IS<インフィニット・ストラトス> 願いの果てに真理在れ 作:月光花
今回は輝装に到達した簪の無双パートです。
では、どうぞ。
Side Out
簪が輝装に到達したことで、その存在を明確な脅威と捉えた機獣の行動は素早かった。
アドルフを絶命させようと振り上げていた機構鉄槌の刃が回転を止め、上部に取り付けられたキャノン砲の銃口を向ける。
照準とほぼ同時に発砲。
直撃すればISの装甲さえ容易く消滅させるその砲撃の威力を理解している筈なのに、簪は身じろぎ1つせずにただ機獣を見詰めている。
次の瞬間、およそ50メートルほどしか離れていない『十六夜』に砲撃が命中し、凄まじい熱量が周囲に拡散する。
普通ならばその砲撃によって『十六夜』の装甲は砕け散り、衝撃と爆炎が簪の肉体を蹂躙していた。
だが、爆炎が晴れた先にいたのは、青色の輝きを放つ光の壁に守られた“無傷”の『十六夜』だった。
よく見ると、簪の周囲に浮遊していた6機のビットから外側に放たれる光が連結し、多角形の障壁を作り出している。
その光景を見たアドルフは血を吐きながら目を見開くが、意思を持たない機獣は間を置かずに攻撃方法を切り替える。
キャノン砲の直撃を以てしてもダメージが与えられないならリボルバーカノンでも無意味。
ならば残るは1つ。機構鉄槌が駆動音を鳴らし、耳障りな音を立てて回転するチェーンソーの刃が簪の体を真っ二つにしようと振り下ろされる。
「無駄だよ」
だが、それさえも『十六夜』の目の前に展開された障壁に阻まれ、チェーンソーの刃は閃光と火花を散らしながら完全に止められた。
機獣の圧倒的な力を前にしても一歩も揺るがない防御力。
それを見たアドルフは、激痛で動かない体の代わりに視線を『十六夜』が展開している障壁に向ける。
(電磁シールド?……いや、それにしては磁場の乱れも無い。だとすれば……
アドルフの頭の中に一つの仮説が浮かび上がる。
光を利用した防御兵装、つまりはビームシールドだ。
ISの登場によって世界の技術レベルは格段に上昇したが、その中でも特に発展を遂げたモノを挙げるなら、恐らくは慣性制御と光学兵器の技術かもしれない。
空気抵抗や重力の干渉をほぼ無視した機動力を発揮する
PICによってISは最新鋭の戦闘機を遥かに超える機動力を発揮し、研究開発段階を脱せなかった光学兵器は当時の問題を幾つも解決・発展させた。
良い例を出すなら、セシリアのブルーティアーズが当て嵌まるかもしれない。
ISの搭載武装に限定されるが、レーザーを使用したスナイパーライフルやオールレンジ攻撃を可能にするビットなどがある。
だが、それでも全ての問題をクリア出来たわけではなく、未だ頭を悩まされていることもある。
そもそもとして、SF映画やアニメなどとは違って光学兵器というのは非常に運用が難しい。
大気の温度上昇によって光の収束が乱れるブルーミング現象、霧や煙にエネルギーを吸収される威力の減衰、膨大なエネルギー消費とそれに伴う冷却等々……並べれば次々と出てくることだろう。
そんな光を用いた兵器の中で、現在簪の『十六夜』が使用している輝装の技術はさらに飛び抜けたものだろう。
6機のビットを用いてビームを共振させ、自身を覆うように展開された球形状の光波防御兵器。エネルギーの運用能力も現代の技術水準を超えるものだが、機獣の攻撃を受けてもビクともしないその防御力も凄まじい。
そして、機獣が何度かチェーンソーの刃を目の前に壁に叩き付けていると、今まで黙していた簪が静かに動き出した。
6機の小型ビットと共に出現した白いクリスタルの刀身を持つ長槍。
その機械的な柄を両手で握り締め、突きの構えを取って腰を落とす。
明らかに攻撃を放とうとしている姿を目にした機獣はチェーンソーを振り回す腕を止め、ゆっくりと下ろした。
突然攻撃を止めた機獣のその行動の意味を、簪も同じく理解している。
『十六夜』が展開している防御兵器は文字通り鉄壁だ。正面からただ殴るだけでは突破出来ない。
だが、幾ら鉄壁の防御力に守られていようと、
