【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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速く出る作品を間違えた奴を出さないと…


ガイエス平原での決戦 その6

 ターニャがベイを怒らせ、形成と言う形態を発動させた頃、各地で行われている戦いでは決着が着き始めていた。

 

『シャハハハ! もう限界のようですな!』

 

 空中戦でナーニャのEx-Sガンダムを追い詰めるジョングを駆るルルモードは、敵機の動きが鈍くなっていくことに気付き、とどめの一撃を食らわせようとする。

 本体や右腕のビームでナーニャのガンダムの動きを止めつつ、左腕にビームサーベルを展開させ、それを死角である下方に向かわせ、目標を串刺しにしようと切り離した。

 

「左腕が! くっ!」

 

『シャハハハ! 何もさせませんよ! そのまま串刺しとなりなさい!』

 

 切り離された左腕に気付いたナーニャは残っている火器で撃墜を試みたが、ルルモードが許すはずもなく、ビームを撃ち込んで射撃兵装であビームカノンを破壊した。これでナーニャのEx-Sガンダムに残った武器は、ビームサーベルと頭部バルカンのみとなる。

 

『シャハハハ! ビームカノン撃破! 投降しなさい! さすれば生き残れますよ!!』

 

 武器が二つとなったところで、ルルモードはナーニャに投降を呼びかけたが、彼女の援軍が来ていることに気付かなかった。

 串刺しにしようとビームサーベルを展開したまま分離させた左腕が、高速でこちらに来た赤い物体によって破壊される。左腕の反応の喪失に気付いたルルモードは直ぐに索敵を行う。

 

「左腕の反応が喪失!? 何者ですか!?」

 

 即座に殺気を放つ方向へ残った右腕のビームを撃てば、ジョングの分離させた左腕を破壊した正体が姿を見せる。

 

「ナーニャちゃん、ピンチのようだから助けに来たよ!」

 

『ゴットワルトさん…!』

 

 その正体は、ガンダムエクシアを駆るタリナ・ゴットワルトであった。エクシアは隠し玉と言える戦闘力向上システム、トランザムを起動させており、通常の三倍のスピードで駆け付けて来れたのだ。

 

『ありがとう! ゴットワルトさん!』

 

「ナーニャちゃんの為なら、どんな所でも駆け付けるわよ! トランザムで!」

 

 助けてくれた礼の言葉を述べるナーニャに、タリナは笑みを浮かべながらどんな所でも助けに行くと答え、エクシアのGNソードをルルモードのジョングに向ける。

 

「ガンダムエクシアのトランザムですと!? ぶ、分が悪過ぎる! 宇宙空間からともかく、大気圏内ではジョングの方が圧倒的に不利! 逃げるしかありませんぞ!!」

 

 対するルルモードはジョングが更なる性能を発揮する宇宙空間ならともかく、大気圏内でトランザムを発動させているエクシア相手では分が悪過ぎると判断し、逃走を試みようとした。

 逃げるジョングをタリナが逃すがすはずが無く、トランザムの機動力を生かして直ぐに追いつき、右腕の実体剣であるGNソードを振るう。

 これにルルモードはビームサーベルを展開して防ごうとしたが、トランザムを初そうしたGNソードは容易くビームサーベルを貫通し、ジョングの胴体を切り裂く。

 

「ぬぁ!? くえっ!!」

 

 機体胴体を切り裂かれたルルモードはまだ両腰部のメガ粒子砲を放つも、トランザム状態のエクシアは直ぐに後ろへ回り、二本のGNビームダガーを突き刺され、更にはGNビームサーベル二本も突き刺されて胴体は完全に機能しなくなる。

 

「やはり分が悪過ぎる! 脱出です!!」

 

『閃光弾!?』

 

 胴体の機能が無くなったことを確認したルルモードは目晦ましの閃光弾と煙幕を展開させ、エクシアに乗るタリナの視界を奪い、ジオングと同様にジョングの頭部を本体より分離させた。

 相手の視界が眩んでいる内に本体より離れたジョングの頭部は空高く飛翔し、安全な所まで飛んでいく。

 

「ふぅ、見事に脱出できましたよ。これは大損ですな。前金で失ったパーツを再生できると良いですが」

 

