【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
性別:イヴ人
年齢:99歳
階級:少佐
所属:帝国再建委員会 空軍ガンダムパイロット
乗機:ガンダムエクシア
概要:帝国再建委員会の空軍に属するガンダムのパイロット。格闘戦が得意であり、ガンダムエクシアを授かる。
募集キャラ
名前:ゾフィー・レオンハルト
性別:イヴ人
年齢:25
階級:少尉?
所属:帝国陸軍戦車長
武器または乗機:レオパルト2A6
随分ブカブカの軍服を着る戦車兵。
少尉用の軍服であるはずなのだがサイズが大幅にズレているようだ。相手を騙すことが得意であり、煙幕などを用いた撹乱をよく行う。
砲手:アマーリエ
砲手を務めるイヴ人。最年少であるが一番でかい。
装填手:エーディト
装填手を務めるイヴ人。最年長の78歳。
操縦手:カルラ
操縦手を務めるイヴ人。スビード狂の狂人。
キャラ提供はただのおじさんさん
名前:ジン・グレイツァ・エルバーン
性別:男
年齢:21
階級:アガサ騎士団 騎士
所属:アガサ騎士団
武器:長身のレイピアと大剣
アガサ騎士団に所属する騎士。何代も続く名家の血筋のエリート。性格は生真面目で武人気質。
キャラ提供は虚無の魔術師さん
名前:ナーニャ・デミグラス
性別:イヴ人 ロリータ族 変異種
年齢:13
階級:みんなの愛玩ペット?(笑)
所属:帝国再建委員会 空軍ガンダムパイロット
乗機:ExーSガンダム(主にクルーザー形態で)
概要:容姿はターニャを銀髪銀眼にして更に幼くさせた感じのロリータ族の変異種。
キャラ提供は黒子猫さん。
名前:ルルモード
性別:男性
年齢:不明
階級:騎士
所属:リップシュタット連合軍
乗機:ZM-GE-03 ジョング
概要:自らの事を「水晶騎士ルルモード」と名乗っているリップシュタット連合軍に雇われた傭兵
「シャハハハ」という独特の笑い声が特徴的な、ガッチガチなフルプレート風のパイロットスーツで身を包み、蒼白色に塗装されたジョングを駆る、リップシュタット連合軍側エースの一人
実はクリスタリアンと呼ばれる人型の鉱石生命体であり、身を包んでいるのはパイロットスーツではなく本人の体そのものである
キャラ提供はリオンテイルさん
ガイエス平原の決戦が帝国再建委員会の有利に運ぶ中、第一防衛ラインの突破の報を受けたブーツホルツとスミスは出撃の準備を行っていた。
『第一防衛ラインが突破された! 第二防衛ラインは直ちに戦闘配置に着け! 予備部隊も出動せよ!』
「速いな。敵は予想より速くこちらに来るようだ。さて、出るとするか」
その報を聞き、空軍基地に居るブーツホルツは自分の機体であるバルキリーのVF-22SシュトゥルムフォーゲルⅡに乗り込み、機体を起動させてからキャノピーを締める。
「第二防衛ラインに敵が押し寄せて来るぞ! コンドル全隊は直ちに出撃だ! 行くぞ!!」
同じ基地に居るスミスも配下の隊を引き連れ、傘下のMSのジンクスⅡ部隊と共に空軍基地より出撃していった。
「スミスの奴め、随分と張り切っているな。では、俺たちも行くか!」
スミスがミッシングリンクの全部隊を率いて出撃していたのを見ていたブーツホルツも、配下の隊を率いて出撃した。これに合わせ、当空軍基地からも続々と部隊が出撃していく。
「シャハハハ、伊達に高い金を貰ってるわけではありませんからね。水晶騎士ルルモード、出撃します!!」
滑走路にジオングに似た機体であるジョングと呼ばれるMSに乗るフルプレート風のパイロットスーツに身を包んだルルモードは、機体を起動させて出撃した。
