【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
本来の役職は戦隊司令官なのだが、上官である艦隊司令官から上部組織である艦隊の大部分の指揮権を委譲されての半独立行動を任されている。
銀英伝のアイゼナッハばりに人前では耳打ちする時のヒソヒソ声を除けば基本的に声を発さずに、艦隊指揮を執る際もジャスチャーで指示を出して、それを部下に通訳させる方式を取る。
座乗艦のUCA兼ISA標準型巡洋艦「ヴィーザル」号はガルダーゴンの決戦でガンダムバエルに大破させられ、ネルソン級MS搭載型「アグリッパ」を代わりの座乗艦とする。
マルコ首席参謀。
男性で艦隊司令官代行よりも年上。艦隊司令官代行の戦隊司令部に属する首席参謀。階級は中佐。
司令官代行のジェスチャーを読み取って、それを通訳して命令を伝えるのだが、多少は自分なりにプラスアルファを加えて指令しているようである。
リロ・パルスアム
ランカスター戦隊の艦載機指揮官で少佐。
褐色肌でスタイルの良い女性。慣れているのか、タモンのジェスチャーを見ずとも多少は理解できる。
パイロットして腕が良いのか、腹心筆頭・懐刀になっている。
乗機はクランシェカスタム。
キャラ提供は俊伯さん。
カミュ・アイゼナッハ
名前はうた☆プリのカミュなのに、外見と苗字は銀英伝OVAのアイゼナッハな提督。そんで喋る。
ISAヴェクタ海軍第2艦隊の提督であり、タモンの上司。タモンに二個戦隊規模の戦力を持つタスクフォースの指揮権を与える。
UCA兼ISA標準型巡洋艦
SF系FPSゲーム「KILLZONE」に登場する鉛筆みたいに細長い巡洋艦。映像では六隻に円形に並ぶ陣形を取ってヘルガストの宇宙艦隊と艦隊戦をしていた。
宇宙のミサイル巡洋艦らしく、対地攻撃を行えるよう。重力下では突っ立つように飛んでいる。刺さりそう(小並感)。
この作品では戦力増加に伴い、艦隊旗艦かその隷下の戦隊旗艦、あるいは護衛として主に運用される。纏まった数で本来の戦術方針で運用されるケースは各惑星のISA並びUCA海軍の第1艦隊のみの模様。
かなりの大型艦の為、カタパルトを増設も容易で機動兵器の搭載は難なく行えた。その代わり、地上兵器の搭載量は減ったが。
艦名は人物の名を付ける様子。一作目の主人公は大佐になって、この巡洋艦の艦長をしていた。
タモンの座乗艦は「ヴィーザル」号。第2艦隊旗艦は「ローエングラム」号。
しかし、やられ役である。
ネルソン級宇宙戦艦
ガンダムSEEDの地球連合軍の宇宙軍で主に運用される宇宙戦艦。MS搭載用に改装されたのもある。
この作品では統合連邦宇宙軍や宇宙海軍の度の艦隊でも幅広く運用されている。
一応が戦艦であるが、全長500m級の大型艦艇を持つUNSCやISA、UCAからは駆逐艦扱い。
原作同様、破壊されまくるやられ艦。
ネルソン級MS搭載型改『アグリッパ』
タモンとマルコのヴィーザル号の次の座乗艦。同じく前述の攻撃指揮官の母艦。
SEED DESTINY以降にMS用の格納庫とカタパルトが追加されて登場したネルソン級MS搭載型の、回転型ミサイル発射管からミサイル関連機構をオミットしつつ小窓を幾つか設ける事で回転式重力ブロックとしてから追加居住区とした物。
そういう改造前から元から有った居住区画自体も元の面積のまま残された為、これによって居住区の総面積が増えた事により、攻撃力が少し下がった代わりに居住性とプライバシー性が全体的に向上すると共にミサイルのような爆発物をその箇所には搭載しなくなった御陰で防御力も或る意味では少し向上した。
それ以外にも、ブリッジ付近のセンサー類が本来のネルソン級MS搭載型よりも強化されているのに加えて、
ブリッジ内部レイアウトも大体、Vガン最終回にて艦長席が並列三座化されたスクイード級ダルマシアンの物をベースとして、並列三座化艦長席の背後の壁に現実のギガヨットのブリッジ内部後面および旧版銀英伝の帝国軍艦艇の提督席背後の壁などに付いているような長ソファーを付け、左面のオペレーター席を潰して代わりにヤマト2199第一話にて描写されたキリシマの艦長席のような席に変更した上で副長席としたという感じとなっている。
ISA海軍の艦種では駆逐艦である。
設定提供は俊伯さん。
