IS<インフィニット・ストラトス> 願いの果てに真理在れ   作:月光花

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水笛様から感想をいただきました。ありがとうございます。

亀更新は変わっておりませんが、どうにか年内に投稿出来て良かったです。

世間ではオミクロン株の問題が騒がれておりますが、皆さんもどうかお気をつけて正月をお迎えください。

では、どうぞ。


第30話 不可視のうねり

  Side Out

 

 その噂は、何の前触れも無くIS学園に広がり出した。

 

“2人目の男性操縦者と日本の代表候補生が決闘する”

 

“負けた方は勝った方の要求を何でも訊く”

 

他にも幾つか内容が異なるモノも有ったが、学園全体の8割以上がこの2つの噂を耳にしていた。

 

男性操縦者が関係しているだけで話題性は充分だが、今回はクラス代表戦以上の盛り上がりだ。

 

生徒の殆どが噂話が大好きな年頃というのもあり、その話題は瞬く間に学園中に広がった。

 

その噂話を聞いた人間の反応は楽しみだと騒ぐ者や呆れる者と様々。

 

……だが、実はこの噂話には奇妙な部分が幾つか存在する。

 

1つ、噂話を最初に広めた女子生徒のグループがほぼ同時刻に複数の場所で確認されたこと。

 

2つ、未だ噂話の段階でありながら既にアリーナの使用申請が出されていること。

 

3つ、話題の中心である男子生徒、アドルフ・クロスフォード本人に勝負を受けた覚えが全く無いということである。

 

事態全体を俯瞰的に見なければ気付けない不審点。

 

まるで誰かが意図的にこの状況を()()()()()()()()()()、IS学園全体が動き始めていた。

 

 

 

 

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

 

 

 

 

  Side アドルフ

 

 「……やられたな」

 

呟きと共に、心の底から疲れを感じさせるような溜め息を吐く。

 

その理由は、自室に戻った更識が教えてくれた現在IS学園内で広まっている噂話とやらだ。

 

曰く、オレが日本の代表候補生と戦って負けた方は勝った方の要求を何でも訊く、とのこと。

 

わざわざ“2人目”と指しているので内容が食い違って織斑と間違えたわけではなさそうだ

 

しかし、オレもそんな勝負を受けた覚えは無い。

 

更識もオレがそんな勝負をするわけがないと思っていたらしく、労うように背中をトントンと叩きながら苦笑している。

 

「……けど、どうしてあんな噂が突然流れたんだろう」

 

「……それについては心当たりが有る」

 

今のところ何1つ証拠は無いが、このバカ騒ぎを企てた人物が誰か予想は着く。

 

記憶を辿って思い浮かんだのは、数日前に突然廊下で絡んできたあの女……天城澪奈の顔だ。

 

 

 

 

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

 

 

 

 

 「私と……この 天城澪奈と戦いなさい、アドルフ・クロスフォード」

 

目の前の女……天城澪奈は嗜虐心に満ちたような表情で書類を突き付けながらそう言った。

 

周りに立つ女子生徒も愉快なモノを見たようにクスクスと笑みを浮かべているが、生憎とオレの心境は現在進行形で冷めていく一方である。

 

だが、何も言わず黙っているわけにもいかないので答えは言っておこう。

 

 

「断る」

 

 

女子生徒の笑い声が途切れた瞬間に重なったからか、その言葉はハッキリと廊下に響いた。

 

そして、オレの返答を聞いた天城澪奈は数秒の沈黙を挟んで表情を歪めた。

 

「は? 今何て言ったの?」

 

心底呆れるようなオレの目を見て、天城澪奈の表情にハッキリと怒りが宿る。

 

オレが勝負を断る可能性を考えていなかったのか、それとも『女』である自分の命令に逆らう『男』の存在が許容出来ないのか、切れ長の鋭い目付きがオレを睨み付ける。

 

「……図に乗るんじゃないわよ、劣等生。

 『男』のアンタに断る権利なんて有ると思ってるの?」

 

理屈も道理も有りはしない。普通の倫理観と常識を持つ人間が聞けば正気を疑うような発言なのだが、残念なことに女尊男卑に染まり切った女性はこれが素なのだ。

 

「逆に訊くが、無いと思っているのか?

