【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
性別;男
年齢:28
階級:一等兵
所属:連邦地上軍歩兵部隊
武器:モリタ式ライフル
名前:ニシヤマ
性別;男
年齢:24
階級:二等兵
所属:連邦地上軍歩兵部隊
武器:モリタ式ライフル
名前;ナンベ
性別;男
年齢:28
階級:二等兵
所属:連邦地上軍歩兵部隊
武器:モリタ式ライフル
名前;ホウジョウ
性別;男
年齢:23
階級:二等兵
所属:連邦地上軍歩兵部隊
武器:モリタ式ライフル
キャラ提供は団子狐さん。
名前:akerate01~XX
性別:無し
稼働:六ヶ月
階級:無し
機体:トーラス・ビルゴⅡ・ペルグランデ
設定:スパロボお馴染みの戦闘AI。
キャラ提供はkinonoさん。
第三勢力の乱入と人類の英雄、マスターチーフの出現によって宇宙の戦闘が混乱を増す中、この機に乗じてか、スピリット・オブ・ファイアの艦橋内に、いつの間にか乗り込んでいた連邦軍のナカト少佐を始めとした武装した連邦兵たちが雪崩れ込んできた。
「何事かね? 銃など持って」
「そこのネズミを捕まえに来たのですよ。カーター艦長殿にも来て頂きましょう。そこのAIもだ!」
艦橋内のクルーが不満な表情を浮かべる中、カーターはナカトに銃を持って何を死に来たと問えば、彼はマクギリスに銃口を向けながら捕まえに来たと答えた。
それとカーターにも同行を求め、ATのイザベルにも来るように告げる。
「なにかね、少佐? 私はやましい事など…」
「黙れ若造め! 貴様が潜り込んだ鼠だと言う事は分かっているのだ! マクギリス・ファリドなる人物も特務混成旅団も存在しない! 何をしている! 速くAIを連れて来んか!?」
マクギリスは銃口を向けられているにも関わらず、いつものように涼しい顔をしていた。これにナカトは腹を立ててか、怒鳴り声を上げる。その八つ当たりか、イザベルを速く連れて来るように艦橋内のクルーに怒鳴りつける。
「クルーに怒鳴らんでもらいたい物だな、少佐。直ぐに私の端末にイザベルを移そう」
「言う前に速くやって欲しい物ですな、カーター艦長殿。大尉、このネズミ共を直ちに拘束しろ!」
「はっ!」
クルーに怒鳴り散らすナカトを叱りつつ、カーターはイザベルを自分の端末に移した。これにナカトは苛立ちながら、部下にマクギリス等の拘束を命じる。
マクギリス等はこれに何の抵抗もすることなく、大人しくナカトの部下たちに拘束された。このマクギリスの態度にカーターは不審に思っていたが、自分もナカトに疑われているために下手な行動は取れなかった。ナカトの部下の一人が自分の近くに居て、いつでも携帯している銃を撃てるようにしているのだ。
これにより、ナカトらに拘束されたマクギリス等と共に、カーターは艦橋を出らざる負えなくなる。
「副長、後の指揮は頼む」
「了解であります、艦長殿」
副官に代行を頼み、カーターはナカトらに拘束される形で艦橋を出た。
「あの女め、遂に裏切ったのか」
「あの女とは?」
「カーター艦長なら分かるだろう。次期連邦軍総司令官と噂される若き才女…」
「黙って歩かんか!」
通路内でナカトらに移送される中、マクギリスは裏切られたと口にした。気になったカーターは誰かと問えば、マクギリスはエイミー・スナップのことだと伝えようとしたが、ナカトに殴られて廊下の上に倒れる。
「速く立たんか! ネズミが!!」
「やめたまえ! 捕虜虐待だぞ!」
怒り任せにマクギリスを殴ったナカトにカーターは虐待を止めるように言うが、銃口は老練な艦長にも向けられていた。
「貴様も容疑者であると言う事を忘れるな。AIなど搭載しおったまま帰還しおって!」
「それが何の関係があるのだ? 彼女のおかげで我々は無事に…」
「それが怪しい物だと言うのだ。MIA認定された艦が急に返って来るなど…! お前も歩け!」
