四葉家の死神 四高ver.   作:旭姫

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新人戦閉幕

新人戦ミラージ・バット決勝

 

この試合の前に行われた新人戦モノリス・コードは一高と二高を除いた状態で続行しており、将輝達は全勝した

 

新人戦ミラージ・バットで決勝進出を果たした四高生は1人、相手は一高から2名、三高から1名、二高から1名、七高から1名の計6人

 

第一ピリオドは四高生がリードしていたが、第二ピリオドで一高生に逆転され、第三ピリオドでも点を巻き返せず、1位、2位を一高が独占、四高は4位だった

 

―――――――――――――――――――――

 

翌日

 

第一高校から運営委員会経由でとある発表を出した

 

十文字克人の交渉により、モノリス・コードの代替え選手を出場させることが決まった

 

第二高校は加害者であるのに対し、第一高校は被害者である、というのが決め手になったようだ

 

しかし、その代替え選手も午前中に行われた予選の試合で四高・八高に敗れて予選敗退

 

結果、ベスト4に入ったのはAリーグより1位が全勝で三高、2位が2勝1敗で九高、Bリーグより1位が全勝で第四高校、2位が3勝1敗(対二高の不戦勝あり)で八高が進出した

 

よって、第一試合三高VS八高、第二試合四高VS九高の試合が行われる

 

第一試合は三高選手が八高選手を倒して勝利した

 

第二試合は将輝が1人で歩きながら、『干渉装甲』で身を守り、『偏倚解放』で九高選手を全員倒して、四高が勝利した

 

 

達也は穂波と観戦に来ていた

 

試合が終わり、会場の外を2人でうろついていた

 

達也「まったく、敵がいないからって、正面突破しやがって…にしても『干渉装甲』か。移動型魔法防御は十文字の御家芸だな。…それに、『偏倚解放』も…ただ単に『圧縮解放』を使えば良いものを…」

 

穂波「『偏倚解放』?達也君、それってどんな魔法なんですか?」

 

達也「『偏倚解放』は空気を圧縮し破裂させ爆風を一方向に当てる収束系の系統魔法だ。だが、威力を高めるならば空気の量を増やし爆発を大きくした方が良く、方向を限定するなら圧縮空気を直接当てた方が効率がいいとされる。まぁ、簡単に言うと効率の悪い魔法だ。」

 

穂波「へぇ…まさに力があるから出来る芸当ってことですね。」

 

達也「そうだ。」

 

「達兄ー!!!」

 

達也と穂波が話していると突然大きな声で名前を呼ばれた

 

達也が振り替えると、弾丸のような速度で達也へと突進してくる影が見えた

 

達也「はぁ…」

 

達也はすぐに周りを確認して安全を確認した後、弾丸を受け止めた

 

達也「はぁ…香澄、何時も言ってるだろう…突進するなって」

 

香澄「いや~、達兄がいたからつい…」

 

達也が香澄と呼ばれた少女と話していると、後ろから3人が走ってきた

 

達也「泉美だけじゃなく文弥と亜夜子もいたのか」

 

文弥「ええ。今日は明日以降の達也兄さんと穂波姉さんの試合をみるために4人で来たんですよ」

 

達也「へぇ~。でも文弥も本音を言ったら香澄と2人で来たかったんじゃないのか?」

 

「「ふぇっ!?」」///

 

亜夜子「あら?2人ともそうだったのですか?」

 

泉美「気付けなくてすみません。では、達也兄様と穂波姉様は私達2人に付き合っていただけませんか?」

 

香澄「ちょっ、ちょっと待った!それは違う!」

 

文弥「そうですよ!確かに2人で行きたくないと言ったら嘘になりますけど、皆で行くのも楽しみにしてたんですよ!」

 

達也「…冗談だ。さて、弄るのも終わったことだし、屋台でも見に行かないか?ついでに、お金もあるから頼みたいものがあったら言ってくれ」

 

からかわれただけと気付いた文弥と香澄は顔を朱くして俯いて、亜夜子と泉美はそんな2人を見ながら微笑んでいた

 

その後、達也達は屋台を巡りながら、雑談を楽しんだ

 

雑談を楽しんでいる間に行われた三高VS四高のモノリス・コード決勝は将輝の独壇場で終わった

 

よって、新人戦は四高が285点で優勝した

 

―――――――――――――――――――――――

 

翌日、九校戦9日目

 

新人戦も終え、本戦に戻った為、達也と穂波は本格的にスタートする

 

朝本戦ミラージ・バットと本戦モノリス・コードの試合表が掲載された

 

穂波のミラージ・バットは第一リーグ(一色愛梨が第3リーグ、司波深雪が第二リーグ)に決まった

 

一方、モノリス・コードの割り振りは以下の通りとなった

 

Aリーグ:二高、四高、八高、九高

 

