撃破された。続けざまにF90のビリー、その改良型のF90Ⅱのダイアンが撃破される。

 

「こいつぅぅぅ!」

 

『よくも隊長を!』

 

『心臓を抉り取ってやる!』

 

 隊長と戦友を殺されて怒り狂う三機は襲い掛かるが、彼が気付くよりも前に一瞬にして三機同時にテムジンにやられた。

 三機を瞬きする間に撃破したテムジンの圧倒的な性能は、乗っているチーフでも驚愕物であり、思わず操縦桿から手を放してしまう。

 

「なんて強力な機体だ…!」

 

「オリジナルじゃ、最初の攻撃で撃墜されるわ。少し手を加え過ぎたかしら?」

 

「少しばかりじゃなく、全くの別物だ」

 

 強力な機体だと驚くチーフに、オリジナルなら最初のミーデンヤードの攻撃で死んでいたとコルタナは語る。再現したテムジンに手心を加え過ぎたと首を傾げるコルタナに対し、チーフは全く別物になったと言う。

 マスターチーフ用に作られたテムジンは、彼が言う通り外見を再現しただけのフォアランナーの機動兵器であった。

 このフォアランナーの科学力で再現されたと言うか、似せて作られたテムジンに、連邦に同盟、第三勢力の者たちは驚愕する。

 

「一体、あの機体は何処の物なんだ…!?」

 

「いや、違う。あれはチーフだ。マスターチーフだ…!」

 

 とあるUNSC海軍の一隻のフリゲート艦の艦橋内で、テムジンの圧倒的な性能に驚きの声を上げる艦長に対し、マスターチーフの伝説を知るクルーの一人が彼が来たと口にした。

 

「なんだあの性能は…!? 畜生が! どこの誰だか知らねぇが、この俺様に逆らう奴は残らずスクラップにしてやる! お前ら行けぇ!!」

 

 意気揚々と連邦や同盟軍相手に暴れ回っていたスタースクリームも、マスターチーフの登場に心底震えたのか、先に排除すべきと判断し、配下の軍団と炎のバラ騎士団残党と共に立ち向かった。




遂にマスターチーフが参戦です。

次回もまた死屍累々だぞ!
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