つまり機獣の狙いはカウンター。
アドルフの
簪にそれが分からない筈は無い。
「ふっ……!」
だが、彼女は微塵の迷いも見せずに握り締めた槍を前へと突き出した。
次の瞬間、簪の攻撃と同時に彼女を守る障壁が解除され、人間を遥かに超えた機獣の反応速度によって地面に叩き伏せられる……筈だった。
突き出された槍は、『十六夜』を囲む障壁を
その光景にアドルフだけでなく、意思を持たぬはずの機獣までもが予測外の
だが、数瞬だけでそれを修正し、動き出せたのは機獣だからこそだろう。
どのようにして障壁を展開したまま攻撃を行ったかは分かっていないが、槍が障壁の外に有るのは事実。
ならば少なくとも触れることは出来るはず。一度掴んでしまえば機獣のパワーを振り切ることなど出来ず、
しかし……
「遅いよ」
……その手が槍に触れるよりも速く、簪は次の攻撃を放つ。
周囲に展開していた6機のビットの内3機が弾かれるように動き出し、『十六夜』が手に持つ槍を包むように重なって回転を始める。
すると、『十六夜』の周囲を覆っていた障壁が前方半分を残して消失し、槍の矛先から柄の中腹までが障壁に覆われる。
そして展開された障壁は機獣の傷を押し広げながら
「AAAA■■■■■AA!!!!!!!!!!」
腹部を焼かれながら傷口を広げられた機獣は咆哮を上げながら暴れ出すが、展開された障壁のせいで『十六夜』に傷を付けることも、槍を掴むことも出来ない。
畳み掛けるように『十六夜』が前へ踏み出すと6機のビット全てが動き出し、障壁が機獣との間を隔てる壁のように展開される。
そして次の瞬間……
「吹き飛べ」
……カタパルトで打ち出されたように障壁が加速し、激突した機獣が凄まじい勢いで後方へと吹き飛ばされた。
硬いモノを高速でぶつければ強い衝撃を生む。
原理自体は子供でも知っている簡単なことだが、実際に機獣を直撃した威力は凄まじいものだった。
激突した衝撃が最も大きかった胸部と腹部の装甲は原型が殆ど残らぬほどに圧壊し、両手はあらぬ方向にへし折れている。
全身の至る所から火花を散らして地面に倒れ伏すその姿は満身創痍と呼べるものだが、すぐさまボロボロの装甲から光が放たれて周囲の瓦礫や外壁を分解・吸収していく。
「っ! させない……!」
しかし、アドルフとの戦闘を見ていた簪に驚きはなく、攻撃の手を止めない。
『十六夜』が槍を振るうと周囲を浮遊する6機のビット全てが動き出し、機獣を囲むように周囲を浮遊する。
すると、展開された障壁が機獣の体を完全に包んで内部へと閉じ込めた。
既に両腕の修復を終えた機獣は内側から障壁の繋ぎ目などを狙って打撃を叩き込むが、先程と同じように障壁はビクともしない。
「無駄。今はそっちが『外側』だから」
そう言って、少し離れた位置に着地した『十六夜』が槍の柄尻で地面を軽く突くと障壁は内側へと迫って機獣の動きを抑え込んでいく。
自分をほぼ一方的に追い詰めた怪物が今では簪の作った檻の中で暴れるだけの獣となった光景を見て、アドルフは1つの真実に気付いた。
(そうか……あの障壁の最大の特徴は防御力ではなく、光の指向性の自在操作による
光というのは、つまるところは一種の『波』である。
地上を照らす太陽光も、縦横斜めと360°あらゆる方向に揺れている波が反射することで明るさを生み出している。
そして、波というのは水面と同じく発生源と広がっていく方向や強さが存在する。
例えばスイッチを付けた懐中電灯が波の発生源であり、光が手元から遠くまで放たれているのが波の方向。そして、手元に近付くほど明るいと感じる光の強さが波の強さとなる。
『十六夜』が展開する障壁も当然ながらこの原理に基づいたものだが、『十六夜』の使う障壁は通常のビームシールドとは大きく異なる。
現存する通常のビームシールドは内側と外側で互いの位相が異なる為、攻撃する瞬間はシールドを張ることが出来ない。
だが、『十六夜』の障壁は
最初の『十六夜』の攻撃が展開された障壁を通過した理由はこれだ。
