IS<インフィニット・ストラトス> 願いの果てに真理在れ   作:月光花

11 / 33
銀閣様、竜羽様、神薙之尊様から感想をいただきました。ありがとうございます。

かなり間が空いてしまいました。

では、どうぞ。


第9話 似た者同士

  Side アドルフ

 

 一人でバスケをやってストレスを発散し、秋月華蓮という少女と知り合った次の日。

 

いつも通りの生活リズムを辿って教室に辿り着くと、ふと小さな違和感を覚えた。何というか、教室にいる女子生徒達が普段よりも騒いでいる。

 

「あら……おはようございます、アドルフさん」

 

席に座ると、先に教室に来ていた四十院さんが柔らかい笑みを浮かべて挨拶をしてきた。

 

席が隣ということもあって、この学園では更識の次に話す機会が多い。品行方正と言える性格もあって、オレにとっても話しやすい。

 

「ああ、おはよう……みんなが騒いでいるが、何かあったのか?」

 

「何でも、1年2組の方に転校生が来るそうです」

 

「転校生? この時期にか?」

 

まだ新入生の入学式を終えてから2ヶ月も経っていないというのに、転校生がやって来るなど異常である。

 

ましてや此処はIS学園。

 

オレや織斑のような特例でなければ、かなり厳しい試験を受けなければいけないのだ。普通に考えたら入試を受ける学校を間違えたとしか思えない。

 

「恐らく、国からの推薦があったのでしょう。十中八九、何処かの代表候補生かと」

 

「代表候補生、か……」

 

その単語を口にした瞬間、自然と顔が苦い表情を作ってしまう。つい最近になって、あまり耳に入れたくない単語のランキングを急上昇しているのだ。

 

国外の学校に転校する際に国からの推薦が出るほどなら、間違いなく輝装を習得する段階にまで到達した実力者だ。

 

何処かの金髪お嬢様のように強いのは間違いないだろうが、願わくば性格が面倒な方向に尖っていないことを祈ろう。

 

自惚れるわけでもないが、オレと織斑は様々な意味で世界中から注目を浴びている。もしその代表候補生がオルコットと似たような性格であれば、確実にオレ達に絡んでくる。

 

「ですが、そうなるとクラス対抗戦は厳しい戦いになりますね」

 

「戦うのは織斑だがな……」

 

クラス代表 対抗戦(リーグマッチ)

 

先日このクラスで決めたような代表同士で行われるリーグマッチである。なんでも、IS学習を本格的に始める前の、スタート時点での実力指標を作るためらしい。

 

同時に、クラス同士の交流と団結も兼ねているそうだ。やる気を出させる為なのか、優勝賞品には学食デザートの半年フリーパスがある。

 

実力目標を作る行事なのに、何故賞品があるんだ?

 

「その情報古いよ」

 

そんなことを考えていると、入口の方から少し高い声量の声が聞こえてきた。

 

「2組も専用機持ちが代表になったの……だから、簡単には優勝できないよ」

 

そこには、腕を組み、片膝を立てて壁に寄りかかっている少女がいた。身長は平均よりも低く、明るい色の髪を金色の髪留めでツインテールにしている。

 

「お前、鈴か……? もしかして、転校してきた代表候補生って………」

 

突然の来訪者に声を返したのは、席に座って話していた織斑。見たところ、知り合いのようだ。

 

「そう。中国代表候補生、(ファン) 鈴音(リンイン)。今日は宣戦布告に来たってわけよ」

 

そう言って小さい笑みを漏らし、その少女は左右のツインテールを軽く揺らした。

 

その態度と様子を見ただけで、何故かオレの祈りが否定されたような気がした。

 

 

バシンッ!!

