円環物語   作:ぶんた

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その12。上

「ん?まどか、どうしたの?」

 

 いつものように、まどかにつきまとっていたさやかは、まどかの反応に気付き声を掛ける。

 

「……ん、すとらっしゅ」

「ん?」

 

 ぶつぶつつぶやくまどかに、さやかは首を傾げた。

 

「あばんすとらっしゅー!」

「!」

「ドラクエとダイの大冒険がコラボなんだよ?ダンジョーさんをさしおいて!」

「ええっ!」

 

 ぼうとするさやかの前で、まどかは絶叫した!

 

「!!!」

 

 あまりのわけわからなさに、さやかの目はまんまる。

 

「だから!スクエニはヨシヒコさんを公認してるんだよ?コラボしなくちゃおかしくない?ううん、絶対おかしいよ!」

 

 めずらしく荒ぶるまどかに、さやかは目を見開く。

 

「やっぱりお呼ばれされるのは嬉しいし、お呼ばれするのも嬉しいじゃない?」

「や、まぁそうだけどねぇ」

 

 涙目にぐぬぬと唇を噛むまどかの頭を、さやかは撫でた。

 

「そこはほら、大人の事情だから私らにはねー」

 

 正直、どうでもいいさやかは気楽だ。

 

「むむむ」

 

 それでも不満そうなまどかは、小さく唸る。

 

「大体、あんたはいろんな可能性の未来も視えるんでしょ?」

「えっ!」

 

 さやかの指摘にまどかは目を見開く。

 

「え、うーん……」

 

 まどかは眉をよせ、視線を下げる。なにかあるのだろうか?さやかは首を傾げた。

 

「ダンジョーストラッシュはないみたい……」

「あんた、どんだけダンジョーさん好きなのよ……」

「え?私もすとらっしゅ?」

「いや、あんたはせんでよい」

「あっ!ティロ・フィナーレだよ!やっぱり、技名は必要なんだよ!」

「え?うーん」

「ダンジョーさんに教えなきゃ!ダンジョーフィナーレ?」

「おちつけ!」

 

 わたわたするまどかを、さやかは一喝した!

 

「とにかくさ。そのヨシヒコとやらより、こっちの心配じゃないの?いろいろ繋がることができれば、それともいつか繋がれるかもじゃない?」

「う、うん?やっぱり、さやかちゃんはすごいね」

 

 まどかはにっこりと微笑んでさやかに抱き着く。

 

「うーん。そうなるとやっぱり、あそこしかないんだろうけど……」

 

 瞳を虹色に輝かせ観測するまどかは、フードを被る魔法少女を見つめる。

 

 

 

*****

 

 

 

「よしひこ?」

「?」

 

 いろはのつぶやきに、やちよは首を傾げる。

 

「どうしたの?なにか憶いだした?」

「……」

 

 いろはは眉をよせる。紫のターバンを巻いた男のイメージが浮かんだ。誰だろう?全然わからない。

 

「いろは、いろは!」

 

 やちよの声かけに、いろはは目を見開く。

 

「大丈夫?」

「ええ、へいきです……」

 

 心配そうなやちよに、いろはは笑顔を向けた。

 

 

 

*****

 

 

 

「んっふ!」

 

 その世界には、まどか先輩として少し干渉できるようだ。

 もっと盛り上げなきゃね!まどかはにんまりと微笑んだ。 

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