 脱出して安堵したルルモードは次の仕事に備え、ジョングの胴体の再生に掛ける費用を計算し始めたが、この戦場からの脱出は叶わなかった。

 何故なら、ナーニャのEx-Sガンダムが頭部状態のジョングの真後ろに居たのだ。素早く左手で捕まえ、右手に持ったビームサーベルで串刺しにしようとする。これを知ったルルモードは直ぐにナーニャに投降した。

 

「ギャァァァ!? と、投降します! 投降します!!」

 

『えっ…?』

 

 掴んだジョングの頭部より伝わるルルモードの悲鳴染みた投降するとの声に、ナーニャは首を傾げる。まだビームサーベルを展開しているので、ルルモードを焼きかねないと慌てたタリナはトランザムを停止させ、直ぐにナーニャのEx-Sガンダムの元に向かう。

 

『ナーニャちゃん! ビームサーベル仕舞って! 殺しちゃう!!』

 

「えっ? あぁ、うん」

 

 タリナに無線で注意されたナーニャはビームサーベルのビームを仕舞い、ルルモードを捕虜にした。

 別の戦域でも帝国再建委員会の突破が行われていた。リップシュタット連合の防衛線を突破した部隊は、第1航空魔導士師団の第1大隊と第5大隊の連合部隊である。

 ミロスラーヴァ率いる航空団が敵の防空部隊を抑えている間、速やかに航空魔導士二個大隊は敵地上軍のありとあらゆる施設を次々と破壊していく。そこを担当しているのはガリア軍であるが、ダモン指揮に加えて士気が低下しており、更に空襲に加えて逃げ出す者が続出している。航空魔導士も居るはずだが、士気の低さもあってやられるばかりだ。

 

「オラオラ! 見える限り吹っ飛ばせ! 第1大隊に取られるぞぉ!!」

 

 第5大隊のフォルモントは手にしているG36A突撃銃で目に見えるガリア軍の装甲車両や自走砲、砲撃陣地を他の大隊の魔導士等と共に蹂躙する。付近では第1大隊を率いるヴィルヘルミーナがパンツァーファストⅢ対戦車火器を持ち、自軍陣地を守ろうとするネモやヌーベル・ジムⅡを一掃していた。手の空いた者たちは敵航空魔導士に対処している。

 

「私は敵戦車を破壊してきます」

 

 眼下に広がるガリア軍の陣地を蹂躙する中、前線への増援として向かう戦車大隊を発見したフォルカは上司に報告した後、パンツァーファストⅢを片手に部下を率いて撃破しに向かう。

 AMX-30D主力戦車の大隊は砲塔の機銃で上空より迫るフォルカの小隊を迎撃しようとするが、全く当たることなく魔力で破壊力が増したパンツァーファストⅢの弾頭を撃ち込まれ、一瞬にして大隊の全車両が全滅した。生き残った戦車兵らは逃げ出す。

 軽戦闘機扱いのVF-8ローガンも居たが、ヴィルヘルミーナには叶わず、HK416突撃銃でコクピットを狙撃されてパイロットを殺さるか、接近されて何処からか手に入れた打刀による魔力を込めた斬撃で両断される。

 

「フフフ、敵は大分混乱しているようだな。だが、容赦はしない! イヴ人の誇りに掛け、絶対的な勝利を収めるのだ! 徹底的に叩き潰せ!!」

 

 ガリア空軍のミラージュ2000戦闘機を撃墜した後、ミロスラーヴァは航空魔導士らが圧倒し、ガリア陸軍を混乱状態に陥れているのを見て、敵航空部隊の撃滅を行うべく、傘下の航空団に更なる攻撃を命じた。そこへ陸軍の師団規模の部隊の攻撃も加わり、ガリア軍は壊滅状態と化す。

 この苛烈な攻撃に、ただでさえ士気が低く、壊滅状態のガリア軍は急速に崩壊し始める。そんな状況で戦う将兵など居らず、押し寄せて来る帝国再建委員会の陸軍に続々と投降する。

 

「クソっ、もたついている間に敵が降伏し始めてるじゃぁねぇか! おっ、レダニアの奴らか? まだ残ってるな!」

 

 ターニャを置き去りにし、遅れてやって来た第6大隊のアルフィンは遠くの方で敵軍が次々と投降しているのを見て、自分の獲物が無くなると思っていたが、敵の増援なのか、連合軍のレダニア軍所属のマラサイ数機を確認し、それを中隊と共に襲い始める。