 

 

顔を手で覆って溜め息を吐くと、このクラスだけで聞ける独特の打撃音が聞こえた。

 

見てみると、宣戦布告に来たらしい少女の後頭部に強烈な破壊力と硬度を秘めた出席簿が振り下ろされていた。

 

言わずもがな、織斑先生のものである。その背後には山田先生が控えている。

 

「もうSHRの時間だ。さっさと教室に戻れ」

 

「ち、千冬さん………」

 

「織斑先生だ。そしてさっさと戻れ、邪魔だ」

 

「す、すいませんでした………」

 

織斑先生への怯えを丸出しにしてドアから離れる少女。理由は知らんが、プライベートな付き合いで苦手意識があるようだ。

 

自己紹介の際に黄色い悲鳴を上げたクラスメートに比べて随分珍しい部類だ。

 

「あとでまた来からね! 逃げないでよ、一夏! 逃げたらぶっ飛ばすわよ!?」

 

「さっさと戻れ。もう一発くらいたいか?」

 

「け、結構です! 失礼します!」

 

背筋を延ばして返答し、2組へ向かって全速力で駆け抜けた。見事なフォームだが、廊下を走るのは良くないと思うぞ。

 

宣戦布告と言ったが、結局最後までグダグダの流れだったな。

 

「……一夏、今のは誰だ? 知り合いか? 何故あれほど親しそうなのだ?」

 

「い、一夏さん!? あの人とは一体どういう関係で………」

 

篠ノ之とオルコットの質問をトリガーに、周りの女子が織斑の近くに集まって質問の集中砲火が始まった。

 

だが、この流れは………。

 

「席に座らんか、馬鹿どもが」

 

先程の少女と同様に、織斑先生の出席簿がマシンガンの如く火を噴くこととなった。

 

クラスの殆どの女子が後頭部をさすって席に戻る中、小さな指がオレの肩を横からツンツンと叩いた。

 

視線を向けると、そこには苦笑を浮かべる四十院さんの顔があった。

 

「また、増えたのでしょうか……」

 

「……知らん」

 

何が、増えたかは互いに確認せず、オレは痛む頭を抑えながら話を打ち切った。

 

「では、SHRを始めます。最初の連絡事項は………」

 

そして、山田先生の声よりいつも通りの授業が始まった。

 

 

 

 

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

 

 

 

 

「ッ……!」

 

空中に表示された標的をターゲットサイトに捉え、右手に持ったガルムのトリガーを引く。

 

右腕越しに軽い反動を感じ、すぐさま銃身を横にスライドさせて発砲。あらゆる方向と角度に出現する標的をハイパーセンサーで視ながら、照準を定める。

 

「はい、そこまで!……前よりも射撃が上手くなりましたね、アドルフ君」

 

「ありがとうございます。この前の試合で、実戦射撃の感覚は大体掴めたようです……」

 

空になったマガジンを軽く放って量子変換で収納し、山田先生に軽く会釈する。

 

オルコットとの試合が終わってからも、山田先生は放課後にこうして何度か訓練を付けてくれている。頼る当てが少ないオレにはとても有難いことだ。

 

基本的な流れとしては、山田先生が手本となる動きや射撃を一度やって見せて、それを参考にしてオレがやってみるという形だ。

 

一先ずはオルコットとの試合でダメだった点を埋める為の 空中機動(マニューバー)を教えてもらい、次に射撃を教えてもらっている。

 

「山田先生……先生は、あちらの方に関してのアドバイスは……」

 

そう言ってオレが視線を向けた先には、1機の打鉄が佇んでいる。

 

乗っているのは、少々はねがある青髪を風に揺らしながら目を閉じ、精神を集中させている更識だ。乗っている打鉄は、彼女が所有する専用機である。

 

形になぞると、輝装の発現と共にあの打鉄が姿を変え、更識だけのワンオフの機体が完成する。

 

廊下で偶然すれ違った際に訓練に誘い、内容を訊いてみたのだが、やはり更識が苦戦している問題は輝装の修得だった。

 

これに関してはオレに言えることは何も無いので、ああやって更識の好きにさせている。

 

「……残念ですが、私からは何も。輝装の修得方法に明確な形はありませんから。ある出来事が切っ掛けになったり、長年の努力の果てに修得する人もいます。そして……」

 

「……一生掛かっても到達出来ない者もいる、というわけですか」

 

輝装の修得に必要なのは、嘘偽り無き確かな“決意”。

 

『こうありたい、こうなりたい』という気持ちを言葉にして曝け出すというのは、簡単に聞こえるかもしれないが、実際は困難を極めるものだ。

 