 クラス代表を決める時とは事情が違う。

 お前と模擬戦をしてもオレには何の得も無い」

 

言い方や言葉に気を遣う必要も無いのでバッサリと切り捨てると、天城澪奈の怒りに歪んだ顔が赤く染まってプルプルと震え出す。

 

今にも暴れ出しそうなその雰囲気に近くの女子生徒達は怯えるように距離を取る。

 

だが、天城澪奈は先程見せた専用機の存在からほぼ間違い無く日本の代表候補生。

 

この場で感情に身を任せてISを展開すれば破滅するのは自分の方だと理解しているはずだ。

 

「とにかく、答えはNoだ。

 お前に時間を割く価値は無い」

 

とはいえ、限界を超えて爆発されても困るので、もう話は終わりだと言うように踵を返して再びアリーナへと歩き出す。

 

しかし、そんなオレの態度に再びプライドを刺激されたのか、天城澪奈は声を張り上げる。

 

「ッ!! 待ちなさ……」

 

「これ以上時間を掛けて遅刻すれば織斑先生にお前の名前を出すことになるぞ」

 

その言葉を聞き、ISを部分展開しようとした素粒子の輝きが復元途中で霧散した。

 

元世界最強のIS操縦者であり今は学園の教師である織斑千冬に悪い印象で自分の名前を覚えられるのは無視出来ないらしく、歯を食い縛りながら悔しそうに顔を歪めている。

 

これ以上話に付き合うつもりは無いので、また呼び止められる前に歩き出す。

 

だが、その去り際に……

 

 

「覚えてなさいよ……!」

 

 

……地獄の底から滲み出た呪詛のように低い声が耳に届いた。

 

 

 

 

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

 

 

 

 

 「何かしてくるかも、とは考えたが……

 まさか学園全体を巻き込む騒ぎを起こすとはな」

 

「天城澪奈……私も、同じ代表候補生だから名前だけは知ってる。

 雰囲気が苦手だったから、話したことは無いけど」

 

数日前の出来事を話すと、更識も顔は知っているようですぐに思い至る。

 

だが、何か他にも気になることが有るのか顎に手を当てて首を傾げている。

 

「でも……その仕返しの為だけにここまで騒ぎを大きくしたの?

 それに、いきなり模擬戦を仕掛けてきた理由も……」

 

「あぁ……それなら多分……」

 

 

コンコン

 

 

言いかけた所で、入り口のドアからノック音が聞こえてきた。

 

入学してから今までこの部屋に客など殆ど来なかったので、心当たりも無いオレと更識は互いに顔を合わせて首を傾げる。

 

しかし、無視するわけにもいかないのでドアの覗き穴から誰が来たのか確認する。

 

そこに見えたのは……

 

「……織斑?」

 

……周囲を見渡しながらこちらの反応を待つ織斑の姿だった。

 

一度後ろを振り返って更識に確認を取り、コクリと頷いたのを見て扉を開ける。

 

「入れ」

 

そう言うと、織斑は待っていましたと言わんばかりに部屋の中に滑り込む。

 

一応扉を閉める前に周りに女子生徒がいないことを確認し、鍵を掛けて中へ戻る。

 

余程急いで来たのか、膝に手を付いて肩を上下させる織斑の顔には汗が流れていた。

 

だが、生憎と茶などを用意して持て成す雰囲気でもない。

 

「随分と慌てて来たようだが、用件は何だ?」

 

「ハァ……ハァ……いや、さっき女子生徒達の話が聞こえてさ。

 お前が日本の代表候補生と勝負して、負けた方は勝った方の要求を何でも訊くとか……

 アドルフがそんな勝負を受けるなんて変だなって思って、思い切って訊きに来たんだ」

 

「……そうか、もう知らない奴はいないってレベルまで広がってるのかもな。

 だが、お前の用件もその“噂”についてなら丁度良い。

 更識ともその件で話していたところだ。ついでに真相を教えてやる」

 

用意した椅子に2人を座らせ、先程中断した説明を再開する。

 

まず、織斑には数日前に天城澪奈が絡んできた件を話し、話題になっている日本の代表候補生が彼女だと言うことを説明した。

 

客観的に話しただけで織斑の顔が面倒そうだと言うように歪んだことから、天城澪奈がどういう性格の人間なのか正しく伝わったようだ。

 

「……その天城澪奈ってのが、取り巻きの女子達を使って“都合の良い噂”を広めた。

 けど、そもそも何でアドルフに模擬戦を申し込んだんだ?」

 

「そこからが更識と話し合っていた続きだ。

 模擬戦を申し込んだ理由……恐らくソレは“点数稼ぎ”だろう。

 オレを相手に選んだのは後ろ盾となる存在の有無か、単純に弱そうだと思ったのか……」

 

点数稼ぎ。

 

ソレを聞き、更識は俯きながら数秒考え込んだ後にオレの言葉の意味を理解したのか、ハッと顔を上げて目を見開く。

 