どうやらスピリット・オブ・ファイアはフォアランナーのスパイ容疑を掛けられているようだ。怪しく思われては当然であるが、自分らは敵でないと証明はした。UNSC海軍は信じてくれたが、他の連邦の上層部はスパイであると疑っているようだ。
自分らを疑うのは誰かと聞きたかったが、このナカトの態度では答えようもないので、大人しくついてくることにした。
マクギリス等に占領された区画へ着けば、増設された機動兵器のデッキへと歩かされる。既に区画はナカトが指揮する大隊に占領されていたが、そこに居たマクギリスの部下たちは何の抵抗もせず、突入して来た連邦兵らに大人しく拘束されていた。
「安心しろ、既に我が大隊によってネズミ共は拘束済みだ。不甲斐ない奴らめ」
「妙だな、呆気なさ過ぎる」
「ジジイめ、黙っていろ!」
この抵抗の無さに、カーターは不審に思ってナカトに伝えようと、スパイ容疑を掛けられているので聞く耳も持たなかった。甘いにも大人し過ぎるのだ。カーターにとっては悪い予感がしてならない。
いつの間にか運び込まれていたガンダムバエルの前で止められれば、ナカトは解析を行う技術班にまだ動かせないかと怒鳴る。
「おい、まだ動かせんのか!?」
「はっ! 未知のプロテクトが施されており、まだ解除できません!」
技術班の士官は、バエルのプロテクトが未知の物で解除できないと返答する。これにナカトは更に苛立ち、なんで解除できないのかとまた怒鳴り散らした。
「なんだと!? なんで解除できんのだ!?」
「腐り切った貴様らに、そのバエルを動かすことなど出来んよ」
「黙れ若造! ならば解除コードを教えろ! このガンダムを知っているのだろ!? 言うのだ!」
苛立つナカトを逆なでするように、マクギリスは腐り切った連邦ではバエルは動かせないと口にする。これに更に苛立ったナカトは拳銃の銃口をマクギリスに向け、解除コードを言うように脅しを掛けるが、当の彼は銃口を向けられても全く動じない。涼しい表情を浮かべて薄ら笑いを浮かべるだけだ。そればかりかナカトの大隊の将兵等を自分の陣営に誘ってくる。
「煽れば直ぐに怒る、短気な男だ。どうかね、諸君。私のバエルの元に集わぬか? この百年にも渡るとされる戦争、アグニカ・カイエルの意思を持つバエルがあれば、終わらすことが出来る。諸君らは平和を欲しくないか? 争いも無く、愛する者たちと共に死を供わない安泰を謳歌できる世界を…!」
この誘いに、ナカトの部下たちは思わず手を止めてマクギリスに注目した。だが、当のナカトにとっては世迷言であり、直ぐに拳銃のクリップで頭部を殴打される。
「世迷言を抜かすな! アグニカ・カイエルの意志だとぉ? バエルが平和をもたらすぅ? そんなカルト的思想に、我が軍の兵士を勧誘するな! たかが一機のMSがなんだと言うのだ!? このガンダムは我々が接収する! 異星人共の殲滅こそが我ら人類に平和をもたらすのだ!」
頭部から血を流すマクギリスに対し、アグニカ・カイエルの思想を否定して同盟軍の殲滅こそが人類にとって平和をもたらすとナカトは説く。これにカーターはナカトを危険な人物と判断した。部下である連邦兵らも、ナカトの思想には驚いていた。
次にナカトが行動を取ろうとした時、カーターの悪い予感が当たった。
「グワァァァ!」
アグニカ軍の将兵等を拘束していたナカトの兵士たちが、狙撃を受けて射殺された。それからも何処からともなく現れた黒い人影らに、ナカトが率いる大隊の将兵等は殺され続ける。
「こいつら何処から!?」
「直ちに応戦、グフッ!?」
直ぐに迎撃態勢を取る連邦兵らであるが、解放されたアグニカ軍の兵士らの反撃を受け、残るはナカトと数名の部下のみとなる。
形勢は逆転し、逆にナカトらが追い詰められる。追い込まれたナカトは拳銃を捨て、残りの部下たちと共に降参した。
「総帥殿、ご無事ですか?」
「大丈夫だ石動。外の敵は?」
「制圧しました。残るはその男の少数の兵士だけです」