人間の深層心理……他者の意思が一切干渉出来ない無意識の領域に根付いた願望や渇望を意識して理解するなど、並大抵のことではない。

 

スポーツ界などで耳にする「心・技・体」の中の1つ……体を鍛えるだけでも、技を磨くだけでもない。心……『精神』の強さが必要なのだ。

 

「ふぅ……」

 

その背中を見ていると、瞳を開いた更識が疲れたような溜め息を吐いた。

 

そのまま視線を俯かせ、更識はゆっくりとオレと山田先生の元へ近付いてきた。

 

もう何日も同じことを続けているのだろう。その度に思うようにいかず、落ち込んでしまうのも無理はない。

 

「今日はもうやめておくか?」

 

尋ねると、更識は無言でコクリと頷いた。

 

続いて山田先生の方に視線を向けると、笑顔を浮かべて頷いてくれた。

 

そのまま身を翻して飛翔し、オレと更識と山田先生3人は静かにピットの中へと戻った。

 

 

 

 

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

 

 

 

 

 リヴァイブを格納庫に収納し、制服に着替えたオレはロッカールームの入り口から少し離れた所で更識と山田先生を待っていた。

 

別に2人が遅いわけではない。オレの着替えの速度が速いだけだ。

 

「……ん? これは……」

 

腕を組んで壁に背中を預けていると、妙な気配を感じた。しかもこれは、前にも感じたことがあるものだ。

 

だが、何というか……

 

(前と少し違うか……?)

 

何がどう違うのかと訊かれれば答え辛いが、何となくそんな気がした。

 

気が付けば足が動き出し、オレは何時ぞやの時と同じシャッター式の扉の前にいた。試しに開けてみようとするが、モニターには前回と同じく『LOCK』と表示されている。

 

しかし、以前に感じた頭痛と吐き気は無く、立っていることに問題は無かった。

 

「どうかしましたか? クロスフォード君」

 

「いえ、理由は分からないんですが……この扉が非常に気になって……」

 

後ろからやって来た山田先生と更識に答えると、山田先生はモニターの近くにある端末に触れて、指紋認証に続いてパスワードを打ち込む。

 

教師である山田先生の場合、学園のセキリティーには相応の権限があるんどあろう。

 

すると、モニターの表示が『LOCK』から『OPEN』と変わり、シャッター式の扉が上へと持ち上がり、数秒で開いた。

 

「あの……開けてよろしいんですか?」

 

「私の権限で開くセキリティーなら多分大丈夫ですよ。それに、私も何が保管されているのか気になりますから」

 

開いた扉の先は真っ暗で先に部屋の中に入った更識はオロオロとした足取りで進んでいく。

 

だが、その足元に太いケーブルのようなものが見えた瞬間、肩を軽く掴んで転ばないようにその場で止める。

 

「そのままだと転ぶぞ。少し待ってろ」

 

そう言って壁際に歩き出し、照明の電源があるであろう場所を手探りで調べ、レバーのような上下に動くスイッチを見つけた。

 

最先端技術を使ってるIS学園にしては珍しいな、と思いつつも腕に力を込めてレバーを持ち上げ、スイッチを入れる。

 

すると、天井付近に設置された複数のライトが光を放ち、室内全体を明るく照らした。

 

予想外の強い光に一瞬目を閉じそうになるが、すぐに視界が慣れて室内を見渡す。

 

すると、やはり室内の床には無数の太いケーブルが伸びていた。明かりを点けずに進んでいたら一体何度転ぶ羽目になったろうか。

 

床に走るケーブルを目で辿っていくと、その場にいた全員の目が驚きで見開かれた。

 

床に両足の膝を付けて静かに座し、折り畳んだように内側へ縮められた装甲は天井から射すライトの光を反射しつつも確かな色を放つ銀色。

 

人間一人の四肢だけでなく、全身をスッポリ覆うようなデザインをしたそれは……

 

「これ、IS……?」

 

「そのようですね。でも、どうしてこんな所に……」

 