対して織斑は、まだ理解が及ばないのか視線を下げて考え込んでいる。

 

「アドルフに……男性操縦者に勝つと国からの評価が良くなるのか?」

 

「んなわけ有るか。

 性別って特異性を除けばオレもお前もISの稼働時間はせいぜい50時間。

 そんな素人に毛が生えた程度のヤツに勝ってもただの弱い者イジメだ」

 

そう言うと、織斑は腕を組んでさらに考え込む。

 

だが、時間を掛ける理由も無いの織斑の解答を待たずにヒントを与える。

 

「考えてみろ、オレと織斑がISを動かせる理由は未だ不明だ。

 頭から爪の先まで解剖すれば何か分かるかもしれんが、そんな方法を使えば世間が非難する。

 だがもし、()()()()()()()()()がいれば、ソレは人類への貢献として扱える」

 

「……おい、まさか。天城澪奈の要求って……」

 

「あくまで例えの1つだ。確証は無い。

 だがそれ以外の目的でも、男性操縦者の身柄を手土産にすれば国からの評価は上がるだろう」

 

勿論、ただオレが気に入らないから叩き潰したいとか、自分の奴隷のように扱って優越感に浸りたいとか、そんな子供染みた理由の可能性も有る。

 

だが、何でも要求を訊く、という形で噂を広めたこと、織斑ではなくオレと戦うことに拘っていること、そして何より……オレに向けられていた視線と感情がその可能性を否定する。

 

隠す気など微塵も無い蔑みと憎悪。

 

まるで何一つ不自由無く過ごしていた自分の生活圏を犯した害獣を見るようなあの目には、オレが人間に見えているのかも怪しく思える。

 

そして、害獣に手心を加えるようなモノ好きはいない。

 

つまりはそういうことだ。

 

「これって……もしかして日本政府の命令で……?」

 

「いや、十中八九あの女の独断だろう。

 計画が杜撰過ぎるし、わざわざ国家代表よりも実力が劣る代表候補生に任せる理由が無い」

 

自分にとっても他人事ではないことから更識が顔を青くするが、すぐに否定する。

 

本当に国が絡んでいるなら確実に勝てる国家代表を使う筈だ。

 

「……でも、アドルフは確かに断ったんだろ?

 だったら、どんなに噂を広げても無駄じゃねぇか」

 

「……いや、学園全体にまで広がったとなると話は別だ。

 噂の内容を信じている人間が圧倒的に多いこの現状だと、真実に関係無くオレが勝負を受けたという“流れ”が自然に出来上がっていくわけだ。

 もしこの状況でオレが“そんな勝負を受けた覚えは無い”と言って無視しても、噂を信じている人達の目には“オレが勝負から逃げた”としか映らないだろう」

 

この事態を防ぐ手っ取り早い方法は真逆の内容の噂を流して情報の正誤を混乱させると言ったところだろうが、学園全体に噂が広がっている現状では遅過ぎるだろう。

 

「なんだよ……理不尽だろ、そんなの……!」

 

信じられないと言うような様子で織斑が呟くが、これも民主主義の形の1つだ。

 

少数が確かな真実を語っても、その殆どは多人数が認識し賛同した“別の真実”に塗り潰される。

 

今回の一件は天城澪奈がその曖昧で形も無い膨大な力を自分の都合の良いように利用しただけだ。

 

「こうなることを見越して取り巻きの女共に噂を広げさせたのなら、認識を改める必要が有るな。

 人格に問題は有りそうだが、伊達に代表候補生をやってない」

 

自分の勢力以外で敵でも味方でもない無関係の人間を上手く巻き込んで使うやり方。

 

このようなやり方は誰にでも思い付いて出来るものじゃない。

 

「……というか、何でお前はそんなに冷静なんだよ。

 天城澪奈ってヤツにまんまと嵌められたのに、怒りもしないのかよ」

 

「それは少し違うぞ、織斑。

 こういう時はな……怒るよりも先に仕返しの方法を考えるんだ。

 心の底から自分の行いを後悔するくらい強烈なやつをな」

 

口調は普段と変わりのなかった。

 

しかし、オレを嵌めてくれた天城澪奈への怒りはオレ自身が思っていたよりも強かったらしく、その時に浮かべた笑みは無意識に邪悪に歪んでいたらしい。

 

どのくらい歪んでいたのかと問えば、更識と織斑曰く“近くで見ているだけで生きた心地がしなかった”とのことだ。

 

(いいだろう、天城澪奈。

 そこまでしてオレと戦いたいなら受けて立ってやる。

 だが……タダで済むと思うなよ)

 