マクギリスの救援に来たのは、石動らであった。外に展開していたナカトの指示に従っていた連邦軍の隊は既に全滅しており、後はナカトらだけだ。報告を受けたマクギリスは解放された手で、ナカトが持って居た拳銃の銃口を彼に向ける。
「形勢は逆転した。さて、指令を出したのはスナップ元帥かね? 少佐」
「ま、参った! 殺さないでくれ! 私に貴官らの拘束を命じた上官の名を言う! 命だけは助けてくれ!」
銃口を向けられ、自分らに拘束を命じたのはエイミー・スナップなのかと問えば、ナカトは違うようで命を助ける代わりにその名を吐いた。
「違う? では誰だ?」
「三輪防人元帥だ! 貴官らを不審に思い、泳がせていたが、先の第三勢力の介入で裏切り者と確証したようだ。言っただろ、私だけでも解放してくれ!」
「三輪防人か。我々を見抜いて泳がせていたことは褒めるが、スタースクリームたちは見当違いだよ」
「ち、違うのか? なら解放してくれ! 頼む!」
マクギリス等の拘束を命じたのは、連合軍艦隊旗艦インフィニティ級スーパーキャリア二番艦の「エタニティ」に居る三輪防人であった。
エイミーが情報でも流したのか、今日まで泳がせていたようで、スタースクリーム等の介入で裏切り者と確信したようだが、マクギリスはそれを見当違いと一蹴した。
スタースクリーム等を招いたのはマクギリスでは無いことを知り、ナカトは解放してくれるように頼んだ。無論、部下を見捨てて自分だけ助かろうとするナカトを、マクギリスが助けるはずが無かった。
「私から見た君の評価は、トド・ミルコネンより遥かに劣る物だ。つまり生かして置く必要はない下衆と言う物だ」
「な、なにぃ!? や、やめ…」
ナカトの命乞いも聞かず、マクギリスは彼を射殺した。その拳銃を捨て、残りの兵士たちに自分らアグニカ軍の傘下に入るかどうかを問う。
「さて、諸君らの無能な上官は死んだ。諸君らは連邦に忠誠を誓うか? それともアグニカ・カイエルの元に集うか?」
連邦に残るか、自分の陣営に着くかを問えば、ナカトの生き残った部下たちは連邦に対する未練も無く後者を選んだ。
新たに中隊規模の兵員を取り入れたマクギリスは、本命であるスピリット・オブ・ファイアの艦長、ジェームズ・カーター海軍大佐を艦共々手に入れんと誘いを掛ける。
「次は貴方だ、ジェームズ・カーター艦長。自らの危険を顧みずに人類の危機を救い、三十年も宇宙を放浪した。それから目覚めて早々に命懸けの戦いを強いられ、見事に帰還を果たしたが、何もかもが変わり果てていた。命辛々帰って来たのに、スパイ容疑を掛けられて家族とは会えず、挙句に前線送りだ。君にそんな上層部に従う義理はあるかね?」
全てマクギリスの言う通りだ。カーターはこの誘いに対し、どう対処すべきか頭を抱える。そんなカーターに、マクギリスはAIのイザベルにも聞きたいと問う。
「AIのイザベルにも聞きたいな。君の返答はその後に問おう」
「そのアグニカ・カイエルと言う人物は、AIにも興味を抱くのか。彼女の意見を聞くか」
イザベルにも聞きたいことに、カーターはAIに対する偏見を抱かないマクギリスに少しながらの敬意を表しつつ、自分の端末に入れた彼女を呼び出す。
『これは…一体…?』
「イザベル、混乱しているようで済まないが、ファリド閣下は君も仲間に入れたいようだ。どうかね?」
『…いきなりですね。では、艦長はどうです? 私には彼の意向を理解しかねます。貴方の決定に従いますよ』
呼び出されたイザベルは周りの惨状を見て狼狽えるが、カーターにマクギリスの誘いに乗るかどうかを問われた。これに少し落ち着いたイザベルは、自分では分かりかねないので、熟練の艦長の決定に従うと答えた。
「主人の意向に従うか。では、カーター艦長、君はどうするかね?」
主人の意見を尊重したイザベルに感心しつつ、マクギリスはカーターに自分の陣営に加わるかどうかを問う。
