四葉家の死神 四高ver.   作:旭姫

18 / 33
本戦ミラージ・バットと暗躍する達也

達也が控え室にいる穂波の所へ向かうと、穂波が達也を見つめていた

 

すぐに達也は検査用テントの事だとわかり、理由を説明した

 

理由を聞いて安心した穂波はそのまま試合に出場した。

 

新人戦とは違い、敵は試合慣れした上級生

 

第一ピリオド、第二ピリオドで一位になるも、2位との差はあまりついていない

 

穂波「達也君。()()を使わせてください!」

 

達也「…いいのか?決勝の切り札のつもりなんだが」

 

穂波「ここで負けてしまっては今までの努力が水の泡です。…それに、アレの有効性を試すには私と言う広告塔が必要でしょ?」

 

達也「…はぁ。わかった、ならば一位以外は許さないからな。」

 

穂波「ええ。任せてください!」

 

達也「飛んでこい、穂波」

 

―――――――――――――――――――

 

最終ピリオドである第三ピリオドでは穂波のCADが変わっていることに全員が気付いていた。勿論、観客も気付いていて疑問が浮かんでいた

 

合図が鳴ると、()()()()が『跳躍』を発動した

 

穂波がその場に立ったままだったので観客は疑問に思った

 

その疑問は解決される

 

穂波がCADのボタンに触れる

 

穂波の体に魔法式が透過され、透過が完了すると穂波の体が浮かび上がった

 

物凄い早さで光球にふれると次の光球へそのまま向かった

 

対戦相手から驚愕の声がする

 

観客もそれに気付いた

 

さらに、その魔法にも

 

「まさか…『飛行魔法』か!?」

 

「馬鹿な!?先月発表されたばかりの新技術だぞ!」

 

「でも間違いない!()()()()()()!!」

 

そこからは穂波の独壇場だった。

 

穂波のその速度に追い付けずに対戦相手達は無駄に『跳躍』を発動してしまい、点もとれずに想子だけ放出してしまう

 

そのまま大差をつけて穂波が1位になり、決勝進出が決定した

 

達也「おめでとう、穂波」

 

穂波「ありがとうございます。」

 

達也「決勝まではまだ半日ある。幸い、決勝が始まる前には俺の予選も終わるからな。休んでいなさい」

 

穂波「では、部屋から達也君の勇姿を見届けますね。」

 

達也「ああ。そうしてくれ」

 

達也は穂波と共に控え室に戻る。

 

それから達也の部屋へと戻って、しばらく経つと達也達のもとに大会委員が訪ねてきた

 

達也「なんのようだ?」

 

「実は、他校からあの魔法が本当に『飛行魔法』なのかと審議をもうしてきまして」

 

達也「本物の『飛行魔法』だから飛べてたんだろうが。みてわからないのか?」

 

「我々もそう伝えたのですが、彼等が引き下がらず…」

 

達也「あっそ。それで、俺に何を望むんだ?」

 

「もう一度検査させていただきたいのですが」

 

達也「ほぅ…。裏切り者を招き入れ、あまつさえ魔法科高校性をドロップアウト寸前までにさせたお前らが俺に対等に物事を頼むのか?」

 

大会委員達は達也の声色が変わったことで少しビビっていた

 

達也「お前達は俺に借りがある筈だ。何せお前達が見つけられなかった裏切り者を見つけ出してドロップアウトするかも知れなかった状況を停めたんだからな。」

 

「…で、ですが…」

 

達也「わかった。ならばこうしよう。俺は今からお前達にこのCADを預ける。だからこの術式をそのままコピーして、ミラージ・バット決勝進出者に渡せ。」

 

「…コピーですか?」

 

達也「他校の選手には、決勝戦でこの術式を使うか使わないか選ばせろ。まぁ、彼等なら勝利を目指すために使ってくるだろ。何せ穂波がこれを使って圧勝したんだからな。そうすれば俺はこの術式の安全性を実証できるし、大会委員側は決勝という舞台で選手達に『飛行魔法』を体験させられる。お互いに利がある。どうだ?」

 

「…わかりました。」

 

達也「絶対に決勝だけにしろよ。」

 

「はっ!」

 

達也「それともう1つ。老師にこれを渡して欲しい」

 

達也は自室の机においた紙を封筒にいれて大会委員に『飛行魔法』の専用デバイスと共に渡した

 

「九島閣下にですか?」

 

達也「ああ。中身は絶対に見てはいけない。」

 

「かしこまりました」

 

大会委員が去ると、達也は試合の準備の為に部屋を出た

 

達也達四高のモノリス・コードは全勝で翌日の決勝リーグに駒を進めた

 

一方で第一高校も全勝したので決勝で当たることになる

 

ミラージ・バットは一高司波深雪、三高一色愛梨もそれぞれ勝ち抜けており、夜に行われる決勝へ向けて選手達は指揮を高めていった

 

そして、予選終了後に決勝進出者へと『飛行魔法』が渡され、使うも使わないも自由という言葉と共におよそ4時間程インターバルが設けられた

 

――――――――――――――――――――――

 

インターバル中、穂波は達也の部屋で休んでおり、達也のもとには黒羽の双子が訪れていた

 

達也「今日はお疲れ様。文弥達の方でも何かあったみたいだな?」

 

文弥「実は、ミラージ・バット第三試合の途中でジェネレーターに襲われました」

 

達也「4人で対処したのか?」

 

文弥「はい。後始末は父さん達がやってくれましたのでギリギリ達也兄さんの試合に間に合いました」

 

達也「そうか、大変だったな。さて、文弥、亜夜子。調べはついてるか?」

 

文弥「勿論です。」

 

亜夜子「彼等の潜伏先、構成員のデータは全て入っておりますわ。」

 

文弥「どうやら奴等はこの九校戦を賭け事に利用していたみたいで」

 

達也「さすがは大陸系犯罪シンジケート、俺をイラつかせるのが得意なようだ。」

 

文弥「どうしますか?」

 

達也「車を用意しろ。ミラージ・バット決勝終了後に殲滅する」

 

「「はっ!」」

 

――――――――――――――――――――――

 

一方、達也から大会委員を経由して送られた手紙を烈は開封して中身を見た

 

中には以下の4点が書かれていた

 

・これまでの事故全てが〈無頭龍〉による妨害工作であること

 

・本戦ミラージ・バット終了後に〈無頭龍〉東日本支部を攻めること

 

・本戦ミラージ・バットを利用して『飛行魔法』の安全性を実証すること

 

・後日、烈のもとへ訪問すること

 

烈は自然に頬をあげて、笑みを浮かべていた




今回はここまでにします

穂波の『飛行魔法』使用による大会委員の接触は達也が『飛行魔法』の安全性の証明の為に利用されました

そして、原作では柳大尉などの独立魔装大隊のメンバーがジェネレーターを抑えましたが、今回は文弥達にその役目をやって貰いました

倒しかたは、襲ってきたところを亜夜子の『疑似瞬間移動』でジェネレーターを外へと飛ばし、そこへ文弥が『ダイレクト・ペイン』で倒します。ちなみに泉美と香澄は何かあった時の手段として待機していました

そして、達也が九島烈へと送った手紙は大会委員が来るまでに達也が書いていたものです。

大会委員の接触が読めていたのでしょうかね

次回はミラージ・バット決勝と〈無頭龍〉殲滅作戦です。

ではまた次回
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。