【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
女性で年齢は32歳。攻撃指揮官以上の長身爆乳爆尻の美人。ネルソン級MS搭載型改『アグリッパ』の艦長。階級は少佐。
司令官代行とは付き合いが其れなりに長い為に、ジェスチャーの一部を多少は読み取れるが、首席参謀に比べたら大きく劣り、どうしても読み取れない時は司令官代行に耳打ちしてもらう事で伝えてもらっている。
キャラ提供は俊伯さん。
ジャン・テンペラー
SF系FPSゲーム「KILLZONE」の一作目の主人公。二作目では大佐に昇進して巡洋艦「ニューサン」号の艦長になっている。
タモンのタスクフォースの艦艇では大型艦艇ばかりの反乱軍艦隊の相手では荷が重いと思われてか、援軍として派遣される。
座乗艦は「ニューサン」号。
ハルシオン級軽巡洋艦
SF系FPSゲーム「HALO」に登場する宇宙戦闘艦。艦種は巡洋艦。
HALO第一作目にマスターチーフが乗っていた人類軍ことUNSC軍の軍艦はこれ。艦名はピラー・オブ・オータム。敵陣に単艦で突っ込む作戦の為、艦砲を増産し、一応ながら戦艦にチェンジした。
コヴナント戦争前からある巡洋艦で既に老朽艦であり、戦争中はガンダムのサラミスの如く沈めまくられたが、大量に建造されたのである程度は生き延びたようだ。まだUNSC海軍では現役のようで、拠点防衛や辺境でひっそりと余生を過ごしているようだ。
後継艦のオータム級重巡洋艦も建造されている。
この作品に出て来るのは、表向きは解体されて反乱軍に横流しにされた艦。三隻はある。
全長1170mとデカいので、機動兵器の搭載も地上車両と艦載戦闘機を減らせば出来る。ただし、サラミス並みに脆い。
マラソン級重巡洋艦
ハルシオン級と同じくHALOに出て来る宇宙戦闘艦。全長1200m。初代マクロスかな?
ハルシオン級の建造費が高いので、建造費を抑えるためと大型化の為に建造された重巡洋艦。コヴナント戦争ではUNSC海軍の主力艦として大量に建造され、ハルシオン級と同じく撃沈されまくったようだ。
戦後も大量建造のおかげか、かなりの数が生き延び、後継艦のオータム級の数が十分に揃うか置き換わるまで現役でいるようだ。
この作品ではまだ現役で大型艦もあって連邦海軍に重宝されている。コヴナント戦争後に普及したシールドは原作同様に搭載されていない。
更には表向きは解体されたマラソン級が、反政府勢力に流れている。
その他艦艇
色んな所から反乱軍がかき集めて来た艦艇。
かなり雑多であるが、新鋭艦は無い。連邦のみならず、同盟の宇宙艦艇まで所持している。鹵獲艦も横流しされているようだ。
タモン・ランカスターがネルソン級MS搭載艦「アグリッパ」をタスクフォースの旗艦として乗艦し、惑星ヴェクタより出撃して追撃任務に就いた。
その頃、表向きでは退役したはずのマラソン級重巡洋艦を旗艦としたハルシオン級軽巡洋艦三隻、旧式駆逐艦四隻、旧式フリゲート八隻、サラミス改級巡洋艦六隻、ドレイク級護衛艦十隻、その他艦艇十五隻で編成された大規模な反乱軍艦隊は、合流ポイントを目指して小惑星帯の中を航行していた。合流するのは、自分を支援している帝国再建委員会の隠密部隊である。
「これでようやく本国へ帰れるな。こんな戦争だらけの世界、二度と来たくも無いわ」
反乱軍艦隊の旗艦全長1200mはあるマラソン級重巡洋艦「プリンツ・オイゲン」の通路にて、アーデことアーデルトラウト・ブライトクロイツは、二大勢力による戦争が休戦になっても、未だに争いが続くこの世界から平和とも言える元の世界へ帰れると口にする。
旧連邦軍地球方面軍本部の脱出からガルダーゴンの決戦の二つの激戦地巡り、そして休戦後も続く局地的な戦闘で、アーデはこの世界にうんざりのようだ。彼女は知らないが、影の支配者たるヴィンデル・マウザーの意向で休戦後も戦闘は続けられているのだ。
隣には彼女の上官であるターニャ・フォン・デグレチャフが歩いており、珍しくアーデの意見に同調した。