 気付いたマラサイ数機はビームライフルを連発するが、的が小さい航空魔導士なので当たらず、頭部バルカンで迎撃を試みるも、魔法障壁で防がれるか躱され、アルフィンの接近を許してしまう。

 

「遅いんだよ!」

 

 ビームサーベルを左手で抜いたマラサイに対し、アルフィンはそれを躱して両足の関節部をHK416を撃ち込む。撃った弾は魔力で強化しているので、容易くマラサイの関節部を貫通して地面に転倒させる。それからとどめの砲撃術式を胴体に撃ち込み、続けざまに二機目を撃破する。

 三機目、四機目と続けて撃破すれば、ガリア軍の増援として派遣されたマラサイの中隊は全滅した。これでガリア軍の敗北は確定したような物だ。

 

「直衛部隊、敵航空魔導士と交戦中!」

 

「な、何ぃ!? 本陣にまで敵の接近を許したのか!? ぎょわっ!」

 

 まだ抵抗は続いていたが、ダモンが居る本陣に先行する第1大隊と第5大隊を押し退け、アーデらの第6大隊が突入し、司令部の護衛部隊を早期に突破して一気に指揮所まで向かう。

 

「敵司令官捕捉! 発射!!」

 

「敵航空魔導士だ!」

 

「ひぇぇぇ!!」

 

 アーデがダモンの姿を捉えれば、直ぐに砲撃術式を撃ち込んだが、外れてしまう。自分の方に来た敵航空魔導士に驚いたダモンは、守ろうとする部下を置いて自分一人だけ逃げ始める。

 だが、既にガリア軍は壊滅状態となっており、司令部辺りにまで帝国再建委員会が進出しており、袋の鼠となっていた。

 

「ぎょぇぇぇ!? なんでここにも敵が!? く、クソっ! 死ねぇ!!」

 

 目前に降り立ったアーデに、ダモンは尻もちを着いて腰のピストルを抜いて発砲しようとするが、右手を撃たれてのた打ち回る。

 

「う、うわぁぁぁ!? こ、降参しますぅ! お、お命だけは!!」

 

「なんだこいつ、本当に将軍か…!?」

 

 右手を抑えながら、ダモンは目前のアーデに泣き喚きながら降参する。これにアーデが動揺する中、残りの第6大隊の者たちも駆け付け、銃口を向ける。

 

「お、お願いします! このわしのお命だけでも!!」

 

「将軍とは思えないわね…閣下、貴官の軍に戦闘停止命令を」

 

「は、はい! 直ちに実行いたします! 無線機をお貸し願います…」

 

 駆け付けた大隊長もダモンの将としての器の無さに呆れる中、配下のガリア軍に戦闘停止命令を出すように命じた。これにダモンは素直に応じ、貸し出された通信兵の無線機を使い、配下のガリア軍に戦闘停止命令を出す。

 

『ダモン司令だ! 戦闘行為を行う我がガリア軍全部隊に告げる! 直ちに戦闘を停止し、武装を解除せよ! 繰り返す! 直ちに戦闘停止、武装を解除せよ!』

 

「投降しろだってよ! どうする?」

 

「決まってる! 武器を捨てて投降するんだよ!」

 

「あの豚にしては、良い指示を出すぜ!」

 

 前線で戦うガリア軍全体に総司令官であるダモン将軍の戦闘停止命令が出されれば、待ってましたと言わんばかりに指示に応じ、展開していたガリア軍の全将兵は戦闘を止め、帝国再建委員会に投降した。友軍と共同戦線を張っているガリア軍所属の部隊も同じく投降し、リップシュタット連合の崩壊は始まる。

 

「な、なんだお前ら!? 何故投降するんだ!? ま、待ってくれ!」

 

 損害に構わず前進してくる帝国再建委員会に投降するガリア軍将兵等を見た連合軍将兵も、その後に続いて敵軍に投降し始める。ワルキューレの派遣部隊も言わずもがな、投降し始めている。これを許さない者も居り、武器を捨てて投降する味方を撃つ者も出た。

 

「逃げるな! 戦え! 降伏するんじゃない!!」

 

 ハイザックに乗る連合軍のパイロットは投降しようとする味方をザク・マシンガン改で葬って行くが、背後にいるM1アストレイのビームライフルを撃ち込まれて撃破された。友軍機を撃破したそのM1アストレイはビームライフルを捨て、帝国再建委員会に投降する。