このルルモードなる男は人型鉱石生命体であり、リップシュタット連合が雇った傭兵の一人である。彼のように雇われた傭兵らも、各々の機体で出撃していく。先の戦いで大部分が逃げるか帝国再建委員会の側についたが、ルルモードは連合側の方が額が高いので残っていた。
「逃げるな卑怯者共! この世界の者なら、この世界を守るために戦え!!」
第二防衛ラインに破竹の勢いで食い込み、そこに配置されている現地徴用兵らは余りの恐ろしさに逃げる中、アガサ騎士団の一人ジン・グレイツァ・エルバーンは逃げる貴族の男を捕らえ、防衛陣地に引きずり戻す。だが、崩壊は止まらず、続々と押し寄せる戦車や戦闘車両、後続の敵歩兵部隊に蹂躙されるばかりだ。
「来るな! この女を殺すぞぉ!!」
押し寄せる敵部隊に第二防衛ラインが蹂躙される中、突出し過ぎたイヴ人の歩兵を捕らえた現地の騎士は、彼女の喉元に剣先を突き付け、自分だけ逃げようとしていた。それを目撃したジンは自分の手にするレイピアで人質を取る騎士の頭部を突き刺し、人質にされた歩兵を解放する。
「えっ?」
「例え友軍であろうと、騎士であろうと、誇りを捨てたものは俺の敵だ! 俺はジン・グレイツァ・エルバーン! アルゴン王に仕えるアガサ騎士団の一人にして、騎士道に生きる男!!」
解放されたイヴ人の歩兵は何を言っているか分からないが、ジンが誇り高い騎士であることは確認できた。現地の者たちやワルキューレの将兵等、エルフにドワーフなどの含める傭兵が逃げる中、アガサ騎士団の騎士たちだけが蛮勇にも戦っている。
騎士らしく堂々とするジンはお礼を言わずにUSP自動拳銃で射殺しようとする人質にされていたイヴ人の歩兵をレイピアで貫き殺してから、背中の大剣を取り出し、それで鹵獲されたサザーランドを斬って撃破した。
続けてプーマ歩兵戦闘車を斬り、他のアガサ騎士団の騎士らと共に、押し寄せる帝国再建委員会の侵攻軍に対して堅牢に抵抗する。
「クソっ、敵はただの戦車なのに!」
戦術機のF-4ファントムに乗るワルキューレの衛士は、相手にしているレオパルド2A6主力戦車一両に手こずる。戦術機は四機であるが、相手はたった一両の戦車である。その戦車の車長を務めるのは、ブカブカの戦車兵服を着るゾフィー・レオンハルト少尉だ。煙幕で攪乱し、一機を戦車砲で仕留めた。
「一機撃破!」
「次はあそこ、スモークもう一回焚くよ!」
「了解! 転ぶなよ!」
ゾフィーは砲手のアマーリエの報告を聞けば、もう一度スモークを焚くと言えば、操縦手のカルラは現在地より直ぐに移動を始める。
「徹甲弾、装填!」
装填手のエーディトの報告を聞けば、ゾフィーは砲手のアマーリエに右手の右往左往するF-4を照準するように指示を飛ばす。
「停止後、十時方向のファントムに!」
「了解!」
「照準完了!」
「撃て!」
カルラに停止命令を出せば、アマーリエに砲撃指示を飛ばし、二機目のF-4を撃破する。
「後は…あっ!?」
残る二機であるが、突如となくやって来た戦術機の不知火に取られた。その不知火は上空から現れるなり、突撃砲で反応が遅れた一機を撃破し、残る一機を取り出した長刀で両断してからリップシュタット連合に参加するテメリア軍の戦区へと向かい、フレック・グレイズ数機を撃破した。
「もう! せっかく二機撃破したのに!」
キューポラから上半身を出し、勝手に獲物を奪い、次の標的にしようとしていたテメリア軍を蹂躙する不知火にその場にあった空薬莢を投げ付ける。
彼女はこの戦車の車長ではない。着ている軍服は借り物であり、本物は後方に縛り付けて置いて来た。他の乗員も知ってのことである。
「が、ガンダムだ!」
『英雄機ガンダムがテロリストの手に!?』