「私もだ、速く帰ってあのコーヒーを飲みたい。追撃が来ない内にな。特にこんな旧式艦ばかりの艦隊、最新装備の艦隊にでも襲われれば一溜りもない」
自分の言う通り、その最新装備を持つ部隊の追撃を受けているなど知らず、ターニャとアーデは艦内の食堂へと足を運ぶ。向かうのは士官用の食堂であるが、このマラソン級の今の保有者は非正規軍の反乱軍であり、士官や兵下士官と言った違いなく、全員が同じ席に座って食事を取っている。
ターニャの特務航空魔導大隊は、ガルダーゴンでの秘密兵器666の回収作戦でそれなりの被害を受けており、航空魔導士二個中隊分の人数しかいない。本部より幾つかの特殊部隊が投入されているが、ターニャに指揮権は与えられていない。
「コーヒーを」
食堂の列に並び、自分の出番が来たところで、ターニャはコーヒーを食堂の当番に頼んだ。
だが、反乱軍の将兵たちはターニャや航空魔導士のことなど全く知らず、冗談だと思って応じず、水の入ったコップをトレイに置いた。これにターニャは文句を言おうとしたが、怒ったところで何も変わらないと判断し、席に向かう。
「反乱軍の奴ら、私のことを知らんようだな」
「当然だ、この世界にイヴ人を知る者など殆ど居ない。中佐なんて言っても、子供の悪ふざけとしか受け止められるだけだ。私のことを、上官の誰かの愛人などと言う連中だ」
「貴官もか。あぁ、速くこんな食事とはオサラバしたい物だ」
席に座ってコーヒーを貰えなかったことに文句を言うターニャに、先に席に座って見るからに食欲の湧かない宇宙食を食べるアーデは反乱軍の将兵等に愛人と言われ、かなり反乱軍の自分らに対する認識に苛立っていた。ターニャもその気持ちを理解しつつ、トレーの上に盛られた宇宙食を見ながら本国に早く帰りたいと口にする。
食事を取っている最中、アーデはここにイヴ人の将兵を連れて来なくて良かったと口にしたり、反乱軍の将兵等の事を教養もない反社会人格者、あるいは現統一政権打倒の名を借りて海賊行為を行う無法者の集団と罵った。
「(おいおい、この女。周りが反乱軍まみれだと言うのに…あーぁ、怒らせたよ)」
これにターニャは周りに反乱軍が居るのによく言えるなと、心の中で呆れながらも感心しつつ、怒った反乱軍の兵士たちがアーデの方に来るのを黙ってみていた。士官と思われる男は激怒しており、同じく彼女の発言に怒りを覚えた仲間らと共に、あの八つ当たり染みた発言を問い詰めた。
「やい、このアパズレ! いま俺たちの事、反社会勢力や教養もないアホ、盗賊だとか何だの抜かしやがったな!? てめぇ、俺たちがどれほどUNSCや連邦に、どれほど苦しめられたか分かっているのか!?」
机を叩きながらアーデに問えば、彼と同じく急にやって来ては勝手に指揮権を奪い、挙句に自分らを手駒としか見ていない彼女らに不満を持つ者たちが続いて席を立ち、次々と罵声を浴びせる。
「あんた、連邦やUNSCに、夫や子供を殺されたことが無いから分からないんだ!」
「そうだ! 俺たちは独立精神で連邦やUNSCと戦っているんだ! いきなり来て、上から目線のお前らに指図される覚えはない!!」
「俺たちは独立の為に戦っているんだ!」
「連中の圧政に苦しめられている人々の為、我々は立ち上がったのだ!!」
それぞれの想いを胸に反乱軍に志願した者たちに対し、アーデも対抗意識が芽生えてか、席を立って作戦行動規則や任務を忘れ、人間が以下に危険な存在で、自分らイヴ人が管理せねばならない種族だと訴える。流石のターニャもこれには慌てた。
「これだから人間は、我々イヴ人の手で管理せねばならないんだ! 少し主張や主義、思想が違うだけで勝手に人間同士殺し合う! 挙句に気に入らない物があれば排除し、自分より優れた者に嫉妬して足を引っ張るか貶めに掛かる!! それだけでない! どうして同じ人間を奴隷にするなんて、お前たちは野蛮だ! 女子供をまるで道具のように扱って!!」