これにカーターは両目を瞑って考えを纏めた後、真っ直ぐな両目を開き、覚悟を決めてマクギリスに自分の意思を伝える。
「すまんが、おたくの誘いは断らせていただく。私はUNSCの市民の生命と財産を守るために軍に志願した者だ。君の誘いは魅力的ではあるが、我々はまだ上層部に希望を抱いているのでね。君たちから見れば、私が属する組織は腐敗しきった軍隊に見えるが、そんな軍隊でも、我々の為に動いてくれている者たちが居る。その期待を裏切るわけにはいかんのだよ」
『私もカーター艦長には同意見です。まだ人類に絶望もしていません』
カーターはマクギリスの誘いを堂々と誇らしげに断った。自分が属する軍隊はまだ希望はあり、自分たちのことを思ってくれる将軍も居る。イザベルも人類にはまだ絶望していないとカーターに同意見であった。
そう両名がマクギリスに訴えれば、誠意に満ちたカーターの理由に納得して微笑む。だが、周りのアグニカ軍の兵士たちは若き総帥の意向とは違う物であった。
「貴様、総帥のご厚意を無下にするか!」
堂々と断ったカーターに対し、アグニカ軍の若い兵士は手にしている銃を向けた。カーターは死を覚悟したが、これにマクギリスは左手を上げ、手を出さぬように告げる。
「やめたまえ、我々はカーター艦長から忠誠を誓うに値しない組織と認識されたのだ。これからは敵として認識すべきだろう。だが、我々を前にして自分の通したカーター艦長に免じ、今は見逃そう」
「今は見逃す? 私を討たんのか?」
部下に銃口を下げさせたマクギリスは、カーターからは嫌われたと判断した。敵と認識したマクギリスであったが、多数の敵に対して臆せず、堂々と自分の意見を口にしたカーターに敬意を表し、スピリット・オブ・ファイア共々見逃すことにする。
これに討たないのかと問うカーターに対し、マクギリスは万全な状態で戦いたいと答える。
「万全な状態で貴官と戦いたいからさ。今の我々は連邦や同盟から見れば、取るに足らん勢力だ。更に拡大する為、ガルダーゴンに運び込まれた同盟軍のある兵器を奪う。あの第三勢力はそれを奪うために現れた。敢えて流した情報であるが」
「なに、運ばれた兵器? 何を言っているのだ、君は?」
「ここまでだ。では、我々は失礼する。攻撃命令は出さないでくれよ。そうなれば沈める事となる」
理由を告げた後、更にガルダーゴンのシークレットウェポンに対する情報も告げた。これを理解できないカーターは問おうとするが、マクギリスは答えず、この場で攻撃するなら沈めると脅し、部下たちと共に撤収を開始した。
それからガンダムバエルに乗り込み、カーターが区画を離れたことを確認すれば、開かれたハンガーから宇宙へと飛び出す。
「律義に約束を守ってくれたか。手に入らなければ沈めるつもりだったが、それでは無礼だな」
スラスターを吹かせ、宇宙へと飛び出した後、スピリット・オブ・ファイアからの攻撃が無いことでカーターは約束を守ったと判断する。
スピリット・オブ・ファイアが手に入らなければ沈めるつもりであったマクギリスだが、約束を守ったカーターに失礼と判断して配下の軍団と共にスピリット・オブ・ファイアを離れた。
『本当に攻撃はしないので? こちらを撃ってくる可能性が』
「彼は約束を守る男だ。我々は周辺の連邦軍を叩き、ガルダーゴンに降下すれば良い」
Sガンダムに乗り変えた石動はスピリット・オブ・ファイアを攻撃しないのかと問えば、マクギリスは約束を守ったカーターを攻撃しないと答え、周辺の連邦軍のみを叩いてガルダーゴンに降りると告げた。
マクギリスが言った通り、艦隊と多数の連邦軍のMSやPT部隊がアグニカ軍に襲い掛かる。数は見る限りにアグニカ軍を遥かに上回っている。
「フッ、有象無象が。降りる前に少し肩慣らしと行こう。石動、援護しろ」
『了解! リグ・シャッコー隊は私と共に総帥の援護だ!』