他の場所では、帝国再建委員会が保有するガンダムを見て、連合軍のパイロットたちは驚愕する。
彼らの前に立ちはだかるのはガンダムエクシアであり、その天使のような姿を見た連合軍の者たちは恐れ戦くが、単機でありことから集団で挑み始める。
『敵はたかが一機だ! 囲んでやれぇ!!』
『うわぁぁぁ!!』
ザクⅡ改、ザクⅡF2、ハイザック、マラサイ、リーオー、ヘリオス、イクナト、フレック・グレイズと言った十数機が挑むが、エクシアに乗るパイロット、タリナ・ゴットワルトの技量はすさまじく、右腕のGNソードで先に向かったザクやハイザックが切り裂かれ、ビームを撃つマラサイに急接近し、左手に抜いたビームサーベルを胴体に突き刺して無力化する。
そこから右腕のGNソードを仕舞い、両手にビームサーベルを持って射撃兵装で攻撃する複数のリーオーやヘリオスを斬り、上空に居るイクナトを切り裂く。最後の四機のフレック・グレイズに対してはビームでは無意味と判断してか、上空から二機で襲い掛かる戦術機のMiG-23に両手に持っていた投げ付けて同時に撃破する。
『く、来るな!』
怯えながらマシンガンを乱射する四機のフレック・グレイズに接近しつつGNソードを展開し、瞬きする間に全機を切り裂いて撃破した。
「ふぅ、ちょっと多過ぎでしょ」
GNソードを仕舞えば、エクシアのパイロットであるタリナは一息つく。だが、ここは戦場だ。直ぐに敵陣よりM1アストレイ四機がビームを撃ちながら迫って来る。
「あぁ、もう! 少しは休ませろってのっ!!」
自分に飛んでくるビームをGNシールドで防ぎつつ、タリナは排除するためにM1アストレイの排除に向かった。
ガンダムはタリナのエクシアだけではない。ナーニャ・デミグラスと呼ばれるターニャと同じイヴ人のロリータ族の変異種が駆るEx-Sガンダムが居るのだ。飛行形態のGクルーザーで出撃し、ビームキャノンでベースジャンパーに乗ったハイザック、バーザム、エリアーズ、ジンクスなどを撃破する。
AIであるALICEのサポートもあって、ナーニャは機体の限界までの性能を引き出せているのだ。そこから人型形態へと変形し、スマートガンを持ってファイター形態で仕掛けて来るVF-11Cサンダーボルト二機を撃墜して手近な距離にいる敵機のヘリオスを左手で抜いた青いビームサーベルで切り裂いて撃破した。連合軍も負けじと集中砲火を浴びせるが、ナーニャとALICEの能力も合わさって全く攻撃が当たらない。
そればかりか、リフレクターインコムで背後から仕掛けたジンクスが撃墜され、更にはナーニャが得意とする投影術式と先のリフレクターインコムを合わせたビームを反射攻撃で、一気に五機以上の敵機を撃墜した。これに連合空軍の者たちは驚愕し、恐れ戦き始める。
『なぜ空間戦用MSがあんなに強いんだ!?』
『一時後退する! 再編して立て直せ!』
「あっ、逃げた…」
Ex-Sガンダムを空間戦のMSと知っていた連合軍だが、ナーニャとALICEの組み合わせで空間戦以上の戦闘力を見せたが為に、戦線を後退し始めた。
これにナーニャは追撃を仕掛けようと前に出れば、先行したEF-2000タイフーン戦闘機とVF-11Cの編隊が変幻自在なオールレンジのビーム攻撃によって撃墜される。その芸当をやってのけたのは、ザンスカール製ジオングと呼ばれるジョングに乗るルルモードだ。
無線式の左右腕部を本体に戻せば、ルルモードはナーニャのEx-Sガンダムを見て彼女が変異種であると気付く