「あ、あんた…一体なにを言っているんだ…!?」
突然、イヴ人だの人間が野蛮など怒鳴り散らしながら言うアーデに、反乱軍の面々は困惑していた。無理もない。いきなり目前の美人過ぎる女がイヴ人と言い出し、自分ら人間をお互いに殺し合う野蛮だと言い始めたのだ。
アーデのストレスの限界に達していた。休戦になっても戦闘が終わらないこの世界、男たちの自分を性的な目で見る視線、特殊作戦の性質故に、見知らぬ土地での最低限の支援しか受けられぬ作戦行動を強いられている。辛さの余り、遂に限界が来たようだ。
ターニャは前世が前世で過酷な経験をしたので我慢できるが、アーデはそんな経験は無いに等しかった。故に感情的になって任務や規則を忘れ、反乱軍の者たちに当たってしまった。
「よ、止せ! 我々の素性は…」
アーデが興奮するあまり自分の素性を明かすような真似をし始めたので、不味いと思ったターニャは止めに掛かる。
「うわっ! なんだ!?」
『総員に通達! 連邦軍の攻撃だ! 戦闘員は直ちに戦闘配置に着け! パイロットはスクランブルだ!!』
「嫌な事態だが助かった。だが、今のは上層部に報告しておくぞ!」
そこへ都合よく、タモン・ランカスター率いるタスクフォースとISA海軍の増援部隊、連邦宇宙軍分遣艦隊による攻撃が始まった。艦内が揺れた後に警報と命令のアナウンスが鳴り響き、食堂に居た反乱軍将兵等はそれぞれの部署へと慌ただしく駆け始める。
自分らの素性がばれずに済んだは良いが、ターニャに取っては嫌な事態だ。ターニャはアーデに先の感情的な行動を上層部に報告すると言ってから、脱出用の輸送機があるハンガーへと向かった。
時は遡り襲撃の十分前、追撃する反乱軍艦隊を捕捉したタモン・ランカスター率いるタスクフォース・ランカスターは、巡洋艦「ニューサン」号一隻で編成されたα部隊の増援と合流していた。
「艦長、ヴェクタISA海軍第1艦隊所属の巡洋艦ニューサン号の艦長、ジャン・テンペラー大佐殿より映像通信が入っております」
タスクフォースの旗艦アグリッパの艦橋内で、変に増設されたシートに座るタモンとマルコに、通信手がニューサン号の艦長からの通信映像が来ると報告する。これにアグリッパの艦長、それも女性艦長のクラークは無言のまま椅子に座るタモンに視線を向け、彼のジェスチャーを見てから繋ぐように指示する。
「繋いでちょうだい」
「はっ」
クラーク艦長の指示に応じ、通信手はニューサン号からの映像通信を艦内のモニターに表示する。モニターに映し出されたニューサン号の艦長ジャン・テンペラーはタモンに向け、海軍式の敬礼を取ってから挨拶を行う。
『第1艦隊司令部より、タスクフォース・ランカスターの増援として来た巡洋艦ニューサン号の艦長兼α部隊の指揮官ジャン・テンペラー大佐であります。お久しぶりですね、ランカスター少将殿』
テンペラーとタモンは顔見知りのようだが、知り合いに会えたと言うのに無口な男の表情は微動だにせず、無言で敬礼を返すだけだ。テンペラーも慣れているらしく、全く気にも留めずに続ける。
『ヴェクタ侵攻で初めてお会いしてから無口な御仁だ。それより、私が援軍として来た理由は、言わずとも分かりますね?』
「我がタスクフォースは駆逐艦やフリゲートばかりですからな。敵は大型艦艇四隻! 幾ら装備が古い反政府勢力相手と言え、増援が巡洋艦一隻だけとは…!」
言わずとも分かると言うテンペラーの言葉に、参謀のマルコは相手の艦隊が1000m級四隻であると無言のタモンに代わって口にした。彼は一隻の標準型巡洋艦一隻では不満なようだ。
これにテンペラーはこちらに数と装備の分があり、勝機は必ずあると付け加える。
『火力と質量ではこちらが劣りますが、宇宙軍も動いております。数と装備の差はこちらが有利です』
「それに実戦経験の差もです、テンペラー大佐殿! それくらい分かっていますとも!」
テンペラーが実戦経験のことを言わなかったのか、マルコはそれを反応して付け加えた。