更識の言葉に山田先生が頷き、部屋の中に設置された内線装置を見付けて走り出した。

 

対してオレと更識は座したISに近付き、その全身を詳しく見た。

 

「デザインから見て、間違いなく量産機ではないな。 全身装甲(フルスキン)ではないみたいだが、これだけ装甲が多いのはが珍しいな」

 

ISは搭乗者の全身をスキンバリアで覆っているので、生身や素肌の部分を晒しても大して問題にはならない。

 

現在稼働している全てのISの中でも、このタイプは極めて数が少ないはずだ。

 

「うん……しかも、このウイングバインダーの形をした 非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)、少しだけ写真で見たテンペスタの面影が、ある……」

 

テンペスタ。

 

確かイタリア製の第二世代機の名前だったか。詳細スペックは知らないが、後継機のテンペスタⅡ型は第三世代と比較してもトップクラスの高機動の誇るらしい。

 

機体が座したままなので何とも言えないが、見た感じの外見は、鋭利な形をした装甲で作った機動性と防御力を両立したアーマーだろうか。

 

パワードスーツというよりは、アニメのロボットのように思える。

 

「でも、誰かの専用機なら、こんな場所に置いておくはずないし……どの国にも、ISを遊ばせておく余裕なんて、ない……」

 

「遊ばせているわけではない。此処に保管しておけば波風が最も少ないのだ」

 

更識に続いて入り口から聞こえてきた声に振り向くと、そこにいたのは織斑先生だった。

 

恐らく、山田先生が先程の内線装置を使って呼んだのだろう。

 

織斑先生はゆっくりと歩いてISの前で立ち止まり、小さく息を吐いた。

 

「偶然とはいえ、まさかコイツを見つけるとはな……この部屋に来る時、何か奇妙な感覚は無かったか?」

 

「……いえ、特には」

 

奇妙な感覚、と言われて一瞬言葉に詰まったが、即座に返答した。

 

織斑先生はそうか、とだけ言って、視線を再びISへと向けた。

 

「…………二度目で……の……が薄れたか……」

 

その時、織斑先生が何かを呟いように見えたが、唇の動きを読んでも何を言っているかはよく分からなかった。

 

(マンド……レイク……? くそ、読み取れん)

 

「それで、織斑先生……このISは一体……」

 

「……まあ、話しても問題は無いか。クロスフォード、イグニッション・プランは知っているか?」

 

「欧州連合の統合防衛計画ですね。各国から提出されたトライアルの中から次期主力機体と規格の選定を行うという」

 

「そうだ。その第3次のイグニッション・プランが開始される直前に、国連やIS委員会も加えてある計画が実施された」

 

欧州連合だけでなく国連やIS委員会も加わるとなると、その規模は世界中で名の知られた国々のほぼ全てに広がる。

 

それだけの数の加盟国が存在した計画なら、ニュースにでも取り上げられそうなものだが、そんな情報を耳にしたことはない。

 

「計画内容は、それぞれの加盟国が現時点で開発・実用に成功したISの技術を様々な形で導入し、それらを統合した最高スペックのISを作る、というものだった。第3次イグニッション・プランの明確な比較目標を作るという目的もあったそうだが」

 

「じゃあ、このISが……?」

 

「そうだ。機体名『ラピエサージュ』。その計画において開発されたISだ。面影はそれほど残っていないが、機体の各所には各国からもたらされた様々な特性や技術が導入されている」

 

ラピエサージュ。継ぎ接ぎを意味するその言葉は、各国の技術を結集させたこの機体にある意味マッチしているのだろう。

 

そして、 非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)がテンペスタのソレと似ているのはそういうわけか。

 

しかし、各国の技術を統合した新型のIS開発とは、思い切ったことをしたものだ。口にするのは簡単でも、こうして形にするにはかなり骨が折れたはずだ。

 

「世代に当て嵌めるなら2.5世代型という所だな。だが、あるアクシデントを切っ掛けに計画は頓挫した……更識、そのISに触れてみろ」

 

「は、はい……」

 

織斑先生に言われ、更識がISに触れる。

 

通常ならその場でISがほんの僅かに発光して接触した人間にある程度の機体状況と情報を開示するのだが……

 

