世界最古の都市といわれるとある本に名前が出る証拠なき都市。
その名は日本でしか確認できず、また古事記にものっていない。
どこかの誰かがかいた妄想の範囲なのかそれとも・・・
民明書房発刊『世界の不思議大全集』より
彼の話をしよう。
彼の話はまず、現人類が生まれるもっと前、そう旧人類とも言うべき存在が地球にまだいた時から始まる。
その頃彼の名前は衛宮という一族の一員であり、生涯都市にいる神の護り人の一人となる運命が課せられたんだ。
そんな彼は、そんな運命など気にせず、軍人として暮らしていた。
彼の話が進んでいったのは、彼女にあった時。
彼の
彼は、軍の命令として、彼女に会いに行った。彼女をスカウトせよということなので、彼は、都市の端にある彼女の家へ行った。
彼は、扉を叩いたあと(扉にはお断りの文字がある)
『八意XXは、いるか。』
彼女は、扉が叩かれたことに気づいたのであろう。
『はい、何かようでしょうか。』
彼は続ける
『軍の者だ。少し話がしたい。』
彼女は、少し怒ったようで
『またですが、ですから私はいかないと。』
彼はこれは困ると思ったようで急に扉を開けて
『そ、それは困ります。』
と、彼の素が、出てしまった。
ここで、彼と彼女は、はじめてあった
ここで会わなければ、彼女も彼も素晴らしい人生を遅れただろうに。
すべてはここから
彼と彼女は、一目をみて思った。
この感情は、なんだろうと。
彼の方が我を戻すのが速かったのだろう。
『すみません、扉を開けてしまって。』
彼女は、
『いえ、大丈夫です。』
『少し、話をさせてもらっても大丈夫ですか。』
『はい。』
そこから、二人は家の中で時を過ごした。
二人は性格も人格も違う。
彼女は天才だが、彼は秀才。
彼女は、端にすむ薬屋で、彼は、中央にすむ軍人。
それでも彼らは話し合った。
仕事とは関係なく、ただ二人のなかが深まっていく話のみを。
そういう日が何日間か進み、彼のスカウトは成功した。
彼女が死んだ今では検討もつかないが、これが私の初恋だったのかもしれない。
そして、彼女は、国の中心へと進んでいく。
彼は軍の自分としては正しかったとは思うが、個人としての自分としては正しかったのか、未だにわからない。
なぜなら、彼は軍の主要人の一人ではあるが、単なるコマの一人だから。最後には使い捨てにされるのだから。
そして、彼女と彼は、忙しい合間をぬい、ただ、
軍人としての彼は、月の都市の周辺について。
彼女は、新たな薬について。
そんな他愛もない日を何年も続けた。
そして、第一の破局が始まる。
次回『都市の滅亡』