時は遡り、惑星同盟軍の最大拠点とされる惑星ガルダーゴン陥落後の宇宙における追撃戦にて、ある男の座乗艦となるUCA兼ISA標準型巡洋艦「ヴィーザル」号は、指揮下の戦隊と友軍部隊と共にガンダムバエルを御旗とするアグニカ・カイエル軍の追撃を行っていた。
「先遣隊、敵ガンダムタイプ一機に苦戦中! 援護を求めてます!」
「たった一機だぞ? それくらい真面に対処できんのか?」
「異常な機動力らしく既に僚艦が、いや、先遣隊壊滅!」
「なんだと!? 敵は何機いるのだ!?」
「い、一機のみ! こちらに来ます!」
ヴィーザル号の艦橋内にて、通信手から先遣隊がガンダムバエルに全滅させられたとの報告に、副官は驚愕する。艦長であるタモン・ランカスターはこの報告に眉一つ動かさず、表情どころか一言も発することなく冷静に聞いていた。
レーダー手からの報告でこちらにガンダムバエルが接近してくることが分かれば、タモンは無言で迎撃命令を示すジェスチャーを行う。
「直ちに迎撃態勢! 対空警戒を厳となせ! 艦載機も発進させろ!!」
そのジェスチャーを理解している副官は、タモンの指示を艦橋内のクルーに伝達した。それに応じ、先遣隊を壊滅させたガンダムバエルに向けて対空ミサイルを放ち、艦載機を出撃させる。それに随伴艦にも砲撃させた。
出撃する艦載機は量産型ヒュッケバインMk-Ⅱ、クランシェカスタムやクランシェ、ウィンダムにドートレス・ネオ、ジャベリンと言った高性能機ばかりだ。後は標準型戦闘機のみ。
「リロ・パルスアム、クランシェカスタム出ます!」
戦隊攻撃指揮官であるリロ・パルスアム少佐は自分の機体であるクランシェカスタムに乗り込み、カタパルトを使って出撃した。それから同じクランシェ四機で五機編隊を組み、友軍機を蹴散らしながらランカスター戦隊に迫るガンダムバエルを迎え撃つ。
迫り来るジェガンJ型やドートレス、ストライクダガー、ジェノアスⅡを撃破しながら進むマクギリス・ファリドが駆るバエルは、本来のバエルソードでは無くビームライフルとビームサーベルを装備しており、リロが率いる戦隊の艦載機を見るや、ビームライフルを撃ち込む。双剣が主なバエルからのビーム攻撃に、リロたちは驚きの声を上げる。
『び、ビーム攻撃!?』
「こちらホワイトキャッスルリーダー、敵はライフルを所持! 情報では双剣のはずじゃないのか!?」
バエルのビーム攻撃を避けたが、情報には無い攻撃でリロ等は戸惑う。
そんな戦隊の攻撃部隊のことなど気にせず、ガンダムバエルは攻撃を躱しながらビームライフルを撃ち返し、手近な距離にいるウィンダムを撃破した後、付近にいるウィンダムをビームサーベルで切り裂いて撃破する。二機を撃破した時間が秒単位であるため、宙域戦のエリートを自負するISA海軍のパイロットたちは驚愕する。
「一気に二機も!?」
『なんだこいつ!?』
『どうなってやがる!?』
驚愕するパイロット等であるが、バエルに乗るマクギリスは浮足立った彼らに容赦なく猛威を振るい、更にウィンダムを一機、ドートレス・ネオ三機を立て続けに撃破した。
ジャベリン三機が編隊を組み、友軍機を次々と葬るバエルにジャベリンユニットによるショットランサーを同時に撃ち込むが、相手のバエルは高い機動力を持つので躱される。撃ち込まれるビームライフルをビームシールドで防ぐも、接近してくるバエルのビームサーベルで切り裂かれて三機共々撃破された。
『は、速過ぎる!? うわぁぁぁ!!』
「こいつ、ガンダムだからって調子に乗って!!」
次々と僚機の反応が消えていき、それと同時に伝わるパイロットの悲鳴を聞いたリロは、僚機のクランシェ四機と共に編隊を組み、同時にドッズライフルを撃ち込む。リロが乗るクランシェカスタムはツインドッズキャノン装備であり、火力は通常機の二倍以上だ。だが、相手はガンダムバエルでそれを駆るのはマクギリス・ファリド。容易く避けられ、僚機の二機がビームライフルによって撃墜される。
「ゴードン、ジグド!? こいつ!!」
僚機を撃墜されたことで激怒したリロは機体を飛行形態からMS形態に変形させ、左右のバインダーに装備されたツインドッズキャノンを排除し、ドッズライフルを撃ちながらバエルに接近する。