 元々やる気のない将兵が多かったので、展開しているガリア軍全体が投降すれば、戦闘を停止して敵軍に投降する軍も出始める。戦線は加速的に崩壊しつつあった。連合に参加している異世界の軍の投降は許されるが、現地の者の投降は許されず、そのまま射殺された。

 

「な、なんだこいつ等!? 自分の命が欲しくないのか!?」

 

 破竹の勢いで突っ込んでくるシェイファー・ハウンド戦闘団と対峙するベルンブルクの城下町の門前を守る戦術機のMiGー29で編成された部隊は、死をも恐れぬ突撃を行う彼女らに畏怖していた。

 機動兵器の援護も受けず、通常兵器主体で突っ込んでくるのだ。手兵装である突撃砲で先に突っ込んでくるレオパルド1やレオパルド2戦車、装甲車両を幾ら潰しても、怯まずに突っ込んでくる。この死を恐れぬ突撃に、迎撃する側が逆に怯むばかりだ。そんな浮足立った敵に対し、カヤは一斉射を命じる。

 

「敵は怯んでいるぞ! 一斉射を撃ち込め!!」

 

『う、うわぁぁぁ!?』

 

 その一斉射でMiG-29で編成された中隊は容易く壊滅した。この壊滅で城下町の防衛線は一挙に崩壊し始める。

 

『敵は通常兵器ばかりだぞ!? 何やって…おわっ!?』

 

「足元がお留守だぜ!」

 

 空いた穴を塞ごうと、戦術機のF-16が駆け付けようとするが、ライヤが操作するレオパルド1A5主力戦車に突っ込まれて転倒する。無論、ライヤが乗っている戦車は無茶をし過ぎたのか、その場で停止する。だが、砲塔はまだ動くので、倒れたF-16に主砲を撃ち込んで吹き飛ばす。

 

「くそっ、動かね! やり過ぎた!!」

 

『畜生! ふざけやがって!!』

 

「ひぃぃぃ!? 総員下車!!」

 

 エンジンが壊れたのか動かないので、ライヤが悪態をつく中、仲間を撃破された他のF-16は吹き飛ばそうと突撃砲の砲口を向ける。これを見た戦車長は脱出を命じ、ライヤ等は戦車から脱出する。

 そんな戦術機三機を後続のゾフィー少尉が車長と務めるレオパルド2A6主力戦車が砲撃して一機を撃破、残る二機も後続の戦車部隊の移動しながらの一斉射で吹き飛ばされる。他にも機動兵器も居るが、勢い付いた帝国再建委員会にやられるか、逆に投降するばかりだ。

 

『捕まえたぞ! 電流を流して感電死させろ!!』

 

「ぐっ、がぁぁぁぁ!?」

 

 シェイファー・ハウンド戦闘団に続くアマガネのモリビトH型は、アガサ騎士団の四機のグフのヒート・ロッドで拘束され、高圧電流を流されて苦しんでいた。

 

「くっ…! これは、痺れるけど…! まだっ!!」

 

 高圧電流を流され、苦しみながらも必死に操縦桿を動かし、両腕をそれぞれ拘束している二機のグフを力ずくで振り回して互いを激突させて撃破した。これにグフやグレイズに乗る騎士等は驚きの声を上げる。

 

「我らの拘束を!?」

 

『力ずくで振りほどいた!?』

 

『何というパワーだ! 速く仕留めろ! 奴は危険だ!!』

 

 長剣を持つグレイズがホバー移動しながら両足を拘束されているアマガネのモリビトH型を仕留めようとするが、手にしているカービンライフルを撃たれて怯み、そこから力一杯右足を動かし、右足を拘束するヒート・ロッドを使うグフを転倒させ、左手に持った棒で両足を拘束するヒート・ロッドの縄を破壊する。

 

「今度は、こっちの番!」

 

 自由となったモリビトG型を駆るアマガネは高い性能を活かして周辺のグフを容易く棒で一掃し、長剣を持つグレイズを片付け、最後に蛮勇にも挑んでくるグフカスタムに棒先を向ける。

 

『おのれっ! 死なば諸とも!!』

 

「悪いけど、二回も死ぬつもりは、無い!」

 

 グフカスタムの斬撃を躱した後、アマガネは機体が持つ棒で胴体を突き刺し、敵機を完全に無力化させた。

 