「シャハハハ、まさかここで噂の変異種と出くわすとは! ロリータ族はイヴ人の中で最も魔力は高いが、幼児期で成長が止まり、知能も幼児止まりであることから底辺のクラスであり、本来は戦えぬはず。だが、極稀に成人の如くの知能を有し、戦闘が出来る個体が存在する…! それが変異種です! 君はガンダムを動かせるロリータ族の変異種ですな? 報酬の為、生け捕りか落とさせてもらいますよ!!」
ナーニャが変異種と気付いたルルモードは、報酬の為に生け捕りか撃墜するべく、彼女のガンダムに襲い掛かった。腕の五連装ビームを撃つが、Ex-SガンダムにはIフィールドと呼ばれる対ビームバリアが搭載されており、防がれてしまう。
「無駄…!」
『シャハハハ、分かっていますよ! なれば白兵戦するまでです!』
「ジオングは白兵戦は出来ない…」
ビームが効かないことをナーニャが言えば、ルルモードは分かっており、ジオングでは出来ないことをジョングでは出来るので、白兵戦を仕掛ける。ナーニャがジオングを知っているために白兵戦は出来ないと言うが、近付いてきたジョングが両手の四本の砲門よりビームサーベルを展開したことに驚く。
「っ!?」
『シャハハハ! 驚きましたか? ジオングとは違ってジョングは白兵戦が出来るんですよ!』
ビームサーベルが出たことに驚きを隠せないナーニャに、ルルモードは容赦なく両手のビームサーベルを振るって切り裂こうとする。ナーニャも直ぐに回避行動を行うが、スマートガンを切り裂かれてしまう。されどナーニャは兵士でありパイロットだ。即座に機体大脚部のビーム・カノンを撃ち込んだ。
この距離のビームは躱せないと判断してのことだが、ルルモードのジョングはそれを耐えていた。対ビームコーティングが施されていたのだ。
『おっと、至近距離のビームが効かないことに驚きのようですね。このルルモードのジョング、対ビームコーティングではなく、ナノ・ラミネートが施されているのですよ! 貴方の機体はビーム兵器主体! つまり、私のジョングとは分が悪過ぎるんですよ!!』
なんと、ジョングの装甲に施されているのは対ビームコーティングでは無く、ナノ・ラミネートであった。ナーニャのEx-Sガンダムはビーム兵器主体であり、分が悪いどころか同じ個所に何度もビームを撃ち込み、コーティングを削がなければならない。だが、相手はあのルルモードであり、彼もまたナーニャ以上にオールレンジ攻撃を得意としている。それを理解して執拗に攻撃してくる事だろう。
「それでも、やるしかない…!」
増援が来るまで、ナーニャはルルモードのジョングを引き留めることを決意した。
「これで一機目!」
キュートのサポートを受けつつ、VF-25Aメサイアを駆る玲子は狙った獲物であるVF-11Cサンダーボルトの撃墜に成功した。
撃墜されて脱出するパイロットが落下傘を開いたのを見て、玲子は次なる獲物に標的を定め、追尾に移る。狙ったのはレダニア軍所属のMiG-29戦闘機であり、対空ミサイルを使おうとしたが、旧世代機に使うのは勿体ないと判断し、ガンポッドでの撃墜を試みる。
真上から単独で飛んでいる所を狙うが、乗っている者は馬鹿ではないので回避行動を取る。だが、玲子が乗るのはVF-25だ。幾ら空間専用機とは言え、性能は凄まじく、それにキュートのサポートもあって一瞬にして後ろを取り、それからガンポッドを撃ち込んで撃墜した。
「二機目!」
『勝手に動き回らないで! 後ろに敵がいる!』
『当機の背後より敵機接近』
二機目を撃墜したことで、調子に乗る玲子であったが、中隊長であるフュカリタに注意される。それからキュートの背後より敵機接近の報告を受けたが、玲子が対処する前にフュカリタが撃墜してしまった。
「えっ? あ、ありがとう…」
『前に出過ぎ! 一人で戦っている訳じゃないんだから!』