『そうだった。この海戦、必ず我々が勝ちますよ。ん? 宇宙軍の奴らが先に仕掛ける様です。そちらに追加指令を送ります。では!』
どうやら敢えて言わなかったらしく、このテンペラーの誘導にマルコは少し眉を顰めた。宇宙軍が先に反乱軍艦隊に攻撃を仕掛けようとするので、テンペラーは追加司令を送ると言ってから通信を切った。
「本当に宇宙軍が先に仕掛ける様です。こちらがまだ配置に着いていないと言うのに」
テンペラーの言ったことは正しいようで、宇宙軍がタモンのタスクフォース・ランカスターが配置に着く前に反乱軍艦隊に攻撃を仕掛けたようだ。宇宙軍は宇宙海軍に並々ならぬ対抗心と嫉妬心を持っており、この反乱軍艦隊掃討作戦を自分らの手柄にしようと思っているようだ。
それをレーダー手が報告すれば、クラーク艦長はタモンにどうするかを問う。
「司令官、こちらの配置がまだ済んでませんが、仕掛けますか?」
この艦長からの問いに、タモンは無言のジェスチャーで返答する。それは攻撃命令のジェスチャーであった。それを理解したマルコが代理で号令を出す。
「配置に着いた順に反乱軍艦隊に攻撃! 艦載機も出せ!!」
この号令に従い、アグリッパを初め各僚艦は配置に着いた順で反乱軍艦隊に攻撃した。戦闘準備が行われる中、テンペラーより送られた艦隊本部からの追加司令も確認しておく。
「艦長、追加指令を」
「はっ」
マルコが追加指令を確認したいと言えば、クラーク艦長は端末を操作してニューサン号より受信した艦隊本部からの追加指令を自身の端末に表示する。内容を素早く読み取ってからマルコは端末をタモンに見せた。
「反乱軍艦隊旗艦、マラソン級巡洋艦「プリンツ・オイゲン」を拿捕しろと指令です。それ以外の敵艦は撃沈して構わないようで。突入部隊はニューサン号に居て、我々には動けなくしろと」
端末に表示された追加指令の内容を、マルコがある程度から纏めて言えば、タモンは無言で頷いた。それから追加指令通りに、拿捕が命じられたプリンツ・オイゲン以外の反乱軍艦隊の艦艇に攻撃を集中させる。
「なんて狭いハンガーだい!」
『我慢してくださいよ。ヴィーザル号が直るまでの辛抱です』
「わーてるっよ!」
アグリッパのハンガーにて、攻撃隊の指揮官であるリロ・パルスアムはクランシェカスタムで出撃しようとしていた。ハンガーはヴィーザル号より狭いため、これにリロは文句を言う。
ヴィーザル号が直るまで辛抱だと整備長が言えば、リロは分かっていると言ってアグリッパより出撃した。後続のクランシェ隊も航空形態で出撃する。これに合わせ、ニューサン号を含める僚艦からも続々と艦載機が出撃していく。
「海軍の奴らなどに遅れるな! 反乱分子共の艦隊は、我が宇宙軍が撃滅するのだ!!」
一方、反乱軍艦隊の正面に展開する宇宙軍の討伐艦隊では、旗艦であるアオヤギ級宇宙戦艦に乗る提督が海軍の意図も知らず、殲滅命令を出していた。宇宙軍には反乱軍艦隊の旗艦の拿捕命令が届いておらず、殲滅する勢いで一斉射撃を行っている。
「提督、海軍より旗艦は撃沈せず、拿捕せよと来ております!」
「喧しい! 海軍の奴らは我々宇宙軍を出し抜こうとしているのだ! 良いから旗艦も沈めてしまえ! 艦載機第一陣も直ちに発艦させぃ! 反乱分子共を捻り潰してしまえ!!」
艦隊幕僚が提督に報告するが、彼は無視して砲撃を続行させ、艦載機の第一陣を発艦させる。第一陣はジェガンJ型にストライクダガー、ドッペルホルン無反動砲を装備したダガーLの大群であり、圧倒的物量で圧し潰さんと反乱軍艦隊に迫る。
対する反乱軍は連邦軍では除籍扱いの旧型機ハイザックやバーザム、帝国再建委員会が押し付けた宇宙用リーオー、ティエレン、ヘリオン、リアルドと言った不用品ばかりだ。この凄まじい現行機の大群に、反乱軍の防衛線はただ圧し潰されるだけであり、あっという間に突破される。
「宇宙軍の艦載機隊、敵防衛線を突破。まもなく反乱軍艦隊に接触します!」
「反乱軍艦隊、マラソン級並びハルシオン級、宇宙軍の討伐艦隊に艦首を向けています!