「嘘ッ…!? やられた…!」

 

『あ、あんなに強過ぎるなんて…!?』

 

「勝てるわけがない…!」

 

 旧式と言えど、アガサ騎士団のMS隊がやられたことに、M1アストレイやジンクス、ASや戦術機等に乗るワルキューレのパイロット等はアマガネに敵わぬと判断する。そんな彼女らが乗る敵機動兵器群に対し、アマガネは乗機のモリビトH型に棒を構えさせ、次は誰が挑むのかと拡声器で問い詰める。

 

「さぁ、次は誰が来るの?」

 

 これに応じる者はおらず、アマガネ機に立ち塞がる多数の敵機は武器を落として投降した。これにアマガネは安堵し、無線機を使って部下に武装解除させるように命じる。

 

「はい、正解。敵機動兵器の投降を確認。武装解除しちゃって」

 

 城下町を守る守備隊の投降により、リップシュタット連合軍は完全に崩壊した。守るべき軍が投降した城下町に帝国再建委員会の軍が一挙に突入し、装備を供与された現地軍が蹂躙される中、リップシュタット公配下のアガサ騎士団や現地の騎士団は抵抗を止めず、蛮勇にも刀剣類や騎兵を持って迎え撃ってくる。

 

『アルゴン王の為にッ!』

 

『アガサ騎士団万歳! アルゴン王万歳!!』

 

「こんな状況でも突っ込んで来るとは、敬意に値する。皆殺しにしろ! 撃ちまくれ!!」

 

 この蛮勇の如き突撃に、城下町に突入したシェイファー・ハウンド戦闘団と第71歩兵師団は銃弾で返答する。ライフルや機関銃のみならず、大口径の対物ライフル、戦車砲、ロケット弾、ミサイルが発射され、アガサ騎士団の騎士等は吹き飛ばされるか肉片と化す。

 

「アガサ騎士団の為! あぁぁぁッ!!」

 

「なんで抵抗してくるの…?」

 

 あれほどの火力を撃ち込まれてもまだ突っ込んでくる騎士等に、狙撃班のチェンバーレインは困惑しながらも狙撃し、確実に頭部を撃ち抜いて排除していく。一人二人と殺していけば、突っ込んでくる騎士と騎兵は全滅した。

 もうリップシュタット連合軍に帝国再建委員会に対抗できる戦力は残っていない。ナチス軍は負けると判断し、早々と撤退し始めていた。残されたベルンブルク軍と現地軍は自分の命を守るために抵抗し続けたが、勢いを増す敵軍を食い止められず、虐殺されるばかりだ。

 

「だ、駄目だ…! 私はもうお終いだ…!!」

 

 その様子を牙城より見ていたリップシュタットは、敗北を認めて両膝を床につける。

 

「閣下、連合軍は完全に崩壊です! 抵抗すらせず、次々と敵に投降していきます!」

 

「ちっ、劣等人種(ウンターメッシュ)共め! 時間稼ぎも出来んのか!?」

 

 撤収中にリップシュタット連合軍の崩壊を知らされたフライジンガーは苛立ち、帝国再建委員会の注意がこちらに標的が向くことを知る。

 

「あの似非吸血鬼、エーレンブルグ中佐はどうした!? テロ集団如きなぜ殲滅できていないのだ!?」

 

「そ、それが、敵航空魔導猟兵と交戦中で…!」

 

「似非吸血鬼め…! もういい! 奴ごと吹き飛ばしてしまえ!!」

 

 ヴィルヘルム・エーレンブルグことベイはどうしたと問えば、部下は額に汗を浸らせながらターニャと交戦中であると返す。これにフライジンガーは更に苛立ち、ベイごと大量破壊兵器で吹き飛ばしてしまえと告げる。

 

「ですが、聖槍十三騎士団のハイドリヒ閣下に何と言えば…!?」

 

「馬鹿者! あんな野獣の許可など必要ない! 貴様は劣等人種共と心中したいのか!?」

 

「りょ、了解いたしました! 直ちに発射体制を行わせます!!」

 

 ベイの指揮系統の管轄が違うので、問題になると言う部下に対し、フライジンガーは圧で命令を実行させた。




ゲッター線を浴びながら執筆した。

次はターニャVSベイ、みんなでナチス軍の大量破壊兵器を破壊します。
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