「ん?まどか、どうしたの?」
いつものように、まどかにつきまとっていたさやかは、まどかの反応に気付き声を掛ける。
「……ん、すとらっしゅ」
「ん?」
ぶつぶつつぶやくまどかに、さやかは首を傾げた。
「あばんすとらっしゅー!」
「!」
「ドラクエとダイの大冒険がコラボなんだよ?ダンジョーさんをさしおいて!」
「ええっ!」
ぼうとするさやかの前で、まどかは絶叫した!
「!!!」
あまりのわけわからなさに、さやかの目はまんまる。
「だから!スクエニはヨシヒコさんを公認してるんだよ?コラボしなくちゃおかしくない?ううん、絶対おかしいよ!」
めずらしく荒ぶるまどかに、さやかは目を見開く。
「やっぱりお呼ばれされるのは嬉しいし、お呼ばれするのも嬉しいじゃない?」
「や、まぁそうだけどねぇ」
涙目にぐぬぬと唇を噛むまどかの頭を、さやかは撫でた。
「そこはほら、大人の事情だから私らにはねー」
正直、どうでもいいさやかは気楽だ。
「むむむ」
それでも不満そうなまどかは、小さく唸る。
「大体、あんたはいろんな可能性の未来も視えるんでしょ?」
「えっ!」
さやかの指摘にまどかは目を見開く。
「え、うーん……」
まどかは眉をよせ、視線を下げる。なにかあるのだろうか?さやかは首を傾げた。
「ダンジョーストラッシュはないみたい……」
「あんた、どんだけダンジョーさん好きなのよ……」
「え?私もすとらっしゅ?」
「いや、あんたはせんでよい」
「あっ!ティロ・フィナーレだよ!やっぱり、技名は必要なんだよ!」
「え?うーん」
「ダンジョーさんに教えなきゃ!ダンジョーフィナーレ?」
「おちつけ!」
わたわたするまどかを、さやかは一喝した!
「とにかくさ。そのヨシヒコとやらより、こっちの心配じゃないの?いろいろ繋がることができれば、それともいつか繋がれるかもじゃない?」
「う、うん?やっぱり、さやかちゃんはすごいね」
まどかはにっこりと微笑んでさやかに抱き着く。
「うーん。そうなるとやっぱり、あそこしかないんだろうけど……」
瞳を虹色に輝かせ観測するまどかは、フードを被る魔法少女を見つめる。
*****
「よしひこ?」
「?」
いろはのつぶやきに、やちよは首を傾げる。
「どうしたの?なにか憶いだした?」
「……」
いろはは眉をよせる。紫のターバンを巻いた男のイメージが浮かんだ。誰だろう?全然わからない。
「いろは、いろは!」
やちよの声かけに、いろはは目を見開く。
「大丈夫?」
「ええ、へいきです……」
心配そうなやちよに、いろはは笑顔を向けた。
*****
「んっふ!」
その世界には、まどか先輩として少し干渉できるようだ。
もっと盛り上げなきゃね!まどかはにんまりと微笑んだ。