これにバエルはライフルを破壊されるが、臆することなく左手に持つビームサーベルで接近してくるリロのクランシェカスタムに対処する。リロもビームサーベルを抜き、斬りかかる中、バエルは相手の斬撃を左手のビームサーベルのみで対処した。
「うぉぉぉ!!」
連続した斬撃を叫びながらバエルに浴びせるリロであるが、マクギリスは余裕でその全てをサーベルで受け止め、素早く抜いたバエルソードで彼女のクランシェカスタムを切り裂いた。
幸い、コクピットは切り裂かれず、リロのクランシェカスタムは行動不能になった程度だが、防衛線を突破されてしまう。
「敵ガンダムタイプ、防衛ラインを突破! こちらに来ます!」
「対空迎撃だ! 直ちにやれ!!」
レーダー手からの報告でマルコは即座に指示を出す。タモンは無表情で無言のまま、接近してくるガンダムバエルを見ていた。
ヴィーザル号の対空機関砲やミサイルを始め、僚艦のサラミス改級巡洋艦やネルソン級宇宙戦艦より対空砲火が行われるが、バエルはそれら全てを躱してタモンのヴィーザル号に接近してくる。
「ん? AT部隊も出撃させろ! 弾幕を厚くするのだ!!」
対空弾幕を更に厚くしようと判断してか、タモンはAT部隊の出撃を手話で命じる。これに応じ、甲板にスコープドッグ等のAT部隊が展開し、ヘビィマシンガンでバエルの迎撃を試みるが、焼け石に水であり、甲板をバエルソードで切り裂かれ、ハンガーへの侵入を許してしまう。
「敵機、ハンガーへ侵入! 暴れ回っています!」
「なんと無茶苦茶な!? 艦長、いかがいたしましょう!?」
「…!?」
この報告に、マルコはタモンにどう対処するかを問うが、彼も自分の船にバエルが侵入してくるなど予想外であり、言葉を発せぬまま表情を驚愕させていた。
その間にもヴィーザル号のハンガーへ侵入したバエルは暴れ続け、まだ発艦していない搭載機や設備を破壊していく。止めようとしてヘビーガンやマシンキャノン無しのGキャノンが来たが、バエルに敵うはずが無く、武器を持たない右手の手刀で胴体を抉られ、返り討ちにされる。
「侵入した敵機、尚をハンガーで暴れています!」
「艦内各部に異常発生!」
「艦内ダメージ、中破レベルから大破レベルまで上昇!」
「か、艦長!? 指示を! 指示を願います!!」
艦橋内が赤く光り、次々と来る許容範囲内の被害報告に、タモンはただ無言で茫然とするだけであった。
そんなタモンの気持ちを察してか、マクギリスは最後にビームサーベルで斬りかかって来たダガーLの胴体を手刀で貫いてから素早く引き抜き、両肩のレールガンで壁を吹き飛ばした後、スラスターを吹かせてヴィーザル号から出て行った。バエルが出て行った後のヴィーザル号のハンガーは滅茶苦茶であり、壁にも穴が開いて阿吽絶叫の光景が広がっていた。
「敵機、当艦より脱出! そのまま母艦へと帰投する模様!」
「被害状況、ハンガー内は壊滅状態! 艦内各所で火災発生! 大破状態です!」
「このままでの戦闘継続は困難! 場合によっては轟沈の可能性も!」
ガンダムバエルが脱出した後、クルーらは額に汗を浸らせながらタモンに被害状況を報告する。これにマルコは言葉を発せずとも、茫然とするタモンにどうすべきかを問う。
「艦長、もうヴィーザル号は大破です…! 後退いたしますか…?」
この問いに、タモンは言葉では無く手話で応えた。それは後退を指示するジェスチャーだ。直ぐにマルコは艦長の指示をクルーらに伝える。
「後退だ! 操縦士、直ぐに艦隊旗艦まで後退しろ! 本艦は大破状態だ! 艦載機や僚艦にも本艦の後退を支援するように伝えろ!! 通信手、直ちに旗艦に伝達! 我、追撃は困難なり!」
このタモンのジェスチャーを介してのマルコの必死の指示は戦隊全体に伝わり、艦載機や僚艦のサラミス改級やネルソン級は戦隊旗艦の巡洋艦ヴィーザル号を守るようにISAヴェクタ第2艦隊の方へ後退し始める。
マクギリスがヴィーザル号を沈められたのに敢えて沈めなかったのは、これが狙いであったからだ。ISA海軍の追撃隊旗艦に大破寸前に追い込めば、貴重な巡洋艦を守るためにまだ無傷な者は護衛に着かねばならない。そう睨んで敢えて沈めなかったのだ。
狙い通り、ISA海軍のタモン率いる追撃隊全てが後退していくのを見れば、マクギリスが乗るガンダムバエルは母艦へとスラスターを吹かせて帰投する。UNSCを除く他の連邦参加勢力の追撃隊もあったが、アグニカ軍に撃墜されるばかりであり、いたずらに損害を増やすばかりであった。
