四葉家の死神 四高ver.   作:旭姫

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CMTに届けられた火種

真夜からの通信から数日経ったある日、達也はCMTから呼び出された

 

たどり着くと、達也の相方である牛山が出迎えた

 

牛山「あ、ミスター。よく来てくださいました」

 

達也「牛山さんが呼び出す時は緊急性のものが多いですからね」

 

牛山「とりあえず、ついてきて貰ってもいいですか?」

 

牛山の後を進んでいた達也は牛山達の活動場所である新魔法開発部門の部屋にはいると、何時もは無い部屋の緊張感が出迎えた

 

達也「一体何事ですか?」

 

牛山は自分の机の鍵のかかった棚を開け、一つの箱を取り出した

 

牛山「これを見てください」

 

達也「これは…!?」

 

箱を受け取って、中を確認すると、達也は驚愕を露にした

 

中に入っていたのは、勾玉

 

しかし、ただの勾玉ではなかった

 

達也「瓊勾玉(にのまがたま)系統の聖遺物(レリック)…一体何処で出土したのですか?」

 

牛山「わかりません」

 

達也「なるほど、国防軍ですか。」

 

牛山「そうです。国防軍から送られてきました。何でも解析と()()を日本一の技術者に頼みたいと」

 

達也「聖遺物を複製だと!?国防軍は何を考えているんだ?」

 

牛山「その聖遺物には()()()()()()()()効果があるそうです」

 

達也「…!?…それは実証された事実ですか?」

 

牛山「そこまではわかりませんが、事実ならば…」

 

達也「確かに、無視はできないですね。期間は決まっていますか?」

 

牛山「決まっておりません。」

 

達也「わかりました。お預かりします。…にしても偶然というのは恐ろしいですね。」

 

牛山「たしか、学校で〈エメラルド・タブレット〉の文献を調べていたんでしたっけ?」

 

達也「ええ。魔法式を保存する機能を有しているのではと調べていたら、ちょうどいいところに資料が届きましたね。」

 

牛山「国防軍にはデータを渡すつもりですか?」

 

達也「そんなわけ無いじゃないですか。研究し尽くしたら、失敗したとか言っとけばいいんです。知らないとはいえ四葉にわたってしまった自分達の不幸を恨んで貰いましょうか。」

 

牛山「ですな。」

 

そんなわけで聖遺物を持ち帰ろうと建物を出ると、突然〈キャスト・ジャミング〉を受けた

 

すぐにこっそりとその害を取り除くと、敵を観察した

 

彼等の顔はアジア系であり、言語は中国語、つまり大亜連合

 

達也「やはり、嫌な予感は正しかったようだな。」

 

達也はすぐに男達の持つ銃を分解すると、男達を手刀で気絶させた

 

彼等の1人を捕まえて帰ろうと思った達也は急激な殺気を感じその場から離れると、達也の居た場所に銃弾が撃たれた

 

すぐに『精霊の眼』で探すと、およそ1㎞程離れた所にスナイパーがいた

 

達也「見つけた」

 

達也はその方向へ〈シルバー・ホーン〉を向けると引き金を引いた

 

すぐに男は霧になって消えた

 

その時、気絶させていた男の体が浮かび上がり、待ち伏せしていたワゴン車へと収納され、すぐに車が走り出した

 

それから少し経つと達也は通信を受けた

 

相手は真夜だった

 

真夜『街路カメラはもう操作し終えているわ。』

 

達也「ありがとうございます」

 

真夜『にしても敵はすごいことをするのね、都心ではないとはいえ県の中心で夜間に光学スコープのみで1000m級の狙撃をするなんて』

 

達也「とんでもない実力でした。それと、襲ってきた連中を捕らえるのに失敗しました」

 

真夜『気にしなくて良いわ。あ、今貢さんから車を捕まえたという連絡が来たわ。だから車の方は任せなさい。』

 

達也「仕事が速いですね。」

 

真夜『達也さんがCMTに入った辺りから怪しい車が留まっていたのよ。だから、貢さんに調べるように頼んでいたの。まさか、正面から襲うとは思わなかったけど』

 

達也「そうですね。では、俺は引き続き警戒を続けます」

 

真夜『ええ。じゃあまたね』

 

真夜との通話を終えると達也はCMTの駐車場に向かい、停めておいた電動バイクで家へと帰宅した

 

帰宅すると、自分の研究室に厳重に保管して夕食を取った

 

―――――――――――――――――――――

 

横浜某所

 

「CMTへと向かった者達の通信が途絶しました」

 

「CMT、Clover Magic Technology(クローバー・マジック・テクノロジー)四葉(クローバー)か。会社はあの四葉と関係ないんだな?」

 

(シー)。詳細に調べましたが、関係はございません。この日本には四葉・八葉に関連した社名が多いようですが、四葉家との関係は無いと思われます。」

 

「虎の威を借る狐とはこのことか。紛らわしいことをしやがって…。ところで、通信が途切れる前まで交戦していた者は何者だ?」

 

「どうやら第四高校に通っている四葉達也のようです。」

 

「あの【死神】か!?どうして奴がいるんだ!!」

 

「四葉家とは関係ないようですが、彼は頻繁にCMTへと出入りをしているようです。」

 

「そうか…よし、CMTをもう一度襲撃しろ。呂上尉、現場で指揮を執りつつ、四葉達也を襲撃しろ。奴は四葉家の人間とはいえ学生、お前の敵ではない筈だ。四葉達也を確実に殺せ」

 

「是」

 

達也は迫る影は刻一刻と近づいている





今回、達也に聖遺物が渡りました

ちなみに、四葉家の情報操作は超一流であり、あの【電子の魔女(エレクトロン・ソーサリス)】とはいえ、調べるのは困難な仕様となっています。

そして、依頼してきた国防軍は〈トーラス・シルバー〉が二人組で、シルバーの方が達也、つまり四葉家の人間であることは知りませんので、知らぬ間に四葉に聖遺物が渡ってしまいました

一方の横浜では例の密入国者が動きを始めました

よって、次回は達也VS呂剛虎になると思います

では、また次回
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