円環物語   作:ぶんた

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その7

 人間には知覚することのできない、はるか高次元。

 そしてそこに存在する高次元体。それらは人から「神」や「悪魔」と呼ばれ、恐れられる存在。そうした存在は悠久の時間、人間を見守っており。

 つまり、暇だった……。故に定期的に神々の会合が行われた。日本でいわれる神無月はそれにあたる。

 

 

*****

 

 

「ほぇー」

 

 様々な世界の神々が集うその場所で、まどかはただただ驚いていた。

 自分が神様だとは思っていないけれど、法則を担う存在としてそういう扱いになるらしい。そうなると娯楽を求める先輩神々によって強制参加となる。神々の世界ではいまだパワハラが横行していて、いつのまにやらこの場に呼ばれることとなった。高次元存在ランクとしては、まどかは中の下。絶対的ではあるが、支配する存在が少ないということらしい。

 

「あっ!」

 

 まどかは見たことのある顔に反応する!

 

「あ、あのっ!私、まどかです!」

「ん?んー、どこのマドカさん?」

 

 ブツブツ頭に、でかい顔。袈裟を着たおっさんは、まどかの呼びかけに眉をよせた。

 

「おーい!仏!」

 

 そんな仏に小柄に巨乳、長いツインテールの女神が近寄ってきた。

 

「お!キミは……」

「あ。私、まどかっていいます。よろしくおねがいします!」

「ボクはヘスティア!よろしくね!マドカ!」

 

 ヘスティアはにっこりと笑い、まどかと握手した。

 

 

*****

 

 

 初参加のまどかにとっては刺激的なものであったが、他の神々にとってはありきたりのものらしく、場はいまいち盛り上がらない。

 とはいえ。それぞれが神と認識される存在。ゆずれない部分での言い争いが始まるのが常だった。

 

「おまえがオーディンだと?」

「ああそうだ。貴様はすっこんでおれ!」

 

 眼帯の男児と、修道女姿の幼女が対峙する。

 

「あのギャグばかりの展開はどうかと思うよ?」

「はっ!あの説明不足の急展開こそどうかと思うわ!」

 

 二柱の争いはヒートアップしていき、関わり合いたくない周りは早々に距離をとる。

 

「やれやれ。さすが大神オーディン。自分同士で喧嘩とは忙しいね」

 

 ヘスティアは肩をすくめた。

 

「…………」

「おいおいマドカ。こんなんで驚いてちゃあ、身がもたないぜ?ボクみたいに皆、新顔に興味深々なんだぜ?」

「えっ!」

 

 にやりと笑うヘスティアとまどかは、いつの間にか多くの神々に囲まれていた!

 

 

*****

 

 

「ほ、ほむらちゃんはすごいんです!」

「ホムラチャン?なにそれ?プー!クスクス!」

 

 そうして様々な神々と交流を深めている時。なぜだかまどかは言い争いになっていた。基本的に大人しいまどかだが、ゆずれない事もある!力説するまどかの前。長い青い髪の女神は、これ見よがしにまどかを見下した。

 

「あんた宗教ってもんでもないんでしょ?お話にならないわよ!私の信者は世界を席巻してるのよ!」

「わたしの世界にアクシズ教徒とか、いないです!」

「は?なにいってんの?それとそれ。そうだから」

「えええっ!」

 

 やたら勧誘激しいソレって、そうだったの?青い女神の指摘にまどかは目を見開く。

 

「おい。そのくらいにしてやってくれよ」

「ヘスティア!いくらでかいからって偉そうにするもんじゃないわ!」

 

 青い女神はヘスティアを睨む。

 

「あーまてまて。喧嘩か?折角ならボクも混ぜてくれよ」

「!」

 

 ヒートアップする場に長い耳の猫ような顔の神が近寄る。

 

「駄目ですよ。神々同士の争いはご法度です」

「チッ!」

 

 杖を持つ、背の高い僧衣の付き人が、神に釘を刺す。

 

「汝、隣人を愛せよ、だね。こういう場合はわかるだろ?アレさ」

 

 頭に茨を巻いた髭面の神が場を仕切った。神同士の争いは、眷属での代理戦争で決着をつける事となるのだ。周りの神々は盛り上がる!

 

「で?マドカの眷属代表は、そのホムラチャンかい?」

「あ、あうあうあー……」

 

 ごめん、ほむらちゃん。なんかたいへんなことになっちゃったかも……。

 まどかは目と口をを見開いて固まっていた。  




「カズマさん!カズマさーん!」
「馬鹿か?一銭にもならんそんなこと、やるわけなかろうが」

 泣きつかれようが、カズマが動くわけもなく。


 祝!まどか、ゴッドファイト初勝利!(不戦勝)
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