ガルダーゴン戦から一ヵ月後、惑星ヴェクタにあるISA海軍第2艦隊本部にある提督の執務室にて、タモン・ランカスターは提督であるカミュ・アイゼナッハ海軍大将から直属の命令を受けようとしていた。
「一ヵ月も経っても、貴官のヴィーザル号の修理はまだ終わらんようだな」
最初にカミュは船乗りらしく、艦に関する会話から始める。これにタモンは無言のまま直立不動状態である。カミュはタモンの事を理解しているらしく、無言の彼に全く気にすることは無い。
「新しい船を要請しても、
これにタモンは無言で、何の反応も示さず、無表情のまま椅子に座るカミュを見つめたままだ。そんなタモンにカミュは気にすることなく続ける。
「400m級までの艦艇なら、余るほど調達できる。建造先は巡洋艦と言っているが、我々からすれば駆逐艦やフリゲートクラスだ。さて、本題に入ろうか」
表情一つ崩さず、ただ聞いているだけのタモンが何の反応も示さないので、カミュは本題に入った。机の引き出しから命令書ならぬ命令文が記載された端末を直立不動状態を取るタモンの前に出す。机の上に置かれた端末を取り、タモンは自分に出された任務の内容を確認する。
「これが貴官への任務だ。惑星リーチのUCA海軍基地が反乱軍の部隊に襲撃され、壊滅した。敵は未確認の機動兵器を使用したようだが、痕跡が完全に消されている。旧型機のような未確認の機動兵器類は残されていたが」
カミュは惑星リーチで行われた反乱軍とターニャの特務航空魔導大隊を含める帝国再建委員会の襲撃の件を話した。彼が上層部より受けた命は、反乱軍と連邦内では謎の勢力である帝国再建委員会の追撃であった。
だが、今のカミュは自身の艦隊再編に専念せねばならない。そこで予備戦力扱いであるタモンの戦隊に追撃の任を与えた。主力巡洋艦を再編の為に一隻たりとも回せないのが現状であるが、カミュは困るほどに回って来る400m級クラスの艦艇で新たに自身の艦隊の人員で一個戦隊を編成、タモンの指揮下に置き、二個戦隊編成のタスクフォースを結成することで解決した。
「貴官には新たに指揮下に入れる一個戦隊、それを合わせた二個戦隊編成のタスクフォースで件の追撃任務に当たって欲しい。連邦宇宙軍の第87艦隊も協力する予定だ」
連邦宇宙軍も追撃の任務に協力する予定だと告げれば、次にカミュは追撃する反乱軍の艦隊についての情報を伝える。
「反乱軍艦隊はUNSCの退役したはずのハルシオン級軽巡洋艦三隻、解体されたはずのマラソン級重巡洋艦一隻を保有している。おそらくマラソン級が旗艦だ。他に旧式駆逐艦数隻、サラミス改級が何隻か確認できたと偵察部隊より報告されている」
反乱軍艦隊の規模はタモンのタスクフォースの現状戦力では手厳しい物であった。だが、タモンは宇宙軍とは比べ物にならない宇宙海軍所属の将軍であり、それも高い練度を持つISA海軍の所属だ。対する反乱軍はUNSCに対する反徒や脱走兵に雑多な人員、おまけに装備類は旧式ばかりだ。少々装備は古いが、正規軍であるタモンのタスクフォースには敵わぬだろう。
「少し敵は大きいが、敵は旧式ばかりだ。それに実戦経験は殆どない。戦術と練度、経験を持って対処せよ。注意することがあれば、油断するなと言うことだ」
カミュが最後に言った注意を聴き取れば、タモンは端末を左脇に挟み、右手で敬礼してから執務室を後にした。
暫くして、タモンはカミュの指示通りに第2艦隊の艦艇が停泊している宇宙港まで来て、自分のタスクフォースを確認する。主力の巡洋艦は一隻も無く、ネルソン級宇宙戦艦やクラップ級巡洋艦、サラミス改級巡洋艦ばかりだ。空母とすれば、アガメムノン級かコロンブス改級輸送艦を空母に改装した物だ。
「閣下、どれを座乗艦で?」
副官のマルコから座乗艦をどれなのかと言う問いに、タモンは一風変わったネルソン級MS搭載艦を指出す。
「駆逐艦アグリッパですな。空母の方が良いのでは?」
そのネルソン級はかなり改装されており、ブリッジが大きく変わっていた。艦名はアグリッパであり、タモンが座乗艦にすると言うが、マルコは空母の方が良いのではないかと問う。
「まぁ、閣下の決めたことです。私は従いますよ」
マルコの問いにタモンは答えることなく、無言でアグリッパへと向かって行った。