四葉家の死神 四高ver.   作:旭姫

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九校戦終了

激闘で最後を締めくくるのに相応しい決勝戦であったモノリス・コードは、達也達第四高校の代表選手が勝利を収めた

 

よって、今年度、第四高校は全体的に優秀な成績を収め、新人戦・総合どちらもで優勝を果たした

 

新人戦の優勝旗を将輝が、総合優勝の優勝旗を達也がそれぞれ受け取り、それを掲げた

 

また、それぞれの種目の表彰などがあって、それぞれの入賞選手達が表彰された

 

その日の夜

 

大会前に懇親会をした大きなホールで大会出場者達がそれぞれの健闘を称えあっていた。

 

達也や真紅郎の元には研究者達やCAD大手メーカーの人間達が集まっていた

 

そして、大人達が離れるとホールには演奏が流れた

 

毎年恒例のダンスパーティーが始まった

 

今の時代、パーティというのはあまり珍しくない

 

今ではダンスの振り付けは一般教養として名家の家出身の人以外でも習得することは可能である

 

達也は実は、こういうパーティーが苦手だった

 

将輝「おい達也。主役が何壁際に行こうとしてるんだ?」

 

達也「お前は俺がこういうの苦手だって知ったんだろうが…。」

 

将輝「主役が壁の花なんておかしいだろ」

 

達也「はぁ…わかった、行けばいいんだろう。」

 

達也が将輝に先導されて中央に向かうと、第一高校の制服を着た女子生徒に声をかけられた

 

「あの、四葉達也君ですね!」

 

達也「そ、そうですけど、貴方は…中条あずささんですか。」

 

「私の名前を…。」

 

達也「ええ。バトルボードの光井選手の作戦だとかミラージの起動式の効率性などが素晴らしいと思いまして、僭越ながら調べさせてもらいました」

 

「あ、ありがとうございます!貴方もA級ライセンスレベルの魔法の起動式を扱える高度な技術、流石でした!今年度の最優秀エンジニアは貴方で決まりですね!!」

 

達也「ありがとうございます(あれ?そんな部門あったかな…?)」

 

その後も、達也は各校のエンジニア達に声をかけられ、それの応答をしていた

 

時には、、、

 

「あの!」

 

達也「貴方達は…北山さんと光井さんかな?」

 

「…私の名前を…」

 

達也「2人は注目選手の1人だからね、調べるのは当然だろ?それで、何の用だ?」

 

「貴方の技術力に感銘を受けました。なので、私と専属契約を結びませんか?」

 

達也「はぁ!?」

 

将輝「まさか、四葉家次期当主を雇うというのか…北山家のご令嬢は随分と大胆な事を…」

 

達也「まず俺と貴方は初対面ですよね。初対面でいきなりそれは…それに、俺は四葉家次期当主だ。そういうのは一切受けられない」

 

達也は北山雫の望みを断ち切ろうと断りの言葉をかける

 

しかし、北山雫という少女は諦めが悪いようだ。

 

「これ、私の連絡先です。気が変わったらいつでも連絡してください」

 

達也「いや、受け取らないから」

 

そのまま達也は将輝を連れて移動した

 

すると、捕まった

 

真由美「達也君、踊りましょう?」

 

達也「いや、俺は踊れないので…」

 

真由美「ねぇ達也君。いつから達也君は嘘つきになったの…私が誘っても第一高校には来なかったし、私たちの悲願三年連続総合優勝も潰してくれちゃったしさ。」

 

達也の顔に冷や汗が現れ始める

 

真由美「だから、罰として私と踊りなさい」

 

達也「将輝助け…ってお前ってやつは…」

 

達也は逃れようと将輝の方を見るが将輝は達也を捨て置き、集まってきた女の子達の相手をしていた

 

薄情者と心の中で罵りつつも、真由美に逆らえずに踊りに向かった

 

ちなみに、達也がパーティーを苦手になった理由だが、一番最初に上がるのは、真由美のダンスが独特すぎるという点

 

これは、達也の社交界デビューで相方を務めたのがたまたま真由美で、最初に教わった事をぶち壊されたからである

 

そんなわけで達也はパーティーというか真由美を苦手になったのだ

 

しかし、そんな事も知らない真由美は負けた腹いせか、達也相手にどんどんと独特な動きを始める

 

達也もついていけずに気付けば達也はリードされていた

 

そんなわけで曲が終わってやっと解放されると、今度は際限なく達也の元に人が集まってきて、三高の愛梨達や強引に来た北山雫・光井ほのかだとか、彩香をはじめとした四高内で達也が担当した選手達とそれぞれ踊った

 

逃げ帰るように外に出た達也は同じように偶々外に出ていた司波深雪と遭遇した

 

「四葉達也さん。貴方の境遇については母より聞かされました。ですが、私は認めません!魔法力のない貴方よりも私の方が四葉家の当主に相応しいのです!…言いたいことはそれだけです。では…次は負けませんから。」

 

司波深雪はそれだけ行って会場に戻ってしまった

 

その後も1人で過ごしているとまた来客が現れた

 

十文字克人ーー達也とモノリス・コードで争った十文字家の次期当主

 

「四葉達也」

 

達也「なんだ、十文字克人。」

 

「あの試合は俺の負けだ。確かに俺は『ファランクス』という絶対防衛手段があると過信してしまった。それ故の敗北であると。だが、もしお前が相手でなければこの心境が変わることはなかっただろう。感謝する。」

 

達也「はぁ…言いたいことはそれだけか。あんたは第一高校の中心選手だろ、こんなとこにいていいのか?」

 

「それはお前にも言えることだ。…お前と最後の九校戦で戦えたこと光栄に思う。では、失礼する」

 

それだけ言って十文字克人は去って行った

 

十文字克人が離れたのを確認して達也はここを見ている人を呼び出した

 

達也「穂波」

 

達也がその名前を呼ぶと、呼ばれた張本人は噴水の方から出てきた

 

穂波「バレちゃいましたか。」

 

達也「隠れる気は無かっただろ?だが、盗み聞きとは、お仕置きが必要かな?」

 

穂波「お仕置き!?」

 

達也「ふふ。冗談だ。」

 

穂波「むぅ…。まぁいいです。」

 

すると、最後の曲が流れ始めた

 

穂波「あ、最後の曲ですね。達也君、踊りませんか?」

 

達也「…こういうのは男から言うべきだと思うけどね。」

 

達也はベンチから立ち上がり、穂波の前で膝立ちになって右手を差し出す

 

達也「桜井穂波さん。俺と踊っていただけませんか?」

 

穂波「喜んで」

 

達也と穂波は噴水の前で踊り始めた。

 

2人の踊る様子は絵になっていてどこか幻想的だった

 

そんな2人を月は優しく見守っていた





というわけで、九校戦編終了です。

次回からは番外編を挟むか、それとも挟まずに横浜騒乱編です。

では、また次回。
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