避けられぬ対決を前に覚悟を決めるが、同時にオレの心の中では必ず報いを与えてやるという意思が静かに燃え盛っていた。

 

 

 

 

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

 

 

 

 

  Side 一夏

 

 「……ハァ~」

 

アドルフの部屋を出て自分の部屋へと向かう途中、人気の無い通路で溜め息が漏れる。

 

偶然耳にした噂について訊きに行ったはずが、気付けば被害者のアドルフ本人に噂の真相を教えてもらう形になってしまい、事態が思っていたよりも深刻だと分かった。

 

「アドルフのやつ……セシリアに対しては本当に何とも思ってなかったんだな」

 

思い出すのは、IS学園に入学してすぐの頃にセシリアと揉めてISで戦うことになったクラス代表についての話し合い……いや、今にして思えばただの言い争いか。

 

セシリアの言葉に腹を立てた俺とは違い、アドルフはバカにされても右から左へ受け流してただ面倒だと言うような顔をしていた。

 

あの時のアドルフは怒りも嫌悪も無く、本当にただ面倒だとしか思っていなかったのだ。

 

しかし、今回は違う。

 

仕掛けてきたのは天城澪奈の方だが、今のアドルフは完全に“やる気”だ。

 

具体的に何をするつもりなのかあの場で尋ねる勇気は無かったが、笑い話では済まないだろう。

 

勝負が行われる具体的な月日は決まっていないが、アドルフが言うには広まっている噂の“熱”が冷めない内に仕掛けてくる可能性が高いらしい。

 

遅くても3日以内とのことだが、今回の件に関して完全に無関係の俺にはアドルフの為に出来ることも無く、ただその日を待つしかない。

 

いや、本気で考えれば1つや2つは有るのかもしれないが……

 

「手助けしたい本人に“必要無いから何もするな”って言われたらな……」

 

……俺が動けば千冬姉や箒達も一緒に動いて目立つから何もするなとアドルフに言われたのだ。

 

役に立たないから追い払ったわけではなく、単純に残りの時間の中で俺に出来ることが無いからそう言ったのだと分かった。

 

ならば、俺は言われた通りに何もしないのが1番良いのだろう。

 

(正直落ち着かないけど、待つしかないよな……)

 

そんな風に考えながらもう一度溜め息を吐き、気持ちを切り替えて自室へと歩き出す。

 

通路に備え付けられたデジタル時計を見ると、『白式』の正式登録に必要な書類手続きを終えてから思ったよりも時間は経過していなかった。

 

(シャルル、もうシャワー浴び終わったかな……

 今日は色々有ったし、俺もさっさと済ませて寝よう)

 

心体共に疲労を感じながら自室に戻ると、部屋の中にシャルルの姿は見えなかった。

 

耳を澄ましてみるとシャワーの音が聞こえるので、どうやらまだシャワールームにいるらしい。

 

(上がるまで待つか……)

 

首周りの骨を鳴らしながら制服の上着を脱いでクローゼットを開き、ハンガーに掛けておく。

 

そのまま部屋着に着替えようとしたが、ふと視界の端に詰め替え用のボディソープが見えた。

 

「そういえば……ボディーソープがもう無いって言ってたっけか」

 

いつもは俺の方が先にシャワーを使うのでクローゼットの中に入れておいたことを思い出し、Yシャツ姿のままボディーソープを持ってシャワールームに向かう。

 

この部屋のシャワールームは脱衣所と洗面所が兼用で浴室が扉で区切られているので、脱衣所に目立つように置いておけばシャルルから注意をくらうこともないだろう。

 

そう思って、俺は脱衣所の扉を開けた。

 

 

「……え?」

 

 

その呆然とするような声は、脱衣所の中から聞こえた。

 

 

「は……?」

 

 

続いて聞こえた呆けるような声は、多分俺が発したものだ。

 

 

「い……いち……か……?」

 

 

半分呆然としながらも何かに怯えたように、目の前の『()()』は俺の名前を呟いた。

 

 




ご覧いただきありがとうございます。

今回はアドルフの方の問題……というか、騒動に目を向けました。

都合良くでっち上げた噂話を広めて逃げ道を無くすというやり方は完全に思い付きですが、女性集団のコミュニティを上手く利用すればそこまで非現実的ではないと思います。

そんで、まんまと逃げ道を封じられたオリ主は覚悟を決めて相手を潰しに掛かることになりました。

オリ主側の騒動で一夏が直接関わる点は少ないですが、原作の方の騒動も並行して進めていきます。

今年の更新はこれで最後になってしまいますが、来年もこの作品を見て頂ければ幸いです。

では、よいお年を。

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