つまり、『十六夜』の防御兵装は絶対的な防御力を有するだけでなく、相手の攻撃を防ぎながら自分は自由に攻撃出来るという反則じみた特性を発揮出来るのだ。
さらに、この防御兵装は形状に変化を加えることで先程簪がやって見せたビームランスのように扱うことも出来る。
そしてもう1つ。恐らくこの防御兵装で最も恐ろしい使用方法が、今簪の行っていることである。
少し考えてみてほしい。
外部からの攻撃をほぼ完璧に無力化し、内部からの攻撃を素通り出来る防御装置が有るとしよう。
どの方向から殴っても斬っても撃っても揺るがない無敵にすら思えるスキンバリアのようなものだ。
そんなモノが有ったとして、もしそれを裏返しに展開したらどうなるだろうか。
単純に考えて内側と外側の効力が逆になる。つまりは内側の攻撃が一切通らなくなり、外側の攻撃が素通りになる。
無敵の防御力が、一転して頑強な拘束具へと変貌してしまうのだ。
そして今、機獣を閉じ込めている障壁もそれと同じような状態となっている。
ビットを通して光の指向性を操作出来る『十六夜』の障壁は内側と外側を自由に決められる。
それにより、現在障壁の防御力は機獣のいる内側に向けられ、破ることも逃げることも出来ない強固な檻となっているのだ。
同時に……反対側に立つ『十六夜』は機獣を一方的に攻撃出来るということになる。
「あなたの再生能力はこの場では殆ど無限に続く。だけど……」
槍の柄尻で地面を軽く突く共に、『十六夜』の左右に浮遊する大型の
そこから現れたのは、1ヶ所毎に8門の弾頭を備えた計6機の大型ミサイルポッド。
正式名称、独立稼動型誘導ミサイル《山嵐》。
この装備は本来殲機ではないが、輝装を展開している今の『十六夜』が使用すれば機獣にもダメージを与えることが出来る。
「……再生するよりも早く殺し切れば、もう直せないよね」
その呟きと共に合計48発のミサイル全弾が発射され、防ぐことも避けることも出来ない檻の中の機獣を一方的に蹂躙した。
* * * * * * * * * * * * *
連続する爆発が大規模の炎と音を生み出し、遅れて発生した衝撃波がアリーナ全体を揺るがせた。
爆心地となる機獣がいた場所は大量の黒煙に包まれて何も見えない。
爆煙で姿が見えないということもあって、簪は未だに障壁を解除せずに一切気を抜かず黒煙を睨み付けている。
そのまま数秒の時間が経つと、簪の視界の片隅に《山嵐》の装填が完了したというメッセージが表示される。
それを確認した簪は……
「ファイヤ」
……一切の間を置くことなく二度目の全弾発射を命じた。
ドドドドドドドン!!!!!!!
着弾と共に再度の大爆発とそれに伴う衝撃波がアリーナを揺るがし、爆心地を塗り潰す。
普通に考えれば明らかにオーバーキルだが、簪はやり過ぎだとは微塵も思っていない。
あの機獣が、
即座にハイパーセンサ―を使って爆煙の内部を索敵し、機獣の姿を確認する。
粉々にでもなっていれば文句無しだが、流石にそれは難しいと簪も分かっている。
故に、反応がまだ生きているかどうかを重点的に確認する。
その結果……機獣の反応は完全に沈黙していた。
「ふぅ……」
安堵の息を吐き、限界近くまで張り詰めていた警戒を僅かに緩める。
確認を終えると、黒煙の中から障壁を展開していた小型ビットが飛び出してきて『十六夜』の近くに浮遊する。
そして、簪は急いで身を翻してアドルフの元へと飛翔する。
傍に着地して膝を着き、血を吐くアドルフの容態を確認する。
「さらし、き……ヤツ、は……」
「喋っちゃダメ……! 早く治療しないと……」
ISの保護機能のおかげで致命傷は無いようだが、決して放っておいても治るような軽い怪我ではない。
(一先ず、此処を出て先生の誰かに連絡を取らなきゃ……)
やるべきことの手順を頭の中で整理し、簪はISを展開したままアドルフの右肩に手を回す。
そのまま出来るだけ衝撃を与えないようゆっくり空を飛ぼうとスラスターの出力を少しずつ上げていく。
だがその時……
PiPi!!