「ごめんなさい…」
『敵はこちらのことは考えてくれないわ! ほら、直ぐに来る!』
玲子は勝手に前に出過ぎ、危うく撃墜されそうになったところを注意されて謝罪する中、フュカリタは謝罪する間もなく敵機が来たことを知らせる。
やって来たのはスミス率いるミッシングリンク隊であり、VF-22や各換装機のジンクスⅡの編隊を前衛に、その背後より航空魔導士一個大隊分が彼女らに襲い掛かる。
「我々より貰ったVF-25を差し向けておいて、ただで済むと思うなよ!」
待ち構える帝国再建委員会に向け、スミスは配下の部隊に攻撃を命じた。これに応じ、ジンクスⅡキャノンの一団によるGNキャノンが一斉射される。標的にされたフュカリタと玲子らは即座に回避行動を取り、一斉射を躱し切る。これは牽制射撃であり、ジンクスⅡソードの一団が迫り、手にしている大振りのGNソードで斬りかかって来る。
「このっ!」
数機による連続の斬撃を玲子は機体をバトロイド形態に変形させて躱し切り、ジンクスⅡソードの一機にガンポッドを撃ち込んで撃破に成功する。
「やった!」
『敵機はまだ来ますよ』
「しつこい!」
一機を落としたところで、今度はジンクスⅡノーマルのビームライフルとジンクスⅡキャノンのGNキャノンの集中砲火を浴びせられる。これを玲子はキュートのサポートを受けつつ、機体をガウォーク形態に変形させて躱してガンポッドで反撃するが、躱しながらの攻撃は当たらない。他の空軍部隊も居たが、スミス隊の練度は高く、撃墜される機体が見え始める。
「我々は魔導士だ! バーバ・ヤーガも居るぞ! 油断するな!!」
スミス本人が率いる航空魔導士部隊は、連合の他の航空魔導士部隊と共に帝国再建委員会の航空魔導士に攻撃を仕掛けた。標的にされたのはターニャが居る第6大隊であり、多数の現地やワルキューレの航空魔導士らを盾にしつつスミス隊の魔導士が攻撃してくる。
「奴ら、味方を盾にして!」
「卑怯者がよ!」
味方を盾に攻撃するスミス隊の魔導士の攻撃に、第6大隊の魔導士数名が脱落する。これにアルフィン・テオドールは怒り、危険を顧みずにスミス隊に突っ込んだ。
「退けッ! 雑魚共!!」
邪魔をする現地徴用航空魔導士らを蹴散らし、スミス隊の魔導士にまで接近するが、敵航空魔導士は連合の魔導士とは違ってプロであり、アルフィンを包囲せんと移動しながら攻撃を仕掛けて来る。
「クソっ、卑怯の癖に強ぇなんて!」
連携を取って攻撃してくるスミス隊にアルフィンが魔法障壁を張りながら回避行動を取る中、地上よりハンス・レンツェルファーが乗るナチス製ギラ・ズールが接近してきた。
『死ねっ! 劣等人種共が!!』
「クソっ、ナチめ! 俺たちごとやる気か!?」
そこにはスミス隊が居るが、ナチスに取っては友軍の連合であろうが劣等人種であり、お構いなしだ。これにスミスは部下らと共に離脱する。アルフィンは魔法障壁を張り、まずはスラスターを吹かせ、こちらを殺そうとしてくるハンスのギラ・ズールの排除に掛かる。
「まずはこいつをスクラップにしてやるぜ!」
向かって来るギラ・ズールの攻撃を魔法障壁を張りながら接近し、そのまま相手が近接武器を取り出して斬りかかって来るのを待つ。
『これは防げまい!』
「かかったな!」
ハンスは一気にスラスターを吹かせ、アルフィンを機体の左手に持ったビームトマホークで切り裂こうと振り下ろす。アルフィンはそれを待っており、振り下ろされた斬撃を躱し、左腕と右腕の関節に砲撃術式を撃ち込んで破壊した。
『りょ、両腕がぁ!?』
「人型兵器ってのは、大抵関節部が脆いもんだ! 次は両脚だ!!」