「ふぅ、宇宙軍の馬鹿共が注意を引いているおかげで、こちらは助かりますな」
アグリッパの艦橋で先に仕掛けた宇宙軍の戦況を聞いていたマルコは、脅威であるMACキャノンが宇宙軍の方に向いて助かると口にする。事実、反乱軍はタモンのタスクフォースに余り戦力を向けておらず、物量と質で勝る連邦宇宙軍に集中している。
艦首に搭載されたMACキャノンを撃つべく、船体を宇宙軍討伐艦隊に向けた反乱軍艦隊の巡洋艦四隻は照準が合い次第に発射。コヴナント戦争ではさらに大型でエネルギーシールドを持つコヴナント軍の艦艇に有効打であったMACキャノンは同じ人類で作られた艦艇を容易く粉砕するほどの威力を持っていた。その四隻の一斉射で機動兵器五十機ほど、艦艇ニ十隻を見事に葬り去る。
『うわぁぁぁ!? 旗艦が! 旗艦がやられたぁ!!』
『なんでMACキャノンが!? 使えないんじゃないのか!?』
『畜生! 反乱軍じゃねぇのか!? わっ!!』
「討伐艦隊は旗艦を轟沈させられているため、指揮系統が混乱しているようです!」
「フン、たかが反乱分子と思って舐めるからよ」
「司令、彼らはどうするんで?」
生き残った宇宙軍の艦艇より混乱した無線が聞こえる中、マルコは可哀想とも思わず、反乱分子と思って舐めて掛かった討伐艦隊を嘲笑った。それを気にせず、クラーク艦長はタモンにどうするかを問う。反乱軍艦隊はタスクフォース・ランカスターに対処するため、艦首を向けようと回頭する。それを見ているタモンは言葉で返さず、ジェスターで返答する。即ち敵艦艦首に攻撃を集中せよとの司令であった。
「敵艦艦首に攻撃を集中! MACを撃たせるな!」
「全艦に通達、敵艦艦首に攻撃を集中。MACキャノンを無力化せよ!」
ジェスチャーで分かったマルコはタモンの命令を伝達する。これに合わせ、タスクフォースの各艦艇は敵巡洋艦の艦種に攻撃を集中する。
「敵巡洋艦の艦種に対艦ミサイルを照準次第、発射! 旗艦のマラソン級は通常ミサイルか艦砲で攻撃! 機動兵器部隊は、反乱軍機に対処!」
タモンのタスクフォースが敵巡洋艦の艦種に攻撃を集中すれば、ニューサン号のテンペラーも同調して同じ攻撃を行う。この速い攻撃に反乱軍艦隊は背後のタモンのタスクフォースに対応しきれず、四隻の巡洋艦以外の艦艇が脱落した。
次々と雑多な艦艇が沈んでいく中、マラソン級とハルシオン級の艦種に搭載されたMACキャノンは遂に破壊される。即座に反乱軍艦隊は退却を試みるが、タモンが逃すはずが無く、マラソン級はエンジンを破壊されてしまった。旗艦のエンジンがやられたことで、三隻のハルシオン級はカバーに回ろうとするも、それもタモンの狙い通りであり、一隻のハルシオン級が集中砲火を受けて轟沈する。
「ハルシオン級一隻轟沈を確認」
「もう二隻も?」
「沈めろ。マラソン級は艦橋と艦砲を破壊するだけで良い!」
「了解。左手のハルシオン級に集中砲火!」
レーダー手の報告で一隻目のハルシオン級の轟沈を確認すれば、クラーク艦長はもう二隻目もとタモンを見て問う。これにタモンは声を発することなくジェスターで伝えれば、副官のマルコが口頭で告げた。これに応じ、クラーク艦長は二隻目のハルシオン級に砲火を集中し、二隻目も沈めていく。
三隻目はリロが率いる艦載機部隊に囲まれており、対空砲と艦砲、ミサイル発射口と言った攻撃手段を初め、移動手段のエンジンとスラスターも次々と破壊される。艦載機はいるが、ISA海軍のパイロットの技量と乗っている機体の性能差で的の如く撃破されるばかりだ。現にリロのクランシェカスタムに挑んだリーオーとMAのメビウスが容易く撃破された。