多数の敵機に対し、マクギリスは石動らに援護を命じれば、副官は傘下のリグ・シャッコー隊と共にバエルの死角を狙おうとする連邦軍機を攻撃して援護射撃を行う。部下たちの援護受けながら、マクギリスのガンダムバエルは高い機動力を生かして突撃する。援護を受けながら二本の剣だけで突撃してくるバエルに対し、連邦のパイロット等は相手を侮る。
『なんだぁ、あのガンダムは? 武器が二刀だけだぞ?』
『へっ、どんだ馬鹿だ!』
『Sガンダムと不明な小型MSは厄介だが、突っ込んでくるガンダムは叩けるぞ! 包囲して撃破…』
接近戦主体のガンダムバエルに対して侮った判断をする連邦軍のパイロットたちであったが、大隊長機を務めるジェガンR型を瞬く間に撃破されてその判断が間違えであったことに気付かされる。
『なっ! 大隊長機がやられた!?』
『こいつ! 速いだけじゃなくて…』
「機体性能頼りのお前たちでは、このバエルを止めることは出来んよ!」
大隊長機を撃破されて動きが鈍った複数のジェガンJ型に対し、マクギリスはバエルの高い機動力と接近戦の強みを生かして次々と二振りの剣の錆として行く。立て続けにヘビーガン、Gキャノン、ジャベリンを切り裂いて撃破していき、ドートレスやストライクダガーの集団を目にも止まらに速さで切り裂いていく。
次々と味方がロストして行く光景に、ただガンダムバエルに斬られるしかない連邦のパイロットたちは恐怖心を抱いて戦意を低下させる。
『な、何なんだこいつは!? こっちは八十機も居るんだぞ! たった数機のMSになんでこうも一方的にやられるんだ!?』
『速過ぎる! こ、こっちにも! うわぁぁぁ!? 来るな! 来るなぁぁぁ!!』
その後もダガーL、ウィンダム、アデルマークⅡ、クランシェ、量産型ヒュッケバインMkーⅡも歯が立たずに撃破されて行き、更に連邦のパイロットたちを恐怖させ、脱走兵を出した。
後方に控える追撃艦隊はこの機動兵器部隊の混乱を認識できず、たかが少数の敵機相手に手こずるだらしない奴らと判断する。
「たかが数機のMS如きに何をしているのだ! だらしのない奴らめ! 艦砲射撃開始!」
「射線上にはまだ味方が居ますが…」
「あんな連中など知ったことか! あのガンダムに向かって全艦一斉射だ! さっさっと撃て!」
乱戦状態になっている、いや、ガンダムバエルに蹂躙される味方など知ったことも無く、副官の反対の声を黙らせ、旗艦のマゼラン改級の艦橋の椅子にふんぞり返る提督は傘下の艦隊に一斉射を命じた。艦隊は全く前方で戦う機動兵器部隊を他所に、主砲を躊躇いもなしに撃ち込んだ。これによって多数の味方機だけが味方の艦砲射撃だけで撃破され、あっさりとガンダムバエルの接近を許してしまう。
「艦砲射撃を潜り抜ける機があります! うわっ!? 例のガンダムです!!」
「な、なんであのガンダムに当たらんのだ!? そんな事よりも速く落とせ!!」
多数の味方を巻き込んでの艦砲射撃だったのに対し、ガンダムバエルには一発も当たることは無かった。これに驚いた提督は直ちに迎撃命令を出すが、周囲の僚艦はバエルに撃沈されるばかりだ。撃沈の仕方は両手の剣を使わず、艦橋を手刀と足と踏み潰して撃沈している。
中々惨いやり方であり、無数の兵士たちが宇宙へと吸い出されていく。
「味方ごと艦砲射撃をするとは、やはり腐敗が進んだ軍隊だ。カーター艦長、これでも君は連邦に忠義を尽くすかね?」
味方ごと自分を仕留めようと艦砲射撃を始める軍隊に対し、これでも忠義を尽くすのかとカーターに問う。
その間に敵旗艦の艦橋にまで接近しており、対空弾幕を避けながら艦橋上方まで飛翔。そこから一気に下方にまでスラスターを吹かせて降下して、艦橋を踏み潰した。艦橋をバエルに踏み潰された提督は偶然にも足元に居たのか、他のブリッジクルーと同様に潰れて死亡した。
旗艦を潰された追撃艦隊は攻撃を続けず、統制の取れない敗走する。これにマクギリスは追撃せず、艦橋を潰されたマゼラン級改の上にバエルを立たせていた。