人型兵器の弱点を熟知しているアルフィンは、そのままハンスのギラ・ズールの両脚を破壊して達磨の状態にし、胴体に向けてパンツァーファウストⅢの弾頭を撃ち込んだ。
「う、うわぁぁぁ!? 何故だ!? なぜ単一生物如きにこのアーリア人の俺がぁぁぁ!!」
燃え盛るコクピットの中で、ハンスはアーリア人である自分が見下しているイヴ人にやられたことを理解できず、必死に脱出しようとハッチを開けたが、そこにはアルフィンが待ち構えており、手榴弾を投げ込んで離脱する。
投げ込まれた手榴弾は既にピンが外されてそれなりの時間が経っており、コクピットの外へ出る間もなく爆発し、ハンスを殺害した。パイロットが居なくなり、火の玉と化したギラ・ドーガは地面に落下して爆発した。ギラ・ズールを仕留めたアルフィンであるが、スミス隊が感謝するはずが無く、直ぐに数名が襲い掛かって来る。
「ちっ、感謝もなしかい! おばちゃん、助けてくれねぇか!?」
礼も無しに襲い掛かるスミス隊に、アルフィンはフェリーチェに救援を請う。だが、当のフェリーチェも自分がネームドであるために多数の敵が迫っており、それどころではない。
「あたしの方が救援が必要だよ! たくっ、寄って集って! モてる女は辛いね!!」
多数の敵に攻撃されながらも、フェリーチェは慌てることなく悪態を付きつつ、MG3汎用機関銃の銃身が焼き付く勢いで撃って迎撃している。攻撃している敵航空魔導士の殆どが現地徴用兵であり、スミス隊に脅されながら突っ込んでいる。魔法障壁を張ろうとも、MG42の後継であるMG3の連射力の前に容易く貫かれて死ぬだけだ。スミス隊はそれを理解し、躱しながらの攻撃をしているが、フェリーチェに傷一つ付けられない。
「デグレチャフ! お前の小隊も私に続け! バルボッサが危険だ!」
「了解!」
流石の彼女も一人で大多数の敵を相手するのは厳しいのか、ターニャとアーデが救援に向かう。自身の小隊とターニャの小隊の救援が駆け付ければ、スミス隊の分隊は分が悪いと判断してか、自分たちだけ
逃げた。無論、殆ど訓練を受けていない現地徴用兵が訓練課程を全て終えている航空魔導士に勝てるはずが無く、一瞬にして蹴散らされる。
「ふぅ、助かったよ! テオドール中尉も救援を欲しがってるよ、中隊長殿」
「イヴ人は貴重だからな! 直ぐに助けに行かせる」
「さて、私も別の…!?」
礼を言うフラーチェは、アーデにアルフィンの救援が必要だと言えば、彼女は傘下の部下二名に彼女の救援に向かわせた。そんな彼女らに、スミスの魔の手が迫る。彼は爆裂術式でアーデとフラーチェ、そしてターニャを仕留めようとしたが、咄嗟にターニャが気付いて強力な魔法障壁を張って爆裂術式を防いだ。
「クソっ、仕留めそこなったか…! こちらコンドルリーダーより各コンドルへ、変異種とバーバ・ヤーガを捕捉した! バーバ・ヤーガには現地の奴らを全てぶつけろ。俺と第一中隊と第三中隊は変異種の対処に回る」
仕留め損なったスミスは指揮下の二個中隊と傘下に収めている現地徴用兵らを全て動員し、ターニャ等に襲い掛かった。
「あのグラサン、私を狙っているのか!?」
「第三中隊は他を足止めしろ! 変異種は俺の隊と第一中隊が対処する!」
ターニャはスミスとその部下たちが自分に向かってきていることを知り、身構えた。傘下の中隊に他のイヴ人の対処を任せ、もう一つの中隊と共にスミスはターニャの捕獲に向かった。
「スミスめ、変異種の捕獲をするのか。では、俺はその手伝いでもしてやるか!」
キャノピー越しよりスミスが部下を率いてターニャに仕掛けたのを目撃したブーツホルツは、その手伝いをするべく、配下の僚機を率いて付近に展開するフュカリタと玲子の中隊に襲い掛かった。