艦これの進め方   作:sognathus

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イベントお疲れさまでした
クソだるかった
特に順も出来ていないのに達成困難なにn


55:もしかしたら4

「イベントお疲れ様ぁ!」

 

大きな声の合図に艦娘たちが祝杯をあげた。

皆それぞれのテーブルで思い思いに仲間とグラスやジョッキを当てて乾杯し、イベントや雑談などに興じ始めた。

この時の宴会は、前回のイベントでついに最後まで迎えることが出来ずに終わってしまった新しい海防艦を迎えることができた上に、ドロップ艦を含め今回のイベントで新規実装された艦も無事全て迎えることが出来たこともあって、その達成感からことさら盛り上がっていた。

 

 

「っはぁ、やったなぁおい! 最後の最後に捜していたのが結局前見つからなかった海防だったというのが、ことさらこの酒を美味しくしている気がするぞ」

 

「武蔵ぃ、気持ちは解りますケド、最初からあまり飛ばしちゃダメヨ? ただでさえアナタ、酔ってなくても普段から力加減気をつけなきゃいけないんダカラ」

 

「んああ? 分かってるって。私が加減を忘れてしまうのは戦艦や空母相手のときだけだ」

 

「……いや、正直戦艦(私達)相手でも加減して欲しい時はあるのだけどな……」

 

大型艦の仲間には遠慮しないという言葉に、お猪口を口元に運びながら渋面で自分達にも配慮しろという長門。

彼女も強力な改ニだが、それでも武蔵が時折見せる膂力には思わず閉口する時がままあった。

それをスキンシップとは言え、遠慮のない力で背中を叩かれた日には、衝撃で軋む身体に対して平静を装う事に苦労したものだった。

 

と、そんな風に形はどうあれ皆が楽しく過ごしている最中、遅れて酒場の扉を開く新たな仲間が現れた。

その時の室内は既にそれなりに盛り上がり、賑わう音も相応だったため、その事に気付かなかったり特に気にして顔を向けるものがいなくてもおかしくはなかったのだが、ことその1団にとある人物も居たこともあって、この時はそうはならなかった。

一瞬、ほんの僅かな一時であったが彼女が姿を表した時、室内の賑やかさは一度鳴りを潜め静まり返った。

皆誰もが彼女が纏う雰囲気に無意識に注意を引かれ、それを終えた者からまるで波が引くようにまた話し始め、直ぐに元の賑やかな祝の場へと戻っていった。

 

彼女達は武蔵達がいる席を発見すると、用意してあったと思われる空けられていた椅子に座った。

武蔵はそれを待っていたかのようににこやかに話しかけた。

 

「ははは、相変わらずお前が姿を見せた時の皆の反応は面白いな」

 

「私としてはもういい加減にして欲しいと思っているのだけどね」

 

「まぁ気持ちは解るわ。解るけど加賀、貴女の雰囲気がそうさせているのだから仕方ないのよ? ぷっ、くく……」

 

武蔵の言葉に早速不機嫌んそうな顔で勧められた酒に口を付けてそんな愚痴を零すのは加賀だった。

そんな彼女を一緒に来たビスマルクがこれまた武蔵に続いて愉快そうな顔で弄る。

 

「加賀ちゃんビスマルクさんいらっしゃい。何にします?」

 

「私は今日はギネスじゃないビールが飲みたいわ。黄色いのね!」

 

「加賀ちゃんは?」

 

「私もビールで」

 

「はーい」

 

手際よく鳳翔が注文をとって奥へと姿を消すと、再び古強者達による仲間弄りが始まった。

 

「加賀ちゃん、ネ。鳳翔は優しいネ」

 

「うむ、敢えて砕けた呼び方をすることでお前のツンとした雰囲気を和まそうとしているな」

 

「武蔵、私は別にツンとなんかしていないわ。ただ……ただ、そう……ちょっと目つきが悪いだけよ……」

 

「ああ、鋭い目をした時の加賀は私も思わず何もしていないのにビクリとなってしまうからな。確かに加賀、お前の目は迫力があるよ」

 

「……」

 

と、フォローしてくれるかと思いきや、無慈悲に加賀の無自覚な眼光の鋭さを肯定したのは長門。

頼りになる仲間からの援護を期待していた加賀は、直面した現実に思わずショックから目尻に涙を滲ませて、武蔵から酒を徳利ごと奪い取るとそれを一気飲みした。

目の前の酒が奪われた武蔵がそれを取り返そうと抗議しかけるも、既にその時には加賀は徳利を空けてしまっていた。

 

「ぬぐぐ……」

 

「ふふ、ゴ・チ・ソ・ウ・サ・マ」

 

「まーまー、お酒はまた頼めばいいじゃナイ? 武蔵、長門ももう余計なこともうしないでヨ?」

 

「うむ、私の酒まで獲られたら敵わんか……ん?」

 

武蔵の悲劇を見て、自分の酒はしっかり守っていたつもりだったが、視線を落とすと長門の手からカクテルグラスが消えていた。

 

「いつから警戒対象が加賀だけだと思っていたのかしら?」

 

「くっ、ビスマルク……!」

 

その声に反応して長門が正面を向くと、ちょうど向かい側に座っていたビスマルクが彼女のカクテルを飲み干したところだった。

ご丁寧にも添えられていたチェリーまでしっかり食べ、挙げ句には口の中で結んだと思しき(へた)をプッと見事な狙いで長門の前に飛ばしてきた。

蔕は器用に蝶結びになっており、酒を獲られてこの追撃がされるまで僅か5秒という早業であった。

 

「「ぐぎぎ……」」

 

悔しさに歯ぎしりをする悪童二人。

それを嗜めるように鳳翔がツマミと注文された酒を持って現れた。

 

「はいはい、もうそれくらいにして下さいね。はいご注文の品ですよ―」

 

「ありがとうございます」

 

「ダンケー鳳翔!」

 

「nn? 鳳翔、ワタシカクテルは頼んでないヨ?」

 

金剛は自分の前に出された酒に誤オーダーかと首を傾げる。

しかしそれは、金剛がしっかり2人を窘めたことに対する鳳翔からのご褒美であった。

鳳翔はその事を金剛に説明すると「流石四姉妹の長女。立派なお姉ちゃんですね」と、頭を撫でると再び姿を消した。

 

「ムフフ―」

 

思わぬ幸運に機嫌良く勝ち誇った顔をする金剛、そんな彼女にすっかりマウントを取られて、不利な形勢に渋い顔をする武蔵と長門。

更にそんな2人を加賀とビスマルクは面白そうにニマニマとした顔で眺めるのであった。




異世界で主人公の提督と足柄を会わせた話を作りたいと思うけど……
まぁ整理前提で閑話として先に出しても良いのですけどね
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