「反応、しない……?」

 

「そうだ。ある日突然、このISは外部からのアクセスを完全に拒絶するようになった。コアネットワークからも独立に近い状態になっている。別のコアを使う余裕はどの国にも無かった為、開発は強制的に中止、というわけだ」

 

「事実上の引きこもりというわけですか。しかし、何でそんなことに……?」

 

「ISコアの構造がブラックボックスなので詳しい原因は不明だ……だが、ある科学者の見解では、初期化や改修を重ね過ぎたせいでコアが拗ねたのではないか、という話だ」

 

ISコアには、その内部に自己の知性と人格を宿している。

 

もしその人格を人間に照らし合わせてみれば、このISのコアは他人の都合で何度も何度も自分の『 中身(ソフト)』を抹消され、『(ボディ)』をバラバラにされてきたというわけだ。なるほど、たしかに心を一切閉ざしてもおかしくない。

 

山田先生や織斑先生もISの装甲を軽く撫でるが、変わらず反応は無い。

 

「それで、再起動の目処も立たないからこの場所、というわけですか……」

 

「そういうことだ。起動しないとはいえコアを搭載したISを適当な場所に放置するわけにもいかん。だからあらゆる国家や企業に対して中立の立場にあるこの学園に保管することにした」

 

「じゃあ、このISの所有権は……?」

 

「何処の国も企業も、動かないISに対して管理費や責任を負担するのは願い下げだと言うように受領を拒否。現在は誰のものでもない」

 

酷い話だな、と内心で呟く。

 

こんな扱いが最後だなんて、『ラピエサージュ』という機体名はむしろ皮肉に聞こえる。

 

光を反射するその装甲は、こうして見ると外界から射す光さえ拒んでいるように思えた。

 

何となくだが、オレにはこのISの気持ちが少しだけ分かる。

 

これ以上自分という存在を狂わされたくない。大切なものを奪われたくないという思いは、過去の全てを失ったオレも強く持ち続けている。

 

だからだろうか、目の前のこのISが……オレと似ているように思えたのは。

 

(お互い、もう元の自分なんて分からなくなっちまったな……けど、お前は今のままが一番良いんだろうさ。他人の都合で変えられる“自分”なんて、それこそ嘘だ)

 

口元に微笑を浮かべながら心中で呟き、ISの装甲をポンポンと叩いた。

 

だが、その瞬間、継ぎ接ぎの名を冠した装甲が低い音を立て、小さな光を発した。

 

「なにっ……!」

 

驚きで体が飛び退きそうになるが、それを上回る速さをもってオレの脳内に膨大な情報が流れ込んできた。

 

外部からの干渉を拒絶して蓋をしてきた反動だとでも言うように、ラファールに触れた時とは比べ物にならない情報量だ。

 

だが、そんな情報の濁流の中で一瞬だけだが……

 

 

(あぁ……やっと、出会えた)

 

 

……そんな声が、聞こえたような気がした。

 

そして、オレの目の前に小さな画面が出現し、機体の全身を映した映像と、機体名が表示された。しかし、そこに表示されていたのは名前は『ラピエサージュ』ではなかった。

 

 

機体名『エクリプス』

 

 

誰かに決められたものではなく、己の意思で決めた名前だと言うように見せられたソレは、何故だかとても眩しく思えた。

 

数秒の発光と共に情報の濁流が収まり、再び目を向けた視線の先には、まるで目の前の誰かを長い間待ち続けていたように装甲を広げるIS……『エクリプス』の姿があった。

 

 




ご覧いただきありがとうございます。

中国さんの初登場なのに出番が少なくてごめんなさい。あと少ししたらちゃんと出番有るんで。

簪の乗っているISがただの打鉄なのは、この作品では輝装を修得したら機体が自動的にファーストシフトを終えて専用機に作り替わるからです。

始めから専用機を与えられる人もいますが、量産機からスタートの人もいるということです。

そして、今回登場したオリジナルのISは、隠す必要もないんで言いますがオリ主の専用機です。

出番やスペックについては、追々やってきます。

では、また次回。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。