「そらっ!」
ハルシオン級の艦橋まで迫ったリロは投降勧告もすることなく機体を人型形態に変形させ、機体の右手が持つドッズライフルを艦橋に向けて撃ち込んだ。ドッズライフルの高出力ビームを受けたハルシオン級の艦橋は吹き飛び、そこに居たブリッジクルーは当然の如く蒸発した。艦橋を失い、攻撃手段と移動手段を失ったハルシオン級は行動不能となり、その場に浮かんでいた。
既に反乱軍艦隊は旗艦のマラソン級「プリンツ・オイゲン」のみとなっており、他の艦艇は全て沈められるか拿捕された。艦載機もまだ抵抗しているようだが、ISAの機動兵器部隊に撃墜されるばかりだ。敵わぬと判断し、投降する反乱軍機が続出している。
「次は旗艦のブリッジを!」
リロが次に標的を定めたのは、マラソン級の艦橋であった。たった一隻になろうとも、反乱軍はスクラップ寸前のオンボロ機や地上機を砲台代わりにして出して頑固に抵抗している。この悪足掻きとも言える抵抗に、リロはその弾幕を避けながら艦橋へと向かう。
「投降せよ、今なら戦時捕虜として扱う。無駄死には止せ」
その間にアグリッパの艦橋内では、副官のマルコが反乱軍艦隊旗艦「プリンツ・オイゲン」に投降するように勧告していた。本来であればタモンがやるべきことだが、無口故か、副官にやらせている。これに反乱軍艦隊の提督は応じず、徹底抗戦すると宣言して通信を切る。
『誰が貴様ら連邦などに屈するか! 私は先に散った同志たちの手向けとして、最後の血の一滴まで徹底的に抗戦し、貴様ら犬どもを一人でも多く道連れにする! この艦に乗る同志たち全員がそれを望んでいる! 貴官らに不幸があらんことを!!』
「愚かな奴だ」
徹底抗戦を宣言した反乱軍艦隊の提督にマルコは呆れた。タモンの表情は動いていない、無表情のままだ。クラーク艦長は少しばかり動揺していたが、目前の戦闘に集中することにして前を向いた。
既にリロがブリッジ近くまで取り付いており、そこまでの障害と言える対空砲などを破壊していたが、ドッズライフルを捨て身の攻撃を仕掛けたバーザムに破壊されてしまった。そのバーザムの背部に素早く抜いたビームサーベルで突き刺し、無力化してからブリッジに向けてビームサーベルを突き刺す。
「これで、ラスト!!」
リロのクランシェカスタムがビームサーベルを突き刺した艦橋内には、提督を含めた反乱軍艦隊の幕僚らが居た。突き刺されるビームの刃に反乱軍の者たちは、誰一人逃げることなく焼かれた。リロは直ぐに引き抜き、ビームの刃を仕舞う。
「こちらホワイトキャッスル、敵旗艦のブリッジを破壊。敵艦隊の提督の死亡を確認」
『ご苦労、直ちに当艦に帰投しろ。後はニューサン号の揚陸部隊が艦内を掃討する』
「了解」
敵旗艦のブリッジを破壊したことをアグリッパに伝えれば、マルコはリロに帰投するように告げた。これに応じ、リロは他の艦載機らと共に母艦へと帰投する。
「プリンツ・オイゲンに接舷しろ。制圧部隊を送り込み、艦内の掃討を行う」
次なる出番はテンペラーのニューサン号だ。テンペラーは自分の艦に控える制圧部隊を乗り込ませるべく、艦をマラソン級に接舷し、制圧部隊を乗り込ませる。
タスクフォース・ランカスターは反乱軍艦隊の旗艦であるマラソン級に接舷したニューサン号を守る形で展開し、同時に補給を終えた艦載機を再度出撃させ、周囲警戒に当たった。後から来た宇宙軍の増援部隊もそれに合わせる形で展開して周囲警戒を行う。
かくして、次なる戦場は反乱軍艦隊旗艦マラソン級重巡洋艦「プリンツ・オイゲン」の艦内へと移った。
このご時世、こんなの書いて良いのだろうか…?