Bリーグ:一高、三高、五高、六高、七高

 

順当に行けば、翌日の決勝戦にて一高VS四高の十師族対決がみられるのではという予想がなされている

 

特に、【触れてはならない者達(アンタッチャブル)】と呼ばれる四葉家の次期当主と【都市防衛の要】と呼ばれる十文字家の次期当主の戦いともなれば、日本だけでなく世界的にも注目される戦いになると予想された

 

――――――――――――――――――

 

達也「俺の三試合は穂波の試合の後だから間に合うな。…しかし、ミラージ・バットには最高の天気だが、波乱の前触れにも思えるな」

 

穂波「まだ何か仕掛けてくると?」

 

達也「分からないが、警戒するに越したことはないな。じゃあ、検査機に出してくる。」

 

穂波「行ってらっしゃい」

 

達也が検査機のテントに入り、列に並ぶと達也の前に一高のエンジニアがいた

 

その一高生のエンジニアが大会委員にCADを渡す

 

そのCADを検査装置に置くと、達也の眼が()()()()()()()

 

達也「失礼…見付けたぞ、狐が!!」

 

達也は一高のエンジニアニ断りをいれて大会委員の前に立つと、その大会委員を机から浮かせると床に押し倒し、足で逃げないように押さえ付けた

 

達也「今、一高生のCADに何を紛れ込ませた?」

 

四高のエンジニアが暴れだしたという報を受けて達也を止めようとした警備員が達也の言葉に驚き、大会委員を被害者を見る目から加害者を見る目に変わった

 

そして、その警備員も達也のはなった殺気で動けなくなっている

 

達也「…なるほど、そういうことか。確かに検査機を使えば()()を紛れ込ませるのも簡単だな。何せ、大会に使用するCADは検査装置のアクセスを拒めないからな。」

 

「お…俺は…やってない…」

 

達也「ほう…やってないか。良いことを教えてやろう。四葉家に生まれた人間が持つ魔法適正の1つである精神干渉魔法への適正が高ければ高いほど嘘を見抜くことが出来るそうだ。」

 

「そ…そんな…」

 

達也「冗談だ。そんな力あるわけ無いだろ?だが、動揺したな?さて、何を紛れ込ませた?いや、そんなことは良い。お前の後ろにいるのは誰だ?」

 

達也の殺気がピンポイントで大会委員へと向いた

 

達也「そうか、答えられないか。なら、お前は用済みだ。」

 

達也は男の首を狙って手刀を作った

 

周りにいた生徒達はあの手刀が男を確実に殺すだろうと思った

 

「何事かね?」

 

しかし、達也は声をかけられてその動きをやめた

 

達也「九島閣下…」

 

「達也君か。何かあったのかい?」

 

達也「はっ!第一高校の代表選手が使用するCADに不自然な霊子を検知しましたので尋問を」

 

「それで、例のCADはどれかね?」

 

達也は検査装置においてあるCADを烈へと渡した

 

「ふむ…懐かしいものが紛れ込んでおるな。電子金蚕だ。達也君、聞き覚えあるかな?」

 

達也「いえ。聞いたことがございません。」

 

「そうか。まぁ大陸系の魔法はまだ教えてないからね。しょうがないか。電子金蚕とは電子機器を無力化するSB魔法だ。有線回線を通して電子機器に侵入し、ソフトウェア自体を改ざんするのではなく、電気信号に干渉し、これを改ざんする性質を持つ。OSの種類を問わず、またアンチウイルスプログラムの有無に関わらず、電子機器の動作を狂わせる。私が現役の時に流行ったやつだな。我軍もこの術式が分かるまでは苦労したものだ。…さて、君は何処でこの術式を手に入れたのかね?」

 

警備員が逃げ出そうとした男を捕らえて連れていく

 

「まさか、大会委員の中に裏切り者がいたとは…嘗て無い不祥事。後で君にも話を聞くべきだろうな、大会委員長?」

 

その時の烈の後ろについてきていた大会委員長の顔は青ざめていた

 

「さて、第一高校のエンジニアは君かね?」

 

「は、はい…そうですけど…」

 

「ならCADは予備のものを使うと良い。他の者でまだ検査していないものはいるかな?私が確認しよう」

 

達也はこんな状況でも自ら行動を起こした九島烈に尊敬の眼差しを向けた




本日はここまでにします

新人戦はモノリス・コードは達也と将輝の戦いがメインでしたので、今回は達也が本戦に出てますので、ダイジェストへ、ミラージ・バットも達也達が四高ですので、こちらもダイジェストへ

というわけで、新人戦は四高が優勝しました

さらに、今回で無頭龍の妨害工作もなくなります

後は穂波VS愛梨VS深雪、そして達也VS克人をお楽しみください

では、また次回
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