……短い電子音がもう聴こえる筈の無い方向から響いた。
「うそ……」
信じられない、と言うような口調で呟いた簪はゆっくりと音の発生源を……四肢が千切れて全身が余す所なくボロボロな上に黒焦げとなった機獣を見る。
「ありえない……確かに反応は消えてたのに……」
そう。間違い無く機獣の反応は死んでいた。
なのに何故と困惑する簪の眼前に、ハイパーセンサ―を通してモニターが表示される。
そこに表示されたのは、機獣のいる場所から重なるように検知された2つの反応。
ソレが意味することは……
「まさか……コアを複数持ってるの……?」
次の瞬間、呟きを肯定するかのように解放されたエネルギーが物理的な衝撃波となって周囲に拡散した。
「AAAAHH…………GAAA■■■■■AAAAA!!!!!!!!!!」
再び絶望を突き付けるような咆哮が鳴り響き、周囲の瓦礫や機材がこれまでとは比較にならない速度で分解され機獣の糧として吸収されていく。
急速に元の姿を取り戻しながらも機獣に迸るエネルギーは徐々に大きなものとなり、胸部装甲がまるで内側から破裂したような音を立てて展開される。
そこにハイパーセンサ―を向けると、簪の予想通り返って来たのは互いに呼応するように出力を高めていく膨大な2つのエネルギー反応。
信じたくないことだが、認めるしかない。
先程までの機獣は合計3つ有る
簪の叩き込んだミサイルの雨は確かに機獣のコアを1つ停止させることが出来た。
しかし、機獣は残る2つのコアに火を入れることで再起動を果たし、先程よりもさらに力を増して立ち上がった。
「っ……!」
復活した機獣を見て、簪は呆然とすることなく即座にビットを高速射出。
あの損傷から復活したのだ。残念だが、あの機獣を破壊するのは現状ではほぼ不可能だろう。
故に簪は先程と同じようにシールドの内側に閉じ込めて足止めし、その間にアドルフだけでも安全な場所に運ぼうと考える。
しかし、止まることのない
「AAAAA■■■■■!!!!!!!!!!」」
咆哮と共に機構鉄槌を回収した機獣の足が地を蹴ると、踏み締めていた地面が爆発音にも似たような音を立てて破砕される。
明らかに先程よりも上昇したその膂力によって生み出される加速力は『十六夜』のビットをあっさりと振り抜き、そのまま真っ直ぐ距離を止める。
「しまっ……!」
この時になって、簪は自分の失敗に気付く。
『十六夜』の光波防御兵装は確かに攻防一体の強力な能力を持っているが、それは6機の小型ビットを介して展開されるものだ。
だが、小型ビットそのものの飛行速度は凄まじく速いわけではない。
先程のように機獣を障壁の内部に確実に閉じ込めたいのなら、簪は本来相手の攻撃を待つべきだった。
何故なら、今のようにビットが敵の動きを捉えきれなけば、簪はビットを手元に呼び戻すまで防御兵装を使えない。
そして、今は怪我人のアドルフに肩を貸している状態。満足に防御など出来るわけもない。
「く、そっ……!」
だからこそ、自分が足手纏いになっていると自覚しているアドルフが動いた。
チェーンソーの刃を振り上げながら迫る機獣が距離を詰める直前に左腕のシールドを自分と『十六夜』の間に割り込ませ、体内から走る激痛を堪えながら『十六夜』を真横に突き飛ばす。
結果、『エクリプス』と『十六夜』は互いに左右へ飛ぶように離れ、機獣の振り降ろした刃はその間を分かつように空を斬った。
しかし、攻撃を避けることは出来たがアドルフは怪我の痛みで着地すら思うようにいかず、『エクリプス』はうつ伏せで地面に倒れる。
反対側に着地した簪はハッとなって慌ててアドルフを助けようとするが、またしても機獣の方が速い。