「つまらん連中だ。手応えが無さ過ぎる」
マクギリスとガンダムバエルの組み合わせの前では、連邦の追撃艦隊など敵では無かった。そればかりか、手応えも無いつまらない相手だ。
そんなマクギリスに、少しは楽しめそうな相手が攻撃を仕掛けて来る。
『総帥、敵の新手です!』
「連邦の連中よりは手応えはありそうだな」
他の連邦軍機と交戦していた石動からの知らせで、マクギリスは少しは手応えがありそうだと口にする。
敵は見事な編隊飛行を取るMA形態のトーラスにモビルドールのビルゴⅡ、それにまきびしのような外見を持つぺルグランデ多数だ。全てスタースクリーム軍団が何処からか奪った物であり、それにコンピューターや何やらを着けて無人で動かせるようにしていた。無人兵器集団の後方には、攻撃機デスバーダーに変形するTFが続いている。
「では、口直しと行こう」
向かってくるスタースクリーム軍団に、マクギリスはようやく肩慣らしが出来ると言って、ガンダムバエルの操縦桿を動かして挑んだ。
「これだ。データ照合にも該当する機体無し。こいつも例の奴らか?」
連邦軍の歩兵分隊が同盟軍の追撃を受けて撃墜されたギラドーラⅡを発見した。
発見した分隊長はデータ照合に該当する機体が無いために、ギラドーラⅡもスタースクリーム軍団を始めとした第三勢力の機体であると思う。
だが、見当違いだ。これに乗っていた男はこの世界のどの組織にも属さない一匹狼であり、極限の戦いを求めてガルダーゴンにわざわざ来たのだ。分隊は既に死の運命であった。
「キリカ伍長、生存者がいるかもしれん。コクピットを調べてくれ」
「はい、分隊長殿」
分隊長は四名の部下を率いる女性班長に、コクピットの捜索を命じた。これに従い、アズマ、ニシヤマ、ナンベ、ホウジョウの四名の部下を率いて班長はコクピットを調べに向かった。
最初にコクピットに入ったのはアズマであった。彼は懐中電灯が付いたモリタ式ライフルを構えながら入れば、周囲を見渡す。一見、何も無いように見えたが、アズマは更に調べるべく、奥まで入った瞬間、真上に潜んでいた男の手刀で頭部を潰された。
「っ!? 敵だ!!」
真上に潜んでアズマを殺害した男に、班長とニシヤマ、ナンベ、ホウジョウの四名は手にしているモリタ式ライフルを撃ち込んだが、男は弾丸を避けながら目にも止まらぬ速さで四名の懐に迫った。
「なっ、何ッ!?」
一同の懐に迫った男の外見は、差し掛かった日差しで良く分かった。黒い騎士のようなファイテックスアーマーを纏っており、兜の面の隙間から青い瞳が見える。
その瞬間にニシヤマ、ナンベ、ホウジョウの三名はいつの間にか持って居た薙刀でバラバラに切り裂かれた。女性班長はこれに驚いて下がろうとしたが、男が逃すはずが無く、背中を手刀で貫かれて殺された。
「撃て! 撃てぇぇぇ!!」
素早く班長から手刀を引き抜いた黒いファイテックスの男に対し、分隊長らは手にしている小火器を撃ち込む。だが、既に息絶えた班長の死体をハチの巣にするだけであり、男が奪ったモリタ式ライフルで全員が射殺された。
弾切れになるまで撃ったモリタ式ライフルを捨てた男は、激戦地となっているシークレットウェポンがある同盟軍の要塞を見て、あそこに自分が求める物があると認識する。
「メイン会場は、あそこのようだな」
常に極限状態の戦闘を求め、世界すら破壊する男、装鬼兵MDガイストは主戦場となっている要塞周辺に目標を定め、ファイテックスのウィングを展開して飛翔してそこへ向かった。
宇宙ではマスターチーフ、地上ではガイストが到達したことで、強者たちの戦いが始まる…!
バエルだ! アグニカ・カイエルの魂ッ!!
カーター艦長とマッキーの方に尺を使い過ぎたよ…。
そんでもってガイストさん、遂に参戦。
これより強者たちの戦いが宇宙、地上で開始される…ッ!
版権キャラが強過ぎる奴ばかり…っ! キャラクター提供してくれた皆さん、モブ同然にしてごめんなさい。