チェーンソーの刃が収納され、一瞬で変形を終えた機構鉄槌から放たれる30mmリボルバーカノンが『十六夜』に降り注ぐ。
「くっ……!」
その時になって射出していたビットが戻り、展開された障壁によってダメージは無かったが『十六夜』の動きはその場に止められる。
そして、機獣はリボルバーカノンの砲火を止めずにゆっくりと右足を持ち上げ、地面に倒れ伏す『エクリプス』の背中を容赦無く踏み付ける。
「ぐぅっ! あぁ、げほっ……!」
体の内と外から同時にやってくる激痛にアドルフの顔が歪み、口から血が吐き出される。
簪は即座に多少の被弾を覚悟で機獣に突撃しようとするが、その行動すらも予測していたように機獣は『十六夜』の障壁に大口径キャノン砲を撃ち込んだ。
直撃の威力を身を以て理解している簪は障壁を解除出来ず、またしても足を止められる。
足を止められたのは実際には1、2秒といったところだが、機獣にとっては充分な時間である。
眼下に倒れ伏す『エクリプス』の背中にキャノン砲の銃口を押し付け、零距離で照準を定める。
そのまま引き金が引かれれば、『エクリプス』のシールドエネルギーは今度こそ完全に消失してアドルフの命を諸共に奪うだろう。
当然ながら、機獣にはそれを躊躇う理由も感情も存在しない。
「だめ……ダメェエエエ!!!!!」
悲鳴にも似たような叫び声を上げ、簪は展開中の障壁をぶつけて機獣を吹き飛ばそうとするが、機獣が引き金を引き方が速い。
そして、引き金が引かれて『エクリプス』が爆炎に飲み込まれようとした瞬間……
パチン!
……短く、だが耳の奥によく響く指を鳴らしたような音が聞こえると同時に機獣の機構鉄槌が突如爆散した。
「……え?」
簪が呆然とした声を上げる中、アドルフの薄れる視界と機獣の義眼は確かに見た。
爆散した機構鉄槌に纏わり付いていた、液体の存在を。
「ふぅ~……危ない、危ない、何とか間に合ったわね」
聞えてきた新たな声に、その場にいる全員の視線が集まる。
そこには、アリーナの外縁部から3者を見下ろすように立つ1機のISがいた。
全体的な装甲が比較的に少なく見える水色のスレンダーなボディーと後ろ腰の部分から伸びる翼のようなユニット。
右手には中世の騎士が使用するようなランスが握られ、その周囲には光の反射によって青く輝く流体が漂っている。
その姿を見た簪は、心の中に浮かんだ言葉を無意識に口に出していた。
「おねえ、ちゃん……?」
「遅くなってごめんなさい……でも、悪いことばかりじゃなかったみたいね」
簪の発現した輝装を見ながら、第3世代型IS『
ご覧いただきありがとうございます。
どうでもいいことですけど皆さん、打鉄弐式をラノベやアニメで初めて見た時に連想するようなものは有りませんでしたか?
私はSEEDのミーティアとゼオライマーの山のバーストンを思い浮かべました。
今回の簪が使用した防御兵装のイメージは『ガンダムSEED』に登場するハイペリオンガンダムが使うアルミューレ・リュミエールです。
あのシールドを『コードギアス』のパーシヴァルのルミナスコーンのように武器に纏わせたり、『エヴァンゲリヲン(破)』の疑似シン化形態の初号機がATフィールドを凄まじい速度でぶつけたようにバリアで攻撃したりなどが出来るわけです。
盛り過ぎだろ、と思われるかもしれませんが、この作品の中では実際そうでもありません。
だって一夏の輝装の前では紙細工のように斬られて普通に無力ですから。
あと、幾ら何でも機獣しぶとすぎんだろ、とかも思われてるかもしれませんが、原作では本当にこのくらいしぶとくて強いんです。
次で本当にクラス代表戦の話は